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今季は遅咲きルーキーが満開！ 「高卒ドラ１」のエリート・松井裕と対極の男たち
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身長１８０センチ、１１４キロの巨漢。
女子プロレスラーのアジャ・コングに似ていることから「アジャ」の異名を取るロッテのドラフト５位・井上。当初は話題先行だった。
ところがオープン戦で２本塁打、・４３５の高打率もマークし新人では史上初の首位打者に輝いた。
今江が左ふくらはぎを痛めて戦列を離れたこともあって伊東監督が「使いましょう、４番で」と明言。
球団では６４年ぶりの新人開幕４番を務めることが決まった。
広島・崇徳高時代は通算３１本塁打。中大でも１年で４番を打ち、３年時には世界大学野球選手権の日本代表に選ばれた。
一発長打の魅力の半面、調子の波が激しかった。
敵将の楽天・星野監督が「いいパワーをしているよ。ただ、一塁には外国人や主軸を打つ選手を置くチームが多いからな」と評する通り、
一塁しか守れないこともプロのスカウトの評価が意外に低い一因だった。
井上自身「大学時代もプロに行きたい気持ちはありましたが、力が足りなかった。社会人に行ってよかったです。打撃の幅が広がりましたから。
学生時代は一発狙いで引っ張り一辺倒でしたが、右打ちも覚えました」と笑顔で明かした。
日本生命は社会人屈指の強豪。
「特別教わったわけではありませんが、チーム全体で右への進塁打などが徹底されていたので、自然に身につきました」。
社会人での２年間は、プロでやっていくために必要な遠回りだったようだ。