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>>239
2017.8.31 21:46
海保、北朝鮮の違法船に「海水の大雨」 大和堆1カ月で平穏に
「日本の排他的経済水域(EEZ)内での違法操業は認められない。ただちに退去せよ」。
北朝鮮漁船が違法操業を続ける日本海の大和堆(やまとたい)では7月上旬、海上保安庁の巡視船から出された
韓国語の音声がサイレンとともに鳴り響いた。海保はEEZ漁業法違反による摘発よりも違法状態の解消に重点を置き、
北朝鮮船を次々とEEZ外に排除。1カ月余を経て、日本海有数の漁場は平穏を取り戻した。
7月上旬、大和堆に到着した巡視船が現場で確認したのは、多くの北朝鮮の小型木造漁船だった。
密集はしておらず、広い海域に数隻ずつ点在。長さは十数メートルでいずれも古びていた。乗組員は8~10人程度。
数人がかりで網を引き上げ、船体に張ったロープにさばいたイカを干すなどしていた。
海保担当者は「乗組員は漁が許されない場所という認識はあったのだろう」と振り返る。巡視船が現れただけで逃げ出したり、
退去勧告に対し、手を挙げて「分かった」というそぶりを見せたりする北朝鮮船が多かったからだ。
だが、すべての北朝鮮船が従順だったわけではなかった。海域に居座り、漁を続ける北朝鮮船に対しては、
海保は放水による排除を敢行。船体を破損させないよう、放水は山なりで実施した。「海水の大雨を降らせ」(担当者)、
干したイカの商品価値を下げる狙いもあったという。
放水後にとどまる北朝鮮船はおらず、網を切って放棄するなどして走り去ったという。
海保担当者は「巡視船の数を大幅に上回る北朝鮮船に対し、効果的な排除ができた」と話した。
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海保、雨降らし作戦、お疲れさまです