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ほい
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プロ棋士脅かすコンピューター将棋 成長著しく (1/2ページ) 2013/4/19 7:00
昨年の第1回電王戦で米長邦雄永世棋聖を破り、今年は第4局で塚田泰明九段と引き分けた「Puella α(旧名・ボンクラーズ)」の開発者である伊藤英紀氏は、この10年に大きく2つのブレークスルーがあったという。
1つ目が、ソフトがプロ棋士の大量の棋譜から局面の評価の仕方を学ぶ「機械学習」という手法を取り入れたこと。
2007年に渡辺明竜王に惜敗したソフト「ボナンザ」(開発・保木邦仁氏)が採用し、広く普及した手法だ。
これにより開発者自身が局面の評価手法を設定するのに比べて精度が上がったほか、開発に棋力が求められなくなった。IT(情報技術)企業や大学などに籍を置く技術者が個人で、趣味で、ソフト開発に挑戦している。
もう1つが、伊藤氏らが導入したクラスター技術だ。複数のコンピューターを接続して読みの能力を増強できるようになった。伊藤氏いわく「お金で棋力を買うことが可能になった」。
高性能のコンピューターさえ多数用意できれば、すでにソフトが名人を超えているだろうと伊藤氏は推測する。
こうして、将棋ソフトはプロ棋士を脅かすまでの強さを手に入れた。史上初めて現役の男性プロ棋士を破った「ponanza」(開発・山本一成氏)の場合、第2局対戦時の読みの能力は1秒3000万~4500万手(局面)。
対する人間はプロであっても1秒数手にすぎない。純粋に読みの量が問われる最終盤で、ソフトの上を行くのは至難の業である。