耐震強度偽装で801・その3.5at 801
耐震強度偽装で801・その3.5 - 暇つぶし2ch100:風と木の名無しさん
08/03/25 12:49:38 R+/opZ/+O
オジー
懲役3年執行猶予5年で
高裁に控訴します!

101:風と木の名無しさん
08/03/27 00:59:39 bDwaHdw/0
>>99
2人ともテラカワユス
実物を目前にニヤニヤが出そうになりましたw

102:風と木の名無しさん
08/03/27 17:00:30 bDwaHdw/0
オジ判決よつべ
URLリンク(www.youtube.com)
会見は左から深夜・蔓実・夜須田・耶麻下・麻雛先生です。

URLリンク(www.youtube.com)
オジーの周りをブーンしてるのは末井先生です。


103:荒縄・ヤスマツ・落ちなし
08/03/28 18:06:59 axhkmJWC0
>>102

「尾島さんの送り迎え?俺が?」
「ああ、すまんけどお前…行ってくれるか?」
振り返った末井の顔を見ただけで、答えは聞かずともわかった。
何がそんなにうれしいのか目をきらきらさせて、ブンブンと首を縦に振る。
「行きますよ!記者共を蹴散らせばいいんですよね?絶対他人にはやらせませんよ!」
「……」
こいつ、こんな性格だったか?…ああ、そうだったな、こんな性格だった(汗)
誰かに振らずに、先にこいつに話を振っといて正解だった、と内心胸を撫で下ろす。
「じゃあ行って来ます!」
くたびれたジャンパーを羽織り、嬉々として事務所を出て行くヤツの後姿へ、
俺はこう声を掛けずには居られなかった。
「……頼むから問題起こすなよ…」

以上です。

104:風と木の名無しさん
08/03/28 22:39:06 V/mSWLr80
>>103
張り切る末井先生かわえええ!!

蔓オジ判決後ネタです(パスは1951)
URLリンク(p.pita.st)

105:風と木の名無しさん
08/03/31 21:54:36 9hEQ3MUi0
花見絵(1967)
URLリンク(p.pita.st)

106:荒縄・季節ネタ
08/03/31 23:47:53 lESHIlrG0
基本的に、天気がいいのは大歓迎だ。
ポカポカとした陽気の下、のんびりと散歩するのもいいだろう。
だが…この季節だけは…憂鬱だ…暖かい日は特に。
「へぁっくしょん!」
盛大にくしゃみをすると、尾島は鼻を啜り上げた。
「始まりやがった…もう駄目だー…」
水のようにずるずると鼻水が溢れ出てくる。目の周りが痒くてじっとしていられない。
鼻水が止め処もなく出てくる時点で、思考力はガタ落ちとなる。
呼吸が楽に出来なくなるので酸素の供給が間に合わなくなるのだ。
くしゃみが立て続けに起こると腹筋が痙攣しそうになる。
しょっちゅう鼻をかまなければならないのも苦痛だ。
単純に時間を取られるし、何より鼻の周りの皮膚が擦れて痛む。
目の周りは目薬を落とさないと痒みが治まらず、
その落とした目薬が鼻管を通って鼻粘膜を刺激し、むずむずと蠢かせる。
「…先生はどうなんだ?今年の花粉症…も…」
「…は?何か言いましたか?」
振り返った蔓実がティッシュを丸めて鼻の穴に突っ込もうとしているのを見て、
尾島はがっくりと肩を落とした。
「いや、もういいよ先生…今日は無理だなぁ、何もかも」
「えー?せっかく時間を合わせたのに」
「だってよ、こんなに鼻水出んのに何も出来ねぇよ…」
自分でもティッシュで鼻を拭っている尾島に、蔓実はカバンから取り出した白い錠剤を手渡した。
「はい、尾島さんも飲んだら?最近の薬は、飲んでもそんなに眠くならないんですよ」
「…ふーん、そうなのか…でもよ、効き目が出るまで時間かかるんだろ?」
薬を飲み終えた尾島がグラスをテーブルに置くのを見計らって、蔓実は後ろからそっと近付いた。
「じゃあ、効いてくるまでこうやってただ抱き合うってのはどうです?」
「………先生、それって生殺しだぜ」

以上です。

107:風と木の名無しさん
08/04/02 00:09:55 Sc4ckJkxO
>>106
つ クリネックス

今日の魔渕さん
URLリンク(p.pita.st)
(1960)

108:荒縄・姐氏の1/2
08/04/04 02:23:52 dg9rrUkj0
カーテンを閉められ、ベッドランプのみの薄暗い灯りで照らし出された室内。
自分の手を後ろ手に縛っているのはビニールテープか、それとも…いや、そんなことはどうでもいい。
氏の塚は、不自由な身体で何とか辺りを見渡そうと、懸命に首を動かしていた。
先刻気が付いた時には、自分は既にこのベッドで寝かされていた。
その前は確かに路上を歩いていた、そうだったはず…だ。
今や自分は全裸にされ、両手も両足も一括りにされて、この場に放り出されている。
その理由も、相手が誰なのかも氏の塚にはわからない。
必死になって身体を動かそうとするが、テープらしきものが肉に食い込んで痛みを増しただけだった。
静まり返った部屋に、自分の喘ぐ声だけが響く。
じわじわと、真綿で首を絞められるような恐怖に包まれていく。
誰だ、誰がこんなことを。叫びだしたいのを喉下で抑え、氏の塚は何とか上体を起こした。
その時、頭の後ろから視界を突然遮ってきた白い布。
振り返ってその主を確かめようとしたが、肩口を掴まれてしまい、それも叶わなかった。
「…ふふっ、怖いですか?」
「あ…あ、姐歯さん…!」
忘れようと思っても忘れられないその声。
「あなたが、何故!一体どういうつもり…」
「目が見えない状態で触られると、余計に神経が集中して感じちゃうらしいですよ。楽しいでしょ」
そんなことは聞いてない、と肩を振りほどこうとする氏の塚に、
姐歯は白い布で素早く目隠しをしてしまった。
「いいでしょう、たまにはこういうプレイも。…知ってましたか?私はもうすぐ収監されちゃうんですよ」
「……!」
「私に何か含むところがあっても、私が刑期を終えて出てくるまでは何も言えないってわけですよ」
前が見えない分、姐歯の吐く息が自分の身体の上をじっとりと撫でていくように感じる。
姐歯の発する言葉が耳の中でぐるぐると回る。
動けない、見えないもどかしさが、氏の塚の焦燥感を煽っていく。

109:荒縄・姐氏の2/2
08/04/04 02:24:25 dg9rrUkj0
「だから…?!どうしろって言うんです、姐歯さん。それとこれとは」
「ああ、違いませんね。今日は私のやりたいようにやらせてもらいます。例えばこんな…風に」
氏の塚の股間に萎えて垂れ下がったモノを、姐歯はぐっと握り締めた。
そのまま先端の裂け目に指を滑り込ませる。
「んっ、ぐ…うぅ」
「尿道を拡げられるのって案外痛いでしょう?それに乳首も。こうやって捻ると」
もう片方の手で氏の塚の乳首を摘まみ、捻り、こね回す。何度も、何度も。
「ああっ、やめ…い、痛いっ」
「普通の皮膚じゃなくって、粘膜部分ってすごく感じやすいんですよ。
 快感だけじゃなくって痛みも、ね」
「だからって…拷問でもするつもり…い、あぅっ」
「私が、遣り残して行きたくないことをするんです…何年も先延ばしにはしたくないですからね」
「…それって、僕の気持ちは無視ですか!」
ふふっ。再び姐歯は鼻先で笑い、それには答えなかった。
「氏の塚さん…痛いのはお気に召したようですね?」
そう言われて始めて、自分の股間に熱い血が集中しているような感覚に氏の塚は気付いた。
起っている…こんな時に。
かあっと頬を染める氏の塚に、姐歯は更に追い討ちをかけた。
「じゃあ、出来るだけ長く頑張ってもらいましょうか」
何か…紐のようなもので自分の根元を縛られる感覚。
「あ、そんな、根元を…縛るなんて、酷い…っ」
「耐える氏の塚さんはきれいだなあ。私の目に焼き付けておきたい」
「あ…ああぅっ、くぅ、う…止めろ、あね、は…さ…ぁ」
痛みと、喜びと。絶望と、歓喜と。
相反する二つの感情が、二人の持つどす黒い闇の部分を侵食していく。
夜は、まだ、終わらない。

以上です。

110:風と木の名無しさん
08/04/06 16:35:06 PiEr4sBBO
>>108-109
ブラック姐タン(*´Д`)=3'`ァ'`ァ
積極的に責める姐タンもいいものですね
続きが禿しく気になります。
氏の塚さんどうなっちゃうんだ・・・

111:風と木の名無しさん
08/04/08 17:43:27 pO/JSt1M0
>>106
荒縄さん、ネタ戴きました
蔓オジ続きです
URLリンク(p.pita.st)
(1953)

112:111
08/04/09 21:01:03 FfDKSlfx0
なんか2枚目が削除されてる
やっぱりナニの描写はまずいのか…
修正入れたのに

113:111
08/04/09 21:08:16 FfDKSlfx0
連投スマソ
再うpしました(パスは111と同じ)
URLリンク(kissho.xii.jp)

114:荒縄・深夜×末井1/5
08/04/13 00:04:20 sr11IqAP0
昨今流行の個室スタイルでの居酒屋で。
「二人だけで飲むのって、初めてですね」
「そうだっけ?いいよ、乾杯しようよ」
互いに杯を傾け合いながら、僕と末井さんは今日やった仕事の話で盛り上がっていた。
(と言っても、守秘義務があるから、個人名は伏せながらしゃべってたけど)
僕らは所属する事務所が違うが、扱う事件が時々一緒になることがある。
事件の主任に決まった弁護人の呼びかけに応じて出掛けると、
集合場所で末井さんがニコニコとして座っていた、ということが今までに何回かあったのだ。
今日も僕らは、ある事件でその被疑者が自供したとされる犯行過程を実際にやってみて検証することを
何回となく繰り返してきた所だった。
「…なんかさあ、毎回被験者になってない?俺。
 まあ、面白いからいいけどさ、たまには深夜君もやりなよ!」
「だって末井さん、いつも目立ってるから…『そこの人』って指差されやすいんですよ」
「えー?そんなに目立つかなあ?普通に立ってるだけなのに」
いや、末井さん、全然普通じゃないです。目立ってます。常に動いてしゃべってますから。
突っ込みを入れたいのをぐっと抑えて、僕は新しいとっくりを構えた。
「さあ、もっと飲んで下さいよ~!」
期待に反せず杯をぐいっと差し出す末井さん。そう来なくっちゃ。
「はい、ご返杯ご返杯!」
あっさりと飲み干し、僕に杯を要求してくる。ええ、飲みますとも。

115:荒縄・深夜×末井2/5
08/04/13 00:06:58 sr11IqAP0
僕らは笑いながら杯を重ねていった。…そのはずだった。
面白おかしく話し続けるあなたの顔が幸せそうで、僕はそれを見てるだけで楽しかった。
それなのに。気付かなきゃ良かったんだ。あなたの笑顔の先にあるものを。
僕はただ笑ってあなたの話を聞いていれば良かったんだ。
でも…ある瞬間に、僕は気付いてしまった。もうそんな誤魔化しは出来ない。
そんなつもりではなかったのに。一体どこで間違ってしまったんだろう。
あなたが…そんなに夜須田さんのことばかり言うから。
夜須田さんのことばかりを楽しそうに話すから。だから。
僕のことをちっとも見てくれないから。
これは嫉妬、なのか。どうして。
何故そんな場違いなことを思わなきゃいけないんだ。
吐き気がするほどの暗い思いを押し流そうと重ねた杯の量だけ、僕の意識は急速に眩んで行った。

ドクドクと脈打つ頚動脈の感触が、ふっと僕を我に帰らせた。
僕の手は、末井さんの首筋にぴたりと当てられていた。
その場の勢いで体重をかけて圧し掛かると、あなたの顔に恐怖の色が走る。
僕は何時の間に、あなたにこんなことをしていたんだろう。
でも、嫌じゃない。むしろ楽しい。
首に当てた指をほんのちょっと動かすだけで顔色を変えるあなたの姿が、僕を上機嫌にさせる。
喉への圧迫があなたに恐怖をもたらしたように、
そのあなたの感じている恐怖が僕にも何か潜在的な感情を…
サディズムとも言うべきものを俄かに沸き起こらせていた。
「…な、あ…やめ…っ」
「末井さん…僕を見て下さいよ。僕のことを。今、あなたを苦しめてるのは僕なんですよ。
夜須田さんじゃない。ほら、しっかり前を見て」
「あ…ぐ、ぅ…」
「末井さん…ちゃんと僕を…見て、お願いだから…」


116:荒縄・深夜×末井3/5
08/04/13 00:08:34 sr11IqAP0
落ちる一歩手前で腕の力を緩める。
ぜーぜーと喉を鳴らし、あなたは酸素を求めて喘ぐ。
苦しむあなたの顔、素敵だ。
あなたのことを手に入れたい。
僕のものに、僕だけのものにしたい。
あなたの唇が、僕の名を呼ぶのを聞きたい。
僕のせいで泣き叫ぶのを聞きたい。
あなたの張り詰めた前をこじ開けると、既にそれは熱を帯びて起ち上がっていた。
「いやらしいな、酷くされるとこうなっちゃうんですか?」
耳元で囁くと、あなたはうっすらと涙の滲んだ目で僕を睨んだ。
「…どうして抵抗してこないんです?あなたは本当はこうされることを望んでたんでしょ?!だから」
睨むだけで身体を固まらせたままでいるあなたの手足をまとめて抱え上げると、
僕はあなたの中へと自分のものを突き進めていた。
声を上げまいとするのか、あなたは歯を食い縛りながら白い喉を仰け反らせていた。
慣らしていないせいか、あなたの中は潤いがなく、摩擦で擦れて痛むほどだった。
それでも構わずガンガンと意地汚いまでに突き上げる僕に、あなたは懸命にしがみ付いてくる。
…不必要なまでにあなたを煽り、手酷く扱ったのは、僕自身が不安だったからだ。
あなたが僕の仕打ちに、泣いて許しを請うと思ったからだ。
そして…あなたが夜須田さんの名を呼んで、僕のことを詰ると思ったからだ。なのに、あなたは…。
僕は一体何がしたかったんだろう。
あなたに嫌われたかったのか。
あなたを貶めたかったのか。
夜須田さんからあなたを奪い取り、僕のもので汚したかったのか。
もう僕自身にも良くわからなくなってしまっていた。
ただ、まだアルコールの回っている頭の痺れた感覚と、僕を詰るどころか
未だに僕にしがみ付いてくるあなたの身体の重みが、その時はとても心地よかったのだ。



