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【日本学術会議幹事会声明「STAP細胞事案に関する理化学研究所への要望と日本学術会議の見解について」(2014年7月25日)】
URLリンク(www.scj.go.jp)
以下内容の要約:
[STAP細胞事案の現状]
- STAP細胞事案は、研究全体が虚構であったのではないかという疑念を禁じ得ない段階に達している。
- 革新性を必要以上に強調した記者会見が開かれたことと、指摘された研究不正の深刻さから、我が国の科学研究全体に負のイメージを与えている。
[理研に対する要望]
- 「研究不正再発防止のための提言書」には、今回の事案の経過と原因、CDBの今後の在り方について詳細な考察が述べられている。野依理事長が明言したように、速やかに同提言書の内容を受けたアクションプランを策定し早急に実行に移せ
- 今回の事案は一研究者の不正に止まるものではなく、防止する機会が何度もあったのにそれを漫然と見逃し問題を巨大化した CDB の指導層に大きな過失責任があったという提言書の指摘には説得力がある。いわゆる「CDB解体」に対する見解を早急に示せ
- 問題の全容解明を目指し自浄に向けた活動をしている理研内の研究者、また今回の事案とは無関係の若手・中堅研究者が安心して能力を発揮できる環境を整えよ
- 再現実験の帰趨にかかわらず、関係試料の解析を速やかに行い、どれだけの不正が含まれていたのか明らかにせよ。また、そこで認定された不正に応じて関係者に対して処分を下し、責任を明確にせよ
[日本学術会議の支援]
- 日本学術会議は、我が国の科学研究における健全性を向上させることに責任があると認識しており、理研が健全性を回復するために行う全ての行動を支援する。また今後、研究機関等が不正防止や解明の措置をとる際、協力を惜しまない。