07/12/28 00:23:07 vJublSo/0
登場人物
姐葉(天然魔性)
氏の塚(愛憎ダイエット)
尾島(トゴにツン)
富士田(オジーにデレツン?!)
ツノケソ(アチャー)
内革(自称特級建築士)
魔斑 (支持じゃないですか!)
他…
《オジー弁護団》
夜須田(超有名主任弁護士)
末井(異議あり連発でリアル逆裁)
蔓実(オジー姦悶の補佐人でイチャイチャ)
麻比奈(クールにガン飛ばし)
耶麻下(裁判ではよく寝てます…)
深夜(蔓実と仲良しダンディさん)
ナマモノにつきsage推奨。ただし様子見て
消えそうならageるということでよろしく。
2:風と木の名無しさん
07/12/28 00:24:45 vJublSo/0
前スレ
スレリンク(801板)
耐震強度偽装で801・その2
スレリンク(801板)
耐震強度偽装で801
スレリンク(801板)
3:風と木の名無しさん
07/12/28 00:32:34 vJublSo/0
⊂⊃ .☆.。.:*・゜
(\ 彡ミミ /
(ヾ ノリ@⊇@)/ 即死阻止のため
''//( つ ☆ つ 保守しときますね
(/(/___|″
し′し′
4:風と木の名無しさん
07/12/28 00:40:12 vJublSo/0
/ミ巛ジ彡三三ニミミtz、
ノミミミメ'^`ヾfZ三二ミミミミt、
/三サヌ ´-_‐_ヾミミミヘ
/三三=z .. ...... 丶\ミミぃ
|三三≡ -_‐.... ..........ニ ヾキiム
|モケケケ彡 ─ - -- ‐‐ モオヨ
|イイイイイ ィ≡z、, ,.ィ≡ッ {l杉
lイイイイ{ .. ´ __ ヽ f _´_ 、 !ミソ
Vィ三| ´" `"‐~´′: ヽ ´~‐`′^ヲ すごい爆撃を進ちゃんも受けちゃったな~
Y ヾミ ー "´.; l ` ー' }シ
l、 | 、 /、 ,, _)、 .:!}
|尓 .::l ! ´ ̄´ : .´:!´
ヾヘ : { _,r====ヽ、 /
ハ 、、 、.`''====='´: 〃
,. -‐''" | \ ヽ " .:ノ─---、___
,. -‐ ''":: :: ::l :: :: ::| \`::::::::.........:/|三ヽ:::::: :: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: :: l:: :: :: :::| : \:: ..:::..:.ノ .:|=:: :: \:: :: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: ::.l:: :: :: :: :| ::.....,>=く ..::: |:.:: :: :: :\:: :: :: ::
:: :: :: :: :: :: ::| :: :: :: ::ハ /|;';';';';/\/|\:: :: :: ::\:: ::.:
:: :: :: :: :: :: /:: :: ::/:: ::|_/::::|;';';';/:::: :::|:: ::\:: ::/:: ::.:
:: :: :: :: :: :: \/:: :: :: :| .:::::};';';'〈::.. ::::|:: :: :: `ヽ、__:: ::
5:風と木の名無しさん
07/12/28 00:53:30 vJublSo/0
、、xミミ州ィi彡三ミミ、、
、ミミミヾ州ソィ彡三三ミミミ、
三ミミヾヾY彡毛三三ミミミミ、
尨三=ミミヾ'く彡三三ミミミミミミ、
fl´ `ヾ三ミミミミミミ
i| }ミミミミミミミ'
l‐=、 ,. ==-、 `'ミミミミミミリ
r十ェ;ミ__,. -t:ェ、 ,,..-‐ヒi!r‐ミ、i ageだって徹底的に
ヽ!_ソ^ヾ、_ノ´ illリ' } )ソ! やればいいんですよ
', / ' 、 , '' 'ンiリ
', `‐^ ' ' '´iil'
', -‐=‐-、 , /./ヽ、
ヽ  ̄ , ' / /^\
,.-‐ゝ‐rr‐ ' ,/ / /ヽ
/ / ハ__/ / / \
/ _/ //^! /| / ヽ ヽ
6:風と木の名無しさん
07/12/28 01:07:51 vJublSo/0
| r " `ヽ
| 〟" ゙ 、
| 〃 i
| 〟"゙゙ i
|〃 "゙゙ミ i
| ヾ !
| ヾ ∠⌒`ゞ
| ゞ /"⌒≧ ゝi ,-==,ヾ
| i_ ,==-ヘ!;ー く`キフ .)) リアルに保守ですよ!
|゙ヽ. r"~`ゞ二 i~ <モフ/ i ゝ _iノ
| ヽ| i゙`i ヽ、 /ノ ' i !
| ,.ゝ 从 ゙'ゝ、 ~'" ,ゝ .!
| / \. フ ' ゙i ( 、,,ィ !
| Y ~ヽ ! , _, - ー'、 !
| i ゝ、 ' {,- ─ 、/./
| ! ノ ヽ、 `'-ー ' /、
| ヽ ( ヽ、 ! ヾ 、
| \ ` - ー i" ヽ `'ー
| ヽ、_ ノ. , 、 i ヽ
| __ゝ / / 丶ノ ! ヽ
| / ヽヽ / ! i ヽ
| ./! 、 r i >
| /i \ ! ! i i
|レ′ |, \ \) |
|
7:風と木の名無しさん
07/12/28 01:22:02 vJublSo/0
.彡ミミ.. もしかしてとうとうここも私だけに・・・?
ノリ;@⊇@)_∫ とにかく一人淋しく保守しときます
//\ (;;゚;;)旦\
// ※\___\
\\ ※ ※ ※ ヽ
\ヽ-―――ヽ
`ー―――′
8:風と木の名無しさん
07/12/28 02:41:27 vJublSo/0
、,、,、,,
∞彡WWミ∞ ちょっと寂しいので
ノリ*@⊇@) 氏の塚さんを思い出して
≧=∞=≦) 自分で縛ってみました
_/ノ(~~(~~)〉ヽ
/\ ̄ ̄^し' ̄ ̄ ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |
/ \
9:風と木の名無しさん
07/12/28 02:58:13 vJublSo/0
姐葉さん!今行きますから
そのまま待ってて下さいよ!
((;;;;゜;;:::(;;: 〃 ⌒ ミ '';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂(@∀@) ;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ ⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; (⌒) |┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
三 `J
10:風と木の名無しさん
07/12/28 04:53:29 WD2gi+fyO
>>1 乙です
一人じゃないよ!
耶麻下先生は自称・ネットに詳しい弁護士でオザキファンらしいですネット詳しいって
ここを見てないよ…ね?
11:風と木の名無しさん
07/12/28 06:11:11 WD2gi+fyO
保守ついでに詰め合わせ
URLリンク(p.pita.st)
12:風と木の名無しさん
07/12/28 07:31:04 9ZbW6xjH0
あー耐震偽装スレ落ちちゃったんかいな
13:荒縄・前スレ続き1/5
07/12/28 14:12:50 Bx8zhtRP0
1さん乙です。
薄暗い事務所の中で、黙り込んだまま向き合う男が二人。
所在無げに椅子から立ち上がり、うろうろと辺りを歩き回っては
再び自分の椅子に音を立てて座り込む夜須田。
それを見ているような見ていないような目で追いながら、
ふと我に返っては慌てて自分の握った拳に視線を落とす末井。
さっきから何度同じことを繰り返していたのだろう。
やがて二人はおずおずと顔を合わせると、思わずぷっと噴き出していた。
二人の間に張り詰めていた緊張の糸が、ぷつりと切れた瞬間だった。
「…なあ、俺はこれからどうすりゃいいんだ?」
ひとしきり笑い終えると、すぐに夜須田は真面目な表情になって言った。
数回目を瞬き、じっと末井の方を見つめる。
その顔は、同僚の話を聞くというよりは依頼者の相談を受ける時のように慈愛に満ちていた。
「夜須田さん、俺を犯してくれますか?」
どぎつい言葉をいとも簡単にしゃべっておきながら、
最初は躊躇いがちに、しかし次第に真っ直ぐに、末井は夜須田の目を見つめ返していた。
それに夜須田が何の反応も示さないのを見てとると、自虐的に唇が歪んでいく。
「やっぱり…無理ですよね」
だが、夜須田は腕組みをしながら居住まいを正すと、末井に顎をしゃくって見せた。
いいから話を続けろ。昔から変わらない、夜須田独特の仕草だった。
それに促されるように末井は口を開いた。
14:荒縄・前スレ続き2/5
07/12/28 14:14:31 Bx8zhtRP0
「…高校生の時でした。俺、同級生に輪姦されたんです。
友達もいたし、そうでない奴も…他のクラスの奴とか。
放課後に教室の中で、帰り支度してたらいきなり。
何人位いたかな…終わった時には外はすっかり暗くなってたから、
2~3時間はやられてたと思います。
手加減なんかほとんどなしですよ。いいように突っ込まれて。
周りには何人も人はいたんだけど、俺、あんなに寂しかったことはなかった。
誰も…誰も俺の言うことなんか聞いてくれなくて、痛くて、辛いのに、誰も助けてくれない。
俺は嫌だって叫んでたのに、痛いから止めてくれって…何度も言ったのに。
孤独だった。子供の頃から一人ぼっちには慣れてたけど、あんな…
沢山の人の中にいるのに孤独を感じてしまうことが、とても怖かった。
俺、あれから一人になるとあの時のことを思い出しちゃって、
寂しくて気が狂いそうになるんです。
あなたなら、俺の言うこと聞いてくれるかなって、勝手に思い込んじゃって…
すいません、迷惑ですね、こんな話。…忘れて下さい」
淡々とした口調のまま過去の悲惨な体験を話す。
その末井の姿に夜須田は少なからず動揺していたが、それは表には出さなかった。
「…おい、末井。それで俺はどうすりゃええんや?お前はどうしてもらいたいんや?」
「え?」
「今晩は特別や。お前の言うこと、何でも聞いたるさかい」
暑いのか照れ臭いのか、腕まくりをしながら、夜須田は頭を掻きまくっていた。
話をしていくと、段々と地のままの関西弁が出てきてしまう。
「俺の言うこと、何でも…?本当に?」
驚いて見開かれた末井の瞳が、艶を帯びながらゆっくりと伏せられていく。
夜須田がその動きを止めて魅入ってしまう程の、艶。
15:荒縄・前スレ続き3/5
07/12/28 14:15:52 Bx8zhtRP0
それを合図に、末井の腕が椅子に座ったままの夜須田の頭を抱いた。
男にしては肉厚な唇が夜須田の口を探り、割り開く。
熱い舌が夜須田の口内を蹂躙する。
その間にも、末井の手は別の生き物のように忙しく動いていた。
夜須田の上着を脱がし、シャツのボタンを一つづつ外す。
その前をはだけると、柔らかな胸の突起を弄んだ。
「…んっ…」
ピクリとして身を引こうとした夜須田だったが、辛うじて持ち堪えた。
末井の目が、それを見て悲しげに翳ったが、その手は休まず夜須田を攻め続けた。
夜須田は心底驚いていた。
今までの夜須田が知る限りの末井は、どこにでもある普通の家庭生活を営んでおり、
男相手の妙な噂も聞いたことはない。
だが留置所での告白から察するに、末井に何らかの性対象異常の傾向はあると思ってはいた。
それにしても、この愛撫の上手さはなんだ。
高校の時に輪姦された?
そんな昔のことで、それだけでこんなに…上手くやれるものなのか。
夜須田とて清廉潔白にしてこれまでの人生を歩んできたわけではない。
若い時にはそれなりに遊んだし、仕事柄ドヤ街と言われる所には
頻繁に出入りし、乱れた性の現場も目撃した。
男同士・女同士の愛もままあるものだ、と頭では理解出来ている。
その経験があるからこそ、今自分が末井から受けている行為に対してただ事ではない、と思うのだ。
ここまで男相手にやれるからには、様々なことをやらされてきたのだろう…
自分の身体を昂らせられながら、頭の中ではそれに至るまでの末井の辿って来た道が
それこそ手に取るように繰り広げられていた。
夜須田が「検証の鬼」と呼ばれる所以である。
16:荒縄・前スレ続き4/5
07/12/28 14:16:39 Bx8zhtRP0
末井の手が自分のベルトを外し、ジッパーを引き下ろすのを感じて夜須田は現実に引き戻された。
「…っ、ふ…ぅ」
夜須田の唇を解放した舌が、今度は夜須田自身を捉えた。
声を抑えようと閉じられた口から荒い息が漏れる。
それが限界を伝えるように切羽詰ってくると、末井は唐突に夜須田の身体から離れた。
夜須田は目を疑った。
素早く自分の服を脱ぎ捨てた末井が、床の上で小さくなって蹲っていたのだ。
尻は自分の方へ向けられているため、秘部は丸見えである。
相手に対する絶対的な服従のポーズ。
(お前の…男相手のセックスとは、そういうものか。
今までお前が受けてきた扱いは、その程度のものだったのか)
もう我慢できなかった。
弾かれたように椅子から立ち上がると、夜須田は、痩せた身体を縮こまらせた末井を抱き上げていた。
そのままソファに座らせると、拙い舌遣いで末井自身を口に含む。
「や…あっ、何を…」
「ええから。黙ってろ」
目で動きを制するように見上げ、夜須田は精一杯末井を扱いていた。
憐みではない。
同情とも違う。
ただ、末井を愛しいと思う気持ち。
それが夜須田を突き動かしていた。
やがて、堪え切れずに口中に放たれた精を、夜須田は思わず自分の手の中に戻してしまった。
「…うぇ…青臭いもんやな、これ」
辛そうな、泣きそうな顔で末井は謝罪の言葉を口にする。
「ごめんなさい、夜須田さん…我慢、出来なくて」
「ええんや。謝るな、末井。さっき『お前の言うこと聞いたる』て言うたけどな、ちょっと変更や。
今はお前が良うなるようにしようと思うてる」
17:荒縄・前スレ続き5/5
07/12/28 14:17:31 Bx8zhtRP0
状況が飲み込めずに戸惑う末井をその場に座らせたまま、夜須田はソファの上に横たわった。
こっちへ来い。末井に向かって手招きをする。
「俺がやるんやない。お前が、やるんや。人にやられるんやないで、お前が自分でやれ!」
その手に誘われてふらふらと近付いてきた末井の腰を掴み、夜須田は自分の上に跨らせた。
「…これでもええか?」
自分の掌に残った白く粘つくものを、末井の尻の間に塗り込めていく。
その周囲を揉み解し、内部へと指を進める。熱い肉襞が指に絡み付いてくる。
「……っ!」
身体を仰け反らせて喘ぐ末井。
その喉から漏れてくる声が歓喜に満ちたものであると確認すると、夜須田の顔が僅かに歪んだ。
優しく、ゆっくりと自分のモノの方へ導くと、末井は自ら腰を落として夜須田を迎え入れた。
「…ぁあ、あっ…んっ、ふ、う…」
恐らく相手の上になるのは初めてなのだろう、それでも末井は懸命に動いていた。
それが夜須田自身を昂らせようとする動きであると気付き、夜須田は軽く下から末井を揺り動かした。
「あああっ!」
「そこか?そこがええんやな?」
(全く…自分のええようにせえ、て言うてるのに!しょうがないやっちゃ)
末井の細い腰を掴み、激しく揺さぶる。ガンガンと突き上げる。
「あ、ああ、や…だっ…んあああああっ!」
長く後を引く悲鳴にも似た声を両手の間から上げながら、末井は果てた。
もうちょっと続きます。
18:荒縄・ラスト
07/12/28 15:24:11 Bx8zhtRP0
「…さん、夜須田さん!どうしたんですか?」
「あ、ああ…ちょっと、うとうとして」
「もう疲れちゃったんですか?俺はまだイケますよ。ほら」
「う…んっ」
(こいつ、初めての時はあんなに初々しかったのに、今じゃこれだ…)
末井に扱かれながら、夜須田は諦め顔で溜め息をついた。
「…あ!もう俺のことどうでもいいんでしょ!そんな溜め息なんかついちゃって」
「ちゃうちゃう!そんなことないて!」
むくれる末井の口を自分の唇で塞ぎながら、夜須田は再び最初の夜のことを思い出していた。
あの後、泣きながら何度も自分を求め続けてきたお前。
それでいいのか、お前はそれで幸せなのかと問い続ける自分に激しく頷いて見せたお前。
(お前がそれでええんやったら、俺もええんやけどな…)
夜須田がふっと微笑むと、末井は花の開くように笑い顔を見せた。
以上です。長々とすいません。
19:風と木の名無しさん
07/12/28 21:31:10 Xs61jf/m0
荒縄さんGJ
夜須末、切ないです
大事にされる末井がかわゆすぎて愛しいです
20:風と木の名無しさん
07/12/31 01:53:23 cOBDuLML0
>9の続き
、,、,、,,
∞彡WWミ∞
Σノリ;@⊇@) あ!魔斑先生…
≧=∞=≦)
_/ノ(~~(~~)〉ヽ
/\ ̄ ̄^し' ̄ ̄ ̄\ ___
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /:::::::::::::::i 姐葉さん、そんな格好で
| | (;;;;__、 _ ;;ヾ| 何をしてるんですか?
