13/12/23 08:19:21.70 rAlSZZWx
>>396
> 虎やライオンでさえ、狩りのエネルギーは糖質なんだけど。
そうですね。彼らの狩りは、持久運動ではなく瞬発運動です。遅筋より速筋を使う。一瞬で仕留める。
失敗したら、もう追わない。獲物を延々と長時間追いかける能力には、欠けてますから。
次のチャンスを待ち、その間、グリコーゲンの回復をする。
> 糖新生で作りだすんだけどね。
それは違う。彼らの狩猟行動の燃料は、筋グリコーゲン由来の糖質であり、糖新生由来の糖質ではない。
前者は、即座に利用可能だが、後者は糖質製造に時間がかかる。なので重要な筋肉内の筋グリコーゲンが
枯渇した時点で、上記の通り、彼らの狩りは終わる。
(なお肝臓のグリコーゲンは、主に、赤血球などに使われ、運動時の骨格筋では使われません)
他方、ヒトの狩りのスタイルは、瞬発運動ではなく持久運動です。速筋より遅筋を使う。たとえばシカの集団を
延々と長時間追いかける。すると集団内の子鹿や老鹿が脱落する。それらを食べるのです。
かくしてヒトの狩猟行動は、持久運動が中心。なので主要な燃料は、糖質ではなく、
腹部脂肪由来の脂肪酸です。コレを少しずつ分解しながら、長時間、運動する。
動かす筋肉も、速筋ではなく遅筋。使う回路も、解糖系ではなくTCA回路です。
だからこそ、下記のようになるわけですね。
> まあ現代日本の一般的な食事よりは狩猟採集社会の食事の糖質は少ないだろうけど。
貴君は、部分部分に間違いはあるものの、それなりによく勉強しておられるようだ。
次の本で、その知識をさらに拡充してみられては、どうですか? 面白いですよ。
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