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[FT]ロシアは「イスラム国」よりも厄介だ
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だが、プーチン氏のロシアが最も不安だとみなす人にとっては、中東こそが注意をそらす危険となる。
この「ロシア最優先派」は、ワシントンよりもワルシャワやベルリンで大きな声をあげている。欧州で
危険が強まっているのに、米国は「対テロ戦争」や中東の紛争に引き戻されていると憂慮している。
■ささやかれる最悪のシナリオ
この分析によれば、米国はまだロシアが突きつける過激主義に気づいていない。クリミア編入や
ウクライナ東部への侵攻はほんの手始めにすぎないという恐れが背景にある。ロシアは今後、ウクライナ
のほかの地域やバルト諸国も脅威にさらす可能性が高い。米国がウクライナに関する軍事行動を控えて
きたことで、ワシントンでは危機の緊急性は低下したと受け止められたが、存外に危険は高まったのである。
欧州のあるベテラン外交官は「プーチン氏は、私たちが予想しない段階まで事態をエスカレートさせることを、
いつでもできると考えている」と指摘する。
水面下で論じられている最悪のシナリオには、ロシアによる戦術核兵器の使用も含まれる。これが実現
すれば、ここ数十年では最大の国際安全保障の危機が生じる。イラクにおいて(湾岸戦争から数えて)
25年に及ぶ戦乱の新たな局面が始まるよりもはるかに重大で、危険といえる。