/ \ ( ( _, )
γ⌒" ̄ `Y  ̄`⌒ヽ
/´ 、 ¥ ノ ヽ
/ ,-ュ人` -‐´;`ー イ` ェ-、 ヽ
l 「 } i 彡 i ミ/ { `ノ
` `ー' .} { `ー'
21:風と木の名無しさん
07/12/31 02:03:44 cOBDuLML0
、,、,、,,
∞彡WWミ∞ あの・・・
ノリ;@⊇@) そういう訳では・・・
≧=∞=≦)
_/ノ(~~(~~)〉ヽ
/\ ̄ ̄^し' ̄ ̄ ̄\ ___
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /:::::::::::::::i もしや拷問されてたんですね?
| | (;;;;__、 _ ;;ヾ| 今お助けしますよ姐葉さん!
/ \ ++( ( _, )
γ⌒" ̄ `Y  ̄`⌒ヽ
/´ 、 ¥ ノ ヽ
/ ,-ュ人` -‐´;`ー イ` ェ-、 ヽ
l 「 } i 彡 i ミ/ { `ノ
` `ー' .} { `ー'
22:風と木の名無しさん
07/12/31 02:27:53 cOBDuLML0
_
/ _`j
/ /`ー___ さぁ、これで一安心だ!
〈 `ヽ i:::::::::::::::) 、,、,、,,
`、 |ツ__、 _シ 〃WWミ∞ あの・・・あ、
〉 ( ,_ノ ) (@⊆@;ミ ありがとうございます・・・
./ ノ  ̄⌒ヽ {)≧<∞>E〕
ノ ' L `ヽ.∠<ww>E/
/ , ' ノ\ ´ /
( ∠_ ヽ、_, ' ―
i ( ヽ
_,, ┘ 「`ー-ァ j
f" ノ { /
| i⌒" ̄ / /_
ヾ,,_」 i___,,」
23:風と木の名無しさん
07/12/31 02:33:03 cOBDuLML0
_
/ _`j お疲れでしょうから
/ /`ー___ どこかで一休みしましょう!
〈 `ヽ i:::::::::::::::) 、,、,、,,
`、 |ツ__、 _シ 〃WWミ∞ えっ・・・?!
〉 ( ,_ノ ) + (@⊆@;ミ 休むって・・・ι
./ ノ  ̄⌒ヽ {)≧<∞>E〕
ノ ' L `ヽ.∠<ww>E/
/ , ' ノ\ ´ /
( ∠_ ヽ、_, ' ―
i ( ヽ
_,, ┘ 「`ー-ァ j
f" ノ { /
| i⌒" ̄ / /_
ヾ,,_」 i___,,」
24:風と木の名無しさん
07/12/31 02:34:32 cOBDuLML0
姐葉さ~~~ん!!!
((;;;;゜;;:::(;;: 〃 ⌒ ミ '';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂(@∀@*) ;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ ⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; (⌒) |┣¨┣¨┣¨┣¨・・・
三 `J
25:風と木の名無しさん
07/12/31 02:40:59 cOBDuLML0
/\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | Σ 〃 ⌒ ミ
/ \ (# ) あれっ?!
/ | 何処行ったんですか?
∪ | 待ってろって言ったのに・・・
26:風と木の名無しさん
07/12/31 02:56:37 cOBDuLML0
同じ頃、都内某所にて
| ハァハァ・・・\
| 姐葉さんっ!
| /
|
| 姐葉?魔斑?! 駄目ですっ!\
| (;'A`) 魔斑先生ッ!
/ ̄ノ( ヘヘ ̄ ̄ アアアァッ!!!/
~END~
27:風と木の名無しさん
07/12/31 03:40:46 A5Wh/gKSO
ちょw
魔渕さんww
28:風と木の名無しさん
08/01/02 05:19:37 IeSd4Fd40
裸にされたヒ/ュー/ザー尾島社長
URLリンク(dzusi2005.seesaa.net)
29:荒縄・年越し話1/3
08/01/04 01:19:02 9WzIoPm+0
(…今年もここで年越し、か)
事務仕事の手をふと止めると、壁に掛けられた時計を見やり、蔓実は軽く溜め息を漏らした。
居を構えてから数年は経っている自分の事務所の中。
自分への仕事の依頼者は土日や祝日にやって来ることがほとんどなので、
その後の法律的な書類作成や事務処理などは、週末から休み明けの日に集中してしまう。
人が休んでいる時に働かざるを得ない因果な職業である。
「…ああ、もう遅いから帰ってもらっていいですよ。僕が後始末していきますから」
事務員にそう告げると、蔓実は再び書類の山へと目を移した。
自分もキリのいい所までやったら引き上げようかな、生あくびをしながらそんなことを考えていた時。
「あ、あの…先生?どうしましょう、お客様が…尾島さんが」
玄関の方から、事務員の困ったような声が聞こえてきた。
「え…?何で、尾島さんが?…あ、ああ、いいですよ。お通しして下さい」
あなたはもう帰っていいですからね、そう言い添えると、蔓実は不意に現れた来客を招き入れた。
むっつりと黙りこくった顔。
事務所での蔓実のラフな格好に一瞬目を見張ったが、すぐにそれを足元へと伏せる。
普段は雄弁に語り続ける口を閉ざしたまま、尾島は簡素な造りのソファに静かに腰を下ろした。
(…こりゃ、時間が掛かるな)
ソファの前の椅子に座ると、蔓実は何となくそう考えていた。
この手合いの依頼者とは、それこそ数限りなく渡り合ってきた。
激高して怒鳴りまくる依頼者とはまた違った交渉術を要求される相手。
言いたいことは沢山あるのだが、それを言葉に出来るようになるまでに多少の時間を必要とする場面である。
蔓実は、決して焦らない。
相手が話しやすい気分になるまで、とことん付き合うつもりだった。
まずはお茶でも。それも渋いものではなく、飲み口が爽やかで後味に甘味のあるものを。
手馴れた手つきでポットから急須へと湯を注ぎ、少し蒸らしてから湯飲みへと回し入れる。
前に出された湯飲みを、尾島は無言のままあおった。
それに無言で茶を継ぎ足す蔓実。
自分でも静かに茶を啜りながら、蔓実は尾島の言葉を待った。
30:荒縄・年越し話2/3
08/01/04 01:19:57 9WzIoPm+0
幾度目かに入れた茶が、すっかり冷え切って湯飲みの底に輪を描いた頃。
やがて突き刺すような眼差しで蔓実を見つめると、尾島は口を開いた。
「蔓実先生…俺、何年喰らうと思う?なあ、正直に言ってくれよ。無罪なんて到底無理なんだろう?」
隠そうとしても不安気に震えてしまう語尾。
公判の時に見せる涙声などではない、素のままの尾島の泣き声だった。
と言っても、実際に泣いている訳ではない。
せいぜい眦が濡れる程度なのだが、普段の尾島を知っているだけに、その声は蔓実には弱々しく聞こえた。
「…尾島さん、そのことで来たんですか?」
「ああ、そうだよ。気になって眠れねぇんだよ、最近。いや、もっと前からだけどよ」
手に持った湯飲みを堅く握り締め、尾島は蔓実の目を見つめ続ける。
(下手なこと言いやがったら、承知しねぇぞ)
言い方は弱々しいのだが、何故かそんな殺気立った雰囲気が周囲に漂っていた。
「わかりませんよ」
唐突に、蔓実は言葉を切り出した。いっそ潔い物言いだった。
「我々は、あの時点で考えられる全ての手を出し尽くした。
あの検察のやり方、あの裁判官のものの捉え方ではそれがどこまで通じたか、今の時点では判断出来ません。
早くあなたを安心させてあげたいけど、気休めを言ってぬか喜びをさせたくもない。
だから、わかりません、今は。これで、いいですか?」
「…良くねぇよ…良くねぇ。そういう風に言うと思ったぜ、先生。春まで待てって?判決まで待ってくれって?
こんな…今の状態は生殺しだぜ、俺には」
湯飲みをテーブルに叩きつけて、尾島は声を低く振り絞って叫んだ。
家族や仕事仲間、部下達、周りの親しい人全部が…みんな自分の元から去って行ってしまった。
いつも人の中にいて新しい事業を起こし、注目を集め、成功を手にしてきた自分から、みんなが。
この長きに渡る闘いが、尾島の神経を相当すり減らしている、と見てとれた。
「…正直な話、もう公判なんてどうでもいいんだよ!自由の身になりさえすりゃ。
この年になっちまったら新しい仕事探すなんてもう無理だろうし、どっかで田舎暮らしでもするよ。
もう、どうでもいいんだよ、俺なんか…本当は先生もそう思ってんだろ」
31:荒縄・年越し話3/3
08/01/04 01:20:31 9WzIoPm+0
自暴自棄ともとれる言葉。
だが蔓実の目は、尾島の表情をしっかりと捉えていた。
(尾島さん…不安で、怖くてしょうがないんですね。誰かに甘えたい?安心させてもらいたい?)
次々と文句を垂れ続ける尾島へと、蔓実は何時の間にか近付いていた。
尾島がはっとして息を呑んだ時には、もう一足一刀の間合いを超えていた。
「…どうでもいいと思ってるって?僕が…あなたのことを?」
ぐい、と顎を掴み口元へと引き寄せる。
「本気で言ってるんですか?」
そこに笑顔はなかった。
尾島が背筋を凍らせるほどの冷たい、冷徹な瞳があるだけだった。
「あなたは僕のことをそんな風に思っていたんですか。心外だなあ」
身体を固まらせて動けないでいる尾島の後ろへ、慣らすこともなく指を突き入れる。
さっきの尾島への想いとは全く別の方向へと動いてしまう。
とにかく尾島を泣かせたい。実も世もなく泣き叫ばせたい。
蔓実は尾島へ対してのサディスティックな自分の行動を止められないでいた。
それは、尾島の判決までの長い時間を自分自身も不安に思っているからかもしれなかった。
唇の端を陰惨に吊り上げると、蔓実はこの上なく優しい声音で尾島に囁いていた。
「…忘れさせてあげますよ、何もかも。今だけは、ね」
以上です。アン・ハッピー・ニューイヤー。
32:風と木の名無しさん
08/01/04 21:47:00 eN3NWkLaO
荒縄さんGJ
サディスト蔓実万歳
さっきバカ殿の柄/本/明との芸者ネタを見ていたら
「も~だみだ~」を思い出して
オジーと末井先生が芸者の格好でコントやってるのに脳内変換された…
33:風と木の名無しさん
08/01/05 19:09:01 8FNuek8a0
____
_,.''~::::::::::::::::::::::~"'‐-,__
r:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
.l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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l l:::::イ -‐_j, ''- /-‐ニl:::/'
ヽヽ::::| ~ ; l 'ー' ゙i'',-
/:ヽ:: , ' l ./ 尾島さん、最後まで僕も諦めませんからね!
_,,/:\ ノ-‐.__..j ./
"~::::ヽ:::::::ヽ ノ-‐-,,,,__丶/
:::::::::::::ヽ:::::::::ヽ ー ,..r'
::::::::::::::::::ヽ::::::::::::ー---- '::::::`'::::
34:風と木の名無しさん
08/01/07 02:00:28 M2XLJ1F+O
>33
遂に蔓実先生AAもktkr!
AA職人姐さんテラスゴス!
