07/07/22 21:06:25.09 BOE6GXlJ0
>>832
「さてと、私はもう帰るヨ」
「そう……」
「それにしても朝倉さんが、そんな事で悩んでるだなんてね。青春だねぇ~」
何が青春なのか? そう考える私を余所に泉さんは、紙袋を手に帰路につくのだった。
元々私は、存在する理由が定められていた。
だから、今悩むような事柄を「悩む」事は一切なかったのだ……
でも、今の私は存在する理由を定められていない。
確かに、情報統合思念体は、私を観察しているらしいが……
でも、それ以外の事に関しては束縛すらしないと言う事。
明確な理由が無い。
曖昧な理由しかない。
理由があって行動していた。でもその理由が取り除かれ行動しろと言われたら……
何も出来ないのではないか?
曖昧すぎる理由をどう行動に反映すればいいのか?
分らない事だらけね……
でも、泉さんの言葉は非常にタメになった。
つまり何を行動するか。それが重要なのね……
自分から卵の殻を破らないと何もならないのね……
重要なのは、自分から行動。
何をすればいいかは、まだ分らないけど……
どうすればいいか。
それが分った事は、非常に重要なモノだった。