オタク男子で801 part2at 801
オタク男子で801 part2 - 暇つぶし2ch1:風と木の名無しさん
08/11/01 23:37:20 NUrQjcVK0
引き続きオタク男子で萌えましょう

■前スレ■
オタク男子で801
スレリンク(801板)


2:風と木の名無しさん
08/11/02 00:45:53 0IiALePUO
携帯から失礼
>1乙です!
このスレでも素敵なオタク男子が見られますように

3:風と木の名無しさん
08/11/02 10:57:01 K8aqzQGr0
>>1(・ω・`)乙  これは乙じゃなくてポニーテールなんだからね!

4:風と木の名無しさん
08/11/02 14:35:30 1LXExPn40
>>1乙
オタ男子が栄えますように

5:風と木の名無しさん
08/11/02 14:45:07 qdO2nLwD0
           /ニYニヽ
     (ヽ   /( ゚ )( ゚ )ヽ   /)       こ、これは>>1乙じゃなくて
     (((i ) /::::⌒`´⌒::::\  ( i)))     でっていうの舌なんだから
    /∠_| ,-)    (-,|_ゝ \    勘違いしないでっていうwwwww
    ( __  l  ヽ__ノ   ,__ )
        \   |r-_,,..、;  /
          |  | | .二二二二二二二二二 ̄ ̄>
         |  | |`|   |          ̄>./
         |  `ー'    |        / /
                        /  <___/|
                        |______/

6:風と木の名無しさん
08/11/02 22:38:56 /u23q6wc0
オ→タ→ク→男→子→で→8→0→1完成したらハイパーオタクタイム



7:風と木の名無しさん
08/11/03 00:23:41 /TmN7+n70


8:風と木の名無しさん
08/11/03 00:38:06 nkeq8WVuO
>>1テラ乙☆
wktkがとまらん(゚-゚)

9:アンドロイド×オタク男子1
08/11/03 05:52:51 r8LDdWBO0
>>1乙です!!

新スレでいきなり変化球ってどうよとか思いつつ
アンドロイド×オタク男子を投下してみます
ねーよwwwって思ったらスルーしてください><


時は2X世紀。
急激な人口の減少による労働力の不足を補うため、人口減少に反比例してアンドロイドが
社会のあらゆる場面で使用されるようになった時代。
工場、工事現場、病院、福祉施設、商業施設、そして家庭、あるいは軍隊―
いまやアンドロイド無しで人間の生活は成り立たない。

ここで一つ問題を出してみよう。
あらゆる産業の中で一番最初にアンドロイドの実用化がされたのは何だろうか?

このこの問いに対する本当の答えは学校では教えてもらえない。
もし学校のテストでこの問題が出たら、我々は「軍隊で兵士アンドロイドが、それとほぼ同時期に
福祉施設で介護用アンドロイドが使われ始めた」と答案用紙に記入する。
さて、勘のいい読者はもう気づいたかもしれない。

―そう、答えは「性産業」だ。

人々の性に対する尽きることのない欲望―そして世にの中のオタクたちの
「○○ちゃんとちゅっちゅしたいよぉ~」という欲望が、めざましい勢いで技術を発展させ
アンドロイドを実用化に至らしめたのだ。

後に人々はこの時代を振り返りこう呼ぶことになるだろう―「オタク」の世紀、と。



10:アンドロイド×オタク男子2
08/11/03 05:57:44 r8LDdWBO0
白くにごった半透明ガラスでつくられたケースを前に、俺は胸を高鳴らせていた。
そのケースの大きさはちょうど人ひとりが立って入ることが出来るくらい。
そう、今日ついに、多くない給料を一生懸命貯めて買ったアンドロイドが届いたのだ…!
業界ナンバー1の性能を誇る「KGMN」社製セクサロイドがついに俺のものになる日が来るとは…
KGMNは今でこそさまざまなタイプのアンドロイドを生産しているが、もともとアンドロイド創成期に
セクサロイドのセミオーダーメイドが出来ることで人気に火がつき、一気に業界トップまでのぼりあげた
会社である。
ちなみにこの社名、数世紀前に流行ったアニメのキャラクターから来ているという。
初代社長の「かが○んは俺の嫁」という情熱がすばらしい技術力につながったことをよく表している社名だな、うむ。

さてここで俺のかわいいアンドロイドちゃんのスペックを紹介しちゃうぜ!!
カラーは金髪&碧眼!
犬耳オプション付き!
そしてサイズは「おくちにピッタリv」サイズ!

…うん、そうなんだ、すまない。俺、かわいい男の子が好きなんだ…
だってショタっこのちっちゃくてかわいいωをちゅっちゅしたいんだもん!


だめだ、もう我慢できない!(今まで幸せをかみ締めるためにケースを開けるのを我慢していた)
ついにご対面だぜ!

俺は緊張しながらケースの開閉スイッチに手を伸ばす。
スイッチはアンドロイドの電源ボタンを兼ねている。

―音もなくケースが開き、中のアンドロイドがゆっくりと目を開いた。

「はじめまして、マサキカズヤ様。どうぞ名前を設定してください。
設定しない場合はデフォルト名になります」

11:アンドロイド×オタク男子3
08/11/03 05:59:58 r8LDdWBO0
あまりの驚きにフリーズした俺だったが、しばらくしてはっと我に返った。

「…えっと。なんか、注文してたのと違うんですけど…」
「失礼ですが、あなたのお名前を聞いてもよろしいですか?」
「いや、俺は真崎和哉ですけど…多分同姓同名と間違えたんじゃ…」
「そんなはずは無いのですが…」
戸惑ったように言う「彼」。
「でも、その、俺は、……ち、小さい子を注文したんですが…」
「そうですか。返品をご希望されますか?」
「…あ、はい。すみませんけど」
返品に対する対処法もはじめから設定されているのだろうか?淡々と話す「彼」。
「返品の際にはカスタマーセンターに電話していただくことになっています。
そうしますと回収の業者がお宅まで引き取りに来ます。カスタマーセンターは9時から18時まで営業しています」
「もう終わってるじゃん…」
そうつぶやく俺に「彼」はすまなそうに言う。
「申し訳ありませんが明日までここにおいていただいてもよろしいでしょうか。目障りでしたらケースに入りますし
何か仕事が有りましたら引き受けます」
「…いや、まぁ好きにしといてください」

はぁ、なんでったってこんなことになっちゃたんだよ…
正直に告白しよう。
俺、ここ数日この日のためにオナ禁してたんだ…なんだったんだよ今日までの努力は…


12:アンドロイド×オタク男子4
08/11/03 06:04:17 r8LDdWBO0
「好きに、ですか…」

ふと顔を上げると「彼」が困った表情をしている。
そりゃそうだ、望んできたつもりのところで「いらない」って言われてるんだし。
あ、しかもアンドロイドに「好きに」はまずいよな。人間の命令を聞くように造られてるんだから…

「アンドロイド、ことにセックスに特化した我々セクサロイドは、人間を喜ばせることに喜びを感じます。
あなたが好きに、と仰るのであれば、どうぞ私を使用してください。試用期間がありますので、
使用後の返品も可能です」
使用する…って、つまりはセックスするってことだよな?待て待て、それは無理だぞおい。
俺はかわいい男の子が好きなだけでホモではないんだってば!

「いや、それはちょっと…。あなたを抱けって言われても無理ですし…あぁ俺が抱かれるってこと?!
そ、それも無理ですよ…」
「抱く、抱かれるはひとまず置いておいて、どうぞ何か私にご命令ください。何でもいいですから…」
捨て犬みたいな目をしてお願いしてくる「彼」に、俺はなんとなく申し訳ない気分になった。

…まあなんか適当に言ってみる、か?
こんな明らかに俺より外見的に優れた「人」に何かを命令する機会なんて無いしな…
さっきから相手はアンドロイドだっていうのになんかプレッシャーを感じちゃって敬語になってるし。
ちょっとしたストレス解消ぐらいにはなるかも。

「えーと、じゃあ『跪いて足をお舐め』とか?あはは」
「かしこまりました」

「彼」にっこりと笑って言った。
う~ん笑顔だとアンドロイド独特の無表情が見せるちょっとした不気味さが消えてますます人間としか
見えなくなるな。
いやーほんとかっこいいな、やっぱりKGMNは造詣デザインも一流だよね~と思っていると
「彼」が俺の足元に土下座の体制で座り込んで足を舐めようとしている。

13:アンドロイド×オタク男子5
08/11/03 06:10:58 r8LDdWBO0
「ちょ、ごめん冗談っ」
慌てて足を引くが足首をつかまれていて動けない。バランスを崩した俺は後ろにあったソファに倒れこんだ。
「……ほんと、冗談だってっ…んっ、くすぐったい、から、やめろって…」
「彼」は俺に目線を寄越して目だけで笑うと作業を続けた。
くちゅ、くちゅ…とわざと音を立てるみたいに俺の左脚のつま先を舐めている。
いや、しゃぶっている、といった方が正しい。
足の指の間を舐められると、正直、ぞくっと妙な感覚がつま先から伝わってくる。

こ、これがセクサロイドの実力、か?
ってだから俺は男の子が好きなんだよ!ホモじゃないんだよ!

「や、やめろって言ってんだろう!?ロボット三原則第二条はっ?!」
「『ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない』ですね。ですが…私はセクサロイドです。
『やめろ』と言う命令に関しては多少融通が利くようにプログラミングされています」
にっこり。
…設計者出て来いオラ!!


だれか、助けてください。
アンドロイドに犯されそうです…



ショタ好きオタク男子受けってなんかよくね?自分がショタっ子にがしてみたいことをされちゃったらよくね?
と妄想したらこんなんなりました

正直スマンかった





14:風と木の名無しさん
08/11/03 07:50:25 XjpPeMcaO
おい、スマンかったじゃ済まされないぞ!
駅のホームで毛根が消滅したじゃねーか!
わっふるって何回言えば続きを書いてくれるんだ!
萌えすぎて鼻水出てきたわ!w

15:風と木の名無しさん
08/11/03 10:34:00 LMIxuLGVO
返品せずに「俺は、俺は小さい子がアッー」でもよし
小さい子も加えて3人でくんずほぐれつラブコメ風味でもよし
いかんよだれが…

16:風と木の名無しさん
08/11/03 16:16:17 r8LDdWBO0
あわわ一文抜かしてた!
アンドロイド×オタク男子2と3の間に

―そこに立っていたのは金髪・碧眼、ケモミミつきの…身長180センチ以上はある美青年だった。

をいれて入れて読んでください!
こんなんがOKだったらそのうちもうちょっと続きを書いてみまっす

17:風と木の名無しさん
08/11/03 22:04:15 94HZU9QY0
オッケーだぜえええええええええ

18:風と木の名無しさん
08/11/03 22:39:20 0Pj8sKUz0
わっふるわっふるわっふる

19:風と木の名無しさん
08/11/04 00:06:20 wjHcYGxwO
>>16プラス一文でオッパゲました。
つわっふるわっふる

20:792
08/11/04 00:31:07 9zML0Wcc0
>>9
わっふるわっふるわふっる
続き楽しみにしてます

>>19
同じく!!!


21:風と木の名無しさん
08/11/04 00:32:23 9zML0Wcc0
名前欄もうしわけない

22:風と木の名無しさん
08/11/04 03:38:25 t2nN9oSl0
わっふるわっふる

23:風と木の名無しさん
08/11/04 08:49:15 XN/t2zpWO
>>9
わっふるわっふる!わっふげぇほっ!ぶほっ!
興奮しすぎてよだれが気管に入っちゃったじゃないかわっふるわっふる!

そいえばオタク男子漫画と言えば、鹿乃しうこ先生も描いてたね。
珍獣オタ(ガチムチ系)×フィギュアオタ(ガリ色白系)
で、中身も自分はかなり好きなカンジだった。
思えばコレ読んだ時から、心のどこかでオタク男子にハマってたのかもしれない。

24:風と木の名無しさん
08/11/04 11:11:23 Sjwm0t94O
何っ!ちょっと本屋までひとっ走りしてくる

25:風と木の名無しさん
08/11/04 15:04:06 XN/t2zpWO
>>24
ごめんもう遅いかもしれんけど、
『後ろの正面Darling』ていう単行本に収録されてるよ。
ちなみに題名は『隣のオタク』。
ちょい古いから、古本屋のが見つかるかも。

26:風と木の名無しさん
08/11/05 12:23:41 ZlWUEYepO
保守

27:風と木の名無しさん
08/11/05 17:18:10 GbrhkPloO
すごい!まだ「オ」しか出てないのにスーパーヲタ男タイムきてるッー!
全部繋がったら私は全身永久脱毛の刑でしょうね

28:風と木の名無しさん
08/11/05 17:53:30 LSgcFRKE0
萌えられて、その上タダで全身脱毛もできるなんて、経済的だな!

29:風と木の名無しさん
08/11/05 22:52:49 z06f0oilO
この中に
隠れオタ且つ隠れ腐男子とかっている?

