13/02/13 18:48:33.65
>>358
>訳者が原書に対して思い入れ・・・
そだなぁ。愛がないとな、愛が。
物理なら例えば朝永さんたちが訳したディラックの量子力学。
邦訳は誤植が少なくないとはいえ、訳注と相俟って原著をより輝かせる名訳、というより名著だろう。
数学なら前世紀中盤の東大数学教室が総力を挙げて日本にもたらしたスミルノフ高等数学教程。
理工系数学のデファクト・スタンダードとして、半世紀過ぎた今でも版を重ねている。
あと、味があるのが銀林浩さんが訳したコクセターの幾何学入門。コクセター本人に許可を得て
もともと数少ない誤植を訂正し(とは言え、明治図書第二版ではいきなり誤植あり。数学的内容とは
全く関係ないところで、だが。笑。筑摩文庫版では訂正されていた。)、さらには演習問題の解説に詳細な
解説までつける愛情ぶり(笑)