10/08/04 12:09:59 jfmvmAz7
>>121の続き
◆取材の障壁
学校現場で起きたセクハラ問題に関する取材では、しばしば「プライバシー保護」という言葉が壁となる。
2005年10月に本紙が特報した、福岡県立水産高校(福津市)の実習船内で男性技師が女子生徒に
抱きつこうとしたケースもそうだった。
報道前に県教委幹部に取材したが、「生徒のプライバシー保護のため」となかなか事実を
明かそうとしなかった。ただ、その時はこちらが事前に詳細な情報をつかんでいたため、
この幹部に情報の正誤を確認する形で事実関係を把握することができた。
◆教授会でも伏せる
西南学院大では何が起こったのか。会見直後、記者は同大学の教員の研究室を訪ねたり、
電話を入れたりして、大学関係者への接触を試みた。電話取材に応じたある教授は
「だれがどのような行為をしたのか、私たちにも知らされていない」と話した。
問題発覚後に開かれた教授会でも、教員の所属学部や名前は明かされなかったという。
記者が約10人の関係者から直接聞き取ったり、電話で話を聞いたりした結果、
「男性教授」が「女子学生」に対して「メールを複数回送る」などの行為があった―
という証言は得られた。ただ、証言の真偽に関して大学側に改めて取材しても、「答えられない」の一点張りだった。
「自分の名前を出さないなら」と電話取材に応じたある教授は「被害に遭った学生は大学に訴え出る際、
弁護士を伴っていた。これに大学が過剰反応したのではないか」と受話器越しに声をひそめた。