117:荒縄・深夜×末井4/5
08/04/13 00:14:49 sr11IqAP0
好きなだけあなたを犯し、一方的に果てた末に、僕は漸く我に返った。
「あ…血が…っ!」
組敷いたあなたの身体から己を引き抜くと、僕が放った粘つくものとは違う感触をその接点に感じた。
わかっていた筈だ。僕は無理矢理にあなたを犯していたのだから。
それだけのことを、僕はあなたにしてしまっていたのだから。
だが、あなたの股間を伝う鮮やかな血の色は、改めて僕を青ざめさせていた。
どうしよう…どうすればいいんだ…
あなたはぐったりとしていて息も荒く、普段よりももっと透き通るように青白く見えた。
「い、痛いですか、末井さん」
…何て間抜けな言葉だ。我ながら情けない。
この期に及んで、こんな事しか言えないのか、僕は。
ただ…間抜けな僕にも、この店の閉店時間が迫ってきていることだけはわかっていた。
ラストオーダーを聞かれてから30分後…やばい、後数分だ。
「末井さん…すいません、もう店を出ないと」
取り合えず脱いだ服を着て、と立ち上がろうとする僕に、突然末井さんが取り縋ってきた。
「待って、行くな!頼む、俺を…一人にしないで…」
あなたは、冷たい氷水に浸けられたようにぶるぶると震えている。
「俺…ヤられた後、いつも放って置かれて、一人で寂しくて…
 繋がっている時は一緒に居てくれるのに、済んだ途端に置いてきぼりに…
 皆俺を置いて行ってしまうんだ、皆…俺、怖いんだ、怖い、一人は嫌だ…っ」
…今まで聞いた言葉の中で、一番ショックでしたよ、末井さん。
こんなこと言えた義理じゃないの、わかってる。だけど。
大丈夫、絶対一人にはしません、とあなたをなだめながら、
僕はどうにか互いの身なりを整えてその店を後にした。
背中にあなたの重みを感じながら夜道を歩く。
ガンガンと頭が響くように痛むのは、アルコールのせいなのか。
さっきの末井さんの言葉のせいなのか。僕は…もう考えるのを止めてひたすら歩き続けた。




118:荒縄・深夜×末井5/5
08/04/13 00:20:51 sr11IqAP0
こんな状態のあなたを自宅へと連れ帰ることは出来ない。
僕が考えた送り届け先は、あなたの所属する事務所だった。
徹夜仕事が多いために布団が用意されているのを知っていたし、
十中八九あの人がまだ働いているとも思ったからだ。
…案の定、事務所の中にはまだ明かりが灯っていた。
呼び鈴を鳴らすと、しばらくしてガチャリとドアが開けられる。
中から顔を出した夜須田さんがまず僕を見て、僕の背中に末井さんを見つけて、
やれやれという風に首を左右に振った。
「酒も呑んだが、ヤることもヤったか。しょうがないやっちゃな、ホンマに」
負ぶさっている末井さんを僕の背から受け取ると、夜須田さんは心底傷ましそうな顔をした。
「全くお前は…いつもいつも…どうしてそう、自分を」
それを聞いて、無言のまま末井さんの肩が震え出す。
違うんです、自分が…言いかけた僕に、夜須田さんの言葉が飛んで来た。
「深夜、君がヤったんか」
質問じゃない、これは確認だ。
黙って頷く僕に、傷ましそうな顔のまま夜須田さんは軽く手を振った。
「もういい、君は帰れ。後始末は慣れとる。それともここにいて眺めてるか?こいつの無様な姿を」
僕は思わずその場にへたり込んでいた。申し訳なくて…とにかく申し訳なくて。
ぼうっと視界が霞む。訳もなく涙が溢れてくる。
「…いいよ、わかっとる。こいつから誘って来たんやろ…?全く…ホンマにしょうがないやっちゃ」
気をつけて帰れ、夜須田さんの声の後に、小さく末井さんの声が聞こえてからドアは閉じた。

ありがとう。

僕は…僕は、あなたが…
握りこぶしでコンクリートの壁を叩く。何度も何度も。
抑えきれぬ思いを無理矢理に封じ込めて、僕はその場を後にした。

異常です。

119:荒縄
08/04/13 01:32:47 sr11IqAP0
>>118
ああ、確かに異常でしたorz   終わりです。

120:風と木の名無しさん
08/04/13 05:08:19 iknhe8y2O
>>119
異常ワロタ
深夜攻め、とんでもなくいいですね
首しめでおっきするんか末井!
なんかあの方は膨張の時のイメージは
ポヤンとしたいい子そうなので
そのギャップに(*´Д`)ハァハァ
蔓実先生と帰るのをよく目撃しましたが
あの二人もなんかありそうで萌えます
身長差だの年齢差だのと

121:風と木の名無しさん
08/04/16 03:29:07 3xlXj1qC0
オジ弁護団の麻雛先生の手記が萌えるので転載。
裸エプロンとか想像してしまったorz

■私の息抜き
麻雛 秀一(45期)
 昨年、区で、男性を対象としたイタリア料理教室があり、これが非常な盛況で、
区民講座が終了した後に有志が発案して料理サークルを始めたのがきっかけで、月に一回参加している。
定年退職するまで一度も台所に立ったことも包丁をもったこともない初老の男性から、子育て真っ最中の若いお父さんもいて、
それぞれ慣れない手つきで一生懸命料理の基本とコツを学ぼうとしている。 
料理を学ぶ目標はそれぞれだが、家事を手伝ったり、たまに友人を呼んでホームパーティを開くときなどに腕を振るったりしてみたい、というあたりが共通点だろう。 
先生は区内にイタリア料理店をもつプロのシェフ。
本格的に留学などしたことはないそうだが、かえって型にはまらず、毎回われわれのリクエストを考慮して用意するレシピの他に、自分の店で料理の合間に作る賄い料理も気さくに教えてくれる。


122:風と木の名無しさん
08/04/16 03:29:32 3xlXj1qC0
ほとんどは野菜の切りくずや魚のはらわたなどをうまく使ったもので、調理法もイタリアンにこだわらない。 
われわれ素人に教えるくらいだから、よほど料理が好きなのだろうとは思うが、お店でもいつも忙しそうに厨房を動き回っている。 
西洋料理の店では厨房を見ることはあまりないが、シェフの店は厨房が見えるようになっていて、料理を作る姿を見るのも楽しい。 
最近はメーリングリストもできて、この間など、イカの剥き方がよく分からなかったので質問を出したら、1人から丁寧に返事をもらった。
とはいえ、イカの剥き方を文章で説明するのは難しい。
そうしたら、先回シーフードのリゾットを習うこととなり、先生がもう一度イカの剥き方を手ほどきしてくれた。 
プロの料理人になるわけではないのでレパートリーも限られているし、食材に凝るわけでもない。 
予算も1人前4,500円と家計を圧迫しないことを第一にしている。買出しは交代でするが、
私のときも人数分そろえるために近所のスーパーマーケットに行き、野菜の値段を比べたりして、予算内におさまるように考えた。
なかには家庭菜園で取れた野菜を持ってくる人もいる。 
なにより楽しいのは、誰かれなしに用意したワインをつぎ交わしながら苦労してつくった料理をほおばるときだ。
このときばかりは、ふだんのストレスから解放され、高級料理店でも味わえない気分を満喫することができる。


123:風と木の名無しさん
08/04/17 03:46:57 WkyybjVT0
マブ姐小ネタ
URLリンク(p.pita.st)

124:風と木の名無しさん
08/04/20 18:21:12 zkgQfrbf0
尾島さん弁護団記者会見
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)


125:風と木の名無しさん
08/04/23 04:03:35 NthkmyxyO
ほし

126:風と木の名無しさん
08/04/27 03:48:47 sSHFfkla0
 
  刑務官に付き添われつつ
  保守ですよ
             ____
     ,,r""''`゙ヽ   ヽ=@=ノ
     C-@⊇@)   (,, ´_ゝ`)
     (  (つ(つ∝∝と    )
     ノ  r ヽ    人  ヽ
    (_,ハ_,)   (_ヽ_,)

127:風と木の名無しさん
08/04/30 17:43:35 XHPzRerP0
ネオで姦悶ネタやったのでうp
URLリンク(www.youtube.com)

ツルオジ思い出して悶えた

128:風と木の名無しさん
08/05/01 23:39:50 t6dkiXGA0
>>126
姐たんの髪の生え具合がリアルw

魔渕さん出演情報です
N○K総合「憲法記念日特集」
5/3(土・祝)10:05~11:30


129:荒縄・蔓深1/4エロなし
08/05/03 02:51:59 0nRSQakd0
「…ああ、蔓実さん」
「やあ、最近どう?」
事務所近くの駅口でばったりと出会った蔓実と深夜。
辺りは春、と言うよりは既に夏の陽気で、日の暮れようとしている今も半袖のままで居られる程だ。
「何、仕事終わったの?今から帰るの?時間あるなら飲みに行かない?ビールでもいい?」
「……はい、いいですよ」
矢継ぎ早に話し掛けてくる蔓実に、深夜は笑顔で答えていた。
事務所が近いこともあるが、尾島の弁護団として数年を共に過ごした二人は、
深夜の素直さに蔓実が惹かれる形で、何度か飲みに行くようになっていた。
『自分たちは仲が良い方なのだろう』、と思う。
同じ仕事をしていても、普段は口も聞かない人もいるし。
20も年下の自分に気さくに声を掛けてくれるのは、うれしいことだ。
そう深夜は思っていた。
飲みに行く、となれば、疲れた足取りも多少は軽くなろうというものだ。
自分の現金さに内心苦笑しながら、深夜は蔓実と共に馴染みの店の暖簾をくぐっていた。




130:荒縄・蔓深2/4エロなし
08/05/03 02:53:18 0nRSQakd0
「…この前そこで集会開いたんだって?刑事は大変だろ?しかも殺人じゃあな…」
「……」
大分杯を過ごした辺りで、蔓実がふっと漏らした言葉に、深夜の顔が俄かに曇った。
「…ご存知だったんですか」
「ああ、ある人から聞いてね。苦労してるんだろ、夜須田さんも末井さんも」
「……」
夜須田を主任とするある事件の弁護活動に、深夜は最近かかりっきりになっていた。
勿論、その事件だけを扱っているわけではない深夜には、他の仕事も山のように控えている。
しかし、社会的に大きな影響を与えているこの事件には、他の事件以上に深く関わっていかざるを得ない。
それは深夜だけではない、夜須田も末井もそうなのだろう。
ましてや、被告人はまだ幼い、傷付きやすい元少年である。
話を聞きだすのにも精神面での慎重な対応が求められる。
加えてマスコミへの長時間の露出と説明、という、普通の事件ではあまりやらないようなことも
この事件では要求されてくる。
「…あんまり無理するなよ。ちょっと疲れてるんじゃないか?」
「いや、僕一人でやってるわけじゃないし、そんなに無理はしてないですよ」
「そうか?なら、いいんだけど」
ニコニコとして蔓実にビールを差し出す深夜に、蔓実はそれ以上その話を振っては来なかった。

「もういい時間だな。じゃあ、これで」
「ありがとうございました」
相当酔っている筈なのにきちんと自分に礼を返してくる深夜に、蔓実は『相変わらずだなぁ』と
微笑ましく思った。
頼もしく、また可愛い後輩でもある深夜を蔓実は結構買っていたのだ。
(それにしても…心配だよ、あの顔)
時折深夜の眉間に刻まれていた深い皺を、別れた後も蔓実は何となく思い返していた。





131:荒縄・蔓深3/4エロなし
08/05/03 02:54:12 0nRSQakd0
蔓実と別れて駅へと向かう道の途中で、小さな石に躓きそうになって深夜はふと顔を落とした。
(蔓実さんには嘘、つけないよなあ)
「…疲れてる…のかな…」
小声で呟いた深夜の胸が、ぎゅっと痛んだ。
テレビや新聞で叩かれ、有名人に批判され、名も知らぬ大勢の人間から懲戒請求をされ…
ここ最近の出来事がまざまざと思い起こされる。
自分は弁護士としての職務を全うしているだけだ。
自分の信じる所に拠って活動しているだけだ。
なのに何故。
マスコミに対して論理的に説明しても、返ってくるのは感情的な批判ばかり。
『法廷は感情をぶつけ合う所ではない、事実はどうなのかを科学的に検証していく場所だ。』
主任の夜須田の言葉だ。
検察の出してきた証拠を、何の疑いもなく扱い、法廷戦術のみを繰り広げていこうとする
弁護士も世の中にはいる。
だが、夜須田はいう、『事実、まず事実だ』と。
被告人の言う犯行方法と、検察の出してくる証拠と、矛盾する点はないか。
矛盾するとしたら、それは何故そうなるのか。
被告人の言葉を実際にやってみて、検証に検証を重ね、それが可能かどうかを確かめる。
それと検察側の証拠とどちらが事実に即しているのか、更に検証を重ねる。
気の遠くなるような作業を、地道にこつこつと積み重ねていくのが、夜須田の手法だ。
自分もその手法に賛同し、様々な事件で共に検証作業を繰り広げてきた。
それは世間にも胸を張って言える立派な仕事だった、はずだ。
なのに何故。



132:荒縄・蔓深4/4エロなし
08/05/03 02:55:15 0nRSQakd0
(…あんまり無理するなよ)
さっきの蔓実の言葉を思い浮かべてしまい、深夜はつい自分の顔を両手で覆っていた。
「僕ら、だって…一生懸命…やって…なのに」
酔った頭が痛む。理不尽な世間からの誹りを思い出し、怒りで眦が滲む。
目の前の白い壁にゴン、と頭をぶつけ、深夜は流れ出そうとする涙を止めようとしていた。
こんなことで泣いてたまるか。こんなことで。
その時、勢い良くポン、と後ろから叩かれた肩口。
え?と振り返ると、そこには心配そうな蔓実の顔が自分を覗き込んでいた。
「大丈夫…じゃないなあ。ちゃんと帰れるのか?それとも、ウチに来るか?」
そう優しく囁かれて、もう我慢出来なくなった。深夜は泣いていた。
蔓実にしがみ付き、子供のように声を上げて。
日頃の礼儀正しさの下に、幼い子供のナイーブな心を隠していたのか。
「…いいよ、泣けよ。今まで泣けなかったんだろう。僕相手なら泣いていいからさ」
この時間なら酔っ払い同士の修羅場って思ってもらえるから。
そう蔓実が言い添えると、深夜の歪んだ顔が、僅かに泣き笑いのように見えた。

以上です。

133:風と木の名無しさん
08/05/05 19:05:21 2EklxJDa0
荒縄さんGJ
泣くだけでこんなにもエロいなんて
続きが気になります

134:風と木の名無しさん
08/05/06 02:40:31 tQR3YtuX0


        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  トンちゃん、温泉は気持ちいいなあ
     o0o゚゚(,,・`ω'・)(`一ゝ´)   ゚゚oo もっと気持ちいいことするか?ん?
    。oO (( ー----‐  ----‐ )) )   O0o
   (~~)ヽ               (´^ヽO,
  (⌒ヽ             (⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""



        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  
     o0o゚゚(〃・`ω'・)(`一ゝ´)  ゚゚oo  尾島さんてば、そればっかりなんだから!もう!
    。oO (( ー----‐ つ ----‐ )) )  O0o
   (~~)ヽ               (´^ヽO,
  (⌒ヽ             (⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""

135:風と木の名無しさん
08/05/06 02:40:51 tQR3YtuX0

        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  
     o0o゚゚(*´・(    )  ゚゚    oo     「チュー」「・・・・・」
    。oO (( l っと   ヽ )) )     O0o
   (~~)ヽ   ̄ ̄-------     (´^ヽO,
  (⌒ヽ             (⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""

   (続きを読みたい方は、も~だみだ~と書き込んでください)

136:風と木の名無しさん
08/05/07 23:55:22 Aj1Qqtj00
(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ も~だみだ~!

