14/12/27 06:33:46.02
若山氏コメント全文
このたびSTAP細胞に関する研究論文の疑義について、「研究論文に関する調査委員会」
の調査報告書が発表されました。問題の発覚から今日に至るまで、皆様に多大なご迷惑
をおかけしたことを深く反省するとともにお詫び申し上げます。関係者の一人として、
調査報告書に関し、所感を述べさせていただきます。
実験に用いたSTAP幹細胞がすべてES細胞由来であったという点について
「研究論文に関する調査委員会」の調査報告書で、実験に用いたSTAP幹細胞が、私の
研究室で樹立されたES細胞由来であったことが明らかにされたことに驚愕しております。
私がSTAP幹細胞の樹立に用いたSTAP細胞に、なぜES細胞が混入したかはわかりません
が、研究室の主宰者としては、たとえ研究室メンバーの自由な研究を妨げることになって
も、細胞を保存している冷凍庫の管理を、より厳しくするべきであったと悔やまれます。
新たに認定された2つの不正について
調査委員会の報告書において、「(私が)指導監督を怠り、データの正当性、正確性に
ついて検証することなく、このような捏造を生じさせたことの責任は過失とはいえ重大
である。」と指摘されました。
私は科学者として、重要な新発見につながる可能性を示す根拠となる実験データを捏造
することは有り得ないとの信念、並びに若い研究者を応援し、重要な新発見を世に出し
たいとの思いから、提示された実験データの不正を見抜くことが出来ませんでした。
しかし研究室の長としての責任がある以上、たとえ博士号を持った客員研究員の出した
データであっても、しっかりと検証するべきでした。今回の調査報告書で、私について
は、「不正行為は認定されなかった。」と結論されましたが、「このような捏造を生じ
させたことの(私の)責任は過失とはいえ重大である。」との調査委員会のご指摘は
もっともであり、私はこれを真摯に受け止めます。