09/08/09 20:25:22 pVXJkjPK0
出勤前に店長から電話があった。
「え?僕がですか?」
……誰だー!!我が愛する某9ボタン音ゲーのボタンを叩き割った奴は?!
今日はいつも勤務している社員が全員休みで直せる人間がいないらしく、暇さえあれば機械ばっかり触って
る自分にお鉢が回ってきた。壊されたのは自分が無双で「俺TUEEEEEEEEEEE!!」とトリップしていた昨日ら
しく、部品はすでにメーカーから届いているらしい。
店長の「せっかくだから、今日は機械メンテにかかりっきりになってくれない?」という言葉に、ちょっと
ウキウキしながら出勤した。
今日は平日水曜日。大体この曜日は客が少ないから、好きなだけ機械を触れるし、接客もしなくていい。
店について制服に着替えて、すぐに音ゲーコーナーに移動する。もちろん部品と工具を持って。
「これはひどい……」
思わず声に出してしまうくらい、ボタン全部が割られていた。すでに警察には届けてあるらしい。
なるほど、ちょうど監視カメラから死角気味なこの機械が狙われたんだな。
思い通りに演奏できないからって、どっかのバカが腹いせに壊したんだろうな。ああ、機械を大事にしない
奴なんて大嫌いだ。
この機械自体も何度か開けた事があるから、どの辺りを外せば交換できるか大体見当がつくし、なにより交
換についての詳しい手順はちゃんと説明書に載ってある。
ページを開いた説明書を近くの床に置いて、扉を開けて電源を落とし、ボタンのパネルを外した。
客の少ないフロアには、気分を盛り上げるために作られたメロディが響いている。ゲーム用に吹き込まれた
名も知らぬ声優の声、何かの銃声らしき音、メダルがどこかで落ちる音。そのどれもが「遊んでくれ」と言わ
んばかりだ。
誰かに遊んでもらわないとゲームはゲームとして成り立たない。どのゲーム機もそう願って誰かに造られた。
こんな事をずっと思っているから、どんなゲームでもとことんやり込みたくなるし、その仕組みを知りたく
なる。たぶんそんな事を考えながらゲームをする人なんてほとんどいないだろう。
だから自分だけでも、ここにあるゲーム機を大事にしていたい。くたくたになるまで遊ばれて、それで役目
を終えさせてあげたい。こんな傷ぐらいでへこたれるなよ。
644:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その2-2
09/08/09 20:25:57 pVXJkjPK0
ぶっ壊れたボタンを一つ一つ外して袋に包み(証拠として置いとくらしい)、届いたばかりのピカピカのボ
タンに付け替える。
とりあえず1つだけ線を繋いで、動作確認。うん大丈夫。配線交換の必要はなさそうだ。
「すっげー!!」
なんか背後で聞いた事ある声が……。
「こんな機械直せんの!?兄ちゃんってすっげーな!」
大谷くん?!何でこんな平日の午前に高校生が1人で!?
「……学校は?」
「自主休講の日だし」
それはサボりというのだよ。サボりと。
「へ~、中ってこんなになってんだ」
「コラ!危ないから覗き込まない!」
「兄ちゃんだって覗いてるじゃん」
「僕は仕事中」
「ここの機械直すのが、兄ちゃんの仕事?」
いつもは社員がやってるんだけど、今回は特別…なんて説明しても仕方ないか。
「そうだよなー。エラーもメダル詰まりも兄ちゃんが直すの一番早いもんなー」
あんなの奥の方じゃなければすぐ直るし……って、何でそんなに見てるんだ。
「他のボタンも全部付け替えんの?」
「ああ、そうだよ」
「ふ~ん」
とか言って、機械から離れたものの、ずっとこっちを見ている。
まさか全部付け替えるのを見ているつもりか?!うおお!やめてくれ!恥ずかしすぎて手元が狂う!
「…見てても面白くないよ」
「面白いって!だって俺こんなの何がどーなってるのかわかんねーもん!」
どうやら大谷くんは全然ここから離れる気がないらしい。せっかく1人で黙々と機械を触れるかと思ったの
に…だけど邪見に扱うわけにもいかないし…。
ええいとりあえず9ボタンに罪はない!さっさと直してしまおう。
645:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その2-3
09/08/09 20:26:33 pVXJkjPK0
大谷くんの声は無視。残りのボタンを付け替えて、配線チェック。よし、おk。
「ひゃー!はえー!」
電源を入れ直して、テストモードに切り替えて、ボタンの押し具合を確認。これもおk。
たしかこれで一曲だけテストプレイができるはず。どうせなら難しい曲でも入れてみるか。
おー、アーケード版は久々だな。これは一世代前だから、この曲にしよう。
耳慣れた音楽と音玉が落ちてくるのを見ながら、できるだけ静かに叩く。みんな強く叩きすぎなんだよね。
「……うわ」
…スコアはBADが2か。久々だったからイマイチだな。
「何今の!?何であんなに叩けんの!?なぁもう1回やってよ!」
「やりません」
言いながら機械のドアを閉め、工具を片付けて、部品の入っていた段ボールに壊れたボタンを入れて、さて、
他の機械もメンテしよう……って、うわっ!
「俺全然なんだよこれ!何かコツあんの!?」
こらこらこらこら!なぜそこで横から抱きつくんだ高校生!?離してくれっ!!
「教えてくれるまでぜってー離さねーから!」
「ちょっ!わかっ、分かったから、離れなさい!」
引きはがすようにして大谷くんから離れる。
あーもー、心臓バクバクしてる…人に触られるのは慣れてない。
「で、どうやんの?どうやんの??」
そんなおあずけ食らってる犬みたいな目を向けないでくれ…。
「…音玉は目で追わない。何度も聞いて、そのタイミングを覚える」
「んな無理だよー」
「無理じゃない。練習すればいいんだから」
「練習とかー、無理だって」
「慣れだよ。君だってメダルゲーム上手いじゃないか。あれもタイミングを覚えたんだろ?」
「あー、そういえばそっか…」
大谷くんは何か分かったような顔をして、ふんふんと一人で相づちを打った。
「もうこれプレイできる?」
646:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その2-4
09/08/09 20:27:15 pVXJkjPK0
「大丈夫だよ。いつでもどうぞ」
いつもの癖で機械に手を向ける。大谷くんはワイシャツの袖をめくり上げてコインを投入した。
これでしばらくは見られないですむな。よし、他の機械のメンテもしてしまおう。
途中ちょっと休憩を入れたけど、これで全部の台の掃除とメンテが終わった。もうすぐ交代時間だ。今日は
これで帰れるぞ。あぁ、いつもこんなんだったらいいのに。
つーか本気で誰も中を掃除してないとは…手が真っ黒だし機械油臭い。多分顔も汚れてる。とりあえずごし
ごしと肩口で顔をこすってごまかした。これで大丈夫だろ。
「兄ちゃん!兄ちゃんってば!!」
おいおい大谷くん、まだ帰ってなかったのか君は。てか何で汗かいてんだ?
「見てよ俺のスーパーなプレイを!」
自分で言うなよ…。どうやら、小遣いを注ぎ込んでずっとプレイしていたらしい。うんうん、その気持ちは
よくわかる。自分も家庭用コントローラーを買ったけど、アーケードでプレイしたくなるもの。
「どれどれ?」
もうすぐ帰るし、少しぐらい見ていっても別に大丈夫だろ、客も少ないし。今日は売り上げ少ないな…。
「行くぜぇ!!」
大げさに腕を振り上げて、大谷くんはノリノリである。あ、さっき自分がプレイしたのと同じ曲だ。
「ちゃっちゃらっちゃーん♪」
歌いながらするのは正しいプレイだ(と思う。自分も歌うから)。タイミングばっちりだし、リズムもよく
取れてる。何よりもボタンを柔らかく叩く所が素晴らしい。
「……どうよ!?」
フィニッシュポーズを決めてボタンを叩き終わる大谷くん。スコアはBADなしの高レベル。これはこの曲だ
けかなりやり込んだな。
「やった!最高得点ゲット!」
「おおー…」
思わず歓声が出てしまう。大谷くん画面の中にいるキャラクターと同じように踊りだした。
しかしメンテ中に一瞬チラ見した時より上手くなってる。
さすが音ゲー好きだけあるな。リズム感が良い。
647:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その2-5
09/08/09 20:27:46 pVXJkjPK0
「兄ちゃん!マジでありがとな!!」
「ちょっ…!?」
こっ、こら!また抱きつくんじゃないっての!
慣れない他人の体温に全身がむず痒くなった。周りに誰もいないけど恥ずかしい!やめてくれ!
「俺このゲーム大好きなんだけど、学校の奴ら全然キョーミねーの!だからすっげー嬉しかった!」
あー、そうなのか。だから1人でプレイしにきたんだな。いつもはこの時間帯に来るもんな。
てかそんなにホールドされると痛い!苦しい!
「わかった!わかったから、離れなさいっ!」
今度は手が真っ黒なので相手を押しのける訳には行かずおたおたしていたら、突然腕の力が緩んで胸元に大
谷くんの顔が押し付けられた。
「兄ちゃんって…」
うおお!いき、息が、胸にっ!って、相手は男子高校生だ。何をドキドキする必要があるんだ!落ち着け、
落ち着け自分!
「メダルの匂いがするんだなー」
は?メダル?そりゃまぁ今機械山ほど触ってきたところだし……てか今そんなに金属臭い?
「今日はすっげー楽しかった!ぜってーまた来る!」
やっと離れたかと思ったら、びしっとひとさし指を指されてされてそう宣言される。お前はハ○ヒか!
そのテンションは確かに似ていない事もないが…。
「だから、またコツとか教えてくれよ!」
返事をする間もなく、あっという間に走り去っていく高校生。残されたのは、未だに心臓がバクバクいって
る自分と騒がしいゲーム機達。
今時の高校生はあんなにスキンシップが好きなのか…?
うーん分からん!分からんぞ自分には!
648:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その2
09/08/09 20:36:12 pVXJkjPK0
ここまで一旦終了。
ゲーセン大好きなんで描写が細かくなってしまい、読みづらくてすまん。
その3は多分高校生くんのゲーオタお宅訪問になるかも。まだわからんけど。
ゲーオタは金属や機械、設計全般が好きで、RPGツクールとかやり込むタイプだと思う。
んで誰にも見せれず悶々とするという。
649:風と木の名無しさん
09/08/09 21:34:33 587S7Sgr0
メダルの匂いの兄ちゃんに禿げた!!
わっふるわっふる!!
650:風と木の名無しさん
09/08/09 22:19:43 8e02IYmy0
ものすげえ萌えた
ありがとわっふる
651:風と木の名無しさん
09/08/09 22:51:17 9NyTr6ga0
…禿げちらかした
わっふるわっふる!!お宅訪問楽しみに待ってる!!
652:風と木の名無しさん
09/08/09 23:42:47 BP4vofd+O
>>628ですが萌えすぎて禿げました!
わっふるわっふる!!!!
653:風と木の名無しさん
09/08/10 08:44:11 cK2kDug60
>>648
ゲーセンに対するオタの愛情がひしひしと感じるぜ。
初々しい関係に萌え。
わっふる、わふるぅうううう!
654:風と木の名無しさん
09/08/10 14:19:39 vIcaitjB0
お茶とわっふるのサービスですよ!!
(*´∀`)⊃旦♯旦♯旦♯旦♯)Д`)
655:風と木の名無しさん
09/08/10 20:27:28 cjTLeABLO
ひー!
禿げた禿げたww
わっふるわっふる
656:幽霊×ヲタ
09/08/12 00:49:11 iRsh3+Jf0
遅れすぎたんで一応大まかな今までのあらすじ!
大学中退、晴れて二十歳からヒキニート生活に踏み出したオレ、比喜新斗!
毎日gdgdで腐った生活を送るオレ。過去も未来も現在も見えない知らない見たくもない。
そんなオレがいつものようにニヨニヨとネトサをしていたその時!
急に「天使に追われてるんだ!」なんて、厨なリア充が現れた!
しかもそいつはどうやら幽霊らしくて…?
そして冷たく追い返そうとしたら逆鱗に触れてしまったオレ!
これからどうなっちゃうの!?
かなり遅れたけど最後のお目汚し!
657:幽霊×ヲタ14
09/08/12 00:51:29 iRsh3+Jf0
ぎりぎり、掴まれた手首が嫌に軋む。
嘘だろ。幽霊って言ってたじゃん。なんで触れるんだよ。さっき触れなかったのに。
ああくそ、ほっぺた痛え。強いんだよ馬鹿。非力なヒキニートを殴るな馬鹿。
抵抗したってこの筋肉も何もない身体じゃ何も出来やしないだろう。
分かってるけど無駄な抵抗を試みてしまうのは、リアルに殺られそうな雰囲気をこいつが纏っているからなのか、
「……俺は、俺はッ、」
「……ッ、ぐ、……、…」
やべえ、息が詰まる。なんだこれ。なんだこれ。なんなんだよこれ。
魔法?幽霊が魔法を使ったって?はは、ファンタジーじゃねえんだぞ畜生。
痛い痛い痛い。苦しい。痛い。嫌だ。嫌だ―
―死にたく、ない、
「…ッ、ぅ、え、ッ……、」
視界が滲む。
オレは、泣いて、る?
