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川内康範氏:“月光仮面の父”バンド支援
国産初の連続テレビドラマ「月光仮面」の生みの親で
「誰よりも君を愛す」「おふくろさん」などのヒット曲を作詞した川内康範氏(86)が、
ロックバンドを全面プロデュースすることになった。
平均年齢30歳の8人組「ツルージャパン」で、デビューアルバムを6月末に発売。
国民的な愛唱歌「月光仮面は誰でしょう」もクラブミュージック調にアレンジされ、よみがえった。
どこの誰かは知らないけれど 誰もがみんな知っている--。
「月光仮面」原作者の川内氏は、主題歌の作詞者でもある。
作家、作詞家、脚本家、評論家…いくつもの顔を持ち、
佐藤栄作、田中角栄、竹下登氏ら歴代首相との交友でも知られる。
一貫して経済本位、金権主義に警鐘を鳴らしてきた姿は、
正義のため人知れず戦う「月光仮面」そのもの。
「日本初のテレビヒーローを作るにあたり、米国にはない、仏教の精神を持たなければと思った。
だから名前は月光菩薩(ぼさつ)からとった。
その哲学は借無上道(しゃくむじょうどう)、無償の愛。
月光仮面は正義そのものではなく、正義の助っ人。
みんなが助っ人精神を持てば社会は良くなる」。
86歳になった今も鋭い眼光は変わらない。
そんな川内氏が“平成の助っ人”として世に送り込むのが、
50歳以上離れた若いミュージシャンたち。
芸術集団「風の人」一派の「JPCband」として活動してきた8人組。
元ヒデとロザンナのロザンナの長男・士門(30)がボーカル&ドラムスを務めている。
出会いは昨年8月。所属事務所の代表が偶然知り合い「月光仮面のおじさんに会った」
と話したところ、メンバーは大興奮。すぐに会いに行き、その場で“弟子入り”を志願。
川内氏も個性豊かな彼らを気に入り、グループ名を「ツルージャパン」(真の日本)と名付けた。
同氏が歌手をトータルプロデュースするのは66年にデビューした青江三奈さん(00年死去)以来40年ぶりだ。
70年代後半、堕落していく日本に絶望し、胸の病を抱えて渡米。
そこで妻のクリスティーナさんに出会ったことで生まれた楽曲「やすらぎ」を彼らに提供。
「月光仮面は…」も重低音のドラムベース調にアレンジ。
大正生まれの川内氏と最新ポップミュージックが化学反応を起こしたアルバム(全12曲収録)を現在製作中。
「歌は人の志を運ぶ舟。いまの政治、社会を見ていると、昔以上に月光仮面が必要だ」と話した。
スポーツニッポン 2006年5月4日
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