35:風と木の名無しさん
08/01/08 12:04:13 En32n7fJO
>>34
私はいつものAA姐さんじゃないっす
ひたすら愛のみで作りましたw
36:風と木の名無しさん
08/01/11 23:55:09 IOaYzWiP0
保守
37:風と木の名無しさん
08/01/12 14:59:12 WY2LAshWO
別スレに書いてあったけれど
トゴタンの会社がやばいらしい
で、トゴタンがオジーの所に逃げ込んで
説教されつつもイチャイチャとか妄想してしまった
トゴタンごめんね
38:荒縄・トゴタン独白
08/01/14 02:13:09 t9U6fvlZ0
会社ヤバいネタで不謹慎ですが。
寒い。いや、痛い。痛みしか感じない。
真冬の凍てつくような風が、自分の身体にまともに吹き付けてくる。
そのあまりの激しさに、冨士田は心の中で何度も悲鳴を上げていた。
どうして自分はこんな場所に…寒風吹き荒れる中に立ち尽くしているのか。
そう、風を避けようとするなら、いくらでも逃げ場はある。
何も、こんな壁も囲いもないようなところにわざわざ立っていなくてもいいのだ。
もしも、風を避けようと、するなら。
(俺は…俺はここで…)
風を避ける、だって?ちょっと待て。
自分はそもそも、己に対する世間の厳しい目を見返してやろうと思っていたんじゃないのか。
吹きすさぶ逆風を跳ね返してやろうと思っていたんじゃないのか。
大きなことを言って、沢山の人の前で見得を切って、頑張るぞと気勢を上げて、それが…
それが今ではこのざまか。
他人様の金を、時間を、仕事を、約束を、人生を、心を…自分は…。
(俺だって、精一杯やったんだ。遊んでいたわけじゃない。でも、結局どうにもならなかった)
無意識に、頭の中で同じ言葉を繰り返してしまう。
今となっては言い訳に過ぎないとわかっていても。
からからに乾き切った口が、ジャリッと音を立てて砂を噛む。
冨士田の暗い眼差しは、荒れ狂う嵐の中を進む船の船長の如くに、一筋の光を、希望を求めて彷徨っていた。
だがその先には、暗い闇が…泣きたくなるほどに深く、澱んだ闇が広がるばかりだった。
以上です。
39:風と木の名無しさん
08/01/17 07:14:15 WHEcejtvO
オジー姦悶の密着イチャイチャから
今日で2年ですね
あれには本当に(*´Д`)ハァハァしました
40:荒縄・喚問二周年
08/01/19 00:58:47 0TDV0BgC0
「…その点につきましては、刑事訴追の恐れがありますので、証言を控えさせて頂ければと思います」
何度、繰り返した。何度、口にした。周囲から一斉に鋭い野次を、罵声を浴びながら。
周りに居並ぶ議員も、議長も、皆同じ険しい顔で尾島を攻め立てていた。
肝心のことを、自分の言いたかったことをぼかしながらの答弁は、非情にストレスの溜まるものだった。
これは本来の自分の望んでいた喚問の姿ではなかった筈だ。
それを、少し離れた後ろの席から身を乗り出すようにして励ましてくる一人の男。
「…いいんですよ、尾島さん。その質問も拒否して下さい。大丈夫ですから」
ばっと広げた右手を振り、蔓実は尾島を鼓舞し続ける。
しおらしい表情でそれに従い、同じ答弁内容に終始する。
ある意味責任転嫁だ、と思う。
しゃべる、何もかもしゃべると言って望んだはずの証人喚問。
それなのに、後ろの席の蔓実の指示の言葉に振り返り、耳を傾け、その通りの内容をひたすら繰り返す。
「…いいんですよ。批判は僕らが受けます、尾島さんは何も悪いことはしてないんですから」
不安と緊張で声を震わせる尾島の肩を抱き、その泣きそうな顔に思わず唇を奪ってしまったのが前日だった。
何故か抵抗しなかった、いや出来なかった尾島。
今まで何もかも自分で取り仕切り、ワンマン体制で歩んできた人生。
それが、初めて他人に主導権を奪われ、あまつさえそれがとても心地良かった。
他人に身をゆだねる事が、こんなにも心安らぐことだったとは。
この年にして初めて知ってしまった、尾島にとっての禁断の事実だった。
やがてその関係にどっぷりと浸かってしまう事となる、二人の馴れ初めの話である。
「あん時ゃよ…マジでヤバいと思ったぜ」
「尾島さん、声が可愛かったですね」
「かわ…ゲフン、んなこたぁねえだろ、ビビッた声しか出やしなかったし」
「それが可愛かったんですけどねえ」
「…まあいいや、それで先生と、その、ナニしたんだからよ」
「…ナニ、します?」
「ああ、別に…いいけどよ」
以上です。
41:風と木の名無しさん
08/01/22 09:26:26 qecD5wRdO
>>40
姦悶動画を見ながらニヨニヨが止まらなくなりました
ナニの描写キボン
42:風と木の名無しさん
08/01/23 20:03:32 vCMdmAb+O
若かりしオジ弁護団
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パス 1947
蔓実先生と耶麻下先生はありませんでした
43:荒縄・季節ネタ1/6
08/01/26 02:24:24 E+Y2cmyt0
午前中は、ただの頭痛だと思っていた。
昼食を摂った時には『風邪かもしれないな』とも思った。
昼過ぎには『ちょっとしつこい風邪じゃないか』と思い直していた。
そして夕方、書類を取りに立ち上がろうとした俺の膝がまず悲鳴を上げた。
(な…んだ?膝打った覚えもないのにこんなに熱持って…何で痛いんだ?)
気が付くと、事務所の中にいるヤツ全員が、妙な顔で俺の方を見ている。
「ヤッさん…何で震えてるんですか」
「顔色悪いですよ」
「どうしてそんなに汗かいて…」
いや大丈夫だから、と答えようとして動かした舌がひりつくように渇いていた。
机に付こうとした手や肩の関節も暖かい。
正確に言えば、身体中の節々が熱を持ってホカホカとしていた。
少し動いただけなのに頭はズキンズキンと痛み出し、目の前が次第にぐらぐらと揺れて…
頭の痛みは心臓の鼓動と連動しているようで、それが徐々に酷くなっていく。
それからのことはほとんど覚えていない。
目は開いていたのだが、自分が何を見ていたのかが全く記憶にないのだ。
身体を無理やり抱えられたような、どこかに乱暴に放り上げられたような感じだけは何とか覚えている。
(駄目だ…まだ仕事が残ってるのに)
俺の手は無意識に書類の山を探ろうとしていた。
それが上から抑え付けられ、全く動かせなくなった。
視界が明るくなり、暗くなり、また明るくなったような気が、した。
44:荒縄・季節ネタ2/6
08/01/26 02:28:02 E+Y2cmyt0
気が付いた時には、俺は真っ白な世界の中にいた。
最高に気分が悪い。
身体中の関節の痛みは半端なものではなかった。腕一本も動かしたくない程だ。
おまけに頭まで殴られたように痛む。それは、熱のせいなのか何なのか。
見ると、左腕には点滴が入れられていて、どっちにしろ俺は動いてはいけない状態らしかった。
「ま、さか…ここ、病院なのか…?」
白い壁の反対側に目をやると、俯いていた人影がぱっと飛び起きた。
「あ、夜須田さん!気が付いたんですね!」
犬コロのように俺の方に飛んでくる末井。
「…夜須田さんの馬鹿。何でこんなになるまで放っといたんですか!
あの後床に倒れて大変だったんですから…!夜須田さん、インフルエンザだったんですよ!」
相変わらず、ギャンギャンと大声で吠えまくる。…え、何?インフルエンザ、だと?
「本当なのか?」
「嘘ついたってしょうがないでしょ。救急車呼んで正解でしたよ。
こんなでかい図体、俺達だけじゃとても運べなかったし」
インフルエンザか。今日一日、身体中しんどかったのはそのせいだったのか。
それにしても…救急車とは。流行りモノには疎いはずだったが、とんだ大事を引き起こしてしまった。
末井は、俺を睨みつけながら部屋のドアの向こうへ消えると、しばらくして何かを手に持ち戻ってきた。
「はい、これ。飲んで下さい」
「これって…もしかして」
「タミフルですよ。大丈夫、夜須田さんもう大人でしょ。10歳以上なんだから飲んでもいいって」
「そういう問題じゃないやろ…」
末井は俺に薬のカプセルとコップを押し付けると、ベッドに取り付けられていた機械を操作した。
自分の上半身がそれに合わせて持ち上げられていく。
「…便利なベッドやな…あ、いたっ」
45:荒縄・季節ネタ3/6
08/01/26 02:29:58 E+Y2cmyt0
身体が持ち上げられたことで、頭が脈打つように痛んだ。
正直、喉も痛んだが、それを無視して俺は手渡された薬を飲み込んだ。続けて水も喉へと流し込む。
これで熱が下がるんだったら、タミフルでも何でも飲んでやる。
「…しばらくしたら効いてくるそうですから。夜須田さん、眠ってていいですよ。俺、ここにいますから」
心なしかぶっきら棒に言い放ち、末井は再び椅子に腰掛けた。
真っ白な壁の中、真っ白なシーツに包まれて、傍らには黙り込んで俺を睨んでいる末井。
飾り気も何もない、静まり返った狭い部屋に二人きりで。
…こんな状態で眠れるか?
正直、気まずい。かなり気まずい。
俺の目は自然と、部屋の中で唯一動いて見えるものに…点滴のぽたぽたと落ちる部分へと誘導される。
「なあ、この…点滴、いつまでしてなきゃいけないんや?」
「いつまでって…そりゃあ終わるまででしょ」
「終わるまで…うん、そりゃそうやけど」
つい、次の言葉を言いよどんでしまった。その俺の様を見て、末井が怪訝な顔をする。
「点滴するの、嫌なんですか?」
「…熱さえ下がれば帰ってもいいんやろ。こんなもの、後何本しなきゃいけないんや?
この大事な時に、今俺が休むわけには」
「まだそんなこと言ってるんですか!インフルエンザだって言ったでしょ?
今のうちにキチンと治さないと、周りにも迷惑でしょう!事務所でウィルス撒き散らされたりしたら…」
「…おい、それなら、一緒にいるとお前にも感染っちゃうんじゃ」
「俺はいいんです。子供に感染したくないから、ちゃんとワクチン打っときました。
夜須田さん、この前の集団検診の時に、ワクチン打つのサボるからこんな…」
はいはい。俺が悪かった。また末井の説教が始まってしまった。薮蛇だった。
看護婦に聞いたのであろう風邪に対する知識を、俺に向かって滔々と述べまくる。はい、お説ごもっとも。
まさかこの点滴もお前が入れたんじゃないだろうな、そうぶつぶつと呟いていると、
末井はいきなり布団を捲り上げて俺の上に圧し掛かってきた。何時の間にか、仏頂面だった顔がニヤついている。
46:荒縄・季節ネタ4/6
08/01/26 02:32:51 E+Y2cmyt0
「な、冗談じゃ…おい止めろ!誰か入って来たら」
「夜須田さん、俺がどれだけ言っても聞かないんだから、お仕置きです。大丈夫、ドアには鍵掛けといたから」
「そういう問題やないって…!」
人が動けないのをいいことに、こいつ、まるで拷問だ。
かろうじて動かせる右腕を押さえられ、両足には体重をかけられて、俺は完全に自由を奪われていた。
既に緩められていたベルトを外され、ズボンのジッパーを引き下げられる。
病室の中で…いかがわしい行為に全くそぐわないこの場所で末井に襲われているという事実が…
ただでさえ、普段から背徳的な行為をしていると思っている俺の倫理観を揺さぶる。
だが、既に熱に浮かされていた俺の身体は、俺の意思とは関係なく別の熱に支配されようとしていた。
俺としては、病院の中なぞで騒ぎ立てたくはないし、第一誰かにこんな所を見られたくもない。
その俺の思いを知ってか知らずか、末井はうれしそうに俺のものを取り出すとぶらぶらと弄んでいた。
「心配で、ずーっと付き添ってたんですからね。その分、返してもらわないと」
ねっとりと熱い舌で俺のものを咥え、嘗め回す。
「おい、俺は病人やぞ…!止めろ…って…」
抗議する俺を無視し、俺を咥えたまま末井は自分で自分の服を脱ぎ捨て始めた。
その間自由になった右手で末井の頭を掴んではみたものの、上手く力が入らない。
くせのない黒髪に指を絡めるのがやっとだった。
裏筋を舐め上げられ、袋を緩く揉まれて、情けないことに俺はよがり声を上げてしまっていた。
いかん、部屋の外に聞こえてしまう…
首を振って声を上げないようにしようとすると、服を脱ぎ終わった末井は、更に俺の内股や脚の付け根を撫で回した。
最早末井の行為に抵抗出来なくなりかけていた俺は、ただ歯を食い縛って堪えるしかなかった。
すると末井はにやりと笑みを見せ、自分の髪の毛を掴んでいる俺の指を外すと、それをしゃぶりだした。
何度も何度も、執拗に。
何をする気だ。その意図を図りかねた俺だったが、その俺の右手を末井は自分の後ろの方へと導いていった。
俺の足の上に乗っていた身体を移動させ、今は俺に尻を見せながら、俺の腹の上に跨っている。
舌はそのまま俺のものを昂らせようと絡みつき、軽く扱き始める。
47:荒縄・季節ネタ5/6
08/01/26 02:33:41 E+Y2cmyt0
俺は真っ白になりかけた頭で、必死に最後の抵抗を試みていた。
こんな場所で…末井相手に?御免だ。点滴なぞ早く済まして、俺は事務所に帰るぞ、と思っていたのに。
ところが末井の舌は、粘っこく、しかも巧みに俺を誘った。
舌で俺をその気にさせ、指を尻の中に突っ込みたくさせやがる。
熱で体力を奪われた身体に、痛む頭。昂らされた神経。俺の思考力も限界に来ていたのか。
(もう…なるようになれ…)
乗ってやるよ。どうにでもしろ。俺は半ば自暴自棄になっていたのかもしれない。
点滴が終わらなければ事務所に帰れないのならば、ここで何をしていても同じだ。
末井の導くままにその尻の間に指を滑り込ませる。入り口を押し広げ、何度か出し入れを繰り返す。
周りの粘膜の感触を確かめるようにゆっくりと指を奥へと進めて行く。
「ふ…うぅ、ん、ん…いい…もっと」
末井の声が妙に艶っぽい。入れる指の数を増やしていくと、更にその艶っぽさが増していく。
やる気のなかったはずの俺の背筋が、知らず知らずのうちにぞくっと震えてしまっていた。
(ヤバ…い。頼むから、そんなに反応するなよ…)
自分のものがどくどくと脈打ち、固く張り詰めていくのが分かる。
そんな場合じゃないだろ。自分に突っ込みを入れたいが、その冷静さも今の自分にはなかった。
突然、末井が膝立ちになった。俺の指を尻から引き抜くように這い進む。
仰向けに寝ている俺に正対して四つん這いになると、次は俺をその身体の中に埋め込み始めた。
「あ、あ…いい…っ!」
ず、ず、ずと奥深くまで俺を飲み込み、また腰を上げては抜き差しを繰り返す。
俺の身体の上で細い背をしならせ、末井は息を殺して喘いだ。
その、抑えた息が、より俺の性感を高まらせていく。
末井の中は蕩けるように柔らかで、入り口は適度な力で俺を締め付けた。
病室に湿った音が響く。俺と末井の繋がった部分から、いやらしく粘つく音が。
既に俺の意識は、その一点にのみ集中していた。
あれ程熱に火照り、痛んでいた身体のことなど忘れ、この房事に全てを奪い去られていたのだ。
48:荒縄・季節ネタ6/6
08/01/26 02:34:14 E+Y2cmyt0
コンコン。
ドアを叩く音と同時に脳天気な若い女の声。
「夜須田さん、いかがですか?点滴はまだあります…ね?」
熱く火照った身体にいきなり冷水を掛けられたように感じた。
カチャッと音がして、ゆっくりと回されるドアノブが視界の隅に映った。ヤバい。浮かされた頭でそう思った時…
末井の早業を俺は見た。俺を身体の中に飲み込んだまま、布団を引っ手繰るように被って俺の胸の上に身を投げる。
「う…ごふっ!」
部屋に入って来た看護婦は、末井に圧し掛かられてむせ込んだた俺のことを、風邪の症状かなにかだと思ったらしい。
針の入った左腕と点滴の残りの量を確認すると、看護婦はにっこり笑い「何かあったら呼んで下さいね」と言って去って行った。
「……っ」
パタン、ドアが閉まると同時に、布団の中で末井がびくっと震えた。
今ので、イッたのか。
それよりお前、さっき何て…。
「…おい、お前、ドアに鍵かけたって言わなかったか?」
赤い顔を布団から出し、止めていた息を思うさま吐き出すと、末井はそのまま俺の唇をペロッと舐めた。
「さあ?もういいじゃないですか、そんなこと…これでしばらくは誰も来ませんよ」
「よくない…!俺は病人だって、何度言ったら…!」
「…このまま溜め込んでると、尚更身体に悪いですよ。夜須田さん、まだ出してないでしょ。俺が手伝いますから」
末井が尻を締め付けると、その感触に俺のものが素直に反応してしまう。
頼む勘弁してくれ、と喘ぐ俺を見て、末井は楽しそうに笑った。
「もう二度と風邪なんか引かせませんからね…?」
以上です。
49:風と木の名無しさん
08/01/26 23:46:03 yXLgaqVa0
>>43-48
夜須末のエロかわいさはすごいですね
ウイルスになって一部始終を監視したいです
50:風と木の名無しさん
08/01/29 16:19:23 ofn9kLZf0
もうなにかすごいっすw
51:風と木の名無しさん
08/01/30 22:14:48 ky5vsg0jO
いま魔淵さんがテロ朝に出てた
相変わらずマッチョ兄貴だ(*´Д`)ハァハァ
52:風と木の名無しさん
08/01/31 22:27:54 tecNG5EbO
オジトゴ、オジツルまむがドゾ
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パス1961
53:風と木の名無しさん
08/02/03 17:28:40 CzaqE9a6O
末井先生誕生日オメ!