137:荒縄
08/05/08 03:33:56 5dfTIPA20
も~だみだ~

「温泉、温泉て言うからどんな所かと思ったら…これじゃ猿山の猿じゃねえかよ」
「分かってないなあ…こういう所こそ風情があっていいんじゃないですか」
冨士田の誘いでとある山奥まで車を飛ばして来てみれば、
そこは地元民が細々と管理している川沿いの温泉であった。
温泉…いや正確に言えば、源泉を人工的に掘った窪みの中へ誘引しているだけの、
着替える場所もない無料の露天風呂だった。
「第一、食いもんもねえし泊まる場所もねえし。一体どこでヤりゃあいいんだよ」
「ヤ…るって…もう尾島さん!それしか考えてないんですか?」
真っ赤になって叫ぶ冨士田の口を速攻で塞ぎ、尾島は冨士田の座席をゆっくりと倒していった。
「…全く…こんな狭い場所で襲う方の身にもなれよな」
シートベルトを外して逃げようとする冨士田の手を掴み、抑え付けながらシャツのボタンを外していく。
「ほら、風呂に入るんだろ?なら脱ぎゃいいじゃねえか」
「やぁっ…だからって、こんな…」
「せっかくなんだから俺にやらせろよ?」
スモークの入ったガラス窓ごしとは言え、野外に置いたままの車内でのことである。
もしも誰かに覗かれたら…自然と冨士田の頬が熱くなる。
尾島の方は気楽なもので、冨士田の服を毟り取ってはその滑らかな肌に口づけていく。
「お前の肌、相変わらずだな…」
「あ、相変わらず、て…」
「反応がいいって言ってんだよ」
「あ…んっ、勝手過ぎ…んなつもり、じゃ」
「口じゃあそう言うのも相変わらず、だな」
進める指先、這わせる舌に喘ぎ、身を捩り、肌を熱く火照らせる。
(こんなの見せられて、黙って帰れるかよ?俺ぁそれ程朴念仁じゃないぜ)
冨士田の腰を抱え上げながら尾島はニヤリと笑った。
「俺が背中流してやるから、安心して汗かけよ」

以上です。


138:風と木の名無しさん
08/05/09 21:09:28 e7/hW0TH0
>>135-136

        ∬       ∬
        。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。  「オラオラ!」
     o0o゚゚  (#`/Д´)゚゚    oo    
    。oO   (( (  つ つ     O0o   「尾島さん…お湯が入って熱い」
  バシャバシャ!   .) ,ィ⌒(#;`ω'; ) (´^ヽO,  (また僕のことはお構いナシか)
  (⌒ヽ      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(⌒)(゙゙゙)~
   /~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~  、、
   ゝー ′ '"      ``"      ^^
      、i,,      ``′    ""

>>137 (*´Д`)ハアハア

139:風と木の名無しさん
08/05/09 21:22:39 e7/hW0TH0
連投スマソ
魔渕さん出演情報
T豚S系「NE/WS23・月/ONE」
5月12日(月)23:55~24:22


140:荒縄118の続き1/3
08/05/11 01:09:45 Z9lsXbT00
ものを書く人間の部屋は狭い。
これは、同業者なら分かってくれることだと思う。
とにかく物が…それも捨てられない物が圧倒的に多いのだ。
それらが何時の間にか積み重なって層を成し、いつかは足元に崩れ落ちてくるぞと思いながら、
その上にまた資料と称する紙切れの山を積み上げていく。
何時果てるともない資料の山との戦いが、この狭い四畳半の中で常に繰り広げられているのだ。
だが、それも今は一旦お預けだ。
俺だけにわかる資料の分類方法を駆使して何とか埋まっていたマットレスを発掘し、
横になれるだけのスペースを確保する。
その間、末井は俺の部屋の入り口で、ぼーっとしてあらぬ方向を眺めていた。
いつもなら…誰とも知らぬ相手にヤられまくった後で事務所に転がり込んでくる時には、
「あそこが痛い」の「着替えさせて欲しい」だの、
挙句の果てには「夜須田さん…もう一回」だの、
とことん俺に甘えまくったことをほざき、溜まった仕事の邪魔をしまくってくれたものだ。
それが…今夜に限っては、それが全くない。
視線は明後日の方を向き、まさに『心ここにあらず』である。
「末井。ついに年貢の納め時か?深夜くんに惚れたんか」
俺はそれを冗談のつもりで言ったんだ。
なのに末井は…俯いてそのまま動かなくなってしまった。
おいおい、お前、俺の部屋に出先からわざわざ来たんやろう?
何のために来たんだよ。
とにかくここへ横になれ、資料の山の中で何とか四角い形を保っているマットレスに
末井の身体を横たえさせる。
何時になく身体を硬くして無言のままの末井に、俺もやりたくもない詮索をしてしまう。
(俺にしゃべれない位惚れちまったのか)
(なら、なんで深夜と一緒に過ごさないんや)
(俺は後始末用か?それはあんまりやろ)
ベルトとファスナーを緩め、ズボンを取り去ると、
末井のボロボロにされた秘部が顕わになる。

141:荒縄118の続き2/3
08/05/11 01:10:41 Z9lsXbT00
いつもならこういう時、ヤツはおどけた口調でこんな風に言うのだ。
『すいません、だけど…夜須田さんに比べたら月とすっぽんですよ、あいつら』
『で、どっちがすっぽんだって?』
『…月、じゃあね…夜須田さん、すっぽんより大きいし』
襲われて踏み躙られた自分の自我を守ろうと言うのだろう、
末井は汚された秘部を綺麗にしてやっている俺に、出来るだけ軽い口調で接してきた。
傷つけられた心を、俺との他愛ないやり取りで守ろうとする、それがヤツの精一杯の強がりだったのだと思う。
俺も敢えてそれに付き合ってきた。
俺だって末井の心が大事だ。
それ以前に、襲われない様に慎重に生きて行って欲しい、とは思うんだが。
(大体、隙が多すぎるんだこいつは)
この攻撃的な性格はもう治らないかもしれない。
それでも…こいつは俺の大事な相棒だ。
今も、後孔に残った残滓を指で掻き出し、切れて腫れ上がった粘膜に
軟膏を塗付けてやっているのは、せめてこいつの身体の傷だけでも治してやりたいと思うからだ。
「…夜須田さん…俺…すいません」
いつもとは打って変わって、聞き取れないほどの小声で呟くように言う末井。
「もう慣れたよ。お前も懲りないヤツやなぁ」
介抱を続ける俺の方から、末井はゆっくりと視線を外していった。
「…俺…初めて、人から好きって言われちゃって…どうしていいかわかんなくて」
(……なんやて。今、何て言うた)
末井の言葉が、俺を…俺の胸を真っ白に焼き尽くしていく。
(本気か。本気で惚れたんか?何やこれは。何でこんなことを思わないかんのや)
嫉妬、だと?

142:荒縄118の続き3/3
08/05/11 01:11:18 Z9lsXbT00
そもそも、俺にはこいつの方から『夜須田さんのこと、好きです』と言って来たはずではないか。
それを今になって…俺の方が末井に対して本気になってしまっていたのか?何時の間に?
常に冷静なはずの俺の頭のネジが一個、どこかへ弾け飛んだ。
未だ痛みに呻いている末井の身体を抱え上げ、数回扱いて勃たせた俺自身で貫く。
それからは、泣き叫ぶ末井の顔と声しか俺の頭には残っていない。
相当酷く責め続けたんだと思う。
俺自身、疲れ切ってしまい、朝になって同僚が出掛けてくるような時間になって
やっと二人共の身体を綺麗にし終わったような事態となってしまった。
末井は…今日は体調不良で休んでるってことにしてある。
実は今も、俺の席の後ろで丸くなって眠りこけているのだ。
まあ頭を冷やして考えてみれば、末井も俺一人の物という訳でなし、
深夜とデキてしまったとしても俺には何も言う権利はないんだが。
眠りに就く前に、末井が妙に満足そうな顔をしていたので、
それはまあ良しとしておこう。
後で末井が起き出して来たら、酷くしてしまった分の埋め合わせをしてやろう、と思う。
それはまた今度の話。

以上です。

143:荒縄
08/05/11 14:11:03 Z9lsXbT00
毎度のことですが、以前の話と整合性を欠いたものを書いちゃいましたorz 精進します

144:風と木の名無しさん
08/05/15 23:11:47 HD0jG2xl0
保守

145:風と木の名無しさん
08/05/16 01:20:34 WB/uY3KdO
毎度萌えを有り難う(゜∀゜)!!

146:荒縄・某所より加筆修正1/3
08/05/17 23:17:45 pC8z9mLb0
仙台行きの新幹線の車内。
ホームでのうだるような暑さから漸く逃れられて、
蔓実と尾島はほっと一息吐いていた。
「暑かったぜー、もうちょっと早く来れなかったのかよ?」
「すいませんでした、手続きに手間取っちゃって…保釈中の人には厳しいんですよ、あそこ。
 僕に言わせりゃ弱い者いじめですがね」
「わーったよ、そもそもは俺が悪かったんだから…反省してるって」
「尾島さん、僕は何もそこまで…」
蔓実から視線を外し、むくれた表情で外の風景を見つめ続ける尾島。
その不機嫌な態度に、蔓実は戸惑っていた。
そもそも今度の宮城行きを弁護団に依頼してきたのは尾島の方だったはずだ。
保釈中でも旅行は出来るのか、どんな内容なら許可が下りるんだ、手続きはどうしたら云々。
それを何とか纏め上げ、待ち合わせの時間には大幅に遅れてしまったが
やっと切符を手にして来てみれば、これだ。
理由の分からない批判はやり過ごすに限る。
蔓実も腹を決めたのか、尾島の隣で別件の書類に目を通し始めた。

小刻みに震えている尾島の指の動きに蔓実が気付いたのは、かなり時間が経った頃だった。
「あ…どうしたんですか?尾島さん…真っ青じゃないですか」
「……」
慌てて窓の方へ顔を背けた尾島だったが、夕暮れ時で既に点灯している車内では逆効果だったようだ。
ガラス窓には、青ざめた自分の顔がしっかりと映りこんでいる。
尾島は舌打ちして、座席の中で居住まいを正した。


147:荒縄・某所より加筆修正2/3
08/05/17 23:18:41 pC8z9mLb0
「体調が悪いんですか?僕、手持ちの薬ならいくつか持って…」
そう言ってポケットの中を探ろうとする蔓実の手を、尾島は震えたままの指で抑えた。
「…違う…俺、もう止める。帰るよ。次の駅で降りるから」
「何言ってるんですか。もうすぐ宮城ですよ?ちょっと時間が遅くなっちゃいましたけど」
「…いや、もう決めた。帰る。だから」
「それじゃ分かりませんよ。訳を話して下さい。何のために僕はここまで付き合ったんですか」
至極全うな理由で尾島にしゃべらそうとする蔓実。
さっきまで暑さのために流していた汗が、今は尾島の青白い皮膚の上を冷たく流れ落ちていた。
「…お袋から来いって言われて…来たけど、最初から乗り気じゃ…正直に言うよ。怖いんだ」
両手で顔を覆い、尾島は身を小さく屈めた。
「怖い…町も、村も、お袋も…会いたくもねえよ!」
青雲の志を秘め、身一つで出てきた小さな村。
文字通り立身出世を果たし、社長となって凱旋を果たした故郷。
何時如何なる時も常に変わらず、息子のことを案じ続ける母親。
今から再会しようとする全てのものに、尾島は押し潰されそうな程のプレッシャーを感じていた。
「…尾島さん、色々辛いのは分かりますけど、せっかくお母さんに会えるようになったんですから。
 もう少し素直になったらどうです?」
「…うっせぇなあ。ウチの話なんだから、もう放っといてくれよ!」
その言葉にカチン、ときた蔓実。
「…お母さんがまだご健在なんて、幸せなことなんですよ。それが分からないんですか」
「……あ…ああ、分からねぇよ」
「……」
「それとこれとは別問題だろ!ったく、どいつもこいつも、うっせ…」
ぐい、と強い力で手首を掴まれ、尾島ははっとして蔓実を見た。
「なにすんだよ、先生!」
「愛されてるってことがどんなに大切なことなのか、教えてあげますよ」
有無を言わさぬ強い調子で、蔓実は尾島を座席からドアの外へと連れ出した。
そのままトイレの中に引きずり込む。