…嫌だ。嫌なんだよ。
いくら今まで腐りきった生活をしてたからって、日々に絶望してたからって、こんな死に方したくない。
未来が見えなくても過去に縛られてても、絶望したふりしてても、オレはまだ、それでも生きてたいんだよ。
抜け出すまでは、それまでは、まだ――、
658:幽霊×ヲタ15
09/08/12 00:52:39 iRsh3+Jf0
「…やだ、……いやだ…ッ!」
首を振って全身全霊の力を込めて幽霊を振り払おうと抵抗する。
涙が頬を伝って、敷きっぱなしの湿っぽい布団を更に湿っぽくした。
ひんやりと体温の低い幽霊の手を震えた手で掴む。
動かない。
―ああ、やっぱりオレには、オレは、いつまでも非力なまま、
「――ッ、!」
諦めに飲まれかけたその時、不意に、ばっ!と、幽霊がオレの身体から飛びのいた。
「ッ、げほっ、…、……は、ぁ、…、」
「ご…ごめ、ごめん!!大丈夫!?」
さっきまでのあの形相はどこへやら、眉をハの字に下げて幽霊は俺を抱き起こす。
そして背中をさする優しい手。
「…ッ、ぅ、……っく、ひっ、……ぅぇッ、」
「ごめん…ごめん…!!俺、なんてこと…」
659:幽霊×ヲタ15
09/08/12 00:53:14 iRsh3+Jf0
混乱した頭で、涙を止める方法も分からないまま、ただ俯いて泣きじゃくっていると、ぎゅうと暖かく抱き締められた。
頭をゆるく撫でられて、もうどうしようもなく、訳の分からない嗚咽が込み上げる。
「ごめ…ごめんな、……泣かないで、新斗、」
「っ、……ぅう、ッ、……、」
怒りやら恐怖やら悲しさやら安心やら、もう色んなものがごっちゃごちゃで、
「……ほんと、ごめん」
ちゅ。
額に、キスがひとつ。
「…………は、…!?」
おまえおまえ、おまえ、いま、なにを、
「泣きやんで、」
勢いよく顔を上げたオレに、その言葉と共にもうひとつ、キスが降る。
今度は唇に。
「ばッ―!!!」
660:幽霊×ヲタ17(前の16だった)
09/08/12 00:54:18 iRsh3+Jf0
今度こそ、思い切り幽霊を突き飛ばして、口をすごい勢いで拭う。
なにすんだこいつふざけやがって!市ね!いやもう死んでるけど!市んでしまえ!
畜生オレのはじめてが!かわいいおにゃのことを毎晩毎夜夢見てたのに!
何故!何故男と!しかも幽霊と!死んだ方がマシだ!…いや死にたくはないけど!
あまりにもあんまりな事態に、一瞬止まった涙がまた溢れてくる。
「な、なんで余計に泣くんだよ!?」
「うっせーばか!しね!まだ見ぬはじめてのときめきを返せ!うわあああん」
「え…ごめ……泣き顔見てたらついちゅーしちゃったっていうか」
「ばか!うんこ!」
「…え、てか、……はじめて、だったの?」
ぴたっ。
オレの動きが止まる。
ち、畜生墓穴を掘った。あまりのショックとはいえ、こんな奴にキスすらはじめてだなんて事を知られてしまうとは!
一生の不覚どころじゃねえ。穴があったら入りたい!
…へへ、知ってるさ。お前みたいな(生前)リア充なんてどうせ童貞卒業は10代のうちにだろ。
そんなのファンタジーの世界だとしか思えないオレとは全然違う、目くるめく素敵世界を生きてきたんだろ。
ばーかばーか!羨ましいに決まってんだろそりゃあ!
「……黙ればか!帰れ!オレはもう寝る!」
「や、ちょ、待っ…」
661:幽霊×ヲタ17(前の16だった)
09/08/12 00:54:55 iRsh3+Jf0
ぐだぐだと何かを言おうとする幽霊を尻目に、オレは布団に潜り込んだ。
ああくそ、涙のにおいがする。泣いたのなんていつぶりだよ。
とにかくこんなのは悪い夢だ。悪夢悪夢。素晴らしい悪夢。
だからきっと、明日目が覚めたらきっと、いつもみたいに透き通るような腐った日々が――
――来るはずだった。いや、来て欲しかった。心からそれを望んでた。
神様や正義のヒーローがいるなら、どうしてオレを助けてくれないんだ。
助けを待っても、オレに手を差し伸べてくれるような人はいつだっていなかった。
…今日だってそう。
悪夢だったのに。幽霊だとかファーストキスだとか、そーゆーのはただの悪い夢だったのに。
オレのマイスウィートパソ子の前でうんうん唸りながら恐々とキーボートやマウスをいじっているのは誰だ。
「……うーん、わっかんねえなあ…ダウンロードボタンとか分かりやすいのあればいいのに…」
「…おい」
寝起きのもっさりした声でその背中に声をかけると、そいつはびくんとオーバーなくらいに肩を震わせた。
そして、ゆっくり、ゆっくりとオレを伺い見る。
662:幽霊×ヲタ19(前の18ry)
09/08/12 00:55:27 iRsh3+Jf0
ぐだぐだと何かを言おうとする幽霊を尻目に、オレは布団に潜り込んだ。
ああくそ、涙のにおいがする。泣いたのなんていつぶりだよ。
とにかくこんなのは悪い夢だ。悪夢悪夢。素晴らしい悪夢。
だからきっと、明日目が覚めたらきっと、いつもみたいに透き通るような腐った日々が――
――来るはずだった。いや、来て欲しかった。心からそれを望んでた。
神様や正義のヒーローがいるなら、どうしてオレを助けてくれないんだ。
助けを待っても、オレに手を差し伸べてくれるような人はいつだっていなかった。
…今日だってそう。
悪夢だったのに。幽霊だとかファーストキスだとか、そーゆーのはただの悪い夢だったのに。
オレのマイスウィートパソ子の前でうんうん唸りながら恐々とキーボートやマウスをいじっているのは誰だ。
「……うーん、わっかんねえなあ…ダウンロードボタンとか分かりやすいのあればいいのに…」
「…おい」
寝起きのもっさりした声でその背中に声をかけると、そいつはびくんとオーバーなくらいに肩を震わせた。
そして、ゆっくり、ゆっくりとオレを伺い見る。
663:幽霊×ヲタ20
09/08/12 00:56:52 iRsh3+Jf0
「…何をしてる」
「…い、いや、その、」
「オレは帰れと言ったはずだ」
「…か、帰れないって、言ったよ」
「言ってない。言ったとしても聞いてない」
「ひどい!」
「どっちがだ」
昨日のすったもんだを思い出して眉間に濃いシワが寄る。
畜生。モヤモヤする。胸焼けがしそうだ。
のっそり布団から這い出て、パソコンで何をしてたのか確認しに行く。
データ消したり壊したりワンクリ引っかかったり、とにかく変なことしてたらただじゃおかねえ。
(…もっとも、何か出来る力はオレには無いがな)
「あ、ダメ、ダメだって!見ないで!」
「ふざけるな。オレのパソコンだ」
「ああああ」
画面を見る。
……なんだこのワンクリ詐欺臭ぷんぷんのエロサイト。何見てんだこいつ。幽霊の分際で!
マウスを操作してひとつ前のページに戻る。
…ぐーぐる先生だ。検索ワード「ネコ耳 メガネ メイド エロサイト」。
…………頭痛がする。
「……お前、人のパソコンで何エロサイト巡りしようt」
「―違う!!」
664:幽霊×ヲタ21
09/08/12 00:57:49 iRsh3+Jf0
予想外に大きな声で否定されて、情けなくもびくっとしてしまう。
「あ、ごめ……ちが、違うんだよ、俺はただ、」
「……ただ?」
もじもじと言葉を迷っている幽霊。早く続きを言え続きを。
「…その、昨日の、お詫びに、……えっちい動画とか、すきだと、おも、って、」
「…………」
オレ、まさに絶句。
昨日のお詫び、…だと?
……昨日のアレをすまなかったと思ったこいつは、オレにお詫びの品を捧げようと思ったと?
そして考え抜いたお詫びの品がエロ動画だと?
「……笑わせるなぁあああああ!!!!」
「うわあっ」
「おま…おまおまえ!オレがそんなにエロ動画好きだと!?ふざけるのも大概にしろ!」
「い、いや、だって、ごめ、」
「帰れよばかー!もうオレ嫌!いつものヒキニート生活に戻りたいの!」
「も、もう本当に何もしないから!真面目になるから!お願いここにいさせて!」
「こんだけ断ってるんだから他の所へ行けよ!お前を受け入れてくれるようなビッチの所にでも!」
「びっち?てナニ?」
「うっせばーか!うんこ!」
665:幽霊×ヲタ22(ラスト)
09/08/12 01:00:11 iRsh3+Jf0
―くそ、何言ったってこいつはもう帰らないような気がしてきた。
なんだってオレはこういう面倒くさい奴に絡まれる体質なんだ畜生!
「あ、そういえば言ってなかったけど、俺、高橋怜って言うんだ、よろしく」
「誰がよろしくするか!幽霊で名前もレイってか!笑わせるな!」
「あ、言われてみればそうだ」
あはは俺ダジャレ幽霊だね、なんて呑気に幽霊、もとい怜は笑う。
このリア充幽霊、今日こそは追い出してやる!
―――――
長々と完結せずに失礼しました・・・
これで一応完結!
天使(敬語ドS)が降臨してすったもんだするのも書きたかったけど長いので抹消!
666:風と木の名無しさん
09/08/12 01:29:06 2dI9PX4jO
携帯から失礼、
>>661>>662二重投稿スマソ/(^O^)\
667:風と木の名無しさん
09/08/12 01:38:48 /lkAE5R0O
むしろわっふる!!!!
二人とも可愛いすぎる
668:風と木の名無しさん
09/08/12 02:04:17 B1bGm91oO
>>665
続き投下ktkr!!!!
嬉しさのあまり他スレにゴバークしてしまうほどの萌破壊力…
これは天使さんにwktkぜずにはいられませんよ
669:風と木の名無しさん
09/08/12 18:04:03 lhEayynO0
>>665
完結乙です!
結構想像を掻き立てられるラストだったよ。
ちょっとおバカなリア充幽霊に萌へ
670:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3
09/08/13 01:22:47 8Y/HQM9C0
>>665
幽霊×オタ待ってたyo!
完結乙です!絡まれる体質のオタかわゆすw
しかしなんというわっふる責め…。
おかげさまでチャラ系高校生×ゲーオタ店員が一応完結。
わっふるいただいた皆の期待に答えられるかどうかはわからないが、投下させてもらうぜ!
相変わらず長文ですまん…今回一番長い。
671:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-1
09/08/13 01:23:11 8Y/HQM9C0
夏、まっただ中。
今日は待ちに待ったモン○ン3の発売日!!!!!!この日が来るのをどんなに待ちわびた事か!!!
楽しみすぎて過去作品4週もしてしまったぜ!!
…おかげで寝不足気味なんだけど。
この日のためにシフトは朝にしてもらったし(休みは流石に気が引けた)、早くプレイしたくて家の近所の
ゲームショップで1ヶ月前に予約までした。
本体はもう準備してあるし、部屋も片付けた。お菓子もお茶もしっかり用意してある。
ああもう自分はゲームでも現実でも魔法使いになっていい…って、このシリーズは魔法使い出てこないか。
夏休みの真っ只中でうるさい客が多いけど、そんなことも気にならないぜ!早くバイト終わらないかなー…。
「今行くってー!」
ん?今の声は…。
あ、やっぱり大谷くんだ。夏休みに入ってからよく来るようになったなぁ。
今日は友達と一緒にメダルコーナーに居るな。相変わらず楽しそうだ。
でも音ゲーは本当に一人で来た時しかプレイしないんだなぁ。あれくらいの歳ならみんな音楽好きだろうに。
まぁあんまりお金のかからないメダゲーが友達と一緒に遊ぶのにはちょうど良いんだろう。
いやいや、何勝手に他人の考察してるんだ自分は。
おっと、目が合ってしまった…いかんいかん、とりあえず手だけ振り返しておこう。
いつも以上に時間が経つのが遅かったけど、やっとバイトが終わった。
一目散に向かうはもちろん予約を入れたゲームショップ。もちろんバイクは安全運転で。
いそいそとレジに並び、予約券と代金を店員に手渡して、立派な箱に入ったソフト(と限定フィギュア)を
受け取る。
今日から狩りの日々が始まるんだなぁ。あぁ、楽しみだなぁ。
他のゲーム棚もちょっとだけ冷やかしてから、入り口に留めてある自分のバイクへ向かう。
んん?
なんで、自分のバイクに誰かが座ってるんだ?
留めてる場所間違えたかな?
「やっぱり、ゲーセンの兄ちゃん!!」
…って!!
「大谷くん?!」
672:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-2
09/08/13 01:24:12 8Y/HQM9C0
「あ、やっぱり俺の事覚えてくれてたんだ。マジ嬉しー!」
いやいやそこ喜ぶところなのか?!
「何で大谷くんがこんな所に?!」
「俺の家この辺なんだよねー」
なっ!?
ということは、同じ市内に住んでんの??
「バイク、チャリで追っかけるの大変だったんだよー。でもいつも学校行くのに使ってるルートだったから、
そんなに迷わなかったけど」
あぁ、そういえばあの辺に大きな高校があるな。そこの生徒だったのかこの子…。
「今日の兄ちゃん、何かずっとウキウキしてたみたいだったから、気になって追っかけてきたんだー」
なぜ今日に限ってそんなに感情だだ漏れなんだよ自分……orz
「あっ!それって!今日発売のヤツじゃん!兄ちゃんそのゲーム買ったんだ!」
しまった、むき出しのまま手提げカバンに突っ込むんじゃなかった。
「なーなー!俺にもちょっとだけ遊ばせて!!俺このシリーズ全然やったことないの!!」
ええい!店前で大声を出すな!うわ周りの人がこっち向いた。
「ちょっ、ちょっと声が大きいよっ…」
「お願いっ!」
うう…これはOKしないとバイクからどいてくれそうにもないぞ。
でもこないだ助けられた時のお礼とか、まだしてないしなぁ…。
「じゃあ、これを貸そう…返すのはいつでもいいから」
まだ封も開けてないソフトを誰かに貸すだなんて…悲しすぎる。
「えー、俺本体持ってないから借りてもプレイできないよ」
マ、マジですか????
ということは、プレイしようと思ったら──
なんという事でしょう。
「えいっ!たぁっ!!」
他人なんてここ数年来た事のない我が部屋に、
「うわーっ!こいつ硬てっ!!」
うちのゲーセンの常連客である高校生が居るだなんて!!
673:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-3
09/08/13 01:24:32 8Y/HQM9C0
って、番組風に語っても仕方ない…来てしまったのだから。
同じ市内に住んでいるだけだと思っていたら、なんと隣町のご近所さんだった。
そういえば通勤で使う道沿いで「大谷」って表札の家があったような…よくある名前だからまったく気にし
た事なかったよ。
幸い部屋は片付けていたもんだから、見られて困るような物は特にない。
まぁ壁には有名どころの大作RPGポスターを貼りまくっているし、本棚には攻略本やらムックがたくさんあ
るけどね…あ、あと関連フィギュアも(クリーチャーを作れる人は尊敬に値する)。
テレビに繋ぎまくった大量のハードに「兄ちゃんって、家もゲーセンなの!?」と驚かれてしまったけど。
でももっと引かれるかなと思ったんだけど、意外とそうでもなくてよかった……。
起動してからずっと大谷くんがプレイしているので、仕方なしに説明書を読みながらゲーム画面を見ている。
「あー!もう無理!兄ちゃんパス!」
こら!キャラが死にかけてるのに操作を投げるな!受け取るけどさ。
一旦戦線離脱しよう。キャラの体力とスタミナを回復させて、攻撃補助アイテムを選んで、武器の使い方を
確認する。動かし方は過去作品とほぼ一緒か。うん、これならいけるな。
「へー!そんな事できんだー」
さっきのモンスターにコンボ技を決めたり、回避を繰り返していると、大谷くんが相づちを打ってくれる。
「がむしゃらに突っ込むとボコボコにされるからね」
うわー、この感覚懐かしいなぁ。誰かとゲームしながら会話するなんて。
「兄ちゃんマジすげー!!」
たかってくる小型モンスターを撃破。次は大型だな。
「何でそんなにスゲーの!?」
それはね…魔法使い(予定)だからさ。なんて事はもちろん言わないが。
「コントローラーの操作に慣れれば、できるようになるよ。はい説明書」
「俺説明書読まないタイプだしー」
読めよ!そこには作り手さんの思いがたっぷり詰まってるんだぞ!!
「…これが回避で、これがガード」
「ふんふん」
他のモンスターを倒しながら、操作の説明をする。大谷くんは操作と画面を交互に見て確認。
「貸して貸して!」
大谷くんが再挑戦することに。今度はさっきより動きが良い。
674:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-3
09/08/13 01:24:59 8Y/HQM9C0
「てやっ!たぁっ!!」
アクションゲームは声が出るよねー、やっぱり。って、しみじみしてどうする。
「できたっ!」
お、コンボが決まった。それだと大型も行けそうだな。
「うん、そんな感じ。それを今度は…」
「兄ちゃん、教え方上手いよねー」
「え?」
「エラーもすぐに直しちゃうし、ゲームもめっちゃ上手いし…」
キャラクターの操作を一旦止めて、大谷くんがこっちを見た。
「もしかしてこの手に何か入ってんの?」
こらこらこら!勝手に人の手を掴むな!
画面内では武器を出したキャラクターが突っ立ったままだ。
「別に普通だよ…」
肌荒れし放題の指先に節ばった間接、そんなの見ても仕方ないだろうに。
でも大谷くんの手は柔らかいなぁ。何を触ってたらこんなに変わるんだろう。
そこで、場違いすぎる流行りの曲であろう着メロが部屋に響いた。どうやら大谷くんの携帯電話らしい。
「おっと、メールだ」
はー…やっと離してくれた。なんか手がぞわぞわして、思わず擦り合わせる。
「うわもうこんな時間じゃん!」
大谷くんは携帯電話の画面を見て、大声を上げた。
「俺のセーブデータ置いといてね!また来る!!」
おいおい勝手にセーブしちゃったよ……そしてまた来る気なのか。
「あ、そうだ!兄ちゃんのケータイってどれ?」
何年も着信のない携帯電話なら、PCの横に放置してあるけど…。
「あった!ちょっと貸してね!」
おいおいこらこら何をする!?電話同士をくっ付けたって、何かできる訳じゃ、
「これでおっけー」
…赤外線通信なんて初めて見た。あーやって使うのかあの黒い部分は。
「へぇ、兄ちゃんてユーイチって名前なんだ」
あぁ、そういえばそうだった。
自分の名前なんて家族も最近呼んでくれないから、忘れてた。
675:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-5
09/08/13 01:25:35 8Y/HQM9C0
「じゃあゆー兄、またメールするからね!」
バタバタと大きな足音を立てて、大谷くんはあっという間に我が家から出て行ってしまった。
うーわー、これはもしかしたら、毎日来るフラグ?
それから予想通り、大谷くんから「今日行っていい?」というメールが毎日届くようになり、返事をしない
と電話までかけてくるようになった。バイトのある日ない日に関わらず。
自分は大谷くんとは別のキャラクターデータで新しくゲームを始めたので、スタート画面には2人のキャラ
が表示される。進めるスピードはもちろん自分の方が早い。
躍起になってモンスターを倒そうとする大谷くんに、後ろから操作方法や先にクリアしてるモンスターの弱
点なんかを教える。
今回は攻略本買ってないから、お互い手探りで進む場所も結構あった。
休みの日には一日中一緒に居るようになるだなんて、誰が想像しただろうか……。
でも、いつの間にか大谷くんと一緒に居ることに疲れなくなってきた。
最初の頃はそりゃあもう嵐が去った後のような気分になったもんだけど、慣れというのは恐ろしいものだ。
大谷くんからはいろんな話を聞いた。
学校でどんな授業があるのかだとか、変な先生の話とか、友達との過ごし方だとか。
自分からはあんまり話をしなかったけど、聞いて来る時は話した。小学校が一緒で、まだあの先生が働いて
る事にびっくりしたりもした。
それでゲーセンにも普通に来るもんだから、大谷くんと顔を合わさない日はなかった。今が夏休みだからか
もしれないけど。
最近は夏休みの宿題を持ち込んで、僕がゲームしてる後ろで宿題をしている。
計算問題が苦手らしく、関数や方程式について聞いてこられたときはどうしようかと思ったもんだ(CGIを
かじった事があるから、何とか教えられたけど)。
そういえば、うちの店長である姐さんが「対応うまくなったね」と褒めてくれたなぁ。
なんだか前より接客に抵抗がなくなったなぁ。なんでだろう?
そして、今日も今日とて、大谷くんは我が家に居る。
「ゆー兄、晩飯何食うの?」
その呼び名、定着したのか…別にいいけどさ。
大谷くんは宿題もほぼ終わったらしく、今は僕の操作するキャラクターの動きをずっと目で追っている。
676:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-6
09/08/13 01:26:12 8Y/HQM9C0
「サンマとみそ汁とご飯」
「俺も食べたーい」
「自分家で食べなよ」
「俺ん家今日誰もいないんだもん。コンビニ弁当飽きたし」
コンビニ弁当は確かに飽きるなー。
前の職場の昼飯がコンビニばっかりで、嫌になって自分で弁当作り始めたくらいだから。
「ていうか、今日泊めてよ」
「…君ん家はすぐそこだろ?」
「だから、誰もいないっての。そんならゆー兄と一緒に居た方が楽しい」
おいおい自由奔放だな高校生。
そんな会話をしているうちに、クエストクリア。今回は時間かかったな。
「へー、そうやって倒すんだ。俺もできるかなー」
「弱ったタイミングを覚えないとね」
んで、本当に泊まる気ですか大谷くん?
「んじゃ、着替えとってくるー」
本当に泊まる気だ……仕方ないなぁ、2人分の材料あったかな。
2階の自分の部屋から1階に降りて、台所の冷蔵庫を覗く。
あ、サンマが1匹しかない。
仕方ない、上半身と下半身に分けよう。ご飯とみそ汁を多めにすれば足りるだろ。
そんなこんなしているうちに大谷くんが戻ってきて、食事作りを手伝ってくれて、2人で晩飯タイム。
BGM代わりに居間のTVは付けっぱなし。バラエティもドラマも気にしない。
若いだけあってよく食べるなぁ。3合炊いたご飯がからっぽだ。みそ汁も残ると思ったのに一滴もない。
しかもそんなに食べているのに、会話が止まらないとは…恐れ入る。
その食べっぷりは見ているだけで気持ちがいい。
ありあわせなのにそんなにおいしそうに食べてもらえると、作った甲斐もあるというものだ。
食事もあっという間に終わって、洗い物も終わらせる。
大谷くんが風呂に入っている間に、寝床の準備をしてしまおう。
うわ、客用布団がしけてる。
…というか、ハード置きすぎて布団を敷く隙間がない。置きすぎだろうjk…。
うーん仕方ない、自分は1階のソファで寝るか。
677:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-7
09/08/13 01:26:45 8Y/HQM9C0
両親は同じ家に暮らしてるけど、寝室は1階と2階に別れてるし、両方ともまだ仕事は現役だから、このバ
イトを始めてから本当に顔を合わさなくなった。
だから今日、1階で寝ていたら驚くだろうな。まぁ飲み会で帰ってこない確率の方が高いけど。
「ゆー兄、風呂ありがとー」
お、上がったな。入れ替わりに自分も入って、寝る時用の楽なシャツに着替えた。
部屋に戻ると、ベッドの上でケータイを触る大谷くんの姿があった。着替えって、そのランニングと半パン
だけかい。あ、ゲームがデモ画面になってる。
「あ、おかえりー」
「…ただいま」
何か変な会話だけど、気にしないでおこう。
「髪、乾かした方がいいよ」
「いいよほっといたら乾くから」
まぁいいけどさ。とりあえずデモ画面から、スタート画面に切り替えた。
「続きする?」
「んー、ちょっと疲れちゃった。ゆー兄は?」
「僕もちょっと疲れたから、今日は終わりにする」
なら仕方ない。今日も長い間電源が入っていたハードのスイッチを切る。はいお疲れさま。
もう時計は深夜にさしかかっている。ハードの起動音も消えて、PCも付けてないから、部屋は一気に静か
になった。
「大谷くんはベッド使っていいから」
「え?ゆー兄は?」
「1階で寝るよ」
「ここで寝たらいーじゃん」
…男2人にこのシングルベッドは狭いだろう。
「つめたら大丈夫だって」
うーん仕方ない。大谷くんが眠ったら移動しよう。
「家族に連絡しないで、大丈夫かい?」
ケータイでメールを打ち続ける大谷くんの横に座った。大谷くんはメールを打つ手を止めない。
「…別にいいよ」
大谷くんの声が冷たく聞こえた。
678:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-8
09/08/13 01:27:16 8Y/HQM9C0
「俺が多少家に居なくても、誰も気にしないし。兄貴の方が期待されてるし」
う、これは聞いちゃ行けない話だったかな…とりあえず、話を変えないと…。
「でも、ゆー兄があのゲーセンに居なかったら、俺こんなにゲーム楽しめなかったなー」
え?どういう事?
「最初は友達に誘われて遊びにいったんだけど、ゆー兄がなんか、大事そうに機械の掃除?しててさ」
まぁ暇さえあればずーっと機械触ってたからなぁ。特に何もなくても。
「その台でメダルやったら、何かめっちゃ当ったってさ。何かカンドーしたっていうか」
あー、そういえば、一時期客寄せようとこそっと甘めに設定したんだっけ。社員にバレてすぐ戻したけど。
「エラーになっても他の店員みたいに邪険にしないしさ、だから、ゆー兄が居る時間帯狙ってた」
そうだったのか…道理でよく見るようになったと感じたわけだ。
「前さ、変な男に絡まれててたじゃん?」
「あの時は助けてくれて、ありがとう」
そういえば、あの時のお礼言えてなかった。やっと言えてよかった。
「そんなんいいよ!あれ、完っ全にオッサンの言いがかりだったし」
大谷くんはケータイから目を外して、こっちを向いて笑った。
でも、いつも楽しそうなあの笑顔じゃなかった。
「そっからさ、ゆー兄から音ゲーのコツ教えてもらって、このゲームも教えてもらって、ゲームってすっげー
面白いんだなーって、思った」
ベッドの上に三角座りをした大谷くんは、膝にあごを乗せてこっちを見ていた。
「俺、頭悪いからさー、オヤジもオフクロも大学行った兄貴ばっかりかまっちゃって」
口元は笑ってるけど、目は、悲しい色をしている大谷くん。
「なーんにも期待されてないんだ。だから、ゆー兄と一緒に居られるだけで、今すっげー楽しい」
そこでいつもの、大谷くんの笑顔になった。
─期待、されてない。
「……ゆー兄?」
なんか、鼻の奥がつーんとする。
心臓はバクバク言い出すし、変な汗も出てる。
「どしたの?俺、何か悪い事言った?」
違う、違うよ。気にしないでいいよ。
大谷くんは、悪くない。
「だったら」
大谷くんは膝を崩して僕の方に向き直った。
679:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-9
09/08/13 01:28:24 8Y/HQM9C0
僕の前にはボタボタと、シーツに水滴が落ちていく。
「何で、泣いてんのさ?」
…ただ、思い出しただけなんだ。
自分が誰にも期待されてないって事に。
「ゆー兄、泣かないでよ…」
心配そうにこっちを見る大谷くんの顔が、ぼやけて見えない。
工場で働いていた時も、今のゲーセン仕事も、誰にだってできる仕事だ。
店長だって、同僚だって、あそこに居るのは別に僕じゃなくてもいいと思ってる。
僕は、親からも、世間からも、誰にも期待なんてされてない。
「ごめん、ちょっと、思い出しただけだから…」
だから、ゲームが好きだ。
何も喋らなくても、僕と向き合ってくれるから。
「そんなに悲しい顔、しないで。俺、ゆー兄がそんな顔すんの、見たくないよ」
「ごめん……」
声も出にくくて、ちょっと裏返ってしまう。
でも、ちょっと、止まらない。いつも思い出さないようにしていた事だから。
でも、きっと、君は違うよ。
だって僕じゃないから。
「大谷くんは、さ」
「…うん」
「ゲームって、どこかの誰かが、作ってるって、考えた事ある?」
「……そんなの、気にした事ない」
そうだろうなぁ。普通はそうだ。
「ゲームは、みんな、誰かが、誰かを、楽しませる為に、作られてるんだ」
「うん」
「それって、遊んでもらえる事を、期待されて、作られてるんだよ」
「…うん」
680:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-10
09/08/13 01:29:35 8Y/HQM9C0
「だから、僕も、大谷くんも、誰からも期待されていない、わけじゃないよ」
いつの間にか自分に言い聞かせるみたいに、そう呟いていた。
姿の見えないどこかの誰かが、きっと楽しんでくれることを、僕たちに期待している。
だから、僕はそこに惹かれるんだと思う。
そういえば、昔は自分でもゲームが作りたくて、いろんな事をやっていた。
それはきっと、今ゲームを作ってる人たちと同じ気持ちで、作っていたんだと思う。
自分の考えた事で、誰かが喜んでくれるのを、期待していたんだ。
でも、結局自分は何もできなかった。何かをするには、いろんな事が足りなかった。
「大谷くん、は、まだ、もっと、もっといろんな事、見て、楽しめるはずだから」
だから、今から僕みたいに、何もかも諦めたり、しないで。
「ゆー兄……」
大谷くんの声が、耳元で聞こえた。いつの間にか、頭を抱えられていたみたいだ。
「俺、ゆー兄の手が、何でもできるの、知ってるよ」
そう言って、手をぎゅっと強く握られた。
「人を楽しませてくれる手だって、知ってるよ」
誰かの体って、こんなに、あったかいんだな。
「俺が、ずっとゆー兄の事、見てたから。だから、知ってる」
涙も鼻水も止まらなくて、大谷くんの肌に落ちていく。
「ゲームの事教えてもらって、嬉しかった。仲良くなれて、嬉しかった」
…うん、僕も、嬉しかったよ。
「俺、ゆー兄が好きだよ。もっともっと、ゆー兄の事知りたいんだ」
今まで誰にも言われた事のない、大谷くんのその言葉が胸を締め付けた。
でも、僕は、年上だし、弱いし、人に好かれる要素なんて、何にもないよ。
「だから、そんなに泣かないでよ」
それでも、僕みたいな奴を、君は好きになってくれるの?