夜須田先生と今頃は(*´Д`)ハァハァ
54:風と木の名無しさん
08/02/03 20:51:15 Ib5Cd7r+0
末井誕生日手抜きまむがです。
パスは目欄
URLリンク(p.pita.st)
55:風と木の名無しさん
08/02/08 06:12:49 sqeJpynhO
保守ついでにツルオジ
URLリンク(p.pita.st)
56:荒縄
08/02/09 23:40:54 tAQfqjRe0
>>41
「先生、俺…怖いんだよ!こんなひでぇ話あるかよ?!
あいつら…マスコミの奴ら、寄ってたかって俺のことを罪人扱いしやがって…
なぁ、俺はこれからどうなっちまうんだ?確かに、俺は何もかもしゃべるって言ったよ。
でも、先生、あんたはしゃべるなって…それでいいのかよ本当に?!」
今し方やっていた明日の喚問への打ち合わせの最中に、
尾島は蔓実の言葉を遮り、息せき切ってしゃべり出した。
それまで蔓実の言うことを相槌を打ちながら聞くだけだった尾島のいきなりの変貌振りに、
どうしたんだ、と片眉を吊り上げて蔓実は尾島の方を見やる。
尾島は震えていた。降りしきる雨の中に捨てられた子犬のように。
「怖い…怖いんだ…!気が変になっちまうよ…助けてくれよ、先生…!」
不安そうな瞳が自分を見て、その瞳が左右に揺らめいたのを見たことまでは覚えている。
(尾島さん…?あなたは)
次の瞬間には、自分でも訳が分からなくなっていた。
気付いた時には、蔓実は尾島を組み敷いていた。目の前の薄い唇に自分の口を寄せ、そっと啄ばむ。
「…先生?」
掠れた尾島の声に、蔓実ははっとした。
ああ、まずい。何とかごまかさなくては。
一旦はそう思ったが、腕の中の尾島は何故か抵抗するそぶりを見せなかった。
ただ、戸惑いの色は隠そうとはしなかった。
「先生、何を…」
「…うーん、尾島さん、こういうことは初めて?」
ここまでやっておいてどうかと思うが、一応そう聞いてみる。
「何だよ、こういうことって」
「こういうこと、ですよ」
57:荒縄
08/02/09 23:41:54 tAQfqjRe0
もう一度、蔓実は尾島に口づけた。
今度はゆっくりと、慎重に…
舌で歯列をなぞり、感触を楽しむように舐め回し、互いの舌を絡ませながら口内を蹂躙する。
大きく見開かれた尾島の目が、今はうっとりとした色を帯びて濡れ光っていた。
軽く音を立てて口づけを繰り返すと、躊躇いがちに蔓実の身体を弄っていた尾島の指が、
いつしか縋るようにしがみ付いていた。
「は、じめてじゃ、ねえけど…ヤられるのは、初めてかも、な」
流石に息を弾ませて、尾島は蔓実から視線を逸らしながら言った。
そうか、初めてか。蔓実は頷くと、すっと手を伸ばして尾島の顎を捉えた。
「このまま進めてもいいんですか?嫌なら無理にとは言いませんが」
蔓実は淡々としゃべった。なるべく感情を交えないように。
「今更遅いですか…ね」
その言葉を受けて、尾島の目が再び揺らめき出す。
内心の動揺を、逡巡を映し出すように。
「…俺は…俺、を…どうにかして欲しいだけなんだよ、先生」
自分の胸の辺りを押さえ、消え入りそうな声で尾島は呟いた。
「つらいんだ…このままじゃ」
そう言うと、ぎゅっと目を閉じて動かなくなってしまった。
(どうにかしてくれって?尾島さん…どうにかって…いったいどうすれば)
そこまで考えて、蔓実は待てよ、と思った。どうして欲しいかなんて、わかるわけがないじゃないか。
尾島本人も恐らくわかっていないんじゃないか。
ただただ先行きを不安に思い、どうしていいのかわからくなって、
その苛立ちを自分にぶつけてきてるだけじゃないのか。
そう、自分でも何でも良かったのだ、今の辛い状況を忘れさせてくれるものならば。
蔓実はそう理解した。
(それに、あなたは本音を素直に喋ってくれそうもないし)
「…いいですよ。どうにかしましょう。僕のやり方でいいなら、ね」
今日はここまで。
58:風と木の名無しさん
08/02/12 21:42:28 hAkBwGMJO
荒縄さん!お預け苦しいです、切ないです!
今日の報捨てに魔淵さんが国会で話してるのが映るみたいです(*´д`)
59:荒縄・ツルオジ初めて3/7
08/02/14 02:17:25 6DFZgDu90
閉じられた瞼に軽く口付けて、蔓実は尾島の上でゆっくりと動き出した。
シャツのボタンを外し、胸を剥き出しにすると、蔓実は尾島の乳首を舐め回した。
刺激されて、ぷくりと膨れて立ち上がったそれを何度も何度も。
「尾島さん…ここを弄られるのも初めて、でしょ?」
そう、恐らくは。
色事において攻め手であった尾島が、その場所を執拗に責められ続ける事はまずなかっただろう。
「……っ…」
紅く染まった顔を捻じ曲げんばかりにして、尾島は声を上げるのを堪えていた。
(…そんなに我慢してても、いつかは声なんか出ちゃうのに)
口の端でにやりと笑い、蔓実は尾島の下腹部へと手を伸ばした。
足の付け根をゆっくりと撫で上げると、尾島の顔がさっきとは逆方向へ捻じ曲げられた。
蔓実の拘束を逃れた右手で、必死に自分の口元を覆う。
手で上から押さえつけていれば、声を出さずに済む、とでも言うように。
まるで生娘のような尾島の反応に、蔓実は苦笑してしまった。
(あなたを虐めたいわけじゃないんですがね)
むしろ逆だった。
尾島にとって初めての経験であればこそ、責められることに対して嫌な思いをして欲しくない。
自分が身体に触れることで、尾島には快感のみを感じて欲しい。
蔓実としては、壊れ物を扱うような慎重さで尾島に接し続けていたのである。
(…あなたが悪いんですよ。急に…あんな顔をして僕を見るから)
さっき自分の目の前で視線を揺らめかせて見せた尾島の不安そうな様子が、
蔓実をここまで早まった行動に駆り立ててしまった。
そうでなければ、もっとゆっくりと事を運ぼうと思っていたのに。
(まだまだ僕も、修行が足りない…のかな)
60:荒縄・ツルオジ初めて4/7
08/02/14 02:19:24 6DFZgDu90
足の付け根でゆるゆると頭をもたげ始めているモノにはまだ触れず、
蔓実は、事務所の台所から持ってきたボトルを手に取った。
(食用油だけど、使えるだろう。何もないよりはいいよな)
自分の掌に中身を少量注ぎ、出来るだけ静かにそれを尾島の尻の間に塗り込め始める。
「…っ……いっ」
尾島の身体がびくんと跳ね上がった。
と同時に口に当てていた手を噛んでしまい、その手に鳥肌が走る。
(ああ、そうですよね。冷たかったですね。でもそのうち、温かくなってくると思うんだけど)
蔓実の指は、油のぬめりを生かして尾島の後ろを揉み解しにかかった。
当たり前だが、こういうことが初めての場合の相手には、一番神経を使うのはここだ。
元々狭い上に、肛門括約筋にぎっちりと取り囲まれている所だ。
恐怖感を抱かせたら最後、ガチガチに堅く閉ざされてしまうのである。
いかにして己を受け入れてもらうか。
いかにその後も快感を感じ続けてもらうか。
それが出来なければ、自分自身もきつい思いをして、結局何もヤれずに終わってしまう。
「尾島さん…行きますよ」
ずるり、と指を内部に進める。取り敢えずはテクニックなど使わずに、ただもう愚直に。
焦らすつもりはない。責めるつもりでもない。
とにかくこの後ろの孔を、モノを受け容れるほど柔らかく解しておかないと色々とマズいのである。
そんなことは百も承知なのだが、尾島の反応の良さに、蔓実はただもう急かされる想いだった。
自分の動きの一つ一つに、頬を染め、眉を顰め、吐息を漏らし、鳴らんばかりに歯を噛み締める。
落ち着け、まだ早い、と自分を律しないと、つい指を先へ先へと進めてしまいそうになる。
(尾島さん、すごい変わりようですね…)
正直、自分が触れることで尾島がここまで乱れてくれるとは思わなかった。
初めて、というなら早々とイかせてしまうのは惜しい、もっとこちらも楽しみたい。
それに何より、蔓実は尾島に傷をつけたくなかった。身体は勿論、心にも。
何がどう、と言うわけではないが、自分の前で弱い自身をさらけ出して見せた尾島と言う男を
蔓実はとことんまで守ってやりたくなったのである。
61:荒縄・ツルオジ初めて5/7
08/02/14 02:20:30 6DFZgDu90
事が始まってから、どれ位の時間が経っていたのか。
尾島は最早、蔓実の動きに逆らうことを諦めていた。
寝かされたソファにしがみ付き、口の端から涎が垂れているのにも気付かぬほどに喘いでいた。
焦点を結ばぬ視線が宙をさ迷い、時折意味を成さない言葉が口から漏れる。
蔓実が尾島の内部に埋め込んだ指の数は、既に三本に増えていた。
ひたすらにそこを柔らかく、柔らかくと蠢かせながら、もう一方の手は身体の他の場所を弄る。
その手が尾島の身体の中心へと近付いていくと、尾島は突然がくがくと震え出した。
「あ…っ、もう、は…あぁ…」
ソファから手を放すと、先走りを漏らし始めた自分のモノに手を添え、扱き始める。
今まで堪えていたものを一気に解き放とうとするような、激しい尾島の動きだった。
それに対して、蔓実の態度は非情なまでに落ち着いていた。
尾島の中から指を引き抜くと、その両手を押さえ付けてモノから引き剥がす。
「…駄目ですよ、勝手にイっちゃ」
尾島は、駄々をこねる子供のように首を左右に振っていた。
「頼む、せんせ…っ、我慢できね…もう…」
堰を切ったように、尾島の目から涙がこぼれる。
「イかせてくれよ…」
それを見て蔓実ははっとしていた。
結局、自分は尾島を逃げ場のない所へ追い込んでしまっていたようだ。
尾島を傷つけたくないと言いながら、要は尾島を焦らして責め立てていただけだ。
ただの自分勝手だ。
「ごめん、尾島さん…やり過ぎた」
「違う、先生、欲しいんだ!はや…く…!」
震える手で蔓実にしがみ付き、泣きながら哀願する尾島。
「何度も言わせんなよ…っ」
62:荒縄・ツルオジ初めて6/7
08/02/14 02:21:26 6DFZgDu90
頭の片隅で、蔓実の理性のタガが外れた。
尾島の腰を抱え上げ、怒張した蔓実自身を後孔にあてがう。
はあ、と息を吐いて尾島は僅かに頷いた。
蔓実は躊躇わなかった。そのまま一気に尾島を貫いた。
「あ、う…く、ぁ…ああ」
慣らしたおかげか、尾島もそれ程痛みは感じていないようだが、流石に内部に狭さを感じる。
次にどう動こうか、と蔓実が思案していると、尾島の方から腰を動かしだした。
「もっとくれよ、欲しいんだ…!」
内心の不安を払拭したいのか、尾島の動きは積極的だった。
蔓実もそれに乗って動き出した。
今度は後ろから尾島を突き上げる。前へのめりそうになるのをあえて立たせ、ガンガンと突き上げ続ける。
「あ、あああああ、んっ…くぅ、うう…」
一緒に尾島のモノをゆっくりと扱き出すと、喘ぐ声は一層早くなった。
「は…ああああぁっ!」
とろとろに濃い液を吐き出し、尾島は果てた。
それからしばらくして、尾島の中で蔓実も精を吐き出していた。
63:荒縄・ツルオジ初めて7/7
08/02/14 02:21:59 6DFZgDu90
ソファの上で、気恥ずかしそうに着衣を纏めていた尾島が、ぼそっと言葉を切り出した。
「先生…俺さ、実は」
尾島が、これまでに見たこともないような真面目な顔で蔓実を見ていた。
蔓実は思わず居住まいを正していた。それ程の尾島の真剣さだった。
「俺、この業界に入る時に、親方筋に当たる人に、その…一回だけヤられたことがあるんだ。
先生みたいに優しかなかったよ。親方には、ぼろ糞にヤられたんだ」
そう言って、尾島は蔓実の反応を見るように一旦言葉を切った。
蔓実は表情を変えないままに尾島を見つめていた。
この告白は、真正面から受け止めなくてはならない。
それが蔓実の、この仕事の中で培われてきた勘所のようなものだった。
それを見て、安心したように尾島は言葉を継いだ。
「…俺、もう先生には嘘つかないぜ。さっきの、一回きりだ。絶対、先生にだけは、もう嘘は…」
尾島の瞳が再び涙に濡れていた。肩を震わせて蔓実に抱きつくが、もう言葉にならなかった。
「…わかりましたよ、尾島さん。もう僕は尾島さんを信じてますから。どんなことがあっても、ね」
長い、長い夜が白々と明けてくるのが、カーテンの隅から垣間見えた。
尾島と蔓実が再び身体を重ね合わせたのは、それから間もなくのことだった。
以上です。
64:風と木の名無しさん
08/02/14 02:47:43 hVix2ThOO
>>59-63
萌えに萌えるバレンタインチョコをありがとうございました
脳味噌が溶けました
65:風と木の名無しさん
08/02/17 17:26:22 aVb3MJuV0
バレンタインに間に合わなかったまむがです
URLリンク(p.pita.st)
パス1947
夜須松、蔓オジギャグです
66:風と木の名無しさん
08/02/17 18:48:32 aVb3MJuV0
氏の姐イラストです
URLリンク(p.pita.st)
67:風と木の名無しさん
08/02/19 20:42:36 t2RLUbC40
姐氏のドゾ
パス1957
URLリンク(p.pita.st)
68:風と木の名無しさん
08/02/21 00:35:37 ew+vxwQ9O
>>67
ブラック姐タンktkr!