148:荒縄・某所より加筆修正3/3
08/05/17 23:19:25 pC8z9mLb0
「や…めっ」
狭いトイレの中に男が二人。
身動きの取れない室内で、それでもてきぱきと尾島の着衣を剥ぎ取っていく。
「愛してますよ。だからあなたを抱きます」
「こんな…や、ああっ、」
新型車両は従来のものより揺れは抑えられているとはいえ、カーブではそれなりにGがかかる。
蔓実に貫かれ、声を殺して耐える尾島の身体が、カーブで揺れるごとに壁にぶち当たる。
「…痛いのが好きなんですね。今、ぎゅって締まった」
「…んな…勝手に…っく、ぁ、はぅ…」
個室とは言え、公共の乗り物の中で犯されている。その事実が尾島の羞恥心を煽った。
そして…蔓実の動きはあくまでも丁寧で優しい。
尾島は、その蔓実のゆっくりとした動きに涙混じりの声を上げた。
「せんせ…っ、早く、ヤるんなら早いとこ済ませ…」
「ああ、御免ですね。こんな場所でヤれるなんて、滅多にないでしょう。尾島さんも楽しんで下さいよ」
絶望的なほどの甘い愛撫。
足場が悪く、自分で踏ん張って立っていなければならないのに、それすらも出来ない位に蔓実の動きに心を奪われている。
しかも核心に触れてくれるのは車体が酷く揺れた時…
まるで間違ってそこに触れてしまったかのような、緩い接触のみ。
何度も腰が砕けそうになり、それを力ずくで引き上げられる。
イってしまいたいのに、イかせてくれない…尾島はいつしか泣き叫んでいた。
お願いだ、イかせてくれ、と。
ニヤリと笑みを見せ、蔓実は尾島の前を扱いた。
同時に激しく突き上げられ、悲鳴にも似た声が上がる。
「だ、め…も、息が…保たねぇよ…っ」
窓から入ってくる暑さと、激しい責めに、尾島の意識が飛んだ。
倒れる前の尾島の耳に、蔓実の声が…
「息子に会いたくない母親なんているわけないじゃないですか」
語尾の潤んだ言葉が聞こえたような気がしたのは、気のせいだろうか。

以上です。某所の方ありがとう。

149:風と木の名無しさん
08/05/18 21:19:53 p+d+Ezd20
例の秀逸メイドコラに対抗してみた
服に違和感が…orz

URLリンク(f.upup.be)
DLPass:anetan

150:風と木の名無しさん
08/05/18 21:25:56 p+d+Ezd20
すいません、アドレスを間違えてました…(つД`)

URLリンク(f.upup.be)

151:風と木の名無しさん
08/05/19 01:31:18 ty5NSTtS0
荒縄さんとコラ姐さんGJ!
凄いご馳走だ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ

152:風と木の名無しさん
08/05/21 21:12:39 zaeaj55f0
オジ裁判記事
URLリンク(p.pita.st)
夜須田先生記事
URLリンク(p.pita.st)

パス目欄


153:風と木の名無しさん
08/05/24 04:32:46 RbhlSTWU0
          ___________
          /_i i i i ii`ヽ、
         |/  `ー-´ヽ )
         ||      | |   _______
         | ,―、,ー-、| |   |
         | -・= =・= |/|   |指示じゃないですか!
         | / (,_,)   .|./  <指示してるじゃないですか!
         |  -=-  ./     |
      _/l\___/l_     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  _-ー´ / .|'ヽ、  // `-、__
 /     /  |  \_//  |    ^l
       \  |  ハ /  /     |
      l ̄   | l-l /   `-,    ヽ

154:風と木の名無しさん
08/05/24 19:45:31 RbhlSTWU0


 ___        ,/ ̄´ ̄ `ヽ、
            /    ,,,,,,,,,,,,ノ、、  _人人人人人人人人_    ――
            / _、./ . -_、 ,,.ゝ)  >   意義あり!   <     _, -‐-- 、___
           ヽ-l6υ─--i'tij`')=〉  .. ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄  , -'´ 、 ____ 、_  `‐、
___        l .!'`i     ̄ι....)  ____        _ /フ´   '-、ミli`´`、'''―'’
            .l'   、. ,ノ,ィ'ニア/´            , - l i 、       ヽ__..ノ
            ノ    ヽ、!=-'/_, -テ- 、_   __.......'フ/   、\`>ニ二=、_イ...ノ
          _,ノl_〉,.... -‐フ ̄/'´  /    `'''´            ゝミ_-シ//
 ___  _, -'´//l' `'l  ./  .l   /               .  `''-ニ/


末井センセのつもり

155:荒縄・スローなブギにしてくれ1/2
08/05/26 23:51:52 71Yz27gu0
「確か、この辺に尾島さんのウチなかったっけ?」
愛車のハンドルを握りながら、冨士田はふと見覚えのある町並みに目をやった。
俗に言われる『下町情緒の残る』界隈。
ビジネス界でのし上がろうと躍起となっていた頃は、乱立するビル街を往復するので精一杯だった。
都会でも目にすることの出来る自然の営みや、人の息遣い、情緒ある町並み…
見えていたはずなのに見落としていた物事のいかに多かったことか。
それが、尾島がそこに住んでいる、それだけでその町を特別に意識してしまうようになった自分のことを、
(幾らなんでも現金だよね)と思っては見たものの、元より反省する気もない。
ただ感慨深げにハンドルを切り、裏の路地に乗り入れてみると、そこには
普段着でスーパーの袋をぶら下げて歩いている尾島の姿があった。
(…本当にいた、よ…どうしよう)
いや、別にどうもしなくていいと思うのだが。
内心の動揺を辛うじて収め、冨士田は車を歩道沿いにピタリと付けて低速走行してみる。
混んでないし許されるよね、と誰に言っているのか分からない言い訳を呟きながら、窓ガラスを下ろす。
「…ねぇ、乗ってかない?」
いや、ナンパじゃないんだから。
「あ、あぁ…いいね」
いきなり声を掛けられて驚きながらも、何故か冨士田のペースに合わせてみせる尾島。
付き合いの良いことだ。
「…実は僕、社長やってたことがあるんですよ」
尾島が車に乗り込んでくると、ニヤリと笑って冨士田はこう切り出した。
「へ…え、奇遇だな。俺も昔社長だったんだぜ」
ニヤリと笑って、尾島もそう返す。

156:荒縄・スローなブギにしてくれ2/2
08/05/26 23:52:24 71Yz27gu0
「元社長同士、どっか出掛けるかね?」
「そうですね…月並みだけど、海が見たいな」
目の色までキラキラとした80年代バブルの頃に戻ってしまっている冨士田に、
尾島は『そこまでは付き合わねぇぞ』と釘を刺した。
「海?んなもん、眺めたらそれで終わりだろ」
「だからいいんじゃないですか~」
言うなりグン、とアクセルを踏み込む冨士田。
びびってシートにしがみ付いてしまった尾島は、スピードには少し弱いようだ。
「おいおい、飛ばすなよ!全くいい大人がよ」
ふっと鼻で笑った冨士田は、片手でCDチェンジャーに手を伸ばした。
「…じゃあ、スローな曲でも聞いてて下さいよ」
短い機械音の後に、気だるい男性ボーカルが、ピアノやジャジーな曲と共にスピーカーから流れてくる。
「……昔流行った歌だな」
「僕、この曲好きなんです」
「生き急いだ男の夢、か」
「…夢…ありましたよね…」
尾島より若いはずなのに、最近の活動で疲れた顔をした冨士田は、ちょっと老けたようにも見えた。
「あったり前だろ!なきゃどうすんだよ!今でもちゃんとあるぜ、夢なんざ」
それに気付かないフリをしながら、尾島は敢えて甲高い声を張り上げた。
「やりたいことがなきゃあなぁ、やってられねぇよ、色々よお」
それを聞いた冨士田の暗い表情に、僅かに光が差した、のか。
「僕に、聞かせて下さいよ、それ」
「……へっ、照れ臭ぇな。じゃあよ、もっとボリューム上げてくれよ、な」
車は既に海沿いの道を疾走していた。ベタ凪の海沿いの道を滑るように、そして激しく。

以上です。

157:荒縄・蔓深1/2
08/05/29 00:18:36 7gVHFDvz0
連投すいません。 >>132の続き

涙が止まらない。自分でもみっともないと思うのだが、こればかりはどうしようもない。
しかも先輩の肩を借りたまま、路上で、鼻水まで流して。
「…っ、すいま…」
身体を離して謝りの言葉を口にしようとする深夜を、蔓実は強い力で引き止めた。
「いいから。無理するなって。真面目すぎるんだよ、深夜くんは」
抱き締めてくる蔓実の腕の力が心地良い。心地良過ぎて、つい甘え続けていたくなる。
(駄目だ、こんなに甘えてちゃ。しっかりしなきゃ)
数回深呼吸をすると、取り乱していた心が、少し落ち着いたような気がした。
「本当にもう、いいですから。大丈夫です…ありがとう、蔓実さん」
今度は声を震わさずにはっきりと言えた。
深夜の声音を確かめるように聞くと、蔓実は腕の力を緩めた。
ポケットの中からハンカチを取り出し、手渡しながら深夜の顔を覗き込む。
「大丈夫?本当に?」
息がかかる程の近さで囁かれ、深夜は何故か胸がどきどきするのを感じた。
幸いにも、顔が赤らむのを悟られることは無かったが。
(だって、これ以上赤くなりようがないもんな…)
「はい、大丈夫です…すいませんでした」
「謝るなよ。こっちは好きでやってることなんだから、さ」
そうぶっきら棒に言い放つ蔓実の態度の変化に、深夜は『え?』と首を傾げた。
何だ。今までの温かい声色が、急に冷たく感じられたのは何故だ。
とまどう深夜の手を、蔓実は無言のまま引いた。
そのまま駅の構内へと引き入れられ、トイレへ続く狭い廊下の中に連れ込まれる。
疑問符で一杯に埋め尽くされていた深夜の頭の中が、やがて真っ白になった。

158:荒縄・蔓深2/2
08/05/29 00:19:26 7gVHFDvz0
「……ふ、ぁ…っ」
自分の口が、蔓実の唇で塞がれている。
その突然の出来事を、深夜の脳は処理仕切れなかった。
理性が、受け付けることすら拒否した。
疑問も戸惑いも、驚きも恐怖も、全てを蔓実の唇が呑み込んでいった。
(僕は…)
アルコールの回った頭の芯がぐらり、と揺れる。
(僕は、今…)
自分の口が熱い舌でこじ開けられ、ねっとりと絡み付かれる。
(今、何を…)
散々泣き腫らした目が、再び潤み始める。
(…蔓実さん)
強く、激しく吸われた唇が、痺れるような快感に満たされていく。
放心し、だらりと垂れ下がっていた深夜の腕が、何時の間にか蔓実の肩を抱き締め返していた。

「……ごめん」
漸く深夜の身体を離した蔓実が、再びぶっきら棒に言い放った。
「悪かった」
むっつりとして俯く蔓実に、深夜は取り縋って叫んだ。
「違う、違うんです蔓実さん、どう言ったらいいのかわからないけど…わからないんだけど」
声よ、震えるな。涙よ、流れるな。言いたいことをしゃべり終える、もう少しの間だけ。
「僕は、蔓実さんが来てくれたこと、うれしくて…僕…よくわからないけど」
ああ、何だこの様は。自分の職業は一体何だ。マトモに言葉もしゃべれないのか。
わななく唇を更に動かそうとする深夜を、蔓実はふっと笑って押し止めた。
「ごめん、やっぱり僕が悪かったよ。それに、僕も良くわかってないんだ、今の状況」
酒のせいってことにしておいて、そう言い添える蔓実に、
「…仕方ありませんね、酒のせいじゃ、ね」
深夜は濡れた頬を隠すようにして、その胸に顔を埋めた。

以上です。

159:風と木の名無しさん
08/05/30 04:19:32 RfY7jz3r0
>>155-158
オジトゴはいい!しかも懐メロときたもんだ

荒縄さん、蔓深のネタお借りします。
URLリンク(p.pita.st)
(パス1951)

160:荒縄・ツルオジ1/4
08/06/03 01:53:39 HE0X93UM0
>>148の続き

(…くそっ…)
ホテルのベッドの上で大の字になりながら、尾島はさっきの出来事を思い返していた。
(確かに、宮城に行きてぇって言い出したのは俺だけど)
(弁護士付き添いの元なら…保釈中の人間でも許可は下りるって言ってたな)
(夏休み中に新幹線取るのは大変だったろうし、仕事の合間に俺のために…)
「…痛ってぇ」
何気なく動かした手足の皮膚が、シーツに擦れ…
その拍子に、トイレの中で細かく擦り剥け、痣になった手足が痛んだ。
(だからってよ、あんな所であんなまねしやがって)
(よりによって列車の便所の中なんかで…酷ぇじゃねえか…畜生!)
(人のこといいように扱いやがって、くそっ…うわ、何見てやがるんだ!)
隣でリュックサックの中身を分別していたはずの蔓実が、何時の間にか尾島の顔を覗き込んでいた。
「…面白いですね、尾島さん。急に紅くなったり怒ってみたり。さっきのこと思い出してるんですか?」
「う…うっせぇよ」
ごろん、と横になって蔓実に背を向ける。
「明日は早目に発ちますか?尾島さんの故郷って、ここから大分遠いんでしたっけ?」
背を向けたままの尾島に蔓実は何回か声を掛けてみたのだが、
何時まで経っても返事をしない尾島に業を煮やし、いきなり上から圧し掛かってきた。
「や…めろよ!何なんだよ、さっきから!」
「…そうですね、続きをやりましょうか、さっきの。有耶無耶になっちゃいましたからね」
圧し掛かりながらも、蔓実の表情は真剣だった。
「僕は弁護士です。弁護士は依頼人の話を時間の許す限り聞いて、法律の専門家としての
 アドバイスをするのが仕事です。訴訟や弁護も勿論だけど、普段は細かい仕事を色々こなしてるんですよ。
 さっきはちょっと感情的になってしまったけど、今度は最後まできちんとやりますから」
その真面目な顔のまま、ぐいと尾島の顔を掴んで引き寄せる。
「だから、ちゃんと話してもらいますよ、尾島さん。駄目なら…僕にも考えがあります」

