07/12/26 14:29:21 p6gbl1U+0
保守
201:風と木の名無しさん
07/12/26 14:48:47 vF+xYCdC0
保守
202:風と木の名無しさん
07/12/26 14:48:56 RUKOwJZr0
保守
203:風と木の名無しさん
07/12/26 14:49:12 8v2LEuquO
☆
204:風と木の名無しさん
07/12/26 15:09:55 vF+xYCdC0
保守
205:風と木の名無しさん
07/12/26 15:10:51 p6gbl1U+0
保守
206:風と木の名無しさん
07/12/26 15:29:44 AlIvYCMn0
ほ
207:風と木の名無しさん
07/12/26 15:31:37 cC0GSfwl0
保守
208:風と木の名無しさん
07/12/26 15:32:53 oC6FUVDZ0
i"ヽ/"i i"ヽヘ
ヽ ハ ノ ヽ ハ ノ
(*゚ー゚)┌───┐(゚Д゚,,)
ノ v"フ | 保 守 |と ヽ
C(,,ηη└───┘(ヽ,,,,,η
209:風と木の名無しさん
07/12/26 15:54:58 pA6K1v2h0
ほしゅ
210:風と木の名無しさん
07/12/26 15:56:07 cpmucLoTO
保守
211:風と木の名無しさん
07/12/26 16:28:12 f4F+0uaw0
好きなスレが すごいはやさで サガっていく
212:風と木の名無しさん
07/12/26 16:28:21 QVd86Xwz0
保守
213:風と木の名無しさん
07/12/26 16:43:26 f4F+0uaw0
スレ数1000いってるよ
214:風と木の名無しさん
07/12/26 17:03:45 pA6K1v2h0
現在スクリプト荒らしが発生し、多くのスレが埋め立てられています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪pie鯖のログが全て消えてしまいます。
詳細はこちら
【801板】ローカルルール【自治スレ】
スレリンク(801板)
避難所@801
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
215:風と木の名無しさん
07/12/26 17:03:57 /6L+mCOXO
保守
216:風と木の名無しさん
07/12/26 17:04:43 jFwNhsyo0
ホス
217:風と木の名無しさん
07/12/26 17:28:56 y0vlvFdrO
保守
218:風と木の名無しさん
07/12/26 17:29:07 XxDxVFpR0
☆
219:風と木の名無しさん
07/12/26 17:31:00 pA6K1v2h0
現在スクリプト荒らしが発生し、多くのスレが埋め立てられています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪pie鯖のログが全て消えてしまいます。
詳細はこちら
【801板】ローカルルール【自治スレ】
スレリンク(801板)
避難所@801
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
220:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:07 XxDxVFpR0
ほし
221:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:28 4+QuiMGh0
保守
222:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:31 tvGFA/Kb0
現在、BBSPINKの仕様議論から規制側でトラブル発生。
荒らしに対する規制が無効化されたため
スクリプトによるスレ立て荒らしが発生しています。
新スレを立てるのは一時見合わせて下さい。
新スレを立てるとスクリプトがサーバーに負担をかけ、他の板にまで迷惑が及び
最悪鯖のログが全て消えてしまいます。
詳細は【801板】ローカルルール【自治スレ】スレリンク(801板)
↑が落ちている場合はスレタイで検索してください。
避難所@801
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
落ちてしまったスレの報告は相談所へ
【801板】スレ質問&案内・スレ立て相談所13
スレリンク(801板)
爆撃の状況把握はPINKヘッドラインで
PINKheadline
URLリンク(headline.bbspink.com)
223:風と木の名無しさん
07/12/26 17:46:32 gVqK4L000
保守
224:風と木の名無しさん
07/12/26 18:03:05 4+QuiMGh0
ほしゅ
225:風と木の名無しさん
07/12/26 18:19:56 inL2hXZ80
保守
226:風と木の名無しさん
07/12/26 18:24:39 vyECofII0
age
227:風と木の名無しさん
07/12/26 18:42:20 vyECofII0
保守
228:風と木の名無しさん
07/12/26 18:42:22 dFOqtGLA0
age
229:風と木の名無しさん
07/12/26 19:05:37 EpTxP/GR0
ほしゅ
230:風と木の名無しさん
07/12/26 19:15:00 JLTp+onHO
保守
231:風と木の名無しさん
07/12/26 19:40:58 4BdQRbga0
保守
232:風と木の名無しさん
07/12/26 19:44:22 cpmucLoTO
なんだこの事態は。びっくりした。
保守ついでに、好きな詩人歌人俳人を挙げてみるのはどうだろうか。
いっぱいいて選べないけど思いつくまま
北原白秋 山川登美子
正岡子規 宮沢賢治
塚本邦雄 堀口大学
李白
松尾芭蕉 野沢凡兆
紀友則 藤原敏行
…キリがないな。
233:風と木の名無しさん
07/12/26 19:49:06 5oCOio4h0
北原白秋 高村光太郎 中原中也
234:風と木の名無しさん
07/12/26 19:52:04 GclXXey60
シャクチョークー先生ガチですが
235:風と木の名無しさん
07/12/26 20:11:53 cpmucLoTO
歴史が古くなりゃガチで衆道な人はいっぱいいるしな~
ガチでもノンケでもこのスレで紹介された詩歌がどれも素晴らしく、
萌えるってことに変わりはない。
236:風と木の名無しさん
07/12/26 22:17:33 lNu0UY++0
高村光太郎好きだな
生まれて初めて買った詩集はこの人のだった
237:風と木の名無しさん
07/12/26 22:40:29 p6gbl1U+0
保守
238:風と木の名無しさん
07/12/26 23:30:23 p6gbl1U+0
保守
239:風と木の名無しさん
07/12/27 01:45:32 3z7I/2VBO
自ジャンルきっかけで読んだ閑吟集は萌えどころ多かったな保守
若衆との関係を歌ってたり…
240:風と木の名無しさん
07/12/27 02:44:45 ZpMmXAax0
爆撃が来るまで保守はいいよ可愛いハニたち。
爆撃が来たら1回だけageようね。レスが900を超えるほうが恐ろしいんだよ。
次のスレを立てられないからね。
400付近に落ちてからageるのが効率いいみたいだよ
運用情報はここ。
何があったか分からない受けさんはここに来てね。
スレリンク(801板)
上のが落ちたらここ。 規制されてても見ることが出来れば大丈夫。
このスレが落ちたら、下のスレで移転先を案内するよ。
スレリンク(nanmin板)
優しい攻めさんがうpろだを作ってくれたよ。お礼を言ってご奉仕しようね。
datファイルなんかをうpしようね。ハニの裸体写真はここにうpしちゃだめだよ。
URLリンク(pink801.s308.xrea.com)
何もかもが落ちてしまったときのための避難所の避難所。
万が一のためにブクマしておこうね。
URLリンク(yy58.60.kg)
241:風と木の名無しさん
07/12/27 03:10:23 NBw/qdqj0
テンプレが少しずつ変わっています
----------------------------------
爆撃が来るまで保守はいいよ可愛いハニたち。
爆撃が来たら1回だけageようね。レスが900を超えるほうが恐ろしいんだよ。
次のスレを立てられないからね。
400付近に落ちてからageるのが効率いいみたいだよ
スレが落ちて悲しいのは分かるけど、今はスレ立てを控えてローカルルールスレに行こうね。
運用情報はここ。
何があったか分からない受けさんはここに来てね。
スレリンク(801板)
上のが落ちたらここ。 規制されてても見ることが出来れば大丈夫。
このスレが落ちたら、下のスレで移転先を案内するよ。
スレリンク(nanmin板)
優しい攻めさんがうpろだを作ってくれたよ。お礼を言ってご奉仕しようね。
datファイルなんかをうpしようね。ハニの裸体写真はここにうpしちゃだめだよ。
URLリンク(pink801.s308.xrea.com)
何もかもが落ちてしまったときのための避難所の避難所。
万が一のためにブクマしておこうね。
URLリンク(yy58.60.kg)
242:風と木の名無しさん
07/12/27 03:39:57 Lk2X//ow0
400より下がったのであげます
243:風と木の名無しさん
07/12/27 03:41:11 /hDmjlkA0
ほしゅ
244:風と木の名無しさん
07/12/27 03:55:50 H2xN2Bj40
保守
245:風と木の名無しさん
07/12/27 05:31:28 ZpMmXAax0
よいこのハニたちへ
26日~27日にかけてBBSPINKの全規制が解除されてしまったので
いくらでもスレを立てられるようになってしまいました。
スレ立てスクリプトによる荒らしが横行したので、順次保守したよ。
いっぱい書き込んでびっくりさせてごめんね。
今は規制が元に戻ったんだけど、801板の圧縮があるかもしれないんだ。
スレ番号が450より下になっていたらメール欄に何も書き込まずにレスして
スレを上げてもらえると、そのスレがなくなることはないよ。
自分のいつもいるスレ以外でも、助けあいだと思って上げてくれると嬉しいな。
落ちてしまったスレを立てたいときは、同じことを考えている人と
相談するためにここに来てね。
スレリンク(801板)
何があったか知りたいハニはここに来てね。
まだ完全に自体が収束していないので、ここ以外で聞いても正確な情報が得られないからね。
スレリンク(801板)
246:風と木の名無しさん
07/12/27 06:21:44 IpKdS92eO
保守
247:風と木の名無しさん
07/12/27 06:22:28 R8/Fy3O+0
保守
248:風と木の名無しさん
07/12/27 07:21:38 +/Aiqy5G0
249:風と木の名無しさん
07/12/27 07:29:17 zNMwtr3YO
人少なきスレにも守(も)り手のあるを見てあな頼もしき八百一板かな
保守人さんありがとう。お疲れ様です。
あしびきのながながし夜もいつにかは明けぬるものと思ほゆるかな
明けない夜はない。
ほのぼのと朝(あした)の光に顔合わせむべ山風と言ふこともがな
まだ完全に収束はしてないみたいだけど。
ひどい嵐だったねぇ、と笑い話にできる日がくるといいね。
250:風と木の名無しさん
07/12/27 07:55:24 zNMwtr3YO
>>249
しまった。あしびきの、が枕になってないや。
二首目初五句をぬばたまの、に訂正。難しいorz
251:風と木の名無しさん
07/12/29 17:13:58 DvomqqWeO
さっきふとこのスレの存在を思い出して飛んできた。
本当によかった、ここは爆撃から逃れきったか。
物凄く亀だがお疲れさまでした。
252:風と木の名無しさん
07/12/30 01:45:45 2OrtDB0WO
それでは改めて
『貫之集』から凡河内躬恒と紀貫之の贈答歌を。
躬恒より
草も木も吹けばかれぬる秋風に咲きのみまさる物思いの花
返し
ことしげき心より咲く物思いの花の枝をばつらづゑにつく
歌意
(秋風が吹いて草も木も枯れました。あなたの心にも飽き風が吹いたのか、
訪ねて来てくれませんね。咲くのは物思いの花ばかりです。 躬恒)
(その花は気の多いあなたの心が咲かせたもの。
私のせいではありませんよ、あなたが頬杖をついて物思いしているのは。 貫之)
※ことしげき=多情な、浮気な
躬恒が宇多天皇寵愛の歌人として活躍めざましかった頃のやりとり。
貫之の返しは「最近お忙しそうですね」と、親しみを込めた軽いからかいだと
解説にあって、それも萌えるんだが、「ことしげき」なんて語をわざわざ
使うあたり、何かあって貫之が拗ねているとしか思えない。
253:風と木の名無しさん
07/12/30 11:50:16 E4ZWNtb20
結構保守してくれるおねえさん方いたんだね
254:風と木の名無しさん
07/12/30 14:22:43 lxlXquLR0
皆さん、保守お疲れ~
>>252
ナチュラルに恋人同士の歌かと思ったww
255:風と木の名無しさん
07/12/31 04:35:54 g4XqS53p0
大掃除してたら高校の時の国語の教科書が出て来た
青春のなみだ口惜しく 脱衣所のはだかの群れに刺さる陽の雨 福/島/泰/樹
サキサキとセロリ噛みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず 佐/佐/木/幸/綱
たとヘば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか 河/野/裕/子
高/村/光/太/郎の「その年私の十六が来た」も載ってて、タイトルだけでも萌えてしまった
256:風と木の名無しさん
07/12/31 18:52:34 wLt9vWliO
教科書、資料集って結構萌えの宝庫だよね
いまだにとってある
257:風と木の名無しさん
08/01/02 22:58:43 6kb1hkGS0
江戸時代に関する本を読んでたら、三代将軍徳川家光が寵愛していた酒井重澄に短冊に歌を書いて与えた、というエピソードが載ってた
山かつの 折かけ垣の かた思い いくたひゆふも こなたよりして
解説には「自分を「山がつ」にたとえ、重澄に片思いをしていて、重澄が応えてくれないという恨みを詠んだもので、家光の思いが窺える」とあった。ちなみに山がつというのは山中に住む賤しい身分の人なんだそうな。
それにしても家光ってガチだったのかー!知らなかったよ
やっぱり男同士でも歌を詠み合ったりしてたんだなぁ
258:風と木の名無しさん
08/01/03 12:08:16 X3WdZUbu0
ガチだよ、大奥でやってたもん
259:風と木の名無しさん
08/01/03 18:40:36 cVLgtkaYO
それでなかなか世継ぎができなかったんだっけか>三代将軍
何年か前にホモビアスレ?で紹介されてた古川柳を思い出したので投下。
その時は五臓に迷ふ陰間の屁
出口をふさがれてるんじゃ屁の行き場がないだろうなあ、という…
江戸時代って素晴らしいw
260:風と木の名無しさん
08/01/03 20:25:35 SexzSyUN0
吹いたwww
萎えスレに出てきそうなシーンだな
261:風と木の名無しさん
08/01/04 12:42:49 uGOw6LycO
陰間はおならなんかしません><
262:風と木の名無しさん
08/01/04 13:35:37 USEn8ZlY0
こらえきるのはプロの矜持か
奥床しい健気さか
どっちも萌える
263:風と木の名無しさん
08/01/04 14:00:42 /x2Kpr5t0
ケツでチナラは鳴らないのかな?
