14/06/29 08:58:32.10
>>598
アラン・コンヌによる非可換幾何学とRiemannで検索したら下記ヒット
修士論文らしいが、証明が一つもない(>>591関連)
文系の論文かとおもうくらい
日本では通らないように思うが、なにかのご参考に
URLリンク(www.math.northwestern.edu)
On Riemann’s 1859 paper “Über die Anzahl der Primzahlen unter einer gegebenen Grösse”and Its Consequences by Joseph W. Cutrone
A thesis submitted in partial fulfillment of the requirements for the degree of Master of Science Department of Mathematics
New York University September 2005
601:132人目の素数さん
14/06/29 12:22:58.67
こんなのがヒットした
URLリンク(phasetr.blogspot.jp)
2013年4月19日金曜日
数論と相転移に付随する自発的対称性の破れ:Connes 論文と新井論文の紹介
数論 (代数的整数論) での両側剰余類の話が出てきた. 私自身は使ったことないが, Connes の数論での相転移論文にも出てきたことを思い出した.
Hecke algebras, type III factors and phase transitions with spontaneous symmetry breaking in number theory
URLリンク(www.alainconnes.org)
という論文だが, 学生時代は学生時代できちんと読もうとして訳が分からず挫折した経緯があり, 結局あまり内容を把握していない.
時々 Twitter でネタにするので, この機会に軽く眺めてみようと思い, 自分用メモとして残しておく.
あと, 関係する話として新井先生の
Infinite dimensional analysis and analytic number theory
URLリンク(eprints3.math.sci.hokudai.ac.jp)
という話もある. 両方とも量子統計と数論の関係がテーマで, 分配関数が Riemann の ζ になる, という話.
新井先生の論文の方は直接的に Fock 空間と第 2 量子化作用素の話をしていて, 数学的にはこちらの方が簡単で読みやすい.
ただ, 基本的には全く違う話なので両方読み比べた方が楽しいだろう.
では Bost-Connes 論文のメモに入る. 念の為, 先に書いておくと, (量子) 統計や相転移の物理については田崎さんの本がいいだろう.
作用素環で相転移を扱うという場合, とりあえず量子統計のセッティングで話をする. 特に C∗ (または W∗) 力学系の話になる. そこで分配関数が ζ になる, という方向に持っていく.
以下略
602:132人目の素数さん
14/06/29 22:54:53.79
最近リンクばかりはってるけど理解はできてないやつなんなの?
603:132人目の素数さん
14/07/05 05:01:30.83
>>602
ども
>最近リンクばかりはってるけど理解はできてないやつなんなの?
1.最近ではなく、ずっと前からだよ
2.それから、”理解”について、こう思うんだ。(参考 URLリンク(ja.wikipedia.org) )
「アメリカを理解する」ということを考えてみる
ネット検索をするといろいろ情報が得られる。例えば URLリンク(ja.wikipedia.org)
でもね、これ読んで「アメリカを理解した」と言えるかどうか
こんな程度では不足だと、実際に現地に行ってみる。しかし、行ってみても、限りがある
3.だから、人は自分に必要だと思う範囲で「理解した」ということで、日常的には成り立っている。それで良いと思うんだよね
「おれの方が深くアメリカを理解している。おれは10年アメリカに住んでいる」と、他人のアメリカの理解を批判しても、日常的にはあまり意味ない
その他人にしてみれば、「この程度の理解で当面用は足りる。10年アメリカに住めば理解は深まるだろうが、非現実的だ」と
4.つまりは、数学にしても、「この程度の理解で当面用は足りる。10年この分野を研究している人の理解には及ばないだろうが」と。そういうスタンスです
要は、こっちは数学でメシ食っているわけじゃないし、ある程度の知識があって、生活や仕事に困らない程度の理解で間に合う。必要なら掘り下げる
604:132人目の素数さん
14/07/05 05:36:57.41
>>603 補足
>最近リンクばかりはってるけど理解はできてないやつなんなの?
1.数学板では、基本的に数学記号不可。ほぼ日常言葉しか使えない
2.そういう環境の掲示板に来て、”最近リンクばかりはってるけど”という批判が意味不明
3.昔、Kummer氏というコテの人が居て、数学の証明を苦労して数学板で書いていた。例えば下記
スレリンク(math板) 【Kummer's】代数的整数論024【Mathematical Note】
4.で、おれはあるとき、批判したんだよね。発言は過去スレにあるが、確か「数学記号不可の掲示板で、本格的な証明書くのが無理じゃない?」というような
5.2CHと対照的なのが、MathOverflow URLリンク(en.wikipedia.org) こちらは、LaTeXをサポートしているし、Terence Taoが出没している。
6.専門的にやりたいなら、MathOverflow へどうぞ
7.結局、戻るけど、数学記号不可の環境で、リンク貼りは数学的に価値ある情報を伝える大切な手段
8.TeX使えないほぼ日常言葉の板に来て、リンクばかりはってると批判するけど、主張に矛盾を感じるのはおれだけ?