161:荒縄・ツルオジ2/4
08/06/03 01:55:14 HE0X93UM0
だんまりを決め込む尾島に、矢継ぎ早に言葉を叩き込む。
「今辛いと思ってることは何ですか?故郷の村へ帰りたくない?母親に会いたくない?どうしてです」
「何遍も言わせんなって!もう嫌なんだよ!うぜってぇんだよ先生!大体、依頼したのは俺の方だぜ?
 何でそんな言われ方しなきゃいけねえんd…」
腕を振り払おうとする尾島の動きを羽交い絞めにすると、蔓実は胸元の絹のハンカチをさっと広げた。
力ずくでその腕を身体の後ろへと回し、両手の親指の付け根を素早くハンカチで一纏めにする。
大の大人が力一杯引っ張っても中々外せない場所である。
薄くしなやかな絹地は、もがけばもがくほど指に喰い込むばかりだった。
「どうです?話したくなりましたか?」
「そんなもん、話したくなる訳ねぇだろっ」
じたばたと暴れる尾島の身体を乱暴に表に返すと、蔓実は口元だけで笑って見せた。
「そう…ですか。じゃあいいです。黙ってて下さい。僕が独自に調べますから」
言うなり尾島のシャツの前をはだけ、胸元に顔を埋める。
(調べるって…何なんだよ、それ…!)
その疑問が、衝撃に成り変わって尾島を襲った。
およそ今までに自分が受けたことのない、手荒い乳首への刺激。
潰されるほどにこねくり回され、跡が付くまで噛み付かれる。
痛みしか感じられない、愛撫とは程遠い扱いに、尾島はくぐもった悲鳴を上げた。
身を捩り何とか逃れようとするが、この体勢では、
ベッドのスプリングの間に僅かに身体を沈みこませることしか出来なかった。
蔓実の視線は冷たく尾島を捉えたままで、その手は休まず尾島の肌の上を這い回り
時に爪痕が付くほどに責め立てた。
「っ、はぁ、いて…もうや…め」
涙混じりに許しを請う声を漏らすと、蔓実の動きが止んだ。
ふっと息を吐いたのもつかの間、自分の内部へ冷たいジェルのようなものを塗り込められ、
尾島は(まただ…また、じわじわと嬲られるんだ俺は)と半ば諦めたように思っていた。
だが、尾島の考えは甘かった。
何度か指で内部を押し広げられた後、蔓実自身がそのまま無遠慮に突き入れられ、
尾島はそれに耐え切れず叫んだ。

162:荒縄・ツルオジ3/4
08/06/03 01:56:05 HE0X93UM0
「ぐ、ぅ…あああああっ!」
(慣らし、無しかよ…っ)
腰を抱え上げられ、叩きつけるように抽迭を繰り返される。
じっと尾島の顔に目を据えながらも、蔓実は痛がる尾島の様子にはまるでお構いなしだった。
そのまま一方的に果てると、尾島の中から己を抜き去り、精液の滴る後孔に再び指を差し入れる。
同時に袋の付け根辺りをぐりぐりと揉み解し、中と外からある一点を…
前立腺と呼ばれる部分を探るように刺激し続けた。
最初は、蔓実の激しい行為に痛みしか感じていなかった尾島の内部が
ぞわり、と総毛立つような感触を覚えていた。
およそ快感とは思えない感触。なのに、蔓実の指がそこを行きつ戻りつすると、
もどかしい焦燥感のようなものが尾島を捉え始めた。
知らぬ間に喘いでいた自分の声が耳を衝き、しかもそれを止めることが出来ない自分に更に焦らされる。
(う、嘘だ、こんな…俺がこんなとこで感じるわきゃねぇ…)
心の中で何度繰り返してみても、現に自分の感じている感触を否定することは出来なかった。
突然、蔓実の指がある地点で止まる。
尾島自身は気付いていなかったが、そこに触れられると尾島は『いい顔』を…
きつく眉根を寄せながらも甘だるい声を漏らし、口の端からつ、と涎を流してしまっていた。
強く、また優しくその部分を刺激され、尾島は息を飲み込んで耐えた。
自分が他人の後孔を責め立てた事はある。だが自らがその責め苦を受けるのは初めてだった。
尾島は、他人が自分の手で堕ちて行った様を思い出し、改めてその時の行為に恐怖を覚えた。
だが…快感の波は尾島の想像を超えていきなり襲い掛かってきた。
咆哮。
文字通りの雄叫びが、尾島の口を吐いて出た。
そうしなければとても耐えられなかった。
全身を突き抜けんばかりの快感に腰が反り返り、背筋を中心にして身体がびくんびくんと痙攣し出した。
「は…っ、ん、んあ…」
不思議なことに、自分のモノは股間に垂れ下がったままでその太さを保っていた。
透明な液が少量、竿の先から滴り落ちているくらいだった。

163:荒縄・ツルオジ4/4
08/06/03 01:56:48 HE0X93UM0
(後ろだけでイっちまってるのか…この俺が?)
一度イってしまった身体はどうしようもなく敏感になってしまっている。
乳首を優しく舐められただけで、竿をするりと撫でられただけで嬌声を上げてしまう。
(恥ずかしい、もう…止めてくれ)
そう思う間もなく頭の中が真っ白になり、意識が弾け飛ぶ。
そしてまた、会陰への刺激に意識を取り戻してしまい、直ぐに強制的にイかされる。
「本当に死んじまうよ!息が、出来ねえ、っく、う…せんせ…っ」
あれから何度意識を飛ばされてしまってたのか、既に分からなくなっていた。
そしてどうしてこんなことをされているのかも。
「た、すけて…」
がくっと頭を落とした尾島の頬を両手で挟み、蔓実は愛しそうに自らの頬を寄せる。
「尾島さん、愛してますよ。愛してます。だから…止められないんです」
蔓実の心底幸せそうな表情が、僅かに歪んだように見えた。

以上です。

164:風と木の名無しさん
08/06/04 00:02:22 TeCYU/NzO
なんてエロいものを!
オジー、また開発されちゃって(*´Д`)ハァハァ
蔓実先生の壊れ具合も最強です

165:風と木の名無しさん
08/06/04 03:24:39 mxkkvSneO
連投すみません

オジー誕生日おめでとう(*´∀`)

つーわけで蔓オジ誕生日漫画
URLリンク(p.pita.st)

166:荒縄・イタリアン
08/06/09 00:45:33 j1Xp/55c0
>>121

外はもう真っ暗で、会議を終えた弁護士の殆どは疲れた顔で家路へ着こうとしていた。
その、皆があわただしい雰囲気を醸し出している中で夜須田は、発言者にその趣旨を問い質したり、
曖昧な表現を聞き取ろうとしたり、まだまだ仕事を終える気はなさそうだった。
そんな会議室の中に流れてくる、ほのかな香ばしい香り。
腕まくりをした麻雛が、こっそりと夜須田の方へと近付いていく。
「安田主任、夜食作ってみましたけど、味は保障しませんからね」
「あ…ああ、すまんな。後で食べるからそこに置いといてくれ」
そう言われて、途端にむくれてみせる麻雛。
むっつりと押し黙ったまま、夜須田の前から離れようとしない。
「………」
その様子に顔を上げてみると、麻雛はじっと夜須田を見つめ続けていた。
流石に忙しいと思ったが、それを無視できないような迫力が麻雛にはあった。
「う…ん、どうしたんや?」
「…アルデンテなのに」
ぼそっ、麻雛が低く呟く。
「…?何やて?」
「…冷めたら美味しくないのに、パスタ」
「…今すぐ食えって?」
無言のままコクン、と頷く。
困った顔でパスタを口に運んだ夜須田だったが、更に困ったことにそのパスタが絶品であったのだ。
朝から碌な食べ物を口に出来ていなかった夜須田の腹が鳴る。
「困った…」
思わず口にしてしまい、それを聞いた麻雛の表情が曇っていく。
「旨過ぎるよ、これじゃ仕事にならん」
本気で困った顔をする夜須田に、麻雛はホッとして別の皿を勧めた。
「ズッパとサラータ、締めはドルチェとカッフェですよ」
そして小さな声でこう付け加えた。
「…僕も一緒に仕事、付き合いますから。残さず食べて下さいね?」

以上です。

167:風と木の名無しさん
08/06/10 06:45:09 tvv8FUXRO
>>166
ヤスアサ可愛いです


姐たん誕生日おめでとう!

168:風と木の名無しさん
08/06/11 16:33:25 +j8GmMqB0
姐誕まんが
URLリンク(imepita.jp)

169:風と木の名無しさん
08/06/11 16:41:46 +j8GmMqB0
削除されたっぽいのでもう一度
URLリンク(p.pita.st)

170:風と木の名無しさん
08/06/17 19:13:09 N/zqd9k0O
線路内保守点検

171:荒縄・深夜×末井1/3
08/06/18 00:11:07 Qmkbt9vo0
僕は今、襲われている。
汗が染みて痛む目を開けると、身体を仰け反らせて喘いでいる末井さんの姿がぼんやりと見える。
あれから、どれくらいの時間が経っていたのだろう。
午後からの会議と打ち合わせの後、末井さんに腕を取られて引きずり込まれた資料室の中。
驚く僕を壁に押し付け、シャツのボタンをはじくように外しながらあなたは言った。
「頼む…もう我慢できないんだ」
泣き出しそうな目で見詰められると、僕は何も言えなくなった。
あなたを…泣かせたくはなかったから。
そんな悲しそうな目のままでいさせたくはなかったから。
小さく頷いてしまった僕を見て、あなたはそのまま僕の胸に顔を埋めた。
僕は、あっという間に末井さんの手で昂らされて立っていられなくなり、壁を背にしたまま
ずるずると床の上に尻を付きそうになった。
反射的に手を出してあなたにしがみ付こうとした僕を、あなたは華奢な身体で受け止め、
優しく横たえてくれた。
「……深夜くん、ありがとう」
そう口にしたその唇で、僕の前を頬張り、扱く。
漏れそうになる声を堪えようと両の掌を握り締める僕の上で、あなたは暫しその動きを止めた。
「ねえ…握るんなら、俺の足を掴んでよ」
…何を言われたのか分からなかった。
あなたは僕の手を取ると、僕の足の上に跨っている自分の膝元に導いていった。
「握って、強く」
泣き出しそうな目のままでじっと見詰められ、僕は抵抗出来ずにその声に従っていた。
恐る恐るあなたの膝辺りを掴むと、あなたはうん、と頷いた。
「そう、それで…いい」
次の瞬間には、末井さんは僕自身を飲み込もうとしていた。自分の後ろから。
無茶だ。全然慣らしてないのに。

172:荒縄・深夜×末井2/3
08/06/18 00:12:05 Qmkbt9vo0
案の定上手くいかずに四苦八苦しているあなたに、僕は漸く声を掛けることが出来た。
「だ、駄目ですよ末井さん!少し…慣らさないと」
なのに、あなたは首を振った。しかめた顔を俯かせ、懸命に腰を動かしながら。
僕自身も、固く閉ざされた門を貫くには痛みを伴うだろう。
ましてや、あなたを傷つけるようなことなんて。
そう思い萎えていきそうになる僕自身に手を添えて、あなたは抑えた声で叫んだ。
「逃げるな!…逃げないで、頼むから…」
もう一方の手を乳首に伸ばされ、乱暴にこねくり回されると、情けない喘ぎが僕の口から漏れた。
末井さんはそれを見て僅かに笑った、ように見えた。
そして、ずずっと腰を落とした。
楔が…あなたが自分で打ち立てた楔が、あなたの中に打ち込まれる。
痛い。
熱い。
歯を食い縛り、あなたの膝を跡が付くほどに握り締め、僕はその衝撃に耐えた。
あなたは…自分を痛めつけるように何度も、何度も腰を落とし、また持ち上げては
その身を切り裂き続けた。
僕がイってしまうと、その度に僕の会陰を弄り、脇を責め、乳首を玩んだ。
そして、再び勃ち上がった僕自身を、その身の奥深くへと引き込んでいった。
僕はもう訳が分からなくなってて…あなたを泣かせたくなかっただけなのに。
どうして、こんなことになってしまったんだ。
あなたは…僕の上でよがり、喘ぎ続けているあなたは…。
カチッ。
その時、棚の向こうで金属的な音がしたのに、僕らは同時に気付いた。
申し合わせたように二人とも動きを止める。
ドアノブが回され、誰かが室内に入ってきた。
部屋の入り口と僕らが身体を重ねている床との間には、資料の詰まった書棚が立ちはだかっているが、
その隙間からこちらを覗こうと思えば覗けないこともない。

173:荒縄・深夜×末井3/3
08/06/18 00:12:36 Qmkbt9vo0
誰かが資料を探しているらしい気配がこちらに伝わってくる。
末井さんの額から汗が滴り落ちる。
その緊張状態に耐えられなくなったのか、末井さんの上半身がぐらりと揺れた。
マズい。
その口から何か声が漏れそうになっているのを感じ、僕は咄嗟に身体を起こして
末井さんの口を手で塞いだ。
「……!」
あなたが白目を剥き、自身から白濁した液体を吐き出すのが見えた。
その背後で、ドアはカチャッと音を立てて閉められた。
誰かは、僕らに気付くことなく出て行ったようだ。
だけど僕は、そんなことはもうどうでもよくなってしまっていた。
気を失ってしまったあなたを抱き止め、床に横たえると、必死であなたの身体を揺り動かしていた。
「末井さん!あああ、どうしよう、僕は…っ…ごめんなさい…」
暫くすると、血の気の引いていた末井さんの顔が少し歪み、うっすらと目が開いた。
「…深夜、くん…」
「あ…末井さん、気が…良かった…」
安心したら、涙が出てきた。情けない男だ。
「馬鹿だなあ。泣かなくてもいいのに。それに…さっきの、すごく良かったよ」
口の端を吊り上げて笑うあなたに、僕は思わずむしゃぶりついていた。
「ええ、馬鹿ですよ…!でも馬鹿はどっちですか!こんな…無茶して…」
それ以上は言葉に出来なかった。僕が本格的に泣き出してしまったから。
僕をあやすように頭を撫でる末井さんの声が、耳元に小さく聞こえた。
「ああ…馬鹿だよ俺は、大馬鹿だ…でも、どうにもならないんだ。俺は、どうしようもない馬鹿野郎だよ」

以上です。

174:風と木の名無しさん
08/06/18 23:52:10 L23TX7KM0
>>171-173
泣き虫深夜先生モエス
末井先生にはオロナインとキシロカインをプレゼント

蔓深イラ
URLリンク(p.pita.st)

175:風と木の名無しさん
08/06/22 01:07:51 wXbNqdnb0
出所者から姐タン情報が!
有名人だから何かと周りの受刑者から注目を浴びてそうだ
ムショ内でイジメとか色々ヤラレてなきゃいいけど…

スレリンク(archives板:237-239番)

176:風と木の名無しさん
08/06/22 15:37:36 jDuyeiKKO
>>175
GJGJ


177:風と木の名無しさん
08/06/23 03:02:03 SF1tv6aP0
あ、176の漏れのIDにイッコーさんがw

こんなのみつけました
URLリンク(jp.youtube.com)
URLリンク(jp.youtube.com)

