14/04/27 07:01:20.77
>>485
つづき
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4次元の特殊性
(抜粋)
【6】4次元回転群
2次元の回転,3次元の回転の個々の元がどういうものであるかは前項で述べたとおりです.次に,4次元の回転群を考える順番です.
前節より,SO(4)は6次元なのですが,
x1^2+x2^2+x3^2+x4^2=1
すなわち,4次元ユークリッド空間R^4内の3次元単位球面S^3上の運動と同一視できることから,3次元分を説明することができます.
また,4次元ユークリッド空間R^4を4元数Hと同一視(R^4=C^2=H)するとき,4次元の回転は4元数を用いて記述することができますが,残りの3次元については,このことを用いて説明されます.
すなわち,複素数による回転のときの純虚数(z~=-z)のアナロジーとして,純4元数(q~=-q)を考えると,
q=bi+cj+dk → q・q~=b^2+c^2+d^2
より,3次元ユークリッド空間R^3の元の長さを変えない回転運動と同一視できることになります.
以上のような考察から,4次元回転群の構造は(符号の差を除いて)3次元回転群2個の直積と同一視できることになります.
SO(4)≒SO(3)×SO(3)
4次元回転群SO(4)のみが2つの回転群の直積に(ほぼ)分解するという事実が,4次元の特殊性に大いに関係しているのですが,このことがドナルドソンの定理の出発点であったというわけです.