07/07/06 23:07:26 zWp1rL+Q0
ちょっと前に凡河内躬恒の古今集の歌を書いたもんです。
あした七夕なんで思い出して引っ張り出してきた。
凡河内躬恒の個人誌w「躬恒集」より
七日の日の朝、美濃守(紀貫之のこと)に送る
躬恒 「君に逢はで 一日二日(ひとひふつか)になりぬれば 今朝彦星の 心地こそすれ」
返し
貫之 「あひ見ずて 一日(ひとひ)も君にならはねば 棚機よりも 我ぞまされる」
【大意】
躬恒 「あなたに逢わないで一日二日と日が経ったので、今朝は年に一度の
逢瀬を終えたばかりの彦星のようなわびしい気持ちがすることだ」
貫之 「一日でもあなたに逢わないでいることに慣れていないので、次の年まで
逢瀬を待つ織女星よりも私の思いの方が勝っていることですよ」
貫之集と躬恒集が一緒に収録されている本を持っているんだが、この二人の
間で交わされる歌は普通に恋歌みたいなのが多すぎて困る。
男性同士の単なる仲良しさんへの歌も恋歌になぞらえて表現することが多い
と云うのは分かってるけど君らそれやり過ぎ。