14/05/11 03:03:14.37
萌芽をつぶすな (森敏)
すでに議論は出尽くしたと思う。
それにしても、小保方さんが自費で弁護士を立ててまで、理化学研究所という大組織に対して
自己弁護にたち向かわなければならないような、日本の科学者社会は健全ではない。
生粋の実験科学者である彼女の気持ちは、「早く実験をさせてください、STAP細胞に関わ
る研究の発展に貢献させてください」に尽きるだろう。
30代の研究者に、あれやこれやの超人的能力を要求する方が異常だ。彼女を批判する既成の
権威である研究者たちも、胸によく手を合わせて、若い時に自分がそんなに多方面に有能であ
りえたかどうか、よくよく考えてみるべきだ。
理化学研究所はここで小保方さんを手放す(首を切る)ような馬鹿なガバナンスをしてはなら
ない。両者は早く和解して山形大の若山氏も再投入して、どんどんSTAP細胞研究を進行す
べきだ(すでにしているだろうが彼女抜きでは非能率だろう)。そうしないと、もしかしたら
研究成果をハーバード大学に持って行かれるだろう。ハーバード大学では、すでにはるかに研
究が先行しているようにも見受けられる。
人がやらない発想で研究することこそが生きがいである若い科学者の人生を、萌芽の段階でつ
ぶしてはならないし、ここまでせっかく育てた人材と研究成果を無にすることこそは税金の無
駄づかいになる。
真の「研究評価」は研究をつぶすためにあるのではなく研究者をエンカレッジ(奨励)する
ためにこそあるのだから。
nature誌 のような商業ジャーナリズムは、掲載内容の科学的真偽が問題ではなく「さわが
れること」こそが雑誌が売れて読まれて「嬉しい」のであって、小生がいつも言うことだが、
科学者社会がその商業主義に振り回わされてはならない。
(森敏)