ガヴリール「シスコンな姉さんはどうしようもない」at NEWS4VIP
ガヴリール「シスコンな姉さんはどうしようもない」 - 暇つぶし2ch23:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします
19/01/07 01:18:06.241 eVSOkPiI0.net
タプリス「天界にいた頃はとても優しくて、清らかで、笑顔がとっても素敵で可愛かったのに」
タプリス「下界に降りてからは不規則な生活! ゲームが恋人! 日中は基本的に寝てるだけ!」
タプリス「私にはゴミ出しさせたり夜食の買い出し行かせたりどうでもいいような扱いばかりです!」
タプリス「私だって、私だって……!」
タプリス「私だってもっと天真先輩に愛されたいですよぉうおうおう!」ピエ-ン

ラフィエル「ぶふっ、ぷ、ぷくくくく……」プルプル
ガヴリール「おい、なんか違う所に波及したぞ」

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19/01/07 01:19:05.302 eVSOkPiI0.net
タプリス「天真先輩のダメダメ天使ー!」ビエ-
ゼルエル「ガヴリールに会いたい。寂しい」グスングスン
サターニャ「あーもう!うるっさいわね!!」
サターニャ「あんた達構って欲しいとか愛されたいとか、それなら自分から行けばいいでしょ。なに受け身のままグズグズしてんのよ!」
サターニャ「私は自分の望みを叶えるために行動してるわ。ガヴリールから来ないならこっちから行けばいいだけの話じゃない!」
ゼルエル「しかし小悪魔はそれが原因でガヴリールに邪険に扱われているじゃないか」
サターニャ「うっ、ぐぅ……知らないわよ! 私はガヴリールの都合なんて気にしないもの!」
サターニャ「あいつは私のライバルなのよ? いがみ合ってるぐらいがちょうどいいの」
タプリス「でもライバルとか言いつつ普通に無視とかされてますよね」
ゼルエル「単純に相手にされていないだけなのでは」
サターニャ「ぐぐうう……!」

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19/01/07 01:21:06.377 eVSOkPiI0.net
サターニャ「そ、それなら私だって無視しちゃうんだから!」
ゼルエル「お前は本当にそんな関係でいいのか?」
タプリス「ちょっとぐらい仲良くしてもらいたいとか思いません?」
サターニャ「ぬぐぐぐ……ぐ、ぐぅぅ……!」
サターニャ「わ、私もたまにはヴィネットみたいに普通におしゃべりしたりお弁当交換したりしてみたいわよ!」
サターニャ「でも私がいきなり仲良しな態度取るなんておかしいでしょ!?」
タプリス「それは胡桃沢先輩の作り出したキャラクターに問題があると思いますけど……」
ゼルエル「引っ込みつかなくなる前に素直になれば良かったんじゃないか」
サターニャ「なんでよ! ガヴリールからもっと私に構うべきじゃない!」
サターニャ「私にも優しくしなさいよ! ガヴリールのばかー!!」

ヴィーネ「……ちょっとぐらいサターニャに優しくしてあげれば?」
ガヴリール「…………あー」

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19/01/07 01:22:08.067 eVSOkPiI0.net
ラフィエル「んー、これ以上は進展しそうにないですねー」
ヴィーネ「むしろ被害が拡大してるでしょ」
ラフィエル「……でも、ガヴちゃん。ゼルエルさんの気持ち少しは分かりました?」
ラフィエル「ゼルエルさんはただ、ほんの少し寂しかっただけで、本当にガヴちゃんの事が好きなんです」
ラフィエル「下界に降りてくるのもガヴちゃんが元気でいるか心配なんですよ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「…………勝手だよ。私のこと可愛がったり、かと思えば厳しく躾けてきたり」
ガヴリール「結局姉さんは自分が正しいと思い込んで全然人の事なんて考えてないだろ……」
ヴィーネ「ガヴったら……」

