08/07/04 00:51:56 +alye5/w0
さっきまで川村とホテルにいた女がそこにいた。
川村は状況を把握するや否や、男に腹部を殴られた。
男は前かがみによろめいた川村の前髪を引き上げ、いいところに連れてってやるよと耳元で囁いた。
男の臭い息に川村は唇を歪めた。
男のこめかみを狙って拳を振り上げるよりも速く、川村の目の前でナイフが光った。
一瞬ひるんだ隙にまた腹部をけり上げられた。
地面に叩きつけられた川村の横顔を靴が踏みつける。
アスファルトのごつごつした痛みを感じながら、抵抗することは無意味だと悟った。