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【奈良】奈良の怪物再び！智弁学園・岡本、高校通算７３号１３０メートル特大弾で甲子園へ
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◆第９６回高校野球選手権奈良大会 ▽決勝 智弁学園８－６天理（２８日・佐藤薬品）
怪童が高校通算７３号で、甲子園出場を自ら祝った。
今秋ドラフト上位候補の智弁学園・岡本和真一塁手（３年）が、奈良大会決勝の天理戦で
左越えの１３０メートル特大弾を放った。今大会３本塁打、１４打点で３年ぶり１７度目の夏切符獲得に貢献。
今春のセンバツ１回戦（対三重）で大会史上１９人目の１試合２本塁打をマークしたスラッガーが、聖地に帰ってくる。
夢見心地だった。優勝の瞬間、智弁学園の岡本はガッツポーズし、
マウンド付近にできた歓喜の輪に飛び込んだ。「今までいろいろあったけど、
優勝して甲子園に行けるのがうれしいです」。目から大粒の涙をこぼした。
今大会３本目、高校通算７３号で聖地へ導いた。５―０で迎えた５回無死一塁、
真ん中のスライダーを捉え、左翼後方にある林の中に設置された防球フェンスにぶち当てた。
準々決勝（対登美ケ丘）と同じ推定１３０メートルの特大弾だ。
「飛距離や自分の成績はどうでもいい。つなぐことだけ考えた」。
とクールだが、決勝の大舞台で一発を打つのはスターの証しだ。
この日も、プロ５球団のスカウトがネット裏から視察した。ロッテの諸積スカウトは
「高校生とは思えない。柔らかいし、変化球にうまく対応する。リストが強く、
体の軸がぶれない。走塁も安定している。間違いなく（ドラフトの）上位で消える素材」と称賛した。