30:風と木の名無しさん
08/11/05 22:56:14 0Qam7Cr30
ノシ

31:1/3
08/11/05 23:20:36 lAJ3pvkO0
>>30www

さて、にぎやかしに音楽オタクとまでいかないんだけど、幼馴染もので。
--------------------------------------------------------------------
「大久保、あのさ、自分は別としてさ、…ゲ、ゲイってありと思うか」
「目がものすごく泳いでるぜ、明美」

それははるか昔、まだ俺が弦を巻きすぎて切ってしまうぐらいウブな年頃のことだった。
俺は音楽が好きで、幼馴染の千紘と一緒にバンドやろうぜにはまっていた。
バンドスコアをひとりで熟読しては「暗い」などとほかの友達に言われることもあったが、それとは別に
俺はその頃微妙に悩んでいることがあった。その幼馴染、アホの千紘についてだ。

「高田は『ないな!』ってそりゃもう即答だったぜ、さっき」
俺はなぜか必死だった。
そんな俺の姿を見て、大久保はやや哀れむような目で
「そりゃあ高田はラブラブの彼女がいるからなあ」
と付け加えた。
そうだ、問題はそこなのだ。
彼女でもいれば話はもっと簡単に済んだのだ。

「明美、千紘はどうしたんだよ。最近見ないけどケンカでもしたのか?」

かなり音痴のくせにこんなときは勘のいい大久保に
、内心で舌打ちしながら俺は口の中でむにゃむにゃと呟いた。
さすがに大久保にも言いにくい。
だってその理由は…

「おーい明美、添い寝問題は解決できたのか!?」

向こうから大声で俺を呼ばわりながら、満面の笑顔で高田がやってきた。
俺は言葉を失い、大久保にぽんと肩を叩かれるのをどこか人ごとのように感じていた。

32:2/3
08/11/05 23:21:19 lAJ3pvkO0
                     *

ことの発端はベッドだ。
きっかけは何でもない、「寒いから」という理由、
それだけで奴は常に俺のベッドの中にもぐりこもうとしていた。
そして俺も毎度全く意識せずにいたのが間違いだった。

「普通はいい年した男2人ではないだろうな」

話のついでに『千紘の寝相が悪くて寝苦しい・暑苦しい・まるでヒトデのようだ』
とふともらした時のことだった。
高田にそう指摘されて、俺は愕然とした。
当たり前すぎて今まで気づかなかったなんて、どうかしている。
いくら腐れ縁の幼なじみだからって、さすがに無理がある。

「まああれだ、それぐらいお前を愛してくれる奴が今後出るかどうかわからんし、
いいんじゃないのかこの際。な、明美?」
「な、っておい高田、人の貞操を一体何だと思って…というか俺は別にそんなんじゃ」
「だから、おまえは流され易いところがあるから気をつけろって言ったんだよ」

こともなさげに言う高田に初めはどうしようかと思ったが、
実際はお見通し、というわけだった。
そりゃそうだ、千紘が嫌いなわけじゃない、むしろ大好きだ、
けど、普通は友達とは一緒に寝ない。
そういうことだ。

33:3/3
08/11/05 23:23:10 lAJ3pvkO0
                     *
「ち~ひ~ろ~…だから、おまえは自分ちに帰れよ!」
「寒いしやだ、おまえんちでいい」
「人んちを何だと思ってんだ!俺のベッドからのけ!」
「いやだ~明美~さみしいだろぉお」

この押し問答が続き、俺は千紘に俺の家への出入り禁止を言い渡していた。
しかしなぜか同時に奴は普段も俺から距離を置くようになった。
そうして数週間が過ぎた頃、さすがに大久保にも気づかれたというわけだった。
「やっぱりおまえらは一緒にいた方がいいよ、音楽の話もできないだろ」
いかにも付け足しのように大久保には言われたが、図星だった。
自分から入室禁止を宣言しておきながら、やっぱり千紘と話がしたくて
俺はうずうずしていた。
しかし、いざ奴を捕まえようとするとこれが至難の技で、俺は走り回ることになる。
俺がやっと千紘の背中に追いついたとき、奴はなぜか双眼鏡を持っていた。
「千紘…なんで…逃げるんだよ」
「そういやそうだったな」
完全に息が上がっている俺に対して、千紘は飄々と双眼鏡を持ち上げてみせた。
「何見てたんだ」
「何って、おまえ」
「…だったらさっさと話しに来いよ!!」
「そうなんだけど、そばにいるとさわりたくなるから我慢してた」
悪びれる様子もなく、だけど真顔で俺を見つめる千紘に、
俺はあきれて何も言えなくなった。
何より効果的なことが言い返せない俺が一番情けなかった。
俺は困りきった末、こちらからほんの少しだけ手を差し出すことにした。
やっぱり俺はおまえの笑った顔が見ていたいんだ。

「大久保がさ…ひらひらのフレディみたいな服着てるから、一緒に構いに行こうぜ」
------------------------------------------------------------------
ライトオタクって差別化しづらかった、すまない。

34:風と木の名無しさん
08/11/06 01:38:38 wGuAYMWs0
>>31 
わ、わっふるわっふる
いいよいいよー!

なんて良スレ!!




35:アンドロイド×オタク男子6
08/11/06 02:35:52 TJQcXUkm0
>>31 最後の一文かわいいw

アンドロイド×オタク男子続きです
書いているうちにアホエロに、というかアホに。
もしよかったら苗スレでお会いしましょー!


どうしてこんなことになったんだろう?
本当なら今頃子犬みたいにかわいいケモミミ付きのアンドロイドといちゃいちゃしている予定だったのに…
どうして子犬どころか狼かって雰囲気のアンドロイドが俺の上に乗っかって俺の乳首を熱心に舐めているんだろう?
そしてどうして俺の脳裏には「くやしい…でも感じちゃうっ!」という超古典エロ漫画の台詞がよぎったりするんだろう…

さて、時間を少し巻き戻してみよう。

足の指を舐められながら俺は冷静に考えてみた。
「彼」を俺の持てる力を出し切って(ただでさえ過去のデータと比べて筋肉の衰えが著しい現代人である、
出し切ったとしてアンドロイドに少しでも対抗できるかさえ疑わしい)押しのけたりしてもし「彼」が故障したり、
どこか破損したりしたらどうする?
明日返品するつもりなのに傷をつけたりなんかしたら、修理代払わされるんじゃね?!
いや、そんなことになっても俺は絶対に払わないけど!
でももしそうなったらKGMN社のアンドロイドを正規ルートで買えなくなるんじゃあ…それは嫌だ!

思考は嫌なほう嫌なほうへと向かう。

よし、こうなったらしばらく我慢だ。
犬に舐められていると思えば大した事無い…

36:風と木の名無しさん
08/11/06 02:39:58 TJQcXUkm0
そう思っているうちに舌はつま先から足首へ、足首からひざ小僧へと向かい、俺の着古したスウェットに
はばまれてそれ以上いけなくなった。
なんだかモゾモゾした気分を「犬、犬、」と頭の中で念じてやり過ごそうとしていると、スウェットの下と
パンツを一気に脱がされた。
フェラされちゃう!と思ってよっぽど殴りそうになったが、何故か「彼」は太ももの内側に音を立てて
キスしたあと、スウェットの上をガッとめくりあげて俺の乳首をこんにちはさせた。

そして優しく乳首を舐められている今現在にいたるわけで…


「…んっ…は…」
強めに右の乳首を吸われ思わず声が出そうになる。
できることなら今すぐ顔のすぐ下でぴくぴく動いている二つの耳をつかんででもいいからどかしてやりたい。
でももし千切れたら大変だし(修理代的な意味で)、その前に、動物好きの俺がそんなこと出来るはずもない。
「…くっ…!」
「彼」が身に着けている白いざらざらしたズボン(これだけを身に着けてケースに入っていた)が足の間をこすりあげ、
オナ禁中の俺の息子に刺激が加わってやばい感じである。どうしたものか。
どうしたものかなんて冷静じゃんって思うだろ?なわけないって!
焦りすぎて180度回って逆に冷静な境地だよ!


37:アンドロイド×オタク男子8
08/11/06 02:44:10 TJQcXUkm0
ふふっと笑って「彼」が顔をあげた。
「いつも…自分でなさるときに、ここをさわるんですか?」
そう言って完璧な微笑で俺の左乳首をつまむ。どうでもいいがこの左というのは俺から見て
左の意味だ。
「はぁっ?!」
「いえ…ずいぶん反応が敏感ですから。ほら、こんなに鳥肌を立てて…」
「…っ!」
手のひらでわき腹をなでられ、またしても妙な声を上げそうになるのを我慢する。
だめだ…犬、犬、犬…こいつは犬。おしゃべりな犬。
…修理代払うのは絶対嫌だ…
穏便にどいてもらうにはどうすればいいんだ!?

「…どうしたらどくんだよっ!?」
「十分にご満足いただけたら、私はケースに入ります。
ぜひともKGMN社のセクサロイドの機能を知っていただかなければ」
「いや、いい!!またちゃんと注文どおりのが来たら堪能する!!」
「…そうですか?私のモデル独自の機能などもあるのですが。そう仰るのでしたら仕方ありませんね。
…でしたら期間限定サービスでお付けしている媚薬だけでもお試しください」
「わ、わかった!」

よかった、これで解放される…!!
そういえば注文するときに期間限定キャンペーン中で媚薬をサービスしていますがお付けして

よろしいですか?って聞かれて「はい」って答えたっけ?
ケースと一緒に受け取ってないよな。
ケースの中に一緒に入ってたのか?
さっき見たときは見当たらなかったように思うが…

38:アンドロイド×オタク男子9
08/11/06 02:47:31 TJQcXUkm0
「どうぞ」
はいはい、どうもです…って何ーっ!?
なぜ立派な一物を俺の顔の目の前に?!

なに?セクサロイドってナチュラルに変態さんに設計されてるの?何なの?
しかも、カウパー液出てるし。
ってなに?もしかしてカウパーが媚薬とかそういう!?
ビンに入れてあったりするんじゃないの!?
企画者アタマいい具合になってるなオイ!!

「舐めるのはお好きじゃないのですか?」
「……お好きじゃないです…」
お好きな成年男子はそんなにいないと思います。
俺も可愛らしい少年のを舐める想像をしたことはありましたが、ここまで立派なものは想定外です、ハイ。
「彼」はそれは残念ですね、とかなんとか言いながら、自分の指ににじみ出たそれをなすりつけ、
あっけに取られて半開きの俺の口に差し入れた。
「ちょっ!…ん…あれ、甘い」
「甘く味付けしてあります」
本来なら苦味が有るはずなのに、アンドロイドのそれはガムシロップをうすめたような甘みがする。

それにしてもデカイ…目の前にあるそれを見て俺は「彼」に聞いてみる。
「ていうか、ソレ、サイズ何?」
「私のは『おくちにピッタリv』サイズです」
「は!?ちょ、どう考えてもそれピッタリどころかおくちにみっちりだろ!」
「わが社の規定ですとこれがピッタリサイズなのですが」
嘘だろ?
どういうことだよ!?

そしてまたも俺の開いた口を媚薬をなすりつけた指で塞ぐ「彼」なのであった…。


39:アンドロイド×オタク男子10
08/11/06 02:50:29 TJQcXUkm0
「どうです?そろそろ効いてきませんか?」
「は?……んあっ!さ、わんなっ…!……っ!」
何だこれ?
肌に触れられた部分からどんどん熱くなる…ばか!さするな!
首も、肩も、背中も…触られたところからどんどん熱をもっていく。
まだ直接触られていない俺の息子もなんだか元気いっぱいだよ!あはは…。

「彼」は俺の肌をゆっくりとさすりながら俺を抱え上げ、ソファに座ったひざの上に乗せ、
俺の耳元で囁いた。

「今、あなたのことを見て、声を聞いているのは私しかいません。そして私はセクサロイドです…
…私の前で快楽を我慢したり、恥ずかしがる必要は無いのです。ほら…もっと思うままに声を出して…
…欲しいものを、言ってみてください」

甘い低音ボイスで耳元に囁かれると、腰のあたりがくすぐったくなる。
もしかして変な周波数とか発する機能が有るんじゃないか?
いや、俺がただ、感じやすくなってるだけってことなのか?

からだが熱い…この熱をどうにかして発散させたい。
それじゃあ「気持ちよくしてくれ」って頼む?この俺が?
かわいらしさの欠けらも持っていない俺が?
誕生から数世紀、絶滅することなく生息し、今ではだいぶ市民権を得たとはいえ今だメインストリームには
上がれていないオタクと言う人種。
それが俺なのに。
気持ち悪すぎるだろ!?

でも…
そう、今俺を見ている「人間」はいないんだ…
気持ち悪がったり、嘲笑ったりする「人間」は、ここにいない…


40:アンドロイド×オタク男子11
08/11/06 02:53:12 TJQcXUkm0
「さわっ、て…」

「どこをですか?」
「お…俺の息子をだよ…っ」
「お子さんがいらっしゃるのですか?違う?すみません、比ゆ的表現を理解するのは難しいので」
嘘吐け!絶対理解してるくせに…っ!
「…っ!だから!俺のペニスっ!おちんちんっ!肉棒っ!陰茎っ!をっ!
触ってくれって言ってるんだよーっ!!」

「分かりました」


長い指が俺の竿に絡みつく。
待ち焦がれた刺激なのに、刺激が強すぎて、思わず腰が逃げそうになる。
そんな俺の体を「彼」は両足で挟み込み、快感の逃げ道をなくす。
「あっ…、…んっ、んぁっ」
「気持ちいいですか?」
「…は、…くっ!」
「もっと、圧力を強めたほうが良いですか?」
「…っ!ダメっ!…イイっ!イイから!」
「もっとたくさん声を上げていただかないと…反応が得られないと困ってしまいます」
「…分かった。分かったからっ…!きもちいいっ!んんっ!あっ、ああっ!」
「それは良かった」
「もっ…やだっ!い、イクっ!いくっ…いくっ!」
「いいえ、まだ十分に感じさせてあげられていません」
「きもちいいっ!イイってばっ…すごっ、イイって…!あんっ、あっ!やあぁっ…」
声を上げれば上げるほど、自分自身のあえぎと台詞にあおられて快感が増していくみたいだ。
強烈な快感にもう何も考えられない。
何か考えようとしても言葉は形にならず、ただまたあえぎと断片的な言葉にかわるだけだ。
いきたくても竿の根元に絡みついた指がそれを阻んで許さない。

41:アンドロイド×オタク男子12
08/11/06 02:58:41 TJQcXUkm0
「あ、ああ、んぁっ!……出るっ!もう出る!」
「何が?」
「…せーしっ!せーし出るっ!出ちゃうからっ…!指、やだっ…」
「どんな精子が出ちゃうんです?」
「こいやつっ!濃いの、でるっ…!いっぱい出るから…っ!ゆびっ…やだっ…!んっ!あっ、あっ!んああっ…!!」


―そして、射精後の虚脱感と「せーし出ちゃうって何?え?誰が言ったのソレ?え?俺?キンモー☆」という自己嫌悪に襲われ、
力なく寝そべる俺の背後には再度、疲れを知らない、自分の使命に忠実なアンドロイドの影が忍び寄っているのだった…

「そっちはダメ!ケツはダメだってば!ひゃっ、あっ!おま、ちょっ、アッ――!!」


―翌日―

「はい、こちらKGMNカスタマーセンターでございます」
「すみませんっ!昨日商品が届いたんだけど、注文したのと違うんですけど!?」
「すぐにお調べしますので、失礼ですが、お名前とお客様番号をお知らせ願えますか?」
「マサキカズヤ、mk184575です!」
「少々お待ちください………はい、マサキカズヤ様ですね。注文された商品は『セクサロイド あなたの欲望に
最大限答えます!おまかせ安心パック』、カラーが金髪・碧眼、サイズが「おくちにピッタリv」サイズ、オプションに
ケモミミ:タイプ「わんこ」、でよろしかったですか?」
「そ、そうですよ!」
「確認になりますが、2度の心理テストとネットを介しての面談はしていただいているでしょうか?」
「受けましたよ!そ、その時に俺はちゃんと、しょ、少年型のアンドロイドをって要望を伝えたんですよ!?なのに…っ」
「そうですか。しかし、こちらの安心パックでは、テストと面談を通して、アンドロイド所有のライセンスを得ていただくと同時に、
お客様に最も適したタイプのアンドロイドをこちらで選定し、お送りするというシステムをとっております。
こちらのデータですと、お客様のテスト結果によって、青年型・Sタイプ・丁寧語攻めをお送りさせていただきました。
お客様の当初の要望に沿ってはいませんが、お試しいただければ必ずご満足していただけるはずです。
もうお試しになられましたか?」


42:アンドロイド×オタク男子13
08/11/06 03:01:54 TJQcXUkm0
「…………」
「お試しいただいたようですね。当社のセクサロイド部門ではあなたにもっとも適する快楽を、をモットーによりよい製品を
お客様に提供できるよう努力しています。2体目からの割引サービスも行っております。
どうぞこれからもKGMN社をよろしくお願いいたします。
ところで、限定サービスの媚薬について宜しければアンケート調査のメール送付をお願…」

がちゃん。ツー、ツー、ツー、…………



オチがむりやりという突っ込みは受け付けます…orz
長々と失礼しました!

