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民主党
菅内閣枝野官房長官の「嘘」体質は常軌を逸している。
本誌は4月1日号で原子力安全・保安院の中村幸一郎・審議官の"更迭"を
スクープした。
東大工学部出身の技術キャリアである中村審議官は、
震災翌日の会見で、検出された放射性物質から、
「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と
炉心溶融の可能性に言及した。正しい認識だった。
ところが、菅首相と枝野幸男・官房長官は、
「国民に不安を与えた」と問題視し、
中村氏を会見の担当から外すように経産省に指示したのである。
そして、枝野長官は会見で、炉心溶融情報について、
「炉を直接見ることはできない」といってのけ、
中村氏の正しい指摘を封印した。
あの段階でメルトダウンを認め、
すぐに海水注入の措置を取っておけば、
その後の水素爆発、放射性物質の拡散は
防げた可能性が高いと専門家は指摘する。
菅氏、枝野氏が国民を危機に陥れた責任は非常に重い。
その枝野氏は、今になってメルトダウンを認め、
廃炉の可能性を言い始めたが、間違いを認めるなら、
まず自分の嘘と失敗を詫びたらどうか。
この男が「よくやっている」とか「総理候補に浮上した」などと
評価される理由はどこにもない。
※週刊ポスト2011年4月15日号