「……ありが、とう」
喉が詰まって、声にならない。
悲しいのと、嬉しいのが、一緒に来たみたいで。だからますます泣けてくる。
僕はずっと、そのままで泣いていた。
しばらく大谷くんも僕の事を抱きしめていてくれた。
681:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-11
09/08/13 01:30:36 8Y/HQM9C0
「……ゆー兄、泣きすぎ」
「ごめ……止まら、なくて」
そう言うと、突然、大谷くんの親指で少し乱暴に涙が拭われた。
「あんまり泣くなら…俺が止めちゃうよ」
え…?どうやって?と聞く前に、両頬を押さえられて、口元に何かが当った。
「んんっ?!」
って…!?
うわ、もしかして、キスされてるの、これ??
好きって、そういう意味も含まれてるの!?ていうか、男同士なんですけど!
「……しょっぱいね」
大谷くんはすぐに離れて、自分の唇を舐め上げた。
「ああああああのおおおおおたにくん?????」
「あ、止まった?」
いやあのまぁ止まったんですけどというよりびっくりしたというか自分にまさかこんなことがふりかかると
は思ってもみなかったというかあんまりにもやわらかい感触だったんでちょっときもちよかったとかこれって
犯罪になるんでねとか考えたりとか深夜にこんなことしちゃうだなんてなんてだいたんなんだとか………
「…ゆー兄、目がマジでぐるぐるしてる」
大谷くんが吹き出したもんだから、はっと我に返った。
「大人をっ、からかうんじゃないっ!!」
ものすごくこの場から離れたかったけど、ぜんっぜん離してくれない…。
「えー、俺、本気だよー」
そんないつもと同じテンションで言わないでくれ!
とりあえず、ものすごく、恥ずかしいんですけど!!
「もしかして…ゆー兄は、俺のこと嫌いなの?」
「いやそれはちがうけど…」
「よかった!じゃあ俺ら両思いじゃん!」
いやいやいやそれは早合点だろう!?
でも、拒む気が全く起きないのは、やっぱり自分もそういう事なんだろうか…。
「じゃあ、記念にもっかいね!」
何の記念なんだ!?
と叫ぶ暇もなく、人生2度目のキスは、あまりにもあっさりと訪れた。
682:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-12
09/08/13 01:31:31 8Y/HQM9C0
「おーい、山田くーん」
「はいはーい」
最近、よく常連さんから名指しされるなぁ。
「このパチンコ、どの辺り狙うといいかな?」
この台は、こないだ入れ替えられたばかりの新台だな。
「あー、そうですねー…この辺の釘の流れに沿わせてみるのはどうですか?」
「なるほどね、やってみるよ」
「はいどうぞお楽しみください!」
ついでにおしぼりを渡して、一礼してからその場を去る。
「兄ちゃーん!」
げ、大谷くん今日も来てるのか。
「メダル出す!」
「メダルバンク直ったから、そっちでどうぞ」
「えー」
「はい、ここに指乗せて」
あからさまに不機嫌な顔をする大谷くんの手を取って、認証機の上に乗せる。
「ちぇー。じゃあ、とりあえず300枚出して」
「自分で操作しなさい」
手を離して、機械に触らない事をアピールする。
「ケチー」
ふふん、何とでも言うがいい。メダルはそれ以外で出せないんだから。
「…ゆー兄、今日何時にバイト終わるの?」
メダルがカップに注がれている間、大谷くんは小声でそう聞いてきた。
「今日は遅番だから、閉店まで居るよ」
「なーんだ。じゃあ、俺が晩飯作っておくよ」
「いいよ遅くなるから。学校始まってるんだろ?」
「兄ちゃんのおかげで成績上がったから、多少寝てもだいじょぶ!」
「授業中寝るな」
大谷くんの頭をはたいて、カウンターに戻る。
「いてっ」
後ろで何か聞こえるけど気にしない気にしない……晩飯は作ってもらおうかな。
ちらりと大谷くんを見ると、小さく親指を立ててOKの返事。
683:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3-13
09/08/13 01:31:57 8Y/HQM9C0
大谷くんは大学には行かずに、専門学校行く事にしたそうだ。自分も僕みたいに機械を触れるようになりた
いらしい。それで、ゲーム機を作る会社に就職すると意気込んでいる。
ゲーム業界は大変だぞー。大谷くんは本気なんだろうか…?
まぁ今は気にしても仕方ない。
その時になったら、一緒に悩めばいい。
無事に就職できたら、僕と色々約束してるし、頑張るだろう。
……約束の内容は、今は考えないようにしておこう。
「いらっしゃいませー!」
自分でもびっくりするような元気な声がフロアに響いた。
今日は新しい景品も来たし、本体も入れ替えがあった。POPを作ったりもしないと、やることはたくさんだ。
もっといろんな人に楽しんでもらえるようにすれば、自分も楽しい事に今更ながら気づいた。
だから、もう少し店長にも社員にも色々言ってみよう。
もっとゲームを楽しんでもらえるような、そんな雰囲気作りを目指そう。
誰が得をするって?
そりゃあお店と、誰かの笑顔が見られる自分自身。
今日もゲーム達は遊んで遊んでと騒がしく、その中に居るあの高校生は、いつものキラキラした笑顔を浮か
べていた。
終
684:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3
09/08/13 01:34:51 8Y/HQM9C0
以上で完結にさせてもらいます。
ゲーム描写がわけわからん人、すまん。あんな雰囲気のゲームなんだ。
投下したのが思ってた以上に好評でものすごく嬉しかった。ありがとう!
これからも皆がオタク男子に萌えられますように!
685:風と木の名無しさん
09/08/13 07:18:48 wRzjNVceO
乙です!!!!
こんな二人が見れるならそのゲーセン毎日通うw
686:風と木の名無しさん
09/08/13 07:47:18 bnnMn/ST0
大作乙です! すごいよかった~!
最後のメダルバンクでのやりとりがラブラブすぎて2828してしまったよw
687:風と木の名無しさん
09/08/13 09:40:30 syRbXVoQO
ゲームって凄いのね…超乙面白かったー!
688:風と木の名無しさん
09/08/13 11:31:26 jg3nFhSM0
萌えたよー! 乙!!
689:風と木の名無しさん
09/08/13 19:08:27 TAbOiyi00
おお完結GJです。
オタの心情変化が爽やかな読後感をもたらしてるな。
萌えすぎて禿げあがりました。
690:風と木の名無しさん
09/08/14 01:05:08 qt+OUT6tO
うおお乙でした!
ゲーマーな自分には色々にやにやできた部分がw
かなり萌えたよー!うまいね!また書いてください!
691:風と木の名無しさん
09/08/14 05:05:26 sf3APN1WO
あかん…
途中で本気で泣いてしもたwwwww
乙です!
丁寧な描写に思わず感情移入しまくってしまいました
2人の幸せな姿が目に浮かぶようだよー。
692:風と木の名無しさん
09/08/14 22:10:01 A6T/pYvVO
萌えた良かった! ありがとう!
693:風と木の名無しさん
09/08/14 23:41:37 GTZ02i7TO
幽霊とゲーセンと一気に読んで画面が滲んで見えないよ…!
とりあえずわっふる積みますね
(*´∀`)⊃#
###
#####
694:風と木の名無しさん
09/08/16 19:33:00 RuDCKy160
素晴らしい…。・゚・(ノД`)・゚・。
心の底から乙と言わせてもらう!
あーなんか最近悲しくなってたから本当に癒されたよ…
ありがとう
695:風と木の名無しさん
09/08/16 21:11:47 bW5fpoGC0
お疲れ様でした!
すごく面白かったです。二人とも前向きになる最後が…!!
ありがとうございました!
696:風と木の名無しさん
09/08/17 17:58:22 TW+XuYZ60
2人とも可愛いなぁww
697:風と木の名無しさん
09/08/18 18:51:49 0JnVwOT8O
幽霊の人もゲーセンの人も乙です!どちらもじーんとさせていただきました。
(*´∇`)
698:風と木の名無しさん
09/08/19 14:18:35 nhmj5aFLO
幽霊さんもゲーセンさんも素敵なお話乙でしたー
みんな可愛すぎる
夏はイベントが盛り沢山でいつもは引きこもりがちなオタクがいそいそと出かけるのを見て、
アウトドア好きの幼なじみは、オタクがデートでもしてるのか彼女でも出来たのかと不安に
海に誘ってみたはいいものの即答で断られ、嫉妬のあまりに押し倒すも
寸止め→色々あって余計にこじれる→仲直り
そんな話が読みたいです
699:風と木の名無しさん
09/08/19 14:29:55 nhmj5aFLO
連レスゴメン
読みづらい文になってて申し訳ない
携帯から長文は無理があるか…
700:風と木の名無しさん
09/08/19 16:44:57 X0WTP400O
>>698
わたしだって読みたいです
701:風と木の名無しさん
09/08/19 16:53:00 IPavRoMd0
>>698
ここは私に任せて早く執筆作業に戻るんだ!
早くしないとわっふるの大群が襲ってくるぞ!
702:風と木の名無しさん
09/08/19 19:49:30 2Ke/rLNs0
オタクといえばコピペで有名なゆうすけ、
リア充から一字取ってみつるでいいかなと腕まくりして名前を考える。
>>698つ#後はまかせます。
703:風と木の名無しさん
09/08/20 01:06:02 I9LNOx18O
698だけど書くのは無理w
誰か書いて下さい
海に誘うって書いたけど、幼なじみはプールの監視員のバイトしててそこに誘うのもいいなあ
オタクはチビで不健康に色が白いのがいい
704:風と木の名無しさん
09/08/20 02:33:11 RpfXbuhwO
巨漢のコフーでも萌えるw
705:風と木の名無しさん
09/08/20 04:48:08 BMt4tb3h0
夏コミに行くオタとそれを家で見送る攻め
今頃オタは夏コミで美少女のくんずほぐれつのあれこれを漁っているんだろうなぁ、
三次元の見知らぬ女とデートするよりかは全然ましだけど、とオタの性的欲求に自分が関していないことを口惜しく思う攻
いや夏コミといっても三次元と関わらないわけじゃない 特にアイツなんか女の子にアタックされたら免疫ないんだからすぐ惚れちゃうだろし
何万人もくる場なんだからそんな物好きもいるかもしれない 俺もついていけばよかったぁぁぁと不安で胸が張り裂けそうな攻
帰ってきたオタ(汗まみれで臭い)を見ていややっぱ大丈夫だ、夏場異臭がするこいつに寄ってくる女なんかいねぇ
だからお前ずっとそのままでいろよ と思う攻
706:風と木の名無しさん
09/08/20 06:34:48 I9LNOx18O
安心した後、言葉巧みに風呂に連れ込むんですね、分かります
707:風と木の名無しさん
09/08/20 07:18:41 Yyncfc8x0
きちんと剥いて洗ってあげるんですね、分かります。
708:風と木の名無しさん
09/08/20 19:14:43 RpfXbuhwO
オタ「腐女子の超理解ですね、わかります」
攻め「だな。よし風呂入ろうZE☆」
709:チャラ系高校生×ゲーオタ店員 その3
09/08/21 02:11:19 O3Bal+QF0
それは萌えるだろうjk...
さぁワッフル焼き上がりましたよー
つ ####################
710:709
09/08/21 02:12:18 O3Bal+QF0
うわ名前欄間違えた!!!!ものすごく恥ずかしい!!!!
改めて名無しに戻りますorz
711:風と木の名無しさん
09/08/21 04:45:09 DUQ2hyloO
>>710
かわゆす
712:風と木の名無しさん
09/08/21 17:40:07 u5pF6y0v0
なんか最近このスレ盛り上がってて嬉しいw
713:風と木の名無しさん
09/08/25 17:42:35 3ruMjfa90
オタクな彼氏彼女がほしい その19
スレリンク(pure板)
避難所
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
714:風と木の名無しさん
09/09/03 20:05:44 w2idMc2IO
ほし
715:風と木の名無しさん
09/09/04 23:06:38 /REx7z8QO
ちょっと前に話題にあがった少女漫画オタクが可愛くて自家発電してみた
ついてない。
昨夜はギリギリまで粘ったオクで競り負けたし
そのお陰で寝不足で気持ち悪いし
極めつけは朝起きたとき寝不足の立ち眩みでフラついた拍子に眼鏡を落として踏み潰した。
ついてない。
さらに言うなら、世間の暦では学生は夏休み1日目だっていうのに
補習のせいで学校来なきゃいけないし
眼鏡が無いからものを見るのに目をこらさなきゃで頭痛くなるわ肩は凝るわでついてないにも程がある。
夏休みになったらクーラーの効いた部屋でゴロゴロしながらBANANA FISH再読する予定だったのに…。
俺はがっくりと肩を落とした。
真夏の日差しが朝っぱらからガンガン照りつけて、いつもより無防備な目を妁く。
ああ、トーマの心臓初版全巻セット欲しかった……!!!