43:風と木の名無しさん
08/11/06 03:34:14 FCTYLu0lO
わ、わっふるわっふるわっfwくぁふじこ!!
地味にオペレーターさんの、マニュアル通りで間違っちゃいないけどSな対応に吹いたw

44:風と木の名無しさん
08/11/06 08:41:44 V94pn+fCO
みんなまとめてわっふるわっふる!

このあえぎ声何気にいい…!と思ったのは内緒だ!

45:風と木の名無しさん
08/11/06 08:51:18 7+1agvc+O
驚きの効果を発揮!
産毛すら吹っ飛ぶヤヴァイスレ、ヤヴァイスレでございます。

46:風と木の名無しさん
08/11/06 14:05:50 JoJNEXgq0
禿萌えたwww
当分の間は白飯だけでやってけそうだ

47:風と木の名無しさん
08/11/06 21:03:02 PZGn1CSjO
わっふるわっふるわっふるわっふるわっふるわっふry

48:風と毛の名無しさん
08/11/06 21:44:07 ud4Tlah9O
脱毛に成功しました!!ありがとう!!!
つわっふるわっふるわっふる☆

49:風と木の名無しさん
08/11/06 23:56:34 OAWvl1dQ0
     ##~
     ##~
 ∧_∧ ##~
(´・ω・)##~
`/丶O=O##~
/  ∥_∥##~
し ̄◎ ̄◎ ̄◎

あの…ワッフルここに置いておきますね

50:風と木の名無しさん
08/11/07 23:59:40 VTjklir+0
>>49
ちょwww大量www

そんな自分もわっふるわっふる!!つっるぱげだ!!

51:風と木の名無しさん
08/11/08 13:44:37 w082WyXT0
アーッの後をkwsk

52:風と木の名無しさん
08/11/08 20:59:24 Y8qvLPOtO
けどアンドロイドネタってどうしても切なくなるのよね…
 
 
 
 
 
もっとやれワッフォウ

53:風と木の名無しさん
08/11/08 23:40:47 e8hSRP5bO
アンドロイドねえさん
肝心な所を省略しないでください
眠れません

54:風と木の名無しさん
08/11/10 21:52:26 38GCl98o0
保守

55:風と木の名無しさん
08/11/12 12:40:32 XkEaRu6BO
保守あげ(´∀`)

56:風と木の名無しさん
08/11/12 13:39:59 kzBd0m93O
姐さん、あんた最高だ
しかし肝心なところを(ry
つわっふるわっふる

57:風と木の名無しさん
08/11/14 01:08:15 Dc96s62a0
「職場で癪にさわるアイツが同じオタグッズを持っていて超ショック。
気になるけどたんびでむかつくから話しかけたくない、でも…!」
みたいな80年代っぽいやつ落ちてこないかな~
相手が先輩か後輩かでもルートが異なるやつ。

58:風と木の名無しさん
08/11/14 08:50:23 B2US04AeO
>>57
それは一体どこら辺が80年代なのか
もっと詳しくわかりやすい物語にして説明してもらおうか


59:風と木の名無しさん
08/11/14 22:07:43 Dc96s62a0
>58
Romanticが止まらない感じで、毎度おさわがせします的な擬音が入るんだよ

60:風と木の名無しさん
08/11/14 23:36:38 3jwlq35TO
で、ふとした瞬間に鏡の国にいるもう一人の自分が体を乗っ取って夜の街で暴れてるんだな

61:風と木の名無しさん
08/11/15 02:13:55 qfDtoPp1O
>>60 アヌスの鏡ですね

62:風と木の名無しさん
08/11/15 13:49:24 OC6xLXZrO
文系オタクはいいねー

63:風と木の名無しさん
08/11/16 11:13:06 O3Ke76uw0
いいねー
前のアパートの隣人(女)はテレビもなくインターネットも繋いでおらずエロゲばっかしててほとんど物音がしなっかったんだが、
もしそれがオタク男だったら不審に思った隣人リア充が 「生きてますかー?」ピンポーン・・・
ってところまで妄想した

64:風と木の名無しさん
08/11/16 12:04:52 MzLOU+mo0
これ、かっちゃん(江戸っ子シティボーイw)×ぼく(勉強オタク)で誰か書いて!
URLリンク(blog.tatsuru.com)



65:風と木の名無しさん
08/11/17 12:37:04 y5p1O9UV0
>>63
なぜエロゲと分かる?w

66:風と木の名無しさん
08/11/17 21:28:02 qx9qcY5m0
>>65
もともと幼馴染で、エロゲーの買出しにもつき合わされたから
彼女はイヤホン派だったからモニョモニョは聞こえなかったw

67:風と木の名無しさん
08/11/21 12:33:34 eYuRZIbKO
保守

68:風と木の名無しさん
08/11/21 22:58:12 87QJINgH0
お貴族様×オタク気味家庭教師とかないのでせうか

69:風と木の名無しさん
08/11/22 07:03:21 jR1P0rt3O
ありでおじゃる

70:風と木の名無しさん
08/11/22 21:54:02 oII0ctb3O
>>68
思うがままに、お書きあそばせ

71:68
08/11/24 00:29:56 6ZhmsKAR0
亮は、家庭教師であり3歳年上の幸人に恋をしていた
いかにも勉学にしか取り柄がなさそうな幸人は、伯爵家の跡取りとして常にちやほやされ集団の中心にいた亮にとって
はじめて見るタイプであり彼の興味を引く存在だった
その興味のままに話しかけ、その人となりを知る内に亮は幸人を好きになってしまったのだ
「亮君、何を考えているんですか?」
息がかかるほど近くで幸人が囁く
「幸人さんのことですよ、俺、幸人さんのこと大好きですから」
「また、嘘ばっかり」
おっとりと微笑む幸人に、亮は泣きたくなる
幸人は亮が何を言っても本気にとらない
それどころか、どんな美女にもまったく興味を示さない
その原因を知ってしまったのはいつのことだったか・・・亮の恨みがましい視線が幸人の携帯についているストラップに向けられる
そのストラップには、幸人を虜にしてやまない愛らしい少女の人形がくくりつけられていた


お言葉に甘えてここまで捻り出しましたが設定がまるでいかせていない上に中途半端なことを深くお詫びいたします

72:風と木の名無しさん
08/11/24 00:35:11 +P/na7yxO
>>71
ほほう…さぁ、本格的に書き進む作業に戻るでおじゃる!

73:風と木の名無しさん
08/11/24 10:31:35 EOCzN0icO
ワッフルワッフル

74:風と木の名無しさん
08/11/24 22:19:31 Yk2iKW1gO
wKtk

75:風と木の名無しさん
08/11/24 23:38:07 T19I0xQYO
差し上げますので続きを
(・ω・)つ#####


76:風と木の名無しさん
08/11/25 00:14:28 Qz2HgUi20
なんて良スレ
わっふるわっふる

77:風と木の名無しさん
08/11/25 01:56:20 6cf6Lg8Y0
失礼します。スレ汚しだとは思いますが
内心毒舌で口下手なネラーとお馬鹿高校生の兄弟+弟の友
というネタを思い付いたので投下しても宜しいでしょうか。

78:風と木の名無しさん
08/11/25 02:02:08 gfCEmw4NO
大歓迎でありますぞ~!!

79:口下手ネラー1/4
08/11/25 02:24:04 6cf6Lg8Y0
ありがとうございます。
801といえるかどうか分かりませんが失礼します。


家に帰ると見知らぬ男がトイレから出てきた。
茶色い髪をおったてて耳にはピアス。トランクスが見えそうな腰履き。おまえは誰だ?何でうちにいる?そんな疑問符が頭を過ぎるも、こういうタイプとは対極の人間。悲しいかな、言葉が出やしない。そんなことを思っていたら、相手がアクションを仕掛けてきた。
「あ、もしかして平塚勇樹さん?」
ええ、はい。ワタクシは確かに平塚勇樹でございます。で、お前はどちら様だ。
「おじゃましてまーす」
「ああ、いらっしゃい」
見た目はアレだが、最低限の礼儀はあるな。じゃなくて、本当に誰だ。
「今日はお世話になりまーす」
「ああ、はい。…はい?」
俺の要領を得ない返事に相手は、あれー?と首を傾げる。
「晃平から話聞いてないスか」
見知らぬ男から身内の名前が出てきた。が、話は見えない。出す言葉が見つからなくて口籠っていると、いきなり腕を掴まれた。
「え?ちょ…」
よく分からないうちに連れて来られたのは、弟の部屋。兄ちゃんお帰り、と聞き慣れた声がして、ホッとしたのも束の間。
「じゃあ兄ちゃん、よろしくお願いします!さあ座って座って」
弟が発した言葉もイマイチよく分からなかった。俺はお前に何かよろしくお願いされた覚えはない。したがって、この部屋に留まる暇もない。と、思いつつ流されるように座ってしまった。


80:口下手ネラー2/4
08/11/25 02:25:13 6cf6Lg8Y0
「…俺、何か約束してた?」
しかも、声に出すと超弱気。我ながらダセェ。
「やだなぁ兄ちゃん。メールしたじゃん」
「メール?」
「勇樹さん、メール見てないんすか」
「あ、ごめ…見てない」
うるせえ。俺みたいな喪男はメールチェックなんて習慣ねーよ。というか、結局お前は誰なんだよ。などと内心毒づきつつも、携帯を開く。すると確かに一通のメールが届いていた。
『兄ちゃん英語教えて!友達もいるんでヨロシク☆』
よし、この茶髪が晃平の友達だってことは分かった。勉強を見てほしいってことも分かった。が、俺は今から2chしたり2chしたり2chしなきゃならんのだ。そんな事に構ってあげられるほど暇じゃない。
「今日突然は…俺にもやることが」
「すぐ終わるって!高校英語だから簡単だろうし」
「いや、大学入ってから英語は」
「大丈夫スよー」


81:口下手ネラー3/4
08/11/25 02:28:24 6cf6Lg8Y0
結局マイペースな2人に押し切られてしまった。しかも気付けば結構な時間が過ぎている。俺の時間返せ。
「いやー、思ったより時間かかったスね」
「良太の理解力がないからだよ」
「晃平もかわんないだろ」
どんぐりが背を比べ合ってどうする。SVOCの時点で躓いてるじゃねーか。フツーに授業聞いてりゃ分かるだろうが。
「ふ、二人とも授業ちゃんと聞いてね」
「「はーい」」
馬鹿コンビの声からは、やる気のかけらも感じられない。が、自分には関係ないことなのでどうでも良い。これで晴れて俺は自由の身。待ってろ2ch、ネットの世界。
「じゃあ俺はこれで」
席を離れようとすると、茶髪(良太というらしい)がズボンの裾を引っ張ってきた。
「な、何かな」
「勇樹さんメアド教えてくださーい」
え、何で?どうして?そこでメールアドレスの話になるの?
「兄ちゃんのアドレス知ってるし、俺が送ろうか」
流れについていない間に、目の前で俺の情報が垂れ流された。おい、こら、後でメールします、じゃないだろ。
「え、あ、はい。では失礼します」
「「ありがとーございましたー」」
はい、結局流されましたー。アホか俺は。そもそもメールなんてしないし、あんなノリの人間とのやりとりなんざ心得てねーっての。


82:口下手ネラー4/4
08/11/25 02:32:18 6cf6Lg8Y0
深夜、オカ板でガクブルしていると突然携帯が震えだした。
「ったく誰だよ、マジびびったっての」
送信相手のアドレスに見覚えはない。恐る恐る開けると、気が抜けたというか、気が重くなるというか。とりあえずウンザリした。
『今日はありがとうございました。勇気さんの説明超分かりやすかったです!また勉強教えてくださいね☆あと、お礼したいんで、今度ふたりで会いましょうよ』
届いていたのは絵文字満載でムダに派手なメール。送信者が誰かは何となく分かった。
内容は、理解したくない。

以上です。
拙く、萌えもない文章を失礼しましたorz


83:風と木の名無しさん
08/11/25 02:38:16 6cf6Lg8Y0
すみません
>>82の勇気さんは勇樹さんの間違えです

84:風と木の名無しさん
08/11/25 02:44:01 DeX8rkQz0
‘とりあえずウンザリ’w
オタらしいくてかわいいでs 

85:風と木の名無しさん
08/11/25 02:52:22 hmXjZb1AO
>>83
問題無い。
「ゆうきのきは古泉一樹のきで勇樹だばかものめ…」とかPCの前でぼやいてる兄貴で補完した。乙

86:風と木の名無しさん
08/11/25 03:07:24 qnYY2Jid0
これ思い出した

574 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2008/11/14(金) 11:57:20 ID:4CyugXlq
鎌ヶ谷あたりで変なヤン車に煽られて泣きそうになってた。つーか泣いてた。
なんだよなんだよ。法定速度40キロって書いてあんじゃんよー。オレは間違ってない。
アイツらがおかしい。だいたいなんだ!あのすげー低い車高は!ピカピカしやがって!
めっちゃだせーよ!死ね!事故で死ね!ヤンキーとかヤクザとかそーゆー怖い人全員死ね!
この美しい世界を汚すゴミ虫共が!天に還れ!召されよ!アイツらなんかこの世界に必要ない。
消そう。このノートで。ククククク。
そして僕は新世界の神となるんだ。生まれ変わるんだ。ちょうちょに。

87:風と木の名無しさん
08/11/25 08:12:09 LobEvHLnO
>>83
内心の毒舌さと実際の言葉のアンマッチにワロタww
ていうか続きを書いてくれ…!
弟がさりげなく協力してるところとか見てみたいです!