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19/01/07 01:25:07.897 eVSOkPiI0.net
ラフィエル「ふふ、そう言うガヴちゃんこそわがままな所があるじゃないですか」
ラフィエル「自分の気持ちを察してほしいという思いは分かりますが、相手にそれを求めるのは少々難しい事だと思います」
ヴィーネ「ラフィ……?」
ラフィエル「時として、思っている事はきちんと言葉にしないと相手に伝わらないものなんですよ」
ガヴリール「……ふん」プイ
ラフィエル「仕方ないので、いじっぱりな親友のために今回はひと肌脱いであげます」
ラフィエル「仲直りできたら、きちんとゼルエルさんとお話ししてくださいね」
ラフィエル「──神足通」シュン

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19/01/07 01:26:05.689 eVSOkPiI0.net
ゼルエル「がゔりーるぅ」メソメソ
タプリス「てんまぜんぱーい!」グスグス
サターニャ「……こいつらクール宅急便で天界に送りつけてやろうかしら」
ラフィエル「お疲れ様でしたサターニャさん」シュン
サターニャ「え、あ? ラフィエル? あんた今までどこで油売ってたのよ」
ラフィエル「はい、バトンタッチでーす。神足通」
サターニャ「は? なに言って──」シュン

【ガヴリール宅】
サターニャ「ん……の?」
ガヴリール「よう」
サターニャ「え? ここガヴリールの家?」

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19/01/07 01:28:06.303 eVSOkPiI0.net
水晶『』
サターニャ「ん、これ魔界通販の遠隔テレビじゃ……」
モニター『し、白羽先輩? どうしてここに……きゃああああ!?』
ヴィーネ「あ、タプちゃんも飛ばされたわ」
サターニャ「………………」
サターニャ「みた?」
ガヴリール「んー、なにを?」
サターニャ「みたのね!?」
ガヴリール「あー、なんだっけ。サターニャちゃんは私に優しくして欲しいんだっけ?」
ガヴリール「ほらガヴちゃんがナデナデしてやろうか?」ニヤニヤ
サターニャ「うぎゃあああああああああああああ」

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19/01/07 01:30:10.075 eVSOkPiI0.net
【サタニキア邸】

ゼルエル「ふむ、悪魔と天使の二人を瞬く間に神足通で飛ばすとは。鮮やかな腕前だなラフィエル」
ラフィエル「どうもありがとうございますー」ニコ
ラフィエル「……ってそうではなく」
ラフィエル「ゼルエルさん、ガヴちゃんとお話ししたいですよね?」
ゼルエル「もちろんだ」
ラフィエル「良ければ私に仲直りのお手伝いをさせて頂けませんか?」
ゼルエル「ん、んん……それは、願っても無い話ではあるが……」
ラフィエル「?」
ゼルエル「今回の事は私自身、まだガヴリールになんと声をかければいいのか分かっていないんだ……」
ゼルエル「ガヴリールの機嫌を損ねてしまった事について謝ることは簡単だ」
ゼルエル「しかし仮に謝って許してもらっても、それは一時的な関係の修復にしかならないだろう」
ゼルエル「私自身がもう少しガヴリールの気持ちが分かってやれなければ意味がない……」
ラフィエル「ゼルエルさん……」

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19/01/07 01:31:37.574 eVSOkPiI0.net
ゼルエル「妹の元へ行きたくても、見つからない答えに歯がゆさを覚える。……なかなかつらいものだな」
ラフィエル「そう、ですね……話を聞くと本当に間が悪かっただけだとは思いますが……」
ラフィエル「私は、少しだけガヴちゃんの気持ちも分かる気がするんです」
ゼルエル「なに? ぜ、ぜひ教えてくれ!」
ラフィエル「例えば、久しぶりに自分の家に帰って部屋の様子が変わっていたら……」
ゼルエル「ん……」
ラフィエル「しまっていた物がいつもの所に無かったら。なんだか寂しくなりませんか?」
ゼルエル「それは……」

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19/01/07 01:33:06.190 eVSOkPiI0.net
ラフィエル「不在の間、窓を開けて換気していたり、簡単に掃除していたり、なんて事ない小さな変化だとしても離れている者からするとよく気がつくんです」
ラフィエル「自分の知っているものが変わっている。それはなんだか自分の手のひらから離れてしまったような感じがして」
ゼルエル「……ああ」
ラフィエル「久しぶりにハニエルちゃんと会って随分成長していたら。なんだか自分が置いていかれるような、そんな寂しさにふと気がつくんです」
ゼルエル「……それは、私だって同じだ」
ゼルエル「ガヴリールがたまの帰省で私の知らない下界の知人の話をすると無性に寂しくなる」
ゼルエル「会うたびに大きく変化する妹に嬉しくも戸惑いを覚えるのは確かだ」
ゼルエル「ガヴリールが下界でどのように過ごしているのか、私が日常的に知ることはできない」
ゼルエル「だから、会いたくても……簡単には会えないからこそ……」
ゼルエル「私はどうしようもなく、残り香を探してしまうんだろうな」