おならじゃないよ!空気が入っただけ!
で誤魔化せばいいのでは
264:風と木の名無しさん
08/01/05 00:55:50 EOIlhW5p0
にほひでバレるがな
265:風と木の名無しさん
08/01/05 09:10:20 xTBp9R6nO
>>255
その一人め、だいぶ昔だけど創作教わった。
浪速の□ッキーの大ファンでセコンド経験もあり、引退した時に受け持ち生徒全員に復活嘆願ポエム書かせて送りつけたガチ住職。
□ッキーが更衣室で口元に滲ませていた血が紅い椿のようで、床にぽたりと落ちて花開くさまを幻視した、と恍惚と語られたのを鮮やかに思い出した。
当時はガチムチ属性がなかったからスルーしてたが今思えばあれは萌えナマ物件。
授業で二冊ほど買わされたポエム集を邪魔だからと捨ててしまったのが悔やまれる。
266:風と木の名無しさん
08/01/05 12:39:26 OWmQSNSfO
>>265
おお、まじで?
貴重な経験談ありがとう。
267:風と木の名無しさん
08/01/05 18:41:33 OWmQSNSfO
あの夏の数かぎりなきそしてまたたつたひとつの表情をせよ
小.野.茂.樹
この歌人が三十四歳の若さで亡くなられたとは、残念でならない
五線紙にのりさうだなと聞いてゐる遠き電話に弾むきみの声
感動を暗算し終て風が吹くぼくを出てきみにきみを出てぼくに
268:風と木の名無しさん
08/01/05 20:40:34 aBRV+9AW0
>>267
115の本歌だね。
どちらもせつない。
269:1
08/01/06 12:47:30 nZdhpryU0
文学スレから誘導されてきました。さっそくですが、堀l口l大l学『月i下iのi一i群』から。
長いので分けます。
訪-問 シャ.ル.ル・ヴィ.ル.ド.ラッ.ク
彼は机の前に座っていた。
彼の夢想は甘やかに
ランプの光の輪の中に集まっていた、
彼は窓に来て突き当る
脆い吹雪の突貫をきいてゐた。
その時ふと彼は思ひ出した、
長いこと逢はずにゐる
知合ひの一人の男のことを。
それと同時に喉のことろに
何かしらつかへるやうな
なにかしら悲しみと恥とで出来てる塊を感じた。
彼はその男が、心持も
言葉つきも謹厳なことを知つてゐた、
また何処にも人を引きつけるやうなところは持たず、
また荒野の中の木立のやうに
一人で生きていることを知つてゐた。
彼は数月以来、度々この男に対して
訪問を約束したことをおぼえてゐた。
その度毎にこの男は
いちいち約束を信じるやうな顔つきをして
丁寧に礼を云つたものだつた。
内心からの命令が
270:風と木の名無しさん
08/01/06 12:52:29 nZdhpryU0
(第五連続きから。)
たちまち彼をわななかせた、
彼の喉は自由になつた、
さうして彼の目はよろこばしく笑つてゐた。
急いで彼は支度をした、
彼は家を出た、
吹雪の中を
その男の家の方へ向つて歩いた。
(※旧仮名遣いを常用漢字に直してます)
----------------------------
プラトニックな愛情を感じて禿げ萌えー!でした。
ちなみに、『月,下,の,一,群』にはこの他に2作品ありました。
どれもほもかったです(w
271:風と木の名無しさん
08/01/06 14:58:50 lEvF0BWY0
>>117
亀すぎて申し訳ないですが・・
詩.経(鄭.風)のなかの「遵.大.路」という題の詩だと思います。
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を悪(にく)むことなかれ、 故(こ)をまぬかざればなり」
「大路に遵(したが)いて、 子の?(きょ)を?執(さんしつ)す
我を醜しとなすなかれ、 好をまぬかざればなり」
(大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
おれのこと嫌いになっちゃやだよ、どうして最近ご無沙汰なんだよ
大通りを歩む、あんたの袖を引っ張る
みっともないなんて言うもんじゃないよ、なぜ俺に惚れない」
私は酒.見.賢.一の「陋.巷.に.在.り」で知りました。
手元に本がないので蝶適当な読み下し&数字的味付けをほどこした意訳です。
お詳しい方はツッコミ願います・・
272:風と木の名無しさん
08/01/06 18:54:30 DydBHKYrO
>>269-270
誘導した者ですがありがとう! 萌えた。プラトニックはイイ
吹雪の夜に思い出してそのまま訪ねていっちゃうってどんだけ好きなんだw
堀.口.大.學の訳がまた良いなぁ
>>117,271
情けなカワイイへたれ攻めをイメージした。
273:風と木の名無しさん
08/01/08 12:25:54 ugexFwYy0
>>269-270
「彼」と「男」の間には一体どんな過去があるんだよwと言いたくなるな
274:風と木の名無しさん
08/01/09 07:05:47 MhdkPzZ1O
鳥のない鳥籠となり永遠を日ごと夜ごとに味わうがいい 植.松.大.雄
愛するあまり束縛しすぎて相手を失った(失おうとしている)男の
痛みを込めた自嘲、相手は自分の存在意義そのものであったのに。
275:風と木の名無しさん
08/01/12 10:26:22 ZwjnySB80
どっちも強烈だね
下のは鬼畜攻めの独白っぽいw
276:風と木の名無しさん
08/01/12 11:51:23 s1hLfl/e0
>274
たたたたたたたまんねええええええええええ
よすぐる
277:風と木の名無しさん
08/01/12 17:50:17 FV65qziP0
あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまで俺の少年 永.田.和.宏.
傷つけばなべて美し蓄薇疹も打撲のあとの鈍き紫紺も 春.日.井.健.
---------------------------
上 ヘタレオッサン×小悪魔少年
下 テラSMwwwwww
ふと触れた湿れる肌に驚きて開きし距離を青嵐過ぐ
恋も罪もなべて隠せる夕闇にふたり手指を交わしていました
清廉に人を教えし彼の人も荒々とひとを抱いた夜がある
---------------------------
一般の人の歌
上 付き合いたてホヤホヤのカポーっぽいwww
中 闇に隠れて手を繋ぐ。罪って言ってるから不倫とか?
下 堅物先生←生徒
278:風と木の名無しさん
08/01/12 21:07:29 JUx+xOSqO
>>277
一番下の歌すごい萌えた! なんだかドキドキした。
春.日.井.建といえばこれも好きだ。
着るためといふより脱ぐために選ぶべし秋めきて白き絹袖(タッサー)のシャツ
279:風と木の名無しさん
08/01/13 02:13:55 NzZPSRzm0
春.日.井.建いいよなー
童貞のするどき指に房もげば葡萄のみどりしたたるばかり
旅にきて魅かれてやまぬ青年もうつくしければ悪霊の弟子
狼少年の森恋ふ白歯のつめたさを薄明にめざめたる時われも待つ
歌集のタイトルが「未青年」ってとこがまたたまらん
280:風と木の名無しさん
08/01/13 22:03:30 aclfK7o/O
中学の国語便覧に載ってた詩でほのぼの萌えてしまった。
見えない配達夫 茨.木.の.り.子
三月 桃の花はひらき
五月 藤の花々はいっせいに乱れ
九月 葡萄の棚に葡萄は重く
十一月 青い蜜柑は熟れはじめる
地の下には少しまぬけな配達夫がいて
帽子をあみだにペダルをふんでいるのだろう
かれらは伝える 根から根へ
逝きやすい季節の心を
世界中の桃の木に 世界中のレモンの木に
すべての植物たちのもとに
どっさりの手紙 どっさりの指令
かれらもまごつく とりわけ春と秋には
えんどうの花の咲くときや
どんぐりの実の落ちるときが
北と南で少しずつずれたりするのも
きっとそのせいにちがいない
秋のしだいに深まってゆく朝
いちぢくをもいでいると
古参の配達夫に叱られている
へまなアルバイト達の気配があった
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
地面の下にそんな可愛い妖精さんがいたらいいなぁ
脳天気アルバイト(達)×苦労性古参でぜひ
281:風と木の名無しさん
08/01/13 22:14:57 JgWgpmpM0
ノリコさんはええのう……
282:風と木の名無しさん
08/01/14 10:45:06 RUJRmxlA0
湖/上 中/原/中/也
ポッカリ月が出ましたら、
船を浮べて出掛けませう。
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。
沖に出たらば暗いでせう、
櫂から滴垂る水の音は
昵懇しいものに聞こえませう。
─あなたの言葉の杜切れ間を。
月は聞き耳立てるでせう。
すこしは降りても来るでせう、
われら接唇する時に
月は頭上にあるでせう。
あなたはなほも、語るでせう、
よしないことや拗言や、
洩らさず私は聴くでせう、
─けれど漕ぐ手はやめないで。
ポッカリ月が出ましたら、
舟を浮べて出掛けませう、
波はヒタヒタ打つでせう、
風も少しはあるでせう。
*****
この詩が男ふたりの極めてエロスな詩に思えてならない
追いつめられたふたりが月夜の舟で最後の情を交わす、心中のような雰囲気というか
「月だけがみていた」というか
283:風と木の名無しさん
08/01/14 11:37:00 5uE/yxpB0
>>280
可愛いね。すごく和む
苦労性古参は生真面目で面倒見のいい人(妖精?)っぽいw
>>282
自分もこの詩好きだ。夜の静謐な雰囲気の中の恋人の2人。
そして「月が見てる…」「見せつけてやろうぜ」を連想してしまうw
284:風と木の名無しさん
08/01/14 12:38:55 PjC3CcpEO
>>282
テラ月が見てるw しかも聞き耳立ててるw
だがへぼんに堕ちないのがさすがだなあ。
285:風と木の名無しさん
08/01/15 19:06:45 Xb74iFlPO
松尾芭蕉関連の資料を読んでいたら、なんだかパッションがたぎってしまった。
有名な話なので知っている人には今更だろう。長文でごめんなさい。
芭蕉の最愛の弟子、と言われるのが名古屋の米商人坪井杜国で、
二人は男色関係だったという説もある。色々読んでたら、そういう説が
唱えられるのもやむなしというか、こりゃガチだろ…と思えてきた。
師弟の歳の差12歳。杜国はけっこうな美青年だったそうな。
杜国におくる
・白芥子や羽もぐ蝶の形見かな
『野ざらし紀行』に随行した杜国と別れる時の送別句。
白芥子を杜国に、蝶を芭蕉自身になぞらえているんだそうな。
羽をもいで形見に置いていきたいくらい別れがつらいということなのか。
しかし弟子を白芥子って芭蕉さんすげー。
この年、杜国は詐欺的商売をしたという罪に問われ名古屋を追放される。
が、芭蕉は杜国を追放先から連れ出してまた一緒に旅行しちゃう。
違法すれすれ。
このときの旅行記が後に『笈の小文』と呼ばれるもので、被っていく笠の裏に
同行二人と書付をした、という記述がある。本来は仏様と二人連れという
意味の巡礼の常套句なのだがそれを杜国と二人、という意に掛けた。
・吉野にて桜見せうぞ檜笠
【久しぶりの吉野だ、笠よ、お前にもあの名高い桜を見せてやるぞ】
これに対する杜国の返句
・吉野にてわれも見せうぞ檜笠
【それでは、ご一緒する私も、私の笠に吉野の桜を見せてやりましょう】
↑仲良さそう。はしゃぐ師匠に弟子のほうがむしろ落ち着いていて、
でも嬉しそうにニコニコしている図が浮かんでくる。
286:風と木の名無しさん
08/01/15 19:10:43 Xb74iFlPO
時間的に前後するのだが、実はこの旅は同行三人だった。
越智越人という門人も随行してたのだ。
越人は杜国と同い年で、流刑中の杜国の後見的立場にある。
芭蕉は越人と一緒に杜国のもとへ→合流して三人旅という流れ。
杜国と再会する前の段階で、芭蕉は越人に句を与えた。
・寒けれど二人寝る夜の頼もしき
…二股?