繰り返すが、そういう人は”MathOverflow へどうぞ”と思うよ
605:132人目の素数さん
14/07/05 05:41:04.90
>>603
長年アメリカに住んでいる人のほうが
偏見が酷いかもしれない。
バランスは必要だよね。
606:132人目の素数さん
14/07/05 07:43:58.46
>>603 補足
>最近リンクばかりはってるけど理解はできてないやつなんなの?
理解について補足
URLリンク(blog.livedoor.jp)
学校では教えてくれない数学 2010年09月04日 ガロア理論を理解していないと思った瞬間(抜粋)
理解していると思い込んでいた私が、実はそうではなかったと思える瞬間がありました。
それは、以下の問題の解答がすぐに出てこなかったときです。
問題
有限次代数拡大L/K と G=Aut(L/K)に関して、以下の条件は同値であることを示せ。
(1)L/K は 正規拡大 かつ 分離拡大
(2)L^G=K
(3)[L:K]=|G|
(4)拡大体L/K は多項式環K[X]内のある分離的多項式の最小分解体
これって基本的ながら重要なポイントを含んでいると思い、ガロア理論を分析しながら見直して、ついてはガロア理論ミニマムの体論部分の抽出へとつながったのでした。
これが見えてくると、いろんなガロア理論の本を読んで、
・この本は分離拡大の記述(分析)がうすいなー
・あの本は、正規拡大の特徴づけの記述が偏っているなー
という比較検討ができて面白く読めるようになってきました。
と同時に、シュタイニッツ、アルチンの偉大さとガロアの思想を今世紀の数学者の多くが伝えきれていないことを痛感させられたのでした。
「(代数系を専門にしている)数学者にだって、ガロア理論の記述・説明は簡単ではない!」
(ガロアが啼いている!)
私が理解していないと思ったとき、何回も読み返しながら理解していった本が次の本です。
足立恒雄 ガロア理論講義[増補版] 日本評論社
607:132人目の素数さん
14/07/05 07:50:58.54
>>605
どもです。同意です。
加えて、なんのために知りたい、あるいは理解したいのか
なにか疑問に思ったからでも良いけど
で、さらに加えると、人の知と寿命は有限だから、へんに完璧を目指した理解をしようと努力しても、「アメリカを理解する」を例にしたように実用的ではないとなる場合が多い
608:132人目の素数さん
14/07/05 07:54:33.15
>>606
理解について補足の追加
URLリンク(commutative.world.coocan.jp)
ガロア理論のシナリオ あやたろう (2013年10月28日 06:49)
大学時代、将棋部に所属していて、そこにはなぜか数学科の人が多く、何かと付き合うことになった。
そこで聞いた話としては、宮野悟氏のような卓越した人はともかくとして、
平均的な数学科の学生にとって、ガロア理論や、それを応用した、5次以上の代数方程式が、一般的には代数的には解けないということの証明などを理解することが1つの目標で、しかもそれはなかなか困難だということだった。
URLリンク(d.hatena.ne.jp)
hiroyukikojimaの日記 2008-03-27 ガロアの定理をわかりたいならば
数学書の読みやすさとは、人によって違うと思う。
それは、「わかるツボ」というのが人によって違うからだ。幾何的なイメージなしには進むことができない人もいれば、むしろ逆に、非常に形式化されてがちがちに論理的な進み方をしないとわかったような気がしない、という人もいると思う。
だから、何か数学的な知識の必要があった場合、何冊にもチャレンジして自分に合った教科書を探すのがベストだと思う。
ぼくは、数学科のときは代数を専攻したので、ガロア理論は必須の道具であり、一生懸命勉強したのだけど、最終的に「身体でわかった!」というところにたどり着くことができなかった。
おおざっぱには捉えることはできたんだけど、機微が掴めておらず、少なくとも「アタリマエ」になるほどには理解していなかったのである。( そんなだから数学の道に挫折することになったのだけどね)。
609:132人目の素数さん
14/07/05 08:04:24.43
>>606
宮野 悟、小島 寛之氏について補足
URLリンク(ja.wikipedia.org)
宮野 悟(みやの さとる、1954年12月5日 - )は、日本の遺伝学者[2]、情報科学者。専門は、システム生物学、バイオインフォマティクス。遺伝子ネットワーク探索研究の先駆者として知られる。
1977年九州大学理学部数学科卒、1979年同大学大学院理学研究科修士課程数学専攻修了、1979年同大学理学部助手、1985年同大博士号(理学)取得、Ph.D。「Hierarchy theorems in automata theory(オートマトン理論における階層定理)」[3]
1987年九州大学理学部附属基礎情報研究施設助教授、1993年同研究施設教授を経て[2]、1996年より東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授。
2000年から2005年にかけて(2003年3月からの1年を除く)、東京大学医科学研究所 副所長。
2013年7月、日本人として初めて ISCB Fellow に選出。[4]
