08/03/16 02:20:04 8iQcwUXBO
>>126乙。
便乗して携帯からいきます
孤独な者同士が一つ屋根の下で家族のように寄り添うことで、ささやかな幸福を見つけたヤブ医者と群れから追われたトナカイに萌えていました。
ヤブ医者の不治の病を治そうと、無知なトナカイが満身創痍になって取ってきたキノコを食べた上に
すぐに治ると嘘をついたヤブ医者の笑顔…彼らの間には確かに深い愛情がありました。
また、涙を流してトナカイを殴って無知を指摘した名医、ヒロインは外見や年齢ではないと思い知らされました。
アニメでは満月を背景にトナカイが皆を乗せたソリを引き、常冬の島を去りゆく名シーンを
実際のクリスマスに合わせて放送したスタッフの粋な演出効果に鳥肌が立ちました。
砂漠の国でも主人公が勝つと分かっていながら、数々の死闘とドラマチックな展開に毎週目が離せませんでした。
そのエピローグ、身代わりになった盆暮が海軍と闘い雄々しく散った話を経て
砂漠の王女に全員背を向け、【本物の仲間の印】を見せた見開きページで
盆暮対策だった印を使い、王女はずっと自分たちの仲間だと無言のメッセージを伝えた話が自分の最後のときめきでした。
極悪魚介類とつるんでいたセコい悪党に悪者の汚名を着せられ、胸を張って命懸けで世直しをしていく
【三葉葵の印籠を持たない水戸の御老公一行】にも思えた陽気な冒険者たちは
ずっと鰐の悪事の片棒担いでいた全日曜日を船長があっさり仲間にしてしまった瞬間からメッキが剥がれ
ただの仲良しごっこ集団になってしまい、私の胸に燃え続けた灯も跡形もなく消えてしまいました。
飛翔も手に取らなくなってずいぶん経ちましたが、今年の映画はまさに私が胸を熱くした話の 劣 化 リメイクなので
今更ながら別れを告げる事にしました。
さようなら湾ピース。
ヤブ医者とトナカイが共に過ごした幸福な日々と彼らの愛情は、世界中の金銀や宝石を集めても及ばない美しい宝でした。