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幻のSTAP(2)iPSへの対抗心 2014/6/24付 情報元 日本経済新聞 朝刊 記事保存
STAP細胞はどうして「世紀の大発見」といわれるようになったのか。
枚の追加資料を報道陣に配った。牛や魔法使いの絵柄を使い、STAP細胞がiPS細胞よりいかに優れているかが描かれていた。
「iPSは牛が引っ張るように強制的につくる。STAPは魔法使いが魔法をかけるようにつくるので、よりマイルドだ」
「染色体に異常を起こすことなく作製効率もよい。がんになる心配もない」。2時間以上に及んだ会見でも、iPS細胞を意識した発言を繰り返した。
笹井は36歳の若さで京都大学医学部の教授に就任したエリート。万能細胞の一つであるES細胞で次々と成果を上げた。
2000年、再生医療の国内中核拠点としてCDBが発足するとともに移籍した。
順風満帆だったが、06年、京都大学教授の山中伸弥(51)がiPS細胞の作製に成功し、逆風が吹き始めた。
iPS細胞はES細胞と異なり受精卵を壊さずに作れる。倫理上の問題がなく医療応用に向く。日本の再生医療研究はiPS細胞一辺倒になる。
山中は12年にノーベル賞を受賞。再生医療研究で先頭を走ってきた笹井の存在感は薄くなっていった。