>>86
ちょうちょでコーンスープふいたww

88:風と木の名無しさん
08/11/25 12:43:44 5EqfWLLEO
>>83
毒舌兄もワンコSも可愛いなぁ~ww

兄は弟達に色々と振り回されて、もっと毒吐けはイイヨ(*´Д`)


89:風と木の名無しさん
08/11/26 04:09:34 dKBNn1TmO
>>83
これまたイイトコロで…w
その後が気になりますね… 果たしてデートをするのか否か(笑)

つWaffleWaffleWaffle

90:風と木の名無しさん
08/11/26 20:31:43 YiRyZ8/a0
外人×ゲーオタ高校生コピペ発見しました

106 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/06/29(木) 12:38:03 ID:kcE41PWd

ものすごく長くなってしまいましたが、とてもアホカワイイ外国人を見掛けたので投下します。
連投になると思います、ごめんなさい。


JRのボックス席に座っていた時の事。
向かいに座っていた高校生の横に、外国人が乗って来た。
高校生はずっとPSP(DS?)をやっていたが、
外国人が乗り込んでくるとそちらの方をチラッと見てからあからさまに嫌な顔をして、
至極面倒くさそうに端に詰めた。

「なにこの高校生、感じ悪ー」とか思いながらしばらく電車に揺られていると、
ふと、先程の外国人の様子がどこかおかしい事に気が付いた。
よく見ると、チラチラと高校生のゲーム機の画面を覗き見している。
本人は気付かれないようにやっているようだが、端から見たらものすごくバレバレである。
高校生もそのうちそれに気付き、あからさまに眉を潜めたり不快そうに体をくねらせたりしていたが、
やがて静かにブチ切れて
「何なんスか」 とドスの効いた声で外国人に呟いた。

その瞬間、外国人はビク-ッΣ(゚Д゚;;)!!!!と飛び上がり、
「sorrybutくぁwせふじこ」とゴニョゴニョ言い訳のようなものを早口で喋ると、
慌てて鞄から本を取り出しものすごい速さでページをパラパラめくり、
即興で『自分は読書をしています』なポーズを作って無理矢理誤魔化した。
高校生はそれを冷めた目で一瞥すると、またゲームに戻った。

91:風と木の名無しさん
08/11/26 20:32:40 YiRyZ8/a0
108 名前: おさかなくわえた名無しさん [sage] 投稿日: 2006/06/29(木) 12:46:03 ID:kcE41PWd
またしばらく経って外国人の方を見た。
すると、先程はあんな速さで捲られていたページが、
何故か今度は同じ見開きのまま、1ページも進んでいない。
もしやと思って視線を上げると、外国人の目は何とも分かりやすい動きで斜め横につーっと滑っていた。
 懲 り ろ よ お 前 。
幸い高校生の方は、気付いていないのかそれとも完全無視を決めこんだのか、何も反応が無い。
淡々と、慣れた手付きでボタンを叩いている。
高校生のやっているゲームはアクション系らしく、
外国人の表情はゲームの展開に合わせてくるくると変わった。
「(゚∀゚)」と「('Д`)」を交互に繰り返す外国人はちょっと可愛かった。
(ここで自分は密かに551のCMを思い出した)
しかし白熱しすぎたのがいけなかったようだ。
高校生のゲームが終わりに近付いてきたのだろう、
「(゚∀゚)」のままでしばらく観戦をしていた外国人は、突如「(゚∀゚)yes!!」と声を発してしまったのである。
瞬間、固まる高校生。
外国人はしばし何が起こったのか分からないという顔をしていたが、
すぐに我に返り、((((゚Д゚;;;≡;;゚ж゚))))それはもう大慌て。
自分もこれはさすがにマズいと思って、息を飲んで動向を見守っていたが、
高校生は別段ブチ切れる様子もない。
……どころか、なんと口を抑えてプルプルやっているではないか。
それまでの外国人の行動の何かが、高校生のツボを突いたらしかった。
先程までものすごくガラの悪かった顔が、こみあげる笑いを堪えんがためにすさまじい形相になっている。
怒られると思ってすっかり怯えていた外国人は、
自分に背を向けて震える高校生にはじめ「(゚д゚)?」となっていたが、
やがて状況を把握すると、照れと安堵の入り混じった微妙な表情でニコニコー(*´∀`;)と微笑んだ。
高校生も、少しぎこちなく、ニコニコー(*´∀`;)。
自分はその後まもなく電車を降りたが、
その間に高校生はちょっとだけ外国人にゲーム機を持たせて、操作を教えたりしていた。
ゲームは国境を越えるんだなぁと思った。これからゲームする。

92:風と木の名無しさん
08/11/26 21:45:11 yOfcn2tw0
それはいい外国人×ゲーオタ
萌えすぎてしぬそう

93:風と木の名無しさん
08/11/26 22:20:05 vJRU3FoSO
もう!もうもうもうっ!
なぜ世界はこうも私を萌えさせ心をツンツンするのか!!!
生きてると辛い事も悲しい事もあるけれど、そんなものも吹っ飛ぶ萌が!有る!
\(^O^)/腐って生まれてよかったー!!!!\(^O^)/

94:風と木の名無しさん
08/11/26 22:23:10 vJRU3FoSO
あらら誤爆失礼しました。

95:風と木の名無しさん
08/11/26 22:47:13 r3ktn67mO
>>94
自分の気持ちを代弁してくれたのかと思った

96:風と木の名無しさん
08/11/26 23:05:59 YiRyZ8/a0
ちなみに外人のイメージはこんな感じで
URLリンク(ultrapop.img.jugem.jp)(Yes!)
URLリンク(ultrapop.img.jugem.jp)(さらにYes!!)

97:風と木の名無しさん
08/11/27 09:59:26 eeZRuwtMO
女装コスプレオタとアニゲオタって需要あるかな?
結構長くなっちゃったんだけど投下してもへいき?

98:風と木の名無しさん
08/11/27 11:26:36 10Yc2Xef0
>>97
遠慮なんかいらないぜベイビー

99:風と木の名無しさん
08/11/27 11:30:53 pR6IMEt2O
>>97
読む準備はできている
早く投下する作業に戻るんだ!

100:風と木の名無しさん
08/11/27 11:41:31 eeZRuwtMO
ありがとう…!!
では、女装コスプレオタクとアニゲオタクです





「じゃーん! どう?」
ピンクのゆるくウェーブした髪とフリルのミニスカートをなびかせて、少女がくるりと回った。
「似合う?」
パソコンデスクの前に座る俺の顔を上目遣いで覗き込むと、グロスで潤った唇から小さな八重歯が覗く。
瞳はぱっちりと大きく、長いまつげは瞬きするたびに音がしそうである。
「あー似合う似合う」
「もー! ちゃんと見ろって! ほら、好きっしょ?ニーソ」
そう言って薔薇色の頬の美少女は、ミニスカートとニーソの間の絶対領域をみせつけるように俺のふとももに密着させる。
ああ、好きだとも。
正直、こんな間近でリアルな絶対領域を見られることなんて、他にない。
普段は「三次元には興味ありません。このなかにアニメ、ゲーム、ラノベの美少女キャラクターがいたら、俺のもとに来なさい」
と思っている俺だが、まだリア工な俺には、正直、たまらない。

「いい加減にしろよ! ケンシロウ!」

そう、こいつが、『男』でさえなければ、だ。

101:女装コスプレオタとアニゲオタ2
08/11/27 11:47:28 eeZRuwtMO
俺がとうとう耐えかねて怒鳴っても、ケンシロウは「えー、絶対領域好きじゃなかった?」と見当違いのとぼけたことを言っている。「いい加減、そのふざけた格好をやめろ」
「なんで? シュータが好きだから『聖☆守護天使みらくるみるく』のみるくにしたのに」
やめろおおお俺のみるくたんはりっつん(声優)ボイスの近年稀に見る萌えキャラなんだぁぁぁ決して身長174センチもある低い声の高校生男子なんかじゃねええええええ!!
「オレ的には、今までで一番似合ってると思うんだけどなー」
ケンシロウは鏡の前でポーズをとってウィンクしている。
やめてくれ野郎がやってもキモイだけだ。
みるくたんは身長155センチ体重35キロの14歳で胸が小さいのをちょっと気にしているところが最萌えの俺の嫁! であって決してリアルには存在し得ない至高の存在なんだよおおお!

「それとさ、ケンシロウって呼ぶなって言ってんじゃん!」
俺の注意なんか気にも介さず、ケンシロウは言った。
ケンシロウとは言わずもがな、北斗の拳の主人公にちなんで名付けられている。父親が大好きだからという理由からだが、ケンシロウ自身はそれをDQNネームだと感じているようで、普段はケンと呼んでいる。
「あ、それよりさ、オレのサイト、昨日10万ヒットした」
素早く俺からマウスを奪って、お気に入りからサイトを選ぶと、ピンクに白いドットの目に悪そうなサイトが表示される。
ああっ巡り合えた神絵師のみるくたんが!まだ保存してないんだぞ!
「ほら、カウンターみて、ここ」
見ると、確かに可愛い猫のかたちのカウンターが100146を示していた。
ち、ちくしょおおおおなんでなんだぁあああああ!
なんで、3年やってる俺のイラストサイトは1万ちょいで、始めて半年のこいつのコスプレサイトが10万ヒットなんだよおおおおお!!
しかも、野郎の!! 女装サイトだ!!
世の中は理不尽だ…このサイトだって、俺が作ってやったのに…。

102:女装コスプレオタとアニゲオタ3
08/11/27 11:49:40 eeZRuwtMO
「そんでさ、そのキリリクが『桃セン』のりりあなんだ。りりあも好きだったよね?」
ケンはBBSをクリックして
「サクヤたん、こんにちは^^
10万ヒットおめでとうございます!
幸運にもキリバンを踏んだので、リクエストさせていただきます。
ぜひサクヤたんの『桃花センチメンタル!』のりりあが見たいです!
きっと萌え~だと思いますのでよろしくお願いします><」
という書き込みを見せる。
他にも「サクヤたんのみるくキター(*゜∀゜*)ー!!!」「サクヤたんハァハァ(*´Д`)」といった書き込みが並び、顔を見なくてもキモオタたちが熱心に書き込みしているんだろうことがわかる。
かく言う俺もキモオタなわけだが、こいつらに言ってやりたい!!
お前らがネ申と崇めるサクヤたんは お と こ だってな!!
「でさ、衣装つくるから『桃セン』の漫画貸して」
や、やめろおおお俺の本棚を勝手に漁るな! カバーをとるなぁああ!

もう何を言っても聞きそうにない、ケンの暴挙に脱力した俺はがっくりと肩を落とした。

ああ、なんでこんなことになったんだっけ…いったい誰のせいで…と考えて俺は再びもっと深く肩を落としたのだった。
それは、誰のせいでもない、俺のせいだったからだ。

103:風と木の名無しさん
08/11/27 11:58:41 eeZRuwtMO
本当に長いので自重して
とりあえずここまでにしておきますね

104:風と木の名無しさん
08/11/27 12:19:09 KGLQuvgZO
わっふるわっふる!!

105:風と木の名無しさん
08/11/27 13:01:06 3sjnLwebO
髪を抜きたいので早く続きをはるんだ

106:女装コスプレオタとアニゲオタ4
08/11/27 13:43:41 eeZRuwtMO
お昼を食べてるうちにわっふるが!
わっふる頂きます!

では続き(・∀・)つドゾ


ケンとは所謂幼馴染で、家も近所で、幼稚園も、小学校も、通学班も、子供会も、中学校も、塾も一緒という腐れ縁で親友だ。

唯一違ったのは中学の部活動。
うちの中学は全員何らかの部活に所属しなければならない決まりで、運動の得意なケンはバスケ部、運動音痴な俺はコンピューター部へ所属した。
が、これが間違いだった。
コンピューター部とは、部活動を積極的にやりたくない生徒が名目上のみ所属する部活の代名詞で、部員はDQNかオタクの二択。
DQNが部活なんかに出るわけもなく、自然部室にはオタクが集う。
女子のオタクは美術部に集うために、男オタだらけのコンピューター室はギャルゲーしたり動画を見たりアニメ見たり、やりたい放題である。

顧問はほとんど部室に来ないし、来ても、片手間に作った「○○中学校コンピューター部のホームページへようこそ★部活動を紹介します!」というページさえ開いてタグいじってるふりしておけば大丈夫だった。
そんな環境に、最初はドンびきだった俺も、もともとネクラなところもあって、あっという間に馴染み、放課後毎に集っては「みるくたん萌え!」「みるくたんは俺の嫁!」と語り合うようになった。

そうして今春、晴れて高校生になり、おじいちゃんに念願の自分のパソコンを買ってもらい、ついに同人イベントデビュー! オフ本デビュー!! と、若干用法は違うかもしれないが、俺も高校デビューを果たしたのであった。

107:女装コスプレオタとアニゲオタ
08/11/27 13:54:45 eeZRuwtMO
しかし、そのひきこもりのくせにアクティブな行動が災いし、ケンに勘付かれてしまった。

「最近、シュータ変じゃね?」
ケンは高校生になってから、ますますおしゃれになり、垢ぬけていった。
まだ4月だというのに制服を格好良く着崩して、髪も茶色になり、ワックス?をつけているらしくマットにツヤめく髪は無造作にハネて、いつもどことなく良いニオイがする。
俺はといえば、比例するかのように服装に無頓着になり、浮いた金でアニメDVDを買っている。
正直、幼馴染でなければこんなに眩しいリア充とお近づきになることはほぼ不可能だろう。というか、できればお近づきになりたくない。
「アニメとか見てんのは前からだけどさ、休みにどこ行ってんの? 日曜に来たらさ、おばちゃんに東京行ってるって言われたんだけど。東京に何しに行ってんの?」
ロリぷにキャラオンリーに行ってましたサーセンwww
とは口が裂けても言えない。
「いや、あの、友達に、会ったり、とか」
「友達!? なんで東京に友達がいるの?」
サイトで知り合った楽丸氏(HN)とイベント後オフ会しましたサーセンwwww
とは、勿論言えっこない。
「え、いや、ほら、ネットで…」
「ネット!? なにそれ、なんかあやしくない? 騙されてないよね?」
「いや、出会い系とかじゃないから!大丈夫だから!!」
「シュータはボンヤリしてるとこあるからなぁ…」
田舎のリア充にとって、ネットで知り合う=出会い系だと思ってる節があるから困る…。
うちの母さんもそう思っているらしいから言わなかったのに…。
ケンは少し考えた風にして顔をあげると
「よし、次東京行くときはオレもついていくよ!」
とにっこり笑って言ったのだった。
勘弁してくれ……。