姐タンの責めに身をよじる氏のちゃんな禿萌えです
この後どうなってしまうのか気になります
是非続きを・・・(*´Д`)=3'`ァ'`ァ
69:風と木の名無しさん
08/02/21 12:48:40 LzXXI0Nd0
>>68
なにやら消されちゃったので続きを書いたら
またうpしますね
って…姐たん、実刑確定ってアリエナス。゚(゚´Д`゚)゜。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
畜生!!
70:風と木の名無しさん
08/02/21 20:04:05 LzXXI0Nd0
ニュース動画です
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
71:風と木の名無しさん
08/02/21 23:55:17 ew+vxwQ9O
姐タン実刑確定になったんだ・・・
最高裁で真実を語ってくれると期待してたのにな(つД`)・゚・。
何処の刑務所に入るんだろう。
刑確定からすぐに収監されちゃうのかな・・・
72:風と木の名無しさん
08/02/22 18:23:30 Fext6voHO
最高裁へ不服申し立てなしだと一ヶ月以内に収監が通常で
どこに入るかは姐たんの弁護人じゃないと分からないですね
73:荒縄・色覚小ネタ1/2
08/02/23 02:03:46 BMb5skHO0
久し振りの逢瀬に、つい時を忘れてのめり込んでしまった。
重ねた身体をようやっと離した後、尾島はサイドテーブル上の眼鏡を片手で探っていた。
「ええと…あれ?あ、ああ、あったあった」
汗ばんだ顔を軽くタオルで拭うと、眼鏡をかけて蔓実の方を振り返る。
「そういやぁ先生は老眼じゃねえんだよな…」
焦点の合った視界の隅でくすっと笑うと、蔓実は片肘をついて半身を持ち上げた。
「それなりにガタは来てますがね、まだ眼鏡の世話にはなってませんよ」
「羨ましいぜ…こんなもの、面倒臭ぇったらねぇよ」
一度かけた眼鏡を外し、尾島はつくづくとそれを眺め始めた。
「…公判で老眼のことを聞かれるとは思わなかったけどな」
以前の公判で、何気ない風に夜須田から『いつから老眼鏡を使ってるんですか』と問われた時は、
まさかそれが自分の公判で証拠の一部として使われるとは思ってもみなかった。
「あん時ゃ、正直何言われてるかわかんなかったぜ…
安田先生、ちょっとおかしいんじゃねぇかって思っちまったよ」
「前回で証拠となるものの一部を提示しておいて、次の証言でその論拠を展開してみせる。
よく使う手です。主任は流石に手馴れてますがね」
「でもよ、あんな細かい文字の帳簿、確かに見難かったぜ。
せめて赤やら緑やらで色々文字を飾ってくれてたら…」
そこで尾島ははたと口を噤んだ。
すっかり忘れてしまっていたことを今思い出したのだ。
慌てて眼鏡をかけ直すと、蔓実に向かって決まり悪そうに頭を掻いてみせる。
「あ…ごめん先生…忘れてた」
「…良いんですよ。気にしないで下さい」
あはは、と笑い飛ばすように蔓実は言った。
「僕の方こそ忘れてましたよ、そんなこと。街へ出るとちょっと不便ですけどね」
にこにことした笑顔で、尾島の肩にそっと手を置く。
74:荒縄・色覚小ネタ2/2
08/02/23 02:04:41 BMb5skHO0
(…ちょっとどころじゃねぇだろ。絶対不便だぜ…信号とか看板とか、赤と緑色だらけじゃねえか)
口をついて出そうになるのを、尾島はぐっと飲み込んだ。
言っても詮無いことだ。
不便かどうかなんて、こればかりは、本人にしかわからない事なのだから。
笑っている蔓実に少しどぎまぎしながら、それより、と尾島は言葉を継いだ。
「…なあ、前から気になってたんだよ。無礼なこと言ったついでに聞いちまうけど…
この目で血の色ってどんな風に見えるんだ、先生?」
「え…血の色、ですか?」
頬に手を添えられ、目の中を覗き込まれる。
唐突に言われたその言葉が、蔓実の眉を一瞬の間、考え込むように顰めさせた。
「そうですね…濃い色に見えますよ。とても濃い色に。光が当たると、ねっとりと光って」
蔓実の目が、遠く過去を探り見るように揺らめいて動く。
「それが血だってことがわかるのか?」
「ええ、わかりますよ」
尾島にしては、一つのことをしつこく食い下がって聞いてくる、何故に?
視線を尾島に戻すと、尾島は安心した風に息を吐き出していた。
「そうか…じゃあ、俺が誰かに刺されて倒れてても、血が流れてたら気付いてもらえるんだ」
「尾島さん…?」
「俺だってこの商売、長いんだぜ。政治家絡みの話だけじゃねぇ。
土地やら権利やら転がしてりゃ、切った張ったの一つや二つ、いつでも飛び込んで来たし」
「僕だって…こう見えても」
「あ、そうか。先生も色々あるもんな」
「そう、お互い様でしょう」
二人は顔を見合わせて笑った。乾いた声だった。
「ま、そんなことにならねえのが一番、てとこだな」
そう嘯く尾島の唇を捉え、蔓実は尾島の口内を舐め取るように舌を動かした。
「…何時何があっても良いように、今を精一杯生きる…僕の人生訓です」
息荒く蔓実の唇から逃れた尾島は、頬を赤く染めながらそれに応えた。
「そいつ、頂くぜ…ついでに、今の先生もな」
以上です。何かぼかした表現ばかりですいません。
75:風と木の名無しさん
08/02/23 19:49:13 Xdxp0pRc0
>>73-74
切ないっす。
2人は違うものの見方をしてるけど
感動は一緒なんだなー。
ツルオジは幸せだ(*´Д`)
76:風と木の名無しさん
08/02/27 02:04:57 N/4qo94s0
姐たん、最高裁に不服申し立てしなかったので
26日付で刑が確定しました。
ついに収監されちゃうのか・゚・(ノД`)・゚・。
つうか、刑務所内でのアッチが心配だ
77:風と木の名無しさん
08/03/02 22:54:39 4+FP3I6Y0
魔渕さんの体震追求動画がよつべにありました
エロイ
URLリンク(www.youtube.com)
78:風と木の名無しさん
08/03/03 00:59:29 yiWK5ivU0
オジトゴどぞー
URLリンク(p.pita.st)
79:荒縄・氏の姐
08/03/03 01:48:30 Ymxg+0110
そう、全ては月の光のせいだ。
あなたの会社の仕事を請け負うようになってしまったのも、あなたを愛してしまったのも。
あなたの要求が鉄骨などの耐久性を減らすようにどんどん厳しくなっていき、
それを私が断れなくなっていったのも。
私はそれに抵抗していた、戦っていたつもりだった。
だけど、気が付いたら私は構造計算ソフトをいじっていた。
いじれるとは思わなかったものを。
踏み込めるとは思ってもみなかった内部を。
あなたの期待に応えるために、あなたの要求を満たすために、何よりあなたに満足してもらうために。
止まらない、止められない自分の指がキーを叩き続ける。
窓から差し込む月の光を浴びて、指が自分の意志を離れた所で動き続ける。
今キーを叩いているのは誰だ。
指を動かすよう命じているのは一体…。
月の光の下、自分は充足感に満たされていた。
これであなたに喜んでもらえる、また私に仕事を回してくれる。
あの笑顔で私に接してくれる、そして愛してくれる。
こんな簡単な方法ですべてが丸く収まるのなら、もっと早くに見つけていれば良かった。
そう、単純に私は考えていた。丸く、柔らかな月の光を浴びながら。
そして今、私は冷たく刺すような月の光を、閉じ込められた小さな小窓から見つめている。
例え凍てつくような光であっても、今はそれを眺めていたい、感じていたい。
あの月の光の下で、確かに私はあなたに愛されたのだ。
それが…もう絶対に私には戻らぬ幻のような時間だとしても。
その思い出が、今の私には苦痛をもたらすものでしかないとしても。
月の光は狂気を孕んでいる、と書いてあったのは何の本だったか。
狂いたいとは思わないが、ある意味で言えば、私は既に狂っているのかもしれない。
あなたの全てを奪い、傷つけておいてなお、あなたのことを愛していられるのだから。
全ては月の光のせい…なのか。
あなたをも狂わせ、惑わせた月の光のせいなのか。
ゆっくりと動き消えていく月の光を、小窓の枠へ顔を突っ込むようにして私は追い続けていた。
以上です。
80:風と木の名無しさん
08/03/03 23:56:22 pPEU4EId0
81:風と木の名無しさん
08/03/04 21:29:40 vflJ+UnEO
>80
氏の姐って本当に切ないですね・・・(つД`)・゚・。
氏の塚さんも再就職して元気にやってるだろうか
姐タン実刑をどう思ってるのやら
>76さんと同じく姐タンのムショ性活が心配です
気の弱い人や頼みを断れないタイプの人は
色々と掃け口として狙われると聞いたもんで・・・
82:風と木の名無しさん
08/03/04 23:59:52 exQeifpH0
83:風と木の名無しさん
08/03/05 00:02:03 JQPr5+jZ0
>>81
姐たん、看守をもめろめろにしちゃいそうですね
オジーの会社のビデオより、オジーが語ってます
笑顔が可愛いです
URLリンク(www.youtube.com)
84:風と木の名無しさん
08/03/05 20:13:09 e1zpr8S10
ニコニコに会社のビデオ全編うpしますた
URLリンク(www.nicovideo.jp)
URLリンク(www.nicovideo.jp)
85:風と木の名無しさん
08/03/07 00:40:17 EdtR84lt0
魔渕さんに会えるチャンスです(*´Д`)
URLリンク(www.event.janjan.jp)
姐たん、もう収監されちゃったんでしょうかね
東拘に近々行く機会があるので訊いてみます
86:風と木の名無しさん
08/03/12 15:11:37 1CkV4Cr50
保守
87:風と木の名無しさん
08/03/12 18:23:49 +GNy3kQ1O
魔渕ポスターの画像もらいました
URLリンク(p.pita.st)
88:荒縄・070911・1/5
08/03/15 01:26:51 TpaxjOer0
咳が止まらない。頭も痛い。前日から表れていた風邪の症状が、今日は一段と酷くなっていた。
(参ったなあ…これじゃまともに喋れやしない)
末井は咳き込み続ける口に片手を当てながら、地裁の中を移動していた。
喋るどころか歩くのさえ覚束なかった。
ふらふらとした足取りで廊下を進み、トイレへと辿り着く。
(コンビニでマスク買えばよかったなあ…)
そんなことを思いながらドアを開けると、中に先客がいるのが見えた。
ぼーっとした頭でもそれが誰なのかはわかった。
検事の喜代野。
すぐに熱くなって『異議あり』を繰り返す末井とまともに渡り合ってくる相手だ。
とは言え、ここは法廷ではない。
とりあえず出すものを出して、と小便器に向かい合った末井だが、後頭部に激しい衝撃を受け
その瞬間に目の前が真っ暗になった。
89:荒縄・070911・2/5
08/03/15 01:28:27 TpaxjOer0
気が付くと末井はうつぶせにされ、白く丸いものの上で腹ばいになっていた。
…どうやらそれは蓋を閉めた大便器らしい。
顔を上げようとすると、冷たい金属レバーに頭がガツンとぶつかった。
背後に鼻で笑う声を感じ、末井はびくっとして身を縮めていた。
「なっ…誰…っ!」
動かそうとした自分の脚が、何故かズボンを穿いていないのが視線の端に見えた。
慌てて起き上がろうとすると、今度は手首が何かに引っかかっている。
見ると、目の前の水道の配管にしがみ付いた状態で、手首が紐のようなもので括られていた。
力一杯引っ張ってみたが、外れそうにない。
そのしなやかな紐には格子模様が描かれており、末井にはそれがネクタイであるとわかった。
自分のものではないそのネクタイの持ち主は…。
便器の蓋に顔を擦り付けるようにして振り返ってみると、そこには長身の男が立っていた。
さっき隣で用を足していた喜代野。
どうしてこんなことを、と思う間もなく、剥き出しの下半身に手が伸びてきた。
「やっ、やめ…!」
「大声出さない方が良いと思うけどなあ。この格好、誰かに見られたい?」
ぼそっと呟くように言われ、末井はとにかくこの場から逃げ出そうともがいた。
錆の浮いた配管を折らんばかりにして力を込めてみたが、
ネクタイは益々手首に食い込んでくるばかりだった。
「いい加減にしろ!放せ、…っぁ…」
尻を鷲掴みにされ、腰を浮かされて前を扱かれる。
望まぬ相手からの望まぬ刺激に、しかし身体は素直に応えてしまう。
ふふっ、と再び鼻先で笑われ、末井は悔し涙を滲ませていた。
(くそっ…なんで、こんな…)
喜代野の指が、前を離れて尻の間へと移動する。
腰を引いて逃れようとしたが、狭い室内で便器と水道管に阻まれ、動くこともままならない。
「嫌だ、や…ぁっ」
90:荒縄・070911・3/5
08/03/15 01:29:38 TpaxjOer0
心とは裏腹に、容易く指の侵入を許してしまう自分の身体。
末井は目をぎゅっと閉じて耐えた。それしか出来なかった。
これまでにも何度か身体を奪われたことはあった。
だが、意にそわぬ交わりは、何度しても慣れることはない。
ましてや、こんな場所で…検事相手に。
末井の閉じた目の裏が屈辱で赤く染められる。
その間にも喜代野の手が自分の内側を這い回っている。
末井は嫌悪と胸糞の悪さを感じ、身震いしていた。
それを合図と思ったのか。熱い肉塊が、双丘を割って押し入ってきた。
尻たぶに喜代野の太腿が音を立てて打ち付けられる。何度も、何度も。
その感触に、末井は思わず目を見開いていた。
(何か…噛むものを、何か…!)
