エイラ「なんだコレ」芳佳「さあ」at NEWS4VIP
エイラ「なんだコレ」芳佳「さあ」 - 暇つぶし2ch50:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/22 23:42:02.769 mp8MqMCf0.net
ペース早いよ!よくやってんの!

51:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/22 23:44:26.223 fmW6i7tU0.net
ブーン
ルッキーニ「ネウロイの上にとまった……! チャンス……!」
ルッキーニ「あ、でも……うーん……ミーナ隊長、絶対に触っちゃ駄目って言ってたし……」
ルッキーニ「……」ウズウズ
ルッキーニ「……ちょっとだけなら、へーきかな……うしっ!」
タッタッタッ
ルッキーニ「んっしょ、んしょ。後ろからそ~っと……」
ウネウネ
ルッキーニ「あや? ……なんかネウロイから生えてる……」
ウネウネウネウネ
ルッキーニ「うえ~、きもちわるーい。うにょうにょ動いてるー」ツンツン
カパッ
ルッキーニ「わっ」

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16/10/22 23:48:06.892 fmW6i7tU0.net
――
エーリカ「お待たせー……あれ? ルッキーニ?」
シーン
エーリカ「おーい、ルッキーニ~」
シーン
エーリカ「どこ行っちゃったんだろ。結局、虫を追いかけにいっちゃったのかな」
エーリカ「探しに……行くのもまずいか。ここ、誰もいなくなっちゃうし」
エーリカ「ん~、ルッキーニのやつ~……話し相手がいないと、余計に眠くなるよ……」
エーリカ「…………ふぅ……」
エーリカ「…………………ングゥ」
エーリカ「はっ!!!」ビクッ
エーリカ「寝ちゃ駄目だ……トゥルーデに怒られる……起きてないと……」
エーリカ「…………起きて……ない、と……」
エーリカ「Zzz」

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16/10/22 23:53:37.688 fmW6i7tU0.net
~朝~
バルクホルン「おいハルトマン!!!!!! 起きろ!!!!!!!」
エーリカ「んぁ!?」ガバッ
バルクホルン「…………」
エーリカ「…………トゥルーデ……お、おはよー」
バルクホルン「ああ、おはよう。……見事に寝たな」
エーリカ「あーあ、やっぱ寝ちゃったか……。途中までは調子良かったのに」
バルクホルン「最後まで起きていられなければ意味が無いだろう……!」
ミーナ「ハルトマン中尉。まずは報告を聞きたいのだけど」
エーリカ「あ、ミーナもおはよう。えーっと……報告? 寝ちゃってごめん」
ミーナ「……他には?」
エーリカ「……え? 他は……異常無しかな。ネウロイに変わったところはないからさ」
バルクホルン「『異常無し』? なにを馬鹿なことを……異常しかないだろ……!」
バルクホルン「いつまでも寝ぼけていないで、よく見ろ! 明らかに球体が大きくなっているだろうが!」
エーリカ「ん~……? わっ! ほんとだ! 昨日より大きくなってる! なんでなんでー!?」
ミーナ「球体を支える柱の部分も太くなっているわ。おかげで食卓が割れてしまったようね」
エーリカ「わー! ほんとだー! どうして!?」
バルクホルン「こっちの台詞だ!!! 何故こんなことになっているんだ!?」
エーリカ「さぁ」
 
ミーナ「はぁ……やっぱり、人選に問題が……」

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16/10/22 23:58:17.242 fmW6i7tU0.net
芳佳「おはようございます。あれ、どうかしたんですか? 深刻そうな顔して」
リーネ「なにかあったんですか?」
ミーナ「それが……」
坂本「これは……! 黒豆ネウロイが昨日より大きくなっているな……!」
シャーリー「おわー、なんだこれ。倍くらい膨らんだんじゃないか?」
ペリーヌ「テーブルを貫いていた針の部分もかなり太くなっていますわね……いったい何が原因でこのようなことに?」
バルクホルン「不明だ。見張りが寝ていたおかげでな」ジロッ
エーリカ「えへへー、ごめん」
エイラ「ま、こんなことになる気はしてたけどサ」
シャーリー「……あれ? ルッキーニはいないの?」
バルクホルン「そうだ、ルッキーニ少尉はどうした? なぜお前ひとりなんだ?」
エーリカ「それがさぁ、ちょっと食堂を離れた隙にどっか行っちゃって……ひとりで見張りをすることに……」
バルクホルン「任務放棄か……」
エーリカ「あ、でもね、ルッキーニはやる気だったんだよ。みんなが安心して眠れるようにーって」
エーリカ「でも、部屋の明かりに集まった虫が気になってたみたいでさ」
シャーリー「あちゃー、虫を捕まえに行っちゃったわけか。今頃、どこかの木の上で眠ってるかもな」

55:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:00:10.292 mpJKHBs40.net
眼に浮かぶ様だ

56:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:03:13.589 pzLi5ngv0.net
ミーナ「姿を変えたことで、何か変化があったかもしれないわね」
坂本「ああ。コアの位置を確認してみよう………ん?」
坂本「なっ…………こ、これはっ!?」
ミーナ「どうかしたの?」
坂本「コアが無くなっている……!」
バルクホルン「なに!?」
シャーリー「な、無くなってるって……!」
芳佳「消えちゃったってことですか!?」
ペリーヌ「消えたって……いったいどこへ!?」
ミーナ「コアはネウロイにとっての心臓よ。体内から消えたとして、形態を保てるはずはないのだけど……」
坂本「……ん? あれは……。……いや、すまん。あったぞ」
ミーナ「えっ?」
エイラ「ナンダ。少佐の見間違えかヨ」
坂本「球体部分には無い。下だ。かすかにコアの光が見える。……地中へコアを降ろしたようだな」
バルクホルン「あの柱の部分はコアの通り道ということか?」
坂本「かもな」
芳佳「へー、麦わらみたい。あ、えっと、こっちでは『ストロー』って言うんだっけ」
リーネ「どうして地面の下にコアを移動させたんだろう」
エーリカ「怖くなったんじゃないの? 私が目を光らせてたんだからさ。途中までは」

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16/10/23 00:07:10.265 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「わからないことだらけだ。少しでも情報が欲しいというのに……」
エーリカ「あー、はいはい。寝ちゃってごめんって」
坂本「コアが地中へ移動したことで、より対処が難しくなったな」
ミーナ「そうね……」
芳佳「えーっと、あの! とにかく朝ご飯にしませんか? ここで悩んでてもしょうがないし」
エーリカ「賛成ー。徹夜明けでお腹空いちゃって」
バルクホルン「お前は寝ていただろう……」
エーリカ「だーから、途中までは起きてたんだってばー」
ミーナ「そうね……。ネウロイの形態変化について上へ報告するにしても、私たちがやるべきことは変わらないわ」
坂本「いつもどおり、襲撃に備えつつ鍛錬だ」
芳佳「はい! じゃあ準備しますね。行こう、リーネちゃん」
リーネ「うん」
バルクホルン「宮藤。食堂へ入る時は壁伝いにな。絶対にネウロイへ近づくなよ」

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16/10/23 00:07:44.096 pSge7Zi60.net
エイラかわいいよエイラ

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16/10/23 00:09:07.062 mj+VilSc0.net
ルッキーニ死亡…