URLリンク(ja.wikipedia.org)
小島 寛之(こじま ひろゆき、1958年 - )は、日本の経済学者(東京大学博士(経済学))、数学エッセイスト。専門は、数理経済学。帝京大学教授。
東京都生まれ。東京大学理学部数学科卒業。中学生のときから数学者になることを夢見ていたが、大学院入試に3度落第し挫折。
東大を卒業後、塾講師となり中学生に数学を教える。
市民講座で宇沢弘文の講演を聴き(弘文の息子達とは東大数学科の同期生)、経済学と出会う。東京大学大学院経済学研究科へ進学。同大学博士課程満期退学。
2000年帝京大学経済学部専任講師、2004年帝京大学経済学部助教授/准教授、2010年帝京大学経済学部教授。
610:132人目の素数さん
14/07/05 08:16:49.57
>>608-609
宮野 悟、小島 寛之氏について補足して、何が言いたいのか? それは下記
1.どちらも数学科出身だけど、数学以外の分野で活躍している
2.小島 寛之氏の方は、”ガロア理論は必須の道具であり、一生懸命勉強したのだけど、最終的に「身体でわかった!」というところにたどり着くことができなかった。”という
3.宮野悟氏は、ガロア理論を理解する卓越した人だと
4.でも、どっとの行き方もありじゃない? そのとき、自分が必要と思うだけ勉強して、チャレンジして自分なりに深いところまで理解したと思ったら。
5.戻ると、「おまえリンク貼っているけど理解できてないだろ」>>602と言いたいんだろうけど、「べつにー」「それがどうしたー」と。
6.この分野で論文書くつもりもなく、シャーロックホームズの代わりに読んでいるんで、「これで良いのだー!」と。どっかで、仕事に使えるかもしれんしね
611:132人目の素数さん
14/07/05 09:55:56.55
>>610
訂正
4.でも、どっとの行き方もありじゃない?
↓
4.でも、どっちの行き方もありじゃない?
612:132人目の素数さん
14/07/05 16:15:39.61
>>610 補足
理解について、普通二つの方策があると思う
一つは、一歩ずつきちんと理解してから次の一歩へ
一つは、分からなくとも先へ進む。先へ進むことで、「あのときのあれは、こういう意味だったんだ」と分かることも多い
普通、この二つを使い分ける
でもね、大学以上、特に社会人になったら、後者のやり方が増える。それで良いと思う。
一つ論文を読む。分からないところがある。別の論文を読む。それで分かる場合も多い。それを繰り返す。
でもあるとき、もう少ししっかり基礎固めをしようと、きちんと自分の理解を一歩一歩固める。
この二つをうまく使い分けることが大事じゃないか
613:132人目の素数さん
14/07/05 17:11:59.74
>>601 関連
URLリンク(www.alainconnes.org)
NONCOMMUTATIVE GEOMETRY AND THE RIEMANN ZETA FUNCTION Alain Connesの
P12 ”The C algebra closure of HC is Morita equivalent (cf. M. Laca) to the crossed product C algebra,”
Morita? 検索すると下記。あまり知られていないが、森田紀一さんすごいね
URLリンク(en.wikipedia.org)
Morita equivalence
In abstract algebra, Morita equivalence is a relationship defined between rings that preserves many ring-theoretic properties. It is named after Japanese mathematician Kiiti Morita who defined equivalence and a similar notion of duality in 1958.
URLリンク(en.wikipedia.org)
URLリンク(www.ams.org)
Arhangelskii, A.V.; Goodearl, K.R.; Huisgen-Zimmermann, B. (June–July 1997), "Kiiti Morita 1915-1995" (PDF), Notices of the American Mathematical Society (Providence, RI: American Mathematical Society) 44 (6): 680–684
URLリンク(ja.wikipedia.org)
森田紀一
URLリンク(pantodon.shinshu-u.ac.jp)
Morita equivalence
Morita 同 値 という 概 念 はどんどんその 適 用 範 囲 を 広 げている 。
元 々 は , 森 田 紀 一 氏 によ っ て [ Mor58 ] で 導入 された 環 の 間 の 同 値 関 係 であるが , 今 や operad や groupoid など 他 の 代 数 的 構 造 や 圏 論 的 構 造 にも Morita 同 値 の 概 念 が 拡 張 さ れ , 盛 んに 使 われている 。