こんなヤツ相手に自分の上げる声を聞かれたくはない。
感じてしまっていることを知られたくはない。
無理矢理に上体を動かし、末井は自分の口の中にネクタイを押し込んだ。
ぎりっと音を立てて噛み締める。
快感に応えようとする身体と、それを否定しようとする自分の意思がせめぎ合い、
末井の目からはぽろぽろと涙がこぼれていた。
(早く終われ…はや、く…)
末井は無意識のうちに細い背をしならせていた。
それからすぐに、喜代野が吐精した感触が伝わり、末井はぐったりと便器の上に伏せった。
91:荒縄・070911・4/5
08/03/15 01:30:23 TpaxjOer0
さっさと身支度を整えた喜代野は、息荒く伏せたままの末井の手首へと手を伸ばした。
結び目に巻かれていたビニールテープを外すと、あっさりとネクタイは外れた。
「急がないと、もう開廷の時間だね。僕は今日は出ないんだけど」
そう嘯く喜代野の手を掴み、末井はグロテスクなまでにゆっくりした動作で顔を上げた。
がらがらに嗄れた喉は動かすだけで痛んだが、
末井は頭に浮かんだ疑問を口に出さずには入られなかった。
「…なぜ…貴様、どうして」
ちょっと首を傾げて考えるような表情をした後、喜代野は末井の手を振りほどいて言った。
「…あなたのことが気に入らなかったから、かな」
それからどうやって法廷へ辿り着いたのか、思い出せない。
とにかく開廷に間に合わなかったことと、弁護団が心配そうに自分に視線を向けたことだけは
末井の記憶に残っている。
腐っても弁護士、法廷の中では足取りもしっかりしていたが、
椅子の上で時を過ごすうちに次第に苦痛に苛まれていった。
まっすぐに座っていられない。責められた所がひりつくように痛む。
自然と身体が横に丸まっていく。
その間にも、渇ききった喉は咳き込みを続け、腹筋の振動が局所の痛みを増幅させる。
末井の質問の予定もあったのだが、その状態を見て無理と判断したのか、
別の弁護士が代読していた。
末井は何とか咳を堪えようとしながら、ただただ椅子の上で痛みに耐えていた。
92:荒縄・070911・5/5
08/03/15 01:31:01 TpaxjOer0
裁判長の「閉廷」の声を、どこか遠くで聞いたような気がした。
青ざめた顔を上げると、夜須田の太い腕が末井を支えようと近付いてきた。
「……」
末井は、逃げようとしたが出来なかった。
見上げた夜須田の顔は悲しげに歪んでいた。
そのまま肩を掴まれ、抱え上げるように立たされる。
「…帰るぞ、末井」
夜須田は末井が遅れた訳を聞きたそうにしていた。
少なくとも末井にはそう感じた。非難されると思った。
だが、夜須田は結局何も言わなかった。
ただ末井の肩を抱き、こう言っただけだった。
「もういい…もういいんだ、末井」
末井は必死に涙を堪えていた。ここで…法廷の中では絶対に涙を見せるわけにはいかない。
それで全てを察したのか、夜須田は末井を足早に外へと導いて行った。
がっしりとした夜須田の腕に支えられながら、末井は「ごめんなさい」と小さく囁いていた。
以上です。
93:風と木の名無しさん
08/03/17 10:10:55 GAMjrm95O
検事×弁護士なんて素敵な新ジャンルに萌えました
94:風と木の名無しさん
08/03/17 16:58:45 eKdGHL620
姐たん先週拘置所に収監されていたそうです。゚(゚´Д`゚)゜。
URLリンク(www.youtube.com)
95:荒縄・ヤスマツ・落ちなし
08/03/21 00:29:46 Dnv/JqDL0
案の定、今日も泊まり込みで仕事だ。
今に始まったことではないが、それでもたまにうら寂しくなる時がある。
自分のやっていることは無駄なんじゃないだろうか。
こんなことを一生懸命して、何になるんだろうか。
薄暗い事務所の中で、パソコン相手に…俺ももう還暦だぞ、いつまでこんなことを。
俺は溜め息をついてその指を止めた。
それを待っていたかのように背後から回された白い腕。
ああ、またお前か。
纏わりついてくる子犬をあやすようにその腕を解こうとしたが、
末井は俺の身体に密着して離れようとしない。
「…そんなに摘まみたいんか?俺の腹」
「だって…面白いんですもん」
「あのな、俺かて気にしてるんやぞ。でも運動してる暇なんかないやろ?…仕事と会議ばっかりで」
俺の腹周りについた肉をたふたふと揺らしながら、末井はむくれた声を出す。
「大体、飲み過ぎなんですよ。年相応にしてくれないと」
「…そんな…俺の唯一の楽しみやのに」
「……!」
その瞬間、俺の身体から高速で飛び退く末井。
なんだどうした、と訝しげに振り返ると、上目遣いにこちらを睨みつけてくる。
…何かまずいこと言ったか、俺?
「夜須田さんの馬鹿」
あー、やっぱり気に触ったのか。でも何が?本気でわからない俺には、尋ねてみるしか道がない。
「え?俺何か言うたか?」
するとヤツは、真っ赤な顔をして叫んだ。
「俺とヤるのは楽しみじゃないんですかー!」
「…頼む、耳元で怒鳴るな…」
キンキンと甲高い声で怒鳴られて、耳が響くように痛い。
これからコイツをなだめるのにどれだけかかるんだろう、口は災いの元とはこのことだ、
取りあえずデータを保存する時間位はくれよ…冷や汗を掻きながら、俺はパソコンのエンターキーを押した。
以上です。
96:風と木の名無しさん
08/03/22 14:05:27 RMY+/DCM0
>>95
上目遣い(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ
97:風と木の名無しさん
08/03/22 15:01:34 RMY+/DCM0
連投スマソ。
25日はオジー判決ですね。心配です。
「先生…寒い」
「尾島さん…大丈夫ですよ。ほら、桜が咲いたってニュースやってたでしょう」
「でもよ…去年保釈された時はもう散ってたじゃねえか。来年はきっと塀の中で見れねえよ」
「…」
蔓実は無言で尾島を抱きしめるしかなかった。
98:風と木の名無しさん
08/03/24 20:00:51 cRJWGA/h0
ツルオジです。
URLリンク(p.pita.st)
明日、行ってきます。
99:荒縄
08/03/25 00:05:06 gwRzR/Gu0
>>97さん、いただきます。
尾島の肩が揺れる。次第に激しく、小刻みに。
喉の奥で嗚咽を堪えている、その振動が直に伝わってくる。
尾島の肩をポンポン、とあやすように叩き、蔓実は自分でも歯を食い縛っていた。
今、何を言っても嘘になる。
今は何も言ってはいけない。
自分のためにも、尾島のためにも。
無意識に、そう、思っていた。
「…済まねぇ、先生」
漸く落ち着きを取り戻した尾島は、蔓実の胸に顔を埋めたまま小さく囁いた。
「いい年して八つ当たりしちまった」
そう言って身体を起こそうとするのを、蔓実は逆に力を入れて抱きしめ返した。
「桜は、すぐに散ってしまうけど、僕は必ず」
自分でも思ってもみなかった言葉がその口をついて出てきた。
「あなたと満開の桜の下で、一緒に…」
「…一緒に?」
ゆっくりと身体を押し返され、顔を覗き込まれた蔓実は、答える代わりに尾島の唇を奪っていた。
「ん…ふっ…」
ねっとりと、密に舌を絡ませ、求め合う。互いの存在を確かめるように。
漸く唇を離すと、尾島はにやりとして口の端を吊り上げた。
「桜の下で青姦、てのもいいよなぁ」
「な……っ!」
思わず絶句する蔓実を、今度は尾島の方がその腕の中に収めた。
「…先生の頬っぺたが桜色になっちまってるぜ」
以上です。 >>98さん、お気をつけて。
100:風と木の名無しさん
08/03/25 12:49:38 R+/opZ/+O
オジー
懲役3年執行猶予5年で
高裁に控訴します!
101:風と木の名無しさん
08/03/27 00:59:39 bDwaHdw/0
>>99
2人ともテラカワユス
実物を目前にニヤニヤが出そうになりましたw
102:風と木の名無しさん
08/03/27 17:00:30 bDwaHdw/0
オジ判決よつべ
URLリンク(www.youtube.com)
会見は左から深夜・蔓実・夜須田・耶麻下・麻雛先生です。
URLリンク(www.youtube.com)
オジーの周りをブーンしてるのは末井先生です。
103:荒縄・ヤスマツ・落ちなし
08/03/28 18:06:59 axhkmJWC0
>>102
「尾島さんの送り迎え?俺が?」
「ああ、すまんけどお前…行ってくれるか?」
振り返った末井の顔を見ただけで、答えは聞かずともわかった。
何がそんなにうれしいのか目をきらきらさせて、ブンブンと首を縦に振る。
「行きますよ!記者共を蹴散らせばいいんですよね?絶対他人にはやらせませんよ!」
「……」
こいつ、こんな性格だったか?…ああ、そうだったな、こんな性格だった(汗)
誰かに振らずに、先にこいつに話を振っといて正解だった、と内心胸を撫で下ろす。
「じゃあ行って来ます!」
くたびれたジャンパーを羽織り、嬉々として事務所を出て行くヤツの後姿へ、
俺はこう声を掛けずには居られなかった。
「……頼むから問題起こすなよ…」
以上です。
104:風と木の名無しさん
08/03/28 22:39:06 V/mSWLr80
>>103
張り切る末井先生かわえええ!!