178:荒縄・ヤスマツ1/2
08/06/27 02:08:20 ONR06VvK0
その日の夜遅く、講演会とその後の飲み会を終えて事務所へと帰ってきてみると、
部屋の中には末井が倒れていた。
……流石の俺も二の句が継げなかった。
所々引きちぎられた様な服、打撲の痕や細かい傷の残る手足、
そして辺りにうっすらと残る血生臭さ。
駆け寄って末井を抱き抱えようとすると、こいつはそれを振り払って床上へと再び倒れ込んだ。
「お、俺の言ってることは、間違いじゃない!俺は、間違ってなんか…」
甲高い声で叫びながら、俺に噛み付かんばかりにして暴れ出す。
やっぱり…誰かに襲われたのか…それとも自分から喧嘩を吹っ掛けたのか。
末井は、子供が駄々をこねるように必死で手足を動かし、首を左右に振っている。
床の上で頭がゴン、ゴンと音を立てているが、そんなことにはお構いなしのようだ。
赤く腫れ上がった両目は涙か目ヤニのようなもので塞がれている。
「…おい、何も見えへんのか?俺が分かるか、末井?」
何とか末井の肩口を押さえ込んだ俺は、上下に揺さぶりをかけながら声を掛け続けた。
「末井、俺や、夜須田や!どうした、何があったんや?誰に一体、こんなこと」
漸く俺の声が耳に届いたのか、びくっと身体を震わせると、末井はその動きを止めた。
「夜須田さん」
痛々しく腫れ上がった両目の隙間から、すっと水のように涙が流れ落ちる。
「とにかく、その目ェ何とかせな。ちょっと拭いたるから待っとれ」
俺は末井をその場に残し、洗面所へタオルを濡らしに行った。
(全く、無茶しぃや、ホンマに…)
無意識にぶつぶつと呟いてしまい、それを自分の耳で聞いて更にげんなりしてしまう。
戻ってみると、末井は俺に背を向けて身体を小さく丸め、少しばかり肩を揺らしていた。
泣いているのか。
俺が黙ってタオルを目に当てると、末井も無言でそのタオルを握り締めた。
他のタオルで手足の傷を拭い始めると、こいつはぼそっと吐き捨てるように言った。
「もう…どうでもいいんですよ」
「…何?」

179:荒縄・ヤスマツ2/2
08/06/27 02:09:01 ONR06VvK0
「もう俺なんかに関わらない方がいいです、あなたも…いい加減で危ないヤツなんですよ、俺は」
あのなぁ。同じ事務所に所属して、一体何年経ってると…俺がそう言おうとすると、
こいつは『今までありがとうございました』などと間抜けな言葉を告げて身体を起こそうとする。
そうは言っても起き上がれないだろう、その様子じゃ。
案の定、呻き声を上げてガクッと肩を落とす末井を、俺は横から支えた。
「おい、阿呆なこと言うてるんやない。俺たちとは、昨日今日の付き合いや無いやろ」
突然、末井の身体がガタガタと震え出した。どうした、と覗き込もうとする俺を弾き飛ばすほどの勢いだった。
「俺は…!そこら中で問題起こして、叩かれまくって、周りから非難されて…っ…!
 それでも懲りないヤツなんです…こんな汚いヤツ…俺、自分のこと、もう…」
未だ目の開けられない顔を歪め、苦しげに声を絞り出す。
「どうしても止められないんだ、俺、自分のことが自分で…分からない…」
そう言ってこいつはいきなり笑い出した。それこそ腹を抱えて。
泣き、叫び、怒鳴り、笑い、感情のコントロールが出来ないでいる自分に振り回されている。
いや、そういう振りをしているだけなのか。
俺は狂ったように笑い続ける末井の顎を捉え、無理矢理に口づけた。
逃げようとする身体を抱きとめる。
「…阿呆。今更何言うてんねん。お前のこと、俺が何も知らんとでも思てんのか?
俺の腕の中で、お前がゆっくりと形を無くしていく。
「そんなに信じられへんのか?周りのことが。俺のこと、信じられへんのか?」
堪らなくなったのか、お前は子供のような泣き声を上げた。
ただただ俺の名を繰り返し呼びながら。
「阿呆やなあ…肝心の時に俺に甘えんで、どうするんや。ホンマに阿呆やで…」
お前が好きだと言ったら、それは俺にとっては本気のことだ。
こんなこと、中途半端な気持ちで思うものか。
照れ臭くてそこまでは言えなかったが、俺はその代わりにお前のことを抱き締め続けた。
…阿呆さ…お前にそんな思いをさせてしまった俺の方こそ、阿呆たれだ。
せめてもの罪滅ぼしだ、受け取れ、末井。

以上です。末井、懲戒請求却下されますように。

180:風と木の名無しさん
08/06/27 06:22:40 mFB8HYw8O
荒縄さんの末井だいすけです

同業者は戒告じゃね?と


181:風と木の名無しさん
08/06/30 05:00:45 Alo/H3t70
落書き詰め合わせ
URLリンク(kissho.xii.jp)
(パス1951)

182:荒縄・襲われマツ1/2
08/07/05 00:50:12 7R4qflDv0
>>178の前。

一体どちら側から吹っ掛けた喧嘩だったのか。
そもそもこの場は喧嘩のための場などではなかったはずだ。
ある大きな事件の裁判に携わっている末井が裁判に必要な手続きを行わなかったとして、
弁護士会へ懲戒請求が出されていた。
それに対し『直接本人から事情を聞きたい』と設けられた場所。
冷静な意見の交換が行われていたのは最初のうちだけだった。
互いの主張することを声高に相手にぶつけ、それが互いをヒートアップさせていく。
なだめようとする者をおしのけて、末井は椅子を蹴立てて立ち上がった。
「もう時間の無駄です!あれ以上被告にしゃべらせることは無理だったし、現在では尚更です。
 手続きだけすればいいような軽い問題じゃあない!どうしても被告の言葉が必要だった…
 俺を懲戒にかけたいなら、かければいい。俺から言うことはもう何もありませんから」
捨て台詞のように言い、部屋を出て行く末井。
舌打ちしながらそれを見やった上座の弁護士は、軽く頷いて顎をしゃくった。
腰を浮かしていた何人かが頷き返し、その後を追う。
「…変わりませんな、あの一派は」
溜め息とともに吐き出された誰かの一言に、上座の弁護士は低い含み笑いで答えた。

廊下で腕を取られて捕まってしまった末井が引きずり込まれた小さな部屋。
おそらく接見用に使われているのだろう、小さなテーブルと椅子がニ脚置かれている。
それらが乱暴に部屋の隅に追いやられ、末井は部屋の真ん中に寝転ばされた。
「何する…離せっ!俺に触るな…!」
ヒステリックに叫ぶ声が部屋の中に響く。小柄な身体を無茶苦茶に動かし、何とか逃れようとする。
それを遮るように末井の身体へと伸ばされる手、手、手。

183:荒縄・襲われマツ2/2
08/07/05 00:50:43 7R4qflDv0
もがく手足を抑えつけ、頬をはたき、服を毟り取る。
「気に入らないヤツにはこうするのか、あんたらは!それで口封じのつもりか…っ!」
あまりにも煩いと感じられたのか、頬を立て続けに張られ、耳がキーンと鳴る。
顔が紅く腫れ上がり、じんじんと痛む。
「止めろっ…止め…俺は、こんなことぐらいじゃ、黙らない…」
眼鏡が飛ばされたことで既に末井の視界はぼやけている。
それが涙で滲んできたからと言って、別にどうと言うことはない。
誰のものか分からなくなっている手に身体を弄ばれたからと言って、それがどうだと言うのか。
精一杯の虚勢を張り、相手への抵抗を口にしていた末井の声が、徐々に途切れがちになる。
末井を痛めつけていた数人の手は、今や末井を玩具にして楽しんでいた。
首筋を、耳を、脇腹を、乳首を、足の付け根を撫で回され、その度に首を振り、
唇を噛み締めて声を堪える末井を、彼らは囃し立て、更に弄び続けた。
いきなり後ろから貫かれ、思わず噛み締めた唇の間から赤いものが伝う。
その口を無理矢理開かされ、モノを突っ込まれる。
歯を立てて抵抗しようとすると、軽く頚動脈を押さえられて落とされそうになった。
その間にも、後ろからは激しく突き上げられ、閉じられぬ口からは喘ぎが漏れてしまう。
「あ、ああああ、んぅ…ああっ、あっ、」
一方的に欲望を放たれ抜き去られると、また別のモノに犯される。
尻の間を伝い落ちるどろりとした液が、喉の奥に放たれる青臭い液が、
末井に、今の自らの扱われている立場を嫌でも教え込もうとする。
(俺は…間違ってなんかない…俺は、信じて…俺のやってること、信じて…)
身体は堕とされても、心だけは。
己の心だけは。
散々嬲られ、喘がされる屈辱にまみれながら、
末井は崩れていきそうになる自我を必死で守ろうとしていた。
それが何時まで続く責め苦であるのかも分からないまま。

以上です。

184:風と木の名無しさん
08/07/05 02:14:25 eJIwGnFV0
>>182-183
(*゚∀゚)=3ムッハー

ツルオジまむがです
URLリンク(kissho1.xii.jp)
(パス1951)

185:風と木の名無しさん
08/07/05 03:25:38 eJIwGnFV0
連投済みません
姐たんのいる黒羽の「教訓」とかについて書いてあるブログです
URLリンク(anthonyjail.blog123.fc2.com)
参考までに

186:風と木の名無しさん
08/07/09 02:45:59 OIjws8byO
ほしゅ

ついでに、オジーの控訴審日程はまだ決まってません
元気にしてるかな

187:荒縄・蔓深1/4
08/07/13 02:02:19 T+a+Scuj0
>>158の続き

胸に顔を埋められた時から、何となく分かってはいた。
だが、蔓実には聞いておきたいことがあった。
「…深夜くん、ヤったことはあるの?それとも初めて?」
自分の方から蔓実の手を引いて引き入れたトイレの中で、深夜は苦しげに顔を伏せる。
(答えられないですよ、…そんなこと)
そのまま答えないでいる深夜に、蔓実は低く忍ばせた声で念を押すように言う。
「僕、今酔っ払ってるんだからね、元々短気だし。手加減しないよ。それでいいんだね。
 僕を誘ってきたってことは、いいってことだよね」
深夜は顔を伏せたまま唇を噛み締めた。だが、やはり何も言わない。
ただ、小刻みに震える指で自分のズボンのベルトを外そうとしている。
不器用なのか緊張しているのか、その作業は遅々として進む様子はない。
その指を外させ、てきぱきと深夜の下半身を露わにしていく蔓実。
それをぼーっとして見入っていた深夜だったが、やがて苦しげな顔のまま視線を横に逸らせた。
(僕はあなたのことが好きだから…あなたがすることだったら、僕は)
先程の口付けで感じた快感の余韻が残る頭の片隅で、自らに言い聞かせるように何度も繰り返す。
…さっきから、何人かがトイレ内を出たり入ったりしている気配が壁の向こうから伝わってきている。
カチャカチャと音を立てながらズボンを脱がせていくが、その間も二人は一言も発そうとはしない。
大きな声でしゃべれば、確実にその場にいる者の耳に入る。それがわかっていたから。
蔓実は脱がせた深夜のズボンをドアの取っ手に掛けると、黙ったまま深夜に口付けた。
さっきよりも長く、深く、濃厚に。耐え切れなくなった深夜が吐息を漏らしそうになるほどに。
その雰囲気を察し、蔓実は無言で深夜を見据えた。
しゃべるな。声を出すな。
強い視線がそう物語っていた。

188:荒縄・蔓深2/4
08/07/13 02:03:26 T+a+Scuj0
漸く深夜から唇を離すと、今度は自分の左手指を深夜の口にねじ込んだ。
「舐めて」
押し殺した声で、深夜の耳元に囁く。
相手は黙らせておいて、自分はしゃべってもいいのか。それはあまりにも傲慢ではないのか。
寧ろ、蔓実は自らの傲慢さを楽しんでいるようにも見えた。
元より深夜には、蔓実の要求を断れるはずもなかった。
言われるがままに蔓実の指を頬張る。
だが緊張のためかその口の中は乾いていて、これでは充分な湿り気が…
そう判断した蔓実の動きは早かった。
シャツの合わせから右手を差し込み、掌で深夜の乳首を撫で転がす。
口の中から引き出した指を下へ下ろすと、深夜のトランクスの中に差し入れ、会陰の辺りから袋の裏を揉み込む。
トランクスの中で、ゆっくりと竿が勃ち上がろうとしていた。
頬を朱に染め、深夜はひたすら首を左右に振っていた。
恥ずかしさと、休みなく襲ってくる刺激、そして声を上げられないことの辛さ。
ぎゅっと閉じた目を開くことも出来ず、がっしりした蔓実の肩口を指が食い込むほどに握り締め、
漏れそうになる喘ぎ声をひたすら堪える。
蔓実に『しゃべるな』と指示されなくても、こんな場所では他人に声を聞かれたくはないだろう。
なのに何故…自分からこの場所を選んでしまったのか。
分からない。
『この場所で』と言うよりは、『他ではない、後でもない、今すぐに』という理由の方が強かったのだ。
深夜にとっては。
今すぐ、でなくては確かめられない気持ちが彼にはあった。
だが、場数を踏んでいない深夜にはそれは無謀なことのようだった。
快感に耐えるあまり心臓が早鐘のように鳴り響き、頭の芯がずきずきと痛む。
鈴口からは透明な液体が顔を覗かせ、それがぷくりと盛り上がり、伝い落ちようと蠢く。
それを逃さず左手指に絡め取ると、蔓実は深夜の後孔に塗り込めた。

189:荒縄・蔓深3/4
08/07/13 02:04:08 T+a+Scuj0
「……っ!」
深夜の腰が跳ねる。思わず肩口から外した右手で口を覆い声を押し殺す。
それでも、僅かに掠れた喘ぎが漏れてしまう。
「ん……っは……ぁ」
ぐにぐにと孔の周りを揉み解していた蔓実の指が、ずる、と中へ侵入した。
膝を震わせる。口を手で塞いだまま天井を仰ぐ。
見開かれた目が、助けを求め宙をさ迷う。何度も首を左右に振る。
それでも抑えることの出来ない喘ぎを、深夜は指を噛んで止めようとする。
「ぐ、む…ぅうっ…」
蔓実の左指は三本に増やされ、奥を突くように出し入れされている。
深夜の口の端からは涎がぽたぽたと滴る。
立っていられなくなり、深夜は便器の蓋の上に跨ると、太い注水パイプにしがみ付いた。
そうしないと、床の上に崩れ落ちてしまいそうだった。
泣き出しそうな深夜の目に見詰められながら、蔓実はそのまま深夜の後孔を指で責め続けた。
「ぁ……っ、く…」
声を堪え過ぎて酸欠になってしまった頭で、尚も耐え忍ぼうとする深夜。
もう思考能力は残っていないに等しい。
がりっと音をたてて自分の指を噛み締めてしまったのにも気付いていない。
赤い筋が深夜の右手をゆっくりと伝うのを見て、蔓実は苦笑しながら深夜の竿を扱き出した。
前と後ろからの刺激を受け、深夜は漸くその溜め込んだ熱を吐き出すことが出来た。
と同時に、意識を失って便器の上から転がり落ちそうになった。
それを、力強い腕ががっしりと支えていた。



