07/12/30 01:45:45 2OrtDB0WO
それでは改めて
『貫之集』から凡河内躬恒と紀貫之の贈答歌を。
躬恒より
草も木も吹けばかれぬる秋風に咲きのみまさる物思いの花
返し
ことしげき心より咲く物思いの花の枝をばつらづゑにつく
歌意
(秋風が吹いて草も木も枯れました。あなたの心にも飽き風が吹いたのか、
訪ねて来てくれませんね。咲くのは物思いの花ばかりです。 躬恒)
(その花は気の多いあなたの心が咲かせたもの。
私のせいではありませんよ、あなたが頬杖をついて物思いしているのは。 貫之)
※ことしげき=多情な、浮気な
躬恒が宇多天皇寵愛の歌人として活躍めざましかった頃のやりとり。
貫之の返しは「最近お忙しそうですね」と、親しみを込めた軽いからかいだと
解説にあって、それも萌えるんだが、「ことしげき」なんて語をわざわざ
使うあたり、何かあって貫之が拗ねているとしか思えない。