14/09/05 22:42:33.76
>>164-165
ちょっと考えたことがあって、時計を戻すようで申し訳ないが、アインシュタインに戻る
”アインシュタインは間違っていた”>>158で、もう一つの例を思い出したんだ
それは宇宙項
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(抜粋)
この記事では,アインシュタインが「生涯の過ち」と語ったといわれる「宇宙項」について紹介してみたいと思います.
アインシュタインはその一般相対論を宇宙そのものに適用してみることにしました.
理論を宇宙そのものに適用するためにはいくつかの仮定をおく必要が出てきます.
アインシュタインは「宇宙は静的である.」(膨張も収縮もしない)ということを信じていたので,それも仮定として取り入れることにしました.
そのために本来は必要のないはずだった 宇宙項 というものを方程式の中に導入します.
これはもちろん,数学的には許される操作でした.
逆に言えば,この宇宙項というものを導入しないと静的な宇宙を実現することが困難だったのです.
最大の過ち
しかし 1920年代後半に ハッブルの法則 が発見され, 宇宙は静的ではない,膨張している ことがわかりました.
宇宙を静的に保つ必要がなくなれば,宇宙項を導入した正当な理由もなくなってしまいます.
アインシュタインはこの発見を聞き 「宇宙項を方程式の中に入れたのは人生最大の過ちであった.」 と語ったという逸話もあります.
宇宙項はその存在を捨て去られることとなったのです.
宇宙項の復活劇
結果から言えば 現在の宇宙は加速膨張しているらしい ということがわかっています.
現在の宇宙が加速膨張しているという結果は比較的最近になって分かってきました.
ここで復活してくるのが宇宙項です.宇宙膨張の様子を記述する方程式に,フリードマン方程式というものがあります.
この式によれば,宇宙が加速膨張するためには宇宙定数を含む項の存在が必要になります. [†]
アインシュタインが静的宇宙を表すために無理矢理とりいれた宇宙項が,今度は観測されている結果から必要とされるようになったのです.