190:荒縄・蔓深4/4
08/07/13 02:04:53 T+a+Scuj0
暗い夜道が、薄暗い街灯に照らし出されているのが見える。
…何時の間にか、深夜は蔓実に肩を貸されてよろよろと歩いていた。
「…お、気がついた?」
蔓実はにやり、と笑って言う。
「深夜くん、君には幾つかの重大な過失がある」
身体中が痛い。頭の中はまるで鉛が詰まっているように重たい。
何も、何も考えられない。それなのに、目の前の蔓実は楽しそうに言葉を継いでいた。
「一つ、僕の質問に答えられなかったこと。簡単な質問だったのに。
 一つ、僕の命令に従えなかったこと。僕の指舐めてって言ったのにね。
 一つ、僕の指示に逆らったこと。周りに人がいるのにあんな声出したらバレちゃうよ、僕らのこと。
 一番まずかったのは、僕の誘いに乗っちゃったことだけど…ね。
 よって、今日は一晩僕の事務所で付き合ってもらうよ。手始めに、さっきの質問に答える所から」
さっと蒼ざめた深夜の顔を、蔓実は楽しげに眺めていた。

以上です。

191:風と木の名無しさん
08/07/13 09:47:41 3/QRrSZTO
(*´Д`)/ヽァ/ヽァ

192:荒縄・ヤスマツ1/3
08/07/19 01:13:51 FL1nIykY0
参った。今日も酷い一日だった。
まず、出先から帰るのがこんなに遅くなったのがまずい。
俺の目は時計を見ることを拒否しているが、多分夜の2時は回ってるだろう。
時間通りに片付く仕事はそもそもやってないんだが、今日も案の定遅れてしまった。
そしてこのいきなりの雷雨。
傘を買おうと飛び込んだコンビニでは、先客が買っていったのだろう、ことごとく傘が売り切れていた。
夜中だから補充もされなさそうだし、行く先行く先で売り切れているのには参った。
コンビニにたどり着くまでに既に全身ずぶ濡れになってはいるんだが、それにしても…。
しょうがないから濡れて帰ることにして、俺は取り敢えず着替え用の下着を買い求めた。
また今日も事務所で徹夜だな。
俺は雨でグチョグチョと嫌な音を立てる靴を引き摺り、非常灯だけが灯る建物へと入って行った。
事務所のドアを開けると、真っ暗な室内が見えて、俺の疲労感を倍加させる。
…誰か一人くらい残ってると思ったんだが、今日は皆退社した後か。
帰ったら明日の打ち合わせをやろうと思ってたんだが、まあ仕方ないか。この時間じゃあな…。
洗面兼台所の小さな明かりを点け、濡れた服を脱ぐと、俺は絞ったタオルで体を拭いた。
軽く寒気がするような気がするが、多分気のせいだ。
朝になったら、近くのジムでシャワーでも浴びよう、そう考えていた時。
玄関のドアノブがガチャついた。こんな時間に…一体誰だ?
カメラで外を覗くと、小柄な男が自分のポケットを探っているのが見える。
何だ、末井か。
中から開けてやると、ヤツはパッと顔を上げて俺に抱きついてきた。
「…良かった…夜須田さん、いたんだ」
冷たくなってぶるぶると震えている身体を俺に押し付け、背中に手を回してくる。
「おいおい、お前も雨に降られたんか?拭いてやるからこっちへ」
俺の言葉に、こいつは首をぶんぶんと左右に振った。

193:荒縄・ヤスマツ2/3
08/07/19 01:14:27 FL1nIykY0
「やだ、もっと抱いてて」
おい、また甘えて…いい加減に…そう言いたくなるのをぐっと飲み込む。
俺自身真夜中に一人きりでいるのが辛い、と思っていた所にこいつが帰ってきて、
正直ほっとしていたのも事実だ。
俺が末井を抱き締める腕に力を入れると、こいつも逆に抱き締め返してきた。
こいつの冷たい身体が、何故か今は心地よく感じる。
…さっき感じた軽い寒気は、完全に頭痛と発熱にシフトしていた。
こりゃあ風邪ひいちまったな。俺は溜め息をついてそれを認めざるを得なかった。
「…どうして、何も聞かないんですか」
え?お前、今何て言ったんだ?
「夜須田さん、どうして怒らないんですか」
俺の胸に顔を埋めていた末井が、うつむいたまま掠れた声でしゃべっている。
「俺が何してたって、どうしていつも聞かないんですか?俺が今まで…何処へ行ってたって…
 何処で、誰と何してたって。
 俺が何言っても怒らないのは何故なんですか?俺のこと、どうして…無茶なことして
 散々暴れて、あなたに八つ当たりしてるのに。
 俺の言うことなんて聞かなきゃいいのに!どうして俺の言うこと全部聞くんですか!
 あなたがそんなだから、俺…何時までもあなたから離れられなくて…あなたに、甘えて…
 あなたがそんな態度だから、俺…っ」
末井の話は支離滅裂で、最後は涙で途切れてしまった。
…俺か?やっぱり、俺が悪いのか?
言葉でしゃべってこいつを諭そうとも思ったが、止めておいた。
そうだな、俺が悪いのかもしれないな。
お前のこと、一番甘やかしてるのは俺だ。
お前が何をしても、何を言っても俺はお前のこと無意識に庇ってたんだ。
そうかもしれない。

194:荒縄・ヤスマツ3/3
08/07/19 01:14:57 FL1nIykY0
俺は黙ったまま、お前のことを抱き締め続けた。
お前は形ばかりイヤ、と首を振って逃れようとするが、俺がそれを許さない。
「そうや、俺が悪いんや。俺は悪やから、お前のこと滅茶苦茶にしたる。
 お前がそんなしょうもないこと考えられんようになるまで責めたるさかい、覚悟しいや」
…ああ、俺は明日は風邪っぴきで大変なんだろうな。
それでも、今のお前のこと、放って置けないから。
どうせ無茶なのは一緒だ、俺達二人とも。
俺がお前の顎を捉えると、躊躇っていたお前の唇が俺の口を塞いでくる。
…明日は、お前も頭痛と熱に付き合えよ、末井。俺に向かってあれだけしゃべったんだから、いいだろ?

以上です。

195:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/21 02:33:29 i8TpEvZDO
トゴタン誕生日おめでとう!
いまナニしてるんだか…
オジーと浴衣で花火見物とか妄想

196:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/24 02:04:07 enBiCAHa0
ほんとに山梨落ちなし意味なしのオジトゴまんが
URLリンク(kissho.xii.jp)
パス1961

197:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/24 02:05:21 enBiCAHa0
パス間違えた
1235でした_| ̄|○

198:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/27 00:52:14 bj5IDPAO0
              )
             (
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゙ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨,;;;;==-ー=v ''ノ==ミ_,ノ′
       /;i;i; '',',ィ.tァュ,;;;;;;;/ ィ、ァュ´゙^′..ヽ 
       ゙{y、、;:...:,:`~"、;:.:,:ヽ .`~".、)  、}
       ".¨////'‐ .:ノv、冫) ////r_,ノ′
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒ハヘ__, ノ;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:_,,:ν⌒Y⌒ヽ、゚o,,'.、)  、}<今日も元気だウンコがうまいだろぉ…ハァハァハァ ウッ!
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;)Kェエエェエェ-冫,,、_,,r_,ノ′
            ヽ、___, ノ

199:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/27 01:21:46 Vgr+r4NoO
オジーの控訴審日程、まだまだ決まらないみたいです(´・ω・`)
オジー元気かな?
氏の塚さんは帽子で蒸れてないか心配

200:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/28 00:38:09 bVQMKJql0
ツルオジ漫画です
URLリンク(p.pita.st)

センセ、オメ(*゚ー゚)ノシ

201:荒縄・オジトゴ1/2意味なし
08/07/28 00:39:19 C1mmXgqz0
「……暑い」
「……」
「……暑いよ。何とかなんねぇのかよ」
「……」
せっかく避暑地に来たはずなのに、これでは到底避暑にはならない。
とにかく暑い。日陰で寝そべっている自分たちの処へと熱風が吹き込み、肌の上をじっとりと舐めていく。
さっきからブーブーと文句を言い続けている尾島の言葉を努めて無視しようとしていた冨士田だったが、
汗ばんだ手で自分の足首を捕まえられ、うんざりとした目線を投げた。
「だって、仕方ないでしょ。こんな天気になるなんて思わなかったし。…プールにでも入りますか?」
「ヤだね。大体俺、水着なんて持ってねぇし」
「そこで売ってますよ、水着」
二人がだらだらと過ごしているポーチから、数人の客が水と戯れているプールサイドが小さく見える。
尾島の手を振り払った冨士田がそちらへ手を振ると、尾島は不貞腐れたようにうつ伏せになった。
「ガキじゃあるめぇし、今更水遊びなんざ出来るかよ」
「…じゃあなんでここまで付いて来たんです?」
「避暑地、だぜ?避暑に決まってんだろ。
 それがよ…何が悲しくて…こんなに暑くちゃ勃つもんも勃たねえよ」
ああ、またそこに話が行くのか。冨士田は再びうんざりとして尾島を見つめた。
自分だって、そういうことは嫌いではない。だけどそこへばかり話を持って行かれると、正直…。
(純粋にこの場所を楽しんでもらいたかっただけなんだけど。景色もいいのになあ)
すっかり氷の溶けてしまったグラスを飲み干すと、冨士田は横になっていたデッキから立ち上がった。
「じゃ、僕はひと泳ぎして来ますから。暑さをしのがなきゃ」
そこへ伸びてきた尾島の手。
今度は、がっしりと冨士田の腕を掴んで離さない。
「おい、おい、ちょっと待てよ。そう邪険にすんなよ。せっかく二人でいるのに、もっと楽しませてくれたって…」
びくりとして振り返る冨士田の身体を強引に引き寄せ、意地悪そうに笑う。
「…罰は当たらねえよなあ?」



202:荒縄・オジトゴ2/2意味なし
08/07/28 00:39:50 C1mmXgqz0
人気のないポーチの中で、熱風に曝されたまま、尾島の寝そべっているデッキの端を握り締めている。
ポーチは誰でも出入りできる場所なので、冨士田は声を堪えるのに必死になっていた。
逃げようとすると、バミューダの裾から手を入れている尾島の指が、冨士田自身を素早く扱き上げる。
それに怯むと、今度はもう片方の手が尻の間に滑り込んでくる。
絶え間ない刺激と暑さに、身体中から汗が滴り落ちる。
「お…じま、さ…こんな、とこで…っ、や…」
「いいじゃねえかよ、面倒くせぇ。ここでやらせろよ」
気のない風を装いながらも、尾島の目は光を失っていない。
冨士田が声を詰まらせ、身体の震えを堪える度に、ほくそ笑むように頬を引きつらせる。
飲み物を手にした他の客が近くを通って行くと、尾島の手はすっと前から引かれたが
後ろは後孔の周りを弄くり続けていた。
顔を背けて声を堪える冨士田を、尾島の言葉が更に追い詰めていく。
「そうだ、お前7月生まれだったな。プレゼントやるぜ。俺のはやる気になってねえから、この指で充分だろ」
かっと頬が熱くなる。足から力が抜け、しゃがみ込みそうになるのを、尾島は許さずに近くの壁に押し付ける。
「…駄目だよ。このままだ。このまま、ここで、だ」
「や、ぁ…どうして、い…んぁっ」
ずぶり、と冨士田の中に押し入ると、尾島は低い声で囁いた。
「お前、気が付いてないんだろ。今…お前すげぇ嬉しそうな顔してんだぜ」

以上です。

203:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/29 17:42:28 2H1WYut8O
オジトゴ(*´Д`)ハァハァ

オジの控訴審決まりました!10/31の13:30から、高裁第5刑事部です。

204:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/29 19:18:04 2H1WYut8O
日程、某補佐曰く30日でした。
高裁に再度聞いてみます。

205:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/31 21:00:36 ODuD1dYv0
犬HKでこれから、10:00からの「アレ今どうなった?」という番組で
体震事件やります

206:205
08/08/01 05:43:12 bq7uKwtW0
うpっときましたのでどうぞ
1
URLリンク(jp.youtube.com)
2
URLリンク(jp.youtube.com)


207:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/03 04:17:38 kEQza1x90
オジーと弁護団ドゾー

夜須田
URLリンク(p.pita.st)
末井
URLリンク(p.pita.st)
麻雛
URLリンク(p.pita.st)
深夜・末井
URLリンク(p.pita.st)
↑この時、末井先生が自分の名札を逆さまに置いてしまっていて、
それに気がついた深夜先生が直してあげるというハプニングが。
で、二人見詰め合って笑いあってました(*´Д`)

耶麻下
URLリンク(p.pita.st)
夜須蔓
URLリンク(p.pita.st)
蔓深
URLリンク(p.pita.st)
オジー
URLリンク(p.pita.st)
蔓オジ
URLリンク(p.pita.st)
深夜
URLリンク(p.pita.st)


208:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/05 12:39:56 GS4tus+10
再度、オジ控訴審日程

URLリンク(www.courts.go.jp)

裁判所名:東京高等裁判所 第4刑事部
日時・場所:2008年10月30日 午後1時0分 東京高等裁判所 3番交付所
事件名:詐欺 平成2 0年(う)1 1 6 8号
備考:当日午後1時0分までに指定場所に来られた方を対象に抽選します。


209:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/07 00:24:33 6JF+Oof+0
>>178-179
荒縄さんネタお借りしました。
漫画です。
URLリンク(kissho2.xii.jp)
パス1947

210:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/08 17:16:15 +gkDqd/n0
氏の姐
URLリンク(p.pita.st)

211:う。 手際よく何か細いもので僕の…あれの根元をきつく縛ってしまった。 うろたえる僕の手首をまとめて一括りにし、それをもネクタイで縛り上げる。 僕はただされるがままで、おまけに漏れる声はとんでもなく甘く、顔は嬉しげに歪んでしまう。 そして気付かされる、さっきの問いの答えを。 僕がどうしてここへ来てしまったのかと言うと、それは蔓実さんに抱いて…欲しかったから。 そして蔓実さんがそれを拒まないと思ったから。 ほら、全部望み通りになったぞ。 なのに何故僕は泣いているんだ。 「…深夜くん、気持ちいい?…ああ、気持ちいいんだね。なら、何で泣いてるの」 あなたが囁く言葉が、僕の耳の中で何度も繰り返される。 僕は…何も言ってない…あなたは、他人のことを、あなたは…。 「……僕が深夜くんの『想い人』じゃないから?」 それまで優しかったあなたの声音が、一瞬にして冷たくなった。 思わず息をのんだ僕の首筋に、あなたは獣のように歯を立てて噛み付いてきた。 以上です。



212:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/18 23:59:35 S4jilT5B0
>>212
( ゚д゚)・∵.ぐはあ!モエス!