108:女装コスプレオタとアニゲオタ
08/11/27 14:02:12 eeZRuwtMO
ケンには黙って出て行けばいいのだが、俺はひとりっこなため、
遠出するときは必ず両親にどこへいくから何時に帰るとか伝えておかねばならない。
いくらでも嘘はつけるが、両親に嘘はつきたくない。
ただでさえ、イベントに行くということは黙っているので、なるべく両親に心配はかけたくないために、きちんと報告する。
すると自然それをケンも知るところになり、仕方ないが連れていかねばならないだろう。
それに、どうやらケンは東京のオシャレな店に行きたいようだったので、俺がビッグサイトやアキバに行ってる間に、勝手に渋谷だか原宿だかに行くだろうと考えていた。



109:女装コスプレオタとアニゲオタ7
08/11/27 14:05:29 eeZRuwtMO
すぐに考えが甘いと悟ることになった。
「東京着いたら俺はビッグサイト行くから、ケンは洋服とか見てろよ」
「え、やだよ、オレも一緒に行くよ。オレが何のために来たと思ってるんだよ」
「俺の監視にかこつけて東京来たかっただけじゃないのか?」
「違うよ、最初から心配だからって言ってるじゃん。ビッグサイトで友達に会うの?」
ケンはビッグサイトまで付いてくるつもりらしい。
今日はビッグサイトはコスプレ在りのオールジャンル即売会だ…。
俺\(^o^)/オワタ
「いやいやいや、ほら、ケンは来てもつまんないよ! 知り合いとかいないだろ!?」
「別にシュータがいればいいよ。俺黙ってるし」
もうやめて!俺のライフは0よ!!
ああああ、俺が歳甲斐もなく、
深夜アニメ見てるのも深夜たまたまやってるから見てるとか、
日曜朝から変身少女アニメ見てるのも他に見るのがないからだとか言っても何の嫌悪感も示さなかったケンだけど、
さすがに何の知識もない一般人がいきなり同人イベントいったらひく!!ドンびきする!!
それだけならまだしも、親友であるケンにキモイとか思われて絶交されたら、俺は本気で傷つく。
うわあああああもうどうしたらあwせdrftgyふじこlp;@

110:女装コスプレオタとアニゲオタ8
08/11/27 14:10:06 eeZRuwtMO
「大丈夫? 電車に酔った?」
目を白黒させて真っ青になった俺を心配そうに覗き込む。
「あ、だ、だいじょうぶ…」
もう、こうなったら今、カミングアウトするしかない。
これで少しでもキモがられたら冗談だったことにして、イベントには行かない。
正直レトロムーン(サークル)の新刊はすっっっっっごく欲しいが、背に腹は代えられないし、親友を失うよりはずっといい。
それにすこし我慢すれば、通販するだろうし。
「あ、あのさ、ケン」
「ん? 顔青いよ、お茶飲む?」
「あ、ありがと…」
ケンからペットボトルのお茶を受取り、流し込む。
よし、言うんだ俺!
「俺、オタクなんだ…よね」
言った! ナイスガッツ俺!
「うん、知ってるけど」

ええええええええええええええええええ!?
え、ちょ、俺が、すごい決意で言ったセリフをいとも容易く…!
あまりにポカーン(゜Д゜)とした顔をしていたらしい、俺を見てケンは笑った。
「だって、高校生にもなって必死になんかいいわけしてアニメ見てるし。シュータんち行くと、シュータパソコンしてるか、ゲームしてるか、漫画読んでるかじゃん。本棚もさ、カバーかけてるけど、ジャンプとかじゃないマンガばっかじゃん」
バレてないと思ってたの? とおかしそうにケンは笑っている。
もう、消えたい。
つーかこいつなんで勝手に俺の本棚を漁ってるんだ? まさか二重本棚の後ろの本の後ろに隠してあるギャルゲーはばれてないよな…?
「本棚の奥に、女の子ばっかのゲーム隠してあるしさー、あれってエッチなゲーム?」
あwせd4rftgyふじこlp;@:!!!!!
もう、本当に消えたい……。
「シュータ? ごめん、隠してたんだよね?」
「ああ、うん、イイヨ…今までありがとな…」
隠れオタが、バレバレであったときほどイタいもんはないよな…。

111:女装コスプレオタとアニゲオタ
08/11/27 14:17:20 eeZRuwtMO
いや、ちょっと待てよ。
俺がオタなのを知りつつケンは態度を変えなかったってことだよな…。
だったら…。
「あのさ、ケン。今日の行き先なんだけど」
「うん」
「友達に会うんじゃなくて、イベントなんだ」
「まぁ、そうだよね、ビッグサイトだし」
「そのイベントっていうのは…」
「あーなんかオタクなやつ? お盆とかにテレビでやってるよな、リュックとかカートとか持ってるオタクが何万人って来るやつ。あれ?」
「…………さようでございます」
なんでそんなに察しが良いんだよおおお!
まぁ、誤解されるより、マシか?
「あ、それより規模はずっと小さいやつ! 今日は何万人も来たりしないから大丈夫だ、ウン」
「フーン。あれって具体的になにしてんの?」
「えっと、つまり、同人誌っていう、趣味で描いた本を売ったり、買ったりして交流するイベント、かな」
「へー、楽しそうじゃん。シュータもなんか売るの?」
「や、今日は買うだけ…」
そういや今日はコスプレもあるんだっけ…。


112:女装コスプレオタとアニゲオタ
08/11/27 14:18:14 eeZRuwtMO
「あ、あとさ、今日、コスプレしてるひともいるけど…気にしないでいいから」
「オレ、コスプレ見たい!」
「えっ!?」
「てゆうかオレコスプレしたいんだよねー格好良くね?」
「でも、コスプレって言っても、皆アニメキャラとかだぞ…」
「いーんじゃない?俺もファイナルファイターズのリュウキの格好してみたい。な、あーいう衣装って売ってんの?」
よ、予想外の展開になってきた……。
「や、売ってなくもないけど、普通は手作り。売ってるのは高いし…」
「手作りすんの!? すげー。オレも服飾に興味あるから手作りとかしてみたいかも」
そういえば、ケンは古着とかを買ってきてよくリメイクとかしてるらしい。
俺はよくわからんが、母さんが「ケンくんは器用だし、オシャレよねー」と褒めていたのを思い出す。
しかし、この方向は…いいのか?
「でも、コスプレは化粧とかもしなきゃだぞ」
「そーなん? まぁ女子に教えてもらえばいいっしょ。とりあえず、今日はコスプレ見よ!な!」
なんでそんなにやる気まんまんなんですか……。
ま、まぁ絶対に避けたい「キモがられて絶交」だけは免れたようなので、俺はほっと胸をなで下ろした。

113:女装コスプレオタとアニゲオタ11
08/11/27 14:21:26 eeZRuwtMO
結局、ケンの希望でコスプレ広場に1日はりついて、ケンの疑問(鎧はどうやって作ってるのか、なんでステッキ持ってないのか等)逐一答えて、帰宅した。
(レトロムーンの新刊は無事入手出来た。来た甲斐があった!)
帰りの電車で、未知との遭遇についてケンは未だ興奮気味に「コスプレってすっげ楽しそう!」と話している。
とにかく、良かった。
大事な親友を失わずに済んで。ニコニコと上機嫌に話すケンを見ていると俺も自然頬が緩む。
一番近しい友達であるケンに隠し事があるという罪悪感がなくなったこと、本当の俺自身が受け入れられたことが素直に嬉しかった。
それに、ケンがコスプレを始めたらこれからは一緒にイベントに参加できるというのも嬉しい。
そう、このときの俺はケンのコスプレについて、深く考えていなかったのである。


114:風と木の名無しさん
08/11/27 15:17:48 10Yc2Xef0
わ、わっふるわっふる

115:風と木の名無しさん
08/11/27 16:00:40 4AYsLY440
gj!! わっふる!わっふる!

続き楽しみにしてる!!

116:風と木の名無しさん
08/11/27 16:39:24 hBIXpao5O
勃起した

117:風と木の名無しさん
08/11/27 19:44:09 RX7c/Clr0
ワッフルワッフル(冷凍)

118:風と木の名無しさん
08/11/27 19:58:42 /wiLdZPgO
姐さん堪らんよ!
焦らさんといてーw


つ ワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフルワッフル

119:風と木の名無しさん
08/11/27 20:00:07 pR6IMEt2O
わっふるか!?わっふるが欲しいのか!?


どうか続きをお願いします
萌えと続きが気になって毛根が死滅しそうです

120:風と木の名無しさん
08/11/27 22:33:03 lnk5mCju0
(゚∀゚)ノシ# <はい!ワッフルあげるから!

121:風と木の名無しさん
08/11/27 23:44:41 jjti1xcOO
ちょっ、わっふるわふっるわふーるわふーる!!!!!


122:風と木の名無しさん
08/11/28 00:39:54 5qLVrCsR0
編み物オタクの先輩×ノンケ後輩

224 名前:おさかなくわえた名無しさん[] 投稿日:2008/11/26(水) 23:36:42 ID:LTztdVAo
友達というか会社ですごく仲の良い1つ年上の先輩。
寒いなぁマフラー欲しいなぁと言ったら、3連休全て使ってピンク色のマフラーを編んできてくれた。
ただの後輩にここまでするのかと驚き、ピンク色というセンスに絶句した。
昨日マフラーをもらったのだが、正直気持ちが悪くて仕方がない。
先輩の巻いて欲しい攻撃もすごくて、仲良くするのをやめようかと本気で考えている。
ちなみに、俺も先輩も男。

123:風と木の名無しさん
08/11/28 08:28:47 zro5ibHUO
読んでてニヤニヤしてしまった
という訳でわっふるわっふる

124:風と木の名無しさん
08/11/28 10:31:21 +5eCeIZZ0
>>122
昔、まだビッパーもいなかった時代、
喪男がクリスマスまでに手編みの帽子を自分で編む
というスレを立て、そして実際に道具を買い、編み、晒すということをやってのけたのだけど、
それが思いのほかうまくて、俺にも編んでくれ俺にも俺にもと、希望する人続出
しまいには、オフ会までして手渡しするということをやっていたのだけど、
それを思い出した

125:風と木の名無しさん
08/11/28 12:45:30 P2Q/7M8Y0
わふる!わっふる!
何これ。すんごい萌えキタ。
元レイヤーだから、なんかワクワクしながら読んだ。
文も読みやすくて、いい感じ!

126:風と木の名無しさん
08/11/29 03:27:41 llN5NJzTO
>>97です
たくさんのワッフルありがとう!
すごく長くなってしまって申し訳ないのですが
まだスレ汚し失礼します


>>122
そういうオトメンなオタ可愛い!
少女漫画オタとかお菓子作りオタとかも見たいです><


127:女装コスプレオタとアニゲオタ続き
08/11/29 03:29:00 llN5NJzTO


なんと驚くべきことに、次の月のイベントに合わせて、ケンは衣装を自作し、完璧なコスプレを用意してきた。
(ちなみに俺は新刊落とした。まぁ待っている読者なんていないからいいんだけどさ……)
「すげ…よく作ったな」
「頑張った!」
えっへんと胸をはるケンは以前やりたいと言っていた、ファイナルファイターズのリュウキのコスだ。
身内のコスプレなんて痛々しいかと思っていたが、予想に反して、正直、似合っている。
リュウキにしてはちょっと背が低いが。
ま、こいつイケメンだもんなぁとちょっと悔しい。
「ねぇねぇ!どう?」
期待に満ちた目で見てくるので、ケンが今もっとも欲しいだろう言葉を言ってあげた。
「うん、すげー似合うよ。格好良い」
ケンは少しはにかんだようなくすぐったげな顔で笑った。

128:女装コスプレオタとアニゲオタ13
08/11/29 03:43:44 llN5NJzTO
会場につくと俺はサークル入場列へ、ケンはコスプレ更衣室へと別れた。

自分の買い物も終え、そろそろお昼でも食べようかな、とぼんやりしてると、ケンが俺のサークルに、コスプレのまま、明らかにしょんぼりした風にとぼとぼ歩いてきた。
「お、ちょうどよかった。そろそろ昼メシにしよ」
「うん…食べる」
器用に島のなかの椅子をかき分けて、俺の隣の椅子に力なく腰かけた。
「ど、どした?」
やはり一般人のコスプレデビューをひとりでさせたのは間違いだったかとはらはらして尋ねる。
「ん、コスプレって仲間に入るの難しいね…」
「他のレイヤーに意地悪された?」
ケンはふるふると首を振る。
「違うけど。皆身内で写真撮って喜んでるし、話しかけても、オレ、オタクじゃないから話続かないし、写真撮らせてって頼んできたやつはこれが何のコスプレかもわかってないし…」
まぁファイナルファイターズじゃあな。
なんたって10年近く前のSFCのタイトルだし、リメイクもされてないし知名度は低いだろう。
「ファイナルファイターズは古い作品だからしょうがないだろ」
「コスプレにも流行りとかあるんだね…。おんなじような格好した女の子がいっぱいいて、皆カメラに囲まれてチヤホヤされてた」
「そりゃいくら流行に疎いオタクにだって、オタクの流行くらいあるよ。ケンが見たのは多分ピンクのセーラー服のツインテールのやつだろ?」
「シュータすごい、なんでわかったん?」
「今男女問わず流行ってるからなぁ」
「そっかぁ……オレ、気付いたんだけど、別にオタクの友達とかは欲しくない」
え…、遠回しな絶交宣言…?
やっぱり実際にオタクを目の当たりにしたらひいた、とか?
「オレ、オタクだけど…やっぱ…」
キモい…か?
「シュータだけいれば良いよ」
ケンはすこし照れくさそうにニコっと笑った。
「ケン~!!」
「わっなに、あんまり近づくとファンデがつくよ」
おっと、うっかり感動して抱きついてしまった。
俺、本当お前が親友で良かったよ!ウン!


