侍「化け物だぁ!?」at NEWS4VIP
侍「化け物だぁ!?」 - 暇つぶし2ch60:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:15:03.002 +DXJRvAQ0.net
ーー1時間後ーー
化け物「峰藤子……、難敵だった」
化け物「次は、お前」ヘナァ
幼女姉(もう硬さをうしなっているよ!というか、化け物から覇気が感じられない!ぜんぜん怖くないよ!)

61:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:15:24.652 +DXJRvAQ0.net
幼女姉「キャー(棒)」マガオ
化け物「いれる、入れるぅ!」


?「まてまてまてぇーい!」

62:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:15:40.656 +DXJRvAQ0.net
侍「天下無敵の大侍、たでぇま参上!」キィン
化け物「………」
幼女姉「あっ、侍さん!」
侍「おお、無事だったか、幼女姉」
侍「って、なんだこの惨状は?」

63:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:15:56.051 +DXJRvAQ0.net
海未「」
れんちょん「」
由比ヶ浜「」
雪乃下「」
陰陽師「」
峰藤子「」
幼女姉「みんな化け物にやられちゃったの………」

64:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:16:12.310 +DXJRvAQ0.net
侍「そ、そんな……ッ」ギリ
侍「こんな数々の女を手に掛けやがって」
侍「ーーー許せねぇ」ギロリ

65:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:16:30.985 +DXJRvAQ0.net
 侍は帯刀した名刀『烏羽織』に手をかける。構えは居合い。静かに細められた双眸が睨むは、醜い肉の塊だ。
 許さない。許せない。
 やつをけして赦すことはない。
 侍の中の正義感が、被害にあった女性たちの姿を見て、沸々と煮えたぎる。怒髪天を貫く思いを刀に乗せて、烏羽織が黒塗りの鞘から静かに放たれた。
 一閃。
 煌めく刀の軌道が、化け物の体を二つに断った。化け物はしばし自らの死を認識することができなかった。あまりに美しい断面ゆえに、自らが傷ついていることさえ、わかっていなかったのかもしれない。

66:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:16:56.778 +DXJRvAQ0.net
化け物「おで、おで…………」ズドォン
侍「つまらんもんを切っちまったぜ」
 侍は刃に付いた血を払い、烏羽織を鞘に収めた。高く澄んだ音が鳴る。
侍「」キィン
 しかし。

67:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:17:12.313 +DXJRvAQ0.net
侍「……………」
幼女姉「侍さん、なんで泣いているの?」
 侍は涙を流していた。

68:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:17:34.835 +DXJRvAQ0.net
侍「俺は、すべてを守れなかった……」
侍「俺は、ダメな奴だ」
 『助けられる人を守れなかった』という罪が、その罪への意識が、侍の心を蝕む。少しずつ指で心を千切られていくような痛みに、侍は涙を流したのだった。
 罪悪感。
 もっと俺が早くここれ駆けつけていれば。そんなことばかりが頭を巡り巡る。
 後悔が、侍の中へ沈殿していく。

69:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:17:49.575 +DXJRvAQ0.net
幼女姉「それは違うよ」
 幼女姉は罪の意識に苦しむ侍の手をとり、こう言った。 
幼女姉「侍さんはダメな奴なんかじゃないよ」

70:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:18:20.542 +DXJRvAQ0.net
幼女姉「だってほら、私は無事でしょ?」ニコ
幼女姉「侍さんがいなきゃきっと、私もあの人たちみたいになってたはずだよ」
幼女姉「だからさ、ありがと」
侍「幼女姉………」

71:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:18:39.389 +DXJRvAQ0.net
幼女姉「みんなが侍さんをヒーローじゃないと糾弾しても」
幼女姉「私の中で侍さんは、いっちばんのヒーローなんだよ」
侍「………………(つд`)」
幼女姉「ね?」ニコ

72:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:18:55.902 +DXJRvAQ0.net
 これは侍の後悔の物語。
 救えるはずの全てを救えなかった、侍の懺悔の物語である。

73:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:19:44.273 +DXJRvAQ0.net
しかし、侍はこの物語でヒーローになった。
そのヒーローは、たった一人にだけ感謝されるだけなのかもしれないけれど、たった一人でも自分のことをヒーローだと言ってくれるのならば、涙を流すことはないと侍は思ったのだった。


おしまい。

74:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:20:03.770 tLV+ATLH0.net


75:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:20:06.680 fVIq2qRld.net
なんだこれ



なんだこれ

76:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:20:48.905 NwkaGboo0.net

感動した

77:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:22:26.063 YuHX4kB60.net
これは侍の後悔の物語。
救えるはずの全てを救えなかった、侍の懺悔の物語である。
URLリンク(f.xupon.net)

78:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:25:39.537 Ny4rIUyFH.net
侍「……………」
幼女姉「侍さん、なんで泣いているの?」
侍は涙を流していた。
URLリンク(i.imggl.net)

79:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:34:40.120 /2UC3/PYM.net
>>28
俺は嫌い

80:以下、\(^o^)/でVIPがお送りします
16/07/28 01:40:17.173 YGg0cj61M.net
>>79
俺は好き


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