ものの本にはこの句の解説を「杜国との再会を前に浮き立った気分が表れている」
と書いてあって、じゃあおのろけの句ともとれるなと思った。
こんなのろけ方されたら苦笑するしかないだろな。
渥美半島の伊良子岬にも行った。ここは鷹の名産地らしい。
・鷹一つ見つけて嬉し伊良子崎
・夢よりも現(うつつ)の鷹ぞ頼もしき
・伊良子崎似るものもなし鷹の声
似るものもなし=比類ないオンリーワン、の意
もちろんこれは、鷹に託して杜国に会えた嬉しさを詠んでいる。
このときも一緒に行動していた越人超おいてきぼりの二人の世界。
笈の小文の翌年、芭蕉は越人に句を送った。
・二人見し去年の雪は降りけるか
越人の立場を考えると、これも杜国が意識にあるのかもしれない。
去年の旅で一緒に見た雪はまた降っているか。杜国は配所のあばら屋で
雪に苦しんでいるのではないだろうか。
杜国は34歳で師に先立って死去する。
287:風と木の名無しさん
08/01/15 19:14:56 Xb74iFlPO
杜国の死の翌年、芭蕉はこんな日記を書いている。
句じゃないのに長い引用ですまん。
夢に杜国が事をいひ出して、悌泣して覚む。(中略)
終日妄想錯乱の氣、夜陰夢又然り。誠に此ものを夢見る事、所謂念夢也。
我に志深く伊陽旧里に迄したひ来りて、夜は床を同じう起臥、行脚の労を
ともにたすけて、百日が程かげのごとくにしたがふ。ある時はたはぶれ、
ある時は悲しび、其志我心裏に染て、忘るゝ事なければなるべし。
覚て又袂をしぼる。
杜国の夢を見て、泣きながら目を覚ました。(中略)
一日中杜国の事を思い出して心乱れていたから、夢にまで出てきたのだ。
(杜国は)私をとても慕ってくれ、故郷の伊賀にまで旅の供をしてくれた。
一緒に寝起きし、私を助けて百日ほど影のように付き従ってくれたのだった。
苦楽をともにした彼の心ばえは、私の心に染み付いて忘れる事がないので、
いまだにこうして夢に見るのであろう。目覚めてからまたひとしきり涙を流した。
最後に春日井建の短歌をひとつ。
わが杜国わが鷹の不在ひさしきに壮(さかん)なる雲立つ伊良湖岬
288:風と木の名無しさん
08/01/15 23:02:09 FnOB6AQS0
『笈の小文』ってそんな成立事情があったんかw
やっぱりいちゃいちゃしながら旅してたんだろうか。男×男カポーの旅ってことでなんとなく東海道中膝栗毛を思い出した。
日記の文章もぐっとくるね
289:風と木の名無しさん
08/01/16 20:31:58 fgihpuCpO
>>287
>床を同じう起臥
で目玉がどっか行った。
同じおふとんで寝たと解釈してもよろしいのかこれは。
そして春.日.井.建はやはりジュネ的な歌人なんだなと思った。
290:風と木の名無しさん
08/01/16 20:41:58 t1QDcLyS0
杜国って確か万菊丸という呼び名もあるんだよね。なんか稚児にぴったりな(?)名前だ。
==========================
だめでせう
とまりませんな
がぶがぶ湧いてゐるですからな
ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから
そこらは青くしんしんとして
どうも間もなく死にさうです
けれどもなんといゝ風でせう
もう清明が近いので
あんなに青ぞらがもりあがって湧くやうに
きれいな風が来るですな
もみぢの嫩芽と毛のやうな花に
秋草のやうな波をたて
焼痕のある藺草のむしろも青いです
あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
黒いフロックコートを召して
こんなに本気でいろいろ手あてもしていたゞけば
これで死んでもまづは文句もありません
血がでてゐるにかゝはらず
こんなにのんきで苦しくないのは
魂魄なかばからだをはなれたのですかな
たゞどうも血のために
それを云へないがひどいです
あなたの方からみたらずゐぶんさんたんたるけしきでせうが
わたくしから見えるのは
やっぱりきれいな青ぞらと
すきとほった風ばかりです。
-------------------
宮沢賢治の「眼にて云ふ」。このタイトルもいいよなぁ。死にかけの人←フロックコート。
291:風と木の名無しさん
08/01/16 21:35:50 AG53TQ+p0
すげえなあ
たまらんなあ
292:風と木の名無しさん
08/01/17 18:03:17 wNSOq7vcO
ああー萌える
フロックコートが必死になって手当てして
でも医者としてもう手の尽くしようがないってわかってしまって
取り乱してくれるといい
293:風と木の名無しさん
08/01/17 21:03:55 0+N0nkowO
宮l沢l賢l二も松l尾l芭l蕉も春.日.井.健も萌えすぐる
つかここんとこ新しい萌えが広がってウハウハ(死語)だw
しかし天才ってすげえなあ
文字がぜんぶ情景になって迫ってくるよ
294:風と木の名無しさん
08/01/18 18:58:37 sawogYRQO
返信に恋句書きさし掻き消せる彼奴(きゃつ)のほほゑましき勇み足
塚.本.邦.雄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私もこのスレに出会わなければ近現代の短歌には興味持たなかっただろうと思う。
最近本気で塚.本.邦.雄の歌集が欲しくなってきた。
歌集のタイトルがまた萌えるんだよな~、
水.葬.物.語とか感.幻.楽とか青.き.菊.の.主.題とか…
295:風と木の名無しさん
08/01/19 00:48:48 5uk+vLdt0
>>285の白芥子の句に萌えたことがきっかけで
国文学科に入ってしまったあふぉが通りますよ。
でも毎日が萌えだらけでひそかに幸せをかみしめてるw
これだけではなんなので。
「公達に狐化たり宵の春 蕪村」
個人的な妄想(NGだったら申し訳ない)になってしまうけれど、
春の宵の色めかしい雰囲気が漂う京都の路地裏をすっと横切る
狐が化けたかのような妖しい美しさを持つ貴公子の面影と、
一瞬でそれに魅了されて叶わぬ恋に身を焦がす男を想像して
授業中に一人悶えてた思い出がある。
「公達」が「上臈」(当時は男にも使った言葉)になってる本もあって、
本来はもちろん身分の高い人物って意味で解釈すべきなんだけど、
そこは801脳だから性的な要素も加味できる!とか考えて、ますます萌えた。
チラ裏すまそ。
296:風と木の名無しさん
08/01/21 00:07:54 4k9lNdrf0
春/日/井/建の弟子(黒/瀬/珂/瀾)の歌二首。
違ふ世にあらば覇王となるはずの彼と僕とが観覧車にゐる
からみあふぼくらを常に抱く死とは絶巓(ゼッテン)にして意外と近し
297:風と木の名無しさん
08/01/21 00:32:53 iYR397aOO
>>295
その句自分も好きだ。
万葉集から、大伴家持が自邸の宴に大伴池主を招いた時のやりとり。
池主がおみやげに花を摘んで来たらしい。
家持
秋の田の穂向き身がてり我が背子がふさ手おり来るをみなえしかも
(君が田んぼの稲の様子を見がてら、摘んで来てくれた女郎花だね)
池主
をみなえし咲きたる野辺を行きたどり君を思ひ出たもとほり来ぬ
(女郎花が咲いている野原をうろうろと、
あなた様を思い出しながら歩き回って摘んでまいりました)
池主「田んぼを見ついでではありません、あなたに
差し上げるために一生懸命探して来た女郎花です」
という感じだろうか。
家持と池主は親族かつ上司と部下なんだ。萌える。
298:風と木の名無しさん
08/01/22 21:40:51 vXgKXAWe0
春/日/井/建の歌集買いに行ったらなかった
ウェブでは在庫ありになってたのに
もしやこのスレの住人かとふと思ったw
塚/本/邦/雄、少年から老年まで4首。
・少年の戀、かさねあふてのひらに光る忘れな草の種子など
・愛する時も然らざる夜も靑年の肩にひるがほほどのくぼみ
・夜の紫陽花黑くしたたり孤獨なる二人むすばれて二人の孤獨
・固きカラーに擦れし咽喉輪のくれなゐのさらばとは永久(とは)に男の言葉
プラトニック少年期→闇に濡れる青年期→別離?→
孤独とともに永久に彼のひとを思うダンディズム老年期
と勝手に妄想。特に最後の句の潔さと強さが好きだ。
299:風と木の名無しさん
08/01/23 21:14:50 eeuhz7ld0
>>298が買えなかったのは、このスレで春/日/井/建と塚/本/邦/雄を知って歌集買った私のせいかもしれないw
こんなに文字数少ないのに萌えるなんて詩歌って不思議だね
やっぱりあれか、短い分強烈で妄想の余地が多大にあるからかな
300:風と木の名無しさん
08/01/25 02:18:25 7dphzP0Q0
(傷つくことでしか確かめられないひとと)
(傷つけることでしか確かめられないひとと)
ゆるされすぎてくるしいのなら
もっとゆるすから
もっとくるしむといい
吉/原/幸/子『鞭』抜粋
--------------------------------------
どうしてもしあわせにはなれない、不憫スパイラルな関係性がたまらん
301:風と木の名無しさん
08/01/25 07:03:09 Q0oIdpPMO
昨日の晩御飯にした茶碗蒸しの袋(wに掲載されていました。
第六回万葉の里短歌募集 あなたを想う恋のうた
<優秀賞>
ペン先の1ミリ手前でゆれうごく 想いのなかにうかぶひともじ
A4のコピーB5でとるように 君の心が全部読めない
消しゴムと反比例して大きくなる 教科書越しの君への視線
萌えるし笑えるし恥ずかしいしでnrnrしました。可愛いなあ。
302:風と木の名無しさん
08/01/26 22:46:24 JhT7c605O
萌えた
303:風と木の名無しさん
08/01/26 23:27:41 BWBkIiQv0
新聞で紹介されていたものですが
寂しきは 終の棲家と我の言う 心の奥土 友は知らずも
どんなに中の良い友人でも、最後に私自身がいる心の奥まで知る事は無いのだ。それがとても悲しい
という解釈がついていて、友人に片思いしてる人の歌じゃなかろうかと思った
304:風と木の名無しさん
08/01/27 00:30:29 p1yBXi1lO
>>303
いいねぇ
なんとなく、奥土は奥津城の間違いかなと思ったんだが原文ママだったらごめん。
305:風と木の名無しさん
08/01/27 01:23:26 ztSjRevI0
>>300
苦しみを媒介に繋がってる救われなさに萌えた
自カプに結構当てはまるわ…
306:風と木の名無しさん
08/01/29 09:20:10 89g+HpMS0
鞭っていうのがエロいんだが
307:風と木の名無しさん
08/01/29 18:08:45 +eFircyRO
冬の日のわがそら耳にあらざりき男といへど哭くことのある
傳(かしづ)きし唇赤き少年を打ちしことありやレオナルド・ダ・ビンチ
葛.原.妙.子
耽美で幻想的で好きだ。
平原にぽつんぽつんとあることの泣きたいような男の乳首
渡.辺.松.男
この人の歌はやたら睾丸とかペニスとか出てくるw
308:風と木の名無しさん
08/01/31 00:59:59 mrQ7pZpX0
男が男の乳首に注目したり意識するする心情って興味あるなぁ
309:風と木の名無しさん
08/02/02 12:21:45 sC8ewnpqO
すつきりと筑前博多の帯をしめ忍び来し夜の白ゆりの花
北.原.白.秋
自分の中で博多帯=男帯のイメージが強くて、801萌えを感じた。
310:風と木の名無しさん
08/02/03 23:38:02 niEDda720
節分の鬼愛されてしまひけり 宮.坂.静.生
ほのぼのした中に下克上の勢い。
311:風と木の名無しさん
08/02/04 14:19:42 5MCSRGHdO
愛されてしまったのか…!
愛されてしまったのかー!w
312:風と木の名無しさん
08/02/05 12:37:00 ++i2hKiAO
万葉集から、大伴家持が越中守の任期を終えて都に帰るとき、
現地の部下のひとりに贈った歌。
我が背子は玉にもがもな手に巻きて見つつ行かむを置きて行かば惜し
(お前が玉の首飾りなら良いのに。
そうしたら手に巻き付けて眺めながら都まで連れて行くのに。
置いて行かなければならないとは惜しいことだ…)
ウホッ 良いますらをぶり…!
313:風と木の名無しさん
08/02/09 20:14:41 ksk27NZbO
江戸時代の古川柳
<胸ぐらをとった方から涙ぐみ>
__________________
なんか想像が広がる。
314:風と木の名無しさん
08/02/10 19:36:27 OUzCua8hO
広がる…
315:風と木の名無しさん
08/02/17 15:19:36 LhJJhfKmO
保守
316:風と木の名無しさん
08/02/18 17:50:15 RVBwItif0
俳句雑誌読んでたら載ってた
マフラーを二巻きす顎上げさせて
顎上げさせてっていうのが何か好きだ
ほっこり萌えた
317:風と木の名無しさん
08/02/19 12:38:57 piTnnLjAO
いいね。萌える。
318:風と木の名無しさん
08/02/19 23:04:18 Sp/oJwQa0
いいなあ。世話焼きか、チューか…
319:風と木の名無しさん
08/02/22 18:12:39 xDWEqP210
谷/川/俊/太/郎の『あ/さ/の/絵/本』より抜粋
おひさまのてがふれるとよるははずかしがってあかくなる
------------------------------
お日様×夜。かわいすぐる
320:風と木の名無しさん
08/02/22 19:25:53 CZmmiJjGO
先週くらいにラジオで耳にした川柳。
お題は「呼ぶ」
寝て呼ぶな 俺はお前の妻じゃねえ
何気なく聞き流して、後からじわじわきた。
321:風と木の名無しさん
08/02/22 20:47:50 5aTvAlcA0
萌wwwwえwwwwwたwwwwwww
322:風と木の名無しさん
08/02/23 23:28:08 QMHMs55s0
藤原義孝
君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひぬるかな
(惜しくはないと思った我が命でさえ、貴方を知った今は少しでも長くありたいと思った。)
在原業平:病に弱り果てた時に詠んだ辞世の句。
つひにゆく道とはかねて聞きしかど昨日けふとは思はざりしを
(いつか最後に通る道とは聞いていたけれど、まさか昨日今日になろうとは思いもしなかった。【今一度貴方に会えるだろうか。】)
訳はアバウトなものなので間違ってたら申し訳ない。
一人テンションの上がる魔法の句でした。
323:風と木の名無しさん
08/02/24 00:34:39 /Q6loXtf0
上の句、いい…。
享楽に耽って刹那的に生きてきた男が、
生まれて初めて共にありたい存在に出会うんだな。
324:風と木の名無しさん
08/02/26 14:33:57 11x5VR+uO
保守がわりに携帯から投下。
吸血鬼 ボードレール
汝(な)をなみし、わが自由とり戻さんと、
さやばしる剣に乞いつ、
わが気弱、たすけよと、
不実なる毒薬(どく)に求めつ。
あな哀れ!毒薬(どく)も剣も、さげすみて、われに応えき、
《汝(なれ)が身に、その価なし、
呪われの奴隷の身より、救うべき価い汝(な)になし。
愚者、汝!われら、努めて、
哀れなる地獄より、汝(なれ)を救うも、
汝(なれ)が情痴の口づけは、また蘇らせん、
自らの血を吸う鬼の、なきがらを!》
******************************
吸血鬼×ハンター(神父?)とか妄想して萌えました。
325:風と木の名無しさん
08/02/29 17:52:35 EF5K+4Um0
保守ついでに目レアグロスの詩を。
さすが古代ギリシャはガチだな…
未だ欲望に傷つけられたことのない僕の胸を
ミュイスコスは目で射抜いてこう言った
「尊大な奴め、ついに捕まえてやった
王者の知恵を抱くかのような眼をしているが
見ろ、そのプライドも今や俺に踏みにじられているわけだ」
僕は喘ぎつつ言い返す
「愛しい友よ、それが何か?
