08/12/20 23:45:16 dYA6PWc10
>>189つづき。2レスほどいただきます><
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(俺、何でこの場にいるんだろ…本当だったらおうちで
ディスカバリーチャンネルでもまったり鑑賞しているはずが…)
「君、聞いているのかね?」
何の因果か、曲がり角でぶつかっただけのこの先輩は、
疑いもせずに俺を「戦略会議」へと巻き込んでくれたのである。
俺は、インドアオタクらしく、テンション下がりっぱなしであった。
「寺田先輩は、何でそもそも出場しようと思われたんすかぁ~?」
リア充の満ち溢れる大学生協食堂で、俺は不毛な気持ちで問うた。
目線を合わせると、寺田先輩はあらぬところを見つめていた。
メガネの奥の目が何やら必死である。ファッションセンスともども胡散臭い。
「先輩…食器返却場の何がそんなに気になるんですか」
「!…い、いや、食べ物を粗末にするのはよくないと」
先輩は慌てて愛用のスカーフ(いつも黄色)に手をやった。
「そりゃそうですけど、普通に食いきれなかったりしたりとか…」
「君、君は日本の食糧自給率を知っているのかね、諸外国と比べて(ry」
「そう言えば先輩、コンテストでイケメンになるにはどうすんですか」
「そうだな、まずはそのたわしのような頭を染色してやろう!この私が!」
俺は話が長くなりそうだったので、あえて話題をそらしてみただけだったのに、
やぶへびだった。