10/10/21 21:12:58 q/mTrXPw0
けだしくも 人の中言 聞かせかも ここだく待てど 君が来まさぬ
なかなかに 絶ゆしと言わば かくばかり 息の緒にして 我恋ひめやも
思ふらむ 人にあらなくに ねもころに 心尽くして 恋ふる我かも
万葉集 巻四680 大伴家持 交遊と別るる歌三首。
「交遊(とも)とは同性の友人である」と控えめな註がついていた。
この時期は公の席で他意なく恋歌っぽい挨拶を交わしたとは聞くが………
この三首はなんとなく言い訳できん感じが。家持卿よ何があった。
634:風と木の名無しさん
10/10/26 23:17:15 /mgq56Qt0
>>633
恋歌にしか見えないなw
635:風と木の名無しさん
10/10/29 02:58:07 RwwEAyNP0
半死が
私たちの生を喰らって成長し
灰の像さながらにぐるりを囲んでいた。
わたしたちもまた
飲み続けた、魂ぶっちがえた二本の剣、
天の石(いわ)に縫いこまれ、言葉に血まみれて
寝台の夜に生まれた。
大きく、さらに大きく
私たちは貫きあって育ち、もはや、
かく急きたてるものは名づけようもなかった
(三十といくつのうちどのひとつだったか、私の生ける影は、
おまえへと狂気の段を
おまえへと狂気の段をよじのぼった影は。)
パ.ウ.ル・ツ.ェラ.ン
636:風と木の名無しさん
10/11/11 23:56:02 ChMRyKqC0
この道を歩んで行った人たちは、ねえ酒姫
(サーキイ)、
もうあの誇らしい地のふところに臥したよ。
酒をのんで、おれの言うことをききたまえ―
あの人たちの言ったことはただの風だよ。
ル/バ/イ/ヤ/ー/ト
酒姫が美少年だと最近知った…
637:風と木の名無しさん
10/11/13 08:43:36 czMfdWGv0
私も酒姫って字面に騙されてたわ。フツーに女の子だと思ってたw
638:風と木の名無しさん
10/11/22 18:44:44 DmdbOb7hO
保守
639:風と木の名無しさん
10/11/26 04:07:40 RMEODGJf0
古今集より
春たてば消ゆる氷の残りなく君が心はわれにとけなむ
訳)春の訪れとともに消える氷のように、君の心も打解けて欲しい
懐かない猫のような男を好きになった人、みたいな印象w
640:風と木の名無しさん
10/11/27 14:20:21 TQTi9w7BO
sage
641:風と木の名無しさん
10/11/27 14:23:09 TQTi9w7BO
文学板より
18 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:42:14 ID:gPZNyUVV
『秋浦歌 其一』 by李白
秋浦 長(とこし)えに秋に似たり
蕭條(しょうじょう)として 人をして愁えしむ
客愁(かくしゅう) 渡(すく)う可(べ)からず
行きて 東大楼に上る
正西(せいせい)に 長安を望み
下に 江水(こうすい)の流るるを見る
言(げん)を寄せて 江水に向かう
汝の意 儂(われ)を憶うや不(いな)や
遙かに一掬(いっきく)の涙を伝えて
我が為に揚州に達せよ
19 :ルビー・D ◆T7sXN1iIiI :2010/10/17(日) 10:43:15 ID:gPZNyUVV
訳っぽいものw
秋浦はいつも秋景色
なんとなく淋しくて 切なくなる
沈む心をどうにも出来ず
町の東の大楼山に上ってみた
ここより真西にずっと行けば長安
眼下には長江が流れている
万感の想いを一言にして 川に託そう
あなたはまだ私を憶っていてくれますか
止め処なく流れる涙と共に 伝えてくれ
遙々と 私の為に揚州まで
642:風と木の名無しさん
10/12/03 04:54:10 VH1/ox+U0
よく笑ふ 若き男の
死にたらば
すこしはこの世のさびしくもなれ
石.川.啄.木
643:風と木の名無しさん
10/12/07 00:27:57 6VaBeKZt0
>>642
ふお…これはいい拗ねw
こぼれ松葉をかきあつめ
をとめのごとき君なりき、
こぼれ松葉に火をはなち
わらべのごときわれなりき。
わらべとおとめよりそいぬ
ただたまゆらの火をかこみ、
うれしくふたり手をとりぬ
かひなきことをただ夢み、
入り日のなかに立つけぶり
ありやなしやとただほのか、
海辺の恋のかなしさは
こぼれ松葉の火なりけむ。
海.辺.の.恋 佐/藤/春/夫
都会から来た学生と、現地の漁師みならいの青年のひと夏の恋?的な
燃/ゆ/る/頬やら画/の/悲/し/み/を読んだ後なせいかモロこういうの想像した
644:風と木の名無しさん
10/12/11 15:21:37 jJP4xu7sO
燃/ゆ/る/頬いいですねえ。それで思い出した1首を
「木菟の声きこゆる小さき図書館に耳きよらなる少年を待つ」寺山修司
645:風と木の名無しさん
10/12/19 12:56:09 KusP+oK+O
三千世界の鴉を殺し 主と添い寝がしてみたい
高杉晋作の作品
切な萌える
646:風と木の名無しさん
10/12/20 23:49:23 h+XkHTKs0
>>645
朝寝じゃね?
