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京都大生存圏研究所(京都府宇治市)の矢野浩之教授(生物材料学)は21日、カニの甲羅を
透明にすることに成功したと発表した。熱に強く柔らかな材料として、有機ELディスプレーや
太陽光発電の素材への応用が期待できるという。英国王立化学会の専門誌「ソフトマター」に
掲載される。
カニの甲羅は、「キチン」という高分子の極めて細い繊維からできている。研究グループは、
化学処理してたんぱく質などを除いた甲羅に、アクリルなどの樹脂を染み込ませると透明化する
ことを発見した。
この原理を応用し、たんぱく質などを除いた甲羅を粉末にして紙でろ過し、樹脂を加えて透明
シートを作製。シートはキチン繊維の効果で、元の樹脂より10倍も熱に強く、ディスプレー基板
にも十分な強度があるという。ガラスと違ってロール状にもでき、加工も容易だ。
矢野教授は「カニやエビだけでなく、将来は植物繊維も利用できるだろう。バイオマス資源の
可能性がさらに広がった」と話している。
▽記事引用元 毎日jp
URLリンク(mainichi.jp)
▽画像 京都大が開発した技術で透明になったカニの甲羅(上)。下は加工前の甲羅
URLリンク(mainichi.jp)
▽京都大生存圏研究所 2009(平成21)年度 生存圏ミッション研究 18
「持続性マリンバイオマス「キチン」の高付加価値利用に関する研究 」
URLリンク(www.rish.kyoto-u.ac.jp)