15/01/13 22:56:54.84
51 名前:amazonレビューより[sage] 投稿日:2015/01/13(火) 13:06:12.95
STAP騒動は、この1年、彗星のごとく現れ、ノーベル賞間違いなしといわれた女性研究者が、
世界を驚嘆させるペテン師研究者として一枚ずつ虚構の仮面が剥がされていった特異な事件でした。
この1年間の経緯を時系列的に、そして様々な人物像を丹念に描写し、様々なアスペクトから重厚に取材された力作だと思います。
わかりやすく、ことの経緯が正確に書かれています。
しかし、読み終えた後、なぜ、このような100年に一度の世紀の大ペテン師が、世界が注目する科学史的大発見をする舞台に突然登場したのか? 根本的な背景の事情が記載されていないため、隔靴掻痒感を最後まで拭うことができなかった。
STAP事件とは、全体の別件事件にすぎなかった。
一連の捏造事件の中で、本件に相当する部分は東京女子医大での研究から出発しており、
修士からスタートした研究室であること、この研究室とVacanti研究室から出された3報の論文がSTAP論文以上に、
凄まじい捏造論文であったこと。
統計的処理も基本的な解析も何もかも滅茶苦茶で、データもコピペの山から構成されている。
たとえば、Nature protocolのグラフの全てのエラーバーが、異なる実験で完全に一致している。
こんなことは1億回同じ実験を行っても得られないデータなのです。そもそも統計的処理が一体何かを
理解していなかったために、このエラーバーの不正な処理で、捏造を見破られることも知らなかった証拠です。
明らかな目的を持って、STAP以前の3報の捏造論文が作成されていたこと。
首謀者達は、一切、これまでこの件には触れていないこと。
初めから細胞生物学、分子生物学、生物学的データの統計的処理の方法など、研究者としての基本が修士から全く教育されていなかったこと。
初めは自分たちにとって都合の良い捏造マシーンとして製造した研究者が、GCOEの国費で海を越え、風光明媚なボストン美術館に隣接するBrigham and Women's Hospitalの研究室に降り立ったとき、御しがたいほどの捏造モンスターとして肥大化したこと。
これが別件であるSTAP捏造事件を引き起こすこと背景であること。
この本件の部分が全く記載されていないので、なぜ、世界の檜舞台に突然、凄まじい捏造マシーンが登場したのかが、誰も分からないのです。