エロスはゼウスをもオリュンポスから引きずり下ろすのさ」
326:風と木の名無しさん
08/03/01 09:09:40 weo5nF6EO
>>325
一瞬、エロス(クピド)×ゼウスなのかと勘違いして朝マック吹いたwww
327:風と木の名無しさん
08/03/03 14:11:35 pNtE9gqrO
このスレで紹介されたすべてに対して言えることだけど
詩ってすごいね。言葉の力ってすごいなあ。
なんでこんなに萌えたり笑ったり切なくなったりするんだろう。
328:風と木の名無しさん
08/03/07 00:14:32 gJlWzVcH0
保守がわりになるかな?
「恋の山には孔子の倒れ」
どんなに立派な人も誤ることがあるって諺らしいけど一瞬で萌えた
なんで恋なのさコーキューセンセー
329:風と木の名無しさん
08/03/11 01:04:36 xt+4uLHS0
保守。ついでに塚/本/邦/雄投下。
いざなひの苦きほほゑみ手探りに鐵壁の胸の釦をはづす
直球すぎやしませんか…!
330:風と木の名無しさん
08/03/11 04:14:42 cZ7cHazIO
夢みたものは一つの幸福 願ったものは一つの愛
山並みのあちらにも静かな村がある 明るい日曜日の青い空がある
日傘を差した田舎の娘らが着飾って歌を歌っている
大きな円い輪を描いて 田舎の娘らが踊りを踊っている
告げて歌っているのは青い翼の一羽の小鳥 低い枝で歌っている
夢みたものは一つの愛 願ったものは一つの幸福
それらはすべてここにある、と
立/原/道/造 夢みたものは……
合唱曲化されたが、詩を読む度・曲を聴く度最後に萌え死ぬ
詩自体はかなり古い物だと知ってびっくりした。
331:風と木の名無しさん
08/03/20 07:25:18 CxoBGoPfO
保守
332:風と木の名無しさん
08/03/22 00:46:39 voxCqg290
棒高跳の青年天(そら)につき刺さる一瞬のみづみづしき罰を
塚本の頭の中はどうなってるんだ
>>2
何年も前に新聞コラムで読んで以来ずっと気になってた歌がその西行の短歌かもしれない
後半のニュアンスしか覚えて無くて探しようが無かったんだ
こんな所で見つかるとは思わなかった、ありがとう
333:1/2
08/03/22 20:04:55 1zrC+iW7O
時期に合っているかと思うので。
古今集より凡河内躬恒。
時代的に女性が男性の家を訪ねることは考えにくいので、
歌を贈った相手は男性。個人的には紀貫之だと思ってる。
詞書
さくらの花の咲けりけるを見にまうできたりける人によみておくりける
【桜の花を見に来た人に(後から)詠んで贈った】
我が宿の花見がてらに来る人は散りなむのちぞ恋しかるべき
【うちの庭の桜を見るためにきた、なんて人のことは、
花が散った後にこそ恋しく思うのでしょうね】
要するに「あなたは桜がなければ来てくれないのですか?
花が散ってもまた来てくださいよ」
と言っている歌。
334:2/2
08/03/22 20:06:33 1zrC+iW7O
躬恒の家集『躬恒集』には、これと同発想の歌がいくつかある。
我が宿に花の便りに訪ふ人は散りなむ後にまことと思はむ
【花見のついでに訪ねてくるような人は、散った後に
また来てくれたら、その気持ちが本当なのだと思おう】
あぢきなく花の便りに訪はるれば我さへあだになりぬべらなり
【つまらないことに、花見のついでに訪問されて、
私まで桜のように移り気になりそうだ】
それでも、
訪はるるもあだにはあれど我が宿の花の便りぞうれしかりける
【…気まぐれな訪れだけれど、花見のついでにでも、やはり来てくれてうれしいよ】
なんて言うんだろう、健気というか可愛いというか。
335:風と木の名無しさん
08/03/22 20:54:28 PWksCAsP0
塚本も躬恒もすごいなぁ。萌える。
大岡信の万葉集に関する本を読んでたら「この時代は男同士でもまるで恋人同士のような歌を詠み合っているが~云々」と書いてあって、やっぱり研究者でもそう感じるのね、と思ったよ
>>333-334は万葉じゃなくて古今だけど、こっちも普通に恋人同士としても通用しそうな内容だ
どうでもいいけど躬恒の家にはお花見できるくらい見事な桜があったんだな。うらやましいです
336:風と木の名無しさん
08/03/22 21:04:52 D6d35NJY0
>333
躬恒は可愛いよね。
構われたがりで愛されたがり、寂しがり。
実際はいろんな人に愛されてるんだけど、「自分なんて……」と拗ねた
ような歌ばかり詠んでる。
で、貫之はそんな躬恒が実は皆に愛されてることに嫉妬して、
「月影の至らぬ里」なんて歌を詠んでみたりする。
貫之と躬恒の関係は、ふたりをモデルに平安BLががっつり書けそうな
萌えに溢れててすごい滾る。
337:風と木の名無しさん
08/03/22 21:06:04 fL5brYFG0
真剣に気持ちを通じ合わせるのを馬鹿にされないとは
いい時代だ
338:風と木の名無しさん
08/03/24 21:19:36 E+suXY6wO
『月影の至らぬ里』と『我が宿の花見がてらに』と並べて見ると
良い対比だなぁ。
339:風と木の名無しさん
08/03/29 01:38:20 HloOCMym0
保守。塚/本さんが気になってぐぐったらいきなり出くわしましたよ
ほほゑみおのづから湧く姉の愛人の一人こそおとうとの恋人
なんという三角関係
340:風と木の名無しさん
08/03/29 22:40:50 ZN99gowi0
姉は愛人が複数いるのかww
姉の婚約者にキスされて…!?というBL作品読んだばっかだったから吹いたw
341:風と木の名無しさん
08/03/31 13:45:23 uqc4lA0UO
今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな
素性法師
「すぐに行く」というあなたの言葉を本気にして待っていたら、
秋の長夜も明けて、有明の月を見ることになりましたよ。
本に、法師が待っていたのは風雅の友であろうと解説があって萌えた。
親しみを込めた戯れ半分の恨み節というか、気の置けない仲なんだなという感じ。
342:風と木の名無しさん
08/04/01 14:08:27 Y5DAs1X50
>>340
ワロタ
343:風と木の名無しさん
08/04/03 18:54:49 L2kswWlm0
お下品板より
15 :名無しさん@ピンキー:2008/04/01(火) 15:43:56
「ヘルスとは 健康的ですね」 と勘違い 天然ボケの 友だちに萌え
――――――――――――――
五七五・短歌板@2chより
104 :詠み人知らず:2008/04/02(水) 18:20:12
アイドルを
とっかえひっかえ
自家発電
なぜかイク時
えびすよしかず
344:風と木の名無しさん
08/04/10 02:44:25 N/P68+4L0
一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております
山/崎/方/代
静かに秘め続ける恋
345:風と木の名無しさん
08/04/11 08:52:08 eKlLCmfi0
あ、なんかいい
346:風と木の名無しさん
08/04/13 01:39:17 8hx1aUFDO
両方に髭があるなり猫の妻
801じゃないだろって言われるかもしれないが
言い知れぬ萌えを感じた。
347:風と木の名無しさん
08/04/17 11:02:56 C+gARb71O
梅干しを食べたと当てるくちづけて 丸.谷.才.一
単独の句じゃなく、連句の一部分だけど。
348:風と木の名無しさん
08/04/18 20:15:11 WNBNouE00
お~なんか可愛い
349:風と木の名無しさん
08/04/19 10:18:57 SIzX45nF0
チラシの裏@801板 百十一枚目より
701 名前: 風と木の名無しさん [sage] 投稿日: 2008/02/24(日) 09:48:42 ID:Hp1m984tO
JR 雪でまったく 動かない
ここは妄想 801で乗り切る
駅長と 車掌の恋は すれ違い
あなた各駅 僕は快速
満員の 車内は熱気で むせ返る
曇るガラスに 記す君の名
学ランの あなたを見つめて 二つ春
僕も今日から 同じ学び舎
突然の 急ブレーキで 受け止める
絡むネクタイ 落ちる日経
あと二時間(´・ω・`)
----------------------------------------------
落ちる日経というフレーズがいかしてる。
350:風と木の名無しさん
08/04/22 00:06:27 OI53V46k0
おもひ得ぬ人伴ひて桜狩 維駒
何かこう、エッセンス的なものを感じる。
351:風と木の名無しさん
08/04/22 23:38:47 QmzQXL44O
こ…古文萌えは…
352:風と木の名無しさん
08/04/23 10:37:45 rT7oETS3O
わが道をまもらば君をまもるらむ齢(よはひ)はゆづれ住吉の松
藤原定家
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上の句のかっこよさに萌えたぎったのだが、歌の解釈に自信ない。
私の道を守ることが、すなわちあの方を守ることにつながる。
そのために今しばらく生きたい。お前の長い寿命の一部を、
ほんの少しでいい、分けてくれ、住吉の松よ…
という感じで良いんだろうか。
353:風と木の名無しさん
08/04/26 18:57:53 09TdPxvf0
住吉の松が受けですね、わかります
354:風と木の名無しさん
08/04/27 01:18:21 Mm9IbWJC0
>352
第1~2句だけでぐぐると吉、とマジレス。
でもその解釈は解釈で萌える。
355:風と木の名無しさん
08/04/27 07:42:22 v6kBaAx30
ああそうなんだぁ
356:風と木の名無しさん
08/05/02 17:30:00 9V/S3Mb2O
ことし見る我がもとゆいの初霜に三十(みそじ)あまりの秋ぞふけぬる
九条良経
誰かこの若オジサンを慰めてあげる年下攻はいないか
357:風と木の名無しさん
08/05/03 14:56:47 2jQbym3n0
単体萌えですかw
358:風と木の名無しさん
08/05/05 22:49:57 dj4H6/Te0
怒らぬから青野でしめる友の首 島津亮
359:風と木の名無しさん
08/05/06 22:22:55 9cSFN5yxO
なんだそれ萌える
360:風と木の名無しさん
08/05/08 07:17:06 76tD+EaP0
どういう状況なんだ、と色々想像したくなるね
361:風と木の名無しさん
08/05/11 22:56:14 zsqLrkAxO
保守
362:風と木の名無しさん
08/05/22 01:05:36 UU5O9TcJ0
和尚はいつも後ろ姿で弟子選び
なんかの学術書に載っていたエロい川柳
たぶん江戸時代のかな
363:風と木の名無しさん
08/05/23 13:25:50 QnGsww64O
たぶん江戸だろなw
364:風と木の名無しさん
08/05/23 17:47:52 Mvy99iM20
和尚自重wwww
365:風と木の名無しさん
08/05/26 00:34:26 KvV/o74k0
自重しない和尚。
既出かもしれないけど。
詞花和歌集卷第七 戀 上
207 三井寺に侍ける童を、京にいでばかならずつげよと契りて侍けるを、京へいでたりとは聞きけれども、
おとづれ侍らざりければ、いひつかはしける
影見えぬ君は雨夜の月なれや出でゝも人に知られざりけり 僧都覺雅
【意訳】
三井寺にいたときに可愛がった寵童がいる。そいつと「京都に出てきたら、必ずおれのとこに来るんだぞ!」と約束した。
なのにそいつは、京都に来ているにもかかわらず姿を見せない。これはアレか、駆け引きかと思って、歌を贈ってみた。
いつまで経っても姿を見せないおまえは、雨の夜に出る月か?
京都に出てきても、おれのとこに来ないんじゃ意味ないだろが。
366:風と木の名無しさん
08/05/27 00:54:24 2JxIz0080
なんというラブレター!モエス
寵童が会いに行かなかったのは、本当に駆け引きだったのかね。実は他の攻めがいたんじゃ…?と思ってしまった
それにしても>>365の訳し方上手い。
367:風と木の名無しさん
08/06/10 09:36:37 PGTGObKA0
根が怠け者とか、自由主義でうっかりな童でも萌えるw
お寺さんで仕事をしていた時には、周囲になんとか
付いていっていた童。
いざ「面倒だなー」と思いつつも、和尚さんに言われた通り
京に一人で出て来たら、あまりにも自由なのでついつい
羽を伸ばし過ぎてしまう。
和尚が歌を詠んだ時点でも、まだ童は文を開いてもいない状態。
実は和尚のすぐ近くの安宿で、のんびり日向ぼっこしてました。
とか。
368:風と木の名無しさん
08/06/10 10:05:29 xvaEyLKU0
あ、可愛い!