蔓オジ判決後ネタです(パスは1951)
URLリンク(p.pita.st)
105:風と木の名無しさん
08/03/31 21:54:36 9hEQ3MUi0
花見絵(1967)
URLリンク(p.pita.st)
106:荒縄・季節ネタ
08/03/31 23:47:53 lESHIlrG0
基本的に、天気がいいのは大歓迎だ。
ポカポカとした陽気の下、のんびりと散歩するのもいいだろう。
だが…この季節だけは…憂鬱だ…暖かい日は特に。
「へぁっくしょん!」
盛大にくしゃみをすると、尾島は鼻を啜り上げた。
「始まりやがった…もう駄目だー…」
水のようにずるずると鼻水が溢れ出てくる。目の周りが痒くてじっとしていられない。
鼻水が止め処もなく出てくる時点で、思考力はガタ落ちとなる。
呼吸が楽に出来なくなるので酸素の供給が間に合わなくなるのだ。
くしゃみが立て続けに起こると腹筋が痙攣しそうになる。
しょっちゅう鼻をかまなければならないのも苦痛だ。
単純に時間を取られるし、何より鼻の周りの皮膚が擦れて痛む。
目の周りは目薬を落とさないと痒みが治まらず、
その落とした目薬が鼻管を通って鼻粘膜を刺激し、むずむずと蠢かせる。
「…先生はどうなんだ?今年の花粉症…も…」
「…は?何か言いましたか?」
振り返った蔓実がティッシュを丸めて鼻の穴に突っ込もうとしているのを見て、
尾島はがっくりと肩を落とした。
「いや、もういいよ先生…今日は無理だなぁ、何もかも」
「えー?せっかく時間を合わせたのに」
「だってよ、こんなに鼻水出んのに何も出来ねぇよ…」
自分でもティッシュで鼻を拭っている尾島に、蔓実はカバンから取り出した白い錠剤を手渡した。
「はい、尾島さんも飲んだら?最近の薬は、飲んでもそんなに眠くならないんですよ」
「…ふーん、そうなのか…でもよ、効き目が出るまで時間かかるんだろ?」
薬を飲み終えた尾島がグラスをテーブルに置くのを見計らって、蔓実は後ろからそっと近付いた。
「じゃあ、効いてくるまでこうやってただ抱き合うってのはどうです?」
「………先生、それって生殺しだぜ」
以上です。
107:風と木の名無しさん
08/04/02 00:09:55 Sc4ckJkxO
>>106
つ クリネックス
今日の魔渕さん
URLリンク(p.pita.st)
(1960)
108:荒縄・姐氏の1/2
08/04/04 02:23:52 dg9rrUkj0
カーテンを閉められ、ベッドランプのみの薄暗い灯りで照らし出された室内。
自分の手を後ろ手に縛っているのはビニールテープか、それとも…いや、そんなことはどうでもいい。
氏の塚は、不自由な身体で何とか辺りを見渡そうと、懸命に首を動かしていた。
先刻気が付いた時には、自分は既にこのベッドで寝かされていた。
その前は確かに路上を歩いていた、そうだったはず…だ。
今や自分は全裸にされ、両手も両足も一括りにされて、この場に放り出されている。
その理由も、相手が誰なのかも氏の塚にはわからない。
必死になって身体を動かそうとするが、テープらしきものが肉に食い込んで痛みを増しただけだった。
静まり返った部屋に、自分の喘ぐ声だけが響く。
じわじわと、真綿で首を絞められるような恐怖に包まれていく。
誰だ、誰がこんなことを。叫びだしたいのを喉下で抑え、氏の塚は何とか上体を起こした。
その時、頭の後ろから視界を突然遮ってきた白い布。
振り返ってその主を確かめようとしたが、肩口を掴まれてしまい、それも叶わなかった。
「…ふふっ、怖いですか?」
「あ…あ、姐歯さん…!」
忘れようと思っても忘れられないその声。
「あなたが、何故!一体どういうつもり…」
「目が見えない状態で触られると、余計に神経が集中して感じちゃうらしいですよ。楽しいでしょ」
そんなことは聞いてない、と肩を振りほどこうとする氏の塚に、
姐歯は白い布で素早く目隠しをしてしまった。
「いいでしょう、たまにはこういうプレイも。…知ってましたか?私はもうすぐ収監されちゃうんですよ」
「……!」
「私に何か含むところがあっても、私が刑期を終えて出てくるまでは何も言えないってわけですよ」
前が見えない分、姐歯の吐く息が自分の身体の上をじっとりと撫でていくように感じる。
姐歯の発する言葉が耳の中でぐるぐると回る。
動けない、見えないもどかしさが、氏の塚の焦燥感を煽っていく。
109:荒縄・姐氏の2/2
08/04/04 02:24:25 dg9rrUkj0
「だから…?!どうしろって言うんです、姐歯さん。それとこれとは」
「ああ、違いませんね。今日は私のやりたいようにやらせてもらいます。例えばこんな…風に」
氏の塚の股間に萎えて垂れ下がったモノを、姐歯はぐっと握り締めた。
そのまま先端の裂け目に指を滑り込ませる。
「んっ、ぐ…うぅ」
「尿道を拡げられるのって案外痛いでしょう?それに乳首も。こうやって捻ると」
もう片方の手で氏の塚の乳首を摘まみ、捻り、こね回す。何度も、何度も。
「ああっ、やめ…い、痛いっ」
「普通の皮膚じゃなくって、粘膜部分ってすごく感じやすいんですよ。
快感だけじゃなくって痛みも、ね」
「だからって…拷問でもするつもり…い、あぅっ」
「私が、遣り残して行きたくないことをするんです…何年も先延ばしにはしたくないですからね」
「…それって、僕の気持ちは無視ですか!」
ふふっ。再び姐歯は鼻先で笑い、それには答えなかった。
「氏の塚さん…痛いのはお気に召したようですね?」
そう言われて始めて、自分の股間に熱い血が集中しているような感覚に氏の塚は気付いた。
起っている…こんな時に。
かあっと頬を染める氏の塚に、姐歯は更に追い討ちをかけた。
「じゃあ、出来るだけ長く頑張ってもらいましょうか」
何か…紐のようなもので自分の根元を縛られる感覚。
「あ、そんな、根元を…縛るなんて、酷い…っ」
「耐える氏の塚さんはきれいだなあ。私の目に焼き付けておきたい」
「あ…ああぅっ、くぅ、う…止めろ、あね、は…さ…ぁ」
痛みと、喜びと。絶望と、歓喜と。
相反する二つの感情が、二人の持つどす黒い闇の部分を侵食していく。
夜は、まだ、終わらない。
以上です。
110:風と木の名無しさん
08/04/06 16:35:06 PiEr4sBBO
>>108-109
ブラック姐タン(*´Д`)=3'`ァ'`ァ
積極的に責める姐タンもいいものですね
続きが禿しく気になります。
氏の塚さんどうなっちゃうんだ・・・
111:風と木の名無しさん
08/04/08 17:43:27 pO/JSt1M0
>>106
荒縄さん、ネタ戴きました
蔓オジ続きです
URLリンク(p.pita.st)
(1953)
112:111
08/04/09 21:01:03 FfDKSlfx0
なんか2枚目が削除されてる
やっぱりナニの描写はまずいのか…
修正入れたのに
113:111
08/04/09 21:08:16 FfDKSlfx0
連投スマソ
再うpしました(パスは111と同じ)
URLリンク(kissho.xii.jp)
114:荒縄・深夜×末井1/5
08/04/13 00:04:20 sr11IqAP0
昨今流行の個室スタイルでの居酒屋で。
「二人だけで飲むのって、初めてですね」
「そうだっけ?いいよ、乾杯しようよ」
互いに杯を傾け合いながら、僕と末井さんは今日やった仕事の話で盛り上がっていた。
(と言っても、守秘義務があるから、個人名は伏せながらしゃべってたけど)
僕らは所属する事務所が違うが、扱う事件が時々一緒になることがある。
事件の主任に決まった弁護人の呼びかけに応じて出掛けると、
集合場所で末井さんがニコニコとして座っていた、ということが今までに何回かあったのだ。
今日も僕らは、ある事件でその被疑者が自供したとされる犯行過程を実際にやってみて検証することを
何回となく繰り返してきた所だった。
「…なんかさあ、毎回被験者になってない?俺。
まあ、面白いからいいけどさ、たまには深夜君もやりなよ!」
「だって末井さん、いつも目立ってるから…『そこの人』って指差されやすいんですよ」
「えー?そんなに目立つかなあ?普通に立ってるだけなのに」
いや、末井さん、全然普通じゃないです。目立ってます。常に動いてしゃべってますから。
突っ込みを入れたいのをぐっと抑えて、僕は新しいとっくりを構えた。
「さあ、もっと飲んで下さいよ~!」
期待に反せず杯をぐいっと差し出す末井さん。そう来なくっちゃ。
「はい、ご返杯ご返杯!」
あっさりと飲み干し、僕に杯を要求してくる。ええ、飲みますとも。
115:荒縄・深夜×末井2/5
08/04/13 00:06:58 sr11IqAP0
僕らは笑いながら杯を重ねていった。…そのはずだった。
面白おかしく話し続けるあなたの顔が幸せそうで、僕はそれを見てるだけで楽しかった。
それなのに。気付かなきゃ良かったんだ。あなたの笑顔の先にあるものを。
僕はただ笑ってあなたの話を聞いていれば良かったんだ。
でも…ある瞬間に、僕は気付いてしまった。もうそんな誤魔化しは出来ない。
そんなつもりではなかったのに。一体どこで間違ってしまったんだろう。
あなたが…そんなに夜須田さんのことばかり言うから。
夜須田さんのことばかりを楽しそうに話すから。だから。
僕のことをちっとも見てくれないから。
これは嫉妬、なのか。どうして。
何故そんな場違いなことを思わなきゃいけないんだ。
吐き気がするほどの暗い思いを押し流そうと重ねた杯の量だけ、僕の意識は急速に眩んで行った。
ドクドクと脈打つ頚動脈の感触が、ふっと僕を我に帰らせた。
僕の手は、末井さんの首筋にぴたりと当てられていた。
その場の勢いで体重をかけて圧し掛かると、あなたの顔に恐怖の色が走る。
僕は何時の間に、あなたにこんなことをしていたんだろう。
でも、嫌じゃない。むしろ楽しい。
首に当てた指をほんのちょっと動かすだけで顔色を変えるあなたの姿が、僕を上機嫌にさせる。
喉への圧迫があなたに恐怖をもたらしたように、
そのあなたの感じている恐怖が僕にも何か潜在的な感情を…
サディズムとも言うべきものを俄かに沸き起こらせていた。
「…な、あ…やめ…っ」
「末井さん…僕を見て下さいよ。僕のことを。今、あなたを苦しめてるのは僕なんですよ。
夜須田さんじゃない。ほら、しっかり前を見て」
「あ…ぐ、ぅ…」
「末井さん…ちゃんと僕を…見て、お願いだから…」
116:荒縄・深夜×末井3/5
08/04/13 00:08:34 sr11IqAP0
落ちる一歩手前で腕の力を緩める。
ぜーぜーと喉を鳴らし、あなたは酸素を求めて喘ぐ。
苦しむあなたの顔、素敵だ。
あなたのことを手に入れたい。
僕のものに、僕だけのものにしたい。
あなたの唇が、僕の名を呼ぶのを聞きたい。
僕のせいで泣き叫ぶのを聞きたい。
あなたの張り詰めた前をこじ開けると、既にそれは熱を帯びて起ち上がっていた。
「いやらしいな、酷くされるとこうなっちゃうんですか?」
耳元で囁くと、あなたはうっすらと涙の滲んだ目で僕を睨んだ。
「…どうして抵抗してこないんです?あなたは本当はこうされることを望んでたんでしょ?!だから」
睨むだけで身体を固まらせたままでいるあなたの手足をまとめて抱え上げると、
僕はあなたの中へと自分のものを突き進めていた。
声を上げまいとするのか、あなたは歯を食い縛りながら白い喉を仰け反らせていた。
慣らしていないせいか、あなたの中は潤いがなく、摩擦で擦れて痛むほどだった。
それでも構わずガンガンと意地汚いまでに突き上げる僕に、あなたは懸命にしがみ付いてくる。
…不必要なまでにあなたを煽り、手酷く扱ったのは、僕自身が不安だったからだ。
あなたが僕の仕打ちに、泣いて許しを請うと思ったからだ。
そして…あなたが夜須田さんの名を呼んで、僕のことを詰ると思ったからだ。なのに、あなたは…。
僕は一体何がしたかったんだろう。
あなたに嫌われたかったのか。
あなたを貶めたかったのか。
夜須田さんからあなたを奪い取り、僕のもので汚したかったのか。
もう僕自身にも良くわからなくなってしまっていた。
ただ、まだアルコールの回っている頭の痺れた感覚と、僕を詰るどころか
未だに僕にしがみ付いてくるあなたの身体の重みが、その時はとても心地よかったのだ。
117:荒縄・深夜×末井4/5
08/04/13 00:14:49 sr11IqAP0
好きなだけあなたを犯し、一方的に果てた末に、僕は漸く我に返った。
「あ…血が…っ!」
組敷いたあなたの身体から己を引き抜くと、僕が放った粘つくものとは違う感触をその接点に感じた。
わかっていた筈だ。僕は無理矢理にあなたを犯していたのだから。
それだけのことを、僕はあなたにしてしまっていたのだから。
だが、あなたの股間を伝う鮮やかな血の色は、改めて僕を青ざめさせていた。
どうしよう…どうすればいいんだ…
あなたはぐったりとしていて息も荒く、普段よりももっと透き通るように青白く見えた。
「い、痛いですか、末井さん」
…何て間抜けな言葉だ。我ながら情けない。
この期に及んで、こんな事しか言えないのか、僕は。
ただ…間抜けな僕にも、この店の閉店時間が迫ってきていることだけはわかっていた。
ラストオーダーを聞かれてから30分後…やばい、後数分だ。
「末井さん…すいません、もう店を出ないと」
取り合えず脱いだ服を着て、と立ち上がろうとする僕に、突然末井さんが取り縋ってきた。
「待って、行くな!頼む、俺を…一人にしないで…」
あなたは、冷たい氷水に浸けられたようにぶるぶると震えている。
「俺…ヤられた後、いつも放って置かれて、一人で寂しくて…
繋がっている時は一緒に居てくれるのに、済んだ途端に置いてきぼりに…
皆俺を置いて行ってしまうんだ、皆…俺、怖いんだ、怖い、一人は嫌だ…っ」
…今まで聞いた言葉の中で、一番ショックでしたよ、末井さん。
こんなこと言えた義理じゃないの、わかってる。だけど。
大丈夫、絶対一人にはしません、とあなたをなだめながら、
僕はどうにか互いの身なりを整えてその店を後にした。
背中にあなたの重みを感じながら夜道を歩く。
ガンガンと頭が響くように痛むのは、アルコールのせいなのか。
さっきの末井さんの言葉のせいなのか。僕は…もう考えるのを止めてひたすら歩き続けた。
118:荒縄・深夜×末井5/5
08/04/13 00:20:51 sr11IqAP0
こんな状態のあなたを自宅へと連れ帰ることは出来ない。
僕が考えた送り届け先は、あなたの所属する事務所だった。
徹夜仕事が多いために布団が用意されているのを知っていたし、
十中八九あの人がまだ働いているとも思ったからだ。
…案の定、事務所の中にはまだ明かりが灯っていた。
呼び鈴を鳴らすと、しばらくしてガチャリとドアが開けられる。
中から顔を出した夜須田さんがまず僕を見て、僕の背中に末井さんを見つけて、
やれやれという風に首を左右に振った。
「酒も呑んだが、ヤることもヤったか。しょうがないやっちゃな、ホンマに」
負ぶさっている末井さんを僕の背から受け取ると、夜須田さんは心底傷ましそうな顔をした。
「全くお前は…いつもいつも…どうしてそう、自分を」
それを聞いて、無言のまま末井さんの肩が震え出す。
違うんです、自分が…言いかけた僕に、夜須田さんの言葉が飛んで来た。
「深夜、君がヤったんか」
質問じゃない、これは確認だ。
黙って頷く僕に、傷ましそうな顔のまま夜須田さんは軽く手を振った。
「もういい、君は帰れ。後始末は慣れとる。それともここにいて眺めてるか?こいつの無様な姿を」
僕は思わずその場にへたり込んでいた。申し訳なくて…とにかく申し訳なくて。
ぼうっと視界が霞む。訳もなく涙が溢れてくる。
「…いいよ、わかっとる。こいつから誘って来たんやろ…?全く…ホンマにしょうがないやっちゃ」
気をつけて帰れ、夜須田さんの声の後に、小さく末井さんの声が聞こえてからドアは閉じた。
ありがとう。
僕は…僕は、あなたが…
握りこぶしでコンクリートの壁を叩く。何度も何度も。
抑えきれぬ思いを無理矢理に封じ込めて、僕はその場を後にした。
異常です。
119:荒縄
08/04/13 01:32:47 sr11IqAP0
>>118
ああ、確かに異常でしたorz 終わりです。
120:風と木の名無しさん
08/04/13 05:08:19 iknhe8y2O
>>119
異常ワロタ
深夜攻め、とんでもなくいいですね
首しめでおっきするんか末井!
