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唐川、8回零封で294日白星 伊東監督「別人が投げているよう」
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投げれば打たれた5月までの姿とはまるで違う。ロッテ・唐川のことだ。「別人が投げているようだった」。そう驚いたのは伊東監督だった。
8回を5安打無失点に抑え、待望の今季初勝利。実に294日ぶりの白星を手にした唐川は言った。
「うれしいとかホッとしたより、足を引っ張らなくてよかった。今まではどう見ても足を引っ張っていたので」。
ソフトバンク打線を直球主体で強気に攻め、4回には内川を今季最速の143キロで左飛に。
8回に無死から連打を浴びるも1点も許さず「鷹の祭典」で東京ドームを真っ赤に染めたソフトバンクファンの声援をため息に変えた。
開幕から5連敗。5月15日の同じソフトバンク戦(QVCマリン)で3回5失点と炎上した直後に、無期限2軍降格を告げられた。
不振の原因は踏み出す左足。着地する場所が一定していなかったため、制球を乱した。
「体重移動がうまくできていなかった」と小谷2軍投手コーチ。
巨人のコーチ時代に内海、山口らを育てた名コーチの指導でフォームを修正した結果、踏み出す左足にブレはなくなり、球威も制球力も増した。
キャンプ中から伊東監督に期待されながら、背信投球を続け「弱気になることもあった」という。
エース成瀬が左肩痛で離脱したことでめぐってきた1軍登板で自信を取り戻した。
「今までを振り返るより、これからが大事。まだ取り返すことはできる」。唐川にとっても、チームにとって も大きな1勝だった。