369:風と木の名無しさん
08/06/21 11:57:54 tveSZFdAO
保守がてら
雨を浴び結実のときを揺れて立つ向日葵または裸形の男 島田修二
植物萌え
370:風と木の名無しさん
08/06/21 23:12:05 COhdLo6r0
>>369
なぜかセクースの前にシャワーを浴びる男の姿を連想してしまった
371:風と木の名無しさん
08/06/22 16:07:48 Zt4gMiW1O
>>370
おお! その発想はなかったわ。
でもそう言われるとそのイメージすごい萌える。
372:風と木の名無しさん
08/06/26 23:08:19 30uNrub9O
与.謝.野.鉄.幹のこの歌、なんか好きだ。
われ男(お)の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子ああもだえの子
373:風と木の名無しさん
08/06/26 23:47:49 atpk5e8l0
うおお・・・・たまらん
374:風と木の名無しさん
08/06/28 18:39:23 lIY+dodDO
江戸中期の俳人黒/柳/召/波の句
憂きことを海月(くらげ)に語る海鼠(なまこ)かな
「きみはいいね。そうやって海面に漂ってても、人間どもにスルーされてさ。
ぼくなんかこんな海の底にいるのに、捕られて食べられちゃうんだよ」
「ははは、ぼくには毒があるから、人間も魚も近寄ってこないんだ。
ぼくに話かけてくるのはきみくらいのものさ」
異種間で友情が芽生えればいいと思う。
375:風と木の名無しさん
08/06/30 00:27:47 VwxTh/3K0
>>374
可愛いなw
海鼠と海月が語り合う海の中かー。なんか哲学的にもなりそうだ
376:風と木の名無しさん
08/06/30 03:53:12 Lkffhxs0O
だがそんな二人を引き裂くマンボウ(海月が主食)
377:風と木の名無しさん
08/06/30 21:39:31 XoHBOT/MO
既出かも分からんが、藤原家隆が隠岐に流された後鳥羽法皇に宛てた歌がいい
(「増鏡」より)
ねざめして聞かぬを聞きてわびしきは
荒磯浪の暁の声
訳:
明け方目が覚めて、聞きもしないのに聞いたように寂しいものは、(隠岐の島で後鳥羽院様が聞いていらっしゃると思われる)荒磯に打ち寄せる暁の波の声です。
これもいいのだが、この前に
「院(=後鳥羽法皇)を夜となく昼となくお慕い申し上げるのはこの上ない。(源氏物語で)あの伊勢にいた六条御息所から須磨の光源氏のもとにお手紙を差し上げたとかいうのも、このような様子であったかと思われるまで、沢山手紙を書いてしまった」
とあるのだが、なんで男が男を慕う時にこの喩えなのかしら……wwと思ってしまう。それも分かる人は分かると思うけれど、六条御息所だから尚更wwと感じてしまう気もする。
378:風と木の名無しさん
08/07/01 17:58:54 biGbgscfO
家隆
379:風と木の名無しさん
08/07/01 18:02:15 biGbgscfO
家隆、無自覚に生霊飛ばして隠岐の波の音を聞いたのかもね。
380:風と木の名無しさん
08/07/06 15:36:07 PtO6C+HUO
春の灯や女は持たぬのどぼとけ 日.野.草.城
春の夜のほのかな灯りの下、隣で眠る人の無防備な喉元をながめて、
「女じゃないんだよなぁ」とあらためてしみじみ思う。そんな感じがする。
381:風と木の名無しさん
08/07/06 15:43:24 1f+vRIEb0
エロいな……
382:風と木の名無しさん
08/07/11 04:53:59 u55u1I5V0
良スレですね
保守
383:風と木の名無しさん
08/07/11 14:02:13 JMdUUZwx0
百人一首眺めてたら萌えたので
あひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり 藤原敦忠
訳) 貴方とお会いした今の気持ちに比べれば
あなたのことをただ思っていた昔は、なんと悩みのなかったことでしょう。
脳内イメージではずっと秘めていた相手とやっと結ばれたものの
「このあと一体どうしよう」と一人悩み焦ってしまうへたれ攻の心情ということになっているw
384:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/18 00:16:47 3aecfy9P0
駄目人間っぷりに萌えたので。
どこまでも阿呆はあはう喫煙をののしられなほ博打しにゆく
喜.多.弘.樹
真人間受けに「煙草やめろよ」とか「博打すんな」とか言われてもやめない駄目人間攻め。
とうとうお前にはついていけないとか言って受けが出てっちゃって、でも煙草吸いながら博打行くシチュで一つ。
受け攻めは逆でもいい。このあとは真人間になってハッピーエンドでも駄目人間路地裏死亡エンドでもいい。
とにかくこの自分のこと「阿呆だよなあ」と思いつつやめらんない駄目っぷりが愛しい。
385:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/19 12:00:45 LrDHLt/0O
>>384
なんか昭和の映画的なものを感じた。
386:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/19 19:40:53 xkVnXAvzO
顎と鼻が鋭角的なギャンブル漫画を連想した。
387:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/21 01:39:08 /zNDy1z+0
7の元歌を詩経から。
古い注釈だと、遊び好きの友を心配する真面目学生の歌だとされていたと
聞いて萌えた。
青青子衿 悠悠我心
縱我不往 子寧不嗣音
青青子佩 悠悠我思
縱我不往 子寧不來
挑兮達兮 在城闕兮
一日不見 如三月兮
訳)青い君の衿 僕は心配してばかりいる
こちらから訪ねないからって
音沙汰無しとはどういうことだ
青い君の帯 僕は悩んでばかりいる
こちらから訪ねないからって
顔くらい見せてもいいだろう
城門の雑踏でうろうろと君を探す
一日会わないだけで三月も経った気がする
388:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/25 11:34:33 TSbWIH6gO
さはいへど君が昔の恋がたり左まくらの切なき夜半よ
与.謝.野.晶.子
女くさい歌が多い人だけど、↑とかは801変換でも良いと思う。
389:新板設置について相談中@新板スレ
08/07/25 21:06:18 TSbWIH6gO
あっ、間違えた。
君が昨日の恋がたり、だ。
390:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/02 18:26:10 gIYHbGcrO
相触れて帰りきたりし日のまひる天の怒りの春雷ふるふ
川.田.順
『相触れて』って言いかたがいい。
391:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/09 17:48:38 9b/GmtCJ0
>>390
萌えた。どこからの帰り道だったんだろう、と考えるといろいろ妄想が広がるな。学生同士が一緒に下校しているのでもいいし、リーマン2人の飲み会からの帰りでもいいし、恋人同士が旅行に行ってきた帰りでもいいし。
掌(て)のなかへ降る精液の迅きかなアレキサンドリア種の曙に 岡.井.隆
男臭い歌だね。たぶん自慰の場面なんだろうけど、はじめてこの歌を知ったとき、男2人が扱きっこしてて相手の精液を掌に感じた、という場面をうたってるのかと思ったお。
392:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/09 18:23:40 vZDh1XWcO
保守
393:392
08/08/09 22:02:06 vZDh1XWcO
>>391
ごめんリロードしてなかったお
生々しい歌だなぁ
394:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/16 22:48:37 PsKs5aYXO
>>390
たしか、元ネタ?は人妻との逢瀬だったと思う。だから真昼なんだと。
白昼に、無人の会議室でリーマンが…とか、体育倉庫で教師が二人…とか妄想してみた。
395:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/17 22:47:37 4cSwnVmm0
ほしゅ
396:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/23 22:17:03 JTErkbTKO
見えはじめすき透りはじめ少年は疑ひもなく死にはじめたり
小.野.茂.樹
397:新板設置について相談中@新板スレ
08/08/25 01:52:01 483UeP/5O
ほしゅ
398:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/02 18:30:05 pVw+25540
>>396
大正・昭和あたりのサナトリウム文学的な匂いを感じた。萌える。
399:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/04 18:24:27 c86T5Ubk0
『伊勢物語』第四十六段
むかし、男、いとうるはしき友ありけり。かた時さらずあひ思ひけるを、
人の国へ行きけるを、いとあはれと思ひて別れにけり。
月日経て、おこせたる文に、「あさましく、対面せで、月日の経にけること。
忘れやし給ひにけむと、いたく思ひわびてなむはべる。世の中の人の心は、
目離(か)るれば忘れぬべきものにこそあめれ」と言へりければ、よみてやる、
目離(か)るともおもほえなくに忘らるる時しなければおもかげにたつ
現代語訳
昔、男が、とても仲のよい友人を持っていた。片時も離れることなく親しくしていたのだが、
地方の国へ出かけることになり、とても悲しく思って別れたのだった。
月日がたち、その友人が送ってよこした手紙に、「かつては思ってもみなかったことですが、
お会いすることもなく月日が過ぎてしまいましたね。(私のことを)お忘れになってしまった
だろうかと、とても心つらく思っています。世間の人の心というものは、会わないでいれば
忘れてしまうものなのでしょう」と書いてあったので、(次のような歌を)詠んで送った。
あなたにお会いしていないとは、私には思えません。なぜなら、あなたのことを
忘れられる時がないので、いつもあなたの面影が目の前に見えているからです。
==============================
801訳しようかと思ったが、その必要はなかった。
400:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/09 06:54:11 4o/+q2d30
>>399
これ自分も萌えてたw久しぶりに見たけどやっぱり萌える
401:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/11 01:37:52 Ar8tf1Ed0
>片時も離れることなく親しくしていたのだが、
さすがふたなりひらだな
402:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/12 03:20:54 FKBighaLO
誰馬w
伊勢物語は「小野の雪」も萌えたな
ーーーーーー
五月新緑みなぎる闇に犯しあふわれらの四肢の逆しまの枝
塚/本/邦/雄
ーーーーー
初夏のまとわりつく温さや息遣いまで感じ取れそうだ
なんかもう、理想よこんにちはという心境です
403:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/15 02:44:24 yeuvrgxnO
>>402
逆しまの枝って直球すぎる…!
このスレのせいで塚本邦雄の歌集買っちゃったよw
毒薬とひきかえに手に入れた恋
どこかの短歌サイトで見た。
ターゲットに恋しちゃった暗殺者とストレートにも読めるけど、
癒し系受けに出会って丸くなっていく攻めとも読める気がする。
404:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/15 17:26:41 g+Fra68IO
駅で見掛けた萌え川柳↓
「ネクタイの/ねじれを直す/白い指」
瞬間的に萌えー!
405:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/16 01:22:26 omSKTnDH0
>>403も>>404もドラマを感じさせる歌だなぁイイヨイイヨー
406:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/16 10:59:04 y+JsIePg0
>>18>>20>>22で既出だけどソネット18番萌えるよね
君を夏の日に喩えようか
君はそれよりもまだ美しく、優しい
心ない風は五月の蕾を散らし
夏はあまりにも早く過ぎ去っていく
太陽は時に耐え難きほどまばゆく、
かと思えばその黄金の顔を曇らせもする
どれほど美しいものもいつかその美を奪われる
それが偶然にせよ、必然にせよ
しかし君のみは永遠の夏の中にいる
その美しさが君から過ぎてゆくことはない
死神ですら自らの影に君を迎える日を喜ぶことはできない
この言葉の中で君は永遠へと還っていくのだから
人が地にあって、その目を開くあいだ
この詩は生き、君に命を与える
BL映画は変な格言とか引用してないで早くこれを使ってくれよ
407:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/16 16:42:46 kheJ1y6uP
>>406
萌えるなあこれは
408:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/17 23:00:03 9GppfNaj0
自分も好きだー。
「恋.に.落.ち.た.シ.ェ.イ.ク.ス.ピ.ア」だっけ?これ使った映画。
史実通り青年に捧げるシーンも見たかったよ
409:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/19 01:10:20 w0UXTbx+O
>>406の詩が作られた背景は知らないし歴史も文学も疎いんだけど、無条件で萌える。
遊び慣れた渋いおじさま詩人が初めて本気で恋した青年に贈ったなら、
自分のストライクゾーンど真ん中だ。
けれど、奥手な青年が夜中に同級生を思って作って、自分で読み返して真っ赤に
なったりしたなら、それもそれで捨てがたい。
ついでに亀だけど、>>349の最後の短歌の続きが>>404なら、あと一首か二首で
恋に気が付くと思う。
410:新板設置について相談中@新板スレ
08/09/24 01:02:42 /38Set/w0
闊歩して去りし人恋ふ夜半の冬 富.田.木.歩
不謹慎とは思いつつ萌える。
木.歩と声.風の関係は泣ける。
411:捏造新聞の素人さんより
08/09/24 01:22:22 eQU4o3Kh0
煮魚が 出来あがる間に 味噌汁を 作れる主夫に いつかなりたる
手首にも 性感帯の ありまして ペアウォッチの いとこそばゆし
性別の あることに時に 煩わし あまつさえ空の 虹にもありと
412:新板設置について相談中@新板スレ
08/10/05 22:40:17 /0j6P91b0
保守がてら閑吟集より
薄の契りや 縹の帯の ただ片結び
なんとも言えん儚さに萌え。
413:風と木の名無しさん
08/10/14 18:11:44 21cwVOYCO
保守
414:風と木の名無しさん
08/10/24 18:31:36 AFyE2jx7O
保守
415:風と木の名無しさん
08/10/26 10:38:43 UxBwANG00
保守
416:風と木の名無しさん
08/11/03 21:34:01 oQtK93/k0
>>411 二首目になんだか凄い萌えた。なんかエロ可愛いね。
たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき 近藤芳美
恋人の美人受けが帰宅していくところを見送っているロマンチスト攻めの歌に見えて萌えた。
フランス映画みたいに綺麗な情景だなぁ
417:風と木の名無しさん
08/11/07 05:48:18 5IIPDEhJ0
真夏の森はぎっしりと書きこまれた小説のようだ
水引草がところどころに朱筆をいれる
神よ 神よ なにが間違っていたのだ?
どんな背徳がこの森かげにあったのだ?
新川和江 ロマネスク
--------------------------------------
森の中の密会萌え
418:風と木の名無しさん
08/11/08 14:13:52 XtY98Lwx0
背徳…妄想が広がる言葉だ
419:風と木の名無しさん
08/11/09 21:25:41 a+1lOa8s0
>>416>>417
どっちも文学的で萌える
やっぱこのスレは良スレだ
420:風と木の名無しさん
08/11/10 16:42:12 Sctez0y4O
新古今集より
西行法師が東国に旅立つ友人に贈った歌
君いなば月待つとてもながめやらむ東(あづま)の方の夕暮れの空
東の方を眺めて君を思うよ。夕暮れ時、他人には月の出を待っているとでも言って。
「君」を懐かしむことを、他人には知らせないというあたりが萌える。
421:風と木の名無しさん
08/11/11 18:06:32 XGN859Qs0
>>420といい>>2といい西行は友情に篤い男だったのかな?萌える!