なんかあの方は膨張の時のイメージは
ポヤンとしたいい子そうなので
そのギャップに(*´Д`)ハァハァ
蔓実先生と帰るのをよく目撃しましたが
あの二人もなんかありそうで萌えます
身長差だの年齢差だのと
121:風と木の名無しさん
08/04/16 03:29:07 3xlXj1qC0
オジ弁護団の麻雛先生の手記が萌えるので転載。
裸エプロンとか想像してしまったorz
■私の息抜き
麻雛 秀一(45期)
昨年、区で、男性を対象としたイタリア料理教室があり、これが非常な盛況で、
区民講座が終了した後に有志が発案して料理サークルを始めたのがきっかけで、月に一回参加している。
定年退職するまで一度も台所に立ったことも包丁をもったこともない初老の男性から、子育て真っ最中の若いお父さんもいて、
それぞれ慣れない手つきで一生懸命料理の基本とコツを学ぼうとしている。
料理を学ぶ目標はそれぞれだが、家事を手伝ったり、たまに友人を呼んでホームパーティを開くときなどに腕を振るったりしてみたい、というあたりが共通点だろう。
先生は区内にイタリア料理店をもつプロのシェフ。
本格的に留学などしたことはないそうだが、かえって型にはまらず、毎回われわれのリクエストを考慮して用意するレシピの他に、自分の店で料理の合間に作る賄い料理も気さくに教えてくれる。
122:風と木の名無しさん
08/04/16 03:29:32 3xlXj1qC0
ほとんどは野菜の切りくずや魚のはらわたなどをうまく使ったもので、調理法もイタリアンにこだわらない。
われわれ素人に教えるくらいだから、よほど料理が好きなのだろうとは思うが、お店でもいつも忙しそうに厨房を動き回っている。
西洋料理の店では厨房を見ることはあまりないが、シェフの店は厨房が見えるようになっていて、料理を作る姿を見るのも楽しい。
最近はメーリングリストもできて、この間など、イカの剥き方がよく分からなかったので質問を出したら、1人から丁寧に返事をもらった。
とはいえ、イカの剥き方を文章で説明するのは難しい。
そうしたら、先回シーフードのリゾットを習うこととなり、先生がもう一度イカの剥き方を手ほどきしてくれた。
プロの料理人になるわけではないのでレパートリーも限られているし、食材に凝るわけでもない。
予算も1人前4,500円と家計を圧迫しないことを第一にしている。買出しは交代でするが、
私のときも人数分そろえるために近所のスーパーマーケットに行き、野菜の値段を比べたりして、予算内におさまるように考えた。
なかには家庭菜園で取れた野菜を持ってくる人もいる。
なにより楽しいのは、誰かれなしに用意したワインをつぎ交わしながら苦労してつくった料理をほおばるときだ。
このときばかりは、ふだんのストレスから解放され、高級料理店でも味わえない気分を満喫することができる。
123:風と木の名無しさん
08/04/17 03:46:57 WkyybjVT0
マブ姐小ネタ
URLリンク(p.pita.st)
124:風と木の名無しさん
08/04/20 18:21:12 zkgQfrbf0
尾島さん弁護団記者会見
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com)
125:風と木の名無しさん
08/04/23 04:03:35 NthkmyxyO
ほし
126:風と木の名無しさん
08/04/27 03:48:47 sSHFfkla0
刑務官に付き添われつつ
保守ですよ
____
,,r""''`゙ヽ ヽ=@=ノ
C-@⊇@) (,, ´_ゝ`)
( (つ(つ∝∝と )
ノ r ヽ 人 ヽ
(_,ハ_,) (_ヽ_,)
127:風と木の名無しさん
08/04/30 17:43:35 XHPzRerP0
ネオで姦悶ネタやったのでうp
URLリンク(www.youtube.com)
ツルオジ思い出して悶えた
128:風と木の名無しさん
08/05/01 23:39:50 t6dkiXGA0
>>126
姐たんの髪の生え具合がリアルw
魔渕さん出演情報です
N○K総合「憲法記念日特集」
5/3(土・祝)10:05~11:30
129:荒縄・蔓深1/4エロなし
08/05/03 02:51:59 0nRSQakd0
「…ああ、蔓実さん」
「やあ、最近どう?」
事務所近くの駅口でばったりと出会った蔓実と深夜。
辺りは春、と言うよりは既に夏の陽気で、日の暮れようとしている今も半袖のままで居られる程だ。
「何、仕事終わったの?今から帰るの?時間あるなら飲みに行かない?ビールでもいい?」
「……はい、いいですよ」
矢継ぎ早に話し掛けてくる蔓実に、深夜は笑顔で答えていた。
事務所が近いこともあるが、尾島の弁護団として数年を共に過ごした二人は、
深夜の素直さに蔓実が惹かれる形で、何度か飲みに行くようになっていた。
『自分たちは仲が良い方なのだろう』、と思う。
同じ仕事をしていても、普段は口も聞かない人もいるし。
20も年下の自分に気さくに声を掛けてくれるのは、うれしいことだ。
そう深夜は思っていた。
飲みに行く、となれば、疲れた足取りも多少は軽くなろうというものだ。
自分の現金さに内心苦笑しながら、深夜は蔓実と共に馴染みの店の暖簾をくぐっていた。
130:荒縄・蔓深2/4エロなし
08/05/03 02:53:18 0nRSQakd0
「…この前そこで集会開いたんだって?刑事は大変だろ?しかも殺人じゃあな…」
「……」
大分杯を過ごした辺りで、蔓実がふっと漏らした言葉に、深夜の顔が俄かに曇った。
「…ご存知だったんですか」
「ああ、ある人から聞いてね。苦労してるんだろ、夜須田さんも末井さんも」
「……」
夜須田を主任とするある事件の弁護活動に、深夜は最近かかりっきりになっていた。
勿論、その事件だけを扱っているわけではない深夜には、他の仕事も山のように控えている。
しかし、社会的に大きな影響を与えているこの事件には、他の事件以上に深く関わっていかざるを得ない。
それは深夜だけではない、夜須田も末井もそうなのだろう。
ましてや、被告人はまだ幼い、傷付きやすい元少年である。
話を聞きだすのにも精神面での慎重な対応が求められる。
加えてマスコミへの長時間の露出と説明、という、普通の事件ではあまりやらないようなことも
この事件では要求されてくる。
「…あんまり無理するなよ。ちょっと疲れてるんじゃないか?」
「いや、僕一人でやってるわけじゃないし、そんなに無理はしてないですよ」
「そうか?なら、いいんだけど」
ニコニコとして蔓実にビールを差し出す深夜に、蔓実はそれ以上その話を振っては来なかった。
「もういい時間だな。じゃあ、これで」
「ありがとうございました」
相当酔っている筈なのにきちんと自分に礼を返してくる深夜に、蔓実は『相変わらずだなぁ』と
微笑ましく思った。
頼もしく、また可愛い後輩でもある深夜を蔓実は結構買っていたのだ。
(それにしても…心配だよ、あの顔)
時折深夜の眉間に刻まれていた深い皺を、別れた後も蔓実は何となく思い返していた。
131:荒縄・蔓深3/4エロなし
08/05/03 02:54:12 0nRSQakd0
蔓実と別れて駅へと向かう道の途中で、小さな石に躓きそうになって深夜はふと顔を落とした。
(蔓実さんには嘘、つけないよなあ)
「…疲れてる…のかな…」
小声で呟いた深夜の胸が、ぎゅっと痛んだ。
テレビや新聞で叩かれ、有名人に批判され、名も知らぬ大勢の人間から懲戒請求をされ…
ここ最近の出来事がまざまざと思い起こされる。
自分は弁護士としての職務を全うしているだけだ。
自分の信じる所に拠って活動しているだけだ。
なのに何故。
マスコミに対して論理的に説明しても、返ってくるのは感情的な批判ばかり。
『法廷は感情をぶつけ合う所ではない、事実はどうなのかを科学的に検証していく場所だ。』
主任の夜須田の言葉だ。
検察の出してきた証拠を、何の疑いもなく扱い、法廷戦術のみを繰り広げていこうとする
弁護士も世の中にはいる。
だが、夜須田はいう、『事実、まず事実だ』と。
被告人の言う犯行方法と、検察の出してくる証拠と、矛盾する点はないか。
矛盾するとしたら、それは何故そうなるのか。
被告人の言葉を実際にやってみて、検証に検証を重ね、それが可能かどうかを確かめる。
それと検察側の証拠とどちらが事実に即しているのか、更に検証を重ねる。
気の遠くなるような作業を、地道にこつこつと積み重ねていくのが、夜須田の手法だ。
自分もその手法に賛同し、様々な事件で共に検証作業を繰り広げてきた。
それは世間にも胸を張って言える立派な仕事だった、はずだ。
なのに何故。
132:荒縄・蔓深4/4エロなし
08/05/03 02:55:15 0nRSQakd0
(…あんまり無理するなよ)
さっきの蔓実の言葉を思い浮かべてしまい、深夜はつい自分の顔を両手で覆っていた。
「僕ら、だって…一生懸命…やって…なのに」
酔った頭が痛む。理不尽な世間からの誹りを思い出し、怒りで眦が滲む。
目の前の白い壁にゴン、と頭をぶつけ、深夜は流れ出そうとする涙を止めようとしていた。
こんなことで泣いてたまるか。こんなことで。
その時、勢い良くポン、と後ろから叩かれた肩口。
え?と振り返ると、そこには心配そうな蔓実の顔が自分を覗き込んでいた。
「大丈夫…じゃないなあ。ちゃんと帰れるのか?それとも、ウチに来るか?」
そう優しく囁かれて、もう我慢出来なくなった。深夜は泣いていた。
蔓実にしがみ付き、子供のように声を上げて。
日頃の礼儀正しさの下に、幼い子供のナイーブな心を隠していたのか。
「…いいよ、泣けよ。今まで泣けなかったんだろう。僕相手なら泣いていいからさ」
この時間なら酔っ払い同士の修羅場って思ってもらえるから。
そう蔓実が言い添えると、深夜の歪んだ顔が、僅かに泣き笑いのように見えた。
以上です。
133:風と木の名無しさん
08/05/05 19:05:21 2EklxJDa0
荒縄さんGJ
泣くだけでこんなにもエロいなんて
続きが気になります
134:風と木の名無しさん
08/05/06 02:40:31 tQR3YtuX0
∬ ∬
。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。 トンちゃん、温泉は気持ちいいなあ
o0o゚゚(,,・`ω'・)(`一ゝ´) ゚゚oo もっと気持ちいいことするか?ん?
。oO (( ー----‐ ----‐ )) ) O0o
(~~)ヽ (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ '" ``" ^^
、i,, ``′ ""
∬ ∬
。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。
o0o゚゚(〃・`ω'・)(`一ゝ´) ゚゚oo 尾島さんてば、そればっかりなんだから!もう!
。oO (( ー----‐ つ ----‐ )) ) O0o
(~~)ヽ (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ '" ``" ^^
、i,, ``′ ""
135:風と木の名無しさん
08/05/06 02:40:51 tQR3YtuX0
∬ ∬
。。・・・ ・・ ・・。。。∬。。。
o0o゚゚(*´・( ) ゚゚ oo 「チュー」「・・・・・」
。oO (( l っと ヽ )) ) O0o
(~~)ヽ  ̄ ̄------- (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~ 、、
ゝー ′ '" ``" ^^
、i,, ``′ ""
(続きを読みたい方は、も~だみだ~と書き込んでください)
136:風と木の名無しさん
08/05/07 23:55:22 Aj1Qqtj00
(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ も~だみだ~!
137:荒縄
08/05/08 03:33:56 5dfTIPA20
も~だみだ~
「温泉、温泉て言うからどんな所かと思ったら…これじゃ猿山の猿じゃねえかよ」
「分かってないなあ…こういう所こそ風情があっていいんじゃないですか」
冨士田の誘いでとある山奥まで車を飛ばして来てみれば、
そこは地元民が細々と管理している川沿いの温泉であった。
温泉…いや正確に言えば、源泉を人工的に掘った窪みの中へ誘引しているだけの、
着替える場所もない無料の露天風呂だった。
「第一、食いもんもねえし泊まる場所もねえし。一体どこでヤりゃあいいんだよ」
「ヤ…るって…もう尾島さん!それしか考えてないんですか?」
真っ赤になって叫ぶ冨士田の口を速攻で塞ぎ、尾島は冨士田の座席をゆっくりと倒していった。
「…全く…こんな狭い場所で襲う方の身にもなれよな」
シートベルトを外して逃げようとする冨士田の手を掴み、抑え付けながらシャツのボタンを外していく。
「ほら、風呂に入るんだろ?なら脱ぎゃいいじゃねえか」
「やぁっ…だからって、こんな…」
「せっかくなんだから俺にやらせろよ?」
スモークの入ったガラス窓ごしとは言え、野外に置いたままの車内でのことである。
もしも誰かに覗かれたら…自然と冨士田の頬が熱くなる。
尾島の方は気楽なもので、冨士田の服を毟り取ってはその滑らかな肌に口づけていく。
「お前の肌、相変わらずだな…」
「あ、相変わらず、て…」
「反応がいいって言ってんだよ」
「あ…んっ、勝手過ぎ…んなつもり、じゃ」
「口じゃあそう言うのも相変わらず、だな」
進める指先、這わせる舌に喘ぎ、身を捩り、肌を熱く火照らせる。
(こんなの見せられて、黙って帰れるかよ?俺ぁそれ程朴念仁じゃないぜ)
冨士田の腰を抱え上げながら尾島はニヤリと笑った。
「俺が背中流してやるから、安心して汗かけよ」
以上です。