14/08/23 16:26:30.64
>>57 つづき 狸さんのおかげで連投規定をクリアーしたので先に進む
>(α,β,γ,δ,ε)の5文字を入れ替えても変わらないという基本対称式の性質を考える
> これ結構自然だと思う
そこでガロアは、ガロア分解式Vというのを考えたんだ
その話は、過去ログ にある。それを引用する
スレリンク(math板)
現代数学の系譜11 ガロア理論を読む8
226 :現代数学の系譜11 ガロア理論を読む:2013/05/18(土) 10:23:24.18 .net
>>225
つづき
5次方程式の場合、根をa1,a2,a3,a4,a5、係数をA1,A2,A3,A4,A5として
V1=A1a1+A2a2+A3a3+A4a4+A5a5
となる
係数は根の置換で異なる値をとるように定めるから、根a1,a2,a3,a4,a5の置換の数5!=120の異なる値になる (係数は有理数とする)
そこで、f(x)=(x-V1)(x-V2)・・・(x-V120)=0 という120次の方程式を考えることができる
この120次の方程式を解くことと、元の5次方程式を解くことは同じ(片方が解ければもう一方も解ける)
120次の方程式を考えることは、問題を難しくしているように見えるかも知れないが、そうでもない
つまり、120次の方程式を考えることは、問題の全体像、問題の構造が見えるようにしたという利点がある
120次の方程式、これは原論文にあるように、その係数は有理数になる
(理由:その係数は、V1,V2・・・V120の基本対称式。根a1,a2,a3,a4,a5の置換に対して、V1,V2・・・V120が入れ替わるだけなので、基本対称式は根a1,a2,a3,a4,a5の置換に対して不変。だから、有理数。)
有理数係数の120次の方程式f(x)=0に対して、補助方程式の根を添加して、数体を拡大してf(x)=0を因数分解する
それをガロアは考えたのだろう