129:女装コスプレオタとアニゲオタ14
08/11/29 03:49:21 llN5NJzTO
「でもさ、どうしても許せないことがあるんだよね」
ケンはさっきまで(´・ω・`)な顔してたくせに、(`д´)な顔になっている。
「どう考えたって俺の方が可愛いだろって女子が流行りの格好してるだけでチヤホヤされてるなんて許せない…!」
な、なにを急に言い出したんだこいつは…!
「オレだってさ、折角来たんだからチヤホヤされたい!」
……………。
ハッ、15にもなって幼児みたいなワガママをこね出した親友に対して、危うく意識が遠くなりそうだった…。
「お前、あんまりそういうこと大声で言うなよ…」
要するに、元々が目立ちたがり屋のリア充だから、今日若干ハブられたのがショックだったんだな。
「なんで? あ、シュータはどんなコスプレがいい?」
「や、俺はしないから」
「そーじゃなくて! 見るならってこと」
「えー、今まであんまり興味なかったからなぁ。普通、自分の好きなジャンルのコスプレとかなら『オッ』て思うんじゃないか?」
「そーいうもん? 格好良さとかより?」
「完成度高ければ構わないひともいると思うけど、やっぱ何のコスかわかってたほうが見るほうも楽しいじゃん」
「なるほどねー。シュータの好きなのってどんなの? やっぱこんなの?」
そういって机に並べられたうっすーい本を手に取った。
うわああ、いくらオタクに理解があるとはいえ、知り合いに中身見られたくない!!
お世辞にもうまくないし、中身はさすがにエロじゃないとはいえ、高校生男子が恥ずかしい少女漫画みたいなの書いてると知られたら!
「やめろ、返せって!」
「売ってるんだからいいじゃん。オレ買うよ、いくら?」
「そーいう問題じゃない!」
「へー、なにこれ、小学生? シュータってロリコンなの? こーいう子がタイプ?」
俺の話を聞けええ!ってゆうかお願いですから島内でそういうことを大声で言わないでくださいマジで!!
うう、お隣さんたちの視線が痛い…スイマセンこの子悪気はないんです!
「ちょ、ケン! あんま大声でしゃべるな!」
「シュータはこういうの見て抜いてるの?」
「~~~~ッ!! だから! そういうことを、大声で、言うなって!!」
「シュータも声大きいよ」
くすくす笑って、ケンは全く気にした素振りもない。
あああ、お隣さんスイマセンスイマセン!!

130:女装コスプレオタとアニゲオタ15
08/11/29 03:51:23 llN5NJzTO
「図星だった?」
今更かまととぶったり取り繕ったりする必要もないのだが、このままではオタクの沽券に関わるから誤解を招かぬためにも言っておく!
「いいか、俺はこの作品をそういう目線で見ているんじゃなくて、まず前提にその作品へのリスペクトがあって、その作品そのものを敬愛しているからこその二次創作であって、決してただキャラの萌えだとか、エロ目当てとか、そういうのでは」
「わかったわかった」
ストップと手で俺の口を制す。
「これも結構流行ってるアニメ?」
「ん、まぁな」
「シュータ、絵うまいね。知らなかった」
「え」
いや、なに言ってんだ。俺の絵なんて今日目の前においたオフ本の売り上げを見れば明らかなほど、下手だ。
「今まで絵描いたりしてるとこみたことなかったし。漫画描けるなんてすごいね」
それを言うなら衣装作れるケンのほうが俺からしたらよっぽど凄いんだが。
褒められれば悪い気はしない。
感想なんて滅多に貰えないし。
「そ、そうかな」
「うん、すごい。シュータの絵、可愛い」
やばい、嬉しい。
社交辞令なのはわかってても、頬が緩むのを止められない。
「決めた!」
「へ、何を?」
「オレ、次はこの子のコスプレする!」
そういって俺のオフ本の表紙の少女キャラ(ちなみに『キラキラ魔女☆トウィンクル』のきららたん)を指差した。
「はぁ!? いやだってそれ、女の子…。女装するってことか?」
「コスプレだからいーじゃん。ね、楽しみにしててね!」
「はぁ…?」
ケンはいつも突拍子もないことをしたり、言ったりするが、さすがにこれは俺も冗談だろう、と思っていた。

131:風と木の名無しさん
08/11/29 06:32:32 nsOAAyHwO
ちょーっ!つっ、続きが!
わふっ!わっ、わっふるわっふるわっふる!!!

二人ともめんこい…(*´∀`)
姐さんこの物語のサイト餅なんじゃという位読みやすいし面白くて、
久々にドキドキワクワクしてるよー!GJ!!

132:風と木の名無しさん
08/11/29 07:53:11 NeEcEpEoO
姐さん、あんた私に何回ワッフルと言わせる気だ…!
続きはあるんですよね!?wktkしながら待ってていいんですよね!?

ワッフルワッフル!ワッフルワッフルワッフル!
ワッフルワッフルワッフルワッフル!ワッフォウ!

133:女装コスプレオタとアニゲオタ16
08/11/29 09:29:12 llN5NJzTO
ワッフルたくさんありがとう!
何度もぶつ切りしてごめんなさい
今回で終わりです

続き


のだが。
二週間後、委員会で少し遅く帰宅した俺は、早く溜まってるDVDのHDD消化しないとなーなんて考えながら、自室のドアを開けた。
が、そのまま固まった。
俺のベッドに、知らない女の子が座っていたのだ。
「あ、お帰りー☆」
女の子は振り向くとニコっと笑って立ち上がった。

き、きららたん?

ふわふわした金髪に、ちりばめられた星型のヘアピアスがきらきら光って反射する。
肩には魔女の黒いマント、胸元には星型のコンパクトブローチが輝いて、光沢で水色や薄ピンクにきらめくワンピースからすらりと脚がのび、絶対領域を作っている。
そう、見知らぬ女の子は『キラキラ☆魔女トウィンクル』のきららの格好をしていたのだ。
「冴えない主人公(俺)のところに、なぜかいきなり見知らぬ美少女(きららたん)がやってきてハーレム展開ムッハー(*゜Д゜)=3」とは、いくら俺でも考えない。
冷静にドアを閉めて、階段を降り、リビングに向かった。
「母さん!あ、ありのまま今起こったことを話すぜ…俺が自分の部屋に行ったら知らない女の子がきららの格好して出迎えた…。
な、何を言ってるのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…ハーレム展開ktkrとかそれなんてギャルゲ?とかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ。 もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…」
「アンタ何言ってんの?」
一刀両断。
「ケンくん来てるよって言ったでしょ」
「や、ケンじゃなくて! なんか知らないひとが」
「はぁ? 見間違えたんじゃないの?
いいから、これ持っていって、ケンくんと一緒に食べなさい」
と、お茶とお菓子を押し付けられた。


134:女装コスプレオタとアニゲオタ17
08/11/29 09:31:44 llN5NJzTO
母さん、ほんとなんだよ!
と食い下がりたかったが、ここまで来て他人に話したことで冷静になり、「帰宅したら自室に知らない美少女がいた」なんていう超展開はねーよwwwwBOYS BEかよwwww俺どんだけ厨二wwwwwww
と思い返し、自室のドアを開けた。そーっと。
「どしたん、シュータ? あ、お菓子とってきてたの? ドア開けるよー」
やっぱいるうううううううううううう!!!!!!!!!
「あ、あなた、だれ、ですか?」
うはww俺ちょうビビリw
この超展開についていける漫画の主人公キャラって実はすごいんだな…と彼らを尊敬しそうになる。

135:女装コスプレオタとアニゲオタ18
08/11/29 09:35:45 llN5NJzTO
「え、何言ってんの、シュータ! わかんないの?」
ころころと笑うきららの格好の美少女は、ぐっと顔を近づけてきた。
うわ、まつげ長っ…てか肌白い…目でか…唇、ツヤツヤ……。
「誰だと思う?」
「…き、きらら」
ねーーーよ!!!俺、ねーーーよ!!!と冷静になれば思えるのだが、このときの俺は何しろもう気が動転して頭がまともに動いてなかった。
「良かったぁ、ちゃんときららの格好だって気づいてくれた? ね、似合うでしょ」
こうも間近でこんな美少女に微笑まれたら、誰しもがそうだと思うが、俺も例に洩れず自然と頷いていた。
「へへ…嬉しい!」
少し離れて美少女はにっこり笑って言った。
「オレ言ったっしょ、今度はきららのコスプレするって」
「オレ」? 「コスプレするって言った」?
も、もしかして……。
「…………け、ケン?」
「そーだよ! シュータ気付かないんだもん、びっくりしたぁ!」
びっくりしたのはこっちだあああ!!!
「お、おまえ、なんつーカッコ…!」
「うん、自分でもびっくりするくらい似合ってたからさ、早くケンに見せたくて来ちゃった」
「そ、その格好で?」
「まさかー、ここで着替えたに決まってるじゃん」
「あ、そ…」
なんだか一気に力が抜けた。

136:女装コスプレオタとアニゲオタ19
08/11/29 09:38:48 llN5NJzTO
「そんなにオレ、可愛い?」
「あー、うん。化粧ってすげーのな」
ケンだとわかれば、長いまつげはつけまつげだとわかったし、パッチリと大きい目にはアイラインをひいているんだとわかった。
「練習したんだよー雑誌とか見てさ。あとクラスの女子に教えてもらったり。マジ女子の顔なんて信じられなくなった!」
でもおかげで使わない化粧品もらったりして助かったけど、と上機嫌で話している。
いったいなんて話して教えてもらったのやら…。 まさか、正直に「女装コスプレするからメイク教えて☆」とか言ってないよな…?
ケンならありえそうで怖い。
深くは考えないようにして、持ってきたお菓子の封を開ける。

137:女装コスプレオタとアニゲオタ20
08/11/29 09:45:10 llN5NJzTO
「ほら、母さんが食えってさ」
小さなテーブルにお菓子とお茶を並べればそれだけでいっぱいになってしまう。
「わー、ありがと!」
座ってすぐにもぐもぐと頬張りはじめたケンを、落ち着いて見てみる。
よく見れば確かにケンだった。
お菓子を口に運ぶときにかすかに見える小さな八重歯や、女の子にしては高い身長、痩せて少し骨ばった手。
「どしたの?」
「あっいや、なんでもない」
ばかか、俺は!
相手はケンだぞ!何を慌てて眼を逸らす必要がある!
なんで赤くなるんだ俺の顔!! ケンは少し不思議そうに首をかしげたあと
「もしかして、ムラムラしちゃった?」
といたずらっぽく言った。
「なななな、なんで!!?」
自分こそなんで声が裏返ってんだよおおおおおお!!
いや、俺はほんとにそういう気はないからマジで。
「オレ、ケンが帰ってくるまでに見ちゃったんだ。ホラ、あの本棚の後ろに隠してある薄い本。きららとこういうことしたいんでしょ?」
ケンはぐっと身を乗り出して、俺のほうに来るとカーペットの上に直に腰をおろしていた俺の膝の上に膝立ちでまたがり、腕を俺の首に巻きつけてきた。
「ちょ、おま、なにを…」
言い終わる前に、俺の口は塞がれた。ケンの唇によって。
頭が全く動かない。
頭が真っ白っていうのはこういうことを言うんだと、やけに冷静に考えた。
普通だったらここで「アッ―」とか、お前なにひとの本棚勝手に漁ってんだとか、考えたかもしれないが、そういった余裕は全くなかった。


138:女装コスプレオタとアニゲオタ21
08/11/29 09:47:10 llN5NJzTO
一瞬だったのかもしれないし、10分くらいそうしていたのかもしれない。
ちゅっと音を立てて、唇が離された。
俺はもう、全くわけがわからず、目の前のケンを呆然と見詰めた。
「あ、レモン味じゃなかった…」
そして、口をついたのは何故かこんな間の抜けたセリフだったので、俺は本当にどうしようもない。
「なんか、べとべとする」
「ごめんね、今度はグロス、レモン味のにしておくね」
ああ、グロスか…と女子とキスもしたこともなかった俺はそこで、キスするとグロスってうつるんだ…と当たり前なことを考えた。
ケンはといえば、なんだか嬉しそうににこにこ笑っている。
ええと、なんだっけ、なんでこんなことになってんだっけ?
順番に考えていこうとして、俺はようやく事の次第を理解し、ぼんと音がしそうなほど恥ずかしくなり、更に混乱した。

139:女装コスプレオタとアニゲオタ21
08/11/29 09:54:45 llN5NJzTO
な、なんだ、これ、ケンのイタズラ、だよな?
なんでキスなんか…うわああああ、俺キスしちゃったんだ…しかもケンと…!
ケンはいつも突拍子もないから、なんかまたそんなんだろう、と思って、ケンを問いただそうとすると、ケンはさっきと変わらない姿勢のままで、俺の顔をじいっと見ていた。
「わっ、なに!?」
「ハハッ、シュータの顔面白い! 百面相してたよ」
ケラケラと笑うケンに、誰のせいだよ…!と憎らしく思いながら
「も、いいからちょっとどけって」
と手でどかそうとするも、ケンは腕をまわしたまま動かない。
「やだ」
「やだって…なんなんだよおまえ…。いきなりこんなことして。冗談きついよ」
「冗談じゃないよ」
「はぁ?」
「シュータにキスしたいって思ったからしたんだ」
は…、なんだそれ、つまり…。
「シュータのこと好き」
アッ―!!!
今度こそ俺の頭の中はその文字で埋め尽くされた。


140:女装コスプレオタとアニゲオタ23
08/11/29 09:55:54 llN5NJzTO
いやいやいやいや、何考えてんだ俺!!
落ち着け、落ち着け俺!
「え、それって…やっぱ、その」
「うん、恋愛として、だよ、勿論」
ケンは頬を赤らめながら、恥ずかしそうに言った。
う、姿がなまじきららたんなせいか、はにかんだ顔が可愛い。
いやいや、そうじゃない!!
ちょ、おま、待て待て待て!!!
「え、あの、ちょっとついていけないんだけど。えっと…」
なるべく親友を傷つけない言葉を探した。
「その、異性じゃなく、同性が好き、なのか?」
「んー、よくわかんね。気づいたらシュータのこと好きだった」
「ゲイとかでは」
「よくわかんないけど、違うと思う。シュータ以外には興味ない」
ああああ、よくvipで「男友達に告られたんだがどうすればいい」スレがたっても、どうせ釣りだろwwwとか思ってたけど、あれらはガチだったんだな! ごめんなvipper!
「い、いつから?」
「いつだっけ? わかんない、ほんと気付いたら」
じゃあ、じゃあ、俺は勝手に親友だと思っていたが、ケンは俺を恋愛対象としてみていたから大切にしてくれたってわけか?
そう考えたら、なんだかすごく傷付いた。

