紅莉栖「岡部……えっち、しよ?」at NEWS4VIP
紅莉栖「岡部……えっち、しよ?」 - 暇つぶし2ch78:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:35:24.687 0IL4Lrag0.net
 そのまま押し込んでいくと……ブチ、と何かを引きちぎる感触があった。
「つ……」
 紅莉栖が苦悶の表情を浮かべる。
 その表情が。肉を引きちぎる感触が。ラジ館で紅莉栖を刺し殺した時を思わせ。
 強烈なフラッシュバックに襲われる。
 思わず唇を離す。
「う……ああ……」
「ちょっと岡部?……って、何であんたが泣いてんのよ。普通逆じゃないの?」
 紅莉栖が苦笑している。
「大丈夫だから。少し痛いけど、嫌な痛さじゃないっていうか。大丈夫だから、そのまま来て」
 穏やかな笑みを向けられて、フラッシュバックが治まる。落ち着け、紅莉栖だって不安だろうに、俺が取り乱してどうする。全く、情けない姿を見せてしまった。
「ああ、ありがとう。いくぞ」
 再び、少しずつ押し込んでいく。取り乱した間に少ししぼんだおかげか、するりと奥まで入ってしまった。
 熱い物に覆われた感触と、ぴたりとくっついた互いの下腹部が、確かに二人が繋がっていることを伝えてくる。
「入った……んだよね」
「ああ」
「ふふ……なんか不思議な感じ。でも、すごく嬉しい」
「ああ、俺もだ……」
「おかべ……」
「紅莉栖……」
 どちらからともなく、キスをする。紅莉栖の目の端に涙が溜まっている。俺も、不思議と勝手に涙がこぼれそうになった。

 俺たちは繋がったまま、何度も何度もキスを繰り返した。

79:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:36:24.520 0IL4Lrag0.net
「……少し、動いてみるぞ」
「うん、いいわよ」
 キスをしている間に、すっかりと硬さを取り戻していた。動いて大丈夫かは不安だったが、もう我慢ができない。
 ゆっくりと腰を前後させる。
「んっ……くぅ……」
 自分のわずかな動き一つ一つが紅莉栖に伝わり、反応が返ってくる―そのことが、伝わる感触以上に俺に快感を与える。
「んっ……不思議ね……出そっ…うと思ってないのに勝手に声が出るなんて……んっ……データを……とらなきゃ……」
 紅莉栖がつぶやき、悪戯っぽい目をこちらへと向ける。
「だから、もっと、して?」
 それを聞いた瞬間、俺の中で何かが爆発した。
「紅莉栖、紅莉栖、紅莉栖!」
 わけもわからず紅莉栖の名を呼ぶ。腰が自分の意思と関係なく動いている。
「おかべ、おかべ!きて!おかべ!」
 名前を呼ばれるたびに、頭が白く塗りつぶされていく気がする。
「紅莉栖!っはあ、はあ、紅莉栖!」
「おかべ!おかべ!」
 どんどん白くなる。
「紅莉栖ー!」
「おかべっ!」

 そして、完全に世界が真っ白になった。

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16/10/19 21:36:55.405 0IL4Lrag0.net
 真っ白な世界から戻ってくると、ガクリと全身から力が抜けた。
 眩暈がし、急激に眠気が襲い掛かってくる。意識を無理やり吸い出されていくかのようだ。
「紅莉……栖」
 力を振り絞り、声を掛ける。
「愛している」
 キスをしようとした所で、意識が暗転した。

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16/10/19 21:38:38.106 0IL4Lrag0.net
 これは夢……だろうか。
 世界がグルグル回るような不快感。頭がボーっとしてうまく働かない。この感じは、子供の頃に熱を出した時の夢……?
 誰かが俺のことを心配そうに見ている。紅莉栖だ。
 子供の頃に熱を出した時なら紅莉栖がいるはずないのに。
 まあ、夢ならなんでもいいか。 


 目を覚ますと、目の前に紅莉栖の顔があった。
「……おはよう。今何時だ?」
 紅莉栖がやけに心配そうな顔をしているのが気になる。
「4時よ。ちなみに午後の」
「なに?随分と寝過ごしてしまったようだな」
 慌てて体を起こす。寝すぎたせいか……それとも昨日の『実験』がこたえたか、体がだるい。
「そのまま寝てなさい。あなた、すごい熱出してるんだから」
「そうだったか、心配かけたな。だが、熱はもう下がった気がするぞ」
 話しているうちに、寝ぼけた頭がすっきりしてきた。熱っぽい感じはない。
「本当?」
 紅莉栖が額同士を合わせてきた。
 そんなに顔を近づけたら、また熱が上がるかもしれないだろうが。
「んー、確かに下がってるわね。けど無理しないで寝てて」
「すまないな、お言葉に甘えさせてもらうとしようか」

82:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:40:06.028 0IL4Lrag0.net
 横になりながら考える。
 寝ている時に感じていた感覚はきっと夢なんかじゃない。子供の時、2000年問題の時と全く同じ感覚に、同様の高熱。ならば、世界線の分岐点で発動したリーディングシュタイナーの可能性が高い。
 では、その分岐とはどのような物か。推測だが、「SG世界線がα世界線に飲み込まれる」場合と「SG世界線が独立を保つ」場合の分岐だ。
 そして、熱が収まったということは分岐点を通りすぎ、世界線が確定したと考えられる。
 現時点で紅莉栖が慌てたりしている様子が無いので、まゆりの身に何かあったということは無さそうだ。つまり、ここはα世界線ではない。
 以上のことから導き出される結論は―
 俺は、枕元に置いてあった携帯を手にし、耳に当てる。
「俺だ。ついに機関の殲滅に成功した。……そうだな、以前の約束通り、俺は組織を抜けさせてもらう。
ああ、これが世界の―いや、俺の責任という物だ。エル・プサイ・コングルゥ」
 携帯を置くと、紅莉栖が呆れ顔でこちらを見ていた。
「そんな馬鹿やってる余裕があるなら本当に平気そうね。私、コンビニ行くけど、ごはんは普通の物食べられそう?」
「ああ、なんでも大丈夫だ。助かる。それと、一つ頼みたいことがある」
「なに?」
「……タウンワークを持ってきてくれ」
 これから要りようになるだろうからな。

83:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:44:07.901 0IL4Lrag0.net
 俺の推論が正しければ、俺と紅莉栖の子が生まれる世界線で確定した可能性がある。
 いずれは結婚して家庭を持つかもしれないということは妄想することはあったが、まさかこんなに早くとはな。
 俺はまだ大学生だし、紅莉栖はアメリカでの研究だってある。これからは忙しくなりそうだ。
 だが、これも―
「これもシュタインズゲートの選択、か」

84:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:44:59.621 0IL4Lrag0.net
     ( ゙、_.`゙ _n_    .`_゙  , __  __  ::γ,r'"''t!: .
    `''- 、ヽ.゙f!''γ゙ニヽ1| 1!'".゙f! (、_`゙ o::{. {::::::t-r ''~〕! 十 γ゙ニヽ
    f 、__ノソ l:しヽヾ_ィ 」:!_._!L j.l_ ,、,_) i7::ヽヽ ノ_j:: ど,j!、 lレヾゞ
     ~ ̄~ .~   ̄         ̄
―境界領域のライトニングボルト―                       完

85:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:47:25.153 0IL4Lrag0.net
くぅ疲。これにて終了。
無駄に長いし駄文だが楽しんでくれる人が一人でもいてくれたら嬉しい
ちょっとエロ描写に恥ずかしくなってきたので枕に顔うずめてバタバタしてくる

86:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:54:38.986 8sW1UoG0r.net
乙!面白かったし完走してくれて良かったよ!
着床成功ハッピーエンドってことでいいんよね?

87:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:57:03.594 0IL4Lrag0.net
>>84
ありがとう
ハッピーエンドだけど岡部の甲斐性で養っていく未来が見えない
家計をクリスに頼って呆れられてそう

88:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 21:57:08.652 JFROwTvM0.net
面白かった!

89:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 22:09:15.025 0IL4Lrag0.net
 オマケ―省略された実験風景の一部

「ふむぅ、耳と内ももが弱いか……」
「べ、別に弱いと証明されたわけじゃないし、もっとデータを取って検証すべき///」
「いや、次の段階に移る。両方を同時に刺激するとどうなるかを試そう」
「そ、そんなことをされたら私……キャッ」
「レロ……チュパ……」
「やあっ……っ無理……やめっ!」
「むぅ、逃げるでない。データがまだ足りんぞ。それともこれは駄目だったか」
「いや、駄目じゃないんだけど……駄目というか。その…………すごくいいんだけど体が勝手に逃げちゃうの」
「ふむ、すごくいいか」
「そこだけ切り取るな!」
「では次は逃げられない�


90:謔、にしっかり捕まえて実験をしよう」ガシッ 「え、ちょっと待って岡部、無理、無理だから!」



91:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 22:10:10.420 0IL4Lrag0.net
~30分後~
「かべ……おか…へ…」ピクピク ビクン
「うつろな目で体を痙攣させている……やりすぎたか……っておま、紅莉栖!紅莉栖大丈夫かそれ!?」
「え……ふぇ?そえってなんのころ?」
「鼻血!」
「え……なんぞこれー!?なんぞこれー!!」
「ほらティッシュ!」
「ありがと岡部……」
「……面白い実験結果が出たな」
「脳内麻薬の過剰分泌により血圧が急上昇、毛細血管にダメージを与えたのね……確かに興味深いけど、岡部」ギロ
「はい」
「今度からやりすぎないように」
「申し訳ありませんでした」

92:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 22:17:19.163 Cd7KF3sL0.net
おもしろかった


93:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 22:22:42.406 cepI2Zm40.net
なかなか良かったよ

94:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 23:13:36.669 9kL1FsJXa.net

後で全部読みます

95:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/19 23:28:44.442 0IL4Lrag0.net
黒ストはいて太ももを爪でカリカリされたい欲求がヤバいんだがどうしよう

96:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/20 00:01:51.392 VNC7DQwR0.net
>>92
俺がカリカリしてあげる

97:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/10/20 00:02:18.004 VNC7DQwR0.net
1乙
面白かった

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