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はあ
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トップページ > インタビュー > Rigid Geometry 研究室訪問 加藤文元教授
抜粋
教授は、京大理学部に入学した。京大は熊大と同じく、入学時に学科は分かれていない。そのため、3年生の時に生物科に進学しようと生物学実験を受講していた。
だが、あまりモチベーションも上がらずサークルも忙しかったため、勉強をないがしろにしがちであった。4年生に進級する際、自分に生物は向いていないのではと感じ、またサークルも引退したため休学することにした。
休学中は実家の仙台市で過ごした。何もすることがなく手持無沙汰であった時に目に入ったのが『おもしろい数学教室』。数学者である祖父に小学生のときに買ってもらった本だった。
その中の「2乗しても変わらない無限に続く数」という概念に目が留まった。そこからその概念に興味を持ち定理をまとめた。
それを東北大学の小田忠雄教授(現在は名誉教授)に見せたところ「無手勝流であるが、ヘンゼルという数学者が約100年前に書いたp進数の体系と全く同じものである」と言われた。
さらに小田教授が驚き評価したのは「ヘンゼルの補題」というp進数を扱う上で最も基本となる定理を何も見ずに編み出したという点であった。
そこで、小田教授に勧められた本を参考にヘンゼルの補題を追証明することにした。すると、苦労した証明の言い回しを現代数学は巧妙に「きれいな言葉」で行っており、そこから数学の魅力に惹かれていった。もはや生物科に進級しようと言う気は全くなかった。
きっかけというものは、どこにあるかわからない。最後にこれからの大学生活について学生へのメッセージをもらった。