ラノベのプロローグ書いた。どんな感じだ?at NEWS4VIP
ラノベのプロローグ書いた。どんな感じだ? - 暇つぶし2ch135:以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします
18/01/19 20:46:02.734 uMUhmLGca.net
盛り上がってるから俺も書いてみた
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『ごめんなさい』
 呟くように吐かれたその言葉を、慶吾は当分の間忘れることは出来ないだろう。
「ごめんなさい、か……」
 坂町慶吾は近所の馴染みの神社で、一人俯きながらつい数十分前の出来事を思い出していた。
 一目惚れだった。高校の入学式、桜の下で笑う彼女を見た慶吾は、初めて一目惚れという体験をした。
 あの日から一年間、来る日も来る日も繰り返した妄想―あの日と同じ桜の下でこの気持ちを伝える。一年間溜め込んだこの思いを、慶吾はやっとのことで彼女に伝えた。それが数十分前のこと。
 そして今、慶吾は一人ぼっちでこの神社にいる。その現状が示す事実は明らかだった。
 慶吾は、誰もいない神社の石段にしゃがみ込んだまま賽銭箱を睨んだ。慶吾の告白劇のさらに十数分前、彼の五百円玉をポッカリと飲み込んだ木の箱。今はもう期待でも懇願でもなく、ただ怒りしか湧いてこなかった。
 もちろん賽銭箱や神に怒りをぶつけたところで、過去が変わる訳では無い。そんなことは慶吾もわかっている。でもぶつけるしかなかった。このどうしようもない喪失感にも似た怒りをぶつける場所は、他にもうなかったのだから。
「明日からは、笑い者にされんのかな……ははっ……。―クソっ!」
 慶吾は感情に任せたまま、賽銭箱に一枚の紙を投げ込んだ。もちろんお札なんかじゃない。投げ込んだのはノートの切れ端、慶吾の文字が書かれた紙切れ。
 書かれた言葉はたった二文字―。




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