ツルオジ昔話
URLリンク(p.pita.st)

213:荒縄・夜須末1/3
08/08/21 01:08:43 0b4LQyuN0
おかしい。何か変だ。
元々が激しい性格の男だから、目の前で態度がコロコロ変わるのもそう珍しくはない。
だが、法廷内で…弁論の最中でこれ程落ち着きのない姿を見せる末井を見るのは初めてのことだ。
油汗なのか冷や汗なのか、額から滴り落ちるのを拭おうともせず、目は資料を追っているようで
その実何も見えていないかの如く泳ぎまくっている。
末井は周りのことにはまるで無頓着に見えた。
弁論の途中でいきなり声を昂ぶらせたり、急に尻切れトンボのようになったり、
何時にも増した傍若無人ぶりを発揮している。
俺達他の弁護団の方を見向きもせず、自分の資料と被告、裁判官、
その三者の方へ無理やり顔を向けている。いや、その三者以外の場所を見たくないようなそぶりだ。
それが、閉廷の声を聞いた途端に末井は態度を一変させた。
小娘のようにもじもじとしたかと思うと、分厚い資料の入ったケースを抱え、
脱兎の如く廷内を後にした。
他の弁護団は呆気にとられて其れを眺めていた。
「…大丈夫なんですかね?心配だなあ」
「……深夜くん、○○さんのこと、頼んだぞ」
俺は被告との今後の打ち合わせなどを深夜に任せて、そそくさと末井の後を追った。



214:荒縄・夜須末2/3
08/08/21 01:09:55 0b4LQyuN0
どうやらそのままトイレに駆け込んだ末井は、個室の中に閉じ籠もっているようだった。
「おい、末井、どうした?具合でも悪いんか?」
俺はドアをノックして聞き耳を立ててみた。
中からの返事はないが、代わりに何か…妙な喘ぎ声が聞こえる。
「…おい、ここ開けろ。どうしたんや」
ドアをガタガタと動かしてみたが、やはり末井は答えない。
こうなったら仕方がない。
俺は鍵束を取り出し、そこに巻き付けてある針金を…不測の事態に備えて用意してあるものだ…
適当に伸ばしたり折り曲げたりして、ドアの隙間に差し込み鍵をこじ開けた。
「ま…つい…」
俺は思わず息をのんだ。
個室の中の末井は、壁に背を貼り付けるようにして身体をがくがくと揺らしていた。
両手は壁を掻き毟るようにしており、爪の跡で壁の塗料が剥がれ落ちてしまっていた。
口の端から涎を流し、目が完全にイっている。
「見ない、で…んっ、おねがい!やす…ああっ…ここから出て、早く!」
ヒステリックに叫ぶ末井の方から、かすかに機械的な音が…周囲を振動させるような音が聞こえた。
艶めかしく動かす腰の辺りが壁に押し付けられると、その音が僅かに聞こえやすくなる。
まさか。お前、後ろに…入れてるのか。いや、入れられてるのか。
そんな状態で法廷に、今まで…。
俺が近付こうとすると、末井はじりじりと横へ移動する。
元々狭い室内だから逃げ場はほとんどない。それでもこいつは必死になって俺を近付かせまいとしている。
「来ないで!…頼むから…」
泣きながら、なのに縋るような目で俺の方を見る。
俺から逃げたいのか、俺に助けて欲しいのか、どっちだ。
「俺を…一人にして…じゃないと、終わらない…んんっ!」
突然、末井は叫んだ。
一声甲高い叫びを漏らすと、血の滲んだ指で口元を覆い、その場にしゃがみこんだ。
後ろだけで達してしまったのが傍目でもわかる。

215:荒縄・夜須末3/3
08/08/21 01:10:34 0b4LQyuN0
身体を激しく震わせながら必死で声を噛み殺す末井を見て、俺は情けなくて涙を流していた。
お前は。どうしてそう無茶ばかりするんだ。どうして一人だけで突っ走ろうとするんだ。
俺は…俺達は何のために…。
「…っ、はぁ、夜須田さん、これから、証言…聞き出しますから、ここから、出て下さい」
息を荒くしたまま、末井はぽつぽつとしゃべりだした。
「……何だと?」
「証人と、ここで、会う約束です。だから」
「ここで、か。それからホテルでも洒落込むんか」
俺の言った言葉にむっとしたようだったが、末井は掠れた声で続けた。
「俺は何だってやります…証言を得られるんなら…何だってやるんだ。だから」
急に言葉を詰まらせ、びくっとして再び身体を震わせ始めた末井を、俺は見ていられなくなった。
俺は末井に背を向けて言い放った。
「お前なぁ、ちょっと前に、『俺が世話を焼くから俺から離れられんようになった』って言うたな?せやけど…
 こんな有り様見せられて、放っとけると思うか?
 目の前でこんな無茶されて、誰が放っとけるんや!俺は…俺は、もう知らん…っ」
言うだけ言ってドアを乱暴に閉めると、俺は逃げるようにその場から立ち去った。
末井の交渉相手を見届けるべきだったのかもしれない。そしてその交渉を止めるべきだったのかも。
だが、やはり俺はあいつには甘いんだ。
あいつの言う通りにやらせてやろうと思うのと、あいつが誰かと…そんな姿は見ていたくない。
結局、俺は事務所に戻り仕事を続けていた。俺には、それしか能がないんだ。

夜半過ぎ、俺の部屋の入口でとさっと音がした。何かが崩れ落ちる音。
よれたスーツに、汗で額に張り付いた髪の毛が、扉の陰に見える。
申し訳なさそうに見上げる上目遣いが、それでも交渉の成立を告げようとしている。
阿呆やなぁ。
苦笑してしまった俺を見て、末井は犬ころのように部屋の中になだれ込んで来た。

以上です。

216:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/26 05:20:31 zPNcYMYXO
★ゅ

217:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/28 19:14:26 llhel7DH0
『不幸自慢』

「痛っ…てぇ……」
腹にナイフが突き立てられている。
血が柄を伝って滴り落ちる。
尾島はいつかはこうなるとは思っていたが、余りにも突然の出来事に呆然としていた。
ただ腹の痛みだけがそれを現実だと教えている。
「女にやられるなんて…」

「尾島さんっ…うぐっ…」
(俺を呼んでる、泣き声が聞こえる)
(…嗚呼、腹が痛い。俺、生きてるのか?)
左手にぬくもりを感じる。誰かが手を握っている。
「あ…」
「尾島さん!気が付いたんですね」
見覚えのある泣き顔の持ち主は富士田だった。
尾島の手を硬く握り、震えている。
「なんでお前がいるんだ?ここどこだ?」
「病院ですよ。尾島さん、もう死ぬからとか言って僕の携帯にいきなり電話掛かってきて。
自分のマンションにいるからって言うから、行ってみたら…」
「そっか、俺、お前に電話してたんだ」
「そうですよ」
「『最期』に電話かける相手がお前だったのか。俺もヤキが回ったな」
尾島はふっと笑い、富士田から視線を反らせた。


218:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/28 19:15:36 llhel7DH0
「ちょっと!尾島さん、僕がどれだけ心配したか分かってるんですか!」
富士田はまた顔をくしゃくしゃにして泣き出した。
「おい、俺なんかのために泣くなよ。俺がまた浮気して恨まれて、刺されただけだろ。
死んでも自業自得だったんだ」
腹が痛むのを我慢しつつ、身を起こして富士田を抱きしめようとする。
しかし途中で痛みに耐え切れずにまた横になってしまった。
「だめだ、カッコつけようと思ったけど。いてえ」
「無理しないで下さいよ。あなたが死んだら、僕は…僕は…っ」
シーツに富士田の涙がまた染み込んでゆく。
尾島はため息をつきながらも腕だけ伸ばして富士田の頭を撫でた。
富士田は何事かを言おうとするが、しゃくってしまって声にならない。
「俺が死んだからなんだって言うんだよ」
そう、ボソっと尾島は呟くと富士田は顔を起こして睨みつけた。
「僕の生きる意味がなくなっちゃうじゃないですか!」
そう叫ぶと尾島の腹を叩いた。
うぐっ!と悶絶する尾島。
「別にあなたのために泣いてるんじゃないんですからねっ。自分がかわいそうになったからです!もう、帰りますから」
そう言うと椅子から立ち上がった。


219:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/28 19:16:19 llhel7DH0
「おい、待てよ」
尾島は縋るように富士田の手を掴んだ。
富士田はまだ震えていた。
「ひとりに、しないでくれよ」
「こんな…こんな、都合のいい時ばっかり僕の事…!」
「それじゃダメか?」
「もう…っ!」
富士田は振り返ると尾島に口付けした。
はあっと二人が吐息を漏らし、見詰め合おうとした時だった。
「お邪魔…だったみたいですね」
唐突に声がした。
「あっ!蔓実先生…なんで?」
「僕が連絡したんですよ」
富士田は蔓実に背を向けたまま言い放った。
「尾島さん、刺されたって言うのに随分とお盛んじゃないですか。
心配して損したなあ。…あ、花、ここに置いておきますね」
「花…って、鉢植えじゃねえかよ先生」
「ちょっとは病院に根付いて反省してもらおうと思ったんでね」
蔓実はニヤっと笑った。
「それも意味なかったようですが。夜須田さんたちも後で来るって言ってましたよ」
今度は睨みつけてくる。
「尾島さん、これでも死んだ方がマシだって言えますか?
みんなに心配かけて。いい加減気が付いたらどうなんですか?」
(愛されてるって事を…かよ)
尾島はバツが悪そうにため息をつくと天井に目を移した。
「美女に囲まれてる方がよかったとか思ってるんでしょ」
蔓実が尾島の顔を覗き込む。
尾島は尚も視線を反らせて誤魔化そうとする。
富士田はそれを見てくすっと笑った。


220:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/28 19:16:49 llhel7DH0
「なんだよお前ら。もう帰っても大丈夫だからよ。ありがとうな、早く治すからさ」
何とかその場を取り繕うとする尾島に二人は笑いかけた。
「蔓実先生、どうしましょうか?」
「そうだなぁ、とりあえず襲っちゃいましょうか。反省してないようだし」
その言葉に尾島はぎょっとして布団を握り締めた。
「ちょっと、待ってくれよ。おい…ここでするのか?三人で」
「だって尾島さんそういうの好きでしょ?」
「鍵閉めておきましたよ」
「…っ!」
尾島が腹を括ろうとすると、蔓実と富士田はまた顔を見合わせた。
「そんなわけないでしょ。当分お預けですよ」
「じゃあ、また来ますからね。看護婦さんのことナンパしないように」
そう言い残して二人は病室から出て行った。
「ちっくしょ…」
(期待しちゃったじゃねえかよ、どうすんだよコレ…)
半ば膨らんだ股間だったが腹の痛みが邪魔して、どうすることもできなかった。


221:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/28 19:17:27 llhel7DH0
翌日の昼過ぎも富士田は仕事の合間を縫って尾島の元に来ていた。
「おい、大丈夫なのかよ。俺のことはもういいからさ。まだお前の仕事軌道に乗ってねえんだろ?」
「尾島さんは自分のことだけ心配してください」
「そう言う訳にはいかねえだろ」
「ふふっ…」
富士田は小さく笑うと昨日とは違う優しい口付けをしてきた。
「やめろって」
「どうして」
「どうしてって…」
「あ、尾島さん、キスで勃っちゃうんでしたっけ?」
「お前なあ、知ってるんならよせよ」
尾島は気恥ずかしげにため息をついた。
「じゃあ、口でしてあげますよ」
「馬鹿…っ!」
富士田は尾島の布団に頭だけ入れると、動き出した。
その様子を蔓実の持ってきた花が見つめている。
(…最期は富士田か先生に刺されるのかもな…)

〈終〉

222:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/29 17:17:14 WFhk2tDA0
姐たんと末井絵
URLリンク(p.pita.st)

223:荒縄
08/09/01 00:02:53 mq6w1Auh0
>>223
目が開くと同時に、口の中の鉄臭さに気付いた。
顔が痺れるように痛い。
ここはどこだ。自分は今何をされているんだ。
頭を持ち上げようとして初めて、末井は自分が後ろ手に縛られて床に転がされているのを知った。
「……い…った…」
どうにも身動きが取れない。足を使って身体を動かそうとすると、腹に強烈な蹴りが入れられた。
「ぐ…はぁっ」
身体を折り曲げて痛みに耐える。床に擦り付けられた鼻から、生暖かい血が新たに流れ出す。
(くそっ、誰なんだ)
今の衝撃で眼鏡が吹っ飛んでしまい、末井の視界はほぼゼロに近くなってしまった。
それでも相手を探そうと目を瞬かせる末井に、更に靴がめり込むほどの蹴り。
「ぅあ…っ…!」
一方的にやられながらも、末井の思考は驚くほど冷静だった。
このチンピラに命令を下したのは一体誰なのか。
思いつく相手が多すぎて困るぐらいだが、ここまで実力行使に出る相手となると限られてくる。
その中のどれか…この時期、このタイミングで…自分の口を塞ごうとしているのは。
いいように殴られ意識を朦朧とさせながら、末井は交渉相手のことを…交渉成立の可能性を考え続けた。
(…少しは、しゃべってくれないと、交渉どころじゃない、けど)
切れ目のない打撃に、肺の中に残された空気まで叩き出され、激しく咳き込んでしまう。
何とか…こちらに話をさせてくれないか。
その時突然、相手の攻撃が止んだ。
ぜえぜえと荒い息をしながらぼやけた視界をさ迷わせる末井の肩を、誰かが蹴飛ばした。
仰向けに倒れた末井のベルトが乱暴に外される。
「や、やめっ…!」
そんな。目的はこれだったのか。
たじろぐ末井は、見えない相手が顔を歪ませて笑うのを感じ取っていた。

以上です。


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