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プロ注目の新日鉄住金かずさマジック・加藤 期待通り7回0封
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都市対抗野球第4日・2回戦 新日鉄住金かずさマジック4―1永和商事ウイング (7月21日 東京ドーム)
評判通りの投球だ。序盤から切れのある直球を武器に加藤は相手打線を封じ込めた。
7回を4安打8奪三振、無失点。「自分の持ち味の真っすぐで勝負できたのが良かった」とエースは胸を張った。
初回は打者3人に対し、14球全て直球勝負で3者凡退。4回2死から福田に初安打となる
右前打を許すと、連打を浴び一、二塁。それでも
「2ストライクに追い込んだから、真っすぐで三振が取れると思った」と中居を外角高めの直球で、
狙い通りの空振り三振に斬って取った。
異例の経歴をたどってきた。拓大紅陵(千葉)ではエースだったが、打撃力を評価されて内野手として入団。
だが、守備が下手だったこともあり、入社2年目の夏、
鈴木秀範監督から「きょうからピッチャーをやれ」と投手への再転向を命じられた。
迷いはない。むしろ気持ちは高揚した。「よっしゃという気持ちでした」。
心の底では投手への未練があったからだ。2年間のブランクで肩を痛めた時期もあったが、
徐々に感覚を取り戻し、昨季は救援で都市対抗、日本選手権と全国を経験。
今季はエースとして先発マウンドを任された。
プロ球団が見守る前で快投した4年目左腕は「プロ野球選手は小学生の時からの夢」。
一番の近道は、全国舞台での快投だ。
▼広島・苑田聡彦スカウト統括部長
後ろがゆっくりで、腕が急にバッと出てくるから、打者はタイミングが取りづらいのではないか。
▼巨人・山下哲治スカウト部長
真っすぐの質が良い。スピード表示よりも球が来ているんでしょう。左投手だし、(ドラフトで)人気が出るだろう。