まぁこの前萩尾望都パーフェクトセレクション買ったばっかりだから節約になったと思おう…
そうでもしないとやってられない。
ハァと溜め息をつくために吸った空気はそのまま胸で爆ぜた。
716:風と木の名無しさん
09/09/04 23:09:41 /REx7z8QO
「よっす! 高瀬も補習組?」
弱い力だったにも関わらず叩かれた背中がジンジンと熱を持ち
心臓が早鐘のように鳴っているのは驚いたからだけではない。
「市川…おはよ」
「高瀬は今日もテンション低いなー」
「そういう市川は今日も無駄に元気だな…」
なんだよ無駄ってー!と意に介した様子もなく快活に笑う市川に気付かれないよう、そっと深呼吸して騒ぐ鼓動を落ち着かせた。
俺は、市川に、なんというか、好意を抱いている。
というか、つまり、月並みな言い方をすれば、ホの字というやつだ。
市川は、そりゃもう絵にかいたような好青年で、おばちゃんがいたら十人が十人に口を揃えて「うちの息子に欲しいわ」と言われそうなやつだ。
実際、1回学食のおばちゃんに言われてるのを見たことがある。
そんな爽やか好青年のクラスメイトに密かに想いを寄せる地味な自分。実に月並みな事例だ。
唯一月並みでないのは、俺も男で、市川も男ってことだ。
717:風と木の名無しさん
09/09/04 23:12:14 /REx7z8QO
「俺もってことは、市川も?」
「そー補習。こんな朝っぱらからダルいよな」
そう言う市川からは一ミリだってダルさを感じない。
むしろ、こんな良い天気の日に外出する用事が出来て嬉しいとでも言い出しそうだ。
グロッキーな俺には爽やかな笑顔が眩しすぎて直視出来ない。
っていうか眼鏡がないから見てもぼやけているんだが。
折角市川と話しているのに顔を合わせられないのは損した気分だ。
「あれ、今日コレは?」
市川は手で作った眼鏡を自分の顔に当てて不思議そうに俺を除きこんだ。
うわ…そんなに顔近づけないで欲しい…ただでさえ眼鏡のない顔を他人に見られるのが嫌なのに…。
「あー…朝割った」
注がれる視線に耐えきれず顔を背けた。
「マジ?そりゃゴシューショー様」
市川は大袈裟に肩を竦めてみせる。
「高瀬ってどんくらい目悪いの?」
「あー、近視に乱視が入ってて…、アレが読めない」
と言って3mくらい先の看板を指した。
「嘘っそれやばくね?マジで目悪いんだな。すげー」
何が凄いのか、市川はしきりに感心している。
俺の怪訝そうな顔に気付いたのか「俺、視力2.0以上あるからさ」と笑った。
「じゃ、今日黒板見えないんじゃね?」
「破滅的に読めないね」
俺が諦め気味に断言すると、意外な言葉が市川から飛び出した。
「じゃあさ、俺隣座るよ。俺が板書したノート見て、高瀬は板書すれば良くね?」
ナイスアイディア!とばかりに顔を輝かせて、市川は俺に微笑みかけた。
うおっ眩しっ!!
718:風と木の名無しさん
09/09/04 23:20:30 /REx7z8QO
「…いいの?」
「ヘーキっしょ、補習だから席も自由だし。あ、それとも誰かと約束してた?」
あ、それはない。俺、そんなに友達いないから。
「それは大丈夫…そっちこそ平気?」
言わずもがなだけど、俺と市川は、ツルむグループが違う。
俺は大抵はクラス内でただ一人の友達、読書オタクの夏目とツルんでるが、市川はクラスでも華やかで目立つ快活なグループのひとりだ。
なんで俺が、いわゆるアニゲオタクのグループに入っていないかと言うと、話は簡単だ。話が合わないのだ。
「風と木の詩」を薦めたら「アッー!」って言われるし、「綿の国星」を薦めたら「猫耳に萌えた」って返ってくるし、もうやだあんな連中…!
少女漫画の良さなんて何もわかっちゃいないんだ!
そんな訳で、クラスでどっちのグループにも属せない地味な俺は、頭が良くていつも本読んでて近寄りがたい雰囲気の、孤立していた夏目となんとなく話すようになった。
話してみるまでは、学年一頭が良いという噂や、誰にも関心を示さず読書する姿に、周囲を頭悪い奴らだと見下してんのかと思ってたが、なんのことはない、ただ読書が好きで一度本を読み始めると回りが見えなくなるってだけだった。
その夏目は補習には来ない。
補習受けなきゃいけないような点数を取るわけがないんだ。
「オレ?全然ヘーキ」
市川が平気でも、俺みたいに地味でちょっと浮いてる奴を市川のグループの奴らが良く思わないだろ…。
この年になってイジメとかがあるとは思わないけど、お互いが気まずい思いをするに決まっている。
そう理性では考えている筈なのに、俺の口は正反対の言葉を紡いだ。
「じゃあ…お願いしようかな…」
719:風と木の名無しさん
09/09/04 23:29:53 f6NA8kr5O
わっふるわっふる!
720:風と木の名無しさん
09/09/05 00:21:11 lXfDpR0J0
わっふるをどうぞお受け取りください
721:風と木の名無しさん
09/09/05 11:53:15 vWhjDoC10
わ、わっふるわっふる!!
722:少女漫画オタク
09/09/05 14:03:01 sVb5eUEaO
ワッフルいただきます!
あー!!何言ってんだよ俺!!
あとで気まずい思いをするのは自分なんだぞ!!
本当にこの口は欲望に正直過ぎて困る。
そりゃあ、市川と隣の席なんて願ったり叶ったりだけど、俺は自分の身の丈ってものをよく理解しているつもりだ。
市川みたいなキラキラした奴は、こんな地味キャラで少女漫画オタクな男でなく、それこそ少女漫画みたいに、胸はないけど目がでっかくてやせっぽちのちょっとドジだけど底抜けに明るく前向きな可愛い女の子がお似合いなんだよ!
723:少女漫画オタク
09/09/05 14:05:32 sVb5eUEaO
「ごめん、字ヘタで…読みづらい?」
ひとり悶々としていると、市川がこそっと囁いた。
俯いたまま、俺のシャーペンが止まっていたからだろう。
「や、全然へいき!ありがと」
なんだかんだで結局俺は市川に甘えてしまった。
だってそんな甘い誘惑に抗える筈ないだろう?
市川の友人たちも気がいいやつばかりのようであからさまな嫌な顔なんて全然されず、
むしろ「大丈夫かよー市川字ィ超きたねーじゃん」「高瀬くん、こいつの字マジでヒエログリフみたいだから頑張れ」なんて和気藹藹とした雰囲気だった。
たぶん、市川が彼らにとても信頼されているのだろう。
市川がグループの中心人物であることは傍目にも伝わってくる。
こそこそ囁き合っていると「そこのふたりー喋るなー」と注意されてしまった。
市川が「サーセン」と返事をすると、くすくすとクラスがさざめく。
市川は俺を見て少し肩をすくめてみせた。俺も笑い返す。
ああ、なんかいいなぁこういうの!青春ってかんじ!!
中学でちょっと勉強ができたばかりに、うっかり塾の先生のすすめでちょっとした進学校に来てしまって、話の合うやつ見つけられなくて、やっと夏目と友達になってっていう1学期だったから、こういう普通のやりとりがすごく久々だし新鮮に感じる。
なにより相手が市川だ!
幸せすぎる…。
市川の字って、下手っていうより、独特の癖がある。
確かに書くのがすごく速くて乱暴みたいだけど、ちゃんと一字一字しっかり書いてる。
角なんかしっかり全部曲がってて、意外と几帳面な感じ。こういう字を書くんだなんて知らなかったな。
724:風と木の名無しさん
09/09/05 21:01:19 6IL2xc730
わっふるわっふる…うっ!
725:風と木の名無しさん
09/09/05 23:05:31 Ti47QCTGO
わっふる!わっふる!
726:風と木の名無しさん
09/09/05 23:29:58 x+qfwYhhO
わっふるわっふる!!!!
727:風と木の名無しさん
09/09/05 23:32:56 Blq/Ecwg0
わっふるわっふる!!わっふるわっふる!!
青春を感じている少女漫画オタが凄くかわいい…。
728:風と木の名無しさん
09/09/06 01:12:14 B/7CS0B20
わっふるわっふる!!わっふる!!
地味素直なヲタ萌え!!
729:風と木の名無しさん
09/09/06 21:28:46 K120Dskq0
これの店員×俺で
【超速報】俺が美容室行く
URLリンク(waranote.blog76.fc2.com)
730:風と木の名無しさん
09/09/06 21:57:12 NyQ95T4VO
少女漫画ヲタがまんま少女漫画主人公展開してて萌える!
わっふるわっふる!!!
731:少女漫画オタク
09/09/06 23:36:35 uzlyyn12O
ワッフル美味しいです(^O^)
俺は市川のこと、はっきり言ってよくは知らない。詳しくもない。そんなにじっくり話したこともない。
けど、好きだ。それだけははっきりわかる。
小さい頃から少女漫画が好きだった。
10歳年上の従兄弟のねーちゃんが要らなくなった漫画をよくウチに持ってきて、それをなんとなく読んでるうちに、どんどんのめりこんでいった。
近所に同い年くらいの子がいなかったのもあったし、まぁ、昔から、その……、根暗だったんだろう…。
親が漫画とかゲームを買ってくれるタイプじゃなかったので、小さい頃は本当に従兄弟のねーちゃんがくれた少女漫画ばっかり読んでた。
物心ついた頃からそんな感じだったので、それがおかしいことだなんて全く気付かなかった。
小学生のある日、クラスの騒がしい奴に指摘されるまでは。
俺はてっきり皆が普通にスーパーヒーロータイムを見るように8時枠の少女漫画のアニメ化作品も見てるものと思ってた。
今考えると、皆少女アニメも見てたと思う。ただ、男の子だったら、そんなことは恥ずかしいことで隠すべきことだったんだ。
そんなタブーにも気付かなかった俺はしばらくオカマだのなんだのと馬鹿にされた。
その後は、俺もそれは恥ずかしいことなんだと自覚して、人前で少女漫画のことを話さなくなったから、すぐに彼らの興味の対象は移っていったけど、それは幼い俺には結構大きな出来事だった。
732:少女漫画オタク
09/09/06 23:41:03 uzlyyn12O
それから今までひたすら隠してきた。
中学になって自分で少女漫画買うようになっても、絶対近所では買わないようにしたし、
最近じゃアマゾンとかオクとかが楽でそういうのでばっかり買ってる。
そんなに気を遣ってたのに、高校生になって、学校に知り合いがいなくなって、気が緩んでたんだと思う。
その日は放課後、眼科検診に行かなきゃいけなくて(4月の身体測定で視力がまた下がっていたことが判明し、学校から眼鏡を作り直せとのお達しを受けた為だ)、
いきつけの眼科がこれまたいっつも混んでいて、なんで予約してんのにこんなに待たされるんだとキレそうになるくらい待たされるんで、
待ち時間に読もうと買ったばかりの少女漫画を鞄に入れておいたんだ。
もちろんカバーをつけたし、学校で鞄から出すつもりなんて絶対なかった。
ところが、だ。
733:風と木の名無しさん
09/09/07 00:36:48 zEY5zI/mO
>>729
この後にシャンプー店員がいさおのことが気になって、妹にいさおにカットモデルして欲しいとかお願いしたらいいと思う
でいさおはホイホイ行くといい
もちろん使うシャンプーはラックスでw
734:風と木の名無しさん
09/09/07 22:08:20 R58VcRHR0
>>733
大いにありそう!素材は悪くなさそうだしw
ラックス持ち込みでもいいじゃない ピュアだもの いさを
735:風と木の名無しさん
09/09/07 23:31:54 g9qf7NI4O
カットモデルをして以来、なんとなくその美容院に通うようになるいさお。
最初の時のことをネタとしてばらされてから妹に
「美容院行くなら服装くらいちゃんとして!」
と言われ、こわごわ服を買いに行く(妹チョイス)→その服で美容院に行く→店員(あれっ、なんか最近オシャレに…もしや彼女でもry)焦る店員
まで妄想した。
736:風と木の名無しさん
09/09/08 06:30:32 Nz5t9fJJO
朝っぱらから上のスレ見てはらいたいw
スーパーリッチwwwwww
でもその展開かなり萌える
737:風と木の名無しさん
09/09/08 06:45:23 ck2+XfcrO
シャンプーされて不覚にもおっき→ガチュンでお願いします
738:風と木の名無しさん
09/09/08 19:17:38 3ueLdrKb0
店員はドライヤーないのがショックだったみたいだから、
いさおは「どれ買ったらいいんですか」って質問してお買いものに連れ出して
もらうべき。
739:風と木の名無しさん
09/09/09 02:03:38 9fqBZ5mTO
自宅ではいさおと同じスーパーリッチを使用しはじめる店員。
740:風と木の名無しさん
09/09/09 06:50:09 r+1bIzLRO
>>732
わっふるわっふる
741:風と木の名無しさん
09/09/10 07:58:18 Szq1aspL0
>732
ワッフル!ワッフル!ワッフル!
そんなところで切らないで!
742:風と木の名無しさん
09/09/12 21:19:46 sVQ9hmKL0
シャンプー×いさおの接点が難しい…
酔いつぶれたシャンプーが電車で、いさおに「俺の駅になったら起こして」とか
頼んでお持ち帰りパターンとか?
743:風と木の名無しさん
09/09/12 22:08:44 P0WnPmtp0
>>732
わっふるわっふる!
気になる!
744:風と木の名無しさん
09/09/13 12:01:59 ppmP4lhPO
少女漫画にwktkして、いさをに噴いた。
なんだもうこの素敵なスレは!!!!1!!!!
