ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」at NEWS4VIP
ハルヒ「ちょっとキョン!あたしのプリン食べたでしょ!?」 - 暇つぶし2ch228:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:50:26.68 +0zcodo10
こいつらVIPを馬鹿にしてるぜwwwwwww
しかも違反アイコン登録しまくりwwww

URLリンク(miyakon.sakura.ne.jp)
URLリンク(www.tirno.net)

突撃するときは
「みやこ豚wwwwwwwwwwwww」
と言ってくれw

URLリンク(tasiro.simurgh.be)
↑田代砲もwwwww

還付無きにまでしとめろよw
ウイルスもありだからさww

229:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:51:43.98 eYgpxhlxO
wktk

230:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:54:16.63 wUu++U8r0
みくる「キョン君、こんな時間に呼び出してごめんね」
キョン「いや、朝比奈さんからの呼び出しならば、たとえ夜中の2時にでも来ますよ」
みくる「ありがとうキョン君・・・私ね、未来に帰ることになりました。最後にキョン君だけにお別れがしたくて」
キョン「ちょ・・・ちょっと、あまりに急じゃないですか。いつ帰るんです」
みくる「あと30分くらいかな・・・いきなり帰還命令が出ちゃって。最優先事項でキャンセル出来ないの」
キョン「今からでも遅くない! ハルヒや長門や古泉たちも呼び出しましょう。黙っていくなんてダメです!」
みくる「いいの・・・私がこの時代を去ったら、記憶操作がされて、私がここにいた痕跡は消えちゃうから・・・」
    それに・・・最後にキョン君に、聞きたいことがあるんだ」
キョン「・・・何です? 何でも聞いてください!」
みくる「キョン君、涼宮さんのこと好きですよね?」
キョン「なっ・・・なんでそうなるんですか。俺は別にハルヒのことが好きだとか嫌いだとか・・・」
みくる「ふふっ・・・キョン君って本当に素直じゃないんだから。涼宮さんもね・・・
    あなたたちがいつまで経ってもそんなことだから、私はキョン君のことを諦める事が出来ませんでした」
キョン「朝比奈さん・・・済みません・・・」
みくる「約束してください。ちゃんと、涼宮さんに告白するって。約束してくれないと、心残りで未来に帰れません
    絶対ですよ。振られた私の最後のお願い、聞いてくれなかったら怒っちゃいますよ」

キョン「・・・こんな夢をみたので、俺、勇気を出してハルヒに告白します。朝比奈さん、ありがとうございました」
みくる「変な夢で人をダシにして告白しないで下さ~い! もう勝手にしやがれですっ! 知りません!」

みくる「キョン君の夢の中の私、あながち想像の存在じゃないんですよ・・・さようなら、私の初恋・・・」

231:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:55:13.27 WQhC5+ya0
五分後に投下します。支援お願いいたします。

232:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:57:28.11 H2in110P0
wktk

233:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:58:19.25 pz9UC/Qn0
>>231
おk

234:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:58:30.61 +QdGaPrK0
キョン「何故こんなことをしたのか、まずは聞かせてもらおうか」
古泉「涼宮さんの力のことは、あなたもよくご存知ですよね。涼宮さんは周囲の環境情報を自分に都合の良いように書き換えることができる」
キョン「ああ、よく知ってるさ」
古泉「でしたら、彼女の機嫌を損なうということがどういうことかも知っていますよね」
キョン「遠まわしな言い方はやめて、単刀直入に言ったらどうだ? パフェを食べたがっていたハルヒの機嫌をとるためにこんなことをしたっていうのか?」
古泉「大当たりです。まさに、その通りです」
キョン「ふざけるな! そんなことのために谷口を……!」
古泉「世界の命運と、たった一人の男子高校生の命。どちらが重要かは言うまでもないことでしょう」
キョン「世界の命運とたった一人の男子高校生の命だと!? てめぇらの血は何色だ!?」

235:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 22:59:19.67 +QdGaPrK0
>>231
支援了解。よろしく。

236:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:00:01.04 DRZWrYJh0
待機完了。支援用意。

237:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:01:04.71 WQhC5+ya0
それではまいります。今までのお話はURLリンク(www25.atwiki.jp)

238:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:02:06.31 WQhC5+ya0
 2

 翌日。グズグズしていた天気がひっくり返ったように空は晴れ、マフラーなしでも耐えられ
る程度には温度計も炭化水素を膨張させているらしかった。俺は通常通り登校し、吉崎と同時
に教室に入って何とか事なきを得て席に着く。
「おはよ」
 文字数最小限で挨拶するハルヒは見た目いつも通りだった。……が、
「キョン、先に言っとくけど今年のバレンタインは中止にするわ」
 さらっと言って、別段虫の居所が悪そうでもなく窓の外に目をやる。
 中止? それじゃやる予定あったのか?
「そんなんどっちだっていいでしょ。ともかく、決定事項だからね。今月は何か他のことをす
るわよ」
 一人腕組みして納得しきった風に頷き、俺は介入の余地もなくぽかんとハルヒの不敵な顔を
見つめ、用件は終わりよとばかり挑戦的な目で見られると前を向くより他なくなる。
 何なんだ。昨日のあれはお前の中でどう処理されたんだ? さっぱり解らん。俺のほうは誰
の助力も仰げず首を傾げて天地がひっくり返らんばかりだ。古泉が今までいかに俺の思索過程
で重要な役割を占めていたかを痛感する。まるで自立してない子ども状態だと思いつつも、ま
んま俺は子どもだったと思い直す。とは言え自分では少なくともガキではないつもりで、チー
プな表現をすれば微妙な年頃というやつなのだろう。十七といえば人生で最も輝かしい時代と
誰かが言ってそうだしな。

 結局ろくすっぽ考えが進展しないままに昼休みとなった。
 昼食時も俺は呻吟の様相を露呈していたらしく、しかして昼食の席を構成する三分の一、国
木田が生春巻きを頬張りつつ、
「キョン、えらくぼーっとしてるけど何かあった?」
 そうか、考えがまとまらない時の俺はマヌケ面にしか見えんのか。初耳だ。こりゃ今後改善
の余地ありだ。

239:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:02:13.79 lngreKap0
支援

240:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:02:21.88 Os/px3xIO
支援

241:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:02:51.38 +QdGaPrK0
支援

242:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:03:08.06 WQhC5+ya0
「別に。もうすぐ二年も終わりだと思っただけだ」
 ハルヒ相手でもないので口からデマカセだったが、余計な魚の鱗が投げたつもりもない釣り
針に挟まった。
「おうおう感傷に浸ってたのか? 朝比奈さんに鶴屋さんのお二人が卒業しちまうもんな」
 センチメンタルとは生涯無縁そうに見える谷口の言葉が鼓膜を妙な具合に振動させる。
 卒業。……そう。来月の今ごろは朝比奈さんも鶴屋さんもこの学校にはいないのだ。二人と
もここからそう遠くない大学へ進学するようなことを言っていた気がするが。朝比奈さん、あ
なたはまだ未来へお帰りにはならないのでしょうか。まるで先に月へ帰還することが前提であ
る契約書を提示されたかぐや姫の老夫婦のごとき心境だ。
 いつか別れは来る。
 それは何も未来人相手じゃなくたって、ここにいる谷口国木田の凸凹コンビやコンピ研元部
長氏に元生徒会長、阪中、そして他のSOS団員だってそうだ。学校があれば、入学と卒業があり、
誰もがいつかやって来て、またいつか出ていく。そこに待ったはない。
 本気で谷口の言った感傷とやらに浸かりかけた俺は首を振った。今さら振り返って何をどう
しようというのか。SOS団を取り巻く種々の騒動がハイライトを終えたということは、すでに俺
も体感として解っていることだ。仮にいつどこでどんな別れが訪れてもおかしくはないが、だ
からと言って湿っぽくクサっているのは性に合わない。
「そういうお前にとっても手痛い損失なんじゃないか」
 俺が言うと谷口はこいつなりに本気で憂慮する風情のマンガめいた般若顔で、
「あぁそうだな。今現在の北高ランク勢力図は、学年の高さがそのまま質の位を表してる。三
年生がまるまる出て行っちまったとして、その損失を新しい一年が補填できるかどうか」
 不純なのか健全なのか解らん理由で上級生を欽仰する谷口だった。こいつくらい風通しのい
い脳内回路をしてればちったぁマシかもしれんな。脳味噌とっかえるのは御免こうむるが。

243:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:03:51.37 lngreKap0
支援

244:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:04:18.86 Os/px3xIO
支援

245:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:04:23.17 pz9UC/Qn0
支援支援

246:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:04:26.61 WQhC5+ya0

 そんなこと言いつつも午後の授業中、俺の頭は回想モードへシフトしてしまうのだった。
 普通と退屈に満ちていて、確固たる物理法則によって支えられているとわざわざ信じるまで
もなかった高校入学までの日常。それがハルヒと会ってすべて一変した。この二年の主だった
出来事を年表にして並べたら当事者の一人である俺も苦笑しちまうかもしれない、アホらしく、
それでいて最高に楽しい不思議の見え隠れする毎日。傲岸不遜にわが道を突っ走り、しかし誰
よりも団員を大切に思ってる絶対無二の団長。空気を希釈するような笑みを常としつつも、い
つ終わるとも知れない、速記者が腱鞘炎になりそうな解説ばっかりする副団長。すべてを春色
に変えて、幸福そのものを象徴せんとばかり献身な専属メイド兼副々団長兼プロモーターであ
る先輩。今やしっかりと自分の意識を持って、人としての喜びに触れることができただろう文
芸部部長にして、もっとも多くの危機を共に乗り切った大切な仲間。姉と同じようで違うこと
が他の団員ならばはっきりと解る、遅れてきた六人目の友、文芸部副部長。
 頭を疑うような正体を持つ、二度とはめぐり会えるはずもない五人と過ごした、部室での放
課後。
 そう、俺に必要なのはあるがままを受け入れる準備だけだった。
 SOS団が来年も存続するのはハルヒを見るまでもなく未来年表に記された既定事項なのかも
しれないが、今のメンバーで放課後を迎えることは、あとそう何度もないのだろう。
 ひとつ上の学年の先輩が学校の門を出て行く時、俺たちは笑ってられるだろうか。


「本当は準備ができているのではありませんか?」
 放課後、部室。かちりと碁石を置いて古泉は言った。俺は何も言ってないはずだがな。
「おかしいですね。僕はこれでも超能力者なのですが」
 クスッと新種の笑みを見せて副団長は言葉を継ぐ。有希との日々が始まってからこっち、こ
いつはたまにこうしてくつろいだ笑いをする。

247:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:05:03.36 ecXrdm3yO
支援

248:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:05:28.66 WQhC5+ya0
「あなたが何を考えているのか。今、特別不思議なことが起こってはいないことも勘案すれば
選択肢はそう多くありません」
 訪問販売であれば四割近い成功率で業績を伸ばせそうな口調で古泉は言う。シラを切りたか
ったが、それよりも引っかかるのはお前の言葉だ。
 確かにお前とその後ろ盾が奔走するような事態にはなってない。だが、お前のもう一つの役
職から見たらそんな穏やかでばかりいられん空気が昨日は去来したんだよ。そっちは無視か。
 そう言うと古泉はまたしれっと目を閉じて、
「僕に言わせれば、それこそ副団長として今すべき気遣いは、何もないように思えますが」
 二年の腐れ縁によってこちらから望まずとも鍛えられちまった観察眼を持ってしても何が言
いたいんだかさっぱり解らない。意図的に適当なことを言ってるんじゃないかとすら思えてくる。
 などと思っていると、二人きりだった部室の戸が開いて長門姉妹が一対のチェス駒のように
して入室した。
 古泉と有希はそれが万国共通の挨拶法であるかのように視線を交わし、微笑がデフォルトで
ある長身の方がさっき見せたくつろぎの表情。それに呼応するかのように有希はぱちりと瞬き。
気のせいなどではなく嬉しそうである。……やれやれ。世に言うバカップルというのは、四六
時中ベタベタして総毛が逆立ちするような言霊を互いにつぶやき合うものとばかり思っていた
が、どうだろう、ここにその反例があることを俺はローカルな電波か何かに乗せて発信したい。
「……」
 そして物言わぬもうひとつの視線が有希と線対称に俺に向けられていて、
「よ。掃除は終わったか」
 と挨拶すると、
「問題ない」
 若干ひねたような由梨の言葉は無機質に響く。こいつも最初に比べれば飛躍的に女子高生的
生活に溶け込んでいるな。何より、孤高のオーラを放っていた長門有希に家族と呼べる存在が
できたことが喜ばしい。二人して日夜どんなディナーを囲んでるのか知らんけど。
 長門姉妹がそれぞれに座って読書を開始する間、俺は半時ほど無心でいることができ、そ
れを元の乱心状態に戻すのはハルヒではなかった。

249:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:05:37.10 lngreKap0
支援

250:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:06:35.90 Os/px3xIO
支援

251:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:06:29.65 WQhC5+ya0
 かちり、とまたドアが開き、現れた先輩に俺はどきりとする。
「こんにちはー……」
 朝比奈さんは若干慎重に思える手つきでもって入室した。真っ先に目が合った相手が俺であ
った。部室の扉が開くと条件反射よろしく振り向いてしまう癖のせいかもしれない。
 国宝認定でもまだ足りないくりっとした二つの瞳をわずかに揺らせ、朝比奈さんは俺からそ
っと……視線をそらした。ように見えた。
 どこか申し訳なさそうにして古泉の後ろを通り、制服姿のままヤカンを持ってとんぼ返り、
そのまま廊下に出てぱたんと扉が閉まった。
 ちょっと待て。何だったんだ。今避けられたように思ったのは気のせいか?
 気づけば俺は古泉との碁を中座して彼女を追いかけていた。廊下に出て水道場まで駆ける。
 途中で見慣れた後ろ姿に追いついた。
「朝比奈さん」
「わわっ!」
 軽く肩を叩いただけなのに、朝比奈さんは素足でコンニャク踏んづけた時でもこうはいかな
いってくらいに驚いた。
「あっ、キョンくん……」
 朝比奈さんはヤカンを落とさずに済んだことに安堵したのか、空いた手でカーディガンの胸
元をなで下ろして、
「どうしたんですか?」
 見られるほうの心拍を強制的に上昇させるような、どこか艶っぽい吐息と共に彼女は俺を見
上げた。俺の網膜が間違った映像を送ってきてたのか、さっきのように面を伏せることもない。
「あぁいや、その」
 追いついたはいいがうまく言葉が出てこなかった。慌てるとジッパーが締まらないとか、一
気に詰め込んだ食べ物が急には飲み込めないとか、そんな感覚。
 何だろう。朝比奈さんとうまく距離が取れない。今までの俺はどんな風にしてこの人に接し
ていたんだっけ? 北高男子垂涎の的たる現役の天使様と?

252:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:07:43.70 Os/px3xIO
支援

253:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:07:53.62 WQhC5+ya0
「お水、汲んできますね」
 エサをすくう金魚のように俺が口をパクパクさせていると、朝比奈さんはまた前を向いて階
段を下りてしまった。何となくまた追いかけるのははばかられ、俺は一体どうしてマヌケに廊
下で突っ立ってんだと自分にツッコミを入れて、やるかたなく元来た道を戻る。
 再び部室に入ると、宇宙人姉妹と超能力者トリオによる数年前からそのまんまだったんじゃ
ないかってくらいの静寂が滞留していた。
「あなたの番ですよ」
 古泉は俺がトイレ行ってたような何でもなさで言った。この件には完全不干渉を貫いてるの
か。だとしたら理由は何だ。それとも普通になっていく日常に慣れちまうことを無意識で拒否
してる俺の単なる思い込みか?
 何だか頭が空回ってる感じがして、俺は側頭部をノックして碁石を手に取った。例えば変に
なってるのが俺のほうだったら、こうして見聞きしてるものもすべてダウトなんだから、本当
は何でもないのだと言われてもそこに不思議はない。何が気になってるんだ俺は? 昨日の朝
比奈さんの意外な態度か。それとも卒業式が静なる足音を立てて近付いてきてるからか。
「はぁいみんな!」
 ハルヒがドアを壊さない範囲内で最大の音量を立てつつ登場した。が、今はこいつの傍若無
人な振る舞いが心地いい気すらしてくる。ほら、テスト勉強中ボウリングなんかでストライク
出すような爽快感がさ。
 ハルヒは最短距離で団長机に向かうとスイッチをつけ鞄を放り、そろそろスプリングがイカ
レてもおかしくない勢いで回転式の団長専用椅子に座って、
「みんな。日曜日は春を先取りすべくみんなで市内を巡るから、予定入れたりしないこと」
 いつ決めたんだか知らんが今日は金曜日である。二日前ならば休日に予定を入れるものがい
てもおかしくないが、この二年間異議申し立てを行った人物は皆無で、またそんな急な割り込
みにも誰も何も嫌な顔ひとつしないのは、この団の人員がお人よし揃いなのか無関心揃いなの
か、鈍感揃い踏みなのかは判断しかねる。

254:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:08:41.51 pz9UC/Qn0
長門は俺の嫁支援

255:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:08:47.90 n19u4mX30
しえ

256:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:08:49.68 Os/px3xIO
支援

257:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:08:55.48 WQhC5+ya0
 もはや不思議探しという単語は登場していないが、そこに俺はツッコんだりしない。解って
るのさ。不思議は無理して探し出すまでもないってことを、そこにいる団長様もな。
 そうだ。多くのことはもう過ぎ去った時間の中にある。だからといって俺は後ろ髪引かれた
り未練をのこしたりはしていない。
 じゃぁ何が気になってるんだ? まだ何かあるように思えて仕方ないのはどうしてだ。
「あ、涼宮さんこんにちは」
 急に耳元でお湯をかけられたように驚いた俺は声のしたほうを見た。朝比奈さんが水を汲ん
で戻ってきたところであり、やはり彼女は普段通りに周囲をパステル調に染める笑みを浮かべ
つつ、とことことコンロに近付く。
「みくるちゃんも。明後日はいつも通り駅前に九時ね」
「あ。はぁい、わかりました」
 ハルヒと朝比奈さんの間にいかなる障壁も隔たりも違和も見られない。普段通りに仲良くし
てる二人を眺めていると、いい加減脳内回廊をループするのが馬鹿馬鹿しくなって、俺は肩の
力を抜いて緑茶が振舞われるのを待つことにした。今だけは。

 今年の冬も去年に負けず劣らず寒かったが、それでは体感時間はどうなのかと言うと、心な
しか加速しだしている感じがしていた。いや、毎朝鳥類になっちまうかのような肌寒さにはと
っくにうんざりしていたが、去年と比べてつつがない日々が過ぎていくことに身体は慣れ、頭
は何かを主張している。
 このままでいいのか。
 帰りの坂道を二人組みの三両列車のようにして下りつつ、これがこのまま終着駅へ入線する
ことを拒んでいる俺がどこかにいるのだった。
「それじゃあね、明後日遅刻しないこと!」
 ハルヒが乾いた空気を存分に振動させて今日を終える挨拶をする。

258:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:09:54.83 Os/px3xIO
支援

259:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:09:56.93 WQhC5+ya0
「はーい」
 にこにこと朝比奈さんが手を振って、
「それでは日曜日に」
 古泉がそつなく返答し、
「……」「……」
 無言のハーモニーを供として姉妹が顎をわずかに引き、
「キョン?」
「……ん」
 俺だけが残されていた。ハルヒが瞳越しに宇宙塵の観察でもしてるような眼差しを俺に向ける。
 他団員も同様に、セリフを忘れた役者を見る共演者の眼差しを一点に集める。
「あぁすまん、たまには一番乗りしてやるとも」
「どうだかね。何度聞いたかしら、その文句」
 それこそ何度やったか解らないハルヒとの痴話も耳を素通りしそうになる。
「それじゃ解散!」
 待ってくれ。と、喉元まで言葉が出かかった。
 いっそのこと声になってくれたほうがよかったかもしれない。


「キョンくんお風呂あいたよ」
 目に映るのは天井。耳に入ってきたのは妹の声。
「んー」
「キョンくん? どしたの?」
 さあな。俺にも解らん。
 俺は寝返りを打って本棚にぶしつけな視線を送る。
「お風呂、入んないの?」
 卒業といえば、他ならぬこの妹も間もなく小学校を巣立つのである。本当にいつの間にか、
身長が何センチか伸びたようだし、心なしか口調が以前より落ち着いているし、無闇に俺の
部屋に押し入ったりすることがなくなってきた。

260:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:10:53.46 Os/px3xIO
支援

261:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:10:59.24 WQhC5+ya0
「シャミ、キョンくんほっといてあたしと遊ぼう?」
 俺の足許で南国風の毬藻と化していたシャミセンを抱き上げた妹は、それきり何を言うでも
なくドアを閉めて出て行った。
「あぁもう」
 俺は飛び起きると上着を羽織って、部屋を出る。隣のハンガーに引っかかった先輩特製のマ
フラーに一度手が伸び、やがて空をつかんで下ろされた。

 真冬の夜はわざわざ寒いと感想を漏らすまでもなく、いややっぱり寒いもんは寒い。
 わずかにでも吐いた息は水分を早速と白い色に変えてたちまち消え、街灯が心細い抵抗を見
せる見慣れきった住宅地は闇の成分が濃く感じられる。
 何しに出てきたんだと即行セルフツッコミを入れ、すぐに引き返すのは馬鹿の右肩に小さく
算用数字の二を書き入れるようなものだと思い、とりあえず近場のコンビニまで歩くことにす
る。真冬の夜に散歩するような人物は決まって頭がどうかしている人間であり、俺は紛れもな
くどうかしているのだった。
 結局何も装備をしていない首周りから容赦なく冷気が入り込む。そりゃ九時近くともなれば
朝に向けて空気は冷え続ける一方で、見上げると天蓋には感嘆の呟きが漏れそうになるくらい
星が散りばめられていた。
 雰囲気的に、古泉が街灯のどれかからひょっこり現れてもおかしくなかったし、むしろ俺は
そんな展開を望んで外に出たのかもしれなかったが、あいつが俺の願望どおりに登場したこと
など今まで一度もなく、かと言ってテレパシーのごとく駆けつけられても体感温度が四度ほど
下がることもまた請け合いだったので、俺は沈黙と孤独による無為なそぞろ歩きを続行する。
 モノローグするまでもなく、歩けど歩けど夜の街は静かだった。前進することしか知らない
歩兵よろしく、しかし前に進んでるという心境にもならず俺は歩き続け、
「何やってんだ、俺は」
 気づけば駅前の変わり者専用ベンチがある公園まで遠路を踏破してしまっていた。
 現在の心理状態を如実に物語る到達地点であり、またここに来たのは数ヶ月ぶりであった。

262:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:11:59.28 Os/px3xIO
支援

263:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:12:32.92 WQhC5+ya0
 一体何がしたいんだ。この公園は四次元につながる引き出しでもなければ、夜間限定の出会
いを求める癒しのスポットでもない。そんな無人の敷地に立つ俺はアホ以外の何者でもなく、
今すぐ引き返して風呂に入って寝るべきだと理性が今さらのように主張した。
 が、意に反して身体は出勤帰りに屋台に立ち寄るサラリーマンのごとく園内に向かい、ベン
チはいくつもあるのに座ったのはかつて長門有希と待ち合わせ朝比奈さん(小)を起こし朝比
奈さん(大)と何度か話した指定席だった。
 未成年でなくとも煙草を吸うつもりなんぞないが、状況的にマッチを擦るカットだろうと思
った。……せめて缶コーヒーでも買ってくるかな。
 などと思って首を巡らせると、遥か左方より誰かのものと思しき影が近付いてくるのが解っ
た。さて何者だろう。こんな人もまばらな真冬の公園を散歩する奇特な野郎は。
 奇特ではなく奇怪だったりしたら即行逃げようと思いかけた時、どうやら人影は一人でなく
二人であるらしいことに気がつき、やがてシルエットが輪郭をはっきりと浮き立たせ、
「長門……?」
 姉妹が季節はずれの亡霊めいた雰囲気で歩いてきた。それぞれ両手にコンビニかスーパーの
ビニール袋を持って、制服の上に色違いのダッフルコートを着ている。
 有希と由梨は擬音化できない歩みでもってこちらにやって来て、半歩手前で立ち止まった。
 種類の違う処理を施した瞳がマイクロ単位で揺れ、両者が線対称に首を傾げ、
「……あなたも」
「……散歩?」
 姉妹続けて一つのセンテンスを繰るのだった。
「まぁそんなとこ……つうかそのまんまだが」
 お前ら二人はどうなんだ。「も」って言ったが、こんな真冬に散歩するのか。
 そう言うと有希が眼鏡越しに由梨を見て、妹は袋を掲げて
「買い物のついで」

264:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:12:59.67 sV7U4Cu/0
支援

265:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:13:05.49 Os/px3xIO
支援

266:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:13:34.87 WQhC5+ya0

 何ともシュールな光景であった。高校生男子が同級生の姉妹に公園で出くわす、くらいなら、
まだ全国探せばありそうなシチュエーションだが、真冬の夜ともなるとまず他に例は見られな
いんじゃないだろうか。
「今日は天気がよかったから」
 有希が星のひとつを成分分析するかのように見つめて言った。……まぁ、言葉としちゃあな
がち間違ってないさ。晴れてれば散歩したくもなる。
「夜間に女子があんまり出歩くもんじゃないぜ」
 この辺の治安が悪いような話はそう聞かないが、それだってよからぬことをしでかす輩とい
うものは均等にどこにでも現れるだろうしな。この姉妹が世界中の警察官を束にしてかかって
も効かないくらい強いとしてもだ。
 そう言うと有希と由梨は二秒ほど俺を見てから頷いた。
「ごめん」
「解っていた」
 前者が姉、後者が妹。こういう小さなところに違いがあるのであるこの姉妹は。
「あなたも」
 有希が言う。
「あまり長居しないほうがいい。寒いから」
 そうだな。それじゃ早々になるが解散するとしよう。
 有希は再び頷いて立ち上がり、俺と由梨もそのようにする。
「じゃぁな」
 俺が手を振ると、姉妹は来た道と反対、マンションの方角へ歩き出す。
 送るべきか半瞬迷い、その場合晩餐に呼ばれたりするのだろうかと妙な考えが沸いたのでや
めておくことにした。これが朝比奈さんであったりしたら100%送り届けるんだろうけども。

267:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:14:13.11 Os/px3xIO
支援

268:to you ◆Etq65eJh4c
07/05/23 23:14:39.07 WQhC5+ya0
 ……。
 また胸中の靄が復活しそうになる。
 遠ざかる微妙に色合いの違うショートカットを見やりつつ、螺旋階段を上り下りしそうにな
る俺に、片方が引き返して戻ってきた。
 黒髪のほう、由梨である。普通に歩いてこちらにやってくる姿を、有希は振り返って何でも
なさそうに見つめている。
 由梨は再び俺の前に来ると、持っていたコンビニ袋をがさがさとやって中から何やら取り出し、
「これ」
 缶コーヒーだった。
「あげる」
 半ば勝手に手が動いて受け取る。……温かい。
「じゃあ」
 それだけ言って由梨は姉の元へと戻っていく。先ほどの俺の心境を読んだかのようなプレゼ
ントより、それ自体を渡してきた由梨が何となく俺を呆然とさせた。
 棒立ちを続けた俺は二人の長門が見えなくなるあたりで我を取り戻して、今だ残るスチール
缶の温度と共に家へと戻ることにした。
「ありがとよ」
 遅すぎる謝辞を言って。



269:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:15:17.37 Os/px3xIO
支援

270:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:15:28.80 WQhC5+ya0
今日はここまでです。おかげさまでさるに引っかかりませんでした。感謝いたします。
蛇足おまけURLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)

271:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:17:43.14 Os/px3xIO
>>270
乙!
全く先が読めないこの展開。
続きwktk!


挿絵GJ!

272:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:26:41.76 Os/px3xIO
あげほ

273:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:36:13.67 +QdGaPrK0
保守

274:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:39:13.64 yxG4TILBO
ネタはあるかい?

275:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:40:42.58 pyD2VaaW0
さっきもう上げたでしょ

276:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:45:00.85 +QdGaPrK0
「一休さ~~ん」 「は~い」
 チャッチャッチャッチャチャラチャッチャ
 すきすきすきすき すきっすき あ い し て る

ハルヒ「キョン……私ね、実は……」
キョン「分かってる。何も言うな。何も……」

 すきすきすきすき すきっすき 一休さん
 とんちはあざやかだよ いっきゅうひん
 どきょうは満点だよ いっきゅうひん

キョン「プリンが、食べたいんだろ? いいぜ。食わしてやるよ。はい、あーん」
ハルヒ「あ~~ん」

 いたづらきびしく いっきゅうひん
 だけどけんかはからっきしだよ さんきゅうひん

ハルヒ「おいしいわ」
谷口「よおよお、お二人さん。熱いねえ」
キョン「た、谷口!」

 あ~~~あ あ~~~あ

谷口「ナ ム サ ン ダ !」
キョン「うるさいよ、お前」

 とんちんかんちん とんちんかんちん
 気にしないー 気にしないー 気にしないー

古泉「よそでやってくれませんか?」

277:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:45:36.04 yxG4TILBO
いや、別の人。被ったら書きづらい

278:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:46:23.44 n19u4mX30
そこはにょろ~んで(ry

279:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:48:20.07 pyD2VaaW0
あ 普通に返された…
こっちこそごめん。言い方がちゅるやさん風だったからつい…

280:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:49:58.33 //KSL2Ys0
にょろーん

281:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:50:05.41 WjPsGxToO
少し休めばいいと思うよ

282:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:51:57.74 //KSL2Ys0
実際ここ2日ほどずっとVIPに篭ってるよなw
そろそろ勉強しろwwww

283:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:53:07.06 yxG4TILBO
学校行ってないもの…

284:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:56:54.51 WjPsGxToO
>>283
行きなさいよ……

285:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:58:42.26 pyD2VaaW0
にょろーん…

286:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/23 23:59:39.10 yxG4TILBO
ハルヒ「ちょっとキョン!学校きなさいよ!」
キョン「いやだ…行きたくない…」


287:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:03:52.70 AaWM6t2KO
>>283
ニート扱いされるから学校いったほうが身のためだぜニーニョ
それともはしか何かか?

ぬるぽ

288:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:05:08.86 f0vwz/G10
>>287
古泉「ガッ」

289:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:10:29.01 kb0fGy75O
キョン「誰も僕を必要としてくれないんだ。誰も僕を助けてくれないんだ。僕なんか居ても居なくても同じなんだ。むしろ僕なんかいないほうが良いんだ。だから僕なんか死んじゃえ」

セリフ曖昧だorz

290:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:14:10.45 GqFsX2dm0
最近は大学への長い電車通学の途中で、
携帯で小説を読むのが日課になっている。

「涼宮ハルヒの微笑」が凄かった。

291:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:20:53.01 vSkpP7mq0
9レスですが、投下していいですか?

292:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:21:21.05 dksRVrY+0
寝たいときに限って、SSの執筆ペースが上がる俺ガイル・・・眠い。
>>287
はしかって流行ってるんだな。俺は関西なので大丈夫・・・とか言ってたら、早速立命と滋賀大で出たようだorz
立命との合同新歓コンパの前に一応予防接種に行っておくかな。

293:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:21:47.89 4nK6+zo60
>>291
wktk

294:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:22:09.13 g4U6xjyjO
>>290
あれはもう、ある種の地位を確立した作品だからなぁ
でも実はハルキョン派はちょっと苦手な作品だったり……

295:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:22:53.53 JNXFbhRhO
>>291
wktk支援

296:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:24:20.38 g4U6xjyjO
>>291
ドゾー

297:植物園でお茶を 1
07/05/24 00:25:08.29 vSkpP7mq0
今日は金曜日だ。つまり明日は土曜日。
金曜日の放課後らしい開放的でどこか気の抜けた空気を感じつつ、俺は教室を後にした。
今週は順番から行くと、市内探索ツアーのはずだが、気まぐれなハルヒのことだ。先週に引き続き、二人で遊びにいくつもりでいるかもしれん。
先週は植物園に出掛けた。まず植物園見学で、午後はお遊びスポットを楽しむ。
自分ではいいプランを組んだと思ったが、ハルヒは『あっそ』と言っただけだ。もうちょっと盛り上がっても罰は当たらないと思う。
ハルヒはミニタリー風のミニでラップなスカートに、奇妙なデザインの長袖Tシャツ姿で待ち合わせ場所に現れた。約束の20分も前にだ。

「おまたせ。珍しいわね、あたしより先に来るなんて」
ハルヒは、にこやかな表情で俺に言った。
「そうか?」
「そうよ。いつもその姿勢が欲しいわね」
「時間は守ってるぜ」
「SOS団は20分前行動が原則よ。さ、立ち話してないで、とっとと電車乗って出掛けましょう」
ハルヒに背中を押されるように、電車に乗った。
電車を乗り継いで、小一時間。目的地に到着する。
入園料は俺が払うことになる。二人で1000円は高くねえか?
巨大で禍々しいオオオニバスには驚いたが、それ以外はほとんど記憶に残っていない。うっそうと茂った熱帯の植物を見学したというだけだ。
覚えているのは会話ぐらいなもので、なにを見たのかもはや事象の地平線をとうに超えてしまった。
ああ、食虫植物コーナーで非常に興奮した小学生がうるさかったのは覚えている。
その特殊な生態に心奪われる気持ちはわからないでもないが、ほとほどにしておけと忠告したくなった事もな。

植物園を一回りしたが、思いのほか時間が余ってしまった。子供のころは、もうちょっと時間掛かってたように思うのだが。
「ね、限定のお茶だって」
ハルヒが指さす方をみれば、手書きのPOPが下がっていた。
文面には少数民族が飲んでいるお茶だという。植物園でそのお茶の栽培に成功したらしく、主に疲労回復に効果があると書いてあった。
なんだかとても怪しく、しかも一杯200円。高いんじゃねえか?
「せっかく来たんだし、こういうのも楽しまなきゃね」
ハルヒが言う事には一理ある。それは認めよう。
しかし、俺が常に支払うのは理屈にあってないぜ。
そう思いつつも400円が俺の財布から消えた。

298:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:26:08.02 dksRVrY+0
支援

299:植物園でお茶を 2
07/05/24 00:26:10.47 vSkpP7mq0
二人怪しげなお茶入りの紙コップを持って、植物園の外に出た。
観光地にあるようなパラソル付きプラスチックテーブルが数十脚おいてあった。
だれもすわっていないのは、どういう理由なのかわからない。
「日差しは強いけど、風はまだ涼しいわねえ~」
「ああ」
庭園はよく手入れされているように見える。大きなメタセコイアが小さく揺れる程度の風が吹いている。海も近い。潮風を感じると、気分も安らぐってもんだ。
ハルヒは誰も座っていないテーブルをいろいろ吟味している。どういうポイントで選んでいるのか定かではない。
しばらく歩いて、やっと気に入ったテーブルが見つかったようだ。テーブルにお茶を置きながら、椅子に腰掛けた。
俺はハルヒの対面に腰を降ろした。すると、ハルヒがバッグを渡してきた。
「きっちり管理してなさい」
ハルヒはそういうと、お茶に口をつけた。
一瞬眉をひそめたが、何事もなかったようにゴクゴクと喉を鳴らしている。
どうしてこいつはお茶を落ち着いて楽しむということをしないのか分からないが、あっけなく紙コップは空になった。
しばらくは普通の会話を楽しんでいたのだが、突然ハルヒが妙な事を言い出した。
「そういえばさぁ、あんた、なんであのとき佐々木のこと書かなかったのよ?」
なにが『そういえばさぁ』なのかよく分からない。それまでの話となんら関連はないようだ。
もっとも、今に始まったことでもないといえばその通りで、意味不明なのも今に始まったことじゃない。
「何の事だ?」
「ほら、あのクソ生徒会長に脅されて作ったじゃないの、去年。機関紙をさ」
「ああ、それで?」
「それでじゃなくて」ハルヒはイライラを表情に出しながら言った。「なんで、あのとき妹ちゃんの友達に騙された話を書いたのかってことよ」
ミヨキチに騙された訳ではないし、そもそも生徒会長に脅された訳でもなく、単にハルヒが退屈しないようにと古泉の憎たらしい心遣いだ。
もっとも各方面に対し心優しき俺は、黙ってお茶を一口飲んだ。
マズイという訳ではないのだが、独特の風味が人を選びそうだ。慣れれば悪くはなさそうだが、慣れたいとも思わないな。

300:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:27:36.62 g4U6xjyjO
1レスに結構納まるんだな支援

301:植物園でお茶を 3
07/05/24 00:27:37.06 vSkpP7mq0
「答えなさい」爛々と瞳を輝かせながら、ハルヒが言う。
「塾の行き帰りに一緒だっただけだ。それこそ誰でも経験するような話だ。そもそもオチがあるわけでもねえしな」
「………」ハルヒは手を組み、その上に顎を乗せた。そして黙って俺を見ている。感情を押さえぎみの瞳からは、まるで不可視のレーザービームが放たれているようだ。
俺の話は終わったのだが、ハルヒは何も言わない。じっと俺の目をみていて、身じろぎも忘れたように固まっている。
手を振るか、それとも頬を指でつつこうか迷っているうちに、ハルヒがぼそりと一言漏らした。
「本当?」
「脚色なし、作り話なし、過剰な演出もなしだ」
「夏祭りで浴衣だったからついうっかりとか、市民プールで水着だったから、ついバランス崩してみたとか、中学最後の文化祭、こっそり二人で回ったとかもなしね?」
意味がよくわからんが、どうやら何かいかがわしい事をしなかったか聞いているつもりらしい。そういうラブコメ的展開がそこらに転がっているとでも思っているのだろうか、こいつは。
しかし、正直一番最後については記憶にない。回ったと言われれば回ったかも知れないが、そんなささいな事を数年後も記憶しているわけもない。
ひょっとすると途中で出くわして一緒になった可能性はなきにしもあらずだが、ここはないということにしとくべきだろう。
「ああ。ない」
「本当?」ハルヒは唇をカモノハシのように変形させながら重ねて聞いて来た。
「天地神明に誓ってない」
大きなため息と、ムスっとした顔は納得していないことを露骨に表しているが、ハルヒの口から出てくる言葉はそれとは180度ベクトルが違った。
「そう。分かった」
そして居心地悪そうな表情のまま、耳にかかる髪を払った。
まあ以前に比べればおとなしくなったもんだ。去年の秋は馬乗りで真実を告白しろと迫られたり、冬には窓から突き落とされそうになった。
すべて誤解が元ではあったものの散々な目にあった。あの時、自白剤なんてものがあったなら、ハルヒは躊躇わずに俺に投与していたはずだ。

「お茶、買って来てよ。さっきと違うやつ」ぶすっとした表情でハルヒが言った。
この世の中はあまりにも面白くないので、さてどうやって壊してやろうか考えてる破壊神に見えなくもないし、ただ不機嫌なだけにも見える。
どういう訳か少なからず苛立ちを感じるが、こういう場合は何も言わずに買いに行ってやるしかない。
苛立ちを押さえ付け、いそいそと席を立った。売店にとって返して普通の紅茶と、目に付いた自家製まんじゅうを売店で買い求めた。
これで世界が救えるなら安いもんだ。そう思わないか?

