11/10/13 16:22:43.74
人口論的に人類の文明史をみると、
狩猟採集社会は養える人数も人口密度も少ないが、
体格は農耕社会よりよく、生き延びている限りにおいては健康的だったらしい。
ただし、高度な文明は望めないので死亡率は異様に高い。
これは、農耕定住社会ではマルサスの人口論よろしく、
農耕により人口爆発が起きるものの人口の増大速度に食料の増産が追いつかないから
慢性的に貧しい社会となる。
これを統制するためには、強権的な封建社会が必然であったという説もある。
この農耕定住文明は、狩猟採集文明を駆逐する軍事力を有することになるなら、
農耕定住文明は必然的に普及する。
しかし、何れ人口・食料バランスがほぼ破綻状態になり、
不作などをきっかけに戦乱が起きたりして、人口急減状態に陥る。
多くの封建社会でよく戦国時代が起きるのはこのためであると解釈されという。そして、慢性的に多産多死社会でもある。
江戸時代のように慢性的な子殺し(間引き)による恒常的な人口調整でもしない限り、
人口爆発、人口急減を繰り返すことがつづくのが農耕定住社会。
古代中国の推定人口動態はまさにこのパターンらしい。