422:風と木の名無しさん
08/11/12 14:04:41 U5jsKTXvO
土の上うるほふころはうら悲し四十年山茶花にまつはるおもひ
佐.藤.佐.太.郎
どんな思いなんだろう…
423:風と木の名無しさん
08/11/13 20:27:29 kMieyAtY0
男相手ですか?
424:風と木の名無しさん
08/11/13 22:31:20 LkVQYN0H0
男相手だと想像するよろし
425:風と木の名無しさん
08/11/14 21:43:15 6m7tDnhJ0
一人居てさびしく二人居てさびしわれは二人在ることを願ふも
言はざりし言葉は言ひし言葉よりいくばくか美しきやうにも思ふ
若き日の耀ひて見ゆ身を折りて泣きし記憶もまして耀ふ
稲葉京子
--------------------------------------------------------
恋人のいる同性に惚れて、打ち明けられないまま諦めて何十年も経って
なお大切な思い出にしているのを想像すると萌える。
426:風と木の名無しさん
08/11/15 17:36:39 sqAm6WsV0
>>425
おおー切ないですな…
君にちかふ阿蘇の煙の絶ゆるとも万葉集の歌ほろぶとも 吉井勇
------------------------------------
こんだけ雄大にかつストレートに愛の告白をされれば女どころか男だってグラッとくるんじゃね?と思った。
427:風と木の名無しさん
08/11/21 21:49:38 n1ZDsGR00
>>426
これだけ堂々と詠われると相手も逃げられないよな
>>277でも出てる永田和宏の短歌
・きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり
428:風と木の名無しさん
08/11/22 06:42:54 iidR4B9tO
>>427
うおーいいなあ。ストレートに萌える。
429:風と木の名無しさん
08/11/26 12:22:45 eT45n1Kd0
六月の雨がおわりかけたのに
あなたが 突然
この世からいなくなってしまったから
ぼくの胃腸の調子がすっかり狂ってしまった
頭はもともとおかしいから
あなたに恨みごとを云う筋あいはないのだが
胃腸まで狂ったとなると この世から
あなたがいなくなったせいだ
田村隆一 「迷宮 光晴先生に」
淡々と捻くれた物の言い方が切ない。
430:風と木の名無しさん
08/11/28 23:40:42 CP6lfRY60
田村隆一はいいね。
>>429のは萌えるけど、萌え無しでもこの人の詩にはやたら惹かれる。
生まれて初めて詩集買った詩人だ。
431:風と木の名無しさん
08/12/02 19:34:38 yAig36KhO
古今集より
・君や来む我や行かむのいざよいに槙の板戸もささず寝にけり
君が来るだろうか。それとも私から行こうか。迷ったあげく戸も閉めず寝てしまったよ。
女は家から出ない通い婚の時代に、「君や来む我や行かむ」て言い回しが珍しい。
男同士みたいに読める。
432:風と木の名無しさん
08/12/04 00:08:54 0sLXKxiN0
「正しいことばかり行なふは正しいか」少年問ふに真向かひてゐつ 伊藤一彦
作者は高校教師だったらしい
433:風と木の名無しさん
08/12/04 20:45:03 BbDM1OpN0
肌の合う男同士で痛飲の二升五合満月の夜
17~18年位前のどっかの新聞の短歌欄に掲載されていた投稿歌。確か作者は男性だった。
たぶん「気が合う」「馬が合う」などと似たような意味の慣用句として
作者さんは「肌の合う」という言葉をチョイスしたのだろうけど、
それでも「肌の合う男同士」というフレーズには
何故か衝撃というか萌えというかセクシュアルなものを感じ取ってしまった
「満月の夜」というシチュエーションも萌える。
434:風と木の名無しさん
08/12/12 19:09:03 2kcxTPh3O
>>433
漢くさいっていうか、燃えに近い萌えを感じるなー。
435:風と木の名無しさん
08/12/13 06:51:33 AtuuhICwO
・まなざしも眼もわがものと誓はせしその夕べより怖れられしか
・ひらめきて見えしわが手はきみをとらへ狂ふに近き冷静来たる
小i野i茂i樹
----------------------
優しい歌が多い歌人だけど、こういうのもあるんだな…。
436:風と木の名無しさん
08/12/14 10:02:59 2BNpBO0Y0
>>435
これはたまらん
437:風と木の名無しさん
08/12/25 21:33:03 C5OesUsFO
草笛を吹きゐる友の澄む息がわがため弾みて吐かれむ日あれ
春日井建
青臭い片思いの匂い。
438:風と木の名無しさん
08/12/27 22:51:16 xmGC9tyy0
>>437
このスレに出てきた春日井健の短歌はどれも凄まじいな。
他の人の短歌もだけどたった31字でとんでもない萌えの世界をつくって想像させてくれる。
・信濃なる千曲(ちぐま)の川の小石(さざれし)も 君し踏みてば玉と拾はむ
(訳)信濃にある千曲川の小さな石ころも、あなたが踏んだものなら玉として拾いましょう。
万葉集の作者不詳の歌。こういうかわいいのも好きだ。
439:風と木の名無しさん
08/12/28 19:26:24 gGzQnbby0
君とした雪合戦のあの雪の白さを超えるものはまだない 天野慶
440:風と木の名無しさん
08/12/29 13:52:29 F0LxTsgo0
>>439
カワエエエ!
少年の日の思い出なのかな
441:風と木の名無しさん
09/01/05 21:39:10 r43RYcgxO
あけおめ保守
442:風と木の名無しさん
09/01/08 16:56:07 H3d7yeiJ0
若き手を大地につきて喘ぐとき弑逆の暗き眼は育ちたり 春日井建
弑逆(しぎゃく):主君や父を殺すこと
愛憎ドロドロ主従を想像して萌える
443:風と木の名無しさん
09/01/13 08:06:47 WwOB9TTh0
よいフィルターをお持ちですな
444:風と木の名無しさん
09/01/17 18:05:35 5hIwPXSNO
>>442
春日井建は耽美からSMからガチムチまでバリエーション豊かにホモホモしいよね。
傾向としては倒錯的な歌が多いけど、
・くちびるを聖書に当てて言ふごとき告白ばかりする少年よ
みたいな清純さもあったりする。
ピックアップしていったら春日井建だけでスレ埋められるかも。
もういっこ。新古今集より西行法師。
・たのめおかん君も心や慰むと帰らんことは何時となけれど
訳:あなたに期待させておこう。その方があなたも心が紛れるだろうから。
いつ帰って来られるかは、わからないのだけれど。
小悪魔的なようでもあり、一ひねりした優しさのようでもあり。
445:風と木の名無しさん
09/01/18 20:38:46 ET0hC3+dO
下がりすぎなのでageます
446:風と木の名無しさん
09/01/18 23:12:03 46dBI+eMO
友達と
ひっつきながら
あつくなる
信じられるか・・?これおーいお茶に応募された俳句なんだぜ・・・
447:風と木の名無しさん
09/01/19 19:59:31 FouWOrLh0
なんと直接的な歌ですね
最中のことを読んだのですか?
448:風と木の名無しさん
09/01/20 15:50:49 Us8N6ZxG0
・わが通る果樹園の小屋いつも暗く父と呼びたき番人が棲む 寺山修司
・癇性のカリグラの首に肖(に)る首を持つゆゑ選びし友とも思ふ 春日井建
若い頃、春日井が車のドアで寺山の手をはさみそうになった時の寺山のセリフ
「惜しかったね。もう少しで寺山の手をつぶした男として歴史に名を残せたのに」
天才青年が年下の天才への嫉妬?春日井は寺山を「三つ違いのあにさん」と呼んでいたとか。
449:風と木の名無しさん
09/01/26 15:47:10 XK7EVIvb0
その逸話は知らんかった…萌えたww
寺山と春日井は本人たちも萌える人たちだったのかw
春日井建の歌、なんか妄想の広がる歌だなぁ
思わずカリグラの像ってどんな首してたっけと画像検索してしまった
ちょっと太めのがっちり体型の首だった。
癇性の人が感情を高ぶらせて顔や首筋を赤くしているイメージを
友人の首に重ねているのかな。えろすえろす。
450:風と木の名無しさん
09/01/27 00:58:50 LhxWQf870
数年前からネット上で出回っているものなのでよくご存知の人も
いるかもしれませんが面白いので貼っておきます。
作者不詳でスパムが元になっていたらしい。
おまえがオマケ
ある朝僕のちんこが
おまえは俺のでっかいオマケなんだとうちあけてくれた
いわれてみればなるほど納得
僕はちんこが僕についてると思ってたよ
実は僕がちんこについてたんだね
全然協力的じゃない香具師だと悩んでたけど
すうっと気持ちが楽になった
今まで偉そうにしてて悪いことしたな
連れて歩いてやってるような態度でいたな
僕のほうが大きかったから、なんとなく勘違いしてたよ
ちんこの話をよく聞いて
すなおに生きればいいんだ
僕はちんこの、オマケなんだから
ある朝僕のちんこが
おまえは俺のでっかいオマケなんだとうちあけてくれた
きょうから僕は、
ちんこに連れて行ってもらうんだな
どこへでも、ちんこが指すほうへ
ちんこが行きたいほうへ
451:風と木の名無しさん
09/01/27 09:47:23 3uwm6++t0
…萌え…るのか、それに?
男はちんこの先に脳みそがついているという話もあるが…
452:風と木の名無しさん
09/01/27 12:09:24 XjyhEy9c0
耽美とは逆方向だなぁ…
453:風と木の名無しさん
09/01/28 05:42:07 Y8Bvx3P+0
朝日あり童貞の尻固すぼみ 金.子.兜.太
ちんこの方ばかり見ていると、801板では危険です。
454:風と木の名無しさん
09/01/29 14:24:18 Rli5WfGC0
金子先生は>>446を選句したかもしれんなw
小夜時雨(さよしぐれ)上野を虚子の来つゝあらん 正岡子規
今、上野あたりかな、もうすぐうちに来るなwktkって感じがかわいい。
子規と虚子の出会いが、中学生の虚子に子規が野球を教えてあげたってエピも好きだ。
455:風と木の名無しさん
09/01/30 14:25:29 UNgNtlYv0
何度も出てるけど、塚.本.邦.雄
・春蝉の死への合唱少年のやはらかき咽喉我が肩に触れ
・革命歌作詞家に凭りかかられてすこしづつ液化してゆくピアノ
456:風と木の名無しさん
09/01/31 00:23:16 r5aFvVAE0
>>455
これの下の歌はどう解釈したらいいんだろう
457:風と木の名無しさん
09/01/31 06:41:44 ChvRkpVbO
革命歌作詞家×ピアノ
458:風と木の名無しさん
09/01/31 11:30:46 LEri2ywj0
革命歌作詞家のスーパーテクでふにゃふにゃとろとろになるピアノ
459:風と木の名無しさん
09/01/31 12:46:39 /ffwitlM0
短歌本文をググって二つ目の記事に解説があったよ
耽美ではあるな
460:風と木の名無しさん
09/02/08 18:47:25 b9JHs2KVO
少年のにはかに変る肉体のなやみ耐へゐる眸は清かりき
筏i井i嘉i一
461:風と木の名無しさん
09/02/09 12:32:49 xnqfnjVN0
>>460
こういうの萌える!なんかエロい!
462:風と木の名無しさん
09/02/16 17:15:10 gJdRhJk30
何ここ!凄い萌えた!こんなスレがあったとは…!
>>1から順に読んできて、ふと受けや攻めが歌人or俳人or詩人の商業BL作品や
詩歌をモチーフにした商業BL作品があるんだったら読んでみたいと思った
口説き文句が短歌だったり出会いの場が歌会だったりw
小説家や作詞家やコピーライターが登場するBLってありそうだけど
歌人俳人詩人は見ないよね。それとも探せば案外あるんだろうか
――――――
若いころの僕の手紙がひしめいてる塚本邦雄邸のひき出し 岡井隆
どんだけ仲良しだったんだあんたらと若い二人を想像してほのぼのしたw
――――――
もののふの佐佐木幸綱あかねさす丹頂鶴を一輪とかそへき 塚本邦雄
男臭い作風で男歌作者として知られる佐佐木幸綱が持つ繊細さを
俺だけは知ってるんだぜ、みたいな感じがして微笑ましい
463:風と木の名無しさん
09/02/20 23:16:39 TTM6pCTF0
>若いころの僕の手紙がひしめいてる塚本邦雄邸のひき出し
こんな句があるんだ…!リリカルというかなんというかこそばゆい感じに萌える
464:風と木の名無しさん
09/02/26 01:11:10 KlnL7Hp80
あづさゆみ春の真昼の下り電車口あけて狐型美少年眠る 酒i井i佑i子
――――――
少しの耽美さとほのぼのした感じの取り合わせに萌え
465:風と木の名無しさん
09/02/27 18:40:16 yoLmK5yu0
狐型美少年ってなんかイメージの膨らむ言葉だね
一瞬にして脳内に映像が浮かんだ
466:風と木の名無しさん
09/03/06 20:26:15 wYPstHWG0
萩.原.朔.太.郎の「恋.を.恋.す.る.人」
わたしはくちびるにべにをぬつて、
あたらしい白樺の幹に接吻した、
よしんば私が美男であらうとも、
わたしの胸にはごむまりのやうな乳房がない、
わたしの皮膚からはきめのこまかい粉おしろいのにほひがしない、
わたしはしなびきつた薄命男だ、
ああ、なんといふいぢらしい男だ、
けふのかぐはしい初夏の野原で、
きらきらする木立の中で、
手には空色の手ぶくろをすつぽりとはめてみた、
腰にはこるせつとのやうなものをはめてみた、
襟には襟おしろいのやうなものをぬりつけた、
かうしてひつそりとしなをつくりながら、
わたしは娘たちのするやうに、
こころもちくびをかしげて、
あたらしい白樺の幹に接吻した、
くちびるにばらいろのべにをぬつて、
まつしろの高い樹木にすがりついた。
朔.太.郎の薄暗い倒錯はエロス。
女装!女装!
