14/03/01 11:22:28.30
>>358
>リッチフローと幾何化予想 小林亮一 著 を読んでいる
ペルルマンは、21世紀の数学だなという印象
20世紀に発展した特異点の解析、ソリトン、位相幾何・・などの理論が縦横に駆使されている
加えて、物理モデルからのアイデアの転用(エントロピー、熱浴・・)(物理モデルからの数学への刺激は古くからありますが・・)
その上に開花したペルルマンのリッチ・フロー解析による幾何化予想の解決
なんで、伝統的な位相幾何手法で解けなかったのか?
思うに、>>322"現状位相幾何は、幾何とは言いながらホモロジー群等を用いて代数的に解く場合がほと
んどで、義務教育の幾何のように補助線を引いて幾何的に解くものではないので、勢い「すり抜け
落ちる」幾何的本質があまりにも多く、かつ議論や定理が実用にならないほど高次元に行きがちです。"ってことかな?
ペルルマン理論で、「リッチフローと幾何化予想 小林亮一 」P290 "カットオフつきリッチフローの長時間における振舞い"などで、
”スカラー曲率が負の領域がいつまでも残る場合”などの解析が、位相幾何的手法では細かくきちんと扱えないってことでしょうかね?
そこに切り込んで行けるのが、リッチ・フロー解析だと
三次元多様体の中に、位相幾何的手法では扱いずらい病的なあるいは例外的な対象があって、それが幾何化予想の障害になっていた
だから、位相幾何的手法だけでは結局解けなかったのでは・・。外しているかも知れませんが、そういうふうに読みました