141:女装コスプレオタとアニゲオタ24
08/11/29 10:05:49 llN5NJzTO
「あ、っそ…。わかったから、ちょっと、マジでどいて」
「やだ」
「どけって!」
「やだ!!」
もーーーなんなんだよ!!
所詮この友情は俺の滑稽なひとり相撲だったんだよ!!ほっとけよ!!
「…シュータ、オレがキモい?」
完全に頭に血がのぼっていた俺は、ケンが今どんな気持ちでいるかなんて全く思考の範疇外だったが、ケンが今にも泣きそうな、か細い声で言ったことで少し冷静になった。
そんな顔をするのは卑怯だ。
俺だって、泣きたい。
「別に、キモくはない」
そうだ、キモいわけじゃない。
俺はオタクなだけあって、同性愛とかそういうのには寛容なのだ。
百合だってアリだと思うし、まぁ見たくはないがBLだってアリだと思う。
俺が嫌なのは、15年間信じてきた友情(口に出すのは恥ずかしいが)ってやつが裏切られたことなんだ。
ケンは俺がオタクなのを、一般人から見ればそれこそ「きんもー☆」だろうに、嫌悪もせず受け入れてくれて、すっげー嬉しかった。
でも、それでさえも、友情ではなく、ケンの下心からだったら?
なにもかもが信じられなくなる気がした。

142:女装コスプレオタとアニゲオタ25
08/11/29 10:08:06 llN5NJzTO
「じゃ、なんで怒ってんの…?」
「あのさ、俺は、ずっと、お前を親友だと思ってきたわけ。それがさ、実は好きだったからって、ひどいよ。友情に対する裏切りじゃん…」
「う…ごめん、オレ、ほんと、今まで、そーいうつもりじゃ…」
途切れ途切れに言ったかと思うと、みるみるうちに大きな瞳が涙で溢れた。
うわぁあ、な、泣くなんてずるいぞ!
「な、泣くなよ」
「うっ、だって、オレ、ごめん、シュータ、ごめん」
あああ、泣かれるとどうすればいいのかわからなくなる。
とりあえず、そっとその金の髪を撫でてやる。
そういえばケンの泣き顔見るのも久しぶりだな…。
「オレっ…そーいうつもりじゃなくて、別に、シュータと仲良くなろうと思って、わざと優しくしたり、良いかおしたり、そ、そーいうことは、してないから」
嗚咽でうまく喋れないらしく、途切れながらも必死にケンは言った。
「で、でも、シュータと、親友でいたいとは思ってたけど、でも、やっぱり、それ以上にもなりたいって、おも、思ってたから、う、裏切ってたかもしれない…」
懸命に一語、一語話すケンの言葉を聞いて、そういえば、と俺も考えた。
ケンは、いつも突拍子もない言動や行動で何考えてるのかよくわかんないけど、多分あんまり深く物事を考えられるタイプではない。失礼な話だが。
裏切りもなにも、幼稚園にあがる、公園デビュー以前からの幼馴染なのに、計算なんかできるはずがないだろう。
それに、俺のオタク趣味を何の抵抗もなく受け入れてくれたケンを、俺は拒否するのか?
それこそ、受け入れてくれたケンの友情に対する裏切りじゃないか?
俺は、俺の矮小さを恥じた。

143:女装コスプレオタとアニゲオタ26
08/11/29 10:18:41 llN5NJzTO
「ケン、ケン、泣くなよ。俺こそ、ごめんな」
「なんで、シュータは、悪くない」
「いや、俺最悪だよ…ケンの友情疑うなんてさ」
ケンの気持ちも考えないで、俺ってほんと、だめなやつだ…。
「謝るなよ…シュータに謝られたら、オレ…」
ケンは泣いたせいで、アイラインが滲んでいる。
「化粧、滲んでる」
ティッシュで涙と一緒に滲んだアイラインをごしごし拭ってやると、「いた、いたいって」とケンが少し笑った。
やっと泣きやんでくれたかと、ほっとした。
「シュータ、オレ、シュータのこと……」
「好きなんだろ、わかったよ」
「わかった、って…。オレ、男だよ。キモくないの?」
「ん、キモくはないな。あーー、でも、なんてゆうか、その、キス以上は無理、っていうか…」
言葉を濁してなんとかうまく伝えようとすると、ケンは途端に顔を真赤にした。
「な、なに言ってんだよ! あ、当たり前だろ! 男同士で、出来っこない…!」
「え、もしかして…」
やり方、知らない、とか?
俺が驚いていると、ケンは不思議そうに首を傾げた。
「え、なに?」
「いやいや!! 何でもない!!」
まぁ、そうだよな。
オタクの世界にはそういうのが溢れてるから自然耳年増になるけど、一般人なリア充は知らない、よな。
「で、でも、オレも男だから、その…キスとか、触ったり、とか、は、してほしいかも…」
と恥ずかしいのか顔を真っ赤に染めながら、ぼそぼそとケンは言った。

144:女装コスプレオタとアニゲオタ27
08/11/29 10:22:12 llN5NJzTO
うーーーーーーん。
正直、赤くなって恥ずかしがるケンは可愛いのだが、それはきららたんのコスプレしてるからなのでは?という疑念が無くも無いんだよな。
確かに先ほどのキスに対する嫌悪感は、ない。
まぁ、いきなりすぎて、実感がないんだけど。
けど、いくらつっこまれたり、つっこんだり、しないとは言え、その先が、俺にできるのか?
正直なところ、俺には「やらないか」的な趣味は全くないのだ。
「それは…、ま、まぁ、おいおい、考えていこう」
ここでばっさり「無理!!」と切り捨てたら、またケンが泣くかもしれないと思い、言葉を濁したが、それだけでもケンは嬉しそうだった。
「あの、さ、シュータ」
「なに」
「その、もう1回、していい? レモン味じゃ、ないけど」
「ええええええ」
あ、え、えと、改めて言われると、ど、どうすればいいのわからない。
「やだったら、しない」
シュンとしたケンを見ると、なんだか胸が痛んで申し訳ない気持ちになる。
「あ、えっと、どうしよう」
そうだ、とりあえず、これで改めて一回試してみて、ダメだったらダメで、ケンにははっきり言っておくってのは、どうだ?
「う、うん、じゃあ」
「いいの?」
頷くと、ケンの顔にパァと喜色が広がる。わかりやすいな…。
ケンの顔がゆっくり近づいてくる。
あ、あれ、こういうときどうすればいいんだっけ。
そうだ、目だ。目を閉じるんだ!
柔らかい感触が口にあたった。ケンの唇だ。
うわああああああああああああああ実感すると急激に恥ずかしくなった。
俺は耐え切れずに、すぐに唇を離してしまった。
「ご、ごめ、なんか恥ずかしくて」
「ん、だいじょぶ。へへ…嬉しい」
二度目のキスは、もうべたべたしなかった。

145:女装コスプレオタとアニゲオタ28
08/11/29 10:29:36 llN5NJzTO


というわけで、女装コスプレでイベントデビューしたケン(コスプレネームはサクヤ)はキモいほどモテた。キモオタに。
希望通りチヤホヤされて味をしめたケンは、女装コスプレにすっかりハマってしまった。
というのも、ハマった理由はそれだけじゃなかった。
俺はやっぱり、そういう趣味がないからなのか、素面のケンとは、どうしても、その、キスとか、出来なかった。
ケンが嫌いとか男がキモいとか、そういうわけではない、と自分では思ってるのだが、なんでか自分でもわからないけど、いろいろ試した結果、やっぱりどうしても、無理だった。
素面だとお互い、照れてしまって、恥ずかしいというのもあったかもしれない。
コスプレさえしていれば出来るので、ケンはそういうときは必ずコスプレしてきたし、コスプレするとそういう雰囲気になってしまうところもあり、俺は、「キス以上」へのカウントダウンが怖くて、最近ではなるべく、避けるようにしていた。
にも関わらず、だ。
ケンは、いつもと変わらずに接してくるし、勿論学校ではイケてる格好だが、俺ん家かケン家では、余裕があればコスプレして、ケンのこの趣味に関しては、最早両家の家族に公認になっている。
家族としては、ケンのコスプレ趣味はヴィジュアル系バンドのファンが同じような格好するのと一緒で、ケンの服飾への興味のひとつととらえているらしかった。

146:女装コスプレオタクとアニゲオタク29
08/11/29 10:35:43 llN5NJzTO


俺はディスプレイに視線を戻した。
ブラウザで戻って、さっきの神絵師のみるくたんを100万回保存しなければ。
未だサイトのBBSを表示しているディスプレイを見ると、オタの書き込みが嫌でも目に入ってしまう。
あのなぁ、お前らなぁ、サクヤは男で、しかも、俺のことが好きなんだよっ!!
と勢いにまかせて書き込んでしまいたいが、さっさとブラウザを戻して、神絵師のみるくたんを保存する。
キリバンのりりあだって、お前のためじゃない!
ケンは俺のために、コスプレするんだからな!
とまで考えて、自分の無意識の思考に戦慄した。
あほか、俺……。ファンの書き込みに嫉妬してどうする…。
俺には、そういう趣味は、ないんだ。
「ねー、シュータ、『桃セン』どこ? ないよ。ってゆうか、全部カバーかかってるから、どれかわかんないんだけど」
呼ばれて振り向くと、俺が一冊一冊丁寧にカバーをかけた蔵書の数々がカバーをはがされて積まれている。
「ちょ、おま、何してんだよ!」
「だってみつかんねーんだもん」
もんって口を尖らすな!
「ここにあるだろ、ほら」
二重棚の奥から取り出して渡すと「わ、ほんとだ。すげー、なんで一発でわかんの?」とケンは目をきらきらさせてこちらを見る。
「自分の本棚に何があるかくらいわかるだろ。それよりちゃんと元に戻してけよな」
「はーい」
渋々といったように、カバーを元に戻すケンをぼうっと見ていると、ケンが顔をあげ、どした?と首を傾げた。
「しょうがないから俺も手伝う」
「ありがとー」

147:女装コスプレオタとアニゲオタ30
08/11/29 10:40:17 llN5NJzTO
ふたりで黙々とカバーを戻していると、なんだか妙にケンを意識してしまって、カバーを戻す手が早まる。
「シュータ」
「なに」
手を止めずに返事をする。
「キスしてもいい?」
き た 。
たまには断ることもあったが、大抵の場合、俺はこの申し出を受け入れてきた。
3度目のときから、なぜかケンは律儀にも、いつもレモン味の(レモン風味の?)リップやグロスをつけていて、おかしかった。
まぁなんでレモン味かというと、あまり言いたくないが、つまり、その、あれがファーストキスだったからなのだが、ケンは気づいているんだかいないんだか、俺の発言を真に受けているらしい。
しかし、こうも何度も頻繁に唇を重ねたら、カウントダウンが早まりそうで、怖い。
俺がすぐに返事をしないので、ケンは「ごめん、やだったらしない」と言って、またすぐにカバー掛けを始めた。
ケンが男じゃなかったら、と、考えたことがないわけじゃない。
というか、ケンとのこの先の関係を考えれば考えるほど、強く、何度も浮かんだ。
でも、それはケンをひどく傷つけることだし、そんなことを考えた俺自身も許せなかった。
先ほども、やはりそんな考えがよぎったこともあり、モヤモヤしているのが嫌で、頭を振って嫌な考えを振りはらう。
「ごめん、ケン。いいよ」
「ほんとに? やだったら、いいよ」
「嫌じゃないから、へいき」
ケンはまだ、ほんとに?と顔で聞いてきたが、俺は頷いた。
滅多に俺が拒否しないので(拒否したときの理由が口内炎が痛いからとか、そんなだった気がする)ケンはあまり乗り気じゃないみたいだ。

148:女装コスプレオタとアニゲオタ31
08/11/29 10:44:18 llN5NJzTO
「ほんとにやじゃない?」
と何度も聞くので、俺も、いい加減さっさとしろ!という気持ちになり
「ケンからしないなら俺からする」
と言って、ケンの頭をつかんでそのまま口づけた。
「んっ」
ケンは突然のことにびっくりしたらしく、唇が閉じきっていなかった。
半開きになった唇と合わせているとなんだか具合が悪いので、ぴったり合わせようと試行錯誤しているうちに、ケンの舌が俺の唇に触れた。
うわあああ、ちょ、ま、舌入れようとすんな!
と言おうとして唇を離して口を開けた瞬間に、ケンに強く引き寄せられて、また唇がくっつく。
「んん…っ」
開いた唇はいとも容易く舌の侵入を許し、どうしていいかわからない俺の舌を絡め取った。
「ふぁ…ん」
よくわからないけど、ケンの舌が口内で動き回ることは、嫌ではなかった。
というか、むしろ、その、気持ちよかった。
最初はよくわからなかったが、俺自身もいつのまにか、舌を絡めようと必死になっていたから。
そうして、舌を絡めあって、頭が惚ける一方で、やけに冷静な俺は気付いたことがあった。
「ん…」
どちらともなく唇を離すと、ケンの唇から唾液が垂れそうになっていて、それが妙にエロかった。 慌てて唾液をぬぐうケンが「あ、ご、ごめん、いきなり」と顔を赤くして言った。
俺はなんのことだと訝しく思い、すぐに、ああディープキスのことか、と合点がいった。

149:女装コスプレオタとアニゲオタ終
08/11/29 10:50:03 llN5NJzTO
「いい。それよりさ、ケン。俺、気付いたことがあるんだ」
「へ、なに」
「俺、ずっと、考えてたんだけど。前に、キス以上は無理って言ったじゃん」
「う、うん」
ケンは恥ずかしげに頬を赤らめた。
「なんか、出来そうな気がしてきた」
「えっ!!!」
大きな目を更に大きくして、ケンは俺を凝視した。
「な、なんで」
「さっきも、なんか嫌じゃなかった…てゆうか、その、もっとしたいって思った、から」
「ほ、ほんと?」
俺はゆっくり頷く。
「で、でも、やってみなきゃわかんないけど。やってみてダメだったら、ごめん」
「ううん、ぜんぜん!」
ケンはすっごく嬉しそうで喜色満面って感じだ。
ケンは男同士では出来ないと思ってるから、一足飛びに突っ込んだり、突っ込まれたりするような関係にはならないだろうし、触りあいっこ程度なら、出来る気がする。
それに、やっぱりケンにはコスプレしてもらわないとできないから、いざそういう関係になったとき、服はどうすればいいんだとか、物理的に無理だろとか、まだ思ってるけど。
これだって、最初からしたら、すごい進歩だ。
まだこれから、どうなるかなんて、全然わかんないけど、少しづつ歩み寄れたらいいと思えた。
ケンとなら、ゆっくりやっていくのも悪くない。

150:風と木の名無しさん
08/11/29 10:58:01 llN5NJzTO
以上です
長々とスレ汚し失礼しました…


151:風と木の名無しさん
08/11/29 10:59:14 NeEcEpEoO
ふああああGJ!
この萌えを言葉にできねえええ
また続編があったらぜひ投下してほしい!
本当に萌えをありがとう!!