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19/01/07 01:34:13.478 eVSOkPiI0.net
ガヴリール「姉さん……」
ヴィーネ「……ねぇ、ガヴ」
ヴィーネ「私はみんなみたいに姉妹や兄弟がいないから共感はできないかもしれないけど」
ヴィーネ「でも、こんなに自分の事を想ってくれるお姉さんがいたら、ちょっと良いなって思う」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「だからちょっぴりガヴが羨ましいわ」
ガヴリール「……べつに、姉妹なんてそんないいもんじゃないって……」
ヴィーネ「でも、少しは嬉しいでしょ?」
ガヴリール「……」
ガヴリール「…………うん」
ヴィーネ「普段からそんな風に素直になればいいのに」ナデナデ

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19/01/07 01:36:02.639 eVSOkPiI0.net
ラフィエル「ふふ、気づきました? ガヴちゃんもゼルエルさんも同じなんですよ。どちらも寂しいんです」
ラフィエル「少し離れているだけでお互いの知らない部分はたくさん生まれていきます」
ラフィエル「でも知らないからこそ、お互いを理解するところから始めていけばいいんです」
ラフィエル「戸惑いを乗り越えた先にはより強い絆が産まれます。お二人ともそれができるはずですよ」
ラフィエル「だって姉妹ですから」
ゼルエル「……ああ」
ラフィエル「大丈夫です。ゼルエルさんの気持ちはしっかりガヴちゃんに伝わっていますから」
ゼルエル「うん。そうだと信じたい」
ゼルエル「すまない、君たちの模範となるべき大人が元気付けられたよ。どうも私は妹のことになると不器用になってしまう」
ゼルエル「ようやく答えをつかむ事ができた。本当にありがとう。ラフィエル」
ラフィエル「いえいえ私の大好きな親友のためでもありますから」ニコ

ヴィーネ「……ほら、ガヴ」
ガヴリール「うん、わかってるよ」
ガヴリール「神足通」パァァ

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19/01/07 01:37:01.795 eVSOkPiI0.net
ガヴリール「姉さん」
ゼルエル「ガヴリール! どうしてここに?」
ガヴリール「実はその、全部見てたんだ。姉さんのこと」
ゼルエル「!」
ガヴリール「私も、下界に来てから姉さんのこと、うっとうしがって遠ざけてたし、自分から壁を作ってた」
ガヴリール「ごめんね。姉さん」
ゼルエル「……いや、私も自分の想いだけ押し付けていたかもしれない。こちらこそ申し訳なかった」
ガヴリール「……ん」
ゼルエル「ガヴリール」
ガヴリール「……なに」
ゼルエル「今日は姉さんとゆっくり話をしないか。下界でのお前の様子も知りたいんだ」
ゼルエル「ガヴリールが楽しかった事や嬉しかった事、下界でどんな風に感じたかをありのまま聞かせてほしい」
ガヴリール「うん」

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19/01/07 01:38:06.571 eVSOkPiI0.net
ガヴリール「姉さんも天界の話を聞かせてよ。ハニエルの事とか、姉さんの大学のこととか」
ゼルエル「ああ、なんでも話してやるぞ」
ガヴリール「……はは、落ち着いたらお腹すいてきちゃった」
ゼルエル「よし今日は姉さんが夕飯を作ろう。ガヴリールにも手伝ってほしい」
ガヴリール「姉さん料理できるの? 下界のフライパン握ったら天使力強すぎて取っ手もげたりしないよね」
ゼルエル「なっ……姉さんだって力加減ぐらいできる! お前も普段はカップラーメンばかりだろう!」
ガヴリール「また千里眼で覗き見してたのかよ!」
ゼルエル「違う。世話焼き悪魔が教えてくれたんだ。まったくお前は成長期にそんな不健康なものばかり」
ゼルエル「姉さんが教えるから少しぐらい料理をしなさい!」
ガヴリール「やだよめんどくさいもん!」
ゼルエル「お菓子やコンビニ弁当ばかりじゃ身体を壊すんだぞ!」
ガヴリール「ヴィーネがたまにご飯作ってくれるからいいんだよ!」