302:植物園でお茶を 4
07/05/24 00:28:23.99 vSkpP7mq0
ハルヒに紅茶の入った紙コップを渡し、テーブルにまんじゅうを乗せた紙皿をおいた。
「なによ、これ」
ハルヒはまんじゅうを一瞥すると言った。
「植物園まんじゅうだ」
適当な事を言ったが、ハルヒはふーんという顔を見せて、それとつまみ上げ一口で食べてしまった。
「これ結構おいしいわね」咀嚼しつつハルヒが言った。「食べていい?」
「ああ」
3つ買っておけば、一つは食えるだろうという浅はかな読みは外れた。ハルヒは。次々と胃袋に収めてしまう。
また一気に紅茶を飲み干すと、ほっと一息ついてこう言った。
「ごちそうさま。なかなか気が利くじゃない」
どういう訳か笑顔がこぼれている。まさか朝食抜きって訳じゃないだろうに。
「しっかり食べて来たわよ。ひょっとしてあんたも食べたかったの?」
「いや……」
「遠慮しなくてもいいのに」ニヤニヤと邪悪な笑顔を浮かべながらハルヒが言う。「なんだったら、あーんってしてあげたのに」
何故かこのセリフにムッと来た。いつもなら苦笑で流すところだが、その時の俺はなにかが違った。
俺のことをどうのこうのいう前に、お前はどうなんだ?
「え?」ハルヒはキョトンとした表情で俺を見つめた。
「やっぱり、中学時代に付き合った男にもあーんしてやったりしたのか?」
ハルヒの表情が凍りついた。クルクルよく動く瞳さえ停止した。
「なにを言ってるの?」固まった表情そのままの声で言った。
「あーんしてやったりしてたのか?って聞いてるんだ」
「なにを言い出すかと思えば」呆れた表情でハルヒが言った。「焼き餅焼くところ間違ってるわよ。
第一、あたしから声かけたことなんてないし」
「それでも誘われればホイホイ付いてったんだろう?」
「そりゃ、暇つぶしにね。話したこともないのに、あたしに告白するような奴らが、どう楽しませてくれるのか興味あったから。
ま、所詮中学生よね。ひとつも面白くなかったわ」
「夏祭りに神社のすみっこでとか、ひと夏の経験なんてことあったんじゃないのか?」

303:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:28:44.04 JNXFbhRhO
支援

304:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:29:28.05 Iibj8g/O0
これはいい支援

305:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:30:44.00 JNXFbhRhO
支援

306:植物園でお茶を 5
07/05/24 00:31:43.80 vSkpP7mq0
キスの一つや二つ、中学時代の淡い思い出として残っていてもおかしくはない。もちろん俺はない。だが、ハルヒはありうる。男をとっかえひっかえした実績が物を言う。
もちろん体を許した経験も考えられなくはない。それを思うと、心の奥底に青い炎が燃え上がるように感じる。それは嫉妬なのか、それとも別の物なのか。
どちらにしろ事実をしっかり確認しておく必要があるだろう。

ハルヒはわざとらしく肩をすくめ、ため息をついた。
「んなことないわよ。暇つぶしの相手と面倒抱え込む気はないし。ちょっとでもそういう素振り見せた瞬間に振ってたもん」
「本当か?」
「なによ、いまのいままで気にした素振りも見せなかったくせに」ハルヒは頬を膨らませながら言う。「あのね、ちゃんと付き合うのはあんたが初めてなの」
そして小声で付け足した。
「その、キスだって初めてだったんだし……全部あんたが初めてなの」
「どうだかな」
「ホント、どうしたっていうのよ……」ハルヒは小首を振りながら呆れたように言った。
俺はコップに残った茶を一気に飲み干した。独特すぎる香りにむせそうになる。
「さっきのが気に障ったのなら、その……まあ、謝ってやってもいいわよ」ハルヒは唇をとがらせながら言った。「でも気になるのよ、やっぱり。しょうがないじゃない、その……分かるでしょう?」
「自分のことは棚に上げて、か?」
「どうしたのよ……ねえ、いつものキョンはどこいったのよ」
「いつもの俺なら、口先三寸で丸め込めるとでも言いたいのか? あんたが最初って、いままでの男にもそう言ったのか?」
「もういい加減にして!!」ハルヒがバンとテーブルを叩き、険しい顔で俺をにらみつけた。「そうじゃないって、言ってるでしょう!!!」
その衝撃で、紙カップが紅茶を撒き散らしながら宙を舞い、地面に転がった。
奇跡的に服には一滴も掛かっていない。それが何故なのかは考えたくない。
ハルヒは険しい顔のまま、カップを拾い上げた。それをくしゃりと手でつぶすと、テーブルに置いた。
いびつにつぶれた紙コップが、何かに似ているような気がした。

307:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:33:09.20 JNXFbhRhO
支援

308:植物園でお茶を 6
07/05/24 00:33:34.80 vSkpP7mq0
ハルヒは何も言わずにカバンを手にとると、俺に背中を向けた。俺はハルヒの背中を見送るのはやめて、視線を地面に落とした。
終わったという実感が心に広がっていく。心の遠いところには、世界もこれで終わるのかという思いが浮かんでいるが、そのうち消えてしまう。
今の俺にしてみれば、規模が違うだけで、同じことだからだろうか。
そのうちポケットの携帯電話が着信を知らせ、みなが大慌てで事態の収拾に乗り出すのかもしれん。
が、そんな余裕は残されていないかもしれない。

強い風が吹き抜け、景色が滲んだ。目にゴミでも入ったんだろう。それにしても変なゴミだ。痛くもねえのに、涙がこぼれそうだ。
涙がこぼれないように、空を仰いだ。初夏を思わせる空が一杯に広がっていた。空には、白いペンキをハケで塗り付けたような雲が浮かんでいた。
ゴミが入ったんなら、しばらくそのままにしておけばいいだろう。涙が洗い流してくれる筈だ。
俺も席を立って帰ればいいんだろうが、まあそれは後でいい。まだ先でいい。
この場所を忘れないように覚えとかなきゃならんからな。
最後の記憶になるのだろうから。

頬に冷たいものが当たって、椅子から飛び上がるかと思った。
振り向くと、ハルヒが悪戯を咎められた子供のような表情で立っていた。手に缶コーヒーを持っている。それを俺の頬に当てたのか。
「これ飲んで、頭冷やしなさい」口を尖らせつつ、ぶっきらぼうにハルヒが言った。
胸の中に燃え盛る青い炎を無視しつつ、缶コーヒーを受け取った。
ハルヒの顔が見れなくて、背中を向けた。
俺は缶コーヒーのプルトップを開けて、胃にコーヒーを一気に流し込んだ。
心で燃え上がっていた青い炎がどんどん小さくなっていくのがわかる。どういう訳か、夢から醒めたような間隔まで覚える。
一体、全体どうしたってんだ、俺は?
さきほどまでのやり取りが、まるで遠い風景のように感じられる。
肩に手が置かれた。ハルヒの手だった。すこし震えていた。
「帰ったんじゃないのか?」声が途中でかすれるのが自分で分かり、情けない。
「ふん、団長として団員放置して帰る訳にはいかないわよ」ハルヒの声も震えている。「責任を追求されかねないわ」
頭が冷えるまで、二人で風に吹かれることにした。

309:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:34:25.80 JNXFbhRhO
支援

310:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:34:32.00 Iibj8g/O0
シエンヌ

311:植物園でお茶を 7
07/05/24 00:34:40.38 vSkpP7mq0
「ちょっと、歩こうか」
ハルヒにそう言われて、立ち上がった。ハルヒに押されるように歩きだした。
「………すまん。ちと言い過ぎた」
「今回は許したげる」ハルヒは、堅い笑顔を浮かべた。「普通だったら、一発で別れるんだからね。次は謝ったって絶対許さないわよ」
「分かった」
「でも、突然どうしたってのよ。これまであーゆーこと気にした素振りもなかったのに」
「正直、自分でもなんであんなことを言ったのかわからん。……まあ売り言葉に買い言葉……にしては度を過ぎてたな。重ねてすまん」
「まあ、あたしもいまさら佐々木がどうとか聞いたりしたしね。……あんたが隣にいてくれれば、それでいいのに」
「俺も同じなんだが……」
二人で首をひねってたが、答えらしき物には到達できそうにない。
やがてハルヒが、穏やかな表情を浮かべつつ、こう言った。
「まぁいいわ。焼き餅が過ぎることもあるでしょ。そういうことにしましょう」
「そうだな。ところで蒸し返すようだが、あの時に佐々木と塾に通ってた話を書いてたら、お前はどうしてたと思う?」
「多分、これだけじゃないでしょ全部書くのよ全部!!って詰め寄ってたわね」
「同じ結果か。しかもオチもねえし、没決定ってところだな」
「オチがないんなら、作ればいいのよ。例えばそうね、成績が上がったご褒美に、純潔もらっちゃいましたオチとか、成績が上がっておまけに彼女も出来ましたオチとか、逆に彼女は出来たけど成績は下がって結局振られましたオチとか。
いくらでも考えられるじゃない。それが創作の醍醐味よね」
「なるほどな」
「もっとも、あんたがそういう話書いたら、あたし意味もなく暴れてたかもしれないけどね」
ハルヒは冗談めかして笑った。が、原稿を破り捨て、ノートパソコンを放り投げて破壊するこいつの姿が容易に想像できる。
そして非難めいた視線の古泉、液体窒素より冷たい視線の長門、そしてただおろおろするだけの朝比奈さんに囲まれて、小さくなる俺なんてのもいたかもしれん。
過去の俺に感謝してやってもいいだろうな。

敷地をずんずん進んで行くと、海に出た。下は岸壁らしく、金属製の柵が設けられている。岸壁に沿うように遊歩道もあるのだが、人どおりはなかった。
ハルヒは柵の前に立つと、大きく深呼吸を始めた。俺はハルヒの隣に防風林のように立ってやる。潮風がちと冷たいからな。
俺は遠くに大きな建物を指さして、あれが目指すお遊びスポットとハルヒに教えてやった。
買い物、食事、屋内型遊園地、その他さまざまな施設で皆様のお越しをお待ちしておりますとウェブページに書いてあった。

312:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:35:29.03 JNXFbhRhO
支援

313:植物園でお茶を 8
07/05/24 00:37:38.46 vSkpP7mq0
「ふーん。で、ここからどうやっていくの? まさか泳いで?」
ハルヒが不思議そうな顔で言った。
「バカか。近くに水上バス乗り場がある。そこからあそこに行ける」
「バカとはなによ、バカとは」
ハルヒは顎を持ち上げ、抗議するような目で俺を見ている。尖らせた唇は艶やかに光っている。唇につけてるのはリップクリームなのか口紅なのか、どっちなんだろうか。
「あ、目が変。やらしいこと考えてるでしょ?」
「まあな」
勝負は一瞬で決まる。回りを確認したり、ためらっている余裕はない。キョトンとしているハルヒの腰に手を素早くそえた。
「え?」ハルヒが戸惑っている今しかチャンスはない。そっと抱き寄せて、軽く口づけを交わした。
かすかに桃の香りを感じた。やっぱりリップクリームなのか?
「バ、バカ、いきなりなにすんのよぉ」唇を手で押さえながらハルヒが言った。「誰かに見られたらどうすんのよ、恥ずかしいじゃない」
「誰もいねえよ」
そう言ったとたん、犬を連れた飼い主が横を通り過ぎて言った。『わたしはなにも見てません』といいたげな表情をしているということは、見られたのか。
くそっ、ぬかったぜ。
「ほら」ハルヒが俺の脇腹を軽くつついた。「見られたじゃないのよ」
ハルヒは恥ずかしそうに俺をにらみつけている。耳まで赤く染まっていた。
「すまん」視線を逸らして、頭を下げるほかなかった。
「バカ」ハルヒが俺の靴を軽く蹴った。「バカバカバカバカ」
ハルヒは声に合わせて靴を蹴ってくる。俺は屈辱に耐えるほか術がなかった。

長い回想はこれにて終わりだ。もう部室に到着した。ノックをしてから開けるのは、当然の礼儀だよな。ないとは思うが、誰か着替えているかもしれんしな。
「どーぞー」のんきなハルヒの声が、部屋の中から聞こえた。
扉を開けると、全員勢揃いしている。エプロンドレス姿の朝比奈さんはホウキを手に掃除していたし、古泉は一人将棋を楽しんでいる。
長門は定位置で黙々と読書に励んでいるし、ハルヒはなぜか期待に満ちた目でこっちをみていたが、それも一瞬の事だった。

314:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:37:52.31 JNXFbhRhO
支援

315:植物園でお茶を 9
07/05/24 00:39:29.02 vSkpP7mq0
「なんだ、あんたか」がっくりとした声で迎えられるとは思わなかったな。
「なんだとはまたご挨拶だな」
「新入部員が来たんじゃないかって思ったの。ぬか喜びよ。ああがっかり~」
ハルヒはおおげさに肩をすくめると、PCに向った。文章を打ち始めたのか、カタカタとキーボードを鳴らしはじめた。
俺はカバンを長テーブルに置いて、定位置に腰掛けた。
「今日は人生ゲームでもやりませんか」
「ま、なんでも構わないがな。どうせ勝つのは俺だ」
「ふっ、たまには勝たせていただきますよ」
古泉は立ち上がり、ゲームがしまってあるロッカーを開け、人生ゲームの箱を取り出した。
「そうそう。ちょっと興味深いお話を仕入れたんですが」
古泉は人生ゲームの箱を長テーブルに置いて、椅子に腰掛けた。箱を開けて、人生ゲームやらお金やら駒などを取り出していく。
「聞こうじゃないか」
「海の近くの植物園で、ちょっとした事件があって一部で話題になってます」
「植物園で事件?」
「まあたいしたことではありません。そこの植物園で先週、幻のお茶なんてものを販売したそうなんですが、向精神作用があることが分かったそうですよ」
古泉はゲーム盤を広げながら言った。
「向精神作用?」
「平たく言えば、心のお薬ですね。あるいは麻薬とか覚せい剤とか」
「なんだと?」背後で、キーボードのカタカタ音が止んだ。
「気分を悪くした人が何人か出て、そのお茶を植物園が調べたら、なんと驚くことに、ある種の向精神薬と分子構造がよく似た物質が検出されたそうです」
「ほ、ほう」
「古泉くん、その話は本当なの?」ハルヒが言う。
「ええ。僕もさっき知ったんですけどね。……どうしました?」
「キョン、あのとき飲んだお茶じゃないの? ほら、植物園で飲んだじゃないの。変なお茶。まずくって、さすがのあたしも吐くかと思ったわ。
きっと、喧嘩したのも、あれが原因だったのよ!!」
ハルヒは得意げにしゃべり出した。が、場所をわきまえろと言いたい。
俺は何も言えず、薄ら笑いを浮かべることしか出来ない。

316:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:39:59.08 JNXFbhRhO
支援

317:植物園でお茶を 10
07/05/24 00:40:34.75 vSkpP7mq0
「ほう、お二人であそこにいかれたのですか?」
「あ、いや、そういうことがあったかもなーってね、キョン。そうでしょ?」
「ああ、そうそう。そういうことがあったかもなーってだけでな」
「……暑苦しい」そっと長門が言った。非難するような目で見るのはやめてくれよ、長門。俺だけが悪い訳じゃない。
「有希、暑いんなら窓あければいいじゃない。っていうか、カーディガン脱いだら?」
「二人でデートですかぁ?いいな~」朝比奈さんが笑顔を浮かべつつ言った。
「みくるちゃん、デートじゃなくて……あ、そう、下見よ下見。明日はみんなで植物園でも行こうか?」
「植物園はその煽りを受けて、しばらく閉鎖するそうですよ」
苦笑を浮かべる古泉に、非難するような目で俺を見る長門。そして、「デートっていけないことかしら?」ときょとんとした表情でつぶやく朝比奈さん。
ハルヒはなぜか苦しい弁解を続けようとしている。
俺は肩をすくめ、黙っているしか術がなかった。

おわり

318:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:42:14.70 JNXFbhRhO
GJ!
相変わらず甘いが、長門が厳しいw

319:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:42:27.86 BOOtpASC0
>>317
乙!
結構好きだw

320:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:44:57.05 aME5tlMK0
GJ!
糖分が俺の中に満たされていく!
長門いいキャラしてるなwwwwwwwwwww

321:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:47:52.26 kb0fGy75O
GJ!
悔しいが楽しかったのは認めるしかないな。

322:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:51:45.45 7jW3++uP0
エヴァンゲリオンと涼宮ハルヒの憂鬱の見分け方
放映開始から10年経ってもファンがいるのがエヴァ         放映前から2chにスレを乱立して騒ぐ工作員がいるのがハルヒ
10年経って続編情報が出てファンを複雑にさせてるのがエヴァ  放送後1年未満で風化がはじまり工作員が焦ってニセ続編情報のスレを乱立したのがハルヒ
人類補完計画など物語に数多くのミステリーがあるのがエヴァ  DVDの予約数が5万あったのに発売日の売上が2万というミステリーがあったのがハルヒ
ペンギンという一風変わったマスコットがいるのがエヴァ      女性キャラクターの顔が一風変わった爬虫類なのがハルヒ
セカイ系、無口系ヒロインのブームに火をつけたのがエヴァ    アフェリエイトで稼いでいたブログ連合が炎上したきっかけがハルヒ
映画で監督がファンを突き放したのがエヴァ              2ちゃん中に宣伝のマルチポストしまくりで嫌われ突き放されているのがハルヒ
悩み苦しみ弱音を吐き怒られる等身大の少年が主人公のエヴァ  人に迷惑をかけても積み重ねのない薄っぺらの「実は悩んでました設定」で罰をうけないのが涼宮ハルヒ
2chで話題が尽きないせいで専用板ができたのがエヴァ      2chで専用板がほしくて雑談やサッカー実況でスレを伸ばし、さくら板を横取りしようと荒らすも失敗したのがハルヒ
個性的なヒロイン達が魅力的に動くのがエヴァ             エロゲーやライトノベルで使い古されたテンプレキャラ達が主人公の気を引くために動くのがハルヒ
監督の好きなロボットアニメの影響が大きく出ているのがエヴァ  逆転裁判やガンダムの映像を丸パクリ、モザイク処理して喜んでいるのがハルヒ
主人公が自分の殻の世界から脱出するのがエヴァ         主人公にキスされてハーレム世界に戻っていったのがハルヒ
物語の印象的な断片を次々カットインするかっこいいOPがエヴァ Berryz工房の踊りをパクッた振り付けをバレるまでオリジナルと言い張っていたEDがハルヒ

323:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:52:09.85 5NHSbMYS0
お疲れ。しかし「いつものキョン」って結構厳しいな。
小者の俺にはそんなワガママ耐えられないだろうなorz

324:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 00:55:45.89 g4U6xjyjO
これはGJ!
俺もやる気が出てきた

325:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:06:40.71 JNXFbhRhO
保守

326:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:20:13.13 kb0fGy75O
どうやったらうまく書けるんだろうか…謎だ。
みんな練習しなくても>>317みたいに書けるのか?

327:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:23:39.21 JNXFbhRhO
>>326
才能と練習だろうね。

あと、SSを書くにあたってのルールみたいなのを守れば良い作品にはなると思うよ。

328:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:27:37.79 kb0fGy75O
>>327
ルールなんてあったのか?
すまん。新参なんだ。

329:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:27:49.04 rHaHzbPz0
投下していいー?

330:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:32:22.25 3fljeHTJ0
>>294
長門スレで聞いても皆渋い顔するぞ、微笑みは。

331:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:32:31.75 rHaHzbPz0
六月。輝かしい新緑の季節が終わり、湿った大気が青々としげった草木の色合いをさらに濃いものへと変わる季節である。
灰色の雲がそれまでの爽やかな五月晴れの空を覆い、蛙は我こそはと自慢の歌声を披露し、気の早い蝉も控えめに合唱をはじめ、
人間の精神的な体感温度を若干上昇させるのに一役買う。
降った雨が草木を通り地面に染み込み、また草木を媒介として蒸気となり雲になる。そしてまた雨が降る。
どこもかしこも水びたしになる季節である。
母なる大地にとってはこれから訪れる灼熱の日々の前のちょっとした水分補給なのかもしれないが、人間にとっては迷惑な時期である。
今日も俺は心無いドライバーにいやと言うほど水をかけられるわ、傘をさしながら自転車を運転をしていたら警官に呼び止められて怒られるわで
早く家に帰って暖かいシャワーを浴び、ふかふかのバスタオルで身体を拭き、洗いたてのシャツを着て晩飯までに一眠りしようと思った。
とにかくこのどんよりとした淡い外気から自分を隔離してしまいたかった。

「ただいま」
「お帰りキョンくん!」

妹がシャミセンを抱いて出迎えてくれた。まったくこのじめじめと蒸し暑いのによく猫なんか触る気になる。
シャミセンもその鮮やかな三色の毛皮がたっぷりと湿気を吸い込みさぞうっとうしいことだろう。
なにやらいい匂いがふっと鼻をかすめた。お、今夜はカレーか?そういえば腹減ったな。
認めたくはないが俺の思考回路はかなり単純のようで、夕食が普段より少しグレードの高いものだとわかると、
先ほどまでの鬱々とした気分も八割ほど晴れた。しけったシャミセンに後でブローでもしてやろう。

332:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:32:52.83 JNXFbhRhO
支援

333:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:33:24.99 rHaHzbPz0
風呂から上がって、これからまたしばらく雨が続くという実に暗い内容の天気予報を見ながら夕食のカレーを心行くまで堪能した俺は、
自室に入るとベッドの上に転がった。やはり自分が心を許せる空間というのは必要である。
恐らく太古の昔から人間はそういうふうにできているのだ、よって俺が今来週の中間テストに向けて机に向かっていないのもまた
自然の摂理に逆らわない当然の行為と言えよう。我ながら上手いいいわけだ、担任にも聞かせてやりたい。
そんなことを考えながら何気なく携帯電話を開くと着信履歴が一件入っていた。
誰だろう、どうせ俺の知っている誰かからのなんにも面白くない連絡かイタズラ電話どちらかだろうが、
他のクラスの絶世の美女が俺の電話番号をわざわざ調べてかけてきたって可能性もある。いや多分ないがゼロでもないだろう。

結論から言うと着信履歴の発信主はちょっと意外な人物だった。
長門有希。こいつから電話がかかってくるということはひょっとしたら緊急を要することなのだろうか。
俺は少し緊張しつつも長門の電話番号を表示させ発信ボタンを押した。
長門が出たのは電話をかけて2秒ほど経ったころだろうか?こいつはいつも電話に出るのが早い。

「どうした長門。電話してあったみたいだが」
「たいしたようではない」

ひとまず俺はホッとした。安心すると同時に少し好奇心がわいた。長門が大したようでないことでないことで電話をかけてくるなんて、

「なんだめずらしいな、お前が用もないのに電話するなんて」
「ようがないわけではない」

そんなことは分かってるさ。ごくたまにだが長門の返答がパソコンのとんちんかんな誤変換を思い出させることがある。
もっともそれは人間の遣う言語が完全な形ではないからなのかもしれないが。

334:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:34:09.89 rHaHzbPz0
「で、なんだその用ってのは」
「実は―」