152:風と木の名無しさん
08/11/29 12:00:48 ktflpAzW0
GJ!!ありがとう!!
全身脱毛に成功した!!

153:風と木の名無しさん
08/11/29 13:03:15 0r4SrhIdO
すごく…ツルツルです…gj!

154:風と木の名無しさん
08/11/29 14:06:19 rH7luspsO
神 降 臨
凄いよ!!凄すぎるよ!!!
続きをwktkしながら待ってます(*´Д`)つワッフル

155:風と木の名無しさん
08/11/29 15:20:43 tQ8qzOjkO
キタ---!!乙です~!!w
萌えつきますた…(//Д//)つわっふるわっふる

156:風と木の名無しさん
08/11/29 18:49:32 NpPqazgc0
テラ乙!これはりぼんなかよしに載せてもいいレベルwww
つワッフル一年分(歳暮)

157:風と木の名無しさん
08/11/29 21:49:43 be/4xyFFO
ひょええぇぇェェ!!!!GJGJ!!!ツルッツルに禿げますた(*´Д`)ツボすぎるよ!!!ありがとう!!!!!

158:風と木の名無しさん
08/11/29 23:57:50 nsOAAyHwO
禿萌えますたわっふるわっふるううぅぅぅぅぅぁぅぅ!!!!!
素敵な作品をありがとう!!

ごめん、まだ見ていたら聞いてみたいんだけど、
シュータのスペックが知りたい。
身長・体重(痩せ気味とかそういう感じでもオケなので)とか、髪型とか…
ケンが結構背高い方だから、どんな感じになるのかなーと気になりますた

159:風と木の名無しさん
08/11/30 00:06:47 Uic3kMy90
素敵でしたーーー!!!!

160:風と木の名無しさん
08/11/30 00:48:49 F3fO+yGKO
>>100です
短くスッキリまとめられなくて
ダラダラ長くなってしまってどうかと思ったけど
好評を頂けて嬉しいです
読んでくださった皆さんありがとう!

>>158
シュータのスペックは
身長は170あるかないかくらいをイメージしてました
今はキモオタだけど、幼稚園~小学校低学年くらいまではケンと「双子みたいね~」って言われてました


髪型は多分お母さんに床屋行きなさいってお金渡されるまで行かないのでモッサリしてるんじゃないかな…
運動音痴なのできっと痩せて貧弱な感じだと思います


161:風と木の名無しさん
08/11/30 01:56:33 yg6iiYCs0
久しぶりにオリジナルで萌えた…>>160

162:風と木の名無しさん
08/11/30 05:56:08 HVab0/RtO
乙でした!
も、ももも萌えたー!!!

そしてプチ情報
CJさんの新しく出た単行本にイケメン×オタの漫画が載ってたよ

163:風と木の名無しさん
08/11/30 06:24:02 siRexdZbO
シュータスペックー!(≧Д≦)丿

幼少期とはいえ「美少女」に見られるケンと
双子並みに見られてた容姿。
そしてちっちゃめな170cmにガリで運動音痴

…要するに、シュータ自体は
自分をイケてないキモオタ認定してるけど
髪型や服装で隠れてるだけで
ベースはカナリ良しって事ですよね!?

シュータ可愛いよシュータwww
(*´Д`)ケンも実は密かにシュータの
ドジーン仲間とかにヤキモチ嫉いてくれてたらウマーだわww


164:風と木の名無しさん
08/12/01 09:17:53 rYHD0fyEO
わぁ!シュータスペックありがとうございます!
ちょ、シュータ磨いたら光る原石じゃないか(*´Д`)ハァハァ
もしも先へと進んじゃったらどっちが上で下になっちゃうのかな~。
何か二人とも可愛いから、もちゃもちゃ触りあいことかが一番想像しやすいな。
はー萌える…萌えるよ姐さん!シュータからのちゅうにはマジで禿ますた

自分、絵ばっかで小説書けないからいつも楽しませてもらってる。
いつも投下してくれる姐さん方ありがとう~!
このスレ最高だ!!

165:風と木の名無しさん
08/12/01 09:25:20 E8V2efyNO
良スレ保守あげ

166:風と木の名無しさん
08/12/01 11:14:17 eT2HPOt5O
クリスマスにはサンタガールかサンタバージョンきららタソのコスしてくれそうだ

167:風と木の名無しさん
08/12/01 11:19:23 yyJczqVQO
ワワ、ワッフルワッフル
ワワワワッフル

168:風と木の名無しさん
08/12/01 18:48:05 7iH5B/VxO
女装コスヲタとアニヲタ(゚д゚)ウマー
女装攻め好きとしてはケン×シュータを勝手に妄想してニヤニヤ
勿論逆でもイケる
とにかくGJ!

169:風と木の名無しさん
08/12/03 12:01:07 8OWgCBCj0
こんなスレあるならもっと早く教えてよ(ノ∀`*)やばいどの話も萌えすぎる!
コスオタ×アニオタGJすぎて禿げました。オタ男子に目覚めたかもしれない…

170:風と木の名無しさん
08/12/03 17:03:24 OYYKkCJAO
このスレ大好きだw(´∀`)

171:風と木の名無しさん
08/12/03 20:55:27 gQ5Rln/z0


  (  ^ω^ )
  / ,   ヽ    <NTR豚、涙拭けお
 ̄_|,..i’”‘:, ̄ ̄ ̄ ̄
  |\`、: i’、
  \ \`_’,..-i
   \.!_,..-┘

172:風と木の名無しさん
08/12/04 08:55:15 ctP9xFqh0
オタク男子のオタク内容って何でもいのか?
機械オタク(なぜか便器オタクといわれることもあるが・・・)でv系が好きな、
アニメはせいぜい黒執事楽しみにしてる程度。



173:風と木の名無しさん
08/12/04 09:32:57 dduGuNwl0
いんでないの?

174:風と木の名無しさん
08/12/04 16:23:50 ctP9xFqh0
>>173

ただ、バイだからやおいものにはかなーり興味あるんだな・・・。
何から手をつけていいかわからんけど。

175:風と木の名無しさん
08/12/04 18:40:34 jFkzsau5O
>>172はキャラ設定かと思ってたけど本人のスペックだたのか…
とりあえず、便器への拘りから聞こうか

176:風と木の名無しさん
08/12/04 18:50:45 dduGuNwl0
???
「何でもいい?」という質問は、
「アニメとかマンガとかにはあまり興味ない機械オタでも、スレの対象になる?」
という意味ではなかったのか?
ここは、オタ男子でやおるスレであって、オタ男子がおしゃべりする場ではないのだけど、
(いや別に居たけれりゃ好きにすればいいが)
自分を801小説の対象にしてっていうリクエストだったの???

177:風と木の名無しさん
08/12/04 20:52:55 ctP9xFqh0
おっと、失礼しますた・・・。
読んでると設定が飛んでて面白いなと思ったからつい聞いちゃったんだけど(苦笑)
では潜らせて頂きます・・・。

178:風と木の名無しさん
08/12/05 04:09:26 388wxtdc0
こそっと質問
ネトゲオタ*2でもやもやっとしたものがあるんですが
ゲーム中のキャラが♂♀入り乱れているためNLカプっぽく見えそうで。
そういうのはアリでしょうか? ゲーム中もカンペキ♂キャラのほうがイイのかな。

179:風と木の名無しさん
08/12/05 11:32:28 RfxV1pG+0
>>178
いいんじゃない?
ネトゲではごく一般的なことだし
気になるなら、名前欄に小説のタイトルと、注釈入れとけば?


180:風と木の名無しさん
08/12/06 04:41:22 sDEn9Z610
ごめんこ。自分で書こうかなって思ってたんだ。
書き始めたら思ったよりゲーム内のやり取りが多くなっちゃった上に
すんげー長そうなので(ゲームのシステム説明とかあるし)
もう少し何とかなったら投下してみる(`・ω・´)

181:風と木の名無しさん
08/12/07 23:04:07 MfXrABKW0
ちょっと不謹慎だけど
良からぬ事を企てようとするヲタを
必死で説得して止めようとするパンピ青年が
もっと必死になって裸になって、またはヲタの身包み剥いで
Hで陥落基、説得して阻止しようとするシチュってどうかな?

182:風と木の名無しさん
08/12/07 23:41:16 qq/AuWQP0
>>181
いいと思う!待機!
+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +
 と__)__) +

183:風と木の名無しさん
08/12/07 23:46:16 MfXrABKW0
>>182
実は某スレでもヤンデレゲーを作りたいと
ほざいてた者だか、それと上手い事絡めて良い?

184:風と木の名無しさん
08/12/08 02:35:07 v3Qzqc120
某スレがどこかわからないけども、
オタク男子があんあん言ったり言わせたり萌えさせてくれれば何の問題もない。と思う
( ゚∀゚)o彡゜さあ早く!

185:風と木の名無しさん
08/12/09 00:12:19 5q+5aDQA0
もっさりオタクが、何の因果か変身イケメンコンテストに出ることに。
後ろ向きなオタクを、
1.強気オサレ系 2.ガチホモ爽やか系 3.癒しあわよくば腹黒系 
4.照れ屋ぶっきらぼう系 5.勘違いメガネムスカ系 6.天然変態系
のみんながサポートしてくれることになっちゃった、さあどうなる!?
というところまで思いついて、5で笑いたいだけだと気がついた。


186:風と木の名無しさん
08/12/09 07:08:38 hXxGU3eyO
ムスカ!ムスカ!

187:風と木の名無しさん
08/12/09 07:56:08 kj618sMEO
>>185
ムスカは本気萌え要員だろJK
主人公変身後に「まるで他の人間がゴミのようだ!」とか言っちゃうんでしょ?

188:風と木の名無しさん
08/12/09 18:10:11 A355bkev0
>187
その前に「はやりの服は嫌いかね」とか言って提案した服を却下されるw

189:風と木の名無しさん
08/12/10 00:07:37 avDhVf8N0
>>185オタとムスカ眼鏡とたわし

「フン…まるでたわしのような奴だな」

開口一番がそれだった。それってこの寝ぐせのおかげさまのヘアスタイルのこと?
つーかおまえだって73じゃん、という言葉はなんとかして呟く程度にとどめておいた。
オタクは早口がとくい。

「この僕が監修につくからには、優勝以外認めんからな!」

そう言い放ったこの寺田実先輩(通称ムスカ:グラサンのかわりにメガネを
ご愛用)との出会いは数週間前にさかのぼる。

~~~

(やべえ、遅刻つこく!)

俺はリアルにパンを咀嚼しながら下宿を飛び出した。今朝の一限は落とせない。
寝坊による遅刻が重なり、たいがいギリギリだった。
俺が減速なしで曲がり角にさしかかったとき、気づいたら人影は避けきれない近さにあった。

「あ!!す、すいません、だ、大丈夫ですか!?」

俺は結構な勢いで相手をふっとばしてしまったのを目視した。
相手は腹を押えてうずくまっている。やべえ、結構いい位置で
入った気がする…だって俺痛くないし。


190:風と木の名無しさん
08/12/10 00:08:11 avDhVf8N0

「君・・・責任をとってもらおうか」
その男は地を這うような声でそう言った(ように聞こえた)。

「はい?」
「先ほどの衝撃から鑑みるに、僕の脇腹の内出血は想像に難くない。
 ひいては大学主催の『いけめん変身コンテスト』に出てくれたまえ」
「???」
「要するに、君がコンテストにしゅちゅじょうして、勝った副賞の
 学校生協優待券で手を打とうと言っているのだ」
「しゅちゅじょうって・・・噛んでますよ」
「君、理解したのかね!!!?1!」

~~~

どうやら、何を血迷ったか寺田先輩は自身で出場しようと思っていたらしい。しかし俺といういいカモが現れたというわけで…父さん、俺人前に出たことなんて保育園以来ないわけで…

そして、今日は戦略会議第1回目と相成ったわけなのだ。
そして冒頭から案の定怒られる羽目になった。
----------------------------------------
やっつけで書いた。反省している。


191:風と木の名無しさん
08/12/10 00:42:33 1i+3hGQ7O
(*´Д')つ わ、ワッフルワップルワッフルー!!!!


192:風と木の名無しさん
08/12/10 00:58:40 jJDIWisx0
やっべテラモエス
わっふるわっふる!!

193:風と木の名無しさん
08/12/10 01:21:36 P/0GucXKO
ちょっとイースト菌買ってくる

194:風と木の名無しさん
08/12/10 22:28:20 RW4et6lg0
では私はワッフルメーカーを

195:風と木の名無しさん
08/12/11 22:55:34 qgapAfXbO
ベルギーの人探して来る!

196:風と木の名無しさん
08/12/11 23:00:34 3Ze/SFG90
以前にあった外国人×ゲームオタク(高校生)で
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変だと思ったんだ。

その時俺は電車で、いつものようにゲームをしながら乗っていた。
田舎の電車はそうそう座席も埋まらない。しかもそれが平日の午後なら余計だ。
俺はその日テストも終わり、解放された気分でいつにも増して集中してゲームにいそしんでいた。

しかし。

(なんで座席ガラガラなのに隣に座ってくるかな・・・)

外人だった。とりあえず金髪。とりあえずデカい。そしてなぜか半パン・・・
(お外はだいぶ寒いですけども)。君らショートパンツ好きだよね。
季節感覚とかないのかな?と冬にして思う。
俺は7人がけなら隅っこに寄っていたと思う。しかしここは田舎、
勿論ボックス席で身動きがとれるはずもなかった。

(ていうか、近いんだよ)

「何なんスか」と言ってやると、こちらの画面をガン見していたのが
明らかに気配でわかった。ゲーム機がそんなに珍しいのか?
俺は窓に可能な限り寄って、せめてものプライベートスペースを保つ努力を
計った。しかしそれもつかの間。


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