とりあえずワッフル置いていきます。
##########
745:風と木の名無しさん
09/09/15 22:10:11 0wDco4M90
少女マンガといさおの間に箸やすめ
>>619-621の続きで
--------------------------------
西原のことは前から知っていた。
あいつは気づいてないだろうけど、気にしている奴は多かった。
背が高くて、色白だけど顔は整っていてガタイがよく、標準語を話す転校生。
普通だったらちやほやされそうなものだけど、西原は異常な寡黙さでもって
興味本位の女子を蹴散らしたらしい。(本人にその意識がなかったのがまた笑える)
それで、こないだ初めて話したそいつ、西原と調子に乗って「コンビ組もう」とまで言った俺は、
なぜか今西原に馬乗りになっている。
屋上にて。
「ネタに喧嘩入れようや~」
「ちょ…ちょっと待って!!痛い痛い」
俺が全体重を乗せていくと、西原はデカイ体を縮こまらせて必死になっていた。オカマか。
デカいコイツが本気出せば俺なんて軽く吹っ飛ばせるのに。
まあ、腹立つからそんなん言ってやらんけど。
746:風と木の名無しさん
09/09/15 22:10:51 0wDco4M90
「お前時々東京弁オカマみたいやし、絶対笑えるわ」
「はぁ!?失礼ね!!」
俺がよいしょ、とのきながらそう言うと、西原はすかさずオネエ語を使ってくる。
でかい図体でオカマ語でしゃべるコント、絶対受けると思うねんけどなあ、
と俺が言うと西原はマジでネタを考え始める。ちょろいわ。
「じゃあ、木本はヤンキーで俺に喧嘩を教えようとして…」
「俺が喧嘩のやり方教えても、おまえがどんどんオカマになっていくねん」
「ネタとしては面白そうだけど…俺の方が身長も高いじゃん!キモいよ!!」
「喧嘩は俺の方が強いし、ええねんそれで!!」
わーわー言いながらネタを考えていく。
当初は俺に対して遠慮を見せたものだが(奴の根がビビりであることは間違いない)、
こと笑いのこととなると西原は饒舌になる。
747:風と木の名無しさん
09/09/15 22:12:01 0wDco4M90
「じゃあオチには…キスでもして終わる?」
「…っ、なんでやねん!!」
ツッコミとして一瞬逡巡してしまった。悔しい。西原のくせに、生意気だ。
西原はじゃあオチはもうちょっと考えて、とか言いながら本気でノートに書き込んでいる。
俺は横に座ってその横顔を何とはなしに見つめていた。
絶対、こいつ女装いけるな…
さっき一瞬ほんまにキスしたらどうなんやろ、とか思ったことは忘れることにした。
俺どうした。あかん、だいぶキモい。
「俺の方が痛みに強いし、絶対お前のが女役やぞ!」
俺が唐突にそう言いきると、西原は真顔で「それだと逆になるんじゃないの」と言ったので、無言でどつく。
しかし西原は笑いながら、「だって木本の方が顔小動物っぽいし…」などと言ってきたので
俺はとっておきのメンチを切ってやった。
「おい、調子コキ。俺は1ミリたりともその点では譲らへんからな!!」
「うわ、ヤクザ!かなりヤクザっぽいよそれ。もっと言ってみて」
「やかましい!!自分はネタ書いとれ!!」
俺はなぜか嬉しそうな西原をどつくと、屋上の出口へ向かう。
西原がこっちの背中を追っているとは思ったが、振り返ることはあえてしなかった。
---------------------------------------------------------
視点が変わってました、すみません。ボケとツッコミって攻受に通ずるものが
748:風と木の名無しさん
09/09/16 08:45:33 jG3iJlK4O
わっふるわっふる!!
749:風と木の名無しさん
09/09/16 09:53:00 EEvd1muMO
はじめは木西かとおもってたら西木!!
木本には懐いてる西原カワイイ!
(・∀・)つ わっふる ドゾー
750:風と木の名無しさん
09/09/18 17:10:22 PbuR3WQHO
何を勘違いしたのか、俺が掃除でいない間に、隣の席の女子が間違って俺の鞄をあけてしまったらしい。
鞄は学校指定で男女同じものだし、買ったばかりのそれはどれも真新しくパッと見では見分けがつかないので、それは不可抗力だったのかもしれない。
だけど、だけど、なんで中身まで出すんだよ!!
俺が掃除から戻ると無惨にも鞄から出された少女漫画…。しかもよりによってしゅごキャラ…。
俺は一瞬で状況を理解…出来ず、呆然とその場をみつめた。
隣の席の女子とその仲間たちは俺のしゅごキャラ!を無造作にめくっていく。
「なにこれーチカこんなん読んでんの?ww」
「読んでないし!てゆーかその鞄ちがうひとのだしww勝手に出すなよ」
「えー誰の?」
「隣のひとじゃん?」
「チカ隣だれだっけ」
「高瀬くん」
「高瀬ってあの眼鏡?ちょっまじキモいんですけどwww」
「これ知ってるーw朝アニメやってるの見たことあるw」
「うわ…ロリコンってやつ?キモーイ」
わかってるよ!!俺がキモいことなんか誰より俺が一番わかってる!!
だから静かに迷惑かけずにひっそり過ごしてたじゃないか!!!
ああああああ、どうすればいいんだ、このまま席に戻っても女子の嘲笑は免れないし、知らんぷりしてたら事態は更に悪化するかもしれない。
あっ妹のってことにすれば?
って妹なんかいないっつーの!
あとで嘘バレたとき死にたくなること必至だし、あああどうすれば…!
とか思っていたら、隣の席の女子とその仲間がこっちに気付いた。
ちょ、こっち見んな!マジでお願いだから!
しかし目が合ってしまった以上、何食わぬ顔で自然に席に戻らなきゃならない。
あああ視線が痛い…!
親しい友達も出来ないまま、俺の高校のキャラはキモいロリコンアニオタに決まりました。人生\(^o^)/オワタ。
てゆうかいいじゃないかしゅごキャラ読んだって!可愛いじゃないか!
751:風と木の名無しさん
09/09/18 17:37:45 Z5dNaqDM0
ちょ、わっふるわっふる!!
752:少女漫画オタク
09/09/18 19:50:50 PbuR3WQHO
ごめんなさい
>>750は732の続きですorz
「あ、…高瀬くん、ごめんね、鞄間違えちゃって」
隣の席の女子が言う。
「ああ、いいよ」
よくねぇよ!!!ちっともよくねぇよ!!!!!
「間違って漫画勝手に出しちゃったーw返すねーw」
クスクス笑いながら言うな…謝罪するならもっと誠意をもってしてくれ…。
女子たちが小言で「マジキモイww」って言ってるのが聞こえる。
もうキモくてもなんでもいいからほっといてくれ…。
そう俯いたときだった。
「たーかせ!」
ポンっと肩を叩かれて、完全に鬱モードだった俺は大袈裟なくらい肩を揺らしてしまった。驚いて振り向くよりも早く、明るい声の主は俺の顔を覗きこんだ。
「漫画代わりに買ってきてくれてありがとなー。妹がすっごい欲しがっててさー、これで兄貴のメンツも保てるよ!」
えっ、誰だこのひと。
同じクラスの…えーと…。
「これ、市川のなん?」
そうだ、市川だ!!
「そーそー。うち田舎だから本屋にこれ売ってなくってさ。高瀬に頼んだんだ。妹に、マジ使えねぇとか言われるし散々だったけど、助かった!!ありがとな!!」
うおっ眩しっ!!
なんだなんだ、なんなんだこの爽やかイケメンは…!!
そんなこと勿論頼まれてない。
でも、なんがなんだか分からないが、この爽やかイケメンの市川くんが、なにか重大な勘違いか人違いをしているんでなければ、俺を、庇ってくれている、のかもしれない。
753:風と木の名無しさん
09/09/19 01:12:26 e9T8DmjaO
待ってたよ漫才!!痛みに強いワロタw
市川は眩しすぎるだろ…わっふるわっふる!
青春だなあ…
754:風と木の名無しさん
09/09/19 13:11:33 qgzsN16XO
眩しいよ!イケメン眩しい!
755:風と木の名無しさん
09/09/19 18:25:40 mPB8dD840
ちょ、市川眩しすぎわっふるわっふる!!
756:風と木の名無しさん
09/09/21 09:04:11 5sAP/YefO
市川本当に少女漫画の男の子みたいだ
わっふるわっふる
757:風と木の名無しさん
09/09/23 00:01:07 a2l580L1O
わっふるわっふる
758:風と木の名無しさん
09/09/25 20:01:38 s7NRza0AO
わっふる!わっふる!
759:風と木の名無しさん
09/09/27 21:11:55 PMYSYSK0O
わっふるー!わーっふるーーーっ!
760:風と木の名無しさん
09/10/02 00:25:58 F+ZDAvZYO
リア充×ヲタってなんでこんなにもときめくんだろうか
761:風と木の名無しさん
09/10/06 21:27:57 ur76JWpY0
少女マンガヲタおいしいです つワッフル
762:風と木の名無しさん
09/10/06 23:49:45 i4ugl7IO0
わっふぉーわっふぉー!
763:風と木の名無しさん
09/10/07 05:05:46 yloyTpzw0
わっふる!わっふる!
764:少女漫画オタク
09/10/07 11:45:07 5Y1H5X+vO
>>752の続きです
「あ…うん」
俺は精一杯の愛想笑いをして、市川に話を合わせた。
と言ってもこれ以上話を広げようがない。ヘタなこと言って市川の好意(なのか?)を台無しにしては元も子もない。
努めて平静を装いながらも内心困惑していると、そんな俺の様子を読んでくれたのか「っと、そろそろチャイム鳴るし、席戻るわ。ありがとなー!」とこれまた爽やかな笑顔を残して市川は席に戻っていった。
ほっと息をつくと、周囲の女子たちも興味を失くしたように「うちらも戻るね」と言って散っていった。
オイお前ら俺を散々キモイとか言って謝りもしないのかよ!
まぁ事実俺が少女漫画マニアなのは変わらないんだけどさ…。
それにしても、市川って、今まで全く話したことないけど、何考えてんだろう…?
すっごいイケメンだし、笑顔は爽やかだし、絵に描いたようなリア充に見えるけど、なんで俺なんか庇ったんだ?
よくわからない。
首をひねりながら次の授業の教科書とノートを用意しながらぼんやりと考えていると、俺は重大なことを忘れていたことに気付いた。
おっ、俺のしゅごキャラーーーーーーー!!!!!!
市川に持ってかれたままだよ!あいつ、あれ持ってってどうするつもりなんだ!?
授業開始のチャイムが俺の頭にガンガン鳴り響いた。
765:少女漫画オタク
09/10/07 11:48:06 5Y1H5X+vO
その後、俺はもう一度市川に話しかけ、先ほどの真意を問いただし、めでたくしゅごキャラを返してもらった!
なんてことは勿論出来っこなく、とぼとぼと帰路についているところである。
いや、話しかけようとはしたんだ!
だけどあいつ、いつも友達の輪のなかにいるんだ…それも俺が容易に近づけそうにない、いかにもリア充です!!って感じのお友達だ。
結局放課後までなんのチャンスもなく、仕方無く眼科へ向かったのだった。もちろん用意してたしゅごキャラを市川に持って行かれたので、ながーーーーーい待ち時間をぼーっと過ごす羽目になった。チクショウ…。
でもその分、冷静に市川と今日のことを考えることができた。
まず、安易に学校に少女漫画を持ってくることは危険だということ。
カバーをしてるとかしてないとか、問題じゃない!奴らは他人の荷物すら平気であけてくるぞ!
二度と学校には持ってこない!と心に誓う。
それから、市川のこと。
あいつが何を考えてるのかはさっぱりわからない。
もしかして、市川も持ち去ったしゅごキャラを見て、俺をpgrしてるのか?
でもただそれだけのためにあんなことする意味がわからないし…。
なにより、あのきらきらした笑顔に、そんな裏があるとは到底思えないのだ。
くそっ、イケメンは得だなぁ。
悪態をついてみても、思い浮かぶのは、俺に微笑みかける市川、友達の輪の中心で声をあげて笑う市川………ああああ、あれ!?なんかおかしいぞ!!?
なんで心臓ドキドキしてんだよ!!なんか顔が熱くなってきたし…!?なんだよこれ!!
頭を振ってみても、市川の笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。
なんなんだよこれぇ……。
766:風と木の名無しさん
09/10/07 12:20:16 Kq3J+JCq0
少女漫画ヲタきたあああ!!!
わっふる置いていきますね。続き楽しみにしてるよー!!
(*´∀`)⊃###########
767:風と木の名無しさん
09/10/07 17:37:28 JjeUoF/c0
恋愛感情の芽生えキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!
ぐるぐるしてるたかせかわいいよたかせ
768:風と木の名無しさん
09/10/08 00:59:27 7T1lwkL0O
うわああたかせかわいいよたかせえええ
わっふる!!わっふる!!!
769:風と木の名無しさん
09/10/19 18:09:36 QvZmZ9/HO
下げすぎてたからあげとく
いちかわ萌えハァハァ
770:風と木の名無しさん
09/10/19 18:56:24 QvZmZ9/HO
下がりすぎてたからあげとく
少女漫画萌えw
771:風と木の名無しさん
09/10/19 18:57:00 QvZmZ9/HO
まちがえて連投スマン
772:風と木の名無しさん
09/10/19 22:13:48 JtAeQojE0
わ…わっふるわっふる!!!
773:少女漫画オタク
09/10/20 04:22:35 Q7dpqZPS0
>>765の続きです
訳のわからない脳内イメージに支配され悶々としていたら、長い待ち時間もあっさり終わり、コンタクトのパンフレットなんかを持たされて、眼科をでた。外は今にも太陽が地平線に隠れそうで、刻一刻と薄暗闇が広がっていく。
頭から離れない市川のこと、返ってこないしゅごキャラのこと、市川の真意のことをトボトボと家路につきながら考えていると、うちの前に人影が見えた。
父さんだろうか。今日は早いな…。
そう思って「ただいま」と声をかけようと手をあげると、影も動いてこちらに手を振った。
あ、あれ、父さんにしては背が高いような………。
心臓が、どくどくと脈打った。
薄闇にぼんやりと浮かび上がる人影は、間違いなく先ほどまで俺の脳内を占領していた顔の主。
市川だった。
「おかえりー」
市川は俺の脳内ヴィジョンと寸分変わらぬ、あの笑顔を浮かべて、ヒラヒラと手を振った。
「た、ただいま……」
俺もつられて手を振り返すが、全く頭が動いていない。
なんで市川が俺んちにいるんだ!?ってゆうかなんで俺んち知ってんの!?
今日のことといい、市川の考えてることが全くわからない。必死に頭を回転させようとするも、心臓が早鐘のように打っていて集中できない。でもなんか言わなきゃ。今日のこと聞いて、しゅごキャラを返してもらって…。
「高瀬、遅かったな。塾?」
「いや、今日は眼医者…」
「あー、この前の身体測定の再検査のやつ?そういやプリント配ってたよな」
うんうんと市川は頷いた。
遅かったって…ちょっと待て、市川はいつからここに?
市川の脇には、市川が乗ってきたのであろう見慣れない自転車が停めてある。ちらと視線をやると自転車の前かごには学校指定の真新しい鞄が入っていた。
市川は制服のままだし、もしかして家に帰ってないのか?
まさか、放課後からずっとここにいるんじゃないだろうな?
4月ももうすぐ終わりとは言え、日が暮れれば肌寒い。そんななか何時間待ってたんだ!?
