08/01/15 19:06:45 Xb74iFlPO
松尾芭蕉関連の資料を読んでいたら、なんだかパッションがたぎってしまった。
有名な話なので知っている人には今更だろう。長文でごめんなさい。
芭蕉の最愛の弟子、と言われるのが名古屋の米商人坪井杜国で、
二人は男色関係だったという説もある。色々読んでたら、そういう説が
唱えられるのもやむなしというか、こりゃガチだろ…と思えてきた。
師弟の歳の差12歳。杜国はけっこうな美青年だったそうな。
杜国におくる
・白芥子や羽もぐ蝶の形見かな
『野ざらし紀行』に随行した杜国と別れる時の送別句。
白芥子を杜国に、蝶を芭蕉自身になぞらえているんだそうな。
羽をもいで形見に置いていきたいくらい別れがつらいということなのか。
しかし弟子を白芥子って芭蕉さんすげー。
この年、杜国は詐欺的商売をしたという罪に問われ名古屋を追放される。
が、芭蕉は杜国を追放先から連れ出してまた一緒に旅行しちゃう。
違法すれすれ。
このときの旅行記が後に『笈の小文』と呼ばれるもので、被っていく笠の裏に
同行二人と書付をした、という記述がある。本来は仏様と二人連れという
意味の巡礼の常套句なのだがそれを杜国と二人、という意に掛けた。
・吉野にて桜見せうぞ檜笠
【久しぶりの吉野だ、笠よ、お前にもあの名高い桜を見せてやるぞ】
これに対する杜国の返句
・吉野にてわれも見せうぞ檜笠
【それでは、ご一緒する私も、私の笠に吉野の桜を見せてやりましょう】
↑仲良さそう。はしゃぐ師匠に弟子のほうがむしろ落ち着いていて、
でも嬉しそうにニコニコしている図が浮かんでくる。