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東電本店乗り込み時、菅氏怒声の録音停止指示か
昨年3月15日に菅直人首相 (当時) が東京電力本店を訪れた際、
官邸側の意向でテレビ会議システムの音声を一部消した可能性があることが、
関係者の証言で明らかになった。 菅氏は東電が福島第一原子力発電所から
全面撤退しようとしていると思いこんでおり、異常な興奮状態にあった。
そのため菅氏の同行者が、そのまま発言を記録されることを懸念したとみられる。
結果的に歴史的な事故の記録の一部が失われる事態に至ったことは波紋を呼びそうだ。
国会の事故調査委員会によると、菅氏が東電本店2階の緊急時対策室に乗り込み、
幹部をしかりつけている映像が残されていたが、その際の音声が途切れているため
菅氏がどのような発言をしたかがわからなかった。
菅氏は居並ぶ東電幹部に対して、 「逃げようとしたのはおまえか。おまえか」 と
一人一人指を差していったという。 関係者の一部はこのときの様子について、
東電側はこの際も通常通り録音を行うとしたが、同行者の一人が録音をしないように
働き掛けたと証言している。
(本紙1面より抜粋)
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