774:少女漫画オタク
09/10/20 04:24:08 Q7dpqZPS0
「なんで…」
「そうそう、これ返そうと思ってさ。借りパクするわけにいかねーじゃん?」
そういって手渡されたのは、まぎれもなく、俺のしゅごキャラだった。
うわあああああああ、なんかすごく恥ずかしい。
あんなに返して欲しかったしゅごキャラだけど、市川に俺が少女漫画を読んでることを知られているということが、無性に恥ずかしくて、いっそもう知らん振りされたままの方が良かったんじゃないかという気さえしてくる。いや、まぁしゅごキャラは名作だと思うけども!
「あんときはさ、なんかオレ勝手なこと言っちゃってごめんな」
えっ…?
俺がなにも言えずにテンパっていると、市川は申し訳なさそうに俯いた。
え、えっ、何で?何でそうなるんだ?
「なんか気がついたらしてたって言うか、余計だったかな」
いつもの、キラキラトーンとレーストーンと花びらが背景に散ってるような、あの笑顔は姿を隠し、市川はその整った顔を曇らせている。
そんな顔するなよ…!余計なわけないだろ!すっごい助かったし嬉しかったって!
そのまま伝えたいのに、口が動かない。
「や、すごく、助かった……えっと、その………ありがと。嬉しかった」
あーもっと上手いこと言えないのかよ俺!これじゃ言いたいことの十分の一も言えてない。
なのに市川は俺のその不器用なことばに安心したのか「そっか。良かった」と顔を綻ばせた。
うわ…反則だろ、その顔は…!
辺りが暗いことに感謝しなくてはならない。また頬が熱くなっていることに気付いたからだ。同級生男子の笑顔に顔を赤くしてる男なんて不気味すぎる!
775:少女漫画オタク
09/10/20 04:24:41 Q7dpqZPS0
「そんじゃ、俺帰るわ」
自転車に颯爽とまたがった市川は「じゃ、また明日」と漕ぎだそうとした。が、すぐにやめた。
俺が市川の制服の裾を引っ張っていたからだ。
市川も驚いたように目を丸くしているが、何より俺が驚いた。
な、なにやってんだ俺!?
すぐに手を離したものの、ごまかす言葉が出てこない。
当然だ。なんでこうしたのか自分でもわからないのだから。
俺が言葉を発せないでいると、市川が不思議そうに首を傾げて俺の顔を覗き込んできた。
「なッ、なんでウチ知ってんの?」
「昔この辺に住んでたんだ。表札に高瀬って書いてあったし」
確かにここらへんで高瀬はウチだけだ。
「待たせちゃって、ごめん」
「いいよ、俺が勝手にしたんだから」
なんでこんなに良い奴なんだろう。天は市川に二物以上を与えすぎだろ。
「そいえばさ、それ」
市川は俺が手にしたままのしゅごキャラを指した。うわっ…忘れてくれていいのに。
「今度読ませてよ」
「えええッッ」
「あ、やっぱだめ?」
「あーだめじゃないけど…その、少女漫画だよ?」
わかってないのかな…?
「わかってるよ。それじゃなくてもいいけどさ、なんか面白いやつ、高瀬のおすすめ貸してくれない?」
「……市川って、漫画好きなの?」
「結構好きだよ。ジャンプは毎週読んでるし、少女漫画も妹のやつ、ちょっと読んでるし」
バレると怒られるけど、といって市川は肩をすくめて笑った。
一瞬市川が実はオタクなんじゃないかという疑念が頭を過ったが、それが杞憂だとすぐに気付いた。これはリア充が言う「オレ、超オタクだよ。ワンピース超好きだしww」っていうレベルだ…。
776:少女漫画オタク
09/10/20 04:25:20 Q7dpqZPS0
「わかった。あとで持ってく」
あ、でも、不用意に学校に持っていくのは危険だと今日身にしみて経験したばかりだ。どうしよう…。
「マジで?ありがと!楽しみにしてるわ!あっ、そんときは予め言って。そしたら朝ここ通るから、そのとき渡してくれたら良いから。そうじゃないと、また今日みたいなことあったら困るし。ま、そうそうないと思うけどさ」
なんという至れり尽くせり…ってゆうかリア充でイケメンで性格良くて気が利くとかもうほんとどこの完璧超人なんだよ…!もはや羨む気持ちすら失せるレベルだ。
「高瀬、ケータイ持ってる?」
「ああ、一応…」
中学卒業時に買ってもらったばかりで、まだメモリーには中学で仲良かったやつ数人のアドレスしか登録されてない、あまり機能してない、悲しい携帯だけど。着信履歴は見事に母さんばっかりだ。
「よし、じゃ番号交換しようぜ。最初こっちから赤外線送るな」
「え、ちょっと待って」
どうしよう、一か月くらい新規登録なんてしてなかったから、もう赤外線通信の仕方なんて覚えてないんだけど…!
俺がメニューを開いてカチカチと赤外線通信の文字を必死に探していると「貸してみ」と俺の携帯をとって、手際良く通信を済ませると「はい、出来た」と返された。
さすが、リア充。番号交換なんて慣れてます!朝飯前です!って感じなのか。
俺が変に感心してると「メール待ってるから」と冗談とも本気ともつかない笑顔で言った。
え、なんだ、メールっていきなりハードル高いだろ…なに送ればいいんだよ…。
いやいや、深く考えるな。漫画貸すときにメールしろってことだよな、うん。
俺が頷くと、今度こそ市川は「じゃ、また明日な」と言って漕ぎだした。
「あっ、今日はありがとうな!」
市川の遠くなる後ろ姿に声をかけると、市川は振り向かずに手だけを振った。
俺は市川の姿が見えなくなるまで、ぼうっと立ち尽くし、どきどきと鳴りっぱなしの心臓の音を聞いていた。
777:風と木の名無しさん
09/10/20 15:42:39 +U8Bdwa80
わ、わっふるわっふる!!
778:風と木の名無しさん
09/10/20 15:47:17 VovtLyLrO
更新乙です。てか何だこの生き物は。高瀬可愛いすぎるよ…(´Д`)
779:風と木の名無しさん
09/10/20 17:48:51 StIAjQ23O
あーだめもーだめかわいすぎ反則。高瀬反則。
780:風と木の名無しさん
09/10/20 18:44:02 uiThOJ4WO
更新乙!
ああもう可愛いなぁ
わっふるわっふる
781:風と木の名無しさん
09/10/20 20:39:32 wxJ44/BHO
続き来たああああ
しゅごきゃらも返ってきたし、メアドもげっとだ!たかせ良かったな!
今回も萌えすぎて変な声出たわw
わっふるドゾー つ♯
782:風と木の名無しさん
09/10/20 23:49:51 Gjnsjan40
わっふるわっふる!!
高瀬かわいいよ高瀬
卑屈ぎみのオタが好きでこのスレ覗きはじめたけど高瀬のおかげで
一生懸命な素直オタに開眼したありがとう!!
783:風と木の名無しさん
09/10/21 01:39:01 AV6CmBZlO
高瀬かわいい
わっふるわっふる
784:風と木の名無しさん
09/10/23 12:02:49 bBWOH+gwO
最近、スレが活性化してるからワッフルメーカーを買いました。
ワッフル焼いてる間に叫ばせて。
幼なじみ×大手サークル読みたい。
大手は隠れで、こっそりひっそり誰にもバレないように活動中。
夏冬に向けて、新刊の準備をするのが楽しくて仕方ない。
だから自然と引きこもりになる。
幼なじみはそんな大手を知らないから、良かれと思い、週末や放課後に遊びに連れ出す。
純粋に皆で仲良く出来ればと思う幼なじみと、引きこもって原稿やりたい大手。
ならば責めて家で一緒に遊ぼうぜと誘うも、来てくれないし、入れてもくれない。
原稿が進まない大手、大手と遊びたい幼なじみ。
どちらもイライラする中、幼なじみは大手の部屋に突入してしまえば良い。
大手は隠れだから、バレて青くなって幼なじみと口聞かなくなれば良い。
離れてわかる互いの存在。
そんな話を私は読みたい。
785:風と木の名無しさん
09/10/23 15:30:19 uCZ7Hhpk0
>>784
ワッフルを焼く作業は引き継いでおくから、早くその話の執筆作業に戻るんだ!!
786:風と木の名無しさん
09/10/24 17:41:00 WaAWroi2O
>>784
だから私だって読みたいよ!ワッフル!
787:風と木の名無しさん
09/10/25 18:12:36 peHQDXaZO
オタクってこんなにも萌るものなんだね。
スレ開いてよかった新しい世界見つけた。
788:風と木の名無しさん
09/10/26 01:36:27 m5iCZFM6O
>>787
歓迎のワッフルつ#
789:風と木の名無しさん
09/11/03 10:12:37 5qNhG/PLO
保守
皆さん焼きドーナツいかが
つ◎◎◎◎◎◎
790:風と木の名無しさん
09/11/03 12:08:30 tuhA/CDN0
>>789
ダイエット中だけどいただこうかな…
(´・ω・`)つ◎
791:風と木の名無しさん
09/11/03 12:35:12 Agd6zR+OO
>>789
低カロリーと信じて1ついただきます(´・ω・)つ◎
792:風と木の名無しさん
09/11/09 18:04:11 aftJWJqUO
歴史ヲタって需要あるだろうか
793:風と木の名無しさん
09/11/09 21:25:56 Dkb55Mq30
面白そうだな歴史オタ。変にマスコミに取り上げられてる現状に青筋たてて
いれば良い。
794:風と木の名無しさん
09/11/10 08:41:52 p8wKlGKcO
初めて(のちゅー)は歴史上の偉人に捧げるんだ!とか痛い妄想をしている歴ヲタを受信しました。
795:風と木の名無しさん
09/11/10 17:53:00 /v8U9laSO
歴史オタクの話で、理系×文系な電波を受信。
武将大好き!坊主も天皇も文化人も歴史上の人物みんな好き!
縄文、平安、江戸、どの時代もみんな良い!日本史最高!
な歴史オタクな文系と
日本史、わからん。習わないし。中学の頃なんて忘れました。過去なんぞ振り返る必要なし!
なバリバリ理系。
仲は良いけど、文系の趣味は理解できない理系と、わかって欲しい文系。
たまに遊びに行っても、ここは○○ゆかりの地、○○時代ここは~で、な会話。
そんなに歴史が好きならディア○スティーニの週刊日本史でも買ってろ!と切れる理系。
紆余曲折あって、卑弥呼よりも、義経よりも、篤姫よりも、博文よりも理系が好き!
と、ハッピーエンド。
電波では紆余曲折の部分が曖昧だった。
その部分が明瞭な話が読みたいです。
796:風と木の名無しさん
09/11/12 00:32:49 zm8ngfmKO
ちょい前に貼ってあった美容師(シャンプー)×いさおに激しく萌えた。
美容室も近いようだし、近くを歩いている時に1Fのファミマで昼飯買って
出てきたシャンプーに声かけられたりすればいいと思うんだ。
そしてラックスの事掘り返されたりしていたたまれない感じになったいさおを見て
ちょっと申し訳なくなっちゃったシャンプーが謝ったりとかさ。
「家近いんすか?」とか何気に世間話しちゃったりさ。
セットしてないいさお見て、セットの仕方その場で教えてあげたり
ワックス持ってないしどれ選んだらいいかわかんないいさおに、
「いさお(仮)さんの髪質だったら…」とファミマに連れ込んでワックス
見てあげたりとか、そんな始まりでもいいと思うんだ。
そして萌えに任せて絵とか(小説が書けないので)描いてたのだけど、
画像見たらいさおが案外腕とかたくましくてガタイよくて
そのうち何故だかいさお×シャンプーになってしまった…。
誰かこのお話書いてくれないものかね。
797:風と木の名無しさん
09/11/12 08:37:55 Mew0+1hQ0
私も受信した!
お菓子作りヲタ×スイーツ好き。
スイーツ好きは柔道とか剣道とか武道系の部活で、黒髪短髪がっしり系。
部活仲間とは部活帰りにラーメン屋寄ってラーメンチャーハンギョーザ食っちゃうようなノリ。
しかも辛いものも好きなので、仲間内ではそういうキャラに思われてるため
スイーツ好きとは言い出しにくい。甘いものも普通に食べるけど、ラーメン屋やカレー屋では
「あー食った食った」って感じなのに、可愛くて美味しいスイーツ食べると
「ふーおいしー☆」って感じでやや乙女入ってしまう(家族に言われて自覚してる)ので、
部活仲間の前ではスイーツ食べないようにしてる。
お菓子作りヲタは、ほっそりして外見優しめ。姉ちゃん2人と昔から菓子作りしてたけど、
姉ちゃんが大人になって菓子作りへの情熱が薄れたが、本人だけはハマったまんま未だに続けてる。
しかも最近姉ちゃんズはダイエットとか称してあまり沢山は食べてくれない。
2人は同じ大学の同じゼミ。
ふとしたことからお互いの趣味を知って、作りオタが作ってスイーツ好きが食べるという関係が
出来上がる。作りオタは家族以外から反響貰うの初めてで、新鮮で嬉しい。スイーツ好きは、
いままで男の世界にいたのでなるべく押し隠してきたのに、人前でも素直に
美味しいものに美味しいと言えて、しかも相手が作り手本人。「どうやって作ってんの?」
「材料何?」とか、そういうおしゃべりもまた新境地。そんな感じで需要と供給が成り立ってた。
けど、しばらくして作りオタのほうが、効き手に怪我とか火傷して、あーしばらく作れないなって感じになる。
それでも今までどおりのペースで会いに来るスイーツ好き。部活とかもそれなりに忙しいはず
なんだけど、なんか顔を見ないと落ち着かなくなってる。作りオタのほうは、「菓子作れないんだし
来る必要ないだろ?」というけど、「別に菓子に釣られて来てるだけじゃなくて、お前といるのフツーに
楽しいし・・・」というスイーツ好きの返事に作りヲタどきんっ☆
自分の作品を食べて喜んでもらうという嬉しさと、スイーツ好きへの感情がごちゃまぜになっちゃって
自分でもどっちなのかよくわからなくなっちゃって、勘違いもひっくるめて恋に発展するといいと思います!
798:風と木の名無しさん
09/11/12 20:37:16 CeEN6wiO0
>>797
禿げたw
受け攻め逆でも萌える
つワッフル
799:風と木の名無しさん
09/11/13 19:54:05 k0fHAEHx0
可愛い!
800:風と木の名無しさん
09/11/17 10:11:43 O7dmaeLuO
>>797
萌える
設定も受け攻めも見事に私のツボだ
書いてくれ…!