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19/01/07 01:40:33.127 eVSOkPiI0.net
【ガヴリール宅】

ヴィーネ「……上手く仲直りできたみたいね」
タプリス「姉妹愛って素晴らしいですね。私、感動しました……!」
ラフィエル「元々お二人とも仲良しですからね。今日はこのまま二人きりにしてあげましょうか」
サターニャ「いや、ていうかそこ私の家なんだけど!? あいつらここに来ればいいでしょ!!」
ヴィーネ「まあまあ、しばらくはいいじゃない。ガヴもお姉さんとゆっくり話せて嬉しいだろうし」
ラフィエル「私たちもこのままここでガヴちゃんかわいい会議を開きましょうか」
ヴィーネ「拗ねたガヴが素直になった時はとってもかわいかったなぁ」ニコニコ
サターニャ「ふん、普段からそうしてればいいのよ」
ラフィエル「あ、サターニャさんがガヴちゃんに構ってほしいって素直になったシーンも可愛かったですよ」
サターニャ「んなっ……忘れなさいよそれは!///」

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19/01/07 01:42:02.456 eVSOkPiI0.net
【後日】

ガヴリール「はぁー、学校だるかった。とっとと帰ってスマブラやろ……」
ガヴリール「ただいまー」ガチャ
ゼルエル「おかえりガヴリール」
ガヴリール「……なんで今日もいるの」
ゼルエル「ほら早く制服を脱ぎなさい、姉さんがシワ取りをしてやろう。どら焼きがあるから手を洗ってくるように」
ガヴリール「なに当たり前のように私の生活に馴染んでるんだよ!」
ゼルエル「お姉ちゃんがいては邪魔か?」
ガヴリール「普通に邪魔だよ。最近毎日ウチ来てんじゃん」

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19/01/07 01:43:36.221 eVSOkPiI0.net
ゼルエル「私はな、ガヴリール。先日の一件でお前の友人からとても大切な言葉を貰ったのだ」
ガヴリール「はぁ? なんの話?」
ゼルエル「思えば私はお前からの愛ばかり欲しがり受け身のままだったんだ」
ゼルエル「だが、自身の望みを叶えるためには例え邪険に扱われようが、勇気を持って自ら行動するべきである。と教わってな」
ゼルエル「私はその言葉を胸に、これから自信を持って積極的にお前を愛することに決めたんだ!」
ガヴリール「誰だ余計なことを言ったのは!!」
サターニャ「がっゔりーるぅ! スマブラしにきてあげたわよー!」ガチャ
ゼルエル「師匠、お久しぶりです」ペコリ
サターニャ「は? なに言ってんのあんた」
ガヴリール「こいつか」

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19/01/07 01:46:59.560 eVSOkPiI0.net
ゼルエル「師匠。粗末ながらお茶を淹れました。どうぞおくつろぎ下さい」
サターニャ「ふふん、なんだか分からないけどいい気分ね。存分に私をもてなしなさ──」
ガヴリール「師匠。ちょっと向こうで話そうか」ガシ
サターニャ「へ? あんたまでなに……ちょっと顔怖いんだけど……いや、あの、まって、引きずらないで」
サターニャ「あっ、あっ…………だ、だれかー!!!」
ゼルエル「あ、もしもしハニエル? お姉ちゃんもう少し下界にいるから父さんと母さんに言っておいてくれ。ガヴリールも元気だぞ」
ゼルエル「ガヴリールが寂しくないようにお姉ちゃんがしっかり癒してあげなくてはな!」



41:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします
19/01/07 01:55:14.168 eVSOkPiI0.net
ゼルエルシスコンSS読まないと結構違和感あるかも

42:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします
19/01/07 02:28:21.739 bdQGhJ9Yp.net
乙乙

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