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《スクリーニングに必要なコミュニケーションとは?》
参加者の方々の話を聞いた限りでは、甲状腺スクリーニングを行う前に、少なくとも以下のことを親御さんに説明すべきだったのではないか、というのが私の感想です。
●普通行わないスクリーニングを行うことで、甲状腺癌が偶然見つかる可能性があります。
●もし癌が見つかった場合、手術しなくてはいけない、という意見が主流です。
●しかしそれは、スクリーニングをしなければ見つからなかった癌である可能性もあります。
●手術には合併症や傷痕の残る可能性があります。
●もし、「本来見つからなかった」癌を手術しなかったら何が起こるのかは、分かりません。
●「A2」です「再検査です」と言われた時には、次の検査まで不安で過ごさなくてはいけません。
それでもお子さんにスクリーニングを受けさせますか?
そのようなコンセンサスを得ずに始まってしまった甲状腺スクリーニングが、「まさか自分の子供が」と考えていらした親御さんの心を深く傷つけています。
高い受診率を示す甲状腺スクリーニングですが、最近では考えたうえで受けさせない、という選択肢を取る方もいるようで、その理由も様々です。
今は先行調査だから受けなくてもいい、原発の影響の出る5年後から受けさせる、という方もいらっしゃいますし、
「1年目大丈夫だったからしばらく受けなくていいでしょ」と、1回だけは受ける、という選択をされる方もいます。
なかには、「今の先行調査のうちに癌を見つけておいて、本格調査での検出率を下げて、原発の影響は少ない、と言おうとしているのかもしれない」などという穿った見方をされる方もあり、本来はこの一つひとつにコミュニケーションが必要だな、と感じました。
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