桂小五郎作説もありますな
647:風と木の名無しさん
10/12/23 11:02:35 r7YK9zzVO
粋ですなぁ
古くてすまんが漫画「イブの息子たち」の
高杉「三千世界の烏を殺し…」
ガチ詩人「主と朝寝がしてみたい」を思い出した
これがきっかけで2人が近づくんだよね
648:風と木の名無しさん
10/12/23 19:17:47 vmgM401fO
ここの皆さんに嵐 山 幸 三 郎の『悪党芭蕉(新潮文庫)』をおすすめしたいです(ご存知の方もいるかもしれません)。
小説ではなく芭蕉の生き様とその句との関わりなど書いた本ですが、内容は裏表紙の紹介から抜粋すると
ならず者と遊び人が集った蕉門、美男弟子との衆道関係、あの句にこめられた危険な秘密…(中略)その素顔は、芥川龍之介に「日本の生んだ三百年前の大山師」と言わしめるほど、凄腕の不良(ワル)だった!
…ってこれだとちょっとタブロイドっぽい煽り文句けど(汗)、内容は真摯かつ他の評論と一味も二味も違うので、けっこう読みごたえあります。新潮文庫です。
649:風と木の名無しさん
10/12/23 19:19:40 vmgM401fO
>>648あ…最後の『新潮文庫です』は消し忘れですorz
650:風と木の名無しさん
10/12/25 22:58:32 OvdohOha0
>>646
「添い寝」というのもあったような
>>648
気になってた本でした。今度読んでみます
恋よりも友情というポジションを選んでしまう30代は
俵.万.智
男女間の友情でも全然萌えるんだが
あえて少年の頃からずっと持ち続けてる片思いが
青年になって30越えたらなんかひと巡りしちゃって
いっそこのまま親友ポジでもいいか、みたいなね
でもそれを越えたらまた、でもやっぱり好きで、恋人になりたくて~
っていう時期がやってきて結局何度もぐるぐるしちゃうんじゃないか、とか
いろいろ妄想膨らましてしまう
651:風と木の名無しさん
10/12/27 18:19:07 FK3BnDi/O
高杉さんは平和な世ならアーティストになれたろうな。
652:風と木の名無しさん
11/01/15 03:44:13 K7FMTdEdO
二/輪/の/桜/(戦/友/の/歌) 西/郷/八/十
君と僕とは二輪のさくら 積んだ土嚢の影に咲く
どうせ花なら散らなきゃならぬ 見事散りましょ 皇國のため
君と僕とは二輪のさくら 同じ部隊の枝に咲く
もとは兄でも弟でもないが なぜか氣が合うて忘れられぬ
君と僕とは二輪のさくら 共に皇國(みくに)のために咲く
昼は並んで 夜は抱き合うて 弾丸(たま)の衾で結ぶ夢
君と僕とは二輪のさくら 別れ別れに散らうとも
花の都の靖國神社 春の梢で咲いて会ふ
知ってる人いると思うけど、同/期/の/桜の元になった歌だそうです。同/期/の/桜の親友以上恋人未満で萌えてたが、どっこい本家はガチでした
萌えすぎて胸が苦しい(*´д`)
653:風と木の名無しさん
11/02/08 04:27:39 ady6kYi60
二輪て…(;´Д`)ハァハァ
軍は多いというけどこれは知らなかったわ