長門の話を聞いてまた少し驚いた。どうやらもうじき朝比奈さんの誕生日のようで、
朝比奈さんへのプレゼントの買い物に付き合ってほしいと言うのだ。
長門曰く、簡単に要約すると朝比奈さんが何をもらって喜ぶか分からないとか。
俺としたことが朝比奈さんの誕生日を知らなかったのは大いなる失態だが、
それより長門が普通の女の子らしく朝比奈さんやハルヒと俺の知らないところで仲良くやっているのが意外だった。
どう考えても家の中で立方体に近いような分厚いハードカバーを読んでいる長門のほうが想像しやすい。
長門のプライベートがどうであれ長門の頼みを断る理由はなかった。いつも世話になりっぱなしの俺から比べれば、買い物なんて安い物だろう。

「わかった、付き合ってやるよ。」
「じゃあ、明日。」

長門は時刻と場所を単語でのみ伝えた。
どうせ明日は休みだ、休日をもてあますより長門の役に立つ方が何倍も有意義だろう。
窓ガラスをしとしとと打つ雨音を子守唄に、俺は眠りについた。

次の日、俺は長門との待ち合わせのため駅前へと向かった。雨は依然として降り続いており、
このペースで行くとそろそろ日本にカビが生えるんじゃないだろうか。
駅前に到着すると丁度ビニール傘をさした長門も同じ時間に来たところだった。長門と二人で待ち合わせというのは新鮮だ。
長門はいつかのように制服姿ではなく、ハルヒと朝比奈さんの影響かそれなりに女の子らしい格好をしていた。
本人はおしゃれに興味なんてなさそうだが、俺から言わせればなかなか似合ってると思うぞ。


335:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:34:49.28 JNXFbhRhO
支援

336:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:34:53.29 rHaHzbPz0
デパートの中は雨天と言えど休日という理由からかいつもよりも混んでいるようだった。
ついて来たはいいが俺も女の子に何を送ったら喜ばれるか完全に熟知しているほどプレイボーイではない。
心配せずとも恐らく朝比奈さんなら何をあげても送り主のハートをいっぱいにする笑顔で返してくれるだろうが。
とりあえず無難にアクセサリーかなんかがいいのではないだろうか、ピアスはちょっとな…ネックレスなんかどうだ?
美しい朝比奈さんにはこれが似合いそうだ。

「これなんかどう思う?」
「………それならこっちのほうがいい」

長門は俺のチョイスしたアクセサリーに一瞥をくれると、いかにも女の子っぽいかわいらしいアクセサリーを俺に見せた。
なるほど、たしかにこういうオトナっぽいデザインは朝比奈さんには似合わないか。やれやれ、俺もまだまだか。
手に持ったアクセサリーを眺める長門を見てふと疑問に思ったことがあった。

「長門、お前の誕生日はいつなんだ?」

長門は俺のほうを向くと、ちょっと考えたようなそぶりを見せこう言った。

「その言葉を単純に生まれた日という意味で捉えるなら正確な時間までわかる」
「そうじゃなくて―」
「わたしたちには地球の尺度の一年ごとに誕生した日を祝う概念はない。」

そりゃそうだろうな。思えばこいつは3年とちょっと前に生まれたばかりなのだ。
雨に濡れて家に帰っても出迎えてくれる家族もいない、夕飯を作ってくれる親もいないのだ。当然誕生日を祝ってくれる人もいなかったろう。
長門にとっては何でもないことなんだろうが、俺にとって見ればかわいそう過ぎる。見た目は普通の女の子なのだ。
レジに並ぶ長門を見てあることを思いついた。俺が思いつくことに他人にとって有益なことなどあまりないが、たまにはヒットが出るのである。
善は急げだ。急がないと長門が会計を済ませてしまう。

337:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:35:40.58 rHaHzbPz0
俺は長門に気付かれないように傘を買った。今日見たらあいつはなんの色気もないビニール傘をさしていたからな。
色は紫と青のアジサイの柄の傘を選んだ。俺なりに長門のむらさきがかった髪の毛を意識してコーディネートしたつもりだったが、
ひょっとしてババくさかっただろうか…

「長門、ちょっと遅いがお前に誕生日プレゼントだ。」
「…ありがとう。」

長門はちょっと意表を突かれたような顔をしていた。流石のヒューマノイドインターフェイスも俺の行動は読めなかったか。
もしかしたら気のせいかもしれないがそうでなかったらしてやったりだ。

帰りに二人で差したが、やはりすこしだけ長門には大人っぽかったかもしれない。
長門はひと言「大事にする」とだけ言っていた。そっけない言葉だったが俺は満足だった。
雨の日もたまにはいいかと思えた一日だった。

おわり

338:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:38:24.45 MII/4T1pO
ミルキーうめぇ保守

339:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:39:32.04 JNXFbhRhO
>>337
GJ!
嫌な梅雨がやってくるが、こんな事が出来る相手が居ると少しはマシになるんだろうな…

340:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:44:58.25 JNXFbhRhO
>>328
ルールってかほとんど作文と同じだよ。
「!」や「?」の後や、改行後は1マス空けるとか。

あんまり詰まってると読み方は大変だからね…

341:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:45:07.21 kb0fGy75O
>>337
上手いなぁ。
俺とは何か決定的な違いでもあるのかなぁ…

342:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:46:23.30 JNXFbhRhO
>>340
×読み方
○読む方

343:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:46:40.30 kb0fGy75O
>>340
作文と同じ…ね。わかった。

344:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:49:07.70 G2P0fI4eO
「……ねぇ」
「どうした?」
「なんでそんなにあたしに冷たいの?」
「…………」
「あたしが告白して、OKしてくれてからずっとよ。あたし何か悪いことした?」
「……いや」
「好きじゃないならフってくれてもよかったのよ?」
「……いや」
「逆に辛いって言ってんの! もういいわよ! 別れ……」
「…………よ」
「え、なに? はっきり言いなさいよ」
「だからな、……だよ」
「聞こえるわけないじゃない。そんな小さい声じゃ」
「な、なんか気恥ずかしいんだよ……」
「…………」
「…………」
「あんた、意外に可愛い部分があるわね……」

ツンデレ+デレカップル保守

345:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:49:23.97 JNXFbhRhO
>>343
でも俺、SS書いた事無いからねwww
あまり参考にしないでwww

346:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:54:31.26 G2P0fI4eO
「ほら、早く!」
「言えるか! そんな恥ずかしいこと!」
「あんたが言ったんじゃない。SOS団が発足して2周年だからなんでも言うこと聞くってさ」
「だからってなぁ……」
「あんたが言ってくれたらご褒美あるかもよ?」
「う……い、いや。言わん! 絶対に言わんからな!」
「ちょっと! 逃げるなぁっ!」

ツン+デレカップル保守

347:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 01:56:03.58 JNXFbhRhO
甘いのキタ━━━(゚∀゚)━━━!!

348:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:02:57.12 Tjx/8vtL0
なあ。
実際ハルヒがかわいいからいいけど
超絶不細工だったら目も当てられないぜ。
気に入られたら付き合わざるを得ない存在なわけだし。
そんなことを考えたら夢も希望もなくなった。
寝るわ。

349:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:04:34.38 G2P0fI4eO
「ふふふ……追い詰めたわよ」
「はぁ……はぁ……。まさか俺の部屋までついて来るとはな……」
「さぁ、言いなさい」
「こ……断る」
「恥ずかしいから?」
「ま、まぁな……」
「あたしと二人きりよ? 恥ずかしがる必要ないじゃない」
「そりゃそうだが……」
「早く! あんたの口から聞きたいの!」
「わ、わかった。わかったから1分間だけ準備の時間をくれ」
「あんた……ほんとに可愛いわね。その可愛さに免じて1分間だけ待ったげる」
「ふぅ……やれやれ」

ツンデレカップル保守

350:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:21:08.09 G2P0fI4eO
「時間よ」
「…………」
「早く」
「……だ。…………だぞ、ハルヒ」
「大事な部分が聞こえてなーいっ!」
「さ、最初で最後だからな?」
「うん。だからちゃんと気持ちを込めて言いなさいよ」
「コホン。……好きだ。大好きだぞ、ハルヒ」
「……ふふ。ありがと。ご褒美!」
「ばっ……! 離せっ! 離せって!」
「……ごめん。大好き」
「おま……なんでだ?」
「ただのうれし泣きよ。2年越しの片思いだったんだから……」
「……制服が濡れちまう」
「相変わらず冷たいわね……」

ツンデレカップル保守

351:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:21:37.18 kb0fGy75O
もう思考が働かない…保守ネタすら思いつかねぇよ…もう寝よ

352:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:22:19.70 KMAXY4HsO
キョン冷たいってレベルじゃねーぞwwwwwwwwwww
空気嫁wwwwwwwwwwww

353:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:32:21.59 G2P0fI4eO
「……ご褒美おわり」
「確かに受け取った」
「さーてっ! 帰ろっかな!」
「え、帰るのか?」
「……いいの?」
「なにがだ? 帰るのかって聞いただけ……」
「泊まっていいのね!? ありがとっ! やっぱり大好き!」
「そういうことか! ぬおっ! 離れろ!」

ツンデレカップル保守
だんだんタイトルとかけ離れてきたww

354:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:40:52.42 JNXFbhRhO
>>353
だんだんバカップル初期みたいにwww

355:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:44:21.15 G2P0fI4eO
「さ、寝よーっと」
「おう。おやすみ」
「…………」
「…………」
「ねぇ、なんであんたは床なのよ」
「一緒の布団で寝れるわけないだろ」
「あたしは気にしないわよ。むしろ来なさい」
「俺は気にする。早く寝ろ」
「じゃあ……来てください」
「嫌だ」
「……冷たいのね」
「よく言われる」
「じゃああたしが行くっ!」
「だーっ! 暑苦しい、離れろっ!」
「冷めてるあんたにはこれくらいでちょうどいいのよっ!」

ツンデレカップル保守
さて、寝るかノシ

356:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 02:47:31.16 JNXFbhRhO
>>355
乙!
やっぱハルキョンだなw

357:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 03:05:18.43 JNXFbhRhO
保守

358:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 03:29:05.37 bMvfMQREO
保守

359:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 03:29:07.69 JNXFbhRhO
保守

360:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 03:57:46.26 JNXFbhRhO
保守

361:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 04:19:20.75 z7xUiJA70
保守

362:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 04:36:10.96 2JFJ+L6S0
ピッポ保守

363:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 04:53:08.25 2JFJ+L6S0
乱入ktkr保守

364:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 05:25:21.30 2JFJ+L6S0
カラーゼほしゅ

365:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 05:38:08.69 2JFJ+L6S0
ミラン勝利保守

366:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 06:10:20.45 /hSZ/8b1O
今起きた保守

367:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 06:40:54.90 /hSZ/8b1O
保守

368:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:10:41.25 9fPq47Vz0
おはようございます。

早起きしたんで、保守ついで投下してみます。
3~4レスくらい借ります。

369:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:11:08.97 f0vwz/G10
>>348
ハルヒの能力があれば自分の顔の造作をどうこうすることくらい簡単だろう。
ある日突然顔がまったく別人に変わったとしても、最初からそうだったと情報改変すれば誰も気づかない。
生まれたときからそういう顔だったと、誰も疑わない。
だから夢も希望も捨てることはないさ。

370:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:21:48.86 wecacNfZ0
wktk

371:灰色の空 1/3
07/05/24 07:28:59.92 9fPq47Vz0
頃は梅雨真っ盛りである。
今日も放課後になるや否や、パブロフの犬の如く反射的に文芸部部室に向かって動いていた。
須らく行動すべきことがある。
中間テストで受けたカタストロフィーを、朝比奈さんのお姿とお茶で癒すためである。

期待とは裏腹にノックしても朝比奈ボイスはなく、部屋に入ると珍しく読書をしていない長門しか居なかった。
その長門もコンピ研に頼まれた新作ソフトのデバッグをするため、今から不在にすると言う。
長門は団員2名の欠席を俺に伝えた。
朝比奈さんは3年生の宿命である模試を受験中、そして古泉は怪我の同級生の見舞いに行っているらしい。
つまり部室には俺と掃除で遅れて来るハルヒしかいないことになる。
ハルヒは今日、始終不機嫌オーラを絶賛提供中であった。
天気のせいなのか、今日俺の弁当を盗み食いしたのを諫めたのが気に障ったか、あるいはその両方か。
朝比奈さんを長門も、何よりハルヒ専門外科医の古泉が居ないのなら今日は帰った方がよさそうだ。
見たいドラマの再放送もあることだし。

