15/01/20 08:24:34.13
>>1には少し修正が必要でしょう。
>λ:観測装置と独立な観測対象系の隠れた変数のセット(初期状態を指定する決定論的パラメータ)
ベルの論文では「初期状態を指定する決定論的パラメータ」のような限定はされていません。
"λ can be thought of as initial values of theses variavles ..."
「初期値としても考えられる」程度の話です。
また、偶発的な物理現象などの制御しきれない要因による影響も隠れた変数のセットに含まれます。
cf.「新版 量子論の基礎」清水明(サイエンス社)p216
>1.ρ(λ):a, bに依存しない、正規化(∫ dλρ(λ) = 1)された確率分布
ρ(λ)に対する定義が曖昧です。
測定実験中に隠れた変数λが影響した頻度を表すのがρです。
つまり実験が終了するまではρ(λ)は決まりません。もちろんρが決まるといっても、
隠れた変数なのでρに関する具体的な情報を得ることはできません。
頻度の合計が1になるように規格化しておけばρは確率分布になります。
>2.A(a, λ):(bに依存しない)aの観測結果(2値)
>3.B(b, λ):(aに依存しない)bの観測結果(2値)
少し書き間違いです。「依存しない」というのも曖昧です。これは因果律を保証する重要な条件です。
「bに依存しない」→「Aの測定においてbからは物理的な影響を受けない」と修正すべきです。
A(a, λ):
観測対象が装置Aに入射するまでにλの影響を受け、
入射後、aに設定された装置Aと相互作用した時の観測値(2値)。
ただし、離れた装置Bの設定(観測基底)bには影響されない。(局所性)
B(b, λ):
観測対象が装置Bに入射するまでにλの影響を受け、
入射後、bに設定された装置Bと相互作用した時の観測値(2値)。
ただし、離れた装置Aの設定(観測基底)aには影響されない。(局所性)