467:風と木の名無しさん
09/03/07 16:06:31 5YlAnYX60
こ…これは!朔太郎さんパネエw
468:風と木の名無しさん
09/03/08 09:27:35 syTXinL70
>>466
この場合攻めは白樺か?ww
朔太郎ってこんな歌も作ってたんだな。知らなかった
谷川俊太郎の「なんでもおまんこ」とか「はだか」とかもそうだけど
こういう歌ってなんか好きだ。女装!女装!
469:風と木の名無しさん
09/03/15 01:54:49 sHKjGENI0
朔i太i郎といえば、うろだが「その手をいつまでもしゃぶつていたい」みたいな詩もあったな
手フェチかと思ったよ朔i太i郎…恐ろしい子!
470:風と木の名無しさん
09/03/15 03:02:05 DFWwoFIF0
「その手は菓子である」かな
------------
ああ そのすべすべとみがきあげたいつぽんの指を おしいただき
すつぽりと口にふくんでしやぶつてゐたい
いつまでたつてもしやぶつてゐたい
その手の甲はわつぷるのふくらみで
その手の指は氷砂糖のつめたい食慾
ああ この食慾
子供のやうに意地のきたない無恥の食慾。
------------
「しやぶつていたい」ってこの箇所以外でも散々言ってるw
食欲と性欲がカオスになっていく感じがたまらん
倒錯フェチな朔太郎もいいな
しかし「さみしい人格」には自分的に至高のプラトニック萌えを感じてやまない
------------
ここの古い椅子に腰をかけて、二人でしづかに話してゐよう、
なにも悲しむことなく、きみと私でしづかな幸福な日をくらさう、
遠い公園のしづかな噴水の音をきいて居よう、
しづかに、しづかに、二人でかうして抱き合つて居よう、
母にも父にも兄弟にも遠くはなれて、
母にも父にも知らない孤兒の心をむすび合はさう、
おまへと私だけの生活について話し合はう、
まづしいたよりない、二人だけの秘密の生活について、
ああ、その言葉は秋の落葉のやうに、そうそうとして膝の上にも散つてくるではないか。
-----------
長々と失礼。
471:風と木の名無しさん
09/03/15 13:51:51 ZcbHB/+cO
保守
472:風と木の名無しさん
09/03/15 14:40:37 nPg8P/ETO
携帯からすまん。
死は一度きりの快樂
されば恋ふる男の舌の
あけぼのの色
石.井.辰.彦
お耽美でエロい。ご本人もゲイだそうな。
473:風と木の名無しさん
09/03/16 18:09:35 npEK95Kp0
一応全レス読んだけど、既出じゃなさそうなので、
今私の脳内エンドレスでまわってる俳句
雨蛙芭蕉にのりてそよぎけり byキカク
雨蛙は其角のことかと思ったらえらいことになってしもた。
この萌えを吐き出したくて、そんなスレないかと探していたらちゃんとあって感激。
春日井健氏がたくさん出ててそれも感激w
474:風と木の名無しさん
09/03/20 04:39:46 OH8ePhFC0
椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池i田i澄i子
会いたいと思っちゃいけないような関係の二人萌え
475:風と木の名無しさん
09/03/21 17:33:54 LRdW+d9UO
雄蕊相逢ふいましスパルタのばら 加藤郁乎
直球ですな。
476:風と木の名無しさん
09/04/06 23:11:58 Ocfs6OBb0
・一歩一歩空の梯子をのぼりゆく墜ちなむ距離を広げむとして
・一瞬を捨つれば生涯を捨つること易からむ風に鳴る夜の河 春日井建
散々出てる人だけど
刹那的破滅的な昔のBL同人の王道のような雰囲気で萌える
477:風と木の名無しさん
09/04/09 00:49:04 1amy3OKI0
「彼等」 堀口大学
彼等よく知る、
よろこびに
果あることのかなしさを。
彼等は知らず、
かなしみに
果あることのかなしさを。
478:風と木の名無しさん
09/04/10 11:52:37 A/b8oAM2O
>>477
なんかズキンと来た。
479:風と木の名無しさん
09/04/18 16:53:03 U0b7FBbqO
お~いお茶より
鳥雲に男鋼の匂ひして
480:風と木の名無しさん
09/04/18 23:00:32 BAtYLdumO
鋼の匂いが効いてるな。
男の愛からたちに指刺されたり 島津亮
481:風と木の名無しさん
09/05/06 06:58:57 YwKYEAseO
保守
482:風と木の名無しさん
09/05/11 16:41:45 lAplKbUl0
クオ・ヴァディス・ドミネ 靴屋のくらやみに蹄鐵打たれをり?年は 塚本邦雄
いにしへのイクシオーンの水車刑わかものの四肢花のごとくに 須永朝彦
並べてみると2人の個性が際立つ気がする。
483:482
09/05/11 17:07:40 lAplKbUl0
文字化けすまん。
塚本の歌「?年は」常用漢字だと「青年は」です。
須永の歌は>>402の塚本の「われらの四肢の逆しまの枝」を思い出す。
484:風と木の名無しさん
09/05/21 00:13:23 KmzCoDpuO
>>482
リアルに想像した。大工の息子か…
この家は男ばかりの添い寝ぞとさやさや風の樹に鳴る夜なり
若山牧水
485:風と木の名無しさん
09/05/24 09:32:28 ySsGLkwV0
新聞の投稿欄より
灘よりの新酒入手を知らせ来し家に呼ばるる碁敵なれば
爺様同士の落ち着いた関係萌
486:風と木の名無しさん
09/05/27 11:43:14 kjf8RPXq0
枯れた間柄がいいな。
「碁敵は憎さもにくしなつかしく」柄井川柳 を思い出した。
「パーティーの前にトイレでキスをして後は視線をはづす約束」黒瀬珂瀾
ベタだけどこういうシチュは萌え。
487:風と木の名無しさん
09/06/02 19:41:50 kI5ewgce0
ファウストもここでおk?
ファウスト×メフィスト萌え。
快楽を体験させる契約とかえろすぎる。
801焼き直し同人誌でも作るか…
488:風と木の名無しさん
09/06/02 20:06:30 wFXXHlTFO
微妙にスレ違いじゃない?
ファウストを題材にした萌える詩歌ならOKだけど
489:風と木の名無しさん
09/06/22 11:54:27 Ac4X9hZoO
保守
490:風と木の名無しさん
09/06/23 19:42:59 zeerbtFRO
*級友よ寒くはないか灯を消せば満身創痍の伽藍のごとし 福島泰樹
*サ・セ・パリも悲歌にかぞえむ酔いどれの少年と一つのマントのなかに 寺山修司
この人たちの歌を読むたび、根本がやおいだ~と思う。
491:風と木の名無しさん
09/06/27 17:42:20 9AxBiCs90
どうせ僕には産めないから、とわが横にほほゑみながらジンを仰げり 黒瀬珂瀾
ちょっと寂しい歌。
492:風と木の名無しさん
09/06/28 16:24:00 9oB9eJbvO
保守
493:風と木の名無しさん
09/06/29 22:16:47 +NRl16bO0
保守
494:風と木の名無しさん
09/06/29 23:42:07 PAjfL/Lf0
銃口の深い暗さが僕らの夜空
鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ
林田紀音夫
昔国語の問題集か何かで並んで載ってた。
死が日常な環境の中で、相手には幸せに生きのびてほしいと願いつつ
想いをひた隠しにしている二人、みたいなものを想像して禿げた。
495:風と木の名無しさん
09/06/30 16:05:24 z5zSVqFPO
>>494
その句うろ覚えだったが作者名わかって嬉しい。次も林田紀音夫。
騎馬の青年帯電して夕空を負う
娶らざるわれらいづれも早桃くふ
496:風と木の名無しさん
09/07/03 21:29:38 dYAMI3e40
20年くらい前、朝日新聞の「折々のうた」で紹介されてて
シチュ萌えのあまり切り抜いていたんだが詳細を忘れてしまいました。
たしかAとBが友人同士で、Aの元妻がBの現妻、BがAの墓前で詠んだ歌
…だったはず。無名の人でなく知ってる人だった気がする。
「ちょ、それ女を挟んだ三角関係とみせかけて実は…」と感じたのだが
どなたかご存知ないですか?
ぐぐると谷崎と佐藤春夫の妻譲渡事件ばかり出てきてしまうんだが
その二人ではなかったような…うーん思い出せない。
497:風と木の名無しさん
09/07/03 22:23:26 VvLGGd7iO
マッチ擦る つかのま海に 霧深し 身捨つるほどの 祖国はありや
草の笛 吹くを切なく聞きており 告白以前の愛とは何ぞ
(寺山修司)
マッチ擦る…は、うらぶれたオッサンを想像して萌えていた
森川久美さんは「南京路」の本郷さんのイメージだと書いてたなあ…
498:風と木の名無しさん
09/07/04 16:01:22 xuY0hdDXO
>>496
詳しくは知らないが、吉野秀雄は八木重吉の未亡人と再婚してる。
「重吉の妻なりし今のわが妻よ ためらはずその墓に手を置け」
「われのなき後ならめども 妻死なば骨分けてここにも埋めてやりたし」
>>497
寺山は相手が国家でも告白前でも愛しちゃうんだなw
森川さんのそのエピ知った時はちと意外だった。自分はむしろ黄のイメージ。
499:496
09/07/04 17:58:27 ML5dY+VB0
>498
それだ!まじありがとう!「友人同士」は記憶違いみたいでした!
でも本当にありがとう、すっきりしました。
500:風と木の名無しさん
09/07/15 14:31:36 taz50TgCO
「麦秋や若者の髪炎なす」 西東三鬼
若者を見る作者の目を想像して萌え。
501:風と木の名無しさん
09/07/17 20:32:40 5SpnwqAqO
・驟雨甘し喝食(かつしき)に花ぬすませて 塚本邦雄
美少年の花盗人。映像が目に浮かぶ。
502:風と木の名無しさん
09/07/20 00:21:44 dFV2JI16O
塚本御大の歌が出ると
ま た 塚 本 か
って感じがする。悪い意味じゃなくあまりに毎度すごいんでw
503:風と木の名無しさん
09/07/21 17:04:59 LVtZRrTTO
「明け方のかなかなの声少年の成長痛の右足に降る」 小島なお
504:風と木の名無しさん
09/07/22 20:46:14 o5qZ4UmF0
みちのくの星入り氷柱われに呉れよ 鷹羽狩行
中高同級だけど、大学で別れてしまった友達に宛てた手紙とかに書き添えて
あると考えてみたり。
あと、転勤しちゃった同僚へのハガキの最後に書いてあるとか、おっさん
同士のやりとりとかも思い浮かんだり。
ちなみにこの句、塚本邦雄の俳句アンソロジーにとられてて、
別の意味で ま た 塚 本 か と思いました。
505:風と木の名無しさん
09/07/23 20:08:37 YgUqppxYO
>>504
きれいな句だね。解釈も萌えが広がる。
塚本のそのアンソロジーには既出の
*怒らぬから青野でしめる友の首(島津亮)
*鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ(林田紀音夫)
なども載ってなかった?
