08/05/03 05:20:42 naEpNkIkO
小学生のとき四兄弟と出会いました
姉が借りてきた1巻を読んで、あまりの面白さにのめり込みました
四兄弟の新刊を待つ傍ら、手を出してみたのが戦記モノでした
夜の砦で騎士があらためて王子に忠誠を誓うシーンは震えました
そしてスペースオペラと出会いました
お昼代として貰っていたお金で、デュアル文庫を毎日一冊買っては読みました
だけど最終巻だけは一ヶ月以上買うことができませんでした
これを読んだら終わってしまう。もう主人公の物語は読めなくなる
読む前からそのことが悲しくて仕方なかった。それぐらいこの話が好きでした
あなたの作品を手当たり次第に読みました。新しい作品が出るたびに買いました
だけど段々、読むことが苦痛になってきました
ずっと、それはあなたの政治的主張が自分と合わないからだと思ってました
でもあなたの作品を読み返していて気付きました
いつからか、あなたの作品ではキャラが成長しなくなったんですね
自己矛盾を抱える四兄弟が好きでした
偽王だから、余計に王らしくあろうと悩む殿下が好きでした
本当に欲しいものは手から逃してばかりの不器用な天才が好きでした
今のあなたの書く主人公は自分の立場に悩んだりはしませんね
物語の始めから終わりまで、変わらないままですね
脇を固めるキャラ達も、主人公信者かアンチの二種類のどちらかです
キャラ同士のやり取りは楽しいです。でもそれだけなんです
さようなら、田中先生
本を読むということのきっかけを、私はあなたからもらいました
本当に本当にありがとうございました