60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:11:11.872 pzLi5ngv0.net
坂本「おお、今日は茹でたまごがあるのか」
芳佳「補給物資の中にたまごがたくさんあったので」
エイラ「おいミヤフジ。後でサーニャの分も茹でてくれよ。黄身は半熟だからナ。固くしすぎるなよ」
芳佳「は、はい」
坂本「ふむ……」
ペリーヌ「どうかされましたか? 少佐」
坂本「ん? ああいや、たまごとあのネウロイを重ねると、大涌谷の黒たまごを思い出してな」
ペリーヌ「オオワクダニ……?」
坂本「『大涌谷』という火山地帯が扶桑にあるんだ。そこの地熱を利用してたまごを茹でると、真っ黒になってな」
リーネ「へぇ……そうなの? 芳佳ちゃん」
芳佳「うーん、聞いたことないけど……」
坂本「整備の行き届いていない立ち入り禁止区域だからな。近隣のウィッチの間で密かに流行っている、危険行為だ」
ミーナ「わざわざ危険地帯でたまごを暖めるなんて、扶桑のウィッチはどうしてそんなことをするのかしら」
坂本「まあ、一種の遊び心だろう。だが、これがなかなかうまいんだぞ? そうだ、今度茹でてきてやろう。はっはっは!」
芳佳「たまごかぁ……もしかして、あれもネウロイのたまごだったりして」
リーネ「えぇっ? ネウロイってたまごで増えるのかなぁ……?」
芳佳「ネウロイの生態ってまだよく分かってないんだよね。もしかしたら、そうかもしれないよ」
ペリーヌ「なにをおバカなことを」

61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:15:11.624 pzLi5ngv0.net
ミーナ「そろそろ、本部から解析班が到着する時間ね。食堂を一時明け渡すので、そのつもりで」
芳佳「あ、じゃあ急いで片づけないと」
シャーリー「おっかしいなぁ。ルッキーニのやつ、こなかったぞ」
エーリカ「一晩中虫を追っかけまわしてたんだろうし、まだ爆睡してるんじゃないかな」
エーリカ「私も眠い……ふぁ~あ。ひと眠りしよっと」
バルクホルン「ハルトマン。お前は私と一緒に周囲の見回りだ」
エーリカ「えぇ!?」
バルクホルン「基地内にネウロイが侵入したんだ。辺りに異変が無いか確認しておかねばなるまい」
バルクホルン「ほら、行くぞ」
エーリカ「ねむい~……」
シャーリー「あたしもルッキーニを探してくるかな」
ペリーヌ「宮藤さん、リーネさん。後片付けが済んだら、すぐに訓練ですわよ」
芳佳・リーネ「「 はーい 」」

62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:15:18.132 6QZiCOjga.net
いいぞ続けてくれ

63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:18:11.224 e8BUA2gT0.net
黒玉子ってそんなに歴史古くないのな

64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:19:06.205 pzLi5ngv0.net
~基地周辺~
バルクホルン「異常無し。よし、次だ」
エーリカ「私の眠気が異常だよ~。トゥルーデー」
バルクホルン「お前はどれだけ眠れば気が済むんだ……」
エーリカ「満足するまで」
バルクホルン「まったく……おい、そっちじゃない。こっちだ」
エーリカ「ええ? あんな方も見るの? 普段誰も近寄らないじゃん」
バルクホルン「だからこそだ」
エーリカ「物好きだなぁ」
バルクホルン「アドリア海の沿岸部は複雑な地形が多いと聞いたことがある。現に、細部を見落としがちだろう」
バルクホルン「こういう機会に、きちんと確認しておくべきだ」
エーリカ「はいはい」

65:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:20:57.439 DPj8JFyF0.net
面白いが
俺も眠い

66:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:23:15.964 pzLi5ngv0.net
シャーリー「おーい! ルッキーニ! もうとっくに朝だぞー! おーい!」
シャーリー「変だな……いつもなら、そろそろ見つかってもいいはずなんだけど」
シャーリー「ルッキーニー! 返事しろー!」

バルクホルン「む? こんなところに洞窟があったのか」
エーリカ「うえ……なんか出てきそう」
バルクホルン「下り坂になっているな……方向からして、基地の下へ通じているようだが」
シャーリー「ルッキーニー!」
エーリカ「あ、シャーリーだ」
シャーリー「あれ? なんだよ、見つけたのはカールスラントのおふたりさんか」
バルクホルン「ルッキーニはまだ見つからないのか?」
シャーリー「まあね。目ぼしいとこは全部見たんだけど、空振りだった」
エーリカ「この中にいたりして」
シャーリー「この中って……洞窟か? こんなのあったんだな。でも、ここにはいないと思うよ」
シャーリー「ルッキーニは好奇心旺盛だけど、こういう閉鎖的な暗がりはあんま好きじゃないからさ」
エーリカ「まあ、好きな人はいないよね」
バルクホルン「よし、中を探索してみよう」
エーリカ「ええ~! やめようよー」

67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:24:17.425 DPj8JFyF0.net
お姉ちゃんも結局ルッキーニのこと大事だよね本編じゃ全然絡みないけど

68:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:27:26.763 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「この様子だと、まだ誰も中を検めていないだろう。我々が確認しないでどうする」
エーリカ「だって暗いし、ジメジメしてるしさー」
バルクホルン「そのくらいなんだ。さあ、行こう」
ズリッ
バルクホルン「ぬあっ」
ドテン
エーリカ「わあ! トゥルーデ大丈夫!?」
バルクホルン「だ、大丈夫だ……」
シャーリー「おいおい、見事な滑りっぷりだったな」
ヌメヌメ
シャーリー「ははぁ、こりゃコケだ。下手に足を踏み入れたら危なそうだし……引き返したほうがいいよ」
バルクホルン「くっ……足を捻ってしまった……不甲斐ないが、撤退だ……」
エーリカ「ほら、おんぶしたげるよ」
バルクホルン「すまない……」

69:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:27:58.707 DPj8JFyF0.net
唐突なシャーゲル
よいぞよいぞー

70:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:30:26.205 VZ2sqf0bK.net
面白いな アニメ観てるみたいだ

71:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:32:36.304 pzLi5ngv0.net
エーリカ「宮藤ー」
芳佳「あれ、どうしたんですか? バルクホルンさん、おんぶなんてしてもらって」
バルクホルン「こ、これはだな……」
エーリカ「足捻っちゃったんだ。ちょっと見てくれる?」
芳佳「えっ、大変! 見せてください!」

ペリーヌ「それは災難でしたわね」
シャーリー「ルッキーニは見つからないし、困ったもんさ」
芳佳「どうですか?」
バルクホルン「ああ、すっかり良くなった。ありがとう」
芳佳「えへへ」
ミーナ「あら、みんな揃ってどうかしたの?」
エーリカ「それがさ、トゥルーデがステーンって!」
バルクホルン「な、なんでもないんだ! ミーナこそ、どうしたんだ? 何か用があって来たんだろう?」
ミーナ「用というほどではないのよ。解析班が引き上げたことを伝えにきただけだから」
バルクホルン「そうか、調査は終了したんだな」
リーネ「でも……まだ食堂にはネウロイがいるんですよね?」
ミーナ「ええ」

72:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:35:25.350 pzLi5ngv0.net
芳佳「なにか分かったんですか? その、解決策とか……」
ミーナ「どうかしら……正直、期待はできないでしょうね。そもそも、ネウロイに関しては分からないことが多過ぎるの」
リーネ「コアを破壊すると、全部消えちゃうから……」
芳佳「そっか。生きてる状態で捕まえてみないことには、詳しく調べられないんだね」
シャーリー「つっても、あんな危ないのを生け捕りなんてできっこないし」
ミーナ「ええ。だからこそ、今回の件を上層部は貴重な機会だと考えているらしいの」
バルクホルン「研究材料、というわけか」
ミーナ「しばらくは本部の人員が行き来することになるでしょうね」
ペリーヌ「その間、ネウロイは放置……ということですか?」
ミーナ「ええ」
バルクホルン「くそ……敵と同じ屋根の下で過ごし続けろというのか……!」
リーネ「あの、今夜の見張りはどうするんですか?」
エーリカ「私はヤダ! 絶対ヤダ!」
ミーナ「そうね。そこは私も賛成よ」
エーリカ「やったね!」
バルクホルン「誇らしげにするな!」

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16/10/23 00:39:51.364 pzLi5ngv0.net
~夜~
エイラ「ハァ~……なんでツンツン眼鏡と……サーニャが良かったのにナー……」
ペリーヌ「仕方ありませんでしょう! サーニャさんは哨戒任務があるんですから!」
ペリーヌ「だいたい、わたくしだって坂本少佐と……はぁ、くじ運がありませんわね……」
エイラ「なあ、見張りはお前に任せるからサ。私はサーニャを追っかけてもいいか?」
ペリーヌ「駄目に決まっているでしょう! そんなことをしたら、即刻、中佐に言いつけますわよ」
エイラ「うぇ! じょ、冗談ダロ? 本気にすんなよナー。まったく……」
ペリーヌ「冗談に聞こえませんでしたわ」
エイラ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「……退屈ダナー」
ペリーヌ「…………ふぁ」
エイラ「オイ! ネルナー!」
ペリーヌ「きゃあ! な、なんですの!? 急に大声を出さないでくださいまし!」
エイラ「おまえが寝ようとしてたからダロ!」
ペリーヌ「わ、わたくしが!? 御冗談を! 任務を放棄して眠りこけるだなんて、そのようなこと、絶対にありえませんわ!」
エイラ「ホントかー? 時々サーニャの哨戒に付き合ってる私は慣れてるけど、そっちは不慣れなんじゃないか?」
ペリーヌ「なんてことありませんわ」

74:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:44:20.599 pzLi5ngv0.net
ペリーヌ「Zzz」
エイラ「寝てんじゃねえカー!!!」
ペリーヌ「ひゃあ!?」
エイラ「寝るナヨー!」
ペリーヌ「や、やだ、わたくしとしたことが……!」
エイラ「しっかりしろよナー。もー」
ペリーヌ「ふぁ……ダメですわね……ただ丸っこい物を眺めているだけというのは、どうにも」
エイラ「そうやって中尉たちは失敗したんダ」
ペリーヌ「え、ええ。そうですわね。少佐の期待を裏切らないためにも、しっかりしないと……!」

ウネウネ

エイラ「あん?」
ペリーヌ「? どうかしまして?」
エイラ「いや……ネウロイにあんなモン、生えてたか?」
ペリーヌ「あんなもの……?」
エイラ「ほら。上の方に、なんかニョロっとしたのが生えてないか?」
ペリーヌ「ん~……? たしかに……なにか、生えているようですわね」

75:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:48:27.889 pzLi5ngv0.net
エイラ「さっきまでは生えてなかったはずだよナ? よし、近くで見てみるか」
ペリーヌ「ちょ、ちょっとエイラさん! 近づいたら危ないでしょう!」
エイラ「でも気になるダロー?」
ペリーヌ「それはたしかに、そうですけど……」
ウネウネウネ
エイラ「触手か……?」
ペリーヌ「ええ……でも、ネウロイからあのようなものが生えたなんて、聞いたことありませんわ」
エイラ「ヨシ、つっついてみよう」
ペリーヌ「なぁっ! おやめなさい!」
エイラ「ナンダヨー。ビビってんのかー?」
ペリーヌ「び、ビビってなんて! どうってことありませんわよ! このくらい!」
エイラ「だったらいいダロー? 私の未来予測によると、悪い予感は無いからサ」
ペリーヌ「それ、当てになるんですの?」
エイラ「ナンダヨー。疑ってんのかー? いいから棒切れでも探せっテ」

76:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:50:32.125 +3np5CJu0.net
やばいエイラがやばい

77:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:50:42.340 ATCZtF+pp.net
まるでエイラの声が聞こえるようだ

78:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:50:59.757 uCxveS9X0.net
全員脳内再生余裕

79:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:52:17.327 mpJKHBs40.net
502ではこういう日常ss書ける感じじゃないよな今のところ
ギスギスしてる

80:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:52:22.935 pzLi5ngv0.net
エイラ「ヨシ。このモップでイイナ」
ペリーヌ「あ、あまり刺激しないように……」
エイラ「ダイジョブだって。ホーレ」
ツンツン
パカッ
エイラ「オ」
ペリーヌ「あら」

「ォォォォォォン」
パックン
エイラ「オオ」
ペリーヌ「あらあら」

81:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:56:39.232 pzLi5ngv0.net
エイラ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「口みたいに開いたナ」
ペリーヌ「ええ。パックリと、開きましたわ」
エイラ「……」
ペリーヌ「……」
エイラ「モップを奪われたナ」
ペリーヌ「ええ。食べられてしまいましたわ」
エイラ「……」
ペリーヌ「……」

エイラ「モップが食われたアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
ペリーヌ「いやああああああああああああああああっ!!!!!」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)


82:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 00:58:01.742 +3np5CJu0.net
脳内描写余裕でワロタ
エイラ助かってヨカタ

83:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:00:46.280 CUFQT+Lwa.net
じゃあルッキーニは…

84:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:00:53.541 pzLi5ngv0.net
ミーナ「Zzz」

ウワアアアア キャアアアア モップガクワレタアアアアア

ミーナ「……んん? なにかしら……」
バタンッ
エイラ「ミーナ中佐ァー!!!」
ペリーヌ「中佐!!! た、大変ですわ! 大変! 一大事ですわぁ!!!」
エイラ「ウワアアアアアアアア!!!!」
ペリーヌ「おぞましぃぃぃぃ!!!!」
ミーナ「ど、どうしたの!? ふたりとも落ち着いて!!!」
エイラ「じ、実は、ソノ……」
ペリーヌ「ね、ネウロイが、大きな口を開けて……!」
ミーナ「ネウロイが……? エイラさん、ペリーヌさん。冷静に、何が起きたかを説明して」
エイラ「そ、その……そう! モップが喰われたんダ!!! ニョロニョロしてたからつっついて、そしたら……!」
ペリーヌ「パクリと! ひと口ですわ! ……まるでハエトリグサのように……!」
ミーナ「ニョロニョロ……? ハエトリグサ……?」
エイラ「いいからきてくれ!」
ペリーヌ「こっちですわ! さあ!」

85:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:03:35.904 S2+NFup+0.net
脳内再生余裕のよっちゃんですわ

86:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:04:23.228 pzLi5ngv0.net
シャーリー「おいおい、騒がしいから来てみれば、いったいなんだ?」
坂本「どうした?」
バルクホルン「ネウロイに何か変化があったのか?」
芳佳「ふあぁ……あれ、でも昨日と何も変わってないように見えるけど……」
リーネ「うん……」
サーニャ「どうしたの、エイラ」
エイラ「聞いてくれよサーニャ~! ネウロイがモップを喰ったんダァ~!」
シャーリー「よく分かんないんだけど」
坂本「説明してくれ。ペリーヌ」
ペリーヌ「は、はい。えっと……ネウロイの頭部に、触手のようなものが見えませんか?」
ミーナ「触手……?」

ウネウネ

坂本「あれは……! あんなもの、生えていたか?」
ペリーヌ「わたしくたちも、さきほど気がつきました」
芳佳「へぇ~、なんだろうアレ」
リーネ「なんだか気味が悪いね、芳佳ちゃん」

87:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:07:51.109 OsiHr5jfa.net
俺の股間の触手もじっくり見てくれ

88:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:08:24.687 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「解析班から報告は受けていないのか?」
ミーナ「ええ。昼間は生えていなかったんじゃないかしら」
エーリカ「で? あのウニウニって何なの?」
ペリーヌ「それが……」
エイラ「まあ見ててくれヨ。オーイ、誰か長い棒を貸してくれー」
坂本「ん? ではこの烈風丸を」
ペリーヌ「しょ、少佐! いけません!」
エイラ「いや、それは流石にやめておいた方が……」
芳佳「あっ、ここに箒がありますよ。どうぞ」
エイラ「ヨシ。じゃあ見てろヨ。すごいかんナ」
ツンツン
パカッ
「ォォォォォォン」
パックン

リーネ「えっ……」
坂本「こ、これは……! 箒を喰ったのか……?」

89:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:10:57.648 +3np5CJu0.net
あれ、これルッキーニ殉職くさくね

90:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:12:30.093 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「あのニョロニョロを刺激すると口が開き、対象を捕食するようになっている……ということか」
リーネ「ひぇ~」
芳佳「なんか、こ、怖いね……」
サーニャ「ええ……すごく、怖い……」
エイラ「っ! サ、サーニャ、大丈夫だかんナ! サーニャは私が守ってやる!」
エーリカ「ネウロイって口があったんだー」
坂本「ふむ……あの触手は、獲物を誘い出す餌のようなものかもしれんな」
シャーリー「あの、さ」
坂本「ん? どうした、シャーリー」
シャーリー「すっご~く、嫌な予感がするんだけど……」
バルクホルン「嫌な予感?」
シャーリー「実はさ……まだ、ルッキーニが帰ってこないんだよ」
芳佳「え? そ、そうなんですか!?」
シャーリー「今も、外を探してたんだけど……見つからないんだ。さっぱり」
シャーリー「で、今の捕食シーンだろ……? これって、つまりさ……」
エーリカ「……えっ」
坂本「まさか……!」
ミーナ「そんな……!」
リーネ「それって……つまり……」
芳佳「ルッキーニちゃん、食べられちゃったかもしれないってこと……?」

91:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:12:37.795 IFUgEf350.net
いやルッキーニがネウロイの触手でうじゅじゅすると見た

92:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:16:03.758 pzLi5ngv0.net
シャーリー「は、ははは……いやー、まさかそんな……」
シャーリー「……な、なあ、ルッキーニが……食われたなんてさ……」
シャーリー「ルッキーニ……ルッキーニ……! そ、そこにいるのか……?」
シャーリー「おい! ルッキーニ!!!!!!!!!」
ガシッ
ダンダンダンッ
シャーリー「ルッキーニぃ!!!! 返事しろぉ!!!!!」
ミーナ「シャーリーさん!!!」
坂本「危険だ!!! やめろシャーリー!!!」
バルクホルン「冷静になれ!!!」
シャーリー「冷静でいられるか!!! ルッキーニがこいつに食われちまったかもしれないんだぞ!?」
シャーリー「くそっ!!! ルッキーニィ!!! こいつ!!! 吐き出せぇ!!!!」
坂本「シャーリーをネウロイから引き離せっ!」
芳佳「シャーリーさん!」
リーネ「危険です~!」

93:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:20:57.958 pzLi5ngv0.net
シャーリー「悪かった……少しパニックになってたよ……」
バルクホルン「いや、無理もないだろう……皆、同じ気持ちだ……」
芳佳「ルッキーニちゃん……」
坂本「仮にルッキーニがネウロイに取り込まれたとして、コアと一緒に地下へ運ばれたと考えるのが妥当だろうな」
ミーナ「そうね……」
リーネ「いったい何が目的なんでしょう」
坂本「食事の目的と言ったら、エネルギー補給だろうが……」
シャーリー「……!」
ミーナ「ちょっと、美緒っ」
坂本「あ、いや、すまない……」
シャーリー「ルッキーニ……」
芳佳「た、助けに行きましょう! 仲間のピンチです!!! 私、このままじっとしているなんて、嫌です!!!」
ペリーヌ「宮藤さん……まったく、あなたという人は。相変わらずですわね」
坂本「……ああ。そうだな、宮藤。当然だ」
バルクホルン「元々、私は敵を目前にして放置という現状が気に食わなかったんだ。撃破する意向に異議などあるはずがない」
リーネ「絶対にルッキーニちゃんを助けようね!」
芳佳「うん!」
ペリーヌ「ですけど、いったいどうやって……敵のコアは地中にあるのでしょう?」
エーリカ「掘っていけばいいじゃん」
バルクホルン「無茶を言うな。ここ一帯の地盤は硬い。単なる穴掘りとはわけが違うぞ」

94:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:24:42.447 pzLi5ngv0.net
シャーリー「……! そうだ……あの洞窟……!」
坂本「ん? なにか心当たりでもあるのか?」
バルクホルン「洞窟? そうか……!」
エーリカ「あっ、たしかにあそこなら」
ミーナ「いったい何のことかしら」
シャーリー「実は昨日、この基地の近くで洞窟を見つけたんです」
バルクホルン「穴の伸びる方向からして、この基地の真下へ続いている可能性が高い」
バルクホルン「その洞窟を探索すれば、ネウロイのコアに近づけるかもしれないということだ」
芳佳「行きましょう!!!」
エイラ「今からか? こんな時間だし、外はすっごく暗いぞ。まして洞窟じゃ……」
ミーナ「そうね……けど、事態は一刻を争うわ。捕食シーンを観測したことで、間違いなく危険度も増した。放置はできません」
坂本「よし! そうと決まればすぐに向かうぞ!」
「「「 了解! 」」」

95:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:28:44.772 pzLi5ngv0.net
~洞窟~
エーリカ「うわぁ~、真っ暗……」
バルクホルン「月明かりが木々に遮られているからな。ほぼ見えん」
坂本「私の魔眼である程度は見えるが」
サーニャ「あの……私も、サポートします」
坂本「お! さすがナイトウィッチだ、心強いな! はっはっは! では、先頭はサーニャに任せよう!」
ミーナ「お願いできるかしら、サーニャさん」
サーニャ「はい」
エイラ「お、お、サーニャ、大丈夫か? 無理スンナ? 怖くなったら私に言えよ? すぐに―」
ズルッ
エイラ「ヌアアアアアアッ」
ドテン
サーニャ「エイラ……!」
エイラ「イテテ……クソ、滑った……」
ペリーヌ「まったく、何をしてらっしゃいますの」
エイラ「すごく暗いんだからしかたないだろ……。お前が周りを照らせよ。電気使えんだからサ」
ペリーヌ「無茶をおっしゃらないでください」
バルクホルン「足元がすべりやすくなっているから気をつけろ!」
エーリカ「やらかした本人が言うんだから説得力あるよね」
バルクホルン「ぐっ……宮藤、気をつけろよ」
芳佳「は、はい!」

96:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:32:45.668 pzLi5ngv0.net
サーニャ「大きな段差があります、気を付けてください」
坂本「うむ」
芳佳「へー、すごいねサーニャちゃん。こんな暗闇なのに、周りがハッキリ見えてるみたい」
サーニャ「見えてはいないの。短波の跳ね返りで予測してるだけで」
リーネ「凄い……! コウモリみたい……!」
エイラ「オイ、それって褒めてるのかー?」
坂本「はっはっは! コウモリは音波で周囲の状況を確認するらしいからな。たしかに似ている!」
シャーリー「待ってろよ、ルッキーニ……」
バルクホルン「ぬおっ」
ズリッ
シャーリー「うおっと、あっぶねー。気をつけろよ、バルクホルン」
バルクホルン「す、すまない」
エーリカ「トゥルーデは普段から胸張って勢いよく歩くから滑るんだよ」
バルクホルン「なっ! わ、私は慎重に歩いているつもりだ……!」
シャーリー「ほら、不安ならあたしの肩に手を置くか? 転びそうになった時、踏ん張ってやるからさ」
バルクホルン「ひ、必要ない!」
シャーリー「あっそ。素直じゃないなー」

97:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:36:07.622 pzLi5ngv0.net
サーニャ「……!」
坂本「どうした、サーニャ」
サーニャ「前方に、ひらけた空間があります」
エイラ「出口か?」
サーニャ「ううん、外に通じてるわけじゃないみたい」
芳佳「あれ……なんだか、赤い光が……」
リーネ「ほんとだ……!」
ペリーヌ「あの光は……坂本少佐!」
坂本「うむ。どうやら、当たりだ」
ミーナ「……みんな、注意して」

98:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:37:43.328 Ledu2FIF0.net
期待

99:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:38:25.954 +3np5CJu0.net
コアっ(ガバッ

100:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:41:23.266 pzLi5ngv0.net
ペリーヌ「やっと辺りの状況が分かるようになりましたわ」
芳佳「でも、なんか嫌だな……この光」
エーリカ「うわー、眼に悪そうっ」
バルクホルン「この赤い発光は間違いない、ネウロイだ」
ミーナ「発光体はあの先にあるようね……」
坂本「ああ、十中八九、食堂に居座っているネウロイの本体だろう。少し見てくる」
ミーナ「気を付けて」
芳佳「うう~、緊張してきちゃった」
ペリーヌ「なにをおっしゃってるんですの。あれだけ啖呵を切っておきながら」
芳佳「た、啖呵なんか切ってないよ……!」
坂本「……」チラッ
バルクホルン「どうだ、少佐」
坂本「……何か、あるな……コアも確認できる。だが……なんだあれは、ぼた餅か?」
ミーナ「美緒……たぶん、扶桑の食べ物なんでしょうけど、例えられても分からないわ」
坂本「だが……あれはぼた餅だ。宮藤ちょっとこい」
芳佳「あ、はい」
坂本「あれをどう思う」
芳佳「わー、ぼた餅だ。おっき~」
坂本「ミーナ。巨大なぼた餅型のネウロイだ」
ミーナ「いいわ。皆で見ましょう。行っても大丈夫なのよね?」
坂本「ああ、こちらを警戒している様子は無い」

101:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:45:24.635 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「あれが、ネウロイなのか?」
エーリカ「やわっこそー。あれならすぐに倒せるんじゃない?」
坂本「だといいがな……。接近してみよう。全員、いつでもバリアを張れるように警戒しろ」
――
エーリカ「近くまできたけど……」
ブヨブヨ
エイラ「ウエー、ナンダコレ。ブヨブヨしてんぞ……本当にこんなんがネウロイなのかー?」
サーニャ「触ると気持ちいい……」
ブヨブヨ
エイラ「お、オイ、サーニャ。ばっちぃからあんま触んナ」
モミモミモミ
芳佳「……」
リーネ「芳佳ちゃん……?」
芳佳「近い」
リーネ「何に?」
芳佳「え? あ、ううん。柔らかさが近いかなぁと思って」
リーネ「何の柔らかさに近いの……?」
芳佳「いやー、あはは」

102:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:46:23.335 +3np5CJu0.net
ワロタ

103:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:49:18.504 pzLi5ngv0.net
坂本「この中にルッキーニがいるはずなんだが……」
シャーリー「入ろう! すぐに!」
バルクホルン「落ち着け。何が待ち受けているのか分からないんだぞ?」
シャーリー「ルッキーニが待ってるのは分かってるんだ! ミーナ隊長!」
ミーナ「……そうね。坂本少佐」
坂本「うむ。切開してみよう」
ギラリッ
坂本「ていっ」
ズバッ
ペリーヌ「開いた……! さすが少佐!」
エイラ「誰が斬ったって開くだろ」
ペリーヌ「おだまりっ」
ミーナ「第一目標はルッキーニさんです。コアは後回しで構いません」
坂本「よし、行くぞ……!」

104:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:53:36.945 pzLi5ngv0.net
~ぼた餅内部~
エーリカ「うえー。ネウロイの中ってもっとガチガチしてる思ってたんだけど……」
バルクホルン「これほど有機的とはな……まるで生き物の体内だ」
リーネ「ひえっ! よ、芳佳ちゃん! なんか、動いてる……!」
ドクンドクン
芳佳「うわっ! 本当だ……! 血管……ではないみたいだけど」
サーニャ「……」
エイラ「サーニャ、大丈夫か? 気分悪くないか?」
サーニャ「ちょっと怖いけど……大丈夫。それより、ルッキーニちゃんを探しましょう」
エイラ「あ、ああ。ダナ」
シャーリー「ルッキーニー!!! どこだー!!!」
ペリーヌ「なんだか……広いわりに、音が反響しませんわね」
坂本「ああ、湿度が高いのか……妙な感覚だ」
エーリカ「ルッキーニやーい! 出ておいでー!」
バルクホルン「ルッキーニ少尉ー!!!」
ミーナ「ルッキーニさーん!!!」

105:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:55:08.098 e8BUA2gT0.net
牡丹餅といってもこし餡なのか粒あんなのか

106:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 01:57:36.712 pzLi5ngv0.net
サーニャ「ルッキーニちゃーん!」
エイラ「オーイ! ルッキーニー!」
グニュ
エイラ「ン? なんか踏んだような……」
エイラ「ヌアアアアアアアアアアアっ!?」
サーニャ「ど、どうしたの、エイラ」
バルクホルン「どうしたぁ!」
シャーリー「ルッキーニが見つかったのか!?」
エイラ「あ、いや……なんかきもちわりいモンを踏んづけて……」
エーリカ「なーんだ」
ペリーヌ「まったく人騒がせな……」
エイラ「だって見ろよ。コレ……なんかモジャっとしてて不気味じゃないか」
サーニャ「……それ、モップじゃない?」
エイラ「エッ」
ペリーヌ「あら……たしかに、見覚えがありますわ」
ミーナ「エイラさんが言っていた『食べられたモップ』ってこれのことじゃないかしら」
エイラ「なっ、ナンダー。そうか、あの時のモップかー」
芳佳「あ! こっちには箒が落ちてますよ!」
坂本「ということは……ルッキーニも近いかもしれないな」

107:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:01:30.082 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「これは……! な、なんだ……?」
エーリカ「んー? トゥルーデも変なの踏んづけたの? ってうわー! なんだコレー!」
坂本「これは……巨大な寒天か!?」
リーネ「寒天というよりかは、ゼリーのような……」
エイラ「ウヘェ……ブヨブヨの中にプヨプヨがいたのか……」
芳佳「どうしてぼた餅の中に寒天が……?」
ペリーヌ「いちいち食べ物に例えるのはおよしなさい! もう……」
ペリーヌ「いったい、何なんですの……? この、ゲル状の塊は……」
サーニャ「……」
エイラ「ン? おいサーニャ。何見てるんだよ」
サーニャ「上……管みたいなのが、何本も伸びてるから……」
エイラ「あー、ホントだ……なんだ、アレ」
キュオォォォォォオオォオ
坂本「!? 何の音だ!?」
ドボンッ
エーリカ「管から何か出てきたよー!」
ミーナ「あれは……鳥?」
坂本「他にも、魚や……石に木の破片か……。管から寒天へ送り込まれているようだが……」
シャーリー「まさか……この管、全部あの球体につながってるんじゃないか……?」
芳佳「えっ?」
バルクホルン「食堂にあったアレの他に、別の個体があるのかもしれないな」

108:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:05:03.859 pzLi5ngv0.net
芳佳「あの丸いのが、他にもたくさんあるってことですか?」
バルクホルン「ああ。あの球体は、餌を捕食するための罠だろう」
バルクホルン「そいつを各所に配置し、獲物がかかるのを待ち構えていたというわけだ」
坂本「ふむ……その罠で捕らえた餌を、この寒天へ投入しているのか」
ミーナ「このゲル状の塊は、人体で言う所の胃ってわけね」
芳佳「じゃあ、あの球体は口で、柱の部分は……食道!」
エイラ「食堂の食道……」
サーニャ「エイラ……」
エイラ「ち、違う! 別にシャレを言ったわけじゃなくてダナ……!」
シャーリー「何にせよ、ルッキーニはここにいる可能性が高いんだな! もっとよく探そう!」
芳佳「は、はい!」

109:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:06:48.996 CUFQT+Lwa.net
くそ…すごい見たいけど限界…眠い

110:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:08:22.080 w2ZMRfFz0.net
家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図
URLリンク(t.co)

111:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:09:02.306 pzLi5ngv0.net
ミーナ「あの夜に取り込まれたとして……もう丸一日経ってしまっている……」
ミーナ「一刻も早く見つけないと……もしこれが胃なのだとしたら……」
ミーナ「!?」

ミーナ「……こ、これは……!」

――
ミーナ「皆、集まって」
坂本「どうした、ミーナ」
シャーリー「ルッキーニが見つかったんですか!?」
ミーナ「いいえ。ルッキーニさん本人は……もう」
芳佳「え?」
リーネ「あの、それって、どういう……」
ミーナ「これが……これだけが見つかったわ」
シャーリー「そ、それは……! ルッキーニの上着とズボン……!」
坂本「まさか……」
シャーリー「う、嘘だよな……そんな……」
ミーナ「おそらく……ルッキーニさんは……」
シャーリー「し、信じない……ルッキーニが消化されちまったなんて……そんな話、あってたまるか……!」

112:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:13:02.758 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「シャーリー……」
シャーリー「くそ……あたしが……守ってやれなくて……」ガクッ
芳佳「ルッキーニちゃん……」
リーネ「うぅ……グスン」
坂本「くっ……!」
ミーナ「……」

<待てー! 虫ぃ~!

シャーリー「ハハ……ハハハ」
バルクホルン「おい! しっかりしろ! シャーリー!」
シャーリー「情けないよ……笑ってくれ。今でもさ……あいつの声が聞こえる気がするんだ……縋ってるんだよ、あたしは……」

<待て待て~っ!

エーリカ「私も聞こえる……うぅ、ルッキーニ……」
ペリーヌ「不思議ですわね、わたくしも……」

<うにゃ~!

エイラ「……つーかコレ、本当に聞こえてないか?」
芳佳「は、はい。すごくハッキリと……」

113:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:17:11.892 pzLi5ngv0.net
ルッキーニ「あにゃ? あーっ!!! みんな!!!」
シャーリー「ルッキーニ!?!? おまっ、なんで全裸で……! ぶ、無事だったのか!?」
ルッキーニ「シャーリー!!!」
シャーリー「ルッキーニ!!!」
ガシッ
ルッキーニ「うえぇぇぇ! さびしかったぁ~!」
シャーリー「あたしもだ! いやぁ、おまえ心配させんなよ~! ルッキーニが死んじゃったと思って、泣いちゃったんだからな?」
ルッキーニ「ごめんね。はやく帰りたかったんだけど、ここがどこだか分からなくて……」
芳佳「良かったぁ! ルッキーニちゃん!」
サーニャ「ふふ、おかえりなさい」
エイラ「ヤレヤレ、一件落着ダナ」
ペリーヌ「まったくもう、人騒がせなんですから」
バルクホルン「しかしなんで全裸なんだ。しっかりと服ぐらい着んか!」
エーリカ「いいじゃんそんなこと。あー、よかったよかった」

114:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:21:45.426 pzLi5ngv0.net
ミーナ「ルッキーニさん、ここで何があったか、教えてもらえるかしら」
ルッキーニ「んとねー、丸っこいネウロイからうにょうにょしたのが生えててー」
ルッキーニ「それを弄ってたら、急に食べられちゃってー」
ルッキーニ「そんでそこのプリプリしたのに落っこちて……そこにいると力が抜けちゃって……」
坂本「力が抜ける……?」
ルッキーニ「そだよ。だから頑張って抜け出して、プリプリがくっついちゃったズボンとか脱いでおいたの」
坂本「ふむ……どうやら、あの寒天に触れていると、魔法力が吸い取られるらしいな」
ペリーヌ「まあ……!」
芳佳「じゃあ胃というよりも、腸に近いのかも」
坂本「何はともあれ、第一目標であるルッキーニの奪還は成った」
エイラ「じゃあ帰るか」
エーリカ「うえーい」
ミーナ「帰れるわけないでしょう」
エーリカ「ええぇ? なんで?」
バルクホルン「当たり前だ! こいつはネウロイなんだぞ! 放置しておけるわけがない!」
ルッキーニ「えぇー、もう疲れたよー」
シャーリー「ほら、ルッキーニはあたしの背中で休んでな」
ルッキーニ「ん! あんがと!」
ペリーヌ「あの、坂本少佐。コアの位置は特定できているのですよね?」
坂本「それなんだがな……」
ペリーヌ「? どうかされました?」
坂本「まあ、とりあえず行ってみよう。あっちだ」

115:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:25:20.529 pzLi5ngv0.net
坂本「あそこだ。天井からぶら下がっているだろう」
ミーナ「……!」
シャーリー「おいおい……」
バルクホルン「コアが……たくさんあるな」
芳佳「えーっと、あれは……そうだ! 葡萄! 葡萄みたいだね!」
リーネ「う、うん。でも、コアはネウロイ一機にひとつだけのはずじゃ……」
坂本「複数のコアを持つネウロイの確認情報もないことはない、だがそれにしたって数が多過ぎる」
ミーナ「あのコアの集合体にも管が繋がっているのね」
坂本「ああ。おそらく、先ほどの寒天から伸びているのだろうな」
ペリーヌ「餌から吸収したエネルギーを、コアへ供給しているということでしょうか」
坂本「これは推測だが、ここはコアの製造所だろう。宮藤の『ネウロイのたまご』という表現も、あながち間違いではなかったらしい」
芳佳「えええええええええええっ」
バルクホルン「なっ、そ、それはまるっきり……ネウロイの巣じゃないか!?」
エーリカ「っていうか、そうなんじゃない?」
エイラ「ナンダヨ……基地の真下にネウロイの巣をつくられたなんて、冗談じゃないぞ」
ミーナ「おそらく、まだまだ未完成の状態ね……。コアを纏う装甲は量産されていないようだし……」
坂本「ああ。この段階で発見できたのは不幸中の幸いだ。すぐに駆除しよう」

116:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:28:05.036 pzLi5ngv0.net
坂本「武器を構えろ!」
エーリカ「えっ」
バルクホルン「……そ、そう言われてもな」
エイラ「武器なんて持ってきてないぞー」
ペリーヌ「え、ええ。わたくし、レイピア一本しか……」
芳佳「洞窟内は身軽なほうがいいって、ミーナさんと坂本さんが言ったんですよ」
坂本「そ、そうだったな……弱った。コアがあの高さでは銃器でないと話にならん」
ミーナ「一度戻って、装備を整える他なさそうね」
坂本「よし! いったん戻ろう!」

117:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:30:09.376 e8BUA2gT0.net
いったん寝よう

118:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:32:03.457 pzLi5ngv0.net
坂本「ん? ……出口が塞がれているな」
芳佳「あ、本当だ……入る時に斬ったのに」
坂本「しかたない。もう一度斬るか」
坂本「でやっ」
ズバッ
ズリュリュリュリュ
坂本「!?」
バルクホルン「さ、再生した!?」
坂本「斬ったそばからこれか……ふむ、まいった」
リーネ「で、でも、入る時は斬ってもすぐには修復されませんでしたよね!?」
坂本「どうも……様子が変だな。烈風丸にうまく魔法力が纏えない」
ミーナ「まさか…………ペリーヌさん、壁への電撃を試してもらえるかしら」
ペリーヌ「は、はい」
バチ バチバチッ
ペリーヌ「トネール!!!」
バチン
ペリーヌ「あ、あら?」
シャーリー「おいペリーヌ。遠慮しないで、もっと威勢よくやってくれよ」
エイラ「ケチケチすんなよなー」
ペリーヌ「わ、わたくしは全力で撃ちましたわ!!!」

119:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:34:43.134 DPj8JFyF0.net
エイラをはじめ
セリフ回しが本当にキャラそのものだ

120:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:36:15.228 gyFfWyVq0.net
脳内再生余裕

121:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:36:17.625 pzLi5ngv0.net
ミーナ「やはり……この内部にいるだけで、魔法力を吸い取られるようね」
芳佳「ええええぇ!?」
シャーリー「魔法力が弱まって壁が破れないのか……ん? ってことは……」
エーリカ「と、閉じ込められた~! もうだめだ~!」
リーネ「あの……明日もまた、本部の方がいらっしゃるんですよね? その時、捜索してくれるんじゃ……」
エーリカ「あ、そっか。じゃあ大丈夫だね」
坂本「それまで我々はもつだろうが……ルッキーニはどうだ。丸一日、ここにいたはずだ」
ルッキーニ「あ、あたしは大丈夫!」
シャーリー「いや、もうヘロヘロじゃないか。無理だよ、それまでに魔法力が尽きる」
エイラ「サーニャだって危ないぞ! 哨戒任務の途中だったんだからナ!」
バルクホルン「くそ! なんとしてもこの壁をつきやぶるしか……!」
ミーナ「いえ、美緒の斬撃でも突破できないのよ。体力を消耗するだけだわ」
ミーナ「ここからの脱出よりも、コアの殲滅を目標に据えたほうがいいようね」
坂本「だな。だが……あの高さだ。手が届くかどうか」

122:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:40:04.291 pzLi5ngv0.net
坂本「ていっ」
スカッ
坂本「やはり届かなかったか」
エイラ「そりゃそうだろ。あんな高いところにあるんだから」
坂本「やるだけやっておきたかった」
エーリカ「しゅとぅるむ~!」
シュルルルルル
バルクホルン「つむじ風程度か! もっと気を張れ! ハルトマン!」
エーリカ「ん~! 無理だよぉ! そもそもユニットありきの能力なんだぞ~! 遠くに飛ばすなんて芸当は……!」
ペリーヌ「とねーる! とねーっる!」
パチッ パチチッ
サーニャ「ピリッとする」
エイラ「おい! こっちに静電気飛ばすなよ!」
ペリーヌ「し、しかたありませんでしょう!」
芳佳「頑張って! ペリーヌさん!」

123:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:44:08.448 gyFfWyVq0.net
芳佳ちゃんはみんながヘロヘロになろうが平気な顔してそう

124:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:44:16.803 pzLi5ngv0.net
~数十分後~
坂本「だめか……」
シャーリー「普段空を飛び回ってるあたしらが、ちょっと高い場所にあるコアに手が届かないなんて……」
バルクホルン「おのれ……」
ペリーヌ「も、もう限界ですわ……」
エーリカ「私も……無理……」
リーネ「ペリーヌさん! ハルトマンさん!」
坂本「まずいな……消耗する一方だ……」
サーニャ「ペリーヌさんのレイピアを投げたら、コアを倒せるかも……」
エイラ「ソウカ! やり投げの要領だな……! 借りるぞ! ペリーヌ!」
ペリーヌ「え、ええ」
エイラ「トリャー!!!」
ヒュン
カンッ
エイラ「当たった!!!」
芳佳「すごい! エイラさん!!!」
ミーナ「当たったけど……」
坂本「当たっただけだな。傷一つ負ってないように見えるぞ」
エイラ「ペリーヌ……お前の家宝のレイピア、ダメだったナ……」
ペリーヌ「どうしてそういうことになりますの!!!」

125:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:48:22.737 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「刀だろうとレイピアだろうと、コアに渾身の力で振り下ろさんことには意味が無い」
坂本「崖のぼりの要領で壁を伝い、コアまで行けないか? 幸い、とっかかりは多いようだが」
ミーナ「無理よ。固い岩場ならまだしも、ブヨブヨとした肉の壁じゃ……」
バルクホルン「だが、他に良い方法は思いつかないんだ。私が試してみよう」

ガシッ
バルクホルン「ぐぐぐっ」
ズリッ
バルクホルン「おわっ」
ドテン
バルクホルン「あぐっ……」
エーリカ「トゥルーデ、大丈夫?」
バルクホルン「くそ……ミーナの言った通りだ。壁全体が柔らかくて、掴もうにも力の加減が難しい。足の踏ん張りも効かない……」
シャーリー「ルッキーニを助け出したってのに……ここまでなのか……!?」
ルッキーニ「シャーリー……」
坂本「もはやこれまでか……!」