506:風と木の名無しさん
09/07/23 22:34:33 lSV8hbwh0
>>505
504ですがそれらも載ってた。そういう目で見るとすごいよ御大、と只今
再読中。でもってこんなのも
山の冷猟男の体躯同じ湯に 森澄雄
こっちはガチな感じ。
507:505
09/07/23 22:45:04 YgUqppxYO
レス感謝。
その本、持ってないが噂だけ聞いてたw
森澄雄作品も映像的でいいなあ。
…御大スゴス…
508:風と木の名無しさん
09/07/24 14:03:46 VHrUzRnK0
「樽見、君の肩に霜ふれ 眠らざる視界はるけく火群ゆらぐを」福島泰樹
第一歌集の巻頭歌で失踪した学友を歌うばかりか
序文で“樽見、君はいまどうしているのだ(ry”と呼びかける福島。
塚本が亡き杉原一司に“僕は君以外の誰もおそれない、信じない。愛しない(ry”と
呼びかけたのと重なるなあ。
「夭折の友」って一種のキーワードだよね。
509:風と木の名無しさん
09/07/24 21:01:15 +erExF2oO
携帯から失礼します。
井伏が訳した有名な漢詩に、寺山が返した?詩を。
さよならだけが人生ならば またくる春は何だろう(中略)
やさしいやさしい夕焼けと ふたりの愛はなんだろう(中略)
さよならだけが人生ならば 人生なんかいりません
本来の意味からは少し違うけど、さよならだけが人生だとか擦れてる受けに、攻めがちょっと寂しそうに言えばいいなと。逆でもいける。
510:風と木の名無しさん
09/07/28 18:24:37 KdChyY3yO
寺山は全方位的に片思いしてる気がするなー。続けて寺山修司を。
「あはれかの我に煙草を教へたる上級生の盗癖(ぬすみぐせ)かな」
上級生から教わったのはタバコだけじゃないと思う。
511:風と木の名無しさん
09/07/29 02:27:41 t4cDIKKCO
>>510
煙草を教えたって部分で、自分は思春期の叶わなかった恋を想像してしまう。
萌えるけど切ないな。
煙草繋がりで一つ。
胸いたむ日のかなしみも、
かをりよき煙草の如く、
棄てがたきかな。
石川啄木
512:風と木の名無しさん
09/08/03 23:48:52 qCabOvXwO
保守
513:風と木の名無しさん
09/08/05 11:03:05 Rcz1Q5egO
芭蕉の「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」は
衆道の恋人・蝉吟が亡くなった日に作ったらしいね。
高橋睦郎は「しみ入る」は行為の時の痛みだと解釈してた。
514:風と木の名無しさん
09/08/05 12:09:15 RTq32rXmO
>>513
蝉吟が亡くなった年は1666年で
立石寺で閑かさや~の句を作った奥の細道の旅が1689年だし
閑かさや~の句は芭蕉が若い時の作風っぽくないので
いくらなんでもその論は無茶苦茶だ…とは思うが
芭蕉が23年も主人のことを忘れられないで
若い日に思いついた発句を温めてきたと考えると萌えるね
515:513
09/08/05 13:45:22 Rcz1Q5egO
書き方わかりにくくてすまん。
亡くなった日=命日って意味ですね。
高橋氏の孫引きです。
516:風と木の名無しさん
09/08/05 14:33:33 RTq32rXmO
命日か。勘違いしてごめん
蝉吟の命日と芭蕉がその句を作ったとされる日は旧暦で1ヶ月ほど違うけど
まぁそれは置いといて
解釈通りだったら、表現が直球すぎてすごいよ芭蕉w
と言うかそんな解釈をした
むつおさんがパネェお人だってことがよくわかった
517:風と木の名無しさん
09/08/05 20:37:00 2YlCG5k6O
>>513
その解釈はいくらなんでもトンデモ
518:風と木の名無しさん
09/08/09 00:25:22 YuVBPVRZO
バショさんつながりで
寝ごゝろや 炬燵布団の さめぬ内
芭蕉の弟子である基角が手紙にて贈った句。
こたつが冷めないうちに二人でもにゃもにゃ…暖まろうぜ。
てな感じでしょうか
519:風と木の名無しさん
09/08/20 23:36:34 CW6/79uy0
北/原/白/秋の『他.ト.我』
二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナツタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遺瀬(ヤルセ)ナシ、
ジンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
二人でいることも一人になることも出来ない、もどかしい感じに萌える
520:風と木の名無しさん
09/09/06 09:31:10 ymjbd5x90
富士額恥ずるが如く学帽をふかくかむりて少年われは 小池光
古来、美女の代名詞とされてきた富士額と少年という組み合わせに
そこはかとなくエロスを感じて萌えた。
しかも最後の五句で「少年われは」となっててナルシスティックな感じが良い。
521:風と木の名無しさん
09/09/12 19:15:14 Sdr+zhSB0
ふたつなき 命も君のためならば 涼しく軽く捨てよもののふ
誰かの辞世の句らしいけど調べても誰のかさっぱり分からん
しかしこの君のためなら何でも投げ出してしまえそうな感じが大好きだ
522:風と木の名無しさん
09/09/15 03:19:40 meVhczF1O
クール破滅型の部下受けを妄想した。
ぐぐったら島津義久公いろは歌というのが出てきた。
523:風と木の名無しさん
09/09/18 06:01:35 R7MZwTt0O
ま た 塚 本 邦 雄 か
と言われそうですがまた塚本です
緑陰を穿ちて植ゑし新緑の杉 愛しすぎて友を失う
美しき春の驟雨を死の三日前に降らしてくれよ悪友
朋は莫逆、その逆を怖れつつありやめよ散り果つるまでは牡丹
二つ目なんかは「悪友」に対する想いというか「降らしてくれよ」に
妙な切なさを覚えてしまったんだ
他にもいくつか
美しき誤算の一つ我のみが昂ぶりて逢い重ねしことも 岸上大介
沈黙のわれに見よとぞ百房の黒き葡萄に雨ふりそそぐ 斎藤茂吉
手を垂れてキスを待ち居し表情の幼きを恋ひ別れ来りぬ 近藤芳美
二つめ、上の方で葡萄が喉仏という話を聞いてからエロい歌にしか見えなくなった
どうしてくれる
三つ目は男女でも萌えるっていうかかわいいんだけど、801だとちょっとエロいよね
最後は俳句を少し
少年や六十年後の春の如し 永田耕衣
な折りそと折れてくれけり園の梅 炭太紙
六十年後の春に美しさと色気を感じなくては嘘だ
あと「折らないで」と言いながら折れてくれた梅は当然愛でなくてはなりませんな
524:風と木の名無しさん
09/09/19 08:16:16 xbAvKU6P0
どれも素晴らしく801の世界を想像させる
特に塚本と永田耕衣のが好みだ
>>523の「美しき誤算」で思い出した詩
冬のたそがれです。美しい誤謬犯しつつ、
僕らはしかも、行かなければならない。
山本太郎「一つの出発」
525:風と木の名無しさん
09/09/19 13:00:45 v35hOeUOO
「男老いて男を愛す葛の花」永田耕衣
そのまんまですが。
526:風と木の名無しさん
09/09/22 07:16:34 uov5dD9v0
永田耕衣すげえ…!
527:風と木の名無しさん
09/09/24 15:48:16 TABuNFnQ0
>>525
塚本も匂わせていたけど釈.迢.空の有名な
葛の花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人あり
を踏まえた句なんだろうな。
釈.迢.空の方は、「この山道」が少年の頃、
恋人の藤.無.染と歩いた山道だと想像すると切ない。
釈でもう一首
人間を深く愛する神ありて もしものいはゞ、われの如けむ
晩年の釈の異様な気魄のようなものが感じられる。
528:風と木の名無しさん
09/09/28 19:11:55 3jTXWnchO
御大たちスゴ杉…ここで軽めな1首を。
癒されたいわけじゃなかったこの傷のほかには何も持たないぼくら 松野志保
529:風と木の名無しさん
09/09/28 20:23:42 iYfSGfH90
>>528
自分にとっては十分ヘビーだった えらい萌えた
「癒されたいわけじゃなかった」っていいなあ
530:風と木の名無しさん
09/10/02 22:38:59 HtO3cny50
>>438
自分もこの歌は801的なフィルターを抜きにしても好き。純情で可愛い。
531:風と木の名無しさん
09/10/10 07:48:30 4tCyA/Fw0
地に落下してゆくまでの目くらみをうつとりとして言ふけれど死ぬな 大.辻隆.弘
病んでる相手を止めようとして飲まれかけているようで萌え。
532:風と木の名無しさん
09/10/18 12:33:20 h5zH+Iox0
水底にさくら花咲くこの暗き地上に人を抱くということ 永/田/和/宏
なにかいろいろ絶望的。531の行きつく果てっぽい。
533:風と木の名無しさん
09/10/19 00:29:30 DsJDsQAd0
踏みはずせ計算するなおそれるなひるむなそつと唇を出せ
閉じ込めし想ひは深くなりながら百年生きねばならぬ恋
中.山.可.穂のレズ小説「マラケシュ心中」の作中歌。
801だったらとっても萌え。
534:1
09/10/19 23:55:29 URB/3/vN0
まさかやおい板で中.山.可.穂の名前を見かけるとは!びっくりしたw
この人は「切った爪がお前を恋しがる」 という自由律俳句について
「ここでその解説をするほどわたしは野暮ではないので、
興味のある方は実地に体験して体で理解していただきたいと思う。」
と言い放った気概が印象深いわ。
レポートを書こうと思って 渡部泰明の「和歌とは何か」(岩波新書)を読んでたら
このスレ向きの話題を発見したので引用。
――
贈答歌の本質は恋の駆け引きにある。そしてその手法は、同性同士にも応用される。
(略)
~慈円の家集である『拾玉集』には、頼朝との八十首近い、
まるで恋人どうしと見まごうような贈答歌群が残された。
実際、こんなに文のやりとりをしたら女性かと噂になってしまいますね、
などという言葉も見えるくらいである。そのうちの一首、
535:2
09/10/20 00:01:49 URB/3/vN0
思うこといな陸奥のえぞいわぬ壺の石文書き尽くさねば 慈円
(胸に満ちた私の気持ち?いいえ、とてもとても表現し切れません。
手紙になんか書き尽くせないのですから。)
(略)
陸奥の言はで忍ぶはえぞ知らぬ書き尽くしてよ壺の石文 源頼朝
(言わないで我慢していたらわからないじゃありませんか。
全部手紙にお書きください。)
――
頼朝って弟を死に追いやる冷酷な支配者キャラというイメージがあったから
お友達とこんなほのぼのした可愛い歌も読んでたんだと思ってなごんだ
慈円とは本当に仲良かったんだろうなぁ。
それにしても贈答歌っていい。読んでて面白い。
536:風と木の名無しさん
09/10/21 21:04:32 AsnvB13TO
>>534
中ヤマ可穂はいろんなスレでそこそこ名前みるよ
537:風と木の名無しさん
09/11/07 22:59:14 E5J2vbjt0
保守がてら
君 いつはりて戯れに戯る
この戯れをわれ好む
君 片側に 涙垂れ
また 片側に 笑ぎます
われ すべて失うと思ひしに
求めて 得たり いやましに
君 膝許より遠ざけて
またも 胸に抱きたまふ
(タゴール「ギーターンジャリ」)
宗教詩だというのは分かっているのだが、翻弄されてもついていく
健気さに何かを感じてしまう……
538:風と木の名無しさん
09/11/10 08:09:35 3+NlgEoM0
宗教詩ってことは君は神のこと?
539:風と木の名無しさん
09/11/13 18:08:17 zQL+ld6o0
>>538
解説によればそうらしい。
全体的に「君」だの「友」だのと呼びかけているので、
やたら距離が近い感じ。
540:風と木の名無しさん
09/11/20 21:42:59 qDN1+fFQ0
小野茂樹の歌集を読んでいたんだけど、後書にて紹介されていたもの。
『律』という詩文学の雑誌(?)上で、塚本邦雄主催による
『ハムレット』の詩劇というものが行われていたそうだ。
その雑誌自体は未見でわからないが、各作家が七五調の文語詩で
ハムレットの各登場人物を演じる、という企画らしい。
小野茂樹はホレーショ役を担当したということで、紹介されていた
部分が、ものすごい萌えだった。
----------------
我もまた死すべかりしを
死もて死に従うべきを
漂える血の香の中に
ただ一人生きつつ立てば
生者こそ死を見ざるもの
生者こそ生ける屍
----------------
狂気に近い慟哭、っていうのか
今その企画全文を読みたくてたまらない
541:風と木の名無しさん
09/11/29 05:45:38 MuflHHvg0
父の陰茎を抜かんと喘ぐ真昼のくらがり 西.川.徹.郎
色々とやばい。
542:風と木の名無しさん
09/11/29 11:37:09 +7ChCFNv0
>541
それは一体どういう状況なんだ
543:風と木の名無しさん
09/11/29 22:41:44 3PFXTuiF0
どういう状況なんだその句は
544:風と木の名無しさん
09/12/02 08:49:37 M9CqC2FT0
幸さながら青年の尻菖蒲湯に 秋元不死男
暗殺者の手が撫でている青い尻 上野ちづこ
少年の肛門より降霊術の朝靄 江里昭彦
凄すぎて漢詩を上げるのがためらわれた。
ので、西川句を探してついでに見つけた句。
それにしても現代句の世界すげぇ。尻シリーズだそうな。
545:風と木の名無しさん
09/12/09 13:30:02 oQFKD+JV0
現代句凄すぎる…。中和のためほのぼの有名どころをひとつ。
函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌
矢ぐるまの花
石/川/啄/木。失くしてはじめて恋と知るノスタルヂックなはつこひ?
546:風と木の名無しさん
09/12/15 02:17:01 wlnd8y3p0
同じく啄木
待てど待てど
来る筈の人の来ぬ日なりき、
机の位置を此処に変へしは。
せつない。
547:風と木の名無しさん
09/12/19 20:48:12 9/pTIBzF0
めぐりあひふと見交して別れけり落葉林のをとこと男 若山牧水
そこはかとなく隠微な色気を感じる
548:風と木の名無しさん
09/12/23 00:12:09 3Httt2ty0
>をとこと男
なんか日本画で見たくなるワンシーンだ。
ひらがなと漢字で表記をあえて変えているのは
どんな文学的な意味があるんだろう?
549:風と木の名無しさん
09/12/23 18:52:35 T565rTRT0
平仮名は女文字で漢字は男文字。
つまり…
そう言うことだと思うんだww
550:風と木の名無しさん
09/12/26 21:25:38 vGg32FSY0
確か一首の中で同じ単語を繰り返す時は片方をひらくんじゃなかったかなと
色気のないマジレスをしてみるw
551:風と木の名無しさん
09/12/27 02:32:36 AXMHO3XH0
逆に考えるんだ
つまりルールに従っただけですよというふりをしているんだとw
552:風と木の名無しさん
10/01/08 14:35:09 0CCL/OWC0
鮎i川信i夫 「死lんlだl男」
たとえば霧や
あらゆる階段の跫音のなかから、
遺言執行人が、ぼんやりと姿を現す。
―これがすべての始まりである。
遠い昨日……
ぼくらは暗い酒場の椅子のうえで、
ゆがんだ顔をもてあましたり
手紙の封筒を裏返すようなことがあった。
「実際は、影も、形もない?」
―死にそこなってみれば、たしかにそのとおりであった。
Mよ、昨日のひややかな青空が
剃刀の刃にいつまでも残っているね。
だがぼくは、何時何処で
君を見失ったのか忘れてしまったよ。
短かった黄金時代―
活字の置き換えや神様ごっこ―
「それがぼくたちの古い処方箋だった」と呟いて……
553:続き
10/01/08 14:39:15 0CCL/OWC0
いつも季節は秋だった、昨日も今日も、
「淋しさの中に落葉がふる」
その声は人影へ、そして街へ、
黒い鉛の道を歩みつづけてきたのだった。
埋葬の日は、言葉もなく、
立会う者もなかった、
憤激も、悲哀も、不平の柔弱な椅子もなかった。
空にむかって眼をあげ
きみはただ重たい靴のなかに足をつっこんで静かに横たわったのだ。
「さよなら、太陽も海も信ずるに足りない」
Mよ、地下に眠るMよ、
きみの胸の傷口は今でもまだ痛むか。
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高校の教科書に載っててえらく萌えた覚えがある