遅れて来た団長様に事の次第を話し帰宅申請をしたところ、やや不機嫌な顔をしたものの意外にもあっさり承認された。
勿論見たいドラマがあるとは言ってない。
そんな事言ったら普通の人間嫌いのハルヒは意固地になって帰らせてくれないからな。
「あんた、今日傘持って来た?」
ああ、と答える。外は雨。朝は薄曇りで雨は降っていなかったが、予報を信じ、傘を持って来て正解だった。
ハルヒは今日雨は降らないという電波を受信したとかで傘は持ってこなかったそうだ。
どこの毒電波だそりゃ。普通の電波からは午後から雨ということをメディア問わず送信しているぞ。
「うるさい。それよりあんたの傘貸しなさい。団長が風邪を引いたらSOS団の栄光と伝説に支障が生じるでしょ?」
お前なら大丈夫だ。風邪もインフルエンザもマイコプラズマも怖がってお前に近付けないからな。
それに何だ栄光と伝説とは。汚名と悪行の間違いじゃないのか?
「あーもう、うっさい!いいから帰るわよ!」
おまえも帰るのか。傘は一本しかないんだ。どうするんだ?
「一本あれば十分でしょ?」
俺は既視感に苛まれた。いや、大袈裟か。

372:灰色の空 2/3
07/05/24 07:32:08.47 9fPq47Vz0
そんなこんなで帰り道、俺はハルヒと相合い傘をして帰っている。そう。いつかの雨の日と全く同じ。
ただし前回とは違う欠点がある。
前回は下校時間も過ぎており、人も殆どいなかったのだが、今回は早めの時間と言うこともあり、人目が気になる。
クラスの奴、特に谷口や国木田に見つかったら絶対冷やかされる。
そうでなくとも全校で有名人のハルヒが男と相合い傘をしているとなれば噂がフライング後暴走するに決まっている。
俺はまだ北高奇人変人有名人コンテスト男子部門No.1になりたくない。
ハルヒは宇宙人の生活習慣病だとか、今日の俺の弁当のおかずにあった小龍包について何やらわきゃわきゃ喋っている。
どうやら機嫌は治ってきたらしい。声を聞けば分かる。
はいそこ、変な想像しない。
俺は自然且顔をなるべく隠すように傘をさして歩いていた。
なぁ、あんまり大きい声で名前を語りかけて来るなよ。後生だ。

入梅が過ぎ、日も長くなっていると言うのに、その恩恵に預かる事もできない程空は一面の雲で覆われ、あたり一面を薄暗くしている。
この空を見ると、あの閉鎖空間を思い出す。ハルヒと二人きりで閉じ込められた、色んな意味で精神的ダメージを受けた灰色空間。
それだけじゃない。やらせとは言え殺人事件が起きた夏の合宿の嵐、長門が苦しむ事になった冬の合宿の猛吹雪。

―今日の空も灰色だ―

灰色の空間でいい思い出はない。太陽が恋しい。
天照大神を天岩戸から引摺り出して欲しい気分だ。踊りや祝詞を上げるのは朝比奈さんが適任だろう。
「……ョン、キョン!聞いてるの!!」
ん…?
「何暗い顔してんのよ」
良かった。朝比奈さんの巫女姿ルンバの妄想部分は顔に出なかったらしい。
いや、この曇り空と雨がうざったいんだよ
「あんた、雨が嫌いなの?」
雨もだが、それよりこの灰色の空がどうも好きになれん。あまりいい思い出がないしな。
「そう…」


373:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:33:03.89 g4U6xjyjO
支援

374:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:35:11.89 9fPq47Vz0
それっきり、ハルヒは黙ってしまった。
どれくらい無言だったのだろうか、ハルヒはぽつり、こう漏らした。
「…あたしは結構好きよ」
ほほう。それは初耳だ。どうしてだ。
「それはね…」
そう言うや否や、傘を奪い走り去って行く。おいおい。俺の傘だぞ。返せ。
しばらく走った後、ハルヒは足を止め俺を待っていた。
「それはね…教えてあげないわよ!」
といいつつ、あっかんべーをするハルヒ。
俺の頭に既視感がまた生じる。そう、さっきから前回と全く同じ事しやがる。
誰だ。ステレオタイプが嫌いだと言ったのは?

その後傘を取り返した俺はまたしても周囲の目を気にしつつ相合い傘で坂道を下っていた。
先ほど傘を取られた際に俺の顔は周囲の北高生に知られることとなり、しかもその中には俺のクラスの奴も混っていた気がする。
明日からクラスの奴のひそひそ話が一段と増えそうだ。
どうすっかなぁ、俺。
そんなことを考えているうちに坂の下にある駐輪場に到着した。
自転車で帰ればそれほど時間はかからないので傘はハルヒに貸し、じゃあなと声を掛けつつ俺は雨の中猛ダッシュして帰った。
やれやれ、風邪を引いたらハルヒのせいだからな。



自転車が見る見る遠ざかっていく。
彼には聞こただろうか?彼の傘を握り締め、彼が見えなくなるまで見守り続けた後、囁いた彼女の声が。

―あたしが好きな理由はね、あんたと二人っきりでいられるからよ―
―短い時間だけど、灰色の空は二人だけの時間を作ってくれる―
―さっきも、二回あった合宿の時も、そしてあの夢の中でも―

Fin.

375:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:35:37.40 hw9IVl1XO
支援

376:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:37:57.52 9fPq47Vz0
以上です。
ありがとうございます。

最後題名入れるの忘れたorz

>>374 灰色の空 3/3
です。

早く起きてテキトーに書いたんで、乱筆やどっかで見たことあるSSだった場合ご容赦を。
しかも投下直後にPC落ちて、別のPCで不完全版投下したんでお見苦しいかも・・・

377:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 07:58:15.26 oli5Rz+M0
保守

378:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 08:06:30.99 xrGlN4970
>>376
GJ!
雨の日のハルキョンはいいな。

379:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 08:25:25.19 h3Vm057SO
キョン「みんな俺の嫁」

380:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 08:44:19.47 rLZnS42rO
ホシュ

381:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 09:05:44.99 6bOfD1JSO
ハルヒ「ちょっとキョン!私をたべなさい!」

382:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 09:19:44.80 Bnde8VlEO
保守

383:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 09:46:38.88 6bOfD1JSO
保守の間隔がおかしくね?

384:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 09:53:45.31 v+n8PpAqO
キ「ハルヒがシャミセンと入れ替わっただと!?」
古「ええ、昨日あなたがシャミセンと戯れている姿を見てましたから」
キ「しかし、それだけの理由で…!?」
古「お風呂も寝るのも一緒だとあなたは言ってまし、憧れたのでしょう」
キ「…。しかし、そうしたらハルヒの体はどうなっている!?」


ハ「にゃあ」

キ・古『!!?』



385:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 10:14:07.92 KMAXY4HsO
>>384
続きwktk

386:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 10:19:20.21 RMVn6eRXO
シャミって雄なんだろ? おもしろそうじゃないの。

387:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 10:39:06.40 v+n8PpAqO
古「それでは、涼宮さんとシャミセン氏のお世話、宜しくお願い致します」
キ「ちょっと待て。せめてどちらか一つお前が預かれ」
古「それは無理です。シャミセン氏姿の涼宮さんがここにいるのを望んだことですし、涼宮さん姿のシャミセン氏はあなたの部屋がお気に入りです」
キ「ハルヒを俺の部屋に住まわせる気か?勘弁してくれ」
古「ほとぼりが覚めたら元に戻るでしょう。それまで宜しくお願いします」
キ「勘弁してくれよ…」シ・ハ『にゃあ』

ハルシャミ保守
思い付きで保守用に書いた。
書きながらになっちゃうんだけどいいのかな?

388:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 10:42:51.96 JNXFbhRhO
>>387
いいんじゃない?
人居ないし。

389:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 10:53:03.92 0EJenQDX0
書きながらや続き保守の欠点は、他の人が、
「じゃあ大丈夫か」「え、と…まだ終わってないのかな?」
と、カキコすんのを控えてしまいがちなこと。
なので読んでる人も気づいたときにとりあえず保守しておくのがいい。

390:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 11:16:31.76 oli5Rz+M0


391:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 11:22:06.73 v+n8PpAqO
…古泉帰宅後…

さて、ハルヒ(中シャミセン)とシャミセン(中ハルヒ)はじゃれあっているがどうすっかな。
まあいい、とりあえず風呂に入ってから考えるか。
ちょ、ちょっと待て!お前ら付いて来るな!
シ・ハ『にゃあ』
『にゃあ』じゃない!どっちが入って来ても困るんだよ!ほら、シャミセン(ry)、ベッドに戻れ。
シ「フギャー!」
うぉぉー!痛てぇー!!引っ掻くな!!
シ「フー!」
確かに人間で言うと胸の位置を触ったかもしれんが、今お前は猫だ。諦めろ。
ハルヒ(ry)も戻れ。くそ、どうしても付いて来るつもりか。意地でも戻してやる。そりゃ!プニュ
ん?この感覚はまさか…
シ「ブギャー!!」
す、すまんシャミ(ry)、悪気は無かったんだ!だから止めてくれ、爪と牙の波状攻撃は洒落にならん!!イテテテ!!!
ハ「にゃあ」

ハルシャミほしゅ
>>389
了解です。とりあえずここまでにします。暫く普通の保守に戻って、投下が無ければあげて見ます。

392:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 11:24:46.43 KMAXY4HsO
なんという良作…

知的財産法の講義中に保守

393:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 11:29:22.52 EZjqx4oN0
間 抜作 保守

394:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 11:43:32.05 EZjqx4oN0
hosyu

395:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 12:07:06.64 /TYt0GM1O
ホシュ

396:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 12:07:12.42 r6h/I8hw0
age

397:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 12:19:38.71 oli5Rz+M0
保守

398:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 12:22:29.44 VvXZTQlVO
>>391
期待している
仕上げガンバって

399:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 12:29:54.67 v+n8PpAqO
とりあえず普通に保守

400:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 12:55:02.32 oKNUh8EkO
ほし

401:11.14 ID:dksRVrY+0



402:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 13:41:39.23 6bOfD1JSO
ハルヒ「ちょっとキョン!私のチョココロネたべたでしょ!?」
キョン「俺は食っとらん、そういえば、青い髪の女子がお前の机をいじってたような・・・」

続き誰か書いて

403:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 13:51:46.31 v+n8PpAqO
…キョン入浴中…

くそ、シャミ(ry)に引っ掻かれた場所がしみるぜ…
しかしどっちも風呂に入らせないわけには行かないし、どうすっかなぁ。
シャミ(ry)はまだ何とかなるが、ハルヒ(ry)は流石に一緒に入れないよな。
ん、待てよ。ハルヒ(ry)はシャミなんだから、シャミ(ry)にばれなきゃ大丈b…いやいや、何を言っているんだ俺は?
しょうがない、長門か朝比奈さんに頼んでお風呂に入れてもらおう。
さて、出るか。ガラガラ

っておい!シャミ(ry)!なんで脱衣所にいるんだ!!しかも何で俺の着替えにうずくまっているんだ!!!
シ「にゃぁ~///」
待て待て、しかも俺今全裸じゃねーか。こいつにテドd…じゃない、MY SON を見られちまったorz
シ「ゴロゴロ/////」
くっそぅ、羞恥の極みだ。

はあ、本格的に長門や朝比奈さんに任せようかな…

ハルシャミ保守
仕事中に書いている俺は正しくダメ人間w

404:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 14:07:33.22 wJuPe+39O
>>406
休みの日にはvipにこない俺は健全。外回りはサボるのが楽だw

405:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 14:18:02.44 kb0fGy75O
ネタを提供してくれ

406:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 14:34:04.88 g4U6xjyjO
ハルシャミは普通に作品化してら面白くなりそうだなw

407:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 14:51:09.64 oKNUh8EkO
はしかで苦しんでる俺が保守

408:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 14:53:44.92 JNXFbhRhO
>>410
大丈夫かw

409:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 14:56:15.83 hCjAPdml0
>>410
保守ってる場合じゃないだろww
お大事に。

410:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:08:04.61 JNXFbhRhO
あげほ

411:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:13:15.08 v+n8PpAqO
思ったより好評でなりよりです。
続きを何個か書いたが、そろそろ本気で仕事に戻らないとやばいんで今日はここまで。
また明日の朝~昼過ぎくらいまでの間、保守用にあげときます。

オチがきまらねぇw

412:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:20:20.33 JNXFbhRhO
>>414
乙~
続き待ってます!

413:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:22:38.13 BMB+JxOK0
この頃の保守のレベルの高さは異常だねw

前にも出ていたがWikiに保守を保存するページを作って
保存しておかないともったいないような気がする。

414:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:35:35.87 oli5Rz+M0
ほしゅ

415:サザソのドリビア
07/05/24 15:35:58.67 yn5kOTjA0
ちんこビンビン物語

416:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:41:24.04 dhJ6Jxwx0
「ねこ」
「おやおや、可愛らしいねこですね。たぶんミックスだと思いますけ・・・」
「ねこ」
「はいはい、そうですね。びしょびしょだと風邪引きますね」

雨の日の放課後、コンビニに買出しに行く二人の前に現れるねこ。
ねこをタオルに包んで抱き上げる長門。古泉は傘と荷物を持ちつつ歩く。

「暴れない?」
「えぇ、おとなしいですね」
「飼える?」
「僕だと、バイトが不定期なので・・・・・・。長門さんはどうですか?」
「あなたをかまうので手一杯」
「手厳しい」

さらさら落ちる雨と、坂に響く足音。

「でも、あなたと私が協力すれば」

できなくもない、と。
自然と足が止まるふたり。
黙ったままのねこ。

「そうですね」

悪くない、そういって微笑んだ古泉の顔は、
長門と連絡を取り合う口実が増えたことを喜んでいるのか、とても明るかった。
まるで閉鎖空間のような天気の日、《ねこ》こと――、私は拾われた。

でも名前がねこってどういうことだろうね保守。

417:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:44:43.32 cachFMcJ0
「教えてください!知らなければならないんだ!俺はその権利がある!」
「何度言ったら分かるんだ。俺は何も知らん。」いい加減うんざりしてきた。テーブルの上のコーヒーに手を伸ばすと、またわめきだす。
「そんなはずない!あなたは知っているはずだ!あなたが母さんと一緒にいる写真があるんだ!」
いい加減にしろと怒鳴り雨が降り続く外へと家を追い出し鍵をかけた。
「あれからもう10年か・・・でかくなったもんだ。」記憶の引き出しからあのころの思い出がこぼれ出てくる。
いくら時がすぎようと決して忘れることもなく、10年の時を経て今なお俺の記憶の中でもっとも輝き決して色褪せない。輝きを失った日々を送っている今の自分を自嘲するとコーヒーを飲み干した。
まあもうあいつが知ってもおかしくはない年か・・・ため息をつき、部屋の明かりを消した。


418:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:45:23.85 cachFMcJ0
しかし、なんでこうも同じことを毎日毎日回りのやつらは繰り返していて飽きないのだろうか。
固定されたメンバーで、今日発売の週刊誌。ヒットチャートによくのぼる歌手。何組のだれだれさんがだれだれ君と付き合ってる。アイドル。
週刊誌の名前やアイドルの名前が変わっているだけで、毎日同じ話をしているという認識がこいつらにはないのだろうか?毎日というだけではない。横のグループの女子も、離れたところに座っている男子もその話題は同じだ。
ただ歌手やアイドルの名前が違うというだけだ。なのになぜか固定されたメンバーで話し続けるのだ。メンバーを交代してもなんの支障もないのに。
たとえば今日発売の週刊誌の話をしている男子とドラマの宣伝のために朝テレビにでていたアイドルの話をしている女子を交換してみよう。

419:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:46:04.31 cachFMcJ0
ねえ。今日の朝の見た?」
「おう!見た見た!すっげえかっこよかったよな!」
「だよねーマジ惚れそー」
「すっげえ面白くなりそうだよなーいったいどうなるんだろうな。」
「ねー私次も絶対見るー」
このようになんの問題も無いのである。異性でしかも全く別の話題を話している者同士でさえこうなのだから誰を誰とシャッフルしても関係ないだろう。むしろその方が単調な日々に変化が出て面白いのに話す相手を変えようとしないのだ。
『ぬるま湯というものは入っていて気持ちのいいものではない。しかし出るとなお寒いからなかなか出られないものである。』


420:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:47:56.28 cachFMcJ0
まさにこのとおりだ。変化を怖がって今以上の場所を求めようとはしないのだ。
もしかしたら今以上の場所があることに気づいてないやつもいるかも知れないがそいつは本当におおばか者だ。自分がいる場所を失うことが怖いのだろう。
たとえそれが本当に心地いい場所ではないとしても。本当に自分の場所があるかどうかが確かではないとしても。

421:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 15:52:58.13 JNXFbhRhO
>>420
なんかデジャウ゛

422:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 16:02:58.66 MEpD9BI70
俺もデジャヴが。続き求める人がいないから投下しなかったんじゃないっけ。

423:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 16:14:23.55 g4U6xjyjO
>>424-425
よかった、俺だけじゃなかった

424:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 16:26:05.27 9+lmH3Xm0
>>419
続き求む

425:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 16:30:21.64 bMvfMQREO
俺も集団デジャヴだな。ネタにして書いてみる

426:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 16:47:05.39 JNXFbhRhO
みんな結構覚えてるのねw

1レス目のインパクトが強かったからかな…

427:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 16:53:56.23 EZjqx4oN0
保守

428:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:04:02.20 wJuPe+39O
……構ってちゃんか

429:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:17:34.27 oli5Rz+M0
バイト前に保守

430:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:19:14.50 BOOtpASC0
ハルシャミネタに似たようなのを書こうとしてたんだが先越されちまった保守

431:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:23:44.38 g4U6xjyjO
キョンが何かの拍子に犬とか猫と入れ代わる

ハルヒが拾って飼うことに

ハルヒ「一緒にお風呂入りましょーねー♪」

キョン激しく悶絶


こんなのもどうかなと
エロくてすいませんねw

432:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:25:11.38 bUbaTRMhO
>>404
機材って思いよな
>>410
ちょw、お大事にな。

433:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:30:10.91 JNXFbhRhO
>>434
凄い大変な事になりそうwww
よし書け。いえ、書いて下さい。

434:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:31:18.72 kb0fGy75O
キョン「腹減ったな」
長門「…そう。私も」

てきとうに保守

435:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:33:05.47 g4U6xjyjO
>>436
まぁよくある話な気がしないでもないがなw
とりあえず晩ご飯食べてくるわ

てか、書きたい人いたら書いてくれw

436:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:35:36.11 kb0fGy75O
書いていい?

437:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:44:26.19 v+n8PpAqO
>>433
スマン。保守ついでだっだだがなぜか続きを書くことになった。ネタがなくなったら任せるw
>>434
ちょwww
逆の立場で同じのを書こうとしている俺ガイル
>>439
ドゾ

438:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 17:47:46.49 BMB+JxOK0
>>439
もちろんOKですよ♪

439:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:03:42.79 /TYt0GM1O


440:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:05:41.64 EZjqx4oN0
プリン

441:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:08:26.31 dksRVrY+0
ついにうちの大学でもはしかが流行り始めた保守

442:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:08:39.69 kb0fGy75O
昼休み、俺は昼食を食べ終えた後、する事もなかったので中庭の木の下で眠る事にした。
去年の文化祭の後、ハルヒと語り合った場所だ。

しばらくして俺は体が宙に浮く感覚を覚えて目を覚ました。
俺が目を開けるとそこには長門の顔があった。長門は真っ直ぐに俺の目を見つめている。
長門、可愛いな。そのままキスしてくれないか?

待て待て。なぜ長門は俺を抱き上げているんだ?
…抱き上げる?俺は男だぞ。身長だって長門より高いはずだ。いくら長門でも俺を抱き上げる事などできるのだろうか?そもそも長門が俺を抱き上げる理由もわからん。無意味にそんな事をするとは思えないしな。
「ねこ」
長門は言った。
シャミセンがどうかしたのか?これといってかわった所はないぞ。

443:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:10:36.50 g4U6xjyjO
>>439
おkおk


>>440
おっと、すまんwwwww
是非書いてくれ、俺2~3日は投下無理だし

なんか誰が何書こうとしてんのか把握できねぇwww

444:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:23:15.03 g4U6xjyjO
>>445
あ、あぁ長門でか
ハルヒで書くのかと思っててびっくりした……

445:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:29:11.51 kb0fGy75O
しかし、いつまでも長門と見つめ合ってるわけにはいかない。このままでは石化しかねん。
俺は離してもらうために言葉を発した。

「にゃあ」
…どうした?俺は何を言っているんだ?俺はこんな事を言うような男ではなかったはずだ。
古泉なら言うかもしれんがな。

などと考えている場合ではない。どういう事だ?何度話そうとしても「にゃあ」としか話せないじゃないか。
誰かこの状況を説明してくれ。
とりあえず自分の姿を見てみるとしよう。
下を向く。
…白かった。というか猫だった。俺はいつ猫になっちまったんだ?こんな事はマンガの世界だけの話ではないのか?
なぁハルヒ。これもお前が望んだ事だったのか?勘弁してくれ。

そう考えていると長門は俺を抱き締めて文芸部室へ向かった。
温かいな。長門。


446:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:32:05.35 kb0fGy75O
>>447
ハルヒで書くつもりだが、このまま長門で書く事も出来る。
>>447がハルヒで書くなら長門で行くがどうする?

447:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:38:09.09 g4U6xjyjO
>>449
はやとちりスマン、任せるわ
俺は今のとこ書く時間ないし、書くとしても何日か後になるから

448:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:52:22.49 8+/15P1yO


449:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:52:48.86 JNXFbhRhO
>>449
とりあえず、書き溜めて投下してくれ。
これから2時間ほどgdgdやられたんじゃたまったもんじゃない。

450:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:54:04.63 kb0fGy75O
背中に柔らかい感触がぁ…
俺はなんとも言えない感触に朦朧としていると、長門は椅子に座って俺を膝に乗せた。
長門は膝の上の俺を見つめながら頭や喉を撫でてくれている。

いかん。ずっとこのまま長門と一緒にいたい気もするが、そういうわけにもいかない。長門にならなにわかるかも知れない。

俺は長門の膝に傷をつけないように引っ掻く仕草をした。
「…どうかした?」
「にゃあ」
にゃあとしか言えない自分を呪いたい。
しばらくどうやって伝えようかと考えていたが、頭を撫でられているととても気持ち良くなってしまい眠ってしまった。
長門の膝で。これは猫の習性なんだろうな。

どれくらい寝ていただろうか。聞き覚えのある声を聞き目を覚ました。


451:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 18:54:56.87 kb0fGy75O
>>452
わかった。

452:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:10:43.75 BOOtpASC0
保守

453:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:19:29.91 AaWM6t2KO
今の流れは何?

454:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:30:45.74 6ZXzcqxtO
ぬるぽ

455:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:31:46.05 1wUElRlr0
ガッ

456:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:32:26.69 g4U6xjyjO
>>456

>>454が書きながら投下してたから「書き溜めてやれ」な流れ

457:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:45:04.55 kb0fGy75O
保守

458:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:58:59.34 BOOtpASC0


459:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 19:59:04.20 dksRVrY+0
豚ハツウマー保守

460:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:10:34.64 2XeSdAsNO
wawawa忘れ保守~♪

461:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:19:01.69 wJuPe+39O
時間帯が悪かったな。

462:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:20:42.34 AaWM6t2KO
谷口「sex」

463:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:34:29.60 HsoQRKCfO
ふんもっふ

464:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:37:57.04 AaWM6t2KO
ぬるぽ

465:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:40:12.94 kb0fGy75O
メモ帳がいっぱいになったから>>453の続きを投下する。

466:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:42:05.73 kb0fGy75O
「有希、その猫私が飼うわ!良いわよね?」
俺が長門の膝で寝るという至高の一時を味わっているのになんなんだ?ハルヒ。その猫とは俺の事か?

時計を見ると既に放課後になっていた。どうやら長門は膝の上で寝ている俺を起こす事ができなかっようだ。すまん。

ハルヒの言葉を聞いて長門は無言で頷く。
「じゃあ今日は解散!必要な物を買わなくちゃいけないから!」
長門の部屋で動物を飼えないのはシャミセンの時に知っていだが、よりにもよってハルヒに飼われる事になるとは…
朝比奈さんに飼ってもらえればずっと猫でいる事を選択するのだが。
どうにかならないか?学校から帰ったハルヒの愚痴を毎日聞き続ける気はないぞ。それに人間にも戻りたい。


467:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:43:33.18 kb0fGy75O
「大丈夫。安心して」
俺が助けを求めるように長門を見つめていると長門は言った。大丈夫とはどういう事だ?もしかして俺が俺である事を知っていたのか?そういうば情報なんとか素子が憑いたルソーを見るような目で俺を見ていた気がする。
お前が安心しろと言うなら安心だ。

ハルヒは長門から強引に俺を引き剥がした。
「ニャ!ニャー!」
俺は悲鳴を上げて長門に助けを求めた。長門、助けてくれ!このさい古泉でもかまわん!

抵抗もむなしく俺はハルヒに連れられて文芸部室を後にした。
扉が閉められる前に古泉が笑顔でこちらを眺めていた。許さん。子孫三代目まで呪ってやる!

ハルヒは俺を抱えて家に向かう。ハルヒもなかなか温かい。しかし長門に比べて抱き方が雑なのはどういう事だ?


468:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/05/24 20:43:35.74 JNXFbhRhO
>>468
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