芳佳「私にやらせてください!!!!!!!!!!!!!!!」

126:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:52:25.289 pzLi5ngv0.net
坂本「宮藤……!」
バルクホルン「宮藤……いや、やめるんだ。危険すぎる……いくら地面が柔らかいとはいえ、落ちて怪我をしたら―」
芳佳「諦めたくないんです!!!」
バルクホルン「……!」
リーネ「芳佳ちゃん……!」
坂本「宮藤……よく言った! それでこそ、私が見込んだウィッチだ!」
シャーリー「できるのか、宮藤?」
芳佳「はいっ。あのフィーリングに間違いがなければ……!」
ペリーヌ「フィーリング……?」
芳佳「……」
モミモミ
芳佳「近い」
リーネ「えっ」
芳佳(やっぱり……この柔らかさ、弾力……おっぱいに限りなく近いんだ……!)
芳佳「いけます」
坂本「よし! お前に烈風丸を預けるぞ!!!」

127:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 02:56:17.308 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「宮藤、下を見るなよ。怖くなるからな。万が一落ちても、私が受け止めるから安心しろ」
芳佳「はいっ」
バルクホルン「……しっかりな。肩の力を抜くんだぞ。り、リラックスしてだな」
エーリカ「なんでトゥルーデが緊張してるんだよー」
バルクホルン「緊張などしていない!!!」
芳佳「……ふぅー、ぺっぺっ」
パンパン
芳佳「ふんっ」
ガシッ
芳佳「せいっ」
ガシッ
芳佳「あらよっ」
ガシッ
グッグッグッグッ

サーニャ「わぁ……!」
シャーリー「凄い……凄いじゃないか! ははは! 宮藤のやつ、どんどん登っていくぞ……!」
エイラ「見直したぞ、ミヤフジ…!」
ルッキーニ「よしかー! がんばれー!」
ペリーヌ「あの子……クライマーの素質があったということ……?」

128:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:00:02.686 pzLi5ngv0.net
芳佳「……」ブツブツ
芳佳(あのおっぱいに右手をかけて……左足をあのおっぱいに……そして左手を―)
芳佳「……よっ。ほっ」
芳佳「……ふぅ、ちょっと右手が疲れちゃった。揉もう」
モミモミ
芳佳「よし、これで右手の疲労は回復した……急がないと……!」

ミーナ「もうあんなところに……!」
坂本「宮藤……まさかこんな特技を隠し持っていたとはな……!」

芳佳「やった! 一心不乱に登ったら、コアがあんなに近く!」

坂本「やれぇ! 宮藤ぃ!」
リーネ「芳佳ちゃん!」

芳佳「でやああああああああああああああああああああああああっ」
ブスッ
芳佳「やあああ!!!!! このぉおおおお!!!!」
ザクッ ズバッ
バリーン

129:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:04:30.102 pzLi5ngv0.net
バルクホルン「やったか!?」
エーリカ「今度こそ、やったみたいだね」
ゴゴゴゴゴゴ
ペリーヌ「きゃっ」
シャーリー「なんだ? 地震か?」
坂本「いや違う……コアを破壊したことで、崩壊を始めているらしい」
ミーナ「みんな逃げるわよ!」

芳佳「わっ! ちょっと、待って! 急には降りれな―」
ズルッ
ヒュー
芳佳「わーっ!!!!!」

バルクホルン「宮藤ぃ!!!」
ガシッ
芳佳「ふわー! び、びっくりしたぁ……ありがとうございます、バルクホルンさん!」
バルクホルン「な、なに、これくらいは」
エーリカ「照れてる場合じゃないよ! 早く逃げないと!」
バルクホルン「なっ! 照れてなど……!」
エーリカ「逃げろー!」
バルクホルン「あ、おい待て! 宮藤、しっかり捕まっていろ!」
芳佳「はいっ」
タッタッタッタッタッタ

130:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:08:10.551 pzLi5ngv0.net
~翌日~
ミーナ「改めて、皆さんお疲れ様。ネウロイの巣を初期段階で潰すことができたのは大きな功績です」
バルクホルン「これで乗っ取られていたら、全世界から笑いものにされていたがな……」
シャーリー「その点はルッキーニを褒めてほしいなー。ルッキーニが食われなけりゃ、アレを放置してたわけだろ?」
シャーリー「ネウロイの巣だって気づかないまま、手遅れになってたかもしれない」
ルッキーニ「そうだそうだ! 褒めてー!」
芳佳「すごーい、ルッキーニちゃん」
バルクホルン「また屁理屈を……元はと言えば、リベリアン! お前が窓を開けっぱなしにしたからだな」
シャーリー「うっわ、まだそれを持ち出すのかよ。はいはい、すいませんでしたー」
坂本「まあ大事に至らなくて良かった! これで本当に一件落着だな! はっはっは!」
ペリーヌ「はぁ、坂本少佐がそうおっしゃると全て丸く収まりますわね。流石ですわ」
リーネ「かなりの大事だった気がするけど……」
ミーナ「しばらくはネウロイの襲撃も無さそうなので、今日はゆっくり休んでください。以上です」
シャーリー「ふぅー! やりぃ!」
エイラ「サーニャ、どうだ? 一緒にサウナでも」
サーニャ「ごめんなさい、エイラ。私、すごく眠いから……」
エイラ「そ、そうか……」
リーネ「芳佳ちゃん。私たちはどうする?」
芳佳「……」
リーネ「芳佳ちゃん……?」
芳佳「あの感覚、忘れないうちに形にしておきたいんだ」
リーネ「え?」

131:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:12:01.088 pzLi5ngv0.net
坂本「ん? 宮藤は崖にしがみついて何をしているんだ? 今日は訓練はしないはずだろう」
リーネ「それが……」
ペリーヌ「新たなクライミングのスタイルを確立できそうだ、とおっしゃってましたわ」
坂本「クライミングの……?」
ペリーヌ「ええ。先ほど、シリコンの塊を掌につけていました。邪魔なだけでしょうに、いったい何の効果があるのかしら」

芳佳「胸を揉みこむように、やさしく、大胆に、かつコンパクトに……」
ガシッ
芳佳「愛を忘れず……丁寧に、しつこく……!」
ガシッ

坂本「ほう……登山の訓練は何度か受けてきたが、やはりあのような登り方は見たことが無い。まるで崖と戯れているようだ」
リーネ「すごい芳佳ちゃん……いつのまにあんな登り方を……!」
ペリーヌ「意外な才能が開花しましたわね。何がきっかけかは知りませんけど」

芳佳「この登り方はイイ……疲れるどころか、幸福感を感じるなんて……これをオッパインスタイルと名付けよう……!」

アルパインスタイルと双璧を成す、オッパインスタイル誕生の瞬間であった―
END

132:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:17:25.718 HCUqJisJ0.net
乙 何気なくスレ開いてよかったわ

133:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:21:00.995 E0FNG20N0.net

オッパインスタイルワロタ

134:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 03:25:44.006 BQ5o87U20.net
すごいオチだった

135:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 05:51:34.514 ffOO6MX+p.net
落ちてなくて良かった


136:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 08:28:09.224 +3np5CJu0.net
>>108
エイラとサーニャの掛け合いがいちいちツボる

137:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 08:39:13.496 +3np5CJu0.net
読み終わった…
OVAをまるまるみられたような満足感
1ありがとう

138:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/23 08:46:21.304 U8BKHnMh0.net
パイ乙


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