つワッフルワッフルワッフル
801:風と木の名無しさん
09/11/18 06:21:19 GK23KMfnO
>>797
萌え死んだ
同じく受け攻め設定もシチュも激しく好みだよ…
802:風と木の名無しさん
09/11/20 00:20:41 ymrR46l9O
わふる
803:風と木の名無しさん
09/11/20 01:28:31 fb2PoZVOO
>>796
自分も相当はまったw
速報が最高にワロタ
804:風と木の名無しさん
09/11/21 19:53:49 KZnt0ASDO
恥ずかしながら脳内の腐ったものを晒します。
幼馴染み(いさむ)×鉄道オタク(さだお)
設定
高校生のいさむは、皆に人気者のイケメンなのに、いつも鉄オタのさだおと仲良しだった。
2人は幼馴染みで、さだおの話題はいつも鉄道のことばかり。
さだおが大好きないさむは、最近、鉄道ばかり愛するさだおに苛々を募らせていた。
嫉妬混じりの冗談で、いさむはさだおに言う。
「おまえ電車と結婚すんのかよ!」
さだおは無邪気に笑いながら言う。
「ははっ!もう結婚してるよ!」
さだおが、まるで彼女の話でろけたように言うので、いさむはついかっとなって、さだおを殴ってしまう。
「…どうしたのいさむ、ぼく、なんか変なこと言った?…それとも、キモかった?」
「…ち、ちが」
「ごめんね…いさむ」
さだおは勘違いして、家に走って帰ってしまった。
次の日から、顔を合わせなくなってしまった二人。
鉄道オタ同士、楽しそうに語っているさだおを見るたび
いさむは胸が苦しくなる。
(…俺も鉄道のこと詳しかったら)(さだおは、鉄道詳しくない俺なんかと話してて、つまんなかったのかな…)
そんなことを考えながら、いさむは下校する。
いつもさだおと帰る道で、半べそかきはじめたいさむは、人目を気にしながらシャツで涙を拭っていると…
「いさむ、…どうしたの?」
いさむはさだおを見つけると、顔を真っ赤にして逃げてしまう。
「来んな鉄オタ!」
「待って!ぼく、いさむに謝りたくて…いさむとまた仲良く遊びたい!」
ここでフリーズ起こしました。どなたか続きをお願いします。
805:風と木の名無しさん
09/11/21 20:04:56 volv+23e0
>>804
ふぉおおおおおお
わっふるううううううぅぅ
806:風と木の名無しさん
09/11/22 21:02:02 atnkuPf7P
>>804
朝チュン後に
「通勤急行だね」
「ん?」
「えきをたくさん飛ばすけどあんまり早くない」
と会話する電波が飛び込んできた。
807:風と木の名無しさん
09/11/22 21:33:13 k97CakFb0
>>796はぜひそれをうpろだに!
808:796
09/11/23 03:07:11 c3vpfmfgO
レスあって驚いた
>>807
ぴたとかでいいのかな?
単なる絵や漫画もどきとかだから、うpしてもいいものか迷ってたんだ。
シャンプー想像図とか、さわりの部分の漫画しか描いてないけど、
それでよければうpしてみます
809:風と木の名無しさん
09/11/23 07:46:40 28vpQiDuO
ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル
810:風と木の名無しさん
09/11/23 10:08:48 rPkqmMPW0
【審議中】
>>806は有りなのか
∧,,∧ ∧,,∧
∧ (´・ω・) (・ω・`) ∧_∧
( ´・ω) U) ( つと ノ(ω・ ) 801大喜利的には
| U ( ´・) (・` ) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u'. `u-u' しかし苗植と取られかねない
【採用】
゚・ *: : *・
*・ ゜゚・ * : .。. .。.: *゜
* ・゜ ゚・ *: . .。.: *・ ゜゚ ・ * :..
。. ・ ・*:.。 ∧,,∧ .∧,,∧ .:* ・゜
∧∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧∧
(´・ω・`).∧∧) (∧∧(´・ω・`) おあとがよろしいようで
| U (´・ω・`)(´・ω・`) と ノ
u-u (l ) ( ノ u-u
`u-u' `u-u'
811:796
09/11/23 17:05:52 c3vpfmfgO
>>796の絵etcです。
なぜか画像表示×になる時があったので、
見れない時は何度かアクセスしなおしてみてください。
いさお×シャンプー
URLリンク(p.pita.st)
線画のみで申し訳ないです。
そして、萌えるような場面でもないので、
とりあえず雰囲気だけという感じで見ていただけるとありがたいです。
812:風と木の名無しさん
09/11/23 21:48:04 7feShgDG0
>>811
いさおもテライケメンにwww
「ラックスの人」とか呼び掛けられて涙目のいさおがありありと想像できます
続きわっふるわっふる
813:風と木の名無しさん
09/11/24 02:13:40 CClMSc2hO
>>811
この身長差たまらんのぅ
814:風と木の名無しさん
09/11/24 10:34:06 9Ki8XYFO0
>>811 わっふるわっふる!!
815:風と木の名無しさん
09/11/25 09:56:37 o+nrbcdZO
ネットのニュース見て思い付いたネタ
巡回中の女装警官×職務質問されたオタク
電波受信中…電波受信中…
816:風と木の名無しさん
09/11/26 20:06:31 0lnk1ZiBO
>>815
わっふるわっふわっふわっふ!
817:警察官×オタク
09/11/27 00:54:34 H5gfIudZO
電波受信中…電波受信中…
ダウンロード完了
攻
敬太郎(けいたろう)…警察官(32)
169cm
女装して巡回することを命じられた警察官。
女装時にナンパされるほど、細身で童顔の美人。ドS。
BL漫画を持っていた秋一をゲイだと勘違いして好きになる。
受
秋一(しゅういち)…大学生の腐男子だがゲイではない(20)
174cm
根暗なルックスでフードを被っていたため、敬太郎に職質される。
大好きなBL漫画は、受けに感情移入して読んでいた。
敬太郎にBL趣味がバレ、ゲイだと勘違いされて掘られる運命。
818:警察官×腐男子
09/11/27 01:14:52 H5gfIudZO
電波受信中…電波受信中…
ダウンロード完了
「おまえゲイなのか?」
僕は夜中に大好きなBL漫画雑誌を買うため、コンビニに行きました。
すると、場違いな美人のお姉さんに、突然声をかけられたのです。
「ちっ違いますっ!漫画を返して下さい~!」
美人のお姉さんは、実は女装した警察官で、
この近辺で女の子を狙う痴漢を逮捕するために巡回していたのです。
「さようなら~!」
「おい待て!」
僕はパーカーのフードを深々と被り、髪はしばらく切ってないのでロン毛、
たかがコンビニに行くだけだと思ってサンダルを履いていました。
見た目はちょっと、不審者に見えないこともないけど、
まさか職質されるとは思わなかったから、とても怖かったです。
おまけに…あまり見られたくない趣味までバレて…おまけにゲイだと勘違いされました。
ああ死にたい…、誰にも知られたくない趣味だから、深夜のコンビニでこっそり買ってるだけなのに。
死んでしまいたいよ~!
819:警察官×腐男子
09/11/27 01:30:21 H5gfIudZO
とは言っても、僕は次の日にはケロっとした顔で、BL漫画を貪りつくように読んでいました。
「ああやっぱ、警察官のイケメンが攻めだと萌え!!」
僕は自室でついつい新刊を読みながら叫んでしまいました。
昨日の夜、職質であんな酷い目に合ったけど、三次元と二次元は別物だもんね…、気にするもんか!って感じです。
「…あ、そろそろ予約していた美容室に行かなきゃ!」
僕はボサボサの髪を切るべく、新刊に栞をして出かけるのでした。
820:警察官×腐男子
09/11/27 08:23:18 H5gfIudZO
「あざーした!」
美容院を出て、すっきりした頭で町をぶらつき、アパートに帰る途中、
僕は突然、後ろから肩を叩かれました。
「君、昨日の子だよね?」
「…え?」
昨日に引き続いて、僕は厄日なのだろうか…。
僕は再び警察官に呼び止められた。
「な…なんですか?」
顔をよくよく見てみると、ものすごい美形の警察官だった。
まるでBL漫画からそのまま出てきたような…。
僕はうっかり萌えてしまった。
「え…昨日?…昨日…、え???」
「俺は、昨日君に職務質問した警察官だよ…」
警察官は、小さな声で耳打ちすると、僕の手を引いて、喫茶店に入る。
「え?え?」
昨日、女装していた警察官!?…やっぱり元がいいからあんな…って、何考えてるんだ僕は。
僕はこの人に何をされるんだろう?…リアルの警察官は怖いよ~…たとえ美形で萌えでも…。
「昨日はごめんね。緊張しないで、何でも頼んでよ」
警察官は僕の肩を叩いて、席に座らせた。
あ、昨日のこと…謝ってくれるだけか。
なんか…いい人っぽいな。
「いえいえ…、僕もあんな格好でコンビニをうろついてたし…」
僕は、恐縮しながらメニュー表を開いた。
「いや…勘違いしてごめんね。なんでも好きなの頼んでよ、遠慮しないでね」
警察官はにっこり笑った。なんて綺麗な人なんだろう…、年は、俺より少し上かな。
うわ…やめるんだ僕。
ただの萌えなのに、あんまりまじまじと見たら、ゲイだって勘違いされ…あっ……
「あの昨日……」
忘れていた。僕は昨日、この人に、BL趣味がバレて、ゲイ疑惑をかけられてるんだ…。
僕は急に恥ずかしくなって、何も話せなくなってしまった。
821:風と木の名無しさん
09/11/27 17:20:47 v4TAY9jQO
秋一かわいいよ秋一
わっふる!わっふる!
822:風と木の名無しさん
09/11/29 02:26:43 TKpHfR6w0
日本オタク?の外人×俺
URLリンク(gasoku.livedoor.biz)
多分オタク成分少ないけど、萌えました。
823:風と木の名無しさん
09/12/01 17:36:28 X2dbtpttO
ワロタw
和みつつ萌えたよ!
824:風と木の名無しさん
09/12/07 07:57:56 TckYsxROO
引きこもりなオタが久々に街に出たらリア充っぽい奴に声掛けられて、断りきれずアド交換して、急いで家帰って、ヴィップにスレ立てする。まで受信した。
825:風と木の名無しさん
09/12/08 07:46:45 rnpnIhHKO
>>824
それいいなw
安価でメールして自爆→デートで
アッーになった後にもスレを建てて報告してVIPPERに祝われる
まで受信した
826:風と木の名無しさん
09/12/08 20:21:52 zhrknufD0
告られて付き合ってアッーまでの過程を住人に逐一報告する受を受信したw
安価の度に自爆するw
827:風と木の名無しさん
09/12/10 23:30:25 veq031zvO
輝いていたスレから転載の転載
948:風と木の名無しさん 2009/12/10(木) 21:01:34 ID:X9BB2F4qO[sage]
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/10(木) 19:36:04.39 ID:shABRIoCO
イケメンマジウザイwwww俺が1人で弁当食べてたらイケメンが声かけてくれたwwwww
俺がオタクだと察してゲームやアニメの話を積極的にしてくれてwwww俺も自分の話せるジャンルだから普通に離せたwwww
そしたらいつもイケメンと一緒に食べてるイケメングループの1人がイケメンを呼びにきたら、イケメンは俺と食べるからって断ったwwww
イケメンマジ優しいwwww
36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/10(木) 19:41:21.43 ID:6MUJ6v+fO
>>35
お前なめられてるよ、それ
38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2009/12/10(木) 19:47:40.81 ID:shABRIoCO
>>36
そうだとしても久しぶりに誰かと一緒に食べる弁当は美味しかったwwww
828:風と木の名無しさん
09/12/11 03:20:30 +OQZHka8O
なんだただの天ぷらかおかわり
829:風と木の名無しさん
09/12/11 07:07:49 GBb90x1Q0
>>827
どうしてくれるこの萌えを
ちょっと冬込み合わせでコピ本作ってくる
830:風と木の名無しさん
09/12/11 14:38:23 spoqejIm0
>>827
なんか涙出そうになった
831:風と木の名無しさん
09/12/11 17:25:16 xBO/FA5E0
>>827
飛び交ってるwwwwがハートマークに見えてやんごとなく漲ったww
832:風と木の名無しさん
09/12/12 05:47:17 4CZ3iMm6O
>>827
続きが気になって仕方ないではないかww
いさおのその後も気になるなぁ…
833:風と木の名無しさん
09/12/12 21:27:12 Abn7Cao0O
>>827
これはいい萌えるもっとおかわり!ハァハァ
834:風と木の名無しさん
09/12/13 02:32:35 6fLEMRNn0
>>827の設定みんなで考えようぜ
とりあえずイケメンの名前は池照から池田とか?
835:風と木の名無しさん
09/12/13 12:49:52 VaJ7Dorz0
「お前ゲームとかスゲー持ってんじゃんwあのオタクの相手してやれよwww」
と、イケメングループから御達しを受け、仕方なしに織田に話し掛けることになった池。
面倒臭いことになった…。 そう思う一方、今のグループでは語れないオタ話ができるかも
と胸がはずむ。
「一緒に食べていい?」
「えっ? あっ…う、うん…」
織田との会話は、案の定盛り上がった。
やはり趣味の合うやつと過ごす時間は楽しい。
今まで話せる相手がいなかったから、池は尚更そう感じた。
始めこそ、俺のグループでの立場が危うくなるかもなぁ、なんて
詮無いことを考えていた池だったが、連中が呼びにきた頃には
すっかり織田と打ち解けていた。
「それでさ、最後!最後のあのシーンの演出がもうスッゴくて…って、話聞いてる?」
「うんwうんwww」
織田が、余りにも懸命に、嬉しそうに自分に話しかけるものだから
その熱に当てられてこっちの頬まで、赤くなってしまう。
そんな自分に、池は笑ってしまいそうになる。
こんな気分になるのは、いつ以来だろうか。
誰とヤっただの、何人とヤっただの、卑俗な話題でもちきりのグループに属していた
自分が、こんな素直に人と話すことができたのは、随分と久しぶりのような気がした。
ぽかぽかと、胸の中が、暖かい。
そんで、ある日、イケメングループの一人が織田にネタバラシ。偶然物陰にいた池のトキが止まる。
嘲笑を浮かべるイケンメングループに、しかし織田は真っ向から「それでも久しぶりに誰かと(ry」
と、キラッキラの純然たる笑顔で、言う。それを聞いた池はテラ涙目、テラ謝罪、そのままハッピーエンド直行コースで