07/06/14 16:26:22.03 aVHO0qQ20
必死にダグトリオは地中の世界を掘り進めている。オニドリルと人間一人が通れる穴を掘るだけでも相当
なのにそれを必死に、ヤマブキシティまで必死に続けてる。
情けないトレーナーだと思う。情けない人間だと思う。
俺が、俺だけがポケモンを信じてあげられなかった。ポケモンはこんなに俺を、人間を信じてくれている
のに、一生懸命信じてくれるのにそれを俺は怖くて、臆病だからそっぽを向いてたんだ。俺じゃ力不足だか
らと言い訳して、耳と目を塞いでたんだ。
「ごめんな……ありがとう……ありがとう……」
涙が止まらなかった。きっとこんな姿を見たら、アイツどころか俺のポケモン全員が笑うだろうな。
でも、それで良い。一緒に笑いあいたいよ、お前等と。
「ダグダグ!」
「ドリィィ!」
共に俺に呼びかける。もうその声すら涸れて、今すぐにでもセンターに連れて行かないといけないのに。
「ダグダグ!」
「ドリドリィィィ!」
……そうだ、そうだよな。俺がしっかりしなきゃな。俺は、お前らの主なのだから。
だから、俺は突然開けた世界で、サカキの前で倒れていくアイツの前で叫んだんだ。
「ミュウツーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」