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電通内で幾度となくミーティングを重ねた結果、プロジェクトリーダーである私は
「サムライジャパン。よし、これでいこう！」という決定を出した。
早速、侍が刀を持ったシルエットをデザイナーが考案してくれた。
商標登録を調べたところ、すでに日本ホッケー協会が男子ホッケー日本代表を
「サムライジャパン」として登録していることがわかった。
当初、日本ホッケー協会からは「WBC日本代表より前に"サムライ"を名乗っていたから、
元祖は自分たち。しかし、露出のさを考えれば、こちらがマネしたと思われる」
というクレームが、NPBははじめ関係各所に届いた。
結局、「お互いの代表が親しまれ、ともに協力、応援し合える関係を築いていきましょう」
となり、交渉、調整の末、最終的には侍イラストとロゴのセットで商標登録することができた。
厳密にいえば、日本ホッケー協会はカタカナ表記での登録だと認識しているが、
こちらは「SAMURAI JAPAN」と欧文表記となっている。
（平方彰『「